全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年4月24日~30日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0424・月・

 日の出は4時57分、日の入りは18時22分。とうとう日の出が5時よりも前になりました。5時起きのボクにとって、目覚めたときが既に明るくなっているということは猛烈に素敵です。たとえ見えなくても、それだけで気分が滅茶苦茶、あかるくなるのです。

 フランス大統領選挙で、ルペンが票をのばせなかった最大の理由はアメリカ大統領のトランプの不人気と、イギリスの総選挙のような気がする。EU離脱をいつまでもグズグズしているのを見てフランス人、考えちゃったんじゃなかろうか。アメリカと同時に大統領選挙をやっておけばルペン大統領は当選確実だったかもしれないのにね。それにしてもマクロンさん、若くて精力的。奥様は中学生時代の恩師で、25歳も年上だなんて、すごいロマンスの持ち主です。やっぱフランスだよね。年齢なんか関係ないなんて、男も女も羨ましいよね。

  三代目三遊亭圓歌(さんゆうていえんか)師匠の訃報が届く。寄席や名人会で何度も何度も高座を拝聴させていただいた大好きなお師匠である。同じ出し物なのに、同じ所で何度も何度も笑わせられて、どれだけ腹筋を酷使させられたことだろうか。文字通り腹がよじれるほど笑わせられたのである。いつも精力的な講座で、いつまでもお若いと思っていたのに、いつの間にか85歳になられていたのだ。坊さんの修業中に心臓発作を起こしたという芸談を高座にかけておられたから、心臓発作で亡くなられたかと思っていたのに、翌日のニュースで腸閉塞と知らされた。歌奴(うたやっこ)時代から破格の人気者だったが、実は圓歌師匠、吃音を克服しての落語家修行だったのである。吃音に悩む人たちの星でもあった訳だ。楽しませていただいた感謝をお伝えすると共に、心からのご冥福をお祈りする。合掌。

▲ お師匠もお弟子もみんなシャボン玉

0425・火・

 ツピーツピーツピー。窓を開けると四十雀の声が勢いよく飛び込んでくる。この声、春というより初夏の香りがする。
 TBSラジオをつけると「伊集院光とラジオと」に山口進さんが出ておられた。失明したとき、東大医科学研究所病院へ東君平さんに連れられて見舞いにきてくれた、あの昆虫写真家の山口進さんである。愛犬の背中に餌のつまったリュックを背負わせ、山の中にキャンプを張って虫の写真を撮り続けていたあの山口進さんである。南米でヘラクレスオオカブトを空飛ぶ電話機と間違えた、あの山口進さんである。ちょっと会いたい気分である。きっといいおっさんになっていることだろう。

 「騎士団長殺し」の罠にはまっている。ゴキブリホイホイのベタベタに捉えられた迷子の天道虫みたいにもがいている。上巻の「現れるイディア編」を完読し、下巻の「うつろうメタファー編」を読み始めた。一気に完読して自由になりたい気分でもあるのだが、それも勿体ないような気もする。繰り返しの、ちょっと無駄と思えるような会話が次第に意味を帯びてくる。そんなダイアログの展開が心地よい。こちらがそう感じるのだから、書いている村上春樹はもっともっと気持ちがいいのだろう。わかるような気はするのだが、とても真似はできないのである。

▲ 春の宵春樹に学び暮れてゆく

0426・水・新月・

 1937年の今日、スペイン内戦に介入したナチスドイツのコンドル軍団がバスク地方の古都、ゲルニカを無差別爆撃、多数の市民が犠牲になった。このことを知ったパブロピカソは、わずか1か月で対策ゲルニカを制作、世界にその怒りを示した。この巨大な作品、パリの美術館で独り占めで鑑賞するという幸運に恵まれたことがある。会場は驚くほど静かで誰もおらず、心行くまで作品世界に没頭したことをよく覚えている。あれれ、そうかな、これ本当かな。もしかしたらこの記憶、夢かもしれない。いや、それくらいピカソのゲルニカは心に食い込んでしまっている絵なのだ。物凄い迫力なのだ。

 天気が崩れるとの予報だったが幸いなことに日付が変わるまでは降らなかった。透析の行き帰りだけは傘をささずにいられると助かるのだ。相合傘といえば聞こえがよいが、ふたり分の大きな傘をひとりで支えるコボちゃんが苦労なのである。
 その透析中の食事だが、今日はオリジンのほかほかカツカレーが食べたかったので、ランチは野菜サラダだけにしておいた。このカツカレー、しっかりと厚みのあるトンカツはあっちっちの揚げたてで、それにピリカラのカレールーがからまって、ライスもたっぷり。汗をかきかき完食するにはちょっとした勇気と決意が必要の、覚悟のメニューなのである。ま、アベちゃんの3千円のカツカレーには敗けるけどね。

▲ 春帽子脱いで食べなよカツカレー

0427・木・

 別に驚くことはない。大震災は東北でよかったと常識はずれの失言をした今村復興大臣の更迭は当たり前。お友だちとか、自分にすり寄ってくる人間ばかりを次々とにわか大臣、馬鹿大臣じゃありません、として起用する安倍政権のたるみとゆるみ、思い上がりはどこまでエスカレートするのだろうか。そしてそれを許している日本国民のたるみとゆるみ、油断はどこまで広がるのだろうか。そしてこれらを許しているマスコミの怠慢と義務放棄も見逃せない。安倍政権と日々のニュースが金正恩のミサイルが飛んでくる飛んでくるとおびやかし、防げるはずのないミサイルを防げる防げると役にも立たない迎撃ミサイルを、アメリカのふっかけただけの高額で購入、導入し、幻のJアラートシステムで国民に真っ赤な嘘の安心幻想をばら撒いている。オリンピックを口実にしたテロ対策法案と憲法改正と、北朝鮮の暴走を根拠に今後も続くだろう重武装化と、安倍政権の戦前回帰は日本をどこまで迷わせるのだろうか。憲法改正なんかしなくても、専守防衛で、反撃可能な重武装の自衛隊は確保できるはずなのに。

▲ レコードで四月の恋を聴いた日々

0428・金・

 今朝の日の出は4時53分。ラジオ深夜便の放送終了よりも前に世の中は明るくなっているのである。そして日の入りは午後6時25分。家路を急ぐサラリーマンや学生諸君を満載にした下りの電車を夕陽が真っ赤に染め上げていくのである。
 そんな晩春の朝のNHKマイ朝ラジオのリスナーからの投稿は車庫を燕に取られ、今日から愛車は外で寝る、という話題。とうとう北海道まで燕が飛来したらしい。つちくってむしくってくちしぶー。これを早口でいうと燕の鳴き声になる。子どもの頃、学校からの行き帰りに真上を見上げると、電線に燕が仲良く並んでいた。曇天になると燕たちは歩いている自分すれすれに飛んできて、目にもとまらない。あちらこちらの軒先には燕の巣があって、雛たちが大きな口を開けてひたすら親の帰りを待っていた。鉄筋コンクリートに暮らすようになって、なんだか燕たちとの距離が遠くなったような気がしている。今年、ボクはまだ燕たちの声を聞いてない。この窓の外の遊歩道の空に、早く燕たち、やってきてくれ。

 またまたプレミアムフライデイである。でも明日からゴールデンウィーク。働き方改革もいいけれど、上から強制的に休め休めといわれるのはどうかと思う。働くにせよ、休むにせよ、どこかで誰かの役に立っていたいものである。

