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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年11月13日~19日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。
◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

眠りにつくということは これまでの自分が 死ぬということ
目覚めるということは これからの自分が 生まれるということ


 生まれてから人はどれだけ目覚めを経験することでしょう。すっきりとした目覚め、寝惚けた目覚め、二日酔いの目覚め、いつものベッドでの目覚め、知らない部屋での目覚め、そして孤独な目覚めと誰かとの目覚め。駅のベンチで揺り起こされ、目覚める人もあるでしょう。みんな、様々な目覚めを経験してきています。当たり前のように目覚めているけれど、本当は当たり前ではないのです。この目覚めは天が与えてくれた目覚めなのです。鉄人28号にエネルギーが注入され、ゆっくりと動き出すみたいに、または縫い合わされた死体に雷の電流が流されて、フランケンシュタインの化け物が誕生するみたいに、天地の力、宇宙の愛が眠りからあなたを始動させるのです。もしかしたら眠りに就くということは死へのリハーサルかもしれません。死ぬことの練習かもしれません。それだけリハーサルしておけば、死ぬときに慌てることはないでしょう。そして見事に眠りから復活したときは手を合わせ、今日という日に感謝を捧げるのです。
1113・月・
 今日もいい天気である。天気がいいと透析の行き帰りもつらくない。そして今は大相撲九州場所の二日目。そのラジオ中継に傾聴することはボクの楽しみのひとつでもある。けれども中継の最後の部分、大関や横綱が土俵に上がる時間帯に透析へ出かける時間が重なるので、歩きながらポケットラジオにに耳を傾けての観戦となってしまう。ところが、ここという場面になると目の前を大きなトラックが走ったり、おしゃべりなおばさんたちが立ち止まって大声で話をしていたりして、肝心な取り組みを聞き逃してしまうことになり、結局は夜のニュースで結果を知ることになるのだ。くそ。で、昨日に続いて今日も日馬富士が敗けている。この横綱、いきなり弱くなっちゃったみたいで、どうしたんだろ。確か、この前は豪栄道を倒して優勝したんだよね。今場所は横綱が勢揃いのフルチャージの場所になるはずだったんだけど、鶴竜はまたまた休場で、稀勢の里はもろい相撲で、大関も力強さに欠けていて、元気のいいのは白鵬だけで、あんまりわくわくしないんだよね。まさか大相撲、人気に溺れてはいないよね。
▲ 耳澄ます戻らぬ猫の夜長かな
1114・火・
 今日もまた月刊ラジオ深夜便連載のイラストレーションで苦労している。串田孫一先生の例のあの山登りの詩である。生涯、自分の足で登った頂はただひとつ、夏の蓼科山で、それも途中まではリフトだった。そんな自分が山男の冬山の装備など、簡単にイメージできるわけがない。たとえばダウンジャケットとか、たとえばバッブパックとか、それにテントとか寝袋とかぶら下げて、頭にだって何かかぶっているに違いない。椅子に座り、ベッドに横たわり、あれこれと頭の中で何度も繰り返し描いてみる。丸めた寝袋の形をあれこれ工夫してみる。けれども実際に描いてみると、コボちゃんから山男に見えないといわれてしまうんだよね。ま、雪男(ゆきおとこ)に見えるといわれるよりはマシだけど。そんな風に紙に向かって冷や汗を垂らしているとラジオからは化けの皮が剥がれた緑の狸の情報が流れ出す。東京都知事さんが希望の党の代表を降板したらしいのだ。この人、出るのも早いけど、引くのも早いよね。
 そのまま夜まで食欲もわかず、何も食べずに横になり、音声映画「ハリーポッターと死の秘宝」のパートツーを観る。音声映画は便利だよね。横になっても目をつぶっても観られるんだから。で、映画が完結しても眠れず、結局は夜中に起きて残り物を肴に一杯やることになる。ああ。とにかく食欲が出てよかったのだ。何も食べたくないまま人生を終えるような気がしていて、とても悲しかったのだ。
▲ 湯豆腐や崩し崩して酒を飲む
1115・水・七五三・
