全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年8月21日~27日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。


0821・月・

 1911年、明治44年の今日、パリのルーブル美術館からモナリザが盗まれた。ダビンチの名画、あの永遠の微笑が盗まれたのだ。そしてその2年後、イタリアのフィレンツェで発見され、ルーブル美術館に出入りしていたイタリア人が逮捕される。いやぁ、見つかってよかった。今は分厚いガラスに守られて本来の色彩を味わうことが難しくはなっているけど、それでもやっぱり本物から発せられる魅力は圧倒的だった。とは、1972年のぱり、ルーブル美術館で初めて本物のモナリザを目にしたオイラの感動である。そう。その頃のモナリザは、ガラス越しでない、間を隔てる物質は空気しかなかった時代なのである。わぁ、自慢しちゃった。美術品はそのオリジナルに作者のエネルギーが生きたままに封印されているのであって、それをオーラというのかもしれない。そしてそのオーラ故に盗まれても隠されても発見されるのかもしれない。

 コボちゃんがスタジオクラスター北軽井沢分室のお風呂場の掃除をしていたら、頭の上をひらひらと何かが舞い込んできた。見上げて驚いた。あのコウモリなのである。放してあげたはずの、あの耳の大きな可愛いコウモリなのである。アゲハチョウみたいに可憐に舞い飛ぶ、あのコウモリ君なのである。それがひらひらひらとコボちゃんを確かめるように周囲を飛び回ったかと思うと、また小さな換気窓から外へ飛んでいった、というