全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2018年5月7日~13日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。


◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉ですはお休みさせていただきます。


0507・月・

 1945年の今日、ナチスドイツが連合国に無条件降伏をする。それから日本がポツダム宣言を受諾するまで3か月を要するわけだが、もっと早く降参してしまえばよかったのに、といつも思う。当時、昭和天皇はそう思っておられたに違いないのだ。なのに、軍部の思考停止した頭脳がそれを許さなかったのだ。3月10日の東京大空襲の被害を体験しておきながら、どうしてその勇気を出せなかったのだろう。それをしていれば広島長崎の悲劇は起こらなかったのだ。

 東京の日の出は4時43分、日の入りは18時32分。予想最低気温が16度、最高気温が20度。少しずつ本物の夏に近づいている。ここんとこ、季節の移り変わりが目まぐるしくて落ち着かないと世間は文句をいうけれど、それでもボクは蝉の鳴く日が待ち遠しいのです。

 豪徳寺の「なみき動物診療所」からお電話をいただき、アルルの-JARMeC-日本動物高度医療センターでの診察日が決まった。ここは並木先生の出身大学、国立農工大の先輩が統率する国内最高の動物医療を期待できる施設である。とにかくここでベストを尽くしてアルルを救うのだ。

▲ ベランダにしまい忘れた鯉のぼり


0508・火・下弦・

 1941年、昭和16年の今日、店頭で肉の販売をしない日、肉なし日が初めて実施された。日中戦争による生活物資の不足を受け、大日本帝国の農林省が毎月二回、肉を売らない日を設けることを決めたもの。安倍晋三のお友だち政権の中には日中戦争時代が理想の時代と頭から思い込んでいるチルドレンもいるそうだが、何をもってそんな風に考えられるのか、不思議でたまらない。どれほど国内の食糧が不足しても、権力の座にしがみついていさえすれば、肉なんかいくらでも手に入る、と思っているのかもしれない。そういえば、椋鳩十の動物文学だったか、それとも犬猫供出時代を描いたノンフィクションだったかで、戦時中の食糧難の住宅街でただ一軒だけすきやきの匂いを周囲に撒き散らしていたお屋敷のエピソードを読んだことがあるが、どんな時代でも甘い汁の吸い放題という階層が実際に存在したのである。

 TBSラジオの気象予報士さんによれば、本日はどんより村のヒエールさん、ということだった。で、その通り。これまでの美しい五月に比べれば、嘘のような曇天続きである。これじゃますます気が滅入る。そうなのだ。コボちゃんとボクの頭にはアルルの病気のことしかないのである。

 呆れたね、麻生太郎のセクハラ罪はない発言。あのサラブレッドなおぼっちゃま、法律に抵触しなければ何をしてもいいとお考えなのである。この人だけでなく、政権与党の中には法律にひっかかりさえしなければ何でもできると考えておられる人が決して珍しくはないのである。どうやら権力の座に就くと、倫理という概念が邪魔になるらしい。安倍晋三にしろトランプにしろ金正恩にしろ、彼らから倫理の波動は1ミクロンも感じられない。

▲ どんよりと五月の憂い忍び寄る


0509・水・アイスクリームの日・

 どこかの部屋で犬の声がする。ここは川崎、-JARMeC-日本動物高度医療センターの四階の待合室である。広くて静かで清潔で豪華な待合室である。朝の9時にやってきて、それからアルルは全身麻酔で検査を受けている。朝は雨と風がひどかったけど、今はどうなのだろう。ボクはプレクストークで夏目漱石を読んでいて、コボちゃんはこの待合室に備えてあった神部俊平の本を読んでいる。ケニア在住、ボクの親友の獣医、神部俊平の著書である。彼の本を置いてあることが、このセンターの優秀性を示している。1977年にボクがケニアを訪れたのは、彼との絵本「チンパンジーのキキ」を仕上げるための取材だった。実はエム ナマエ最初の絵本「ざっくりぶうぶうがたがたごろろ」の作者は神部淳吉先生。そして神部俊平はその息子なのである。絵本「チンパンジーのキキ」を仕上げてからの1980年、ボクは神部淳吉先生ご夫妻をお連れしてケニアの神部俊平を訪れた。そしてケニアを旅して歩いた。実に俊平がケニアに暮らしてから初めての親子再会であったのだ。俊平が日本に戻ってこなかった理由は日本で一緒に暮らすはずだったチンパンジーのキキが日本で死んでしまったため。そのキキがいかに日本で命を失ったか、その顛末が書いてあって、コボちゃんがヒソヒソとボクに話してくれる。ヒソヒソと話はするけれど、もう大声でしゃべっても大丈夫。時刻は午後もぐるりと回ってもう夕方、待っているのはボクらだけなのである。アルルが全身麻酔から覚めるのに、それだけの時間がかかってしまったのだ。
 やっと名前を呼ばれて診察室に降りていく。ボクらの知っているどの病院の診察室よりも広い部屋で、人間の診察室よりもリッチな診察室で、ボクらは若い女医さんの説明を受ける。アルルはすっかり麻酔から覚めて、ボクらと並んで座っている。丁寧な説明を聞いている間、アルルは静かに待機している。ゆうべから何も食べないでいるのに、それでも抗議ひとつせず、落ち着いて座っている。とにかく、この利口で心優しいボクらの相棒を、全力で救ってやることをお願いしたのである。

