FC2ブログ
全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
プロフィール

emunamae

Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



リンク

このブログをリンクに追加する



カテゴリ



最新記事



検索フォーム



月別アーカイブ



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



最新トラックバック



2017年11月6日~12日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

明日 倒れるとわかっていても 今日を歩いていく

 これまでずいぶん人を見送ってきた。友人知人、諸先輩。血がつながっているいない、恩があったりなかったり。今頃みんな、どうしているだろう。向こう岸で暮らしを楽しんでいてくれるだろうか。
 こちら岸を離れるとき、どんな気持ちがしたのだろう。痛かったのか、苦しかったのか、それとも瞬間だったのだろうか。肉体を離れるときは、雲の上からこの世界に、ちゃんと別れがいえたのだろうか。
 失明したとき、余命5年を宣告されて、それから貯金ゼロのつもりで32年を生きてきて、覚悟はできているつもりではあるけれど、ここで手遅れの癌を宣告されたらどうしよう。これまでと同じように生きていけるだろうか。死なない人はいないんだけれど、死んでいった人たちは、誰も偉大だと思います。


1106・月・

 朝からアベちゃんとトランプのお子様外交が展開されている。知恵の足りない人たちが知恵の足りないふたりの人間を指導者として選び出し、そして今日、晩秋の東京で知恵の足りない会談をしている。そしてその知恵の足りない合意の結果が世界にどんな結果をもたらすのか不安に脅えている。考えれば考えるほど恐ろしくなってくる。いや、知恵の足りない人々とは失礼をした。知恵が足りないのではなく、考えが足りないのだ。想像力が欠如しているのだ。もしくは考えや想像力はあってもピュアでイノセントで、すぐに騙されてしまう心の美しい、アベちゃんの好きな美しい人たちと言い換えてもいい。とにかくこのアホな米国大統領、日本にくる直前、ハワイで
「リメンバーパールハーバー」
と発言していたというから驚天動地、阿鼻叫喚、驚き桃の木山椒の木。それって本当のことかしら。だとしたらおそるべき無知。この大統領、歴史について何も勉強していないのだ。自分の好きな芳香からしか世界を見ていないのだ。そういう意味でも似た者同士のふたりのゴルフ遊びとお食事のパフォーマンスの結果は、アベちゃんが武器を買わされただけなのでした。

▲ 霜月や日向見つけて眠り猫


1107・火・立冬・

 立冬である。今日から俳句は冬の季語となる。ついつい忘れてしまうけど。そしてコボちゃんは看護学校のルームメイトたちとミカン狩りのバスツアーで早朝から出かけている。幸運にも天気に恵まれ、立冬なのにやたらに暖かな一日で、コボちゃんの乗ったミカン狩りバスは11月なのに冷房が入っていたという。そのコボちゃんが富士山の演習場で不思議な飛行物体を目撃。オスプレイだと直感する。自衛隊のか、米軍のか、さてどちらかな。

 NHKラジオの夕方のニュースでLRTのことをやっていた。ライトレールトランジットというと、ついつい低床式の路面電車を想像してしまうが、そのイメージは間違ってはいないと思う。地下鉄は深くて不安だし、階段はつらいし、トンネル建設以外にエレベーターやエスカレーター建設にもやたら金がかかるし、ボクは路面電車の方がはるかに経済的で効率的だと思う。それに景色も眺められ、おまけに道も覚えられるので、昔の都電みたいに縦横無尽に復活すべきだと思っている。そう。ボクは年中、都電に乗って東京中を駆け巡る夢を見て幸せな気分を味わっているのだ。地下鉄だとそうはいかないよね。

▲ 熱燗や元看護婦と元患者


1108・水・

 本日の東京の日の出は6時9分、日の入りは午後4時40分。そして予想最低気温は14度、最高気温は20度ということになっている。そう。朝からぱらりぱらりと雨が落ちていて、そのおかげで寒くないのだ。北軽井沢効果で極端な寒がりでなくなったボクはおかげで今日まで暖房なしの暮らしである。ただひたすら集中してパチパチと力任せに音声パソコンのキーボードを叩いていると室内で何やら気配がする。モニターの音に集中していると、他の物音には無頓着になってしまうのが音声パソコンの弱点。音楽は別にして論理を伝える音の妨げとなる物理的な音声情報はすぐに頭脳の可聴領域から排除されてしまうのだ。それにしても気になる。アルルが動いているにしてはやけに大きな音がしてるなと思っていたら、そのアルルがいきなり人間語でしゃべったのだ。それもコボちゃんの声でしゃべったのだ。で、ボクはアルルをテレビに出演させようと思ったかというと、もちろんそんなことはない。それはコボちゃんに決まっているからだ。
「こんな時間に何をしてるのさ」
「区役所に用事があるのよ。それで書類を取りに戻ってきたのよ」
 今日も平和に一日が経過していく。

