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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年12月18日~24日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

できるだけ 荷物は軽く
歩くのは 自分なのですから

 若い頃、手にしたい物は何でも手に入れられる気がしていた。努力すれば何でもできるようになれる気がしていた。けれども未来という時間が制限あるものとなった今、諦めねばならぬことばかり。大切なのは選ぶことだったのだ。
 学生時代、ヨーロッパ放浪の旅を目前にして、ボクは鵜の目鷹の目でデパートメントストアをうろついていた。これがあれば、あれができる。あれがあれば、これができる。そんな気がして何でも手に入れようとしていた。革製の水筒、サンダル。フォークとスプーンのついた万能ナイフ。ズームレンズつきのアサヒペンタックス。スライドフィルムを36本。オレンジ色のサファリジャケット。使い捨ての紙パンツが30枚。でもなぁ、どれも考えていたようには使えなかったよな。空想してたほどには必要なかったよな。みんな荷物になっただけで、旅の役には立ってくれなかったのだ。そんなことよりお金を節約すべきだったのだ。目的地はヨーロッパ。お金さえあれば、必要なものは現地で調達できるのだし、本当に何が必要なのかは現地でわかるはずなのだ。
 暮らしの中で、今は捨てることに一生懸命になっている。物がなければないほど、部屋は広く使える。そしてどんなに便利な道具も、どんなに高価な家具も、あの世には持っていけるわけじゃない。今のうちに本当に必要な人にバトンタッチした方がいいような気がするのだ。


1218・月・新月・

 本日の東京の日の出は6時45分。日の入りは16時30分。予想最低気温は1度、最高気温は9度ということになっている。ちなみに水戸では予想最低気温がマイナス2度、最高気温が9度。宇都宮がマイナス3度で予想最高気温が7度。いつもお世話になっている北軽井沢の所属する群馬県の前橋では予想最低気温がマイナス4度で最高気温が8度。元祖軽井沢の長野県の予想最低気温がマイナス5度で最高気温4度ということで、今年の師走は特別に寒いみたいです。以上、NHKラジオ情報を参考にしましたが、観測結果は東京の都心でマイナス0.2度ということでした。これって東京、今シーズン最初の氷点下ってことかな。寒いよぉ。

 これもNHKマイ朝ラジオ情報だけど、1914年、大正3年の今日、東京駅の開業式が執り行われたという。営業はその2日後で、東海道線の起点がそれまでの新橋駅から東京駅に変わった、ということだ。小学生のとき、初めて東京駅の構内に立ったとき、その大きさに驚いたものだったが、考えてみれば、歴史的価値のある建造物なんだよね。鉄道発展の証人みたいな存在なのだ。で、鉄道から道路の話に変わるけど、1997年、平成9年の今日、東京湾を横断する自動車専用道路、アクアラインが開通した。川崎市と千葉県木更津の間を橋と海底トンネルで結ぶ全長15キロのハイウェイである。その橋とトンネルをつないでいるのが海上施設の海ほたる。想像するだけで未来な感じのする建造物である。オッチョコチョイなボクはコボちゃんと盲導犬アリーナに引っ張られ、早速出かけていった。当初の通行料金はやたら高かった。そこを障害者割引で半額サービスという特権を利用させてもらったのだ。通行料が高いので海ほたるはガラガラ。貸し切りみたいな特権階級的な気分を満喫できたのである。ごめんなさい。今は森田健作君が値下げをしたとかで、かなり混雑してるという。今年で開通20年。森田健作県知事はあまり好かないけど、皆さん、千葉県発展のため、どんどん利用してあげてくださいな。千葉県、冬も温かい素敵な土地ですよ。

 長崎被爆者の訴えが拒絶された。被爆者認定を訴えていたところを敗訴したのである。考えればおかしな裁判だ。国が始めた戦争でアメリカが原爆を落っことして、それで被爆してしまったのに、国はその責任を認めないというのだ。爆心地から距離を測り、ここからここまでは被爆者、そこから外は関係ない。そういう線引きをしているのである。爆風とか放射能とかが、そういうお役所仕事をすると考えているのだ。馬鹿みたい。戦争を起こした張本人たちやその子孫は柔らかな絹の座布団にそっくり返ってるのに実際に戦争被害を受けた市民は塗炭の苦しみを舐めている。なのに、ほんの一部のスケープゴートは別にして戦争責任者たちは何も責任をとってないのだ。平成も終わろうとしているこの時代、戦争をやたらしたがる政権を応援するのは勝手だが、彼らは何も保障してはくれない。そこは忘れない方がいいと思う。