 本日の日の出は6時16分、日の入りは午後4時34分。そして予想最低気温が10度で最高気温は17度と寒くはなくてありがたい。なのに朝のラジオは雪虫の話題。成虫のオスには口がなく、1週間で死んでしまうといっている。つまり大人になった雪虫たちは飲ます食わずでやりまくり、繁殖だけの存在なのである。気の毒なことである。俺だったらそんな人生は耐えられないと考えつつ、急いで玄関を出る。慶應義塾病院は朝も早い検査なのだ。千客万来で大変なのだ。経堂駅へ向かう途中、コーギー犬のメイちゃんに鉢合わせ。メイちゃん、義理堅く尻尾を振って、飛びついてくれる。振り替え運転があった影響で小田急線は遅れてる。ここんとこ、よくあるように遅れてる。新宿駅から総武線、少し遅刻で信濃町。慶應義塾の検査技師は若くて美人の女性技師。声を聞いただけでわかるのだ。心臓エコー検査が終了すれば、総武線で代々木駅まで逆戻り。そして代々木山下委員でも女性検査技師。同じく優しくしてくれた。やっぱり男よりも女の技師さんがいいよねとは人情です。JR代々木駅から歩いて小田急線南新宿へ。経堂駅から世田谷区役所出張所までまたまた歩く。アウトバック購入のための必要書類の請求、ゲット。それから駅前クリニックでコボちゃんが健康診断を受けている間、ボクは駅中喫茶店エクセシオールでプレクストークの読書をしながらのコーヒーブレイク。帰り道、すずらん通りを歩いていたら甘坊の奥さんに声をかけられた。息子夫婦に店を任せて、ご本人はお向かいの八百屋さんでアルバイトをしておられるのだ。帰宅するとコボちゃんは歯医者。ボクは着替え。さて、お別れの近いクオリスちゃんで透析室までたどり着くと透析ベッドで待ちに待ったオリジンのカツカレーライスでディナータイム。右足の縫い合わされた傷口の抜糸(ばっし)はOドクター。ちょっとばかし痛かった。けれど、心優しいナースが心をこめてケアしてくれて、痛いの痛いの、飛んでった。ああ、忙しかった。
▲ 肩借りて区役所までの落ち葉踏む
◇ バーチャル『奥の細道』コース  ありがとうございます。
鶴岡に到着、通過しました。次は酒田。あと、58,946歩です。
現在の歩数は2,039,054歩。
おろおろと迷いながら3周目の徘徊です。
 1116・木・
 今日はボジョレヌーボーの解禁日。そして今夜もいつものようにオイケンこと国際ジャーナリスト、及川健二さん主催のボジョレーヌーボー食事会である。風邪をしょいこみ、マスクで顔を隠したコボちゃんに連行され、18時、下北沢より徒歩3分の会場にたどり着くとたちまち衆院選で当選したばかりの立憲民主党、落合貴之議員が出迎えてくれる。彼にボクを預けるとコボちゃんはUターン。こういう口達者の集まりが苦手というよりは、みんなに風邪をうつしたら大変という看護師ならではの心配りなのである。座席に案内されると向かいの席から握手を求められる。この人、森友学園の籠池元理事長の山口貴士弁護人。国会での証人喚問のときもアドバイザーとしてテレビに映っていたという。実は慶應義塾志木高の後輩で、現役時代、母校におけるエム ナマエの講演会を聴いたことがあるというのだ。驚き桃の木、山椒の木。このときの拙い話を聴いて触発されたのがドクターの長嶋正樹先生で、外部から改めて慶應義塾医学部に挑戦して、見事ドクターになられたというエピソードがあるんだけど、山口氏が弁護士になられた理由は間違いなく別にあると思う。当たり前だけど。やがてフランスでご活躍の藤原敏史監督や元右翼の鈴木邦男さん、評論家の荻原博子さん、フリー編集者のレーニンさん、上杉たかし氏の秘書さんなど、続々と集合、それぞれが熱く語り合うという、この集まりのいつものシーンが展開されていく。そこへ田中康夫さんが登場、ボクの隣の席にどっかと座る。康夫さん、この会では必ずボクの隣に場所をとるのだ。トイプードルのロッタちゃんに夢中な康夫さん、ボクとはワンちゃん談義で盛り上がってから、遠くの席の荻原博子さんと大声で言葉を交わしてる。昔からの知り合いであるらしいのだ。さて、それからがますます愉快な集まりになるのだが、そこはオフレコ。ヤバイ話も暴露話しも飛び出した。残念ながらレギュラーメンバーの下村健一氏と宮台真司先生は欠席。おふたりとも大学で虜になっておられたらしい。
 帰りはボクひとり、タクシーで帰宅する。そのボクをタクシーに押し込んだ田中康夫さん、運転手さんにあれこれ指示をする。クルマが走り出すとドライバーさん、
「あれ、田中康夫さんですよね」
とボクを振り返る。ああ、愉快な夜となりました。
▲ ヌーボーのグラス合わせて忘年会
1117・金・
 うまくないといいながら、ちょいとボジョレヌーボーを飲み過ぎたらしく、あまり気分がよくない。二度寝して昼に目覚めるといい天気。窓から日差しがこぼれてる。カーテンを引くと猫のミミコが窓枠のレールに跳び上がる。そこが彼女の指定席なのである。この季節、お日様さえ出ていればサンルームは天国。猫の額よりも狭く、なのにガラクタがいっぱい詰まっているけれど、ボクや犬と猫にとっては天国。そして我が家の経済にとっても天国。とにかく暖房費が節約できるのだ。
 田中康夫著「33年目のなんとなくクリスタル」を読んでいる。ここに登場する康夫という人物は、まさに田中康夫さんそのもの。昨夜の彼はボクの隣で熱く語っていたけれど、作中人物と本物が寸分狂わず重なるところがいい。こういうことって、あんまりないような気がする。で、気がつくと太陽はもう沈もうとしている。冬至に向かって新幹線並みのスピードで昼間の長さが短くなっているのだ。