▲ カーペット届く日差しにかじけ猫


◇ バーチャル『奥の細道』コース

ありがとうございます。月山を通過しました。
次は鶴岡。あと、43,324歩です。

現在の歩数は1,994,676歩。3周目を徘徊してます。

1109・木・119番の日・

 今日もいい天気。仕事机の椅子の背中にぽかぽかと日が当たる。当然、眠くて仕方がなくなる。そこでプレクストークに救いを求め、ピンクフロイドを選ぶのだけれど、10秒も聴いていると、次の瞬間にはもう眠っている。そうなのだ。何もしたくないのだ。ラジオも聴きたくないのだ。人の尊厳を破壊する嫌なニュースは続いているし、アベちゃんに武器をたくさん買わせることに成功したトランプは、今度は中国に渡り、習近平と悪知恵比べ。金と軍事、力の政治と知恵の政治のぶつかり合いを演じている。トランプさん、何もしないでくださいな。あなたの支持者に対するパフォーマンスはもう沢山だから、トランプタワーに籠って、どうか静かにしていてくださいな。お願いですから。

 安倍政権になってからこの国はすっかり嘘つきの国になってしまった。100パーセントとか絶対とか、簡単に口にしてはいけない表現がやたら飛び出すし、一方的であり得ない数字がやたら飛び交うし、完全なる意見の一致とか最大限の圧力とか、形容しも無意味で無責任に使われるようになってしまった。なのに国民はそのことを疑いもせず、相変わらずこの政権を維持させている。本来は維持できるような投票数ではないのに、投票率の低さと選挙制度がそうさせている。国民の過半数以上が政見に疑問を抱いているのに政権は嘘のつき放題、好きなことのし放題で平気な顔をしている。で、そこは米国の西洋花札大統領もまるで同じで、40パーセントにも満たない支持者の票を当てにして、欲望政治のし放題。さてその欲望ロボット、金と欲望の亡者の権力者がやってくると、都内に何万人という警備隊を配してゴルフ遊びに興じてる。で、何の話をしているかというと、アメリカの高価な武器を買い付ける話である。お隣の北朝鮮が次から次へと核実験をやったりミサイルを飛ばしたりしてくれるので、こうしたビジネスが成立するし、嘘つき政権はますます安定するのだ。日本の政権はアメリカの強大な軍事力を頼みとするし、北朝鮮はそれを口実に核兵器とミサイルを手放さない。最近ではこういうのをバランスがとれているというらしい。

▲ つまらないニュースばかりの冬日和


1110・金・

 昨日が11月9日で119番の日だったのが、今日は11月10日で110番の日とはなってない。そりゃ当たり前。110番の日なら、やっぱり1月10日に決まってますよね。くうだらね。

 NHKマイ朝ラジオ情報によると2009年の今日、森繁久弥さんが96歳でお亡くなりになっている。翌月になって国民栄誉賞を差し上げたけど、遅い、遅い。森繁先生は早くから存在自体が国宝級で、国民栄誉賞なんか毎月だって差し上げてよかったのだ。そしてその翌年の2012年の今日、森光子さんが92歳でお亡くなりになっている。舞台、放浪記では2千回を超える上演を達成、女優として初めて国民栄誉賞を受賞されている。この偉大な女優さん、ボクとコボちゃんは首相官邸のガーデンパーティーに招待されたとき、開宴のスピーチを拝聴している。愛らしさと貫禄とで、実に人の心を引き寄せるオーラを発しておられた。そしてボクの母親はこの偉大な女優さんにとある劇場のホワイエで席を譲られたことがあるのだ。人に席を譲るほど、お元気だったのに残念なことである。その2年後の2014年の今日、俳優の高倉健さんが83歳でお亡くなりになっている。不治の病と闘っておられたことはそれから知ったこと。好き嫌いは別として、高倉健という役者さんは人生というスクリーンで見事に最期を演じられたのだ。偉大な俳優たちがこの11月10日に次々に亡くなっていることに理由はないだろう。有名であれ無名であれ、常に人の隣に死が控えているのだ。