▲ 遊歩道急ぎ足いく師走かな


1219・火・

 1968年の今日、日本人が初めて南極点に到達した。南極の昭和基地から出発した探検隊が、およそ2500キロの道のりを83日かけて踏破したもの。日本の南極探検隊、もっと早く南極点に到達してるものとばかり思っていたな。南極探検の記録映画の記憶って、小学生のときで、この1968年てのはボクが成人した年のことなんだよね。ということは南極点って、そんなに大変な場所にあるってことなんだ。すごいことなんだ。アムンゼンとかスコットとか、本当に偉大な人たちだったんだ。と思っていたら現在、単独無補給でひとりの日本人男性が100キロのソリを引いて南極点に歩いて向かっているという。この人、冒険家の荻田泰永さん。これまでも同じように単独無補給、徒歩による北極点到達に何度も挑戦している勇者なのだが、北極の氷は海に浮かんでいて、何度も落っこちているので、北極はあきらめて大陸の上にある南極点を目指したという。この人、海外旅行は北極と南極にしかいったことがないという珍しい人。一刻も早く南極点にたどり着けることをお祈りしてます。

「きゃーっ!シャンシャン、可愛い!!」
 ほとんど絶叫である。アホらしいとは思うけど、わかるような気もする。あの可愛さを目にしたら、誰だって虜になるに決まってる。本日はパンダの赤ちゃん、シャンシャン一般公開の初日である。46倍という難関を突破してゲットした観覧権利を、どうぞ心行くまで満喫してください。ボクもコボちゃんと、そのうちいきますから。でも、ネットでライブ映像が公開されてるから、目の見える人たちは、しばらくはそれでガマンしてくださいな。本物でない点だけガマンすれば、じっくりと見られるじゃありませんか。

 米軍ヘリが普天間第二小学校の校庭に窓枠を落っことしたばっかりなのに、この事故と同じタイプのヘリコプターの運転がたちまちのうちに再開された。これって、もしかしたら戦争が近いのではないのかな。そんな心配をさせるくらい、最近の米軍はバタバタしている印象です。

「クリスマスなんかこない方がいい」
 シングルマザーの3割がそう思っていると聞く。我が子に、
「うちにはね、サンタクロースなんかこないのよ」
と告げる気持ちを考えるとたまらない。なのに役所はソンタクロースだらけ。国はますます生活保護の規準を引き下げ、貧乏人を締め上げる。なのに、様々な理屈を捏ねて重箱の隅からでも税金をかすめ取る。税金徴収の親玉って、森友学園に土地を安く売却して、その証拠種類を捨てちゃったやつじゃなかったっけ。ずるいやつらや嘘のうまいやつ。や寄らば大樹の陰。長い物には巻かれろ。そういう人たちしか安穏に暮らせない。そんな世の中でいいのだろうか。ふざけんな、馬鹿野郎。

▲ バイトでもいいからサンタつれてこい


1220・水・

 昨日の出来事である。山陽新幹線岡山駅で小型犬が新幹線ホームで逃げ出して列車を止めちゃった。このワンちゃん、キャリーケージから逃亡して線路に落ちて逃げ出した。それを駅員が追跡して大阪方面へ4キロいったところで発見したが再び逃げられて行方不明にしてしまう。仕方がないから山陽新幹線は今朝は通常運転されるという。このワンちゃん、よっぽど新幹線が怖かったんだろな。
 その昔、盲導犬アリーナが新幹線ホームで待機していたとき、その目の前を猛烈なスピードで、まるで超音速ですっ飛んでる胴長(どうなが)のドラゴンみたいに新幹線が走り抜けたとき、アリーナが固まって、しばらくは動けなかったことがある。ワンちゃんもビビる新幹線だが、ここんとこ、この新幹線、安全神話も崩壊寸前で、国民みんながビビってる。
「異臭はするが異常はない」
という報告に東京の輸送指令が運転続行を判断したのには驚き桃の木山椒の木。異臭というのは異常があるから発生したのに決まってるじゃんか。異常発生した過剰な熱で油が焼けたに決まってるじゃんか。台車は破断寸前だったという。作り方が悪いのか、それとも材料がお粗末なのか、それとも維持管理が正しくないのか。とにかく原因を徹底的に追及してもらいたいと思う。でないと怖くて乗ってられません。ボクは最近あんまり乗ってないけど。