▲ 電線にずらり並んで燕尾服

0429・土・昭和の日・

 ひたすら関越道を走ってきた。途中、横川で峠の釜飯も手に入れた。あとは11時から開催される無言館の成人式に遅刻しないことを祈るだけである。
 高速のインターを降りると窓を開く。すると後部座席ではクロラブのアルルが山から染み出してくる新緑のポリフェノールに狂喜してキョロキョロと周囲を見回す。犬は色盲と決めつけられていたけれど、アルルを見ていると実はそうではないのだと思わせられる。そして最近、犬が特定の色を除いて、色彩の識別能力があることが科学的に証明されている。
 さて、無言館への坂へとかかった。山では鶯が鳴いている。草むらからは雉が現れて道路を横断していく。急いでいるからって、轢いたら大変。なんせ日本の国鳥なのである。
 うわぁい、間に合った。メインゲストの小栗康平監督は名画「泥の川」のメガフォンをとった映画人。ボクの尊敬する名監督である。以前、山下智子さんの源氏物語語り会で一度だけお会いしたことがある。ボクの画集『銀河鉄道の夜』をご覧いただいたこともある。ま、そういう事情もあって、それ以来、音声映画「泥の川」をサピエ図書館からダウンロードして繰り返し鑑賞し、ますますファンになっている。実は映画以前からボクは宮本輝の「泥の川」の世界にはまっている。橋爪功朗読のCDを繰り返し繰り返し傾聴していたのである。そういうことで監督に続いてのスピーチは緊張した。監督のお知り合いということで、仲良しの青木裕子さん、軽井沢朗読館館長もきているし、小宮山洋子元厚労大臣もいらしている。そして今回の成人式にはコボちゃんの同僚が新成人のご子息と共に参加しておられるのだ。緊張を誤魔化しながら予定していたことを語り終えると窪島館主から、
「長い!」
と一言、苦言を呈された。去年とまったく同じである。黒坂黒太郎さんのコカリナ演奏もこれまた去年と同じである。カーネギーホールでの演奏会が決まっていても、これまた同じである。でも、ちょっとだけ違ったのは詩の朗読のあったこと。すると窪島館主がまた一言、何か文句をつけていた。この窪島誠一郎という無言館館長、作家なだけに、何か一言、文句をつけたいのである。
 ウグイスの声をBGMにして、アルルも加わっての記念撮影が終わると食事会である。青木裕子さんの愛犬、ロングヘアーチワワのシンノスケ君はちゃんとボクを覚えていてくれて、顔を見上げてくれている。アルルのことも覚えていてくれて、顔をそむけていてくれる。黒くて大きなアルルのことは怖くてたまらないのだ。アルルを見ると、青木さんの肩までずるずると這い上がっていく。小宮山洋子さんともご挨拶。実はこれで三度目のご挨拶。一度は小宮山さんのNHK時代、糖尿病シンポジウムの司会をされているとき、パネラーとして参加したことがあったのだ。それから昨年、中軽井沢で窪島誠一郎さんやおおたか静流さんとお茶したことがあったのだ。青木さんも小宮山さんも軽井沢組。そして最近のボクも軽井沢組に仲間入りしているのである。ま、ボクの場合は人様の別荘だけれども。
 コボちゃんの同僚は介護士。そして驚いたことに、その認可をしたのが民主党時代の小宮山洋子厚生労働省大臣だったこと。こういう偶然は嬉しいものである。そしてコボちゃんの同僚は息子を連れてボクらのテーブルにやってくる。ボクらというのは、ボクとコボちゃんとアルル、そして青木さんと小宮山さんと、そして監督である。そしてボクは皆さんの見ている前で、新成人にプレゼントした拙著「あなたの時間をありがとう」に絵をかき、サインをするのである。そしてそれが終わると、今日のボクのお役目は御免となるのである。

▲ コカリナに鶯つられ歌ってる

0430・日・

 中国が甘やかし、ロシアも甘やかす。それで北朝鮮の三代目が我儘坊主にならないはずがない。おじいちゃんが甘やかし、お友だちが甘やかし、霞が関が甘やかす。おまけに国民が甘やかし、テレビも甘やかす。それでニッポンの三代目がワガママ坊主にならないわけがない。いつまでたっても美しいニッポンにはなれないような気がする。

▲ 葉桜や恥ずかしそうな烏の子

◇ バーチャル『奥の細道』コース   郡山に到着、通過しました。
小さい頃、こおりやまと聞いて氷のお山だと思っていた、あの郡山です。
次は福島。みんなで応援したい、あの福島の県庁所在地です。
あと、87,587歩です。

現在の歩数、694,413歩。3周目をうろちょろと挑戦中です。
うろちょろと頑張ります。



2017年4月17日~23日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0417・月・

 今朝の日の出は午前5時6分。ますます早くなっている。そして日の入りは午後6時16分。ますますゆっくりになっている。そして気分は夏にまっしぐら。わくわくしてくるのである。

 ラジオがやたら脅迫する。西から天気が崩れてくるというのだ。夕方から雨と風が強くなり、台風並みの風雨が予想されるというのだ。職場でそれを耳にしたコボちゃんが昼休みを犠牲にして洗濯物を取り込みにくる。歩いて5分なんて距離じゃなく、もっと遠い職場だったら、最初からあきらめられるのにね。お疲れ様です。

 昨年の北海道の大雨でジャガイモ畑の被害がひどいという。おかげで街からポテチがなくなるらしいのだ。日本のポテチは薄くてパリッと仕上がっていて、それは北海道のポテトでないと、そうは仕上がらないという。アメリカあたりの大味なポテチとは一線を画するらしいのだ。こうなるとボクの耳には路上で闇ポテチが売られているという噂が飛び込んでくる。スーパーやコンビニからポテト製品が消えている、なんて流言飛語も飛び込んでくる。こうなると、やたらポテトが食べたくなってくるのが不思議。とはいえ、ボクはポテチは食べない方針。食べ出したらやめられなくなるのがわかっているからだ。代わりにフライドポテトが食べたくなる。そこで駅前に足を運び、ケンタやマクドを訪れる。それにしてもケンタッキーのフライドポテトが400円は高いよ。最近、形も変わって、あのジャガイモそのままのスタイルは、もっさりして、冷えたらあまりおいしくない。それに比べ、マックのフライドポテトは昔のまんまのスタイル。ケンタよりも安いので、コボちゃんと大袋を前にして、コーヒー片手に仲よくシェアしてつまむのです。

▲ 惜春の雨が西からやってくる

0418・火・

 締切があるのに10時から午後の2時まで停電とはひどいじゃないか。いや、違う。あらかじめわかっているのに仕事を仕上げていないオイラが悪いのだ。おまけに朝から激しい雨と風である。ガラス窓が音をたてるのでアルルが救いを求めてくる。そこでボクのベッドを避難所に提供する。と、たちまち雨と風はおさまり、アルルは安心して安らかに寝息をたてている。その横に、停電で手も足も出なくなったオイラも一緒に横になっている。
 ニミッツ、ロナルドレーガン、カールビンソン。日本周辺に原子力空母がこんなに集まってどうすんの。北朝鮮を相手にして、アベちゃんもトランプも前のめりでちとコワイ。お天気も前のめりでちとコワイ。1週間で春をすっ飛ばし、季節は一気に冬から夏へ突入した。東京では三日連続で夏日を記録した。これを前のめりといわずに何というのだ。
 さて、青い空の夏日になったので汗をかきながら豪徳寺や経堂駅前をうろうろする。マンションの屋上で仲良く巣作りをするカラスのカップル、小枝をくわえて乳繰り合ってる。ベランダでは大きなカラスが針金ハンガーを狙っている。これで頑丈な巣作りをして、素敵な嫁さんを募集するのだろう。
 世田谷線、山下駅前商店街においしそうな揚げ物屋さんが開店した。懐かしい匂いが流れてくる。お見せの前でアルルとクンクン。そのいい匂いに誘われて試しに買って食べてみだらこれが新鮮で旨かった。烏賊ボールに海坊主に玉葱天。これからはボクのおやつになりそうです。

▲ 行く春やハンガー欲しい烏の子

0419・水・下弦・

 本日の最高気温は26度。四日連続の夏日は19年ぶりの珍事だそうです。という訳で窓を開放したまんまで短い仮眠を楽しんでいます。お金持ちだった時代に清水の舞台から飛び降りた気分で購入した重役タイプの牛革製の椅子に沈み込み、大きな背もたれに頭を委ね、傍らのベッドに足を延ばしてのうたた寝です。そして伸ばした足の先ではブラックラブの愛犬アルルが、やはり足を、それも四本もある足を延ばして眠っています。そしてこれは仮眠でなく、爆睡の熟睡なのです。気持ちのいい春の日なのです。そして開いた窓からはカラスのノンビリとした鳴き声がしています。ハシブトだろうがハシボソだろうが、この季節のカラスの声はノンビリとしています。遠くであろうと近くであろうと、ノンビリとして聞こえてくるのです。この季節、人もカラスも心から安心して、ノンビリとできるのです。これも人類みんなが自分の責務を果たしているからなのでしょう。心から感謝なのであります。

 村上春樹が『騎士団長殺し』に仕掛けた罠にそろそろはまりそうである。面白くなってきたのだ。やめられなくなってきたのだ。ということで、村上春樹の「騎士団長殺し」を読んでいる。ワンセンテンスワンセンテンス、じっくりゆっくり、味わいながら読んでいる。読んでは休み、休んではまた読みしてこの長編、芋虫か尺取虫みたいにじわじわと拝読したいと思っている。サピエ図書館の音訳読書に目覚めて以来、村上春樹の世界にはまり、そのほとんどを読み尽くしてしまった。だからこの久しぶりの長編小説、村上春樹の愛読者として、ちょっとマニアックに読んでみたいのである。しばらくは「騎士団長殺し」の世界で遊ばせていただきます。

 TBSラジオ「セッション22」で国会NGシリーズをやっていた。ふざけた安倍政権と霞が関の実態が明らかにされていく。不誠実で不明確な政権側の答弁と閣僚の不穏当な発言が立て続けである。復興大臣や地方創生大臣のふざけた発言が問題になっている。どう考えてもいい気になってる安倍政権。一党独裁で自民党が腐るのは勝手だが、それを許している国民も困ることになる。民主主義の世の中では政権の責任は結局国民がとらされることになるのだ。

▲ 羽繕い寄り添う烏夏近し

0420・木・穀雨・

 本日は穀雨(こくう)である。穀雨とは穀物を育てる雨の降る頃、という二十四節気のひとつであり、その穀雨の本日の最高気温は20度で、ここのところ続いた連続夏日の暑さもひとまず落ち着いた。けれどもやたら眠いのは変わらない。要するに陽気の問題ではなく、覚悟の問題なのである。ああ、眠い。

 おかしな法律ができようとしている。テロを画策するグループに、山の幸はヤバくて海の幸はOKてのはどうにも理解に苦しんでしまう。俳句で山笑うは春の季語だけど、この法律でも山が笑うような気がする。というのは、この法律が国会を通過すると、キノコ狩りも山菜狩りもままならなくなるらしい。となると、山は笑うのをやめて泣くのかもしれない。治安維持法を連想させるこの法律、国会にかけては流れ、また流れしていて、呼び方もあれこれと変化しているらしい。テロ等準備罪とかテロ防止法案とか要するに共謀罪というやつらしいのだが、やたら曖昧で担当の法務大臣もよくわかっていないらしく、彼の説明をいくら聞いても、どう聞いてもよくわからない。キノコ狩りも山菜狩りもできなくなっちゃうのは困るけど、不思議なのは海鼠を取ったり潮干狩りをすることについては御咎めなし、という点である。不思議です。ただひとつ、頭の温かいこのボクにもわかるのは、この法律ができると警察に睨まれたらおしまい、ということだ。ボクら市民がいくらおとなしくしていても、睨まれたら最期、ということなのだ。どれだけ表現の自由が保証されていても決して安心なんかできない。その上、安倍政権は憲法改正を前提に国を動かそうとしている。やっぱりこのあたりで安倍政権にお灸を据える必要があると思うのだけど、マスコミがあれこれ忖度してなかなか真相を暴露してくれないので、一般市民がその必要を感じてないから困るのだ。

▲ タンポポのまるでギロチン芝刈り機

◇ バーチャル『奥の細道』コース 須賀川に到着、通過しました。
次は郡山。小さい頃、氷の山だと思って、聞いただけで震えてました。
あと、51,160歩です。

現在の歩数、642,840歩。3周目をうろちょろ、というより、おろおろしています。
ごめんなさい。

0421・金・

 1934年の今日、初代忠犬ハチ公の銅像の除幕式が執り行われた。このとき、ハチ公は現場でこれを目撃していたという。鹿児島市にある西郷隆盛像の彫刻家、安藤照(あんどうてる)さんがその制作者。日本犬保存会の依頼で銅像を作りたかったところで、忠犬であるハチ公を紹介され、代々木のアトリエに連れてきてその銅像を制作したという。ハチ公は自分の銅像の除幕式をどんな気持ちで眺めていたのだろう。その翌年の1935年3月8日、11歳でハチ公はこの世に別れを告げることになる。戦時中の1944年、このハチ公像は大東亜戦争の金属供出で撤去され、1945年8月、終戦のタイミングで機関車の材料として溶かされてしまう。そしてハチ公像の彫刻家、安藤照さんも空襲で亡くなってしまうのである。1948年に完成した現在のハチ公像は安藤照さんのご子息、安藤士(あんどうたけし)さんの手によるもの。父親が初代ハチ公像を制作中、生前のハチ公とアトリエで遊んでいたということで、その姿を容易にイメージできたのだろうか。それとも上野科学博物館に保存されているハチ公の剥製を参考にしたのだろうか。ボクの印象だと渋谷のハチ公像は剥製とよく似ていたような気がする。いずれにせよ、彫刻家親子の貴重な作品であるのだ。
 考えてみると現在のハチ公像とボクは同い年。学生時代と青春時代、渋谷で暮らしていたボクは駅前喫茶店の大きなガラス窓からハチ公像の背中をいつも眺めていた。そのせいか、ハチ公とは他人同士のような気がしないのである。

▲ それとなく自慢のたねの燕の巣

0422・土・アースデイ・

 曇天である。ちょっと残念である。お天気のことを考えると頭に浮かぶのが「トーゴーサンの法則」。最高気温と最低気温の差が10度ならば晴れ、5度なら曇り、3度なら雨、という法則である。こういう役に立ちそうでそうでもなさそうな豆知識が満載なのがTBSラジオ、いくしまひろしの「おはよう一直線」。NHKのマイ朝ラジオと同じように毎朝聴いているのである。けれども今日は土曜日で「おはよう一直線」はお休みで、代わりにいくしまひろしの録音番組を流している。週末くらいは休まなくちゃね。そしてNHKのマイ朝ラジオも週末バージョンを生放送でやっている。実はボク、このNHKマイ朝ラジオの週末バージョンのアナウンサーコンビのファンなのである。以上、みんなの興味を引く話題ではないと思うけど。

 そろそろ北海道でも桜が開花するらしい。寒い土地のことだから休眠打破で、たちまち満開になるのだろう。噂によると、北海道では桜と梅が同時に満開になるとか。さぞや美しいことだろう。それにしても、どこからかこんな声が聞こえてきそうな気がする。
「同じ満開でもずいぶん待遇が違うよなぁ」
 これ、杉の独り言です。

▲ 桜咲くあの人のこと思い出す

0423・日・世界本の日・

 日曜日のNHKラジオ、朝のお楽しみは「いきものいろいろ」。今朝は昆虫カメラマン、海野和男さんの語る天道虫の話。点取り虫ではありません。この海野和男さん、声は若いけど69歳。ボクよりちょっとだけ人生の先輩です。以下はその海野さんのお話しの要約というか、エム ナマエとしての理解です。浅薄ですがお許しください。
 さて、天道虫といえばナナホシテントウ。でも、それと同じくらい沢山いるのがナミテントウ。このナミテントウ、背中の模様がいろいろあって、一見すると違う種類に見えてしまうが、そこが連中の作戦。背中のパターンは警戒色や警戒模様。世間の鳥たちにそのパターンに慣れてしまわれると、警戒心もなくなって、ちょいと食べてみようか、なんてつつかれるかもしれない。そのために、種全体として様々なパターンで連係しているそうなのである。といっても天道虫は鳥にとっても人間にとってもおいしくはない。あまりいい匂いはしないらしいのだ。食べたことないので知らんけど。
 天道虫はヘルメットみたいに丸くてつるつるした背中をして、脚が短い。これはアリの攻撃から身を守るため。天道虫の餌はアブラムシ。そしてアリたちはアブラムシのお尻から出る甘い汁をもらっているため、連中の護衛隊を演じている。つまり、ヘビとカエルとナメクジの関係みたいに、あれれ、ちょっと例えが違うかな、とにかく三すくみの関係でアリたちから身を守る必要があるのだ。ただ、脚が短いので引っくり返ったら大変、なかなか元に刃戻れない。そこで背中の羽根を広げて立ち直る。天道虫をつかまえたら試しに引っくり返してみるといい。器用にでんぐり返し、してくれるそうです。
 この天道虫、ワリバシにつかまらせると器用にのぼっていく。そしててっぺんから飛び上がる。お天道様、つまり太陽に向かって飛び上がるから天道虫というのである。だからワリバシをシーソーにしてしまうと、天道虫はいったりきたり、いつまでも飛び上がることができないらしいのだ。コンパクトに背中に収納されている羽であるが、広げると大きい。パッと広げて大空へ飛び立っていく姿は雄々しいけれど可愛いです。天道虫の羽を折りたたむシステムを研究して、人工衛星の太陽電池を効率よくたたみ込む方法を開発してると聞いてます。天道虫かなり素敵な虫君です。でも、アブラムシしか食べないから、飼うのはあきらめた方がいいらしいのです。ちゃんちゃん。

 日本の近くをニミッツやロナルドレーガン、カールビンソンてな原子力空母がうろうろしてるらしい。おまけにカールビンソンと海上自衛隊の護衛艦2隻が合流、訓練を開始するという。それを察知した金正恩が一撃で叩き潰すといってるけど、蚊や蠅じゃないんだから無理だと思う。アベちゃんもそうだけど、どうも三代目というのは口だけは威勢がよいようである。金正恩がミサイルを打ち上げれば打ち上げるほど、安倍晋三の憲法改正は軌道に乗っていく。このふたり、本当はとても仲良しなんだとボクは疑っている。もしかしたら理想的な互恵関係にあるのかもしれない。

▲ 春愁は日本に集う空母たち



2017年4月10日~16日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0410・月・

 毎度おなじみ、NHKマイ朝ラジオの話題です。リスナーからの投稿で、森の中のジェットコースターでお花見をするのを楽しみにしている人がいるというんだけれど、どの地方からのお手紙なのかは聞き逃してしまった。ボクは高校生時代に無二の親友とサイクリングで武蔵野の雰囲気がまだ濃厚に漂っていた西武園遊園地へ遠征したとき、木々の間を突っ走るジェットコースターを経験していて、それがかなりスリリングだったことを覚えている。もしかしてそれかなと思い、森の中のコースターでネット検索をしてみたら西武園はヒットせず、問題の乗り物は森の仲と水上を突っ走るタイプで、どうやら河口湖にあるらしいのだ。面白そうなコースターだけれども、一瞬のお花見で、とても花見酒を楽しむ、という訳にはいかないと思う。つまんない話ですいません。

