全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年12月4日~10日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

あんまりわかりやすいと よく考えないし
あんまり早くわかると すぐに忘れてしまう

 馬鹿でない人は自らの馬鹿をよく知っています。でも、馬鹿な人は自分を頭がいいと思いたがります。そして本当に頭のいい人というのは何も考えません。その必要がないからです。けれどもちょっぴりだけ頭のいい人は自分を馬鹿だと考えたがります。決して自分を賢いとは考えません。というのは、学べば学ぶほど、知れば知るほど知らなかった自分が見えてくるからです。
 こわいのはわかった気になることでしょう。本当にわかるためにはそれなりの努力をしなければなりません。本当に理解するためには相当な辛抱が必要なこともあります。もしかしたら背中に嫌な汗をかいたり、脂汗どころか、血の汗をかかねばならぬほどの、石の上に三年、臥薪嘗胆、針の山、血の池地獄の苦しみを求められることもあるでしょう。苦労もするし時間もかかる。ならば、わかったつもりになる方がはるかに楽です。わかったと早合点する方がはるかに早道です。わかったつもりになれば楽になれますし、安心もできます。わかることと、わかったつもりになることは月とスッポン、モスラとキャベツ畑の芋虫、宇宙戦艦ヤマトとポンポン蒸気、ティラノザウルスとカナヘビほどの違いがあるのです。本当にわかるためにはそれなりの努力が必要なのです。苦しみが必要なのです。わかったつもりになる前に、ちらりと振り返ってみませんか。


1204・月・満月・

 今朝の満月はスーパームーン。いつもの30パーセントも明るいという。みんなはそれを知ってるのかしら。空は晴れているのかしら。どうかたくさんの人たちが美しいお月様を見られますように。

 LGBTはレズにゲイにバイセクシャルにトランスジェンダー。最近はそれにQという文字が加わり、LGBTQとなっているとか。このQは疑問符のQ。自分が何だかわからない、という方々への配慮であるらしい。そうなのだ。多様性の時代なのだ。ダイバーシティー。自分らしくいられるという生き方は基本的人権のひとつなのである。世界はいよいよグラデーション、階調の時代へと突入していく。けれどもアメリカの西洋花札大統領は、そのことが気に入らないらしいのだ。

 慶應義塾マンガクラブOB会の幹事にメール。坐骨神経痛で今年の忘年会には残念ながら欠席すると伝える。憧れの先輩、このクラブの創始者である漫画家で恐竜評論家のヒサクニヒコさんや、素敵な兄貴、お姉様方、みんなに会いたかったけど、今のボクには遠方まで、歩いていくのはちょっと無理。今月になって始めた室内ジョギングでリハビリして、来年には必ず参加いたしますから、ごめんちゃい。

▲ 息白く吹き出しみたい妻がいう


1205・火・

 終日、平成30年の暦、声のカレンダーを使って来年のスケジュール表を制作する。これが毎年師走の恒例になっている。これ、このブログ原稿のフォーマットにもなってくれている。日付と曜日、そして24節気や月の満ち欠け、そしてもちろん祝日と休日を書きこんでいく。それからボク個人のメモとして物故された恩人や先輩、そして友人知人、見送ってきた方々の命日を書き加える。そしていちいちの日付に呆気なく訪れる人との別れを振り返るのだ。そして自分にその順番が訪れたときの瞬間を想像するのである。皆さん、どうもありがとう。お世話になりました。でもね、とても不思議なんだけど、ボクは皆さんといつも一緒のような気分なんです。そして思い出すということではなくて、ときどき皆さんがボクの隣に遊びにきているような不思議な気分に襲われるのです。そしてまた、どうせすぐにお会いできるのですから、その日を楽しみにしているのです。

▲ 日記買うつもりで作るスケジュール


1206・水・

 1945年の今日、戦後初の外国映画が東京で上映されたという。アメリカ映画の「ユーコンの叫び」という映画がそれで、終戦直後の娯楽に飢えていた人々の間で大変な人気を呼んだということであるが、ボクはその映画にまるで覚えがない。生まれてなかったから当たり前かもしれないが、リバイバルでも観てないということは、つまり面白い映画ではなかった、ということなのか。
 ボクが生まれたのはそれから3年してからだが、よちよち歩きのボクを連れて、父親は週に何度も映画館に通っていた。対面恐怖症で気の弱い父親は単独では映画館にも入場できなかったのだ。今は知らないけれど、当時の映画館は幼児は無料だったから、そういう理由もあったのだろう。ただし、映画館の観客席に売りにくるアイスクリームがボクの入場料になっていた可能性は充分にあると思う。
 近所に洋画の小屋が2軒、邦画の小屋が2軒あって、それぞれが週替わりで出し物をチェンジしていた。二本立て、三本立てが不通だったからボクは週に十本近い映画を見せられていたことになる。あの大きなスクリーンで初めて目にしたソフィアローレンの迫力には度肝を抜かれてしまった。ボクの周りにいる女の人たちとはまるで別の生き物なのだ。これは外国の女の人なんてもんじゃない。女の宇宙人だ。なんたる目玉、なんたる唇、なんたるオッパイ。幼少の頃から金髪で真っ赤な口紅の白人女性の半裸体やキスシーンを見せられて、ボクはエッチで助平で、こんな中途半端なオヤジになってしまったのだ。これもみな、父親が悪いのだ。と、ボクの話はすぐに父親の悪口になってしまう。

 東京の今日の日の出は6時36分、日の入りは16時28分。最低気温は3度、最高気温は10度ということで、ますます寒さが厳しくなってきているけれど、今日みたいに快晴だと窓からの日差しが温かくて、心から太陽の恵をありがたいと思う。生きている幸せを感じる今日この頃である。そしてもっとありがたいのが快食快便が続いていることで、幸せはますます大きくなっていく。
 そうなのだ。ここのところ半年くらい透析患者になってから手放せなかった下剤関係の薬と、まったく縁が切れているのである。ああ、気持ちがいいと思いながら洋式便座に座っていると、何故か裏磐梯スキー場のうらぶれた木造食道のうすら寒い和式トイレを思い出す。実にせこいトイレだった。ズボンをおろしてお尻を出すとたちまちお尻や金の球が風邪を引くんじゃないかと情けなくなるほどのうらぶれた風情なのである。寒くて暗い細長い廊下にずらりと個室トイレが並んでいて、それが見事にすべて和式なのである。いくら裏磐梯という地名がうらぶれているとはいえ、建物や料理やトイレまでがうらぶれている必要はないと思う。これも父親のせこさが原因なのだ。せこい自分に等身大の私設を捜すと、どうしてもこうなってしまうのである。父親は決して真新しい建物には入らない。お洒落な店にも入らない。ほとんど潰れかけてるドライブインとか、微妙に傾いている食道とか、隙間風の木造スキー食道とかを求めて入店するのである。父親と付き合うと、必ずこういう目に合される。生まれてからこのかたボクの人生はこの父親のせこさとの闘いだったんだけど、また父親の悪口になってしまうので、もうやめる。とにかく今は快食快便で感謝してますと、ここで締め括りたいと思います。

▲ 隙間風便所の匂い映画館


1207・木・大雪・

 NHKマイ朝ラジオによると1901年、明治34年の今日、日本で初めてのラグビーの国際試合が横浜で開催されたという。慶應義塾チーム対横浜在住外国人チームの対戦は35対5で外国人チームの圧勝。これが日本最初のラグビー国際試合となったのである。それから幾星霜、慶應義塾は日本のラグビーを牽引する存在になっていくのであるが、そのあたりはボクの無二の親友、慶應義塾のラグビーの鬼に聞いてもらいたい。

 今日は24節気のうちの大雪で、その通り。全国から雪の知らせが届いている。とにかく寒いのだ。そしてここは真白に雪景色をした富士山を仰ぎ見る足柄山のサービスエリアである。コボちゃんとアルルは冷たい空気にも負けず、さっきからワンちゃんの運動場、ドッグランに出かけたまんま戻ってこない。ということでボクはボクらの新しい相棒、スバル・アウトバックのナビゲーションパワーシートで暖かな日差しを浴びながらプレクストークで読書三昧。村上春樹の「ダンスダンスダンス」を読んでいる。雪に覆われた富士の山に見守られながら、ゆっくりじっくり楽しんでいる、と書きたいところだが、実はそうでもない。すぐ近くのクルマからは、早くこの狭い箱から出してくれと吠えまくる犬の声が聞えてきて、1メートル先を通り抜ける、あれを買ってくれ、じゃなきゃ早くお家に帰りたいと泣き叫ぶ幼児の声に邪魔をされ、かと思うと彼女に復縁を求めるケータイの若者の声が気になってちっとも読書が進まない。これだったらボクもドッグランに付き合えばよかったと悔やんだところで思い出す。そうだ。ボクは今、坐骨神経痛でドッグランまでたどり着く体力がないのである。ああ、腹減った。

▲ 賑わいを抱いてくれてる白い富士


1208・金・開戦記念日・ジョンレノン命日・

 1941年の今日、旧日本海軍の機動部隊がハワイのオアフ島、真珠湾を雷撃器や小型潜水艇で奇襲攻撃した。太平洋戦争の勃発である。ラジオの臨時ニュースは日本が米英と戦闘状態に入れりと伝え、アメリカに石油を止められていた日本国民は狂喜乱舞してその事実を歓迎したのである。そしてその5年後の1946年の今日、シベリアからの最初の引き揚げ船2隻が舞鶴港に入港、ハバロフスク収容所にいた元日本兵、5千人が帰国している。1941年から1946年の時間経過で、日本の運命が大きく激動していったことがよくわかる。兵士も民間人も軍部の軽挙妄動に嵐の中の木の葉のように翻弄されたのである。