▲ 木枯らしや送り送られ浮かぶ顔


1111・土・下弦・

 外は曇っているらしい。北の方角では低気圧が暴れていて暴風や雪の知らせが届いているし、世田谷でもときどき強い北風が窓を叩く。けれども北軽井沢で鍛えたせいか、最近少しは寒さに強くなり、まだ洗面で一度も湯沸かし器を使っていないし、朝の目覚めも暖房に頼ってはいない。トレーナーとGパン、山賊ちゃんちゃんこを羽織っただけで平気で過ごしている。そして昼からはお日様が顔を出し、温かさを提供してくれている。背中が温かい。眠れ眠れとお日様が囁きかける。猫も膝の上から眠りへ誘う。そして犬はベッドで大いびき。となれば、ボクを眠りから引き上げるのは村上春樹の長編小説しかない。というわけで読み進めているのは「ネジマキトリクリニクル」。第三巻の「鳥差し男編」も佳境に入り、話しはますます面白くなっている。4年前に一度読んだときは物語を追うのが精一杯で本当に味わっていたとは思えない。とはいえ、ときどきは「言い回し」とでもいうべき、ま、村上春樹としては「メタファー」と名付けたい素敵な表現に遭遇すると、それをメモったりしながら、それはそれで読み進めてはいたのだけれど、とにかく村上春樹という新型車両の発車時刻にに乗り遅れた身分としては、とにもかくにもこの作家を体験してみたいという欲求だけで読んでいたのだと思う。そして今は登場人物たちとの再会を思い切り楽しんでいる。主人公のネジマキドリ男を囲む不思議な人物群。マルタとクレタ姉妹。ナツメグとシナモン親子。高校を中退して山の中の鬘(かつら)工場に勤務する少女。そしてあの不気味な中年男、牛河との再会を心から楽しんでいるのである。

▲ 大欠伸雪の知らせの届く朝


1112・日・九州場所初日。

 1948年はボクが生まれた年なんだけど、その昭和23年の今日、東京裁判で第二次世界大戦のA級戦犯25名の被告に有罪判決が下された。東条英機ら7人に絞首刑、16人に終身刑、2名に禁固刑が告げられたわけだけど、このときアベちゃんのおじいちゃん、岸信介はどこの座席に座っていたのだろう。とても興味があります。

 大相撲九州場所の初日である。ふんどし姿の大男たちが土俵の上で座ったり立ったり睨みあったり、それを行司という役割の、大袈裟な格好の刀を差したおじさんが大きな声で叱咤激励しているのに時折耳を傾けながら「おえかき」をしている。テーマは串田孫一先生の山男の詩なんだけど、山登りをしたこともないし、山登りをしている男なんて、あんまり描いたことがないから、何をどうしたらよいかサッパリわからない。男は雪深い峠を越えていて、それをお月様が見下ろしているんだけど、ちっとも絵が浮かんでこない。さぁ、どうしよう。冷や汗をたらして苦しんでいたら時間いっぱいで大男たちが激しく衝突、はっけよい。稀勢の里が敗けちゃった。やっぱりね。まだ完全に回復してないんだよね。準備不足はいけません。そしてオイラの絵も準備不足。もう少し考えなくっちゃ。

 コボちゃんの職場は地域に密着していて、そのネットワークは強力である。どこの住宅街のどんな人がどんな風に地域猫の面倒を見ているかなんて、たちまちのうちに情報が飛び込んでくる。そしてわかったのである。あの道端で死んでいた可哀想な黒猫。首輪はないけど毛並みは美しく、まるまると太っていた黒猫。優しい誰かさんに御飯をもらっていたことは間違いないのだ。そしてとうとう、その面倒を見ていたご本人がわかり、行方不明の黒猫が今、どこに眠っているのか、お知らせすることができたのである。この冬の夜、コボちゃんは鉛筆をなめなめ、よく見ればボールペンかもしれないけど、白い紙に地図を書いている。

▲ 語り合う猫の思い出冬の夜



コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する




FC2 Blog Ranking