 雀のお宿というか、雀の井戸端会議といおうか、我がオンボロマンションの斜め向かいの街路樹の金木犀の樹に群がる雀のおばさんたち、いや失礼、もしかしたらお嬢さんかもしれないね、その騒がしいことったらありゃしない。日没がどんどん遅くなり、透析にいく頃のこの時間が明るくなる度にその騒がしさも倍増してくる。ピーチクパーチク、周囲の明るさが増す度に雀たちの鳴き声も騒々しくなっているのだ。そしてそろそろ、この騒ぎに土食って口しぶーの燕の鳴き声が加わるのである。早くこいこい、燕たち。

 シンガポールからアメリカの原子力空母、カールビンソンが朝鮮半島に向かって北上しているらしい。トランプじいさんが、おら本気なんだぞと脅しをかけているらしいのだ。シリアでやったみたいに、トマホークミサイルをぶっ放すつもりなら空母は要らない訳で、手を出すとしたら、どんな手を出すつもりなんだろう。嫌な感じである。私たちに可能なのは、トランプじいさんが本当の馬鹿でなく、ただ馬鹿のふりをしている、本当は利口なじいさんであることを祈ることだけなのである。

 TBSラジオデイキャッチの月曜コメンテイター、青木理(あおきおさむ)さん、
「見れなかった」
という発言を直ちに
「見られなかった」
と訂正したのはお見事。さすが、ボクの尊敬する報道人です。言葉を操る関係者はこうでなくっちゃ。スポーツ関係者についてはとっくの昔にあきらめていますけど。

▲ 歓声と桜吹雪とコースター

0411・火・満月・

 朝から晩まで真央ちゃん真央ちゃんでうるさくてたまらない。公共放送から民放まで、どうしてこう同じことばかり流すのだろう。浅田真央ちゃん、きっと滅茶苦茶可愛いのだろう。けれども見えないボクにとって、顔が可愛いとか姿が美しいとか、関係ないし、スケート踊りにも興味がない。それより心配なのは引退する浅田真央ちゃんに気を奪われて森友問題から目をそらされること。もしかしてマスコミにも自動忖度機があるのかもしれない。あまり考えたくないけれど。

 桜が咲いているのに冬に逆戻りしたみたいな寒さである。でも寒いのは当たり前。最高気温が10度しかないのである。おまけに雨音までしている。今年の桜は本当に気の毒。咲いた途端に寒くなり、満開になっていいものかどうか蕾たちも躊躇していて、咲くに咲けず、散るに散れず、枝にしがみつきオロオロしてた。ただ、その裏で今年の桜はいつまでも楽しませてくれて、本当に美しいとの評判もある。桜をどう楽しむかはその人の生き方の反映であるような気がする。桜がどうあれ、雨がどうあれ、季節の移り変わりを楽しみ感謝する心の余裕がありさえすれば、人生は宝石箱になり得るのである。

▲ 缶ビール持つ手冷たい花散らし

◇ バーチャル『奥の細道』コース  芦野に到着、通過しました。
次は白河。あと、38,341歩です。
現在の歩数、575,659歩。3周目をうろちょろしてます。

0412・水・世界宇宙飛行の日・

 最近、NHKマイ朝ラジオのリスナーからの投書コーナーにはまってる。全国津々浦々から寄せられる善男善女の生活レポートは凶悪事件に彩られる日々のニュースよりは遥かに私たちの生活に密着していて、よりリアルでより生活感があって、心を安らかにしてくれる。今朝、心に残ったのは北九州の男性からの手紙で、いつものように庭先を訪れていたキジバトの夫婦のメスが野良猫に襲われてしまった、という悲劇的な話題である。一瞬の出来事で助けてやることもかなわなかったのだろう。それからというもの、オスのキジバトは現実を受け入れることができず、くる日もくる日も屋根の上で帰ってくるはずのないメスのキジバトを待ち続け、鳴いているという。一昨年までオスのキジバトと長年暮らしていたことのあるボクにとって、この話は限りなく切なく響く。ポッポは交通事故で瀕死の重傷を負ったキジバトで、二度と自由に空を飛ぶことができなかった。治療して野生に戻すつもりが満足に飛べないとわかった以上、それもしてやれない。猫や烏から身を守れるとはとても思えなかったのだ。それ以来生活を共にしていて、サンルームを気ままに歩き回り、いつもボクの音声パソコンに、あのキジバト独特の鳴き方で答えてくれていた。様々な野鳥が遊ぶ世田谷であるが、中でもボクはあのデデポポというキジバトの鳴き声がいちばん好きなのである。さて、鳥と猫。野良猫であろうと飼い猫であろうと猫は鳥を捕えるのが商売だからキジバトを襲った野良猫を責めても仕方がない。なのでキジバトと三匹の猫を同じ屋根の下で面倒見ていたこの自分を見事だと思う。キジバトポッポは一昨年の厳寒の二月、猫軍団に襲われることなく、老衰で死んだのである。片目のキロンも忍者猫のナンナンもキジバトポッポより長生きはかなわなかった。今、キジバトポッポの生活エリアだったボクのパソコンルームを我が物顔で闊歩しているのは生き残った唯一の猫、トラネコミミコ。野鳥に注がれていた愛情が自分に向けられていることを明らかに自覚しながらわが世の春を満喫しているのである。

 ペギー葉山さんの訃報が届く。 83歳という高齢で大活躍されていたのに肺炎で急死されたのだ。9日のことである。肺炎は元気だった人の命を突然に奪う。ボクの兄貴分、東君平さんも突然の肺炎でこの世に別れを告げた。1986年の12月、45歳だった。その年の夏、君平さんは失明したばかりのボクに君平さんだけに可能な必殺のアドバイスをプレゼントしてくれた。
「おい、エム。君は今、目が見えなくなったばかりでつらいだろう。でも、君の書いた本を読まされる子どもたちには何の責任もない。いいか。楽しい話を書けよ」
 その一言に背中を押されたボクが処女長編童話を書き上げた直後のことだった。その報告もできないまま、新人賞をもらった事実を知ってももらえないまま、今のボクより遥かに若い45歳という年齢でこの世を去ったのである。肺炎は突如として大切な人の命を奪ってしまうのだ。

▲ 散る桜衣をつけて掻き揚げに

0413・木・

 ここのところ毎日のようにラジオから温かくなるなるといわれ、これからはコートがいらなくなるなるといわれているけれど、いっこうにそうはならない。いつまでも冬の雰囲気が色濃く漂っている。お花見もビールよりは熱燗がもてはやされていたのかもしれない。暑くなればなったで不満をいうのに、季節の変わり目は寒いにつけ暑いにつけ、何か文句がつけたくなるのである。

 アメリカの無敵艦隊が日本海に向かっているとか、トランプが核ミサイルの発射ボタンを押すのではないかとか、その反撃で北朝鮮がソウルに多連装ロケット砲弾をぶちこむんじゃないかとか、いろいろ憶測されているけれど、こういうとき、
▲ 戦争が廊下の奥に立っていた
という俳句が心に浮かぶ。昭和初期の新興俳句運動における無季派の俳人、渡辺白泉(わたなべはくせん)の作である。俳句をかじるようになってから、衝撃的に印象に残っている句である。気がついたら戦争になっていた、なんてことにならないよう、心から祈りたくなるような、今はそんな嫌な雰囲気に満たされているけれど、不安を煽って軍備増強や憲法改正の材料にしたいアベちゃんはきっと内心でほくそ笑んでいるのではなかろうか。安倍内閣、嫌なやつらである。

▲ 花吹雪着ぶくれてただ浴びている

0414・金・

 今日で熊本地震から1年が経過した。ボクにとって熊本は恩ある土地である。思い出多き都会である。その熊本で大きな地震があって、あの熊本城の石垣が崩れて、そしてたくさんの人々が家の中にいられないほど連日地面が揺れて、気の毒で気の毒でいても立ってもいられなかったあの連続地震被害の発端の地震から1年が経過したのである。あれから皆さん、どうされているだろう。迷惑かもしれないけれど、たまには電話をさせていただこう。

 大分県で桜が満開したという。東北の仙台や山形でも桜が満開であるらしい。この時期で本州すべてが桜が見頃というのは観測史上初めてのことだという。これも地球温暖化の影響かもしれないけれど、本州全土が一時期に桜の花盛りというのは、とにもかくにもめでたいことで、こんな地球温暖化ならちっとは許してあげられそうである。

 ベトナム少女殺しの容疑者が逮捕されたが、それが保護者会の会長とは驚愕である。容疑者は原則無罪。まだ真犯人と決まった訳ではないので気の早い話かもしれないけれど、美しい少女との噂だから、きっと以前から目をつけていたのだろう、なんて憶測もしたくなる。数々のニュースから類推すると、学校という環境はロリコン犯罪の温床で、校長であれ教師であれ保護者会長であれ、学校に我が子を委ねている親たちにとっては決して油断のならない存在なのである。