▲ 新緑の診察を待つ犬の群れ


0510・木・愛鳥週間・

 1900年、明治33年の今日、「汽笛一斉新橋を」で有名な鉄道唱歌の第一集が発表された。正式には「地理教育鉄道唱歌」という曲名で、子どもたちが地理を学ぶために作られたという。月刊ラジオ深夜便「しじまのおもちゃ箱」でもお馴染みの小学校低学年時代の仲良し三人組で交通博物館を訪れて、三人仲良くこの歌集を買ってきて、そして仲良く合唱した。合唱したことはよく覚えているけど、歌詞を全部覚えるのはすぐにあきらめた。あまりに長い歌集だったのである。
 で、その鉄道の話題だが、1969年の今日、当時の国鉄が一等車、二等車という区分け制度を廃止して一等車に代わるグリーン車という制度を導入した。この年はボクが最初の個展を開いた年で、そのグリーン車に乗れる身分となるまでには、まだまだ遠い道のりの頃だったのである。最近もあまり乗れてないけど。

 菅直人や下村健一がいるとき、官邸にはかけらも嘘の空気は感じられなかった。けれども安倍政権になってからは嘘の匂いしか感じられない。そもそも第一次安倍政権のときから安倍晋三が「ウチュクチイ日本」といった途端、日本は美しくない方向へと舵を切ってしまったのである。安倍政権になってからの官邸がどのように変わってしまったのか、安倍晋三がいかにインチキ野郎なのか、そのあたり、もっと下村健一に語っていただきたい。
 さて、本日の国会、元総理秘書官が見事な嘘つきシナリオと嘘つき訓練によって、見事に調整された嘘つき弁論大会を展開した。けどね、うまく嘘をつけてるとの思いが呼吸ひとつひとつに現れていましたね。盲目になってからのボクは他人の嘘を見抜く能力にはちょっと自信があるのです。なんちゃって。別に盲目でなくとも嘘は見え見えだけどね。

 爆弾が落ちたかと思ったら落雷。ものすごい音である。どんなに驚いたか、怖がっているかとアルルを見ると、意外や落ち着いている。それよりも昼ごはんが気になっている様子。とにかく食欲があることがありがたい。だからアルルのディナーは千葉県産のランプステーキで、コボちゃんがステーキと口にする度にアルルの目がランランと輝くのである。そしてボクの目もランランと輝くのである。
 夜になり、アルルが夢中でランプステーキ250グラムを食べている。ペロリとたいらげている。ボクが220グラムでアルルが250グラム。ボクのは塩と胡椒で味付けがしてあって、アルルは牛脂も塩分もゼロ。ボクは赤ワインでアルルはミルク。さぁどうぞアルル、これでオペに耐えられる体力をつけてくださいな。

▲ 鳴き交わし烏渦巻く風五月


0511・金・

 代々木駅前、平成のブラックジャック、山下賀正先生のクリニックで定期健診を終えてマクドナルドでフライドポテトとコーヒーで軽くランチを済まし、歩いて新宿駅へ向かう。フライドポテトじゃ力が出ないよと思いながらも、とぼとぼ歩く。コボちゃんはアルルのことで頭がいっぱいらしく、まともに考える能力が不測しているのだ。でも、どう考えてもわからない。どうして新宿まで電車に乗らなかったのだろう。新宿から代々木までは電車だったのに。

▲ 新しい敵が出現紫外線


0512・土・ナイチンゲールデイ・看護の日・海上保安の日・

 今日は看護の日です。近代看護の基礎を築いたナイチンゲールの誕生日にちなんで旧厚生省が1990年に制定した日です。そういえば、全盲イラストレーターとしてデビューした当時、日本看護協会から依頼されて、看護関係の雑誌にエッセイを書かせてもらっていたことを思い出す。今だったら、もっと楽しい原稿が書けたのにと、ちょっと反省もしてみる。いつも全力投球のつもりではいたけれど、いつの時代だって未熟な自分が見えてきて、恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

 午前10時過ぎ、NHKラジオ「真打競演」に山口君と竹田君が出ていて、快調にしゃべっているなと思っているうちに、だんだんそれが不思議な会話で理解できなくなってきて、いつの間にか竹田君が歌う堺すすむに変身して、美空ひばりの物真似を始めた途端、ステージに緊急地震速報が鳴り響く。ブラブラグラとくるかと思うと、揺れているのは長野駅だという。いきなり周囲の風景はレンガ造りの鉄道駅と変わり、高架鉄道の橋脚が今にも崩れそうに揺れ出した。これは大変とボクは階段を駆け上がり、水泳競技の要領で駅舎の二階の窓から外へ飛び出した。両手を広げ、鳥になって空を飛び、長野市内の被害状況を調査しようというのである。と、ここまできてやっと事態の不自然さに気がついた。これは夢だぞ。自分は「真打競演」を聴いているうちに居眠りをしてしまったのだ。たちまち夢から覚めたら、それは本物の地震で、長野県は10時29分、震度5の地震に襲われていたのだった。