 1980年の今日、ジョンレノンが射殺された。そのことでボクの人生が大きく方向転換をしたことは間違いがないだろう。そしてそのとき、ジョンレノンの仕事の百万分の一でもいいから引き継ぎたいと願ったことが、まさかその後の失明によって実現するとは想像もしていなかった。真剣に願うこと。ひたすら祈ること。きっとそのことは天に届くのだと思う。1998年のニューヨーク、セントラルパークの前に立ったとき、コボちゃんが、
「そこ、ダコタハウスよ」
と声をかけられ、ボクは思わず落涙した。ジョンが撃たれた瞬間のことが脳裏をよぎったのである。そして迷うことなくジョンレノンメモリアルに歩み寄り、個展案内状を託したのである。それがまさか奇跡を起こすとは。そのときオノヨーコと交渉中だったベビーアパレルメーカーの副社長がボクの個展会場を訪れ、ジョンレノンの次のアーティストをボクと決めてくれたのだ。ひたすら祈り、ひたすら生きれば、一度くらいは人生にこうした奇跡が起こるのかもしれない。絶望することもあるけれど、それでも素敵なことは起きるのである。

 んな、勝手に人の国の首都なんか決めるなよ。トランプがまたまた馬鹿な騒ぎをやらかしている。まさかの首都認定、いきなり突然、寝耳に水の奇襲攻撃はリメンバーパールハーバーなんて、あんまり人のことはいえないよな。これまでこんなにさもしくて薄汚いアメリカ大統領が存在しただろうか。欲望丸出しの指導者。歴史上最も下劣な非人格者がエルサレムをイスラエルの首都であると勝手に宣言したのだ。首都と認めて大使館を移動するといったのだ。支持者たちだけに向けられたポピュリズムは長い歴史が築き上げた民主主義を破壊する愚劣なる行為に他ならない。自らの保身しか考えない大統領であるから、この宣言がロシアンゲートへのメクラマシであることは想像に難くない。ま、日本人としては北朝鮮を攻撃して、第二次朝鮮戦争を勃発させられるよりはマシだと思うけど、中東各国にとっては迷惑な話である。

▲ イマジンと歌う星空ジョンレノン


1209・土・

 20年来の友人、川田龍平君が立憲民主党に入党したとラジオが伝えている。いいことだと思う。遠慮なんかしてないで、早くそうすりゃよかったのに。ま、とにかくみんなで安倍政権の憲法改悪を阻止しようよ。

 すごかった、すごかった。2015年の今日、日本の金星探査船あかつきが金星周回軌道に入ったのだ。この日、JAXAは5年ぶりに地球からはるか遠くの金星軌道周辺で迷子になっていたエンジンの再噴射に挑戦、探査船あかつきは金星をめぐる軌道への投入に成功したと発表した。日本の探査機が地球以外の惑星を回る軌道に入ったのはこれが初めて。また、一度深刻なトラブルを発生させた日本の探査機が復活したのは小惑星探査機はやぶさ以来の快挙だった。今また、JAXAの打ち上げた第二のはやぶさが新しい挑戦をしている。でかいことはやれないかもしれないけれど、細かいことなら得意な日本の宇宙開発、これからも頑張ってください。そういうことなら払える税金は払いますから。

 いい天気である。窓からの日差しで部屋は暖かく、電気掃除機をかけていると汗ばんでくる。昼間は掃除して、夜は机に向かう。もちろん夜は寒いけど、セーターを着て山賊ちゃんちゃんこを羽織り、レッグウォーマーで足を守れば暖房がなくても大丈夫。なんせ、膝では猫という生きた暖房装置がボクを温めてくれているのだから。

▲ 飼い猫に膝を貸します十二月


1210・日・下弦・世界人権デイ・

 東京の日の出は6時39分、日の入りは16時28分。本日の天気予報は晴れです。東京の予想最低気温は2度、最高予想気温は14度ということになっています。ついでに横浜は最低3度、最高14度。水戸の最低はマイナス1度、最高13度。宇都宮の最低はマイナス1度、最高11度。前橋の最低は1度、最高12度。長野は最低マイナス3度、最高9度てな予想ですが、この朝の北海道、標茶町では午前7時にマイナス21度を記録したという。この寒さだとバナナで釘が打てますと気象予報士が得意げに話していたけれど、あなたが自慢することでもないでしょ。落語で聞いたような気もするし。それよりシャボン玉も凍るそうですよ。凍ったシャボン玉は飛ぶのかしらね。シャボン玉同士がぶつかり合うと、チロチロリンと涼やかなメロディーが流れるのかしらね。ダイアモンドダストにせよ凍ったシャボン玉にせよ、マイナス20度の世界はファンタスティック。寒くなければ憧れちゃうんですけれどもね。

 1968年の今日、ボクが慶應義塾の2年生のときだが、3億円事件が発生している。東京府中市に白バイ警察官を装った犯人が出現、誰も傷つけることなく、見事に大金を奪って逃走したという事件である。拍手喝采してる場合ではないんだけれど、わはは、やっぱ拍手喝采しちゃうよな。そして喜んでちゃいけないんだけれど、わはは、世間を驚かせたこの事件は未解決のまま時効を迎えることになる。そして今も犯人は不明のまま。そろそろ出てきて、本でも書いてくれればベストセラー間違いなしなんだけどな。3億円というと、パブロフの犬みたいに白バイ警察官のモンタージュ写真が目に浮かぶのは笑ってしまいます。あの頃、3億円あれば1年間の利子が800万円とかで、遊んで暮らせるね、なんて夢のように語り合っていたよね。NHKラジオは3億円強奪事件と殊更に強奪を協調するのは、これは悪いことなのですよと念を押しておきたいからだろうね。でもやっぱり、快挙といいたくなってしまうのは、きっとボクが野次馬なのと、その3億円というお金は保険で保障されてるからです。それにしてもこの事件、やっぱ年末の事件、師走の出来事だったんだよね。この犯人も、きっと年越しの悩みを抱えていたのだと思います。

 今日はマンガクラブOB会だけれど、残念ながらボクは坐骨神経痛で欠席。そこで机にしがみつき、山下達朗とマンハッタントランファーのアカペラクリスマスをBGMに10月30日から11月5日までのブログ原稿を仕上げた。ここんとこ、ちょいと遅れてますなぁ。コボちゃん公認の美貌の第二夫人からもご注意を受けています。坐骨神経痛で各方面にご無沙汰だから、せめて頑張って年内にはリアルタイムに追いつきます。

▲ 犬の声今日も真似てる寒烏


◇ バーチャル『奥の細道』コース
ありがとうございます。やっとこさ、象潟を通過しました。
次の村上まであと、238,703歩です。
この距離、坐骨神経痛の肉体には月の彼方のように思えますけど頑張ります。

現在の歩数、2,179,297歩。3度目の徘徊に挑戦中です。



2017年11月27日~12月3日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

夢は現実のタマゴです
だから いい夢を見たいね

 あんまり当たり前のことを書くので顔から火が出そうです。でもそうなんです。この世界はみんなの思っていることの結果なんです。ネアンデルタールかクロマニヨンか、それとも北京原人かもしれませんが、誰か大昔の人が満天の星空を仰ぎながら、あの人はどうしているかしら。なんてことを考えて、今すぐ会いたい、お話ししたいと思っているうちに、いつか人類はどんどん頭がよくなって、腕も上達して文字ができたり、それを郵便にしたりしてるうち、電報や電話が完備して、ラジオもテレビも生まれて、今やネットで瞬間に地球の裏側の人とコミュニケーションできる世界。これ、昔の人の願ったことなんですよね。
 鉛筆、消しゴム、電動鉛筆削り。スマフォにパソコン、万能手帳。もしかしたらAIスピーカー。あなたの目の前に何があるか知りませんが、それが生まれた理由は、誰かがそれを願ったからです。そしてあなたがそれを欲しいと思ったからです。さて、民主主義。おかしな大統領や横暴な総理大臣が誕生するのも、それを誰かが望んだからです。海の向こうでは望まないのに勝手に君臨している人もおられるみたいですけど、抑圧された民の思いはいつか形になり、その人は必ず地上から消えていくことになるでしょう。そうなって欲しかったら、そんな夢を見ればよいのです。協力に強烈に、そして激しく見ればよいのです。それを夢の力と呼ぶのです。


 1127・月・上弦・

 1959年の今日、日米安保協定改定阻止を掲げ、全学連を中心にしたデモ隊が国会構内に新入、警官隊と衝突、双方合わせて300人が負傷した。当時、ボクは地下鉄丸ノ内線国会議事堂前から永田町小学校に通学していて、この騒ぎを肌で感じる環境にあった。当時の総理大臣が岸信介で、ものすごい悪党としてボクの脳裏には焼き付けられている。ボクは小学生の頃から権力を嫌悪していたのである。これが安倍晋三のおじいちゃんだってことは、みんな知ってるはずなんだけど、最近の人たちはどうなんだろう。あんまり重要に考えてないのかもしれないし、そのおじいちゃんが満州で東条英機なんかと一緒に重要な役割を演じていたことから東京裁判にかけられて巣鴨プリズナーに収容されていたことも知らないんだろうな。そしてこのとき、東条英機は絞首刑にされて、岸信介は檻の中で復讐を誓ったはずなんだけど、安倍晋三の憲法を変えたいという野望は、おそらくこのあたりからきているとボクは考えています。考えるのは自由ですから。

 公式な場面で
「なんであんな黒井のが好きなんだ」
と発言するような山本幸三議員を日本国民はどうして辞めさせられないのだろうか。
「アフリカを黒井大陸というじゃありませんか」
 とかいっちゃって、発言もひどいけど、その言い訳も恥ずかしい。会ってしゃべればいい人なのかもしれないけれど、あんまり政治家には向いていないのではありませんか。そのあたり、安倍政権はいかがお考えなのだろう。

 忍者、霧の遁兵衛(きりのとんべえ)を演じておられた牧冬吉(まきふゆきち)さんのことをいきなり思い出す。テレビ映画「隠密剣士」、懐かしい。もう半世紀も昔の連続テレビ映画だけれど、白黒テレビで見ていたのだけれど、巻冬吉さんの逆手斬りの剣術スタイルや、目にも止まらぬ速さで繰り出す八方手裏剣の連続打ちなど、ユニークな動きが記憶の中で生き生きと動き始めるのです。牧冬吉さん、男らしくて思慮深い雰囲気の、素敵な俳優さんでした。