▲ 新幹線そんなに急いじゃ寒かろう


1221・木・

 満月にはまだ遠いけど、狼男の全力疾走で「しじまのうた」のイラストレーションを完成させる。コボちゃんも狼女のフルパワーで彩色をサポートする。間に合った。待ち合わせ場所の経堂駅中喫茶店、エクセシオールにいくと担当の女性編集者の他に男性がふたりボクを待っていた。月刊ラジオ深夜便の編集長とデスクである。うわ、やだな。来月の締切が年度末だから、もしかしたら13年続いてる連載の卒業かな。クビになるのかな。そう思ってドキドキしてたら編集長が、
「4月から好きなことを書いてくれませんか」
といってくれた。なんとなんと、新連載の依頼である。エッセイ執筆の依頼である。思わず涙が出そうになる。嬉しかったのだ。ずっとエッセイの連載が欲しかったのだ。頭が雑だから、雑文にはピッタリなのだ。もちろん絵もかかせてくれる。嬉しいなぁ。力いっぱいやらせてもらいます。

 姑息な総理大臣をのさばらせているということは日本人が姑息になってしまったということではありませんか。安全性に問題のあるエレベーターが1万台。これ、あの有名メーカー、日立の昇降機のことなんです。皆さん、日立のこと、信頼してましたよね。なんせ、この国を防衛する戦車を作るメーカーですもんね。それから安全神話の代名詞だった新幹線の台車に亀裂が発見され、それも破断寸前の状態で見つかったのも衝撃でした。おまけに異常があるのがわかっているのに運輸司令部は運転続行を判断していたというんですから不安はますます膨張するばかり。次々に発覚する自動車メーカーの不祥事。三菱マテリアルの製品データ捏造。日本企業のこの姑息さはどうしたことでしょう。でも仕方ありません。なんせ、国の頂上に姑息さの代名詞みたいな総理大臣をのさばらせているんですから。一度でいいから国会中継を覗いてみてください。たちまちそれがわかります。

▲ どこまでもあとつけてくる冬の鳩


1222・金・冬至・

 いよいよ冬至である。一年間で最も昼間の短い一日である。そしてこれをピークに明日からは次第に昼間が勢力を挽回してくる。お日様がそのイニシアティブを主張しにかかることになる。そしてそれを祝うのが太陽復活祭であり、その進化した形がクリスマスなのである。誰でも太陽がなければ生きていけないし、イエスキリストの存在なしで生きていけない人たちもいるのである。とにかく、明日から春に向かってスタートなのだ。レッツゴー。

 コボちゃん公認、麗しの第二夫人、猫姫様よりまたまた楽しいメールが届く。ご本人のご許可をいただけたのでここに転載いたします。カモメの話なんだけど、カモメにはいろいろと思い出があります。雀と同じように人の暮らしに近い生き物だと思います。学生時代、釣り船に乗っていて、ボクの生き餌にカモメが食いつき、そのまま空中へ舞い上がったことがありました。そのカモメ、鳥なのに釣られてしまったのです。糸をたぐり寄せてカモメを捕え、クチバシから釣り針を外してやるのですが、これがほとんど格闘。鋭いクチバシでつつかれて、こっちも傷だらけ。足でその翼を踏みつけて、やっと釣り針を外してやったのですが、それを見ていた船頭さん、手荒いことをするなとばかり、ボクに厳しい目を向けていましたっけ。そうなんです。漁師さんたちにとってはカモメは商売仲間。魚群を知らせてくれるパイロットなんですよね。と、ボクのトリビアはここまでにして、以下は第二夫人のメールです。そのまんまの転載です。