 失明直前の1985年、NHKFMの草野大悟の朗読で知った夏目漱石「草枕」の魅力だが、あれから何度聴いても新しい感動と発見があり、まるで飽きることがない。ボクの頭が悪くて夏目漱石の頭脳が凄過ぎるせいもあるけれど、とにかく面白いのだ。難解で面白いのだ。日下武史の朗読CDを購入して繰り返し聴いているけど、これも飽きないでいる。というように繰り返し楽しめるのは、これが朗読CDだからで、もしも活字の書物であれば、おそらくそれは難しい。やたら漢語が多いのだ。明治の教養人が著した書物であらばこそ、ボクなんかの手におえる代物ではないわけで、もしも1985年以前にこの「草枕」を斜め読みして理解したつもりになっていたとしたら、それはボクの脳味噌が発達していなかった証拠なのだ。若い頃の自分は自分の馬鹿がわからないくらい馬鹿だったのである。この物語の舞台、那古井のモデルとなった、熊本県の小天温泉に訪れ、漱石の宿泊した部屋に寝転がったり、湯船をのぞいたりするほど、ボクは草枕世界に耽溺しているわけだが、実はこれまで一度もサピエ図書館の音訳ボランティアの朗読でこの作品を楽しんだことがなかった。告白してしまえば、素人の朗読に期待できないでいたわけだが、ここ最近、サピエ図書館所蔵の夏目漱石を次々に読破していて、これを機会にサピエ図書館の「草枕」に挑戦してみたのである。そしたら面白いの何の。音訳ボランティアさんの優れた腕前が見事で、これまでとはまた違う、日露戦争当時の日本の地方温泉をこの未熟なる盲人に体験させてくれたのである。感謝。

 いきなりNHKの集金人がやってきた。村上春樹の「1Q84」の主人公、テンゴ君のお父さんみたいな突然の来訪だったのである。で、ボクはどうしたかというと、喜んで扉を開いたのである。そうしてサングラスをかけていない裸の目を見てもらい、全盲であることを宣言する。そうして、ラジオの分だけはお支払させていただきますとお伝えする。おまけに、我が家にはテレビという電気製品が一切存在しないこともお知らせする。もっとおまけに、ラジオ深夜便のお仕事もさせていただいてますとも付け加える。もちろん集金人さんは
「お支払なさらないで結構です」
と丁寧に確認してくださった。NHKの集金人、大変なお仕事だと思います。

 アルルの病気で頭はいっぱいだが、それでもコボちゃんはいつもの虫君が現れたとボクに報告することは忘れてない。そして飛ぶにせよ飛ばないにせよ、虫が出れば猫のミミコは大歓迎なのである。

▲ 出ましたと女房喜ぶ初夏の虫

◇ バーチャル『奥の細道』コース

ありがとうございます。
倶利伽羅峠に到着、やっとこさで通過しました。
次は金沢。
あと、97,566歩です。

現在の歩数、3,082,434歩。
3周目をうろちょろしてます。


0513・日・母の日・

 東京の日の出は4時38分、日の入りは18時37分。予想最低気温は16度、最高気温は24度、ということで、ほぼ夏日を期待していたんだが、昼からざんざか雨が降っている。今日から大相撲夏場所で国技館へ初日の土俵を楽しみに駆けつける相撲ファンもおられると思うけど、こんな雨は屁でもないだろう。今日の打ち止めは新小結の遠藤関。それが見られるのなら、槍が降っても砲丸が落ちてきても雨の代わりに毛虫が降ってきても、喜んで駆けつけるに違いないのだ。

 1939年、昭和14年の今日、日本で初めてテレビ電波の発射実験が行われた。東京世田谷の技術研究所から発射された電波は13キロ離れた千代田区内幸町の放送会館で受信され、実験は成功した。そうだよね。ラジオより、相撲中継はやっぱりテレビだよね。

 まさか、エルサレムをゴタゴタの種にしてしまったトランプにノーベル平和賞の声がかかるとは思ってもみなかった。これも金正恩のズルのおかげだよね。地下核実験場を廃棄しても、もう水爆もミサイルも作ってしまったんだから、実験場に用はない。と、そんな猿芝居のイベントにも日本の取材陣に声はかからない。洋上で韓国のタンカーと北朝鮮のタンカーがズルしてる現場を見逃してやらなければ、それも仕方ないでしょう。平和交渉にしてもズルにしても、アベちゃんは仲間外れにされてるんです。ま、北朝鮮の頭脳集団と安倍晋三とトランプの知恵比べを、習近平さんはきっと余裕の大笑いで観ていることでしょう。と、ここまで書いたけど、アルルのことで頭がいっぱいで、ちっとも面白いことが書けません。ごめんなさい。

▲ 母の日や花よりお金くださいな


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