▲ あの声はいつもの烏冬の朝


1128・火・

 NHKマイ朝ラジオによると1910年、明治43年の今日、日本で最初の南極探検隊出航記念式典が東京芝浦で行われたという。隊長は白瀬矗(しらせのぶ)でその翌日に木造帆船の開南丸(かいなんまる)が出航した。わずか240トンのこの木造帆船で探検隊は奇跡的に南極上陸を実現し、南極点に到達の悲願は達成できなかったものの、到達した地点を大和雪原(やまとゆきはら)と命名したという。こういう話を聞くと、思わず昔の日本人は偉かったなんて月並みなことを考えてしまいます。最近の日本ではお役人の
「金額は交渉したけど価格の交渉はしなかった」
なんて不思議な言葉づかいが目立つので、ますますそう思ってしまいます。
「魚類は食べたけど魚ではなかった」
とか
「お金は盗んだけど貨幣ではなかった」
とか、これからはそういう言い回しが流行るかもしれません。

 村上春樹の「ダンスダンスダンス」を読み直している。今度は時間をかけて読んでいる。「ダンスダンスダンス」はデビュー作の1979年発表の「風の歌を聞け」と同じ主人公が過去を追体験する物語。それに次いで1980年の「1973年のピンボール」。1982年の「羊をめぐる冒険」。そして1988年の「ダンスダンスダンス」。発表順に村上春樹作品をトレースすしているのだ。同じ主人公の時間的経過を追体験しているのだ。ストーリーを追っての読書ではない。だからディーテイルを楽しむことができるのだ。最近ボクはこの人の作品の特徴はディーテイルのリアルさにあると考えている。この人の脳味噌の中には無数のパラレルワールドがあって、作者は自由自在にその世界を旅して、その街角や店先での出来事や会話を取材しているに違いないのだ。そうならばストーリーなんかどうでもよくなる。物語なんかどこに流れ着いても構わないから、ボクの知らない世界を旅するように、ボクは村上春樹の作品世界を旅して歩きたいと思うのだ。

▲ おいお前またきてくれた寒烏


1129・水・

 1887年、明治20年の今日、東京電力の前身、東京電灯会社が日本で初めて電線による電力の供給を開始した。東京日本橋に小規模な火力発電機を設置して周辺の企業や銀行、郵便局などに電力を送った。で、これが始まりとなり、あの巨大企業が進化し発展し、地方の地形や水系を利用した水力発電や化石燃料を燃やしての火力発電がやがて原子力発電所の事故につながっていくのである。その巨大組織が運営していた東京信濃町の東電病院がエム ナマエを生み出すわけだが、なんでそうなるかはこのブログを読んでいるうちにおわかりいただけると思います。そうなのです。エム ナマエは東電の申し子なのです。

 本日の東京の日の出は6時30分、日の入りは4時28分。予想最低気温は6度、最高気温は19度となっていて、昼間は小春日和が期待できるのだ。そんな朝にぬくぬくと目覚めると北朝鮮からミサイルが飛んできたと官房長官が騒いでる。ほら見ろこれだと得意げに鼻の穴を広げてアナウンスしている。きっとその表情はどや顔に決まってるけど、その滑舌、何とかならないものなのか。つい先日も長崎で大袈裟なミサイル避難訓練をやったばかりなので、得意で仕方ないのかも。それにしても金正恩、困った様子も懲りた素振りも見せない。我が国の日本海側の海岸に次々に北朝鮮からの難破漁船や死体が漂着し、乗組員が救いを求めて民家を訪ねたりするのは北朝鮮の食糧事情の劣悪さを物語っているのだろう。漁船の乗組員は漁民ではなく兵士だという噂もある。腹が減っては戦はできぬ、ということなのかもしれない。国際的な経済制裁で困窮する北朝鮮。けれども悪口の名手の北朝鮮、新鮮で工夫を凝らした悪口が次々に発せられるのは、優れたスピーチライターが存在するからだ。泉のごとく新しい悪口を創作するその意欲と修辞能力は、ツイッターでつまらぬ悪口雑言を撒き散らしているアメリカの西洋花札大統領よりは、はるかにクレバーでスマートである。それにしても壊れた蓄音機みたいに圧力を最大限にと繰り返す安倍晋三、その最大限が気にかかる。最大限を超えたときアメリカの実力行使があるとすれば安倍晋三、日韓のダメージのすべての責任を覚悟してもらいたい。

 日馬富士が引退を決意した。当然の成り行きだと思う。土俵の外での乱暴行為は厳しく裁かれなくてはならないだろう。とはいえ、土俵の上での乱暴が許されていいとも限らない。そもそも日馬富士の相撲は勝てばいいという乱暴さが目立つ取り口だった。日馬富士の相撲を解説していた相撲解説者の前の海さんはその搗ち上げをエルボーパンチともエルボースマッシュとも表現し、相手は技で倒れるのではなく、脳震盪で気絶しているのだと解説していたこともある。日馬富士の相撲は相手力士を壊しても勝ちたいという無意識が窺えて、それが稀勢の里を壊したのだとボクは分析している。けれど相手がモンゴル出身力士の場合は事情が別で、そこにはモンゴル互助会の力学が作用しているのだろう。今回の被害者の親方、貴乃花親方の沈黙の原因もそこにあるような気がしてならないのである。陰険な横綱、白鵬の存在が見え隠れして仕方がないのである。

▲ 木枯らしや海の彼方のロケットマン


1130・木・

 1963年、東京オリンピックの前年の今日、新宿駅西口荻窪間を走る都電、杉並線の最後の運転が行われた。自動車の増加と地下鉄代替利用での利用者減少を理由に撤去される路面電車の第一号になったわけだが、本当の目的はオリンピックを前にした東京の大改装だと思う。この路線の跡地、今は遊歩道になっているけど、あの線路のあった風景は実に絵になっていた。軒下すれすれにゆったり走る路面電車。家々には猫がいて犬がいて、洗濯物が風に靡き、庭には盆栽が並んでいたりして、生活環境すれすれに路面電車のある風景って素敵だったよな。またぜひLRT、ライトレールトランジットとして復活してもらいたいと思ってるんだけど。

「ジェネリックはダメですよ」
 おくつ先生が診察室から患者さんを追いかけて待合ロビーに現れる。そうなのだ。ジェネリックは薬の効果が不安なだけでなく、その周辺も使い勝手が悪いのだ。広尾のおくつクリニック、今日も千客万来である。予約制度でこれなのだから、その人気ぶりがわかる。ボクもこの先生に左手を手根管症候群から救ってもらった子羊の一匹である。子豚かもしれないけど。手根管症候群。おくつ先生はその世界的権威なのである。世界で初めて内視鏡手術を導入して、その症例数も世界一。つまり、手を治すゴッドハンドに手を助けてもらったのである。
「右手も危なくなったら、すぐにくるのですよ」
 おくつ先生がお元気ならばボクの手も大丈夫。手根管症候群なんかあっちの山に飛んでいけ、なのである。

 広尾から恵比寿、恵比寿から下落合までヨタヨタと歩く。コボちゃんと喧嘩しながら歩く。
「そんなにノロタラしてたら遅刻しちゃうわよ」
 叱責が飛んでくる。困ったな。実は最近、坐骨神経痛であんまりうまく歩けないのだ。そのことをまだコボちゃんに伝えてなかったのだ。手の次は足。これじゃコボちゃんも嫌になっちゃうよな。
 というわけで喧嘩しながら下落合に到着。
本日は劇団「娯楽天国」の第43回公演「お寺でポン」。ますます完成度の高い舞台になっている。これも座長のオグラ、脚本も演出も主演もする天才エンターテイナー、小倉昌之氏と、それを支える看板女優のマロこと高畑加寿子さん夫婦の精進の結果。もちろん劇団員の血と汗と涙の賜物でもある。ウィークデイの昼間なのに満席で立錐の余地もない。ますますの人気である。なのに座長、オイラとコボちゃんのために最善席を用意しておいてくれたのに遅れて御免。許してちゃぶだい。来年は30周年。よせばいいのにボクの書いた芝居なんかも舞台にしてくれて、潰れもせずに30年。すごいことだと思う。

▲ 隙間風なのに熱気で客は汗


◆ 12月・師走・
1201・金・映画の日・世界エイズデイ・

 本日は映画の日、そして世界エイズデイ。そしてNHKマイ朝ラジオ情報によると1912年、大正元年の今日、警視庁が初めて警察犬を採用、訓練を開始した日であるという。犬はイギリスから購入して、その2頭で翌年、警視庁内の広場で訓練の成果を披露した。これが日本における使役犬の最初かもしれない。今では盲導犬、介助犬、牧羊犬が大活躍。お手伝い犬、お料理犬、家庭教師犬なんかも当たり前になってきて、嘘です、昔の日本では犬のお仕事はせいぜいが番犬で、あとは放し飼いで飼い犬も野良犬も区別がつかなかったのである。ま、犬たちは自由で、そっちの方がずっと幸せなのかもしれないけれど。

 今日も坐骨神経痛と闘いながら都内を移動。あちらこちらのお医者様のゴキゲンうかがいと来年のカレンダー配りに走り回る、いや、這いずり回るのである。
 それにしてもますます親切な人が増えている。電車で席を譲ってくれる人。乗車するとき、手を出して引っ張り上げてくれる人。コボちゃんが階段の下で、白杖をついてノロタラと降りていくボクを待っていたら、中年の女性が
「上から目の不自由な人が降りてくるから、そこにいたら邪魔ですよ」
と声をかけてくれたりする。おまけに鉄道環境はエレベーターやホームドアがどんどん整備されて、安全係数が上昇していく。やろうと思えばやれたんじゃないの、電鉄会社さんよ。それにしても、これまでの鉄道環境の悪さで命を落としてきたたくさんの視覚障碍者たちの犠牲が惜しくてたまらない。主人を失った盲導犬だっていたはずだ。ボクは何も貢献できていないけど、鉄道ホーム改善推進協会の活躍と貢献に感謝を捧げたいと思う。