 トランプがアフガニスタンのイスラム国の洞窟基地に爆弾の母を投下した。爆弾の母とは実に大袈裟なネーミングで、当の爆弾も恥ずかしがっているかもしれないがこの爆弾マザー、通常爆弾では最大の破壊力で核爆弾に次ぐ威力であるらしい。キノコ雲が上がることで周辺の人間に恐怖感を抱かせ、心理的ダメージを与えることも可能であるらしいのだ。全長約10メートル、重さ約10トンで価格は17億円。図体がでかい分、値段も高い。この爆弾の母、大き過ぎるため通常の爆撃機や戦闘機には搭載できず、貨物機の貨物室から投下すると聞いている。自分の金なら脱税して1セントでも節約するくせに、人の払う税金なら大盤振舞のトランプだから誰よりも先にこの高価な爆弾使用を決定できたのである。もちろんこのタイミングでの使用は北朝鮮に対するデモンストレーションに決まっているけれど。さて、本当に金正恩をビビらせることができたのだろうか。いよいよ明日は金日成の生誕記念日である。

▲ この国は空から見れば花まみれ

0415・土・

 晴れてはいるけど、にわか雨の予報が出ている。上空に寒気団がやってきているのだ。ということはそろそろ雷のご活躍ということで、ということはアルルにとって受難の季節の到来ということになるのだ。

 さぁ、金日成の生誕105年の記念日がやってきた。北朝鮮では派手にお祝いをやらかしているらしい。大陸間弾道弾がずらり並んでパレードで道路の石畳がガタガタと揺れていたとはNHK特派員のレポートである。もしかしたら人質扱いされている外国特派員のひとりかもしれないね。ま、とりあえず今日の核実験はなかったみたいで、皆さん安堵しているのでしょう。でないとトランプが何をするかわからないからね。なにしろ彼の手には核ミサイルの発射ボタンが握られていて、真夜中にツイッターの送信ボタンと間違えて、いつ押してしまうかわからないのだ。とんでもない人を大統領に選んでしまったものである。

 慶應義塾マンガクラブ時代の憧れのおねえさまからの悩み相談で、改めて超常現象とか霊的現象関連の本を読んでいる。次々に読んでいる。あのユリゲラーのスプーン曲げの真相はどうだったのかと自分自身の興味もある。21世紀になってとっくに真相を暴露されているのかと思っていたら、あまりそうでもなくて、案外な印象だ。実はボク、70年代の日本にやってきたばかりのユリゲラーに会っている。話もしている。当時の奥さんが彼の超能力の実験台にもなっていて、ボクとしては彼の能力が本物であるらしいとの実感を得ていたのだが、その後の経過で、今は彼の能力について濃厚に疑っている。そうなのだ。彼が本物であるならば、あれほどの金持ちになるはずがないのだ。超能力は無償の力。エゴによってコントロールすることのできないパワーなのである。

▲ 懐かしい友より電話山笑う

0416・日・

 東京の最高気温は26.1度。全国あちらこちらで夏日を記録した。ほぼ真夏日という場所もあったという。そう。やっと温かくなってくれたのである。さて、日曜日の朝はNHKラジオの「生き物いろいろ」をいつも楽しみにしている。動植物に鳥に昆虫。それぞれの専門家が丁寧に説明してくれて、知らなかったことをあれこれ教えてくれるのだ。今朝は植物で蕨の話題。蕨は植物のコスモポリタンであるという。軽くて飛ばされ易い胞子で増えるため、世界中どこへでも飛んでいって根をおろし、繁殖している。南極以外どこの大陸でも島々でも見事に繁茂していて、どんな土地でも見られるという。蕨は山菜料理の代表。食べているのは葉柄といって、一般的にいうと葉の柄の部分。けれども根っこも食べられる。そう。地面の下の根っこからの澱粉で作られるのがあの蕨餅なのである。黄な粉(きなこ)をまぶして食べるあの蕨餅なのである。ああ、食べたくなっちゃった。

 またまた北朝鮮がミサイルを打ち上げた。どんなミサイルだったか、いろいろと噂されてはいるけれど、金正恩がこのタイミングでわざわざ旧式のスカッドミサイルなんかを打ち上げるはずがない。潜水艦から発射するタイプの北極星を改良した地上発車タイプの新型のような気がする。発車してすぐに爆発したというが、失敗というよりは自爆させた可能性が強い。トランプがこわくて核実験をやめたんじゃない。せっかくの記念日をおとなしくしていたんでもない。そういうポーズなのである。つまり、お灸をすえられない程度にアメリカに反抗してみた、という訳なのである。ただしこれはボクがいってることで、あまりあてにはならない。お友だちではありませんので。

▲ くわくわとうかれて踊る春烏

◇ バーチャル『奥の細道』コース   白河に到着、通過しました。
次は須賀川。あと、25,346歩です。
現在の歩数、614,654歩。3回目の東北徘徊です
元気にうろついてます。



2017年4月3日~9日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0403・月・

 未明に目覚めたら耳の仲がガサゴソいってる。虫でも入ったのかと焦って耳かきで掻き回しても何も出てはこない。頭をぐるぐる振り回してみたら今度は気持ちが悪くなって思わず血圧を測ったら、それなりに上がってた。取り敢えず蠅や蚊じゃなく、小型のエイリアンでもなかったので、改めて耳掃除をして深呼吸をしたら落ち着いた。知らないうちに大きな耳垢でも転がり出たのだろう。そんなボクを見上げながらトラネコミミコがお腹が空いたと情けない声で鳴いていた。

 1947年の今日、後楽園球場のプロ野球の試合でウグイス嬢がデビューした。最初の女性場内放送アナウンサーである。これが人気を呼び、他の球場にも波及していく。で、野球場で鳴いているのはウグイス嬢だけれど、山や里で鳴いているのはウグイスボーイ。すべてオスです。ニューハーフでもありません。

 メキシコシティーの地下鉄に痴漢防止のための男性専用座席が登場した。背もたれが男の上半身を模していて、シートにあたる下半身におちんちんがモッコリ。座るとお尻にそれがあたって嫌な感じを受けるという仕組みである。男性軍はこれを経験して、そんなもんを押し付けられる女性の気持ちを想像してみろ、という仕掛けらしいが、そんなんでうまくいくのだろうか。以上はボクが敬愛する在米ジャーナリスト、北丸雄二さんのデイキャッチレポートの受け売りでした。もちろんネット検索で裏も取ってあります。

 夕方の雷雨である。いきなりの雷雨である。透析に出かけるボクをいつものようにコボちゃんと一緒に見送ってやろうと、勇んで階段を降りてきたアルルが一瞬にして固まった。クルリと回れ右して一直線に階段を戻っていく。人間にとって温かくなるのは嬉しいけれど、アルルにとってこれから先は天敵のカミナリさんの季節。アルルにとっては死ぬか生きるかの恐怖なので、笑ってはいけないのである。

▲ 春雷に固まる犬のつぶらな目

0404・火・清明・上弦・

 今日は二十四節気の清明。そして空は清く明るく、それにふさわしい陽気である。小田急線の隣駅、豪徳寺まで散歩に出てみるとタンポポが咲いてモンシロチョウが飛び回り、アルルは遊歩道脇の草むらの匂いを取るのに忙しい。ライバルたちのおしっこの匂いを取っているのかもしれない。そう。もしかしたらボクらが知らない間にどこかに出張して恋敵でも作っているかもしれないのだ。アルルは近所のワンちゃんたちには猛烈に人気があるのだ。おばあちゃんなのにモテるのである。ボクが加齢すればするほどモテなくなっているのとはまるで事情が違うのだ。

 以前から報告していることだが、サピエ図書館提供の音声映画がいい。映像がなくてどこが映画なんだと思われる向きもおられるかもしれないが、それは浅薄、認識不足。文学において活字の並びだけで世界が出現するように、音声映画でも会話と音楽と効果音と、そして音声解説だけで、いや、それだけあれば充分だと思うが、豪華絢爛、波乱万丈、総天然色、空前絶後のパノラマが眼前に展開されるのだ。そう。人間に与えられた空想の翼は無限大なのである。
 で、ボクは今『メリーポピンズ』にはまっている。ここのところ繰り返し観ている。いや、聴いていると表現しないと納得しない思考停止の向きもおられると思うけど、ボクの意識は本当に観ているのである。ロンドンが舞台のこのミュージカル、1964年公開のディズニー映画。同じジュリーアンドリュース主演の『サウンドオブミュージク』は舞台がオーストリアのミュージカルで1965年公開の、やっぱりアメリカ映画。どことなく共通点を感じるでしょ。主演女優がどちらもジュリーアンドリュースということが最大の共通点なのは当たり前だけど、この主人公、どちらも家庭教師なのです。子どもたちに慕われるキャラクターなのです。メリーポピンズが魔法という秘密兵器で、シスターだったマリアが音楽という特技で子どもたちの心を鷲掴みしてしまう展開もよく似ている。やたら笛を吹くおじさんが出てくるところもよく似てる。でね、何が書きたかったかというと、盲目になった今、こんなにはまってる『メリーポピンズ』なんだけど、ほんの一部を残して、映像のほとんどを記憶してないということなんです。ヒロインのメリーポピンズがアニメーションの小鳥を手に乗せて歌っているシーンとか、恋人役のビックバンダイクが煙突の上で飛び跳ねるダンスとか、やっと覚えてるだけ。『サウンドオブミュージック』は何から何まで、まるでVTRを再生するみたいに覚えているのにね。無二の親友と高校時代に封切館で観たせいかもしれない。そういえば『メリーポピンズ』は大学生になってから独りで渋谷の名画座で観たんだっけ。要するに第一印象の違いなんだよね。けれども『メリーポピンズ』だって繰り返し音声映画で鑑賞することにより、ボクの中で世界を広げてくれるのだと期待している。
 その期待を膨らませてくれているのが音声解説の檀鼓太郎(だんこたろう)さん。アドリブとしか思えない当意即妙の解説で物語だけでなく、ダンスシーンまで目に見えるように感じさせてくれるのだ。『メリーポピンズ』と同時にサピエ図書館で公開されたチャップリンの『街の灯』の音声解説も檀鼓太郎さん。無声映画でおまけに白黒のこの映画をカラフルな愛と笑いの映像世界に昇華してくれているのである。これからも楽しい音声解説をよろしくお願いいたします。