題名: かもーん、かもめ

師走ですね。
毎日が慌ただしく、実感ないままの年の暮れです。
先日、やっと「騎士団長殺し」読みました。
面白かったけど、疲労困憊の時節だったゆえ、再読出来ず残念です。
わたくしは読むのが速いのて、いつも、お気に入りはすぐ再読するの。牛の反芻のようなもんです。
「騎士団~」は大好きな「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にちょっと似ています。
さて、最近、かもめに残り物のパンなどを徹夜明けのハイテンションなノリでばら蒔きに行ってきました。
もう、もう、すごいよ。
かもめ!!
最初は足元を地味に歩いている鳩ぽっぽに、おすそわけしてたのだけど、3分もしないうちに、かもめの集団がカツアゲに襲来しました。
至近距離でボバリングしながら、「食わせろよ!!早く、しやがれ」と叫ぶギャングたち。
なんか、「メアリー.ポピンズ」を思い出してしまいました。
ありゃ、かもめじゃないけどさ。
まあ、かもめはお行儀悪いですわ。
にゃんて、人間に言われたくないよね。
地球に対して、お行儀悪いどころか、狼藉を働いてるのは、こちらだもの。
では、では。猫ジャンキーより。

メールはここまでです。猫ジャンキーと書いているのは、自分で自分を猫姫とは書けないからでしょう。いつも愉快なメールをありがとうございます。

▲ 北風に負けるな鴎ホバリング


1223・土・※天皇誕生日・

 1958年の今日、東京タワーが開業された。高さ333メートルでパリのエッフェル塔を抜く、当時世界で最も高い自立鉄塔であった。でも今はスカイツリーにも負けちゃって、電波のお仕事も取られちゃって、もしかしてあんまし元気ないかも。でもね、スカイツリーよりも東京タワーの電波の方がずっと上品でしたよ。そんな噂も聞こえてきます。背が高ければいいってもんじゃない。ラジオ君がそういってます。

 クリスマスイヴイヴである。そして今夜はきむらゆういち絵本講座の特別授業とクリスマスパーティー。いつものように絵本講座のレンジャー吉沢とジローさんコンビがクルマで迎えにきてくれる。このジローさん、お若いのに坂上次郎のギャグ、
「飛びます、飛びます」
を知っているというのだ。さすがコント55号。すごい威力です。
 本日の絵本講座の特別レクチャーの講師は上野明雄さん。評論家の野上暁氏である。彼は小学館の学習雑誌「小学一年生」、あのピッカピッカの一年生の編集長だった人で、ボクもきむらゆういちもさんざんお世話になっている。今回のレクチャーもきむらゆういちの誘いを受けての参加である。じつはこの特別レクチャー、昨年の講師はエム ナマエでした。わはは。
 会場になってるきむらゆういち宅に到着すると、絵本講座の専任講師、宮本えつよしさんがしきりに料理の指図をしている。特別授業が終わればクリスマスパーティーになだれ込むのだ。この人、絵本制作だけでなく、料理も得意だったのだ。
 上野さんのレクチャーはボクにとっては退屈なものだった。なぜならば、このレクチャー、主役はモニターに映し出される映像だから。ま、絵本の授業だから、それも仕方ないかもめ。あ、ちゃうちゃう。かもね。
 パーティーになると絵本作家の篠崎三朗(しのざきみつお)先生が飛んできてくださる。篠崎先生は1937年生まれの、ボクより11歳もお兄さん。どんなパーティーでもいつも真っ先に声をかけてくださる。篠崎先生は世界的絵本作家の杉田豊先生のお弟子さんで、ボクも学生時代から親しくさせてもらっている。となると、お付き合いはもう50年に近いということになる。わぁ、お互いずいぶん長いこと絵描きをやってるよな。
 絵本講座生の面々が次から次へと自作絵本の朗読をする。レンジャー吉沢のモグラの発明家、モグトル博士の物語には笑った。段ボールのロボット、スーパーヒロシ君と、ペットボトルのロボット、ウルトラヒロシ君の爆笑絵本なのである。文字通り、ボクは馬鹿笑い。爆笑させてもらいました。
 次から次へと絵本講座の生徒さんたち、といってもそれなりの年齢のお嬢さんたちがボクのところにやってきてあれこれおしゃべりをしていく。なぜか22歳の絵本講座生、アリサちゃんが最後まで話し相手をしてくれて面倒も見てくれる。きむらゆういちと絵本の打ち合わせはできなかったけど、そんなもん、電話ですればいいのだ。ということで、おいしいコーヒーをいただいてから、再びレンジャー吉沢の運転するクルマで無事帰宅。ありがとう。今夜も愉快な集まりでした。