 本日から師走である。そして恒例、全国の日の出と日の入りの時刻である。札幌の日の出は6時46分、日の入りは16時1分。仙台の日の出は6時34分、日の入りは16時17分。東京の日の出は6時32分、日の入りは16時28分。大阪の日の出は6時47分、日の入りは16時47分。福岡の日の出は7時4分、日の入りは17時10分。こんなに昼間が短くなっちゃったけど、もうすぐ冬至。それさえ過ぎれば、今度はお日様、だんだん復活してくれるのだ。

 J-WAVE、金沢雅美さんのSomewhere in Asiaを聴こうとラジオをFMにセットした瞬間、グラグラグラ。地震である。すかさずAMに逆戻り、NHKを聴くと、茨城県あたりで震度3の強さで地面が揺れたらしい。NHKラジオによると12月2日、0時12分にやや強い地震が発生とレポートしている。震源地は茨城県南部、震源の深さは50キロ、マグニチュードは4.3ということだった。東京での震度は聞きそこなったが、グラグラグラと、それなりに揺れたと思う。ここんとこやたら茨城県あたりが揺れていたので気になっていたのだ。これ以上デカいのがこないといいのだが。と、地下のナマズさんが気になるけど、ボクは金沢雅美さんの美しい英語と中国語も気になるので、J-WAVEに逆戻り。

▲ 北風や人の親切温かい


1202・土・

 NHKラジオリスナーからの投稿によれば、枝に雀が群れていて、みんな北風に向かって仲良く頭を揃え、マリみたいに丸く膨らんでいるという。きっと羽にいっぱい空気をためて体温を維持しているのだ。その体温を支えるエネルギーはどこからくるのだろう。あの小さな身体のどこからくるのだろう。食べ物の少ない冬である。どうか皆さん、食べ残しのパン屑でも御飯粒でも、食べられるものなら何でもいいから、庭でも道でもどこにでも、どうかじゃんじゃん撒いてあげてくださいな。遊歩道や公園には餌をあげないでくださいなんて、無慈悲な看板がぶら下がっているけれど、そんなケチなことはいわずに、どうかよろしくお願いいたします。

 天皇が代わると憲法理解も変えられる。喜んでるのが安倍晋三。皇室会議ではしゃいでいるのが目に浮かぶ。この人、おじいちゃんにどんな教育を受けてきたのだろう。やっぱ、薩長連合の築き上げてきた戦前の体制を復活させるべきと教えられてきたのだろうね。

 大きな音でビートルズをかけて、大きな声で発声練習をしたり、またはFMJ-WAVEを大きな音で流し、ゴキゲンになりながら部屋中に電気掃除機をかけている。大きな音でないと電気掃除機に敗けてしまうからね。これがなかなか楽しくて面白いのだ。盲目で電気掃除機をかけるというのは、ほとんどアクロバットみたいで、あっちにぶつかり、こっちに躓き、椅子に座ったりベッドに腰掛けたりしながら手探りでノズルをコントロールする。ゴミやアルルの抜け毛をバキュームする音で正しいポジションを推測する。これがゲームみたいで面白いのだ。疲れるけれど愉快なのだ。やっぱ体を動かすって気持ちがいいよね。そんなことをしていたらボクのアンテナに引っかかる声がする。あれれ、これ、よく知っている声、好きな声。そうなのだ。偶然だけど、FMJ-WAVEで金沢雅美さんがリンレイのラジオCMをやっているのをキャッチしたのである。ご活躍で嬉しいな。

 音楽家のはしだのりひこさんが本日お亡くなりになった。72歳だったという。不思議に気になる人物だった。フォーククルセダーズのメンバーで、北山修や加藤和彦と並ぶと、果物屋の店先に並んでいるスイカとメロンの隣に無理矢理乱入したカボチャ、というか、もしくは林檎と梨のグループに乱入した無花果(いちじく)みたいで、ひとり不揃いな印象を与えていた。ハンサムでもないしスマートでもない。どうしてこの人、ここにいるの、という感じなのである。けれどもそれゆえのオーラを発していて、すごいアーティストであることを無言のうちに伝えていた。人は見かけではないのである。そのチンチクリンな姿が天才的な音楽的才能とプロデュース能力をメクラマシしていたのである。グループ解散後の活躍は目覚ましく、新しいユニットによる楽曲、「風」や「花嫁」のメロディーは一世を風靡した。クライマックスやエンドレス、シューベルツというユニットを構成してスターを次々と送り出していた。独特のちりめん声も忘れ難い。とある雑誌のインタビューで目にした、煙草のフィルターをコーヒーで濡らしてから点火するというスタイルに触発されてしばらく真似をしていたこともある。醜男だけど、ボクはとても好きだったのである。この人の才能に惚れていたのである。ご冥福を心よりお祈りする。

▲ うまそうに丸く膨れて寒雀


1203・日・障害者週間・

 今日はカレンダーの日であるという。旧暦明治5年のこの日、明治政府が欧米諸外国と外交上で足並みを揃えるため暦を太陽暦に切り替えた。これを記念して1988年、全国団扇扇子カレンダー協議会が制定したもの。どうして団扇と扇子なの。そう。この団扇と扇子という組み合わせが好奇心をそそるでしょ。そうなのです。店舗や会社の宣伝はその昔、団扇と扇子とカレンダーなのですよ。そこに店舗名や会社名を刷り込んで、それで宣伝するんですよ。来年あたりは早目に次の元号が制定されるらしく、団扇扇子カレンダー協議会は胸を撫で下ろしていることでしょう。

 本日の東京の日の出は6時34分、日の入りは4時28分。予想最低気温が5度、最高気温が15度ということで、師走としてはちょいとばかり暖かいような気がする。とはいえ、油断して薄着で外出なんかしたら、ひどい目に合うことだけは間違いなし。
 さて、毎年、師走の恒例はエム ナマエ公式ウェブサイトの年賀メッセージとウェルカムメッセージの撮影ということになっていて、本日はその撮影なのである。朝のうちにメッセージ原稿を仕上げ、お昼にそれらを暗記して、午後になったらセリフの練習。そして夕暮れの遊歩道で絵夢助人(えむすけびと)さんによる撮影です。暗くなっても安心なのは、絵夢助人(えむすけびと)さんが最近になってゲットした高性能一眼レフデジカメが人間の目よりも明るいため。先日も夜のディズニーランドで、パレードを昼間のように撮影できたとか。世の中は日進月歩。絵夢助人(えむすけびと)さんは常にスキルを磨いておられるのです。さて、この映像は年が明ければホームページにアップされます。ぜひ覗いてみてください。

 撮影が終われば絵夢助人(えむすけびと)さんとの忘年会。今年もホームページとブログでお世話になりました。カレンダー販売もよろしくお願いいたします。そういうことで寿矢(としや)のカウンターに並んで座れば恒例の行事なので、大将がボクらをいつものように新鮮なネタと巧みな包丁さばきと饒舌トークでウェルカム。今夜もおいしく楽しく時は過ぎていくのでありました。

▲ 年忘れ今年も忘れられません




2017年11月20日~26日

☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です
今日という日は わたしがいちばん 若い日です
今日という日は あなたがいちばん 若い日です

 そうなんです。当たり前のことなんですけど、あんまり気がつかないことなんです。いわれたり、考えたりしないと、気がつかないことなんです。いつも思います。あの頃は若かったなって。でも、未来の自分から見たら、今日の自分は若いんです。きっとすごく若いんです。ああ、馬鹿みたい。気がついたら手遅れ。いつも手遅れ。あっちが動かない、こっちが動かない。ここが痛い、こっちも痛い。疲れやすくなったなぁ。そう思う前に、真面目にやればいいのにね。そうなんです。今日から真面目にやることにします。あの頃は若かったと思う前にね。


1120・月・

 NHKマイ朝ラジオによれば、1945年の今日、ナチスドイツの罪を裁く国際軍事法廷、ニュールンベルグ裁判がドイツで開始されたそうである。戦争犯罪や人道に反する罪という考え方が初めて用いられた裁判でナチスの指導者など12人に死刑判決が言い渡される。ということであるが、それ以前は戦争は犯罪とされてなかったのか。まさかとは思うけど。やはりナチスの最大の罪はユダヤ民族に対するホロコーストだろう。そしてナチスドイツの最大の失敗もユダヤ民族を敵にしたことにあると思う。ユダヤ民族を受け入れてきたアメリカを見れば明らか。大虐殺といえば広島や長崎への原爆投下もそうだし、東京大空襲などの人工密集地に対する焼夷弾の絨毯爆撃も虐殺中の虐殺、東京市民や日本国民に対するホロコーストに違いない。なのにナチスは裁かれアメリカは裁かれないどころか裁く立場に立っている。つまりそういうこと。敗ける戦争など、してはならないのが鉄則なのだ。けれども、どちらかが勝てばどちらかが敗けるのが原則。つまり、世の中に、あっていい戦争などあり得ないのである。なくていい平和もないけれど。

 ついに日本列島が寒さに襲われた。師走並みの気温である。北海道ではマイナス17度を記録して、東京の最低気温も3.6度まで急降下。犬も猫も、そしてオイラも震えてます。

 巡航ミサイル、日本版トマホークが開発されているという。専守防衛の敵地反撃能力は仕返し能力で、それを抑止力とする。ま、勝手な理屈は捏ねた方の勝ちなのだ。

 焼き芋味のジュースが販売されたという。調べてみたらどうやら昔から焼き芋味の飲料というものはあったらしく、炭酸飲料まで存在したことがわかった。とはいえ、あまり普及してないところを見ると、焼き芋の人気と焼き芋味の飲料の人気は正比例しないものと考えられる。飲んでみて一度納得してしまえば、二度目はない。そういうことかもしれない。

 コボちゃんがお勉強。ラッセルって何と聞くから掻き分けるという意味で、雪が積もると北海道ではラッセル車が活躍するんだよと鉄道マニアのボクがいうと、そうじゃなくって、呼吸するときのラッセル音だという。ネット辞書で調べるが具体的にはよくわからない。そこでYOUTUBEで映像と音声を呼び出してあげる。するとたちまち、ボクのパソコンをコボちゃんは独り占め。ボクは何もできなくなる。夜中におかしな勉強心なんか、起こさないでくれよ。