▲ タンポポよまたきてくれてありがとう

0405・水・

 謎の焼酎事件を覚えておられるだろうか。黒なんとかという焼酎をコボちゃんが近所のスーパーから買ってきて、飲んでみたら中身は水だった、という例のあの事件である。嗅覚の著しく鈍化したコボちゃんは念のためボクにも飲ませてみる。そして見事に水だった、という、その例のあの事件である。ボクは中身が焼酎でないことにたちまち気づき、洗面台にすべて吐き出したからよかったものの、匂いのわからないコボちゃんはしっかりと飲んでしまい、即死はしなかったものの、もしかしたら何らかの健康被害が出るかもしれないし、たとえそうでなくても原因究明のためにもスーパーに残りの水と紙パックを持っていったら取り換えてくれて、丁寧に製造元に調査させるともいってくれた、という例のそのあのこの事件である。で、読者はもちろん、ボクでさえ忘れかけていたこのタイミングでスーパーの店長からご丁寧な電話があった。奥様にご来店いただきたいということでコボちゃんが訪ねてみると、要するに製造元では完全オートマチックだから水など混入するはずがないという、謎解きにも問題解決にも何にもならない解答だった。担当者が説明にくるというけど、それが解党なら説明されても意味がないのでコボちゃんは断った。こちらはクレーマーではない。製品管理のために事実を申し出ただけ、なのである。けれども原因不明のまま、コボちゃんがただのクレーマーにされてしまったような、そんな後味のよくない結末となってしまい、実はボク、かなり機嫌が悪いのである。そうはいっても、証拠となるべき焼酎の紙パックは既に製造元に返還してしまい、謎の焼酎事件はそのまんま迷宮入り、という結末である。ま、とにかく健康被害がないだけよかった、ということでコボちゃんにいわれるまま、刀の鯉口を切ることだけはしないことにした。でも、本物のクレーマーだったら、こんな場合、どんな態度に出るのだろう。興味のあるところである。

 またまた北朝鮮がミサイルを発射した。ピューンと飛んで日本海におっこった。どうやら金正恩の趣味は打ち上げ花火であるらしい。なんて冗談はいってられない。なんせミサイルは高さ160キロに達し、距離にして60キロも飛翔したのだ。飛翔体の名に恥じない振る舞いをしたのである。おまけに金正恩は原子爆弾や水素爆弾の実験にも熱心だ。世界中からの反感を買いながらも地下で特大花火を爆発させてその威力を自慢している。けれども早く金正恩に教えてあげればよい。もしも日本をやっつけたいのなら、核兵器開発なんて回り道をしなくても、通常弾頭を搭載したミサイルで日本中の原発にぶつけてやれば用は足りるのだと。なんせ、日本海に沿って日本列島には原発銀座というものがあるんだから。でも、北朝鮮のミサイルはアメリカ大陸を狙ってるんだよね。最初から日本は問題にされてないらしいのですからアベちゃん、そんなに鼻息を荒くして、ムキにならないでくださいよ。ちょっと、恥ずかしい感じがしてしまいます

 ここのところ教育勅語が取沙汰されている。安倍政権は道徳教育の教材に導入したいらしいのだ。戦前回帰といわれようと、何と思われようと、いざとなれば天皇のために死ねという皇国主義を復古させたいらしいのだ。安倍政権が戦前回帰したい理由は明らかだ。彼らは戦争で嫌な経験をしなかった連中、得をした面々の子孫で構成されているのである。そのロジックに乗せられてはならない。彼らは虐げられた側の、本当の歴史を知らないのだ。そもそも薩長連合の明治憲法が世界を敵に回して日本国中を火の海にしたわけで、もしもそのまま江戸時代が続いていたら、戦争も税金もないまま、日本国民は平和に暮らしていけたはずなのである。
▲ 安倍政権明治は近くなりにけり
 これは本日のTBSラジオ、デイキャッチの時事川柳。教育勅語談義を受けたリスナーからの投稿である。政権は数の論理でこうした意見を抹殺してはならない。民主主義は数の暴力を肯定するシステムではないのである。そして、そのための日本国憲法なのである。

▲ まだ散るな花見できないこともある

0406・木・

 温かいので窓を全開にして部屋に風を通してやる。その風が次第に強くなり、落ち着かなくなったボクは集中できなくなってくる。アルルも足元でジタジタと落ち着かない。ボクは目の見えない分、そしてアルルは原因不明である分、渦巻くような音に弱いのだ。
 風が強くなった分、夜の外出は寒かった。そしてその分、光陽楼の雲呑麺が旨かった。ボクは定期的に光陽楼、経堂駅前ラーメン屋の特製雲呑麺を食べないと体調不良になってしまうのだ。そして今日は朝からその雲呑麺を楽しみにしていたのだ。
 雲呑麺で腹の膨れたボクは帰宅して、談志師匠の「芝浜」をYOUTUBEで傾聴する。語り終ったとき、思わず小さく手を叩いてしまう。本当は大きく拍手したいのだが、夜も遅いので遠慮したのだ。この「芝浜」は談志師匠がお亡くなりになって、そのお別れ会がホテルニューオータニで開催されたとき、会場に流されて涙を流しながら拝聴して以来、初めて耳にする、これまで何となく勿体なくて聴くことができなかった音源である。けれどもここのところ立川談慶さんのご著書、『大事なことはすべて立川談志に教わった』と『いつも同じお題なのに何故落語家の話は面白いのか』を連続的に拝読して、ますます立川談志の偉大さを思わされ、改めて談志師匠の高座に傾聴したのである。しばらくはこのマイブーム、続きそうである。

 二階建て新幹線が消えるそうである。拍手したいくらいの大歓迎、本当にいいことだと思う。そもそも車椅子ユーザーはどうされていたんだろう。いくら景色がよく見えても、視覚障碍者にもまるで魅力はない。何よりもバリアフリーであることが最優先されるべきなのに、客席を倍増させたいという事情が優先されてしまい、乗客にとっては上がり下がりが面倒なだけで何の魅力もなかった二階建て新幹線、ボクにとっても盲導犬アリーナにとっても、階段の上下だけで苦労させられた記憶だけを残している。街も新幹線もフラットがベストなのである。

▲ 花吹雪浮かせて食べる雲呑麺

0407・金・

 桜雨というのか桜散らしというのか、とにかく天気が悪くて今年の桜はついてない。ということは人間の方もアンラッキーで、なかなか花見のチャンスに恵まれていないようである。お昼からは温かくなったので窓を全開にして空気の入れ換えをするけれど、やっぱり風が強くて落ち着けない。温かいのはありがたいけど、皆さん花見はどうされているのだろう。ひたすら花吹雪ならば豪華なお花見なんだけど。

 1945年の今日、旧海軍の秘密兵器、戦艦大和(やまと)が九州の南海上で撃沈された。不沈戦艦が沈没したのである。戦艦大和は米軍の沖縄上陸に対する特別攻撃に向かっていた。沖縄海岸に座礁させ、文字通り不沈戦艦としてその世界最大の主砲で米海軍に打撃を与える目的だったのだ。けれどもその途中、米軍の雷撃機の大軍による集中攻撃で、さしもの不沈戦艦もあえなく轟沈させられたのである。これを最後に巨艦巨砲主義の巨大戦艦時代は幕を閉ざすのである。
 その世界最大の巨大戦艦を米軍が沈没させたと同じ日に、トランプ大統領がシリアのアサド政権の軍事拠点に巡航ミサイル59発をぶっ放した。それも習近平をトランプの別荘に招き、会談中というタイミングで、である。北朝鮮が大陸間弾道弾と核兵器の実験で挑発を続けている、というタイミングで、である。トランプが、俺はやるときにはやるのだという、ここは両社にアピールして一石二鳥の効果を得ようとしたのである。シリアが化学兵器を使用したという情報の信憑性を裏付けることもなく、たとえそれが誤報であったとしても、それを利用して、大統領としての支持率の低さを挽回しようというトランプの意図は見え見え。これはブッシュジュニアと同じやり口だ。トランプが口先で命令を下すだけで地中海に浮かぶ軍艦から巡航ミサイル・トマホークが発射され、アメリカは誰も傷つくことなく、相手に打撃を与えることが可能であるのだ。金持ちの喧嘩は手が汚れないだけハートが汚物にまみれている。貧乏人のひがみかもしれないがそう思えて仕方がないのだ。