▲ 年忘れ股の間の缶ビール


1224・日・クリスマスイヴ・

 1968年の今日、アポロ8号が月の周回軌道に入り、月面の生中継を実行した。人類は月の裏側をリアルな映像で目にするわけだが、月の裏側はソ連の月探査船ルナ3号が1959年10月に撮影に成功しており、それぞれ特徴ある地形にはソ連の天文学者たちが勝手にロシアンネームの地名を命名してしまっているので、この出来事の偉大さはそこではないのだ。真の偉大さは宇宙飛行士を乗せた宇宙線が人類史上初めて地球周回軌道を脱出したことにあるのだ。そのことにより、人類はその誕生後、初めて地球まるごとの映像、地球儀でない、本物の地球の姿を手に入れたのである。漆黒の宇宙に浮かぶ青い宝石。陸地の形や海の石蓴や大洋に浮かぶ渦巻く白い雲たち。それはこれまで、どんな空想科学映画も描くことのできなかった本物の地球の姿なのである。月面からの地球の出を目にしたときの感動をボクは今も忘れることができない。この地球まるごとの映像こそ、人類への最大のクリスマスプレゼントとなったのである。この瞬間、地球ごと人類を考えるという地球教が幕を開けたのである。

 百田尚樹の「カエルの楽園」を読了。爆笑しながらなんとか読み終える。といっても、これはギャグ小説ではない。寓話小説なのである。作者が熱血漢であることは容易に想像がつく。この人の作品では「海賊とよばれた男」を大変面白く読んだことがあり、作家としての評価はボクの中では決して低くはない。ただ、普段の言動があまり愉快ではなく、「海賊とよばれた男」以来は一度も読む気になれなかったところが、この作品の評判を偶然耳にして、ちょっとばかり読む気になったのだ。ボクの好きなカエルたち。アマガエルやツチガエルが登場人物たち、という点にも注目した。水上勉の「ブンナよ木からおりてこい」を読んだのは確か昨年のことだったけど、あの主人公のブンナもツチガエルだったよな。ツチガエルは別名イボガエルといって、我々に馴染の存在である。そしてこのイボガエルが平和に暮らしている国家が「カエルの楽園」ではJapanの裏返し、ナパージュとなっているのだ。そしてこの平和な楽園が隣の薄気味悪い沼に住む凶悪で巨大なウシガエルに襲撃されるという寓話なのである。もうこれだけでこれが日本と中国のメタファーであることは誰にでもわかってしまう。一読すれば、登場人物から設定まで、どれが何を意味するかは新聞を読んだことのない中学生にでもピンとくるという仕組みで、寓話に化けた洗脳所、赤いキツネと緑のタヌキ。どこかにアベちゃんぎつねが見え隠れしてて、寓話というほどのこともないところが笑わせてくれるのである。とはいえ、これを警告書と受け取る人も少なくはないと思う。今の極東を考えれば中国や北朝鮮を安全な国家とはだれも考えないし、自衛隊を必要ないと考える日本人は誰もいないだろう。ただ、だからといって憲法を改悪していいことにはなってこない。専守防衛の自衛隊でも平和憲法の日本国は守れるはずなのです。巡航ミサイルや水力離着陸攻撃機搭載空母での敵地反撃能力を保持しても、平和憲法の下で我が国は守れるはずなのです。現行憲法の理念はそんなに薄っぺらではありませんよ、ネトウヨの皆さん。さぁ、ことしも平和にクリスマスを送りましょう。

▲ この年もこのままそっとクリスマス




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