▲ 発売は焼き芋味のジュースなり


1121・火・

 いつも参考にさせてもらってるNHKマイ朝ラジオの「今日は何の日」コーナーでも触れていたが、2011年の今日、立川談志師匠がお亡くなりになっている。享年75歳。ボクに強烈な影響を与えた落語家である。そして優しい言葉をかけてくれた師匠でもある。家に招いてくれて、お手製の麻婆豆腐を食べさせてくれたときは感激した。腰が抜けそうになってしまった。本名・松岡克義さん。きっと今頃、雲の上で志ん朝、柳朝、圓楽と極楽名人会で亡者たちを笑わせていることだろう。でも、誰をとりにするか、喧嘩になるかもしれないね。

 どうせボクちゃんの手で改正されちゃう憲法なんだから、守らなくてもいいんだもん。これが安倍晋三の態度なんだと思う。そこを立憲民主党の枝野幸男が指摘しているのだ。憲法も自分のもの。国会も自分のもの。自民党も自分のもの。国民さえも自分のものと思っているに違いない。そう。安倍晋三の得意技は私物化なのである。

 コボちゃんがスーパー大関の美登利寿司でトロの鉄火巻を巻いてもらってきた。オイラの大好物の馬鹿貝、いや、青柳も握ってもらってきた。そこで早速、晩酌とする。元透析看護婦と、現役の透析患者の酒盛りである。やがて酔っぱらって熟睡。ちょっと食べてちょっと飲んだら眠くてたまらないのだ。うまく体が動かないくらい眠いのだ。そんなに飲んでないんだけれど、お互い弱くなったよなぁと笑い合う。そう。ボクは来年になれば古希で、コボちゃんの還暦だって、そう遠くはないのである。

▲ 熱燗や妻は看護婦ぼく患者


1122・水・小雪・いい夫婦の日・

 そうなのです。今日は11月22日でいい夫婦の日なのです。そして2002年の今日、いい夫婦ということでボクとコボちゃんはNHKラジオに出演して三越日本橋本店での展覧会を宣伝させてもらいました。NHKラジオだからデパートの名前は伏せてあるんだけれど、当時はNHKだった村上信夫アナウンサーが、日本橋が本店の有名デパートといえば、当然あのデパートですよねとボクとコボちゃんに援護射撃をしてくれる。けれどもコボちゃんは番組の本番中なのに居眠りをしていて、村上アナウンサーの肝心な質問を聞き逃すという爆笑ギャグをやらかしてくれたのです。それからしばらくしてタクシーに乗ったとき、そのときの放送を聴いていたドライバーさんから
「本当に仲良しなんですね」
といわれたことがあって、喧嘩なんかしてなくてよかったと胸を撫で下ろしたこともありました。
 そんないい夫婦の日なんですけど、1963年の今日はケネディー大統領が暗殺された日でもあります。翌朝、ダラスからの演説が生放送されるということで、前の夜から楽しみにしていました。そうなんです。その中継というのは世界最初の衛星中継だったのです。わくわくして眠れず、テレビの深夜映画を観ていたら、それがリンカーン大統領の暗殺をテーマにしたもので、リンカーンが射殺された場面を見て、やだな、不吉だなと思っていたら、翌朝、ケネディー大統領が狙撃されたという知らせが飛び込んできたのでした。この話、これで何回目だろう。ま、許してくださいな。ボクにとっては忘れられない出来事なのですから。

 寒い。東京の最低気温は3.6度。各地で初霜初氷が観測されて、けれども各地で火球も観察された。地には霜が這い、空には火の玉が走ったのだ。赤坂からも見えたとお天気おじさんの森田君もいっている。つまり大きな流れ星。NHKも朝のニュースで伝えていた。天気がよくて空気が澄んでる。そういうことなのだ。雪に覆われた富士山もよく見えていたという。つまり寒くなりました。そういうことなのです。

▲ 物干しの白い富士山青い空


1123・木・※勤労感謝の日・

 朝から雨が降っていて、そのまんまずっと降っているものとばかり思っていて、カーテンを引いたまんまにしておいたんだけど、ふと椅子から立ち上がり、サンルームを開いたら、何となく温かいじゃないか。まさか。そう思ってカーテンを開いたら、かっと顔が熱くなる。そうなのだ。お日様が出ていたのだ。空は晴れていたのだ。ああ、暖房費を損しちゃった。

 サピエ図書館の本日公開コーナーに、えらくエッチなタイトルがアップされていて、試しにページを開いてみたら、思わず顔が熱くなるような、お尻のあたりがモジモジするような好色な読み物。ほとんど反射的にダウンロードしてしまう。もちろんボクもエッチな本が嫌いではない。顔も赤らむエッチな内容だけど、毎週読ませてもらってる週刊文春にだって「淑女の雑誌から」という、読んでいるのを知られるのも恥ずかしいような、もしくは声を出して読んでいる音訳者は恥ずかしくないんだろうかと心配になるような連載ページもある。ちなみにこのページの担当イラストレーターは古い友人のタネさん、エロとユーモアのイラストレーター、種村国夫さんである。あの人の女の人のエッチな絵、秀逸だもんな。で、サピエ図書館の「人気のある順コーナー」で調べてみたら、このエッチな本は人気の第二位と圧倒的なアクセス数なのだ。そうなのだ。視覚障碍者は皆さん熱心な読書愛好家であられるのだが、ボクもそうだけど、エッチな本も好きなのだ。とても好きなのだ。音訳ボランティアの皆様の献身に心から感謝するのである。そうそう。献身といえば、それと同じ発音のタイトルの小説で「犬身」(けんしん)という書物をコボちゃんに朗読してもらったことがある。かなりキワドイ内容で、そのときも声を出して読んでくれているコボちゃんに申し訳のないような気がしてしまった。この書物、愛犬物語と近親相姦をミックスしたような作品で、作家の松浦理英子さんが2007年に発表した長編小説「犬身」のこと。作者によればこの小説、性的同一障害じゃなくって、種的同一障害を犬と人間、個人と個人の関係性で描きたかったとのこと。
かなり面白く読ませてもらったが、ことに近親間の性的虐待の場面では聞いていてハラハラしてしまって、タイトルも「犬身」(けんしん)で、読んでいるコボちゃんも献身、ということを感じたことがありました。ところでダウンロードしたその読み物ですけど、あんまりエッチなので、ちょっと読んでたちまち飽きてしまいました。もちろんすぐにデリートです。

▲ 冬日和エッチな本で熱くなれ


◇バーチャル『奥の細道』コース

ありがとうございます。
酒田に到着、通過しました。
次は象潟。
あと、79,356歩です。

現在の歩数は2,098,644歩。
3周目を徘徊中です。


1124・金・

 今日はオペラ記念日だそうです。1894年、明治27年の今日、日本で初めてオペラが上演されたのだ。東京芸大の前身にあたる旧制東京音楽学校で外国人によって上演されたもので、演目はグノーの「ファウスト」第一幕だったという。オペラ。すごい芸術だと思うけど、ボクは寄席で落語を気楽に聴いている方が好きだな。懐も痛まないしね。

 慌ただしく経堂駅前で原画を預け、いつものように透析を終えて命を数日分いただいて、これからJ-WAVEで深夜番組、金沢雅美のSomewhere in Asiaに傾聴しようとしている。アラームがセットしてあるのだ。けれども今夜は眠くならず、お目当ての番組が始まる前の時間帯にも耳を傾ける余裕がある。パーソナリティーの女の子がフィンガーピアノ、アフリカの親指ピアノの話をしている。そのプリミティブな楽器、ボクも学生時代から座右に置いてある。1970年の万博で手に入れたもの。あれ、なんて生江だったっけ。ケニアの神部俊平が実に器用に美しく演奏してくれた、あの楽器のアフリカ名はなんてったっけ。どうしても思い出せない。ネットで調べるとカリンバという名前が出てくるけれど、もっと素敵な名前だったような気がする。ケニアの神部俊平は確かもっと別の、もっと素敵な名前をいってたよな。誰か知りませんかね。

▲ 冬の夜や経堂駅で人に会う


1125・土・

 1970年の今日、三島由紀夫が市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地で自衛隊の決起を促したのち、割腹自殺をする。いわゆる三島事件である。そしてこの日のことをボクは生涯忘れないだろう。東急デパートでパブロピカソの版画展を目にしてその尽きることのない才能に舌を巻いてから渋谷駅前広場を見下ろせる喫茶店に入った。窓際の席に座った途端、号外のチラシを配る人物を目撃。ただならぬ雰囲気を発している。そこで階段を駆け下り、そのチラシを手に入れる。そして事件を知るのである。そのときボクの胃袋は痙攣し、たまらず吐き気を覚え、胃液を戻しそうになる。割腹自殺の事実はそれだけ衝撃的だったのだ。三島由紀夫の切腹シーンは映画「憂国」や「人斬り以蔵」(ひときりいぞう)で目に焼き付いていたのである。それから十数年してその三島由紀夫が率いていた盾の会の元メンバーと親しくなったり、美輪明宏先生との対談で当時のことを聞いたりして、ボクの中でこの出来事はますますリアルに膨張していくのである。

 NHKラジオの昼のニュースでデゴイチの汽笛が鳴り響いた。特別編成、SL「やまぐち号」。始発の新山口駅ホームでの運行開始セレモニー。その録音である。いい音だなぁ。貨物専用機関車ならではの、四つの動輪を備える巨体の汽笛である。複数の汽笛から発せられる複合的な響きである。44年ぶりの音だという。このデゴイチは島根県の津和野に向かって鉄の腕を動かし、四つの頑丈な動輪を転がし、ゆっくりとホームを離れていったという。そして明日は「やまぐち号」のいつもの機関車、C57とつるんで重連運転をするという。力持ちのデゴイチとクイーンのシゴナナのカップリングはあまり聞いたことがなく、SLマニアたちはきっと牧場のホルスタインみたいに涎を流して集まっていることだろう。もちろん、ボクも元気であれば飛んでいくに決まっている。鉄道ファンを鉄ちゃんというのは鉄という文字が金を失うと書くところから、金のかかる趣味であることを示唆しているのだ。ボクが今も貧乏なのはそのせいである。嘘です。最初から貧乏なのです。