 さて、今ごろ横綱の日馬富士はどうしているだろう。警察にあれこれ尋問されているのかな。白鵬はビール瓶殴打説は否定しているけれど、本当のところはどうなのだろう。モンゴル力士や相撲協会、貴乃花親方など、みんなの顔はどう立てていくのだろう。いずれにせよ、日馬富士がどう語るかが問題。そう思っていたらニュースで当人の日馬富士が暴行を認めたと伝えている。うわぁ、大変だ。と、ボクが慌てても仕方がない。髭を剃り、パジャマに着替えて透析にいく仕度をしながら、日馬富士の抜けた大相撲九州場所の中継に耳を傾けることにしよう。
▲ からからと落ち葉乾いて冬の朝
1118・土・新月・
 寒い。今年初めて朝から暖房のお世話になっている。この寒がりの自分が、よくぞこれまで暖房なしで過ごせてきたものと感心するのは、これも寒さの夏に耐えてきた北軽井沢効果だろう。天気予報によるとどうやら昼から雨が降るらしい。どうせ冷たい雨である。どんなに雨が冷たかろうとお日様さえ顔を出せば世の中は温かくなってくれるのだが、もちろん雨とお日様は犬猿の仲。とても顔を出してくれそうにない。ということで終日、カーテンは引かれたまんまだった。
 今朝のNHK「ラジオ文芸館は池澤夏樹(いけざわなつき)の「上と下に腕を伸ばして鉛直に連なった猿たち」。これは短編集「砂浜に座り込んだ船」からのセレクションである。番組が始まったときは夫婦でコーヒータイムの真っ最中。仲良く耳を傾けていたんだけれど、コボちゃんは途中から出勤タイム。
「ね、これどうなるのかしらね」
と後ろ髪を引かれながら玄関を出ていったので、
「大丈夫。よさそうだったからボイスレコーダーで録音中だよ。夜、また一緒に聴こう」
と声をかける。そういうことで今、ボクらはセブンイレブンのおでんを肴に焼酎のお湯割りをちびりちびりとやりながら、その録音を聴いている。セブンイレブンのこんにゃくは碁盤上に切れ目が入っていて、スープと辛子がよく染み込んで、なかなかの美味なのである。
「こんなのを気軽に売られちゃ、一大決心をして材料を買い揃え、大鍋を引っ張り出して、さぁ真心こめて煮込みましょう。てな気分には、そうは簡単にならないわよね」
 と、コボちゃんが上機嫌。三途の川を渡って、まるであちらの世界を見てきたように描いてるこの小説の中身もいいし、NHKアナウンサーの朗読はもちろん特上だし、ラジオ文芸館スタッフの演出も効果音もいい。NHKには優れた人材が川底の小石みたいにいくらでもいて、そのひとつひとつがちょいと磨くだけで、宝石のように光るのだ。おかげで古い夫婦も極上にくつろいでサタデイナイトを味わえるのだ。感謝感激雨霰。
▲ コンビニのおでん土産に妻帰る
1119・日・
 NHKマイ朝ラジオ情報によると、1959年の今日、小学生たちを交通事故から守る緑のおばさんが東京の街頭に初めて立ったという。正式には学童擁護員といって、黄色い旗を振って横断歩道などで交通整理に当たるのである。ボクはその頃、東京都千代田区立永田町小学校の5年生で、目の前の横断歩道には緑のおばさんと皇宮警察の騎馬警官が交通整理をしてくれていて、本当に心強かったのを覚えている。緑のおばさんというと、ボクはパブロフの犬みたいに騎馬警官を思い出す。そしてそのお馬さんのお尻からなだれ落ちる糞を連想するのである。やがて交通整理も脱糞も終えたお馬さんは、パカポコと坂を下り、皇居へとお帰りになるのである。
 本日の予想最低気温は5度、最高気温は12度。日の出は6時20分、日の入りは午後4時32分。どんどん寒くなるし日は短くなって、ますますの本格的な冬である。けれども今日は昨日と違い、日差しが期待できる。カーテンさえ開けばたちまち、部屋はポカポカと温かくなるのだ。そして朝からラジオは冬の使者、雪虫の話題を流してる。残念ながらボクはこの生き物、まだ見たことがないのだが、そしてこれからも見られそうもないのだが、あはは、この不思議な生き物、雪の天使か妖精みたいにいわれてるけど、その実体はアブラムシやカメムシの仲間。満足に飛ぶことができないので、その体長4ミリの小さい体に白い分泌物をまとい、風に運ばれていくのだという。それが雪みたいに見えるらしいのだ。そして雪虫のオスには口がないという。生存目的が生殖だから、目的さえ達すればたちまち死んでしまうらしいのだ。冬といえばカマキリの卵も話題に上る。その産み付けられる場所によって積雪を占うことができるというのだ。今年は低い所に見られるとかで、もしかして雪は少ないのかもね。カマキリの気象予報士さん、頼りにしてまっせ。
 パソコンを打つ足元に猫のミミコが丸くなっているので、踏みつけてしまうんじゃないかと気が気でない。太陽が動く度に丸くなる場所も移動する。冬日の猫の日向ぼっこは場所探しに苦労なのだ。
▲ 北国の噂雪虫乱れ飛ぶ


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