▲ しっとりと濡れていこうか桜雨

0408・土・花祭・

 未明、アルルが助けを求めてベッドサイドにやってきた。息遣いが怪しい。もしかしたらお腹をこわしたのかもしれない。コボちゃんを起こしてトイレに連れていってもらう。ところがちょこっとオシッコをしただけで、すぐに戻ってきた。外は雨が降っているらしい。ということは雨が落ちてくる前に雷があったのかもしれない。既にアルルにとっての恐怖の季節は始まっているのだ。

 あれから引き続きYOUTUBEで立川談志を聴いている。『芝浜』で感動したと同じように『らくだ』にも感動した。改めて立川談志の凄さを実感している毎日なのである。こんな天才落語家がボクやコボちゃんと親しくしてくれたのだ。落語ファンにとってこれ以上の幸せがあるだろうか。そう思っていたら無二の親友、高校時代に『サウンドオブミュージック』を一緒に観た、例のあの無二の親友から電話があって、友人の家に遊びにいったら談志のCDがあったので、ボクのためにもらってくれたのだといってきた。それも『芝浜』と『らくだ』である。なんたるシンクロニシティー。世界は不思議な偶然に満ちていて、ただただ感謝なのである。

▲ 約束に間に合わないよ花散らし

0409・日・

 朝からおべっか使いのアベッカちゃんが爆風トランプに電話をかけるんだと騒いでいる。あのミサイル攻撃を褒め称えるつもりらしい。大量破壊兵器の存在を確認しないまま空爆を開始したイラク戦争のときのブッシュみたいに、化学兵器の存在確認もしないままアサド政権の軍事施設にトマホークミサイルを豪勢に59発もぶち込んだトランプ大統領を英雄扱いしたいのだろう。ただ心配なのはおべっか使いがエスカレートして、うちもお手伝いしましょうかなんて、自衛隊の派遣を言い出すんではないか、ということである。トランプとアベちゃん、軽挙妄動、前のめりでは気が合いそうでコワイ。

 昼から窓を全開にする。雨は空から落ちてくるけど空気が柔らかく肌を優しく包んでくれる。温かくなり、こうして窓を開けておくことのできる幸せをしみじみと感じる。ありがたいことである。

▲ 花吹雪ただひたすらに突き進む



2017年3月27日~4月2日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0327・月・

 東京ではせっかく桜が開花したというのに猛烈に寒くて、ほとんど冬である。おまけに昨日からの雨がまだやまない。そんな天気だから那須高原のスキー場で登山訓練でラッセル歩行をやらされていた高校生たちが雪崩に遭遇して高校生7名と教諭1名が死んでしまった。俳句では美しい春の雪だが表層雪崩の原因にもなる春の雪である。その今にも崩れそうな新雪を行列して引っ掻き回したのだからたまらない。16歳から17歳までの高校生たちである。ご本人も関係者も、どれだけ無念であったことだろう。心から残念である。

 千葉県知事選挙。最初から結果は明白だった。知名度さえあれば中身がどんなに空っぽでも知事になれるのだ。繰り返しなれるのだ。そのサンプルみたいな選挙だった。NHKラジオで森田健作先生の政見放送は聴いていた。必死になって政治家らしさを演じていた。けれども、精一杯のらしさ感を演出して演じれば演じるほど政策らしい政策を感じられないのはどうしてだろう。役者としても政治家としても三流。そういうことだろう。そろそろ交代してもらわないと千葉県がダメになる。ネズミーランドも沈没してしまう。そう思っていたんだけど千葉県民、やっぱり当選させちゃったんだよね。あああ、しいらないっと。

 コボちゃんとアルルとで仲良く並んで歩いていたら激しい鳴き声と渦巻く羽音がして、目の前の藪の中でカラスたちがぶつかり合い、黒い羽がちらばった。頭の上ではバタバタバタ。足許ではアルルがじたばたじた。カラスの喧嘩である。巻き込まれたら大変。アルルなど、カラスと同じ色なので、間違えてつつかれたらどうしよう。そう思っていたらコボちゃんがいきなり、
「こら、やめなさい。あんたたち、鳥のくせに喧嘩なんかしてる場合じゃないでしょ!」
と仲裁しようと駆け寄る。
「おいおい、やめなって。つつかれたらどうすんのさ。それに喧嘩じゃないと思うよ。春は恋のシーズンなんだ。どこかにメスがいて、それをオスたちが競い合ってるんだと思うよ」
というような意味のことをパニクりながらボクが口走る。
 バサバサバサ。目の前の藪から絡み合うようにカラスが飛び立つ。
「あ、ほんと。二羽のカラスの後ろからもう一羽、カラスがついてった。きっとあれがメスなのね」
 カラスの決闘とかカラスの裁判とかカラスの空中乱交パーティーとか、これまでもいろいろなカラスの興味深い場面を多数目撃してきたコボちゃんだけど、喧嘩の仲裁を許してくれるほど、連中が認めてくれてるとは思えない。仲間にしてくれてるとも思えない。ここはとにかく、つつかれなくて胸を撫で下ろしたのである。

▲ 目の下は駅前広場春の雪

0328・火・新月・

 開花宣言はされたけど、はっきりしない天気に狼狽え慌て、まごつき面食らい、愁傷狼狽して右往左往する桜たち。天気予報は晴れだけど、夕方からにわか雨があるとか、雷があるとかいわれてて、どうなるかと思っていたら、結局最高気温は14.9度で、温かくなるといわれてたほどの気温にはならず、期待外れ。桜のこの季節、気象庁のいうことに、春待ち人は一喜一憂、ときに欣喜雀躍、悲憤慷慨するのです。

 もしも関係があったなら、総理を辞めるとか議員を辞めるとか、大見得なんか切らなきゃいいのに、おろおろしちゃって安倍晋三。人に対しては野次るくせに自分が野次られるとおどおどしたり言葉が空回りしたり、パンツの中に汗をかいたり、確かめたわけじゃないけど、そして仕舞には怒り出す。そりゃまずいでしょ。我儘とか自己中とか、サラリーマン時代の同僚にはそういう評判だったらしいけど、この場合は内心の焦りが見え見えです。そりゃ、どんな質問をされても籠池の証言を否定しなきゃならないんだろうけど、世間は鉛筆で書かれてはいないんで、消しゴムで消すみたいな訳にはいかないんです。お気の毒だけど。

▲ 目には花風は光れどこの寒さ

0329・水・

 29日で肉の日の今日の日の出は5時32分、日の入りは6時ちょうど。いよいよ昼間の長さが半分を超えました。それと肉の日は関係ありませんけれど。

 1973年の今日、ベトナムからアメリカ軍が完全に撤退した。和平協定締結から2か月、南ベトナムに駐留していた最後の兵士を乗せて米軍の航空機が本国に向けて飛び立ち、アメリカのベトナム介入に幕が降りたのである。と、ここまではいつものようにNHKマイ朝ラジオの「今日は何の日コーナー」の受け売りである訳だが、実はその頃、ボクは米軍の基地の街で暮らしていた。下手糞だけれど英語を話すボクは米軍兵士たちに重宝され、ベースと呼ばれた米軍基地によく招待されていたのである。特大のハンバーグやダブルミートピザを腹いっぱい食べたり、スロットルマシーンでダイム、10セント硬貨をジャラジャラ稼いだり、エイトボールというビリヤードのゲームを楽しんだり、ビートルズのアルバムやスコッチのジョニーウォーカーの大瓶を免税価格で入手したり、日本の中の偽りのアメリカ生活を楽しんでいたのである。とはいえ、アメリカがベトナムから撤退するタイミングだったから、基地内のレストランもカジノも閑散としていた。要するにボクはゴーストタウンとなった米軍基地しか知らないのであるが、殺戮の匂いを感じなかったのはラッキーだった。それにしてもあの場所がアメリカの匂い以外、何の匂いもしなかったのは不思議である。子どもの頃、武蔵野の各地にやたらアメリカの匂いのする場所がいくつもあったが、これはそんな記憶のひとつである。

 忖度はお役人のお務め、出世の条件ではなかったのかしら。まるきり忖度がなかったということはないでしょと国民は思っているんだけど、どうしたって籠池ちゃんが嘘をついているんだと安倍政権の印象操作が始まった。けれども安倍昭恵さん、確かにいい人です。我が友人、国際ジャーナリストの及川健二君の街頭インタビュにも丁寧に応じていて、その映像をYOUTUBEで拝聴しましたし、2007年の世界糖尿病デイの式典では、安倍晋三が総理を辞職したため、ファーストレディーでなくなったばかりの安倍昭恵さんがスピーチをしておられました。ちなみにボクも彼女や医師会会長に引き続き、拙いスピーチをさせていただいたのでよく覚えているのです。そう。いい人なのです。頼まれると断れない、いい人なのです。ボクの知ってる範囲だけでもわかるんです。安倍晋三が必死になってかばってあげたい気持ちもわかるんですが、なんせアベちゃんが、関係あったら総理も議員も辞めてやるなんて威勢よく啖呵を切ってしまったからしょうがないんです。ここは野党、必死になって攻撃する場合なんです。議員数の圧倒的落差を挽回する稀有なチャンスなんですよ。