 トランプの頓珍漢な歴史観。お前のご先祖様だって移民だったんだぞ。お前も移民のチルドレン。お前の理屈からいうと、アメリカでいちばん尊敬されるべきは先住民。いや、アメリカンバッファロー、ガラガラヘビにアライグマ、三葉虫やトリケラトプスかもしれないね。

▲ 蒸気吐き雪をけちらし走り去る


1126・日・ペンの日・

 今日は大相撲九州場所の千秋楽。本場所はモンゴル勢のおかげで相撲の関心は場外乱闘に向けられてボロボロになっている。稀勢の里も休んじゃったしね。それにしても白鵬は少し横暴じゃないのかな。越権行為がちと目立つ。本人がそれを越権行為でないと考えているところが大問題。まさかこれも場外乱闘へと展開していくんじゃないだろね。ねぇねぇ、白鵬さん。40回優勝しても相撲の王様になれるわけじゃないのです。そこが勝てば強い、強ければいいという格闘技とは違うところなんです。日本の相撲について猛勉強されたんだから、そこのあたりはもっと理解されてもいいんじゃありませんか。

 今夜は絵門組の望年会。毎年恒例の忘年会。絵門組とは2006年の4月3日に惜しまれながら乳癌でお亡くなりになった元NHKの美貌アナウンサーで女優だった絵門(えもん)ゆう子さんを偲ぶ集まりである。本年のこの絵門組望年会のメンバーはマネージャーだった秋山佳江さん、税理士の望月一良さん、絵門さんの芸名のプレゼンター、夫の三門健一郎さん、そしてNHKアナウンサーの同僚で朗読の指導者だった軽井沢朗読館の青木裕子館長、そしてエム ナマエである。本当はイラストレーターのやまなか翔之郎さんも参加する予定だったのが先日までの京橋における個展の疲れでインフルエンザウィルスにやられてダウン、欠席とあいなった。本日は寿矢の掘り炬燵席での宴会。青木さんがルイロデレーヌ、望月さんがモエシャンドンと高級シャンパンを提供、豪華に乾杯、たちまち飲み干した。この集まりの特徴は全員が飲んべということで、数年前までは豪徳寺のとあるイタリアンレストランのハウスワインを最後の一滴まで飲み干した実績もあるのだが、最近は全員、あまり飲めなくなりました。さて、来年の再会を固く約束して経堂駅前での解散です。来年もまた元気で飲みましょう。

▲ 掘り炬燵足を踏まれて嬉しいな




2017年11月13日~19日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。
◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

眠りにつくということは これまでの自分が 死ぬということ
目覚めるということは これからの自分が 生まれるということ


 生まれてから人はどれだけ目覚めを経験することでしょう。すっきりとした目覚め、寝惚けた目覚め、二日酔いの目覚め、いつものベッドでの目覚め、知らない部屋での目覚め、そして孤独な目覚めと誰かとの目覚め。駅のベンチで揺り起こされ、目覚める人もあるでしょう。みんな、様々な目覚めを経験してきています。当たり前のように目覚めているけれど、本当は当たり前ではないのです。この目覚めは天が与えてくれた目覚めなのです。鉄人28号にエネルギーが注入され、ゆっくりと動き出すみたいに、または縫い合わされた死体に雷の電流が流されて、フランケンシュタインの化け物が誕生するみたいに、天地の力、宇宙の愛が眠りからあなたを始動させるのです。もしかしたら眠りに就くということは死へのリハーサルかもしれません。死ぬことの練習かもしれません。それだけリハーサルしておけば、死ぬときに慌てることはないでしょう。そして見事に眠りから復活したときは手を合わせ、今日という日に感謝を捧げるのです。
1113・月・
 今日もいい天気である。天気がいいと透析の行き帰りもつらくない。そして今は大相撲九州場所の二日目。そのラジオ中継に傾聴することはボクの楽しみのひとつでもある。けれども中継の最後の部分、大関や横綱が土俵に上がる時間帯に透析へ出かける時間が重なるので、歩きながらポケットラジオにに耳を傾けての観戦となってしまう。ところが、ここという場面になると目の前を大きなトラックが走ったり、おしゃべりなおばさんたちが立ち止まって大声で話をしていたりして、肝心な取り組みを聞き逃してしまうことになり、結局は夜のニュースで結果を知ることになるのだ。くそ。で、昨日に続いて今日も日馬富士が敗けている。この横綱、いきなり弱くなっちゃったみたいで、どうしたんだろ。確か、この前は豪栄道を倒して優勝したんだよね。今場所は横綱が勢揃いのフルチャージの場所になるはずだったんだけど、鶴竜はまたまた休場で、稀勢の里はもろい相撲で、大関も力強さに欠けていて、元気のいいのは白鵬だけで、あんまりわくわくしないんだよね。まさか大相撲、人気に溺れてはいないよね。
▲ 耳澄ます戻らぬ猫の夜長かな
1114・火・
 今日もまた月刊ラジオ深夜便連載のイラストレーションで苦労している。串田孫一先生の例のあの山登りの詩である。生涯、自分の足で登った頂はただひとつ、夏の蓼科山で、それも途中まではリフトだった。そんな自分が山男の冬山の装備など、簡単にイメージできるわけがない。たとえばダウンジャケットとか、たとえばバッブパックとか、それにテントとか寝袋とかぶら下げて、頭にだって何かかぶっているに違いない。椅子に座り、ベッドに横たわり、あれこれと頭の中で何度も繰り返し描いてみる。丸めた寝袋の形をあれこれ工夫してみる。けれども実際に描いてみると、コボちゃんから山男に見えないといわれてしまうんだよね。ま、雪男(ゆきおとこ)に見えるといわれるよりはマシだけど。そんな風に紙に向かって冷や汗を垂らしているとラジオからは化けの皮が剥がれた緑の狸の情報が流れ出す。東京都知事さんが希望の党の代表を降板したらしいのだ。この人、出るのも早いけど、引くのも早いよね。
 そのまま夜まで食欲もわかず、何も食べずに横になり、音声映画「ハリーポッターと死の秘宝」のパートツーを観る。音声映画は便利だよね。横になっても目をつぶっても観られるんだから。で、映画が完結しても眠れず、結局は夜中に起きて残り物を肴に一杯やることになる。ああ。とにかく食欲が出てよかったのだ。何も食べたくないまま人生を終えるような気がしていて、とても悲しかったのだ。
▲ 湯豆腐や崩し崩して酒を飲む
1115・水・七五三・
 本日の日の出は6時16分、日の入りは午後4時34分。そして予想最低気温が10度で最高気温は17度と寒くはなくてありがたい。なのに朝のラジオは雪虫の話題。成虫のオスには口がなく、1週間で死んでしまうといっている。つまり大人になった雪虫たちは飲ます食わずでやりまくり、繁殖だけの存在なのである。気の毒なことである。俺だったらそんな人生は耐えられないと考えつつ、急いで玄関を出る。慶應義塾病院は朝も早い検査なのだ。千客万来で大変なのだ。経堂駅へ向かう途中、コーギー犬のメイちゃんに鉢合わせ。メイちゃん、義理堅く尻尾を振って、飛びついてくれる。振り替え運転があった影響で小田急線は遅れてる。ここんとこ、よくあるように遅れてる。新宿駅から総武線、少し遅刻で信濃町。慶應義塾の検査技師は若くて美人の女性技師。声を聞いただけでわかるのだ。心臓エコー検査が終了すれば、総武線で代々木駅まで逆戻り。そして代々木山下委員でも女性検査技師。同じく優しくしてくれた。やっぱり男よりも女の技師さんがいいよねとは人情です。JR代々木駅から歩いて小田急線南新宿へ。経堂駅から世田谷区役所出張所までまたまた歩く。アウトバック購入のための必要書類の請求、ゲット。それから駅前クリニックでコボちゃんが健康診断を受けている間、ボクは駅中喫茶店エクセシオールでプレクストークの読書をしながらのコーヒーブレイク。帰り道、すずらん通りを歩いていたら甘坊の奥さんに声をかけられた。息子夫婦に店を任せて、ご本人はお向かいの八百屋さんでアルバイトをしておられるのだ。帰宅するとコボちゃんは歯医者。ボクは着替え。さて、お別れの近いクオリスちゃんで透析室までたどり着くと透析ベッドで待ちに待ったオリジンのカツカレーライスでディナータイム。右足の縫い合わされた傷口の抜糸(ばっし)はOドクター。ちょっとばかし痛かった。けれど、心優しいナースが心をこめてケアしてくれて、痛いの痛いの、飛んでった。ああ、忙しかった。
▲ 肩借りて区役所までの落ち葉踏む
◇ バーチャル『奥の細道』コース  ありがとうございます。
鶴岡に到着、通過しました。次は酒田。あと、58,946歩です。
現在の歩数は2,039,054歩。
おろおろと迷いながら3周目の徘徊です。
 1116・木・
 今日はボジョレヌーボーの解禁日。そして今夜もいつものようにオイケンこと国際ジャーナリスト、及川健二さん主催のボジョレーヌーボー食事会である。風邪をしょいこみ、マスクで顔を隠したコボちゃんに連行され、18時、下北沢より徒歩3分の会場にたどり着くとたちまち衆院選で当選したばかりの立憲民主党、落合貴之議員が出迎えてくれる。彼にボクを預けるとコボちゃんはUターン。こういう口達者の集まりが苦手というよりは、みんなに風邪をうつしたら大変という看護師ならではの心配りなのである。座席に案内されると向かいの席から握手を求められる。この人、森友学園の籠池元理事長の山口貴士弁護人。国会での証人喚問のときもアドバイザーとしてテレビに映っていたという。実は慶應義塾志木高の後輩で、現役時代、母校におけるエム ナマエの講演会を聴いたことがあるというのだ。驚き桃の木、山椒の木。このときの拙い話を聴いて触発されたのがドクターの長嶋正樹先生で、外部から改めて慶應義塾医学部に挑戦して、見事ドクターになられたというエピソードがあるんだけど、山口氏が弁護士になられた理由は間違いなく別にあると思う。当たり前だけど。やがてフランスでご活躍の藤原敏史監督や元右翼の鈴木邦男さん、評論家の荻原博子さん、フリー編集者のレーニンさん、上杉たかし氏の秘書さんなど、続々と集合、それぞれが熱く語り合うという、この集まりのいつものシーンが展開されていく。そこへ田中康夫さんが登場、ボクの隣の席にどっかと座る。康夫さん、この会では必ずボクの隣に場所をとるのだ。トイプードルのロッタちゃんに夢中な康夫さん、ボクとはワンちゃん談義で盛り上がってから、遠くの席の荻原博子さんと大声で言葉を交わしてる。昔からの知り合いであるらしいのだ。さて、それからがますます愉快な集まりになるのだが、そこはオフレコ。ヤバイ話も暴露話しも飛び出した。残念ながらレギュラーメンバーの下村健一氏と宮台真司先生は欠席。おふたりとも大学で虜になっておられたらしい。
 帰りはボクひとり、タクシーで帰宅する。そのボクをタクシーに押し込んだ田中康夫さん、運転手さんにあれこれ指示をする。クルマが走り出すとドライバーさん、
「あれ、田中康夫さんですよね」
とボクを振り返る。ああ、愉快な夜となりました。
▲ ヌーボーのグラス合わせて忘年会
1117・金・
 うまくないといいながら、ちょいとボジョレヌーボーを飲み過ぎたらしく、あまり気分がよくない。二度寝して昼に目覚めるといい天気。窓から日差しがこぼれてる。カーテンを引くと猫のミミコが窓枠のレールに跳び上がる。そこが彼女の指定席なのである。この季節、お日様さえ出ていればサンルームは天国。猫の額よりも狭く、なのにガラクタがいっぱい詰まっているけれど、ボクや犬と猫にとっては天国。そして我が家の経済にとっても天国。とにかく暖房費が節約できるのだ。
 田中康夫著「33年目のなんとなくクリスタル」を読んでいる。ここに登場する康夫という人物は、まさに田中康夫さんそのもの。昨夜の彼はボクの隣で熱く語っていたけれど、作中人物と本物が寸分狂わず重なるところがいい。こういうことって、あんまりないような気がする。で、気がつくと太陽はもう沈もうとしている。冬至に向かって新幹線並みのスピードで昼間の長さが短くなっているのだ。
 さて、今ごろ横綱の日馬富士はどうしているだろう。警察にあれこれ尋問されているのかな。白鵬はビール瓶殴打説は否定しているけれど、本当のところはどうなのだろう。モンゴル力士や相撲協会、貴乃花親方など、みんなの顔はどう立てていくのだろう。いずれにせよ、日馬富士がどう語るかが問題。そう思っていたらニュースで当人の日馬富士が暴行を認めたと伝えている。うわぁ、大変だ。と、ボクが慌てても仕方がない。髭を剃り、パジャマに着替えて透析にいく仕度をしながら、日馬富士の抜けた大相撲九州場所の中継に耳を傾けることにしよう。
▲ からからと落ち葉乾いて冬の朝
1118・土・新月・
 寒い。今年初めて朝から暖房のお世話になっている。この寒がりの自分が、よくぞこれまで暖房なしで過ごせてきたものと感心するのは、これも寒さの夏に耐えてきた北軽井沢効果だろう。天気予報によるとどうやら昼から雨が降るらしい。どうせ冷たい雨である。どんなに雨が冷たかろうとお日様さえ顔を出せば世の中は温かくなってくれるのだが、もちろん雨とお日様は犬猿の仲。とても顔を出してくれそうにない。ということで終日、カーテンは引かれたまんまだった。
 今朝のNHK「ラジオ文芸館は池澤夏樹(いけざわなつき)の「上と下に腕を伸ばして鉛直に連なった猿たち」。これは短編集「砂浜に座り込んだ船」からのセレクションである。番組が始まったときは夫婦でコーヒータイムの真っ最中。仲良く耳を傾けていたんだけれど、コボちゃんは途中から出勤タイム。
「ね、これどうなるのかしらね」
と後ろ髪を引かれながら玄関を出ていったので、
「大丈夫。よさそうだったからボイスレコーダーで録音中だよ。夜、また一緒に聴こう」
と声をかける。そういうことで今、ボクらはセブンイレブンのおでんを肴に焼酎のお湯割りをちびりちびりとやりながら、その録音を聴いている。セブンイレブンのこんにゃくは碁盤上に切れ目が入っていて、スープと辛子がよく染み込んで、なかなかの美味なのである。
「こんなのを気軽に売られちゃ、一大決心をして材料を買い揃え、大鍋を引っ張り出して、さぁ真心こめて煮込みましょう。てな気分には、そうは簡単にならないわよね」
 と、コボちゃんが上機嫌。三途の川を渡って、まるであちらの世界を見てきたように描いてるこの小説の中身もいいし、NHKアナウンサーの朗読はもちろん特上だし、ラジオ文芸館スタッフの演出も効果音もいい。NHKには優れた人材が川底の小石みたいにいくらでもいて、そのひとつひとつがちょいと磨くだけで、宝石のように光るのだ。おかげで古い夫婦も極上にくつろいでサタデイナイトを味わえるのだ。感謝感激雨霰。
▲ コンビニのおでん土産に妻帰る
1119・日・
 NHKマイ朝ラジオ情報によると、1959年の今日、小学生たちを交通事故から守る緑のおばさんが東京の街頭に初めて立ったという。正式には学童擁護員といって、黄色い旗を振って横断歩道などで交通整理に当たるのである。ボクはその頃、東京都千代田区立永田町小学校の5年生で、目の前の横断歩道には緑のおばさんと皇宮警察の騎馬警官が交通整理をしてくれていて、本当に心強かったのを覚えている。緑のおばさんというと、ボクはパブロフの犬みたいに騎馬警官を思い出す。そしてそのお馬さんのお尻からなだれ落ちる糞を連想するのである。やがて交通整理も脱糞も終えたお馬さんは、パカポコと坂を下り、皇居へとお帰りになるのである。
 本日の予想最低気温は5度、最高気温は12度。日の出は6時20分、日の入りは午後4時32分。どんどん寒くなるし日は短くなって、ますますの本格的な冬である。けれども今日は昨日と違い、日差しが期待できる。カーテンさえ開けばたちまち、部屋はポカポカと温かくなるのだ。そして朝からラジオは冬の使者、雪虫の話題を流してる。残念ながらボクはこの生き物、まだ見たことがないのだが、そしてこれからも見られそうもないのだが、あはは、この不思議な生き物、雪の天使か妖精みたいにいわれてるけど、その実体はアブラムシやカメムシの仲間。満足に飛ぶことができないので、その体長4ミリの小さい体に白い分泌物をまとい、風に運ばれていくのだという。それが雪みたいに見えるらしいのだ。そして雪虫のオスには口がないという。生存目的が生殖だから、目的さえ達すればたちまち死んでしまうらしいのだ。冬といえばカマキリの卵も話題に上る。その産み付けられる場所によって積雪を占うことができるというのだ。今年は低い所に見られるとかで、もしかして雪は少ないのかもね。カマキリの気象予報士さん、頼りにしてまっせ。
 パソコンを打つ足元に猫のミミコが丸くなっているので、踏みつけてしまうんじゃないかと気が気でない。太陽が動く度に丸くなる場所も移動する。冬日の猫の日向ぼっこは場所探しに苦労なのだ。
▲ 北国の噂雪虫乱れ飛ぶ


2017年11月6日~12日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

明日 倒れるとわかっていても 今日を歩いていく

 これまでずいぶん人を見送ってきた。友人知人、諸先輩。血がつながっているいない、恩があったりなかったり。今頃みんな、どうしているだろう。向こう岸で暮らしを楽しんでいてくれるだろうか。
 こちら岸を離れるとき、どんな気持ちがしたのだろう。痛かったのか、苦しかったのか、それとも瞬間だったのだろうか。肉体を離れるときは、雲の上からこの世界に、ちゃんと別れがいえたのだろうか。
 失明したとき、余命5年を宣告されて、それから貯金ゼロのつもりで32年を生きてきて、覚悟はできているつもりではあるけれど、ここで手遅れの癌を宣告されたらどうしよう。これまでと同じように生きていけるだろうか。死なない人はいないんだけれど、死んでいった人たちは、誰も偉大だと思います。


1106・月・

 朝からアベちゃんとトランプのお子様外交が展開されている。知恵の足りない人たちが知恵の足りないふたりの人間を指導者として選び出し、そして今日、晩秋の東京で知恵の足りない会談をしている。そしてその知恵の足りない合意の結果が世界にどんな結果をもたらすのか不安に脅えている。考えれば考えるほど恐ろしくなってくる。いや、知恵の足りない人々とは失礼をした。知恵が足りないのではなく、考えが足りないのだ。想像力が欠如しているのだ。もしくは考えや想像力はあってもピュアでイノセントで、すぐに騙されてしまう心の美しい、アベちゃんの好きな美しい人たちと言い換えてもいい。とにかくこのアホな米国大統領、日本にくる直前、ハワイで
「リメンバーパールハーバー」
と発言していたというから驚天動地、阿鼻叫喚、驚き桃の木山椒の木。それって本当のことかしら。だとしたらおそるべき無知。この大統領、歴史について何も勉強していないのだ。自分の好きな芳香からしか世界を見ていないのだ。そういう意味でも似た者同士のふたりのゴルフ遊びとお食事のパフォーマンスの結果は、アベちゃんが武器を買わされただけなのでした。

▲ 霜月や日向見つけて眠り猫


1107・火・立冬・

 立冬である。今日から俳句は冬の季語となる。ついつい忘れてしまうけど。そしてコボちゃんは看護学校のルームメイトたちとミカン狩りのバスツアーで早朝から出かけている。幸運にも天気に恵まれ、立冬なのにやたらに暖かな一日で、コボちゃんの乗ったミカン狩りバスは11月なのに冷房が入っていたという。そのコボちゃんが富士山の演習場で不思議な飛行物体を目撃。オスプレイだと直感する。自衛隊のか、米軍のか、さてどちらかな。