▲ 蓋をして早く花見がしてみたい

0330・木・

 燕の飛来は西の各地から、雲雀のさえずりは京都から、鶯の初鳴きが長野県から、菫が咲いたとは和歌山県と宇都宮から、各地の気象台から春の便りが続々と届いている。今日の東京は最高気温が18度。窓を全開にして外の風を引き入れる。トラネコミミコが窓枠にちょこんと乗っかり、加納朋子作品「モノレール猫」の登場猫状態になって日向ぼこに専念している。やっと温かくなってくれたのである。

 避難指示が解除されて常磐線の浪江駅から南相馬まで6年ぶりに運転が再開されるというけれど、汚染地域の立ち入り禁止解除にどれだけの科学的根拠があるのだろうか。東電福島第一原発事故で国は完全に信用を失ってしまった。本気で住民に戻ってきてもらいたいと思っているのなら、誰でもが安心して暮らせるような科学的根拠を示す必要があるだろうが、もしもそれができないのなら安倍政権の復興大臣あたりが自民党お得意の自己責任を発揮して、区域内に住まいを移すことでその安全性を身を持って証明するしかないだろうね。できっこないと思うけど。

 北朝鮮にいる金正男の遺族って誰なのだろう。もしかして金正恩のこと。だとしたらヤバイんじゃないの。殺した本人が遺体の受取人というのはあまり聞いたことがありません。どんな約束をしたのかな、北朝鮮とマレーシア。不思議で仕方ありません。

▲ お気楽も絶好調や春の猫

0331・金・年度末・

 本日は2回目のプレミアムフライデイとか。さて、どうかな。寒いし、冷たい雨も降っているしね。明日は雪になるかもしれない、なんてこともいわれてるしね。せっかく咲いたのに桜たち、可哀想です。せっかくのプレミアムフライデイのサラリーマン諸兄も、お気の毒です。もしかしてこのプレミアムフライデイという企画、呪われてはいませんか。

 韓国大統領の朴槿恵(ぱくくね)さんがとうとう逮捕された。TBSラジオ「スタンバイ」のコメンテイター、伊藤洋一さんは、韓国には国民情緒法があるからなぁ、と感慨深げにおっしゃってたけど、それって何なの。本当にそんな法律があるのかな。聞いたことなかったな。人治主義が法律をも凌駕して、とうとう明文化されちゃったのか、さすが韓国と、こちらも感慨深く拝聴していたら、最終的には伊藤洋一さんの比ゆ的な表現に過ぎないとわかり、納得する。それにしても韓国の民衆パワー、おそるべし。日本政府はこの事実を肝に命じておかないと、韓国との関係を正常に保つことはとても無理です。

 路地の子どもも枝の雀もみんな過去からつながっている。46億年の過去の種からつながっている。すべてはみんな私たちの子どもなのです。詩人のまどみちおさんもおっしゃってました。皆さんは日本の子どもである前に地球の子どもであり、宇宙の子どもたちなのですよと。NHKラジオ第2のカルチャーラジオ金曜日はJT生命史研究館館長の中村桂子さんが語る、まどみちおの詩から見える生命の秘密、というようなシリーズだったが、この感動的なシリーズも春からの新編成で終わってしまう。残念なことだが、春はそういう季節でもあるのだ。

 大分県の子ども園にフルフェイスヘルメットをかぶった男が叫び声を上げながら乱入して保育士ふたりの顔にナイフで切りつけ、学童保育の児童ひとりの顔を竹刀で殴りつけ、怪我を与えた。異変に気づいたスタッフは素早く園児たちを非難させて大きな被害にはならなかった。犯人は32歳の引きこもりだが、これがアメリカだったら刃物や竹刀は拳銃や自動小銃な訳で、どれだけの惨劇に発展したかわからない。アメリカと異なり、日本国憲法が国民に銃器所持の自由を認めてなくてよかったと本気で胸を撫で下ろすのである。

▲ 春がきて幼子路地でたわむれる

◆ 4月・卯月・
0401・土・エイプリルフール・

 1985年の今日、電電公社と専売公社が地上から消え失せた。といっても、これはエイプリルフールではない。民営化してNTTとJTに生まれ変わったのである。1987年の今日は、旧国鉄もバラバラにされて民営化、JRグループが誕生した。と、こんな具合に4月1日は変化のタイミングなのだが、やはり本日からあれこれが値上がりすると騒がれていて、これがエイプリルフールであればいいのだが、そうは国が許さない。新しい年が明けるとそれまでの嫌なことをさらりと許せてしまえるように、年度が替わると当たり前のように値上げする公共料金を許せてしまう国民がいる。これが日本でなくて韓国だったらどんな反応になるのだろう。国中の瞬間湯沸かし器が一斉に沸騰するように国民が逆上するのではなかろうか。その熱狂をマスターするためにも私たちはもっと唐辛子を食べようではありませんか。それにしてもこれだけ納豆を食べているのにすぐに忘れる粘り気のなさはどうしたらよいのでしょうね。
さて、4月1日といえば1989年、平成元年の今日、日本国は消費税を導入した。日本で初めての大型間接税である。決まった途端、いきなり一円玉が大きな顔して威張り出す。3パーセントという中途半端な比率がその原因だ。やがて1997年の今日、3パーセントは5パーセントに、更に2014年の今日、8パーセントに吊り上げられた。エイプリルフールのタイミングで吊り上げられた。バナナの叩き売りはちょこちょこ下げて喜ばせてくれるけど、消費税はちょこちょこ上げてガッカリさせる。せこいことをするもんである。ま、国民が幸せで安心して暮せるのなら仕方ないけど、権力者に忖度して国有地がただ同然で売り払われるようではとても許せません。
 そんなだから、4月1日を過ぎると難聴の患者が増えるそうです。難聴の原因は嫌なこと、嫌な上司、嫌な仕事に嫌な自分。新年度で仕事が変わり、環境が変わる。原因はストレスであるらしい。対処方法はステロイドと深呼吸。副交感神経を賦活させてあげるとよいらしいのです。
 ところで卯月の卯の字は卯の花の卯だとか。これ、どこかで耳にしたんだけど、兎のうという説もある。ねうしとらうで四番目だから4月は卯月、というのだが、本当だろうか。あんまりあてにはなりません。

 さて、毎月1日恒例、全国の日の出と日の入りの時刻です。札幌の日の出は5時17分、日の入りは18時1分。仙台の日の出は5時22分、日の入りは18時00分。東京の日の出は5時28分、日の入りは18時3分。大阪の日の出は5時45分、日の入りは18時19分。福岡の日の出は6時6分、日の入りは18時39分、ということです。よろしくお願いいたします。

▲ 四月馬鹿四月になれば値上げする

0402・日・

 全国に先駆けて東京都内に桜の満開が宣言された。開花宣言からこっち、ずっと寒くてアンラッキーだった桜たちにやっと花盛りが許されたのだ。庶民にお花見が許されたのだ。日差しもあるし、さぞやすごい人出だったのだろう。ボクはひとり空想して笑っている。家の中で笑っている。というのは花見というとボクは一枚の写真を思い出すからである。桜の木の下、伯父貴の大きなコートに包まれて、寒さに震えながらしっかりと片手に稲荷寿司を握り、恨みがましくカメラを睨みつけている幼い自分の姿を思い出すからである。花見と酔っ払い。わかるんだよね。ぐでんぐでんに酔っぱらわなければ、花見なんて寒くてやってられないよね。という訳でボクはバーチャル花見が好きなのです。

 1982年の今日、フォークランド紛争が勃発した。アルゼンチンがフォークランド諸島の領有権を主張して軍事侵攻したため、イギリス海軍が大西洋を突っ切り、出動したのである。2か月の戦闘で両軍に約千人の死者が出て、イギリスの勝利で戦争は終結する。イギリスの航空母艦から垂直離着陸ハリアー戦闘機が出動して誘導ミサイルが飛び交い、フォークランド諸島は近代兵器の実験場となり、その映像は全世界に公開された。その翌年失明宣告を受けたボクはそれら映像を危うい視力で目撃したのである。軍事マニアとしては手に汗握ってテレビ映像に釘付けになっていたのだが、まさか近い未来にトマホークミサイルや精密誘導爆弾などのハイテク兵器が総動員される湾岸戦争や対テロ戦争が日常化するなんてことは予測もしていなかったのである。

▲ 満開の下で雑魚寝がしてみたい

◇ バーチャル『奥の細道』コース   那須に到着、
アルパカたちと遊んだつもりになって通過しました。次は芦野。あと、56,907歩です。

現在の歩数、517,093歩。3周目をうろちょろしています。





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