 NHKラジオの夕方のニュースでLRTのことをやっていた。ライトレールトランジットというと、ついつい低床式の路面電車を想像してしまうが、そのイメージは間違ってはいないと思う。地下鉄は深くて不安だし、階段はつらいし、トンネル建設以外にエレベーターやエスカレーター建設にもやたら金がかかるし、ボクは路面電車の方がはるかに経済的で効率的だと思う。それに景色も眺められ、おまけに道も覚えられるので、昔の都電みたいに縦横無尽に復活すべきだと思っている。そう。ボクは年中、都電に乗って東京中を駆け巡る夢を見て幸せな気分を味わっているのだ。地下鉄だとそうはいかないよね。

▲ 熱燗や元看護婦と元患者


1108・水・

 本日の東京の日の出は6時9分、日の入りは午後4時40分。そして予想最低気温は14度、最高気温は20度ということになっている。そう。朝からぱらりぱらりと雨が落ちていて、そのおかげで寒くないのだ。北軽井沢効果で極端な寒がりでなくなったボクはおかげで今日まで暖房なしの暮らしである。ただひたすら集中してパチパチと力任せに音声パソコンのキーボードを叩いていると室内で何やら気配がする。モニターの音に集中していると、他の物音には無頓着になってしまうのが音声パソコンの弱点。音楽は別にして論理を伝える音の妨げとなる物理的な音声情報はすぐに頭脳の可聴領域から排除されてしまうのだ。それにしても気になる。アルルが動いているにしてはやけに大きな音がしてるなと思っていたら、そのアルルがいきなり人間語でしゃべったのだ。それもコボちゃんの声でしゃべったのだ。で、ボクはアルルをテレビに出演させようと思ったかというと、もちろんそんなことはない。それはコボちゃんに決まっているからだ。
「こんな時間に何をしてるのさ」
「区役所に用事があるのよ。それで書類を取りに戻ってきたのよ」
 今日も平和に一日が経過していく。

▲ カーペット届く日差しにかじけ猫


◇ バーチャル『奥の細道』コース

ありがとうございます。月山を通過しました。
次は鶴岡。あと、43,324歩です。

現在の歩数は1,994,676歩。3周目を徘徊してます。

1109・木・119番の日・

 今日もいい天気。仕事机の椅子の背中にぽかぽかと日が当たる。当然、眠くて仕方がなくなる。そこでプレクストークに救いを求め、ピンクフロイドを選ぶのだけれど、10秒も聴いていると、次の瞬間にはもう眠っている。そうなのだ。何もしたくないのだ。ラジオも聴きたくないのだ。人の尊厳を破壊する嫌なニュースは続いているし、アベちゃんに武器をたくさん買わせることに成功したトランプは、今度は中国に渡り、習近平と悪知恵比べ。金と軍事、力の政治と知恵の政治のぶつかり合いを演じている。トランプさん、何もしないでくださいな。あなたの支持者に対するパフォーマンスはもう沢山だから、トランプタワーに籠って、どうか静かにしていてくださいな。お願いですから。

 安倍政権になってからこの国はすっかり嘘つきの国になってしまった。100パーセントとか絶対とか、簡単に口にしてはいけない表現がやたら飛び出すし、一方的であり得ない数字がやたら飛び交うし、完全なる意見の一致とか最大限の圧力とか、形容しも無意味で無責任に使われるようになってしまった。なのに国民はそのことを疑いもせず、相変わらずこの政権を維持させている。本来は維持できるような投票数ではないのに、投票率の低さと選挙制度がそうさせている。国民の過半数以上が政見に疑問を抱いているのに政権は嘘のつき放題、好きなことのし放題で平気な顔をしている。で、そこは米国の西洋花札大統領もまるで同じで、40パーセントにも満たない支持者の票を当てにして、欲望政治のし放題。さてその欲望ロボット、金と欲望の亡者の権力者がやってくると、都内に何万人という警備隊を配してゴルフ遊びに興じてる。で、何の話をしているかというと、アメリカの高価な武器を買い付ける話である。お隣の北朝鮮が次から次へと核実験をやったりミサイルを飛ばしたりしてくれるので、こうしたビジネスが成立するし、嘘つき政権はますます安定するのだ。日本の政権はアメリカの強大な軍事力を頼みとするし、北朝鮮はそれを口実に核兵器とミサイルを手放さない。最近ではこういうのをバランスがとれているというらしい。

▲ つまらないニュースばかりの冬日和


1110・金・

 昨日が11月9日で119番の日だったのが、今日は11月10日で110番の日とはなってない。そりゃ当たり前。110番の日なら、やっぱり1月10日に決まってますよね。くうだらね。

 NHKマイ朝ラジオ情報によると2009年の今日、森繁久弥さんが96歳でお亡くなりになっている。翌月になって国民栄誉賞を差し上げたけど、遅い、遅い。森繁先生は早くから存在自体が国宝級で、国民栄誉賞なんか毎月だって差し上げてよかったのだ。そしてその翌年の2012年の今日、森光子さんが92歳でお亡くなりになっている。舞台、放浪記では2千回を超える上演を達成、女優として初めて国民栄誉賞を受賞されている。この偉大な女優さん、ボクとコボちゃんは首相官邸のガーデンパーティーに招待されたとき、開宴のスピーチを拝聴している。愛らしさと貫禄とで、実に人の心を引き寄せるオーラを発しておられた。そしてボクの母親はこの偉大な女優さんにとある劇場のホワイエで席を譲られたことがあるのだ。人に席を譲るほど、お元気だったのに残念なことである。その2年後の2014年の今日、俳優の高倉健さんが83歳でお亡くなりになっている。不治の病と闘っておられたことはそれから知ったこと。好き嫌いは別として、高倉健という役者さんは人生というスクリーンで見事に最期を演じられたのだ。偉大な俳優たちがこの11月10日に次々に亡くなっていることに理由はないだろう。有名であれ無名であれ、常に人の隣に死が控えているのだ。

▲ 木枯らしや送り送られ浮かぶ顔


1111・土・下弦・

 外は曇っているらしい。北の方角では低気圧が暴れていて暴風や雪の知らせが届いているし、世田谷でもときどき強い北風が窓を叩く。けれども北軽井沢で鍛えたせいか、最近少しは寒さに強くなり、まだ洗面で一度も湯沸かし器を使っていないし、朝の目覚めも暖房に頼ってはいない。トレーナーとGパン、山賊ちゃんちゃんこを羽織っただけで平気で過ごしている。そして昼からはお日様が顔を出し、温かさを提供してくれている。背中が温かい。眠れ眠れとお日様が囁きかける。猫も膝の上から眠りへ誘う。そして犬はベッドで大いびき。となれば、ボクを眠りから引き上げるのは村上春樹の長編小説しかない。というわけで読み進めているのは「ネジマキトリクリニクル」。第三巻の「鳥差し男編」も佳境に入り、話しはますます面白くなっている。4年前に一度読んだときは物語を追うのが精一杯で本当に味わっていたとは思えない。とはいえ、ときどきは「言い回し」とでもいうべき、ま、村上春樹としては「メタファー」と名付けたい素敵な表現に遭遇すると、それをメモったりしながら、それはそれで読み進めてはいたのだけれど、とにかく村上春樹という新型車両の発車時刻にに乗り遅れた身分としては、とにもかくにもこの作家を体験してみたいという欲求だけで読んでいたのだと思う。そして今は登場人物たちとの再会を思い切り楽しんでいる。主人公のネジマキドリ男を囲む不思議な人物群。マルタとクレタ姉妹。ナツメグとシナモン親子。高校を中退して山の中の鬘(かつら)工場に勤務する少女。そしてあの不気味な中年男、牛河との再会を心から楽しんでいるのである。

▲ 大欠伸雪の知らせの届く朝


1112・日・九州場所初日。

 1948年はボクが生まれた年なんだけど、その昭和23年の今日、東京裁判で第二次世界大戦のA級戦犯25名の被告に有罪判決が下された。東条英機ら7人に絞首刑、16人に終身刑、2名に禁固刑が告げられたわけだけど、このときアベちゃんのおじいちゃん、岸信介はどこの座席に座っていたのだろう。とても興味があります。

 大相撲九州場所の初日である。ふんどし姿の大男たちが土俵の上で座ったり立ったり睨みあったり、それを行司という役割の、大袈裟な格好の刀を差したおじさんが大きな声で叱咤激励しているのに時折耳を傾けながら「おえかき」をしている。テーマは串田孫一先生の山男の詩なんだけど、山登りをしたこともないし、山登りをしている男なんて、あんまり描いたことがないから、何をどうしたらよいかサッパリわからない。男は雪深い峠を越えていて、それをお月様が見下ろしているんだけど、ちっとも絵が浮かんでこない。さぁ、どうしよう。冷や汗をたらして苦しんでいたら時間いっぱいで大男たちが激しく衝突、はっけよい。稀勢の里が敗けちゃった。やっぱりね。まだ完全に回復してないんだよね。準備不足はいけません。そしてオイラの絵も準備不足。もう少し考えなくっちゃ。

 コボちゃんの職場は地域に密着していて、そのネットワークは強力である。どこの住宅街のどんな人がどんな風に地域猫の面倒を見ているかなんて、たちまちのうちに情報が飛び込んでくる。そしてわかったのである。あの道端で死んでいた可哀想な黒猫。首輪はないけど毛並みは美しく、まるまると太っていた黒猫。優しい誰かさんに御飯をもらっていたことは間違いないのだ。そしてとうとう、その面倒を見ていたご本人がわかり、行方不明の黒猫が今、どこに眠っているのか、お知らせすることができたのである。この冬の夜、コボちゃんは鉛筆をなめなめ、よく見ればボールペンかもしれないけど、白い紙に地図を書いている。

▲ 語り合う猫の思い出冬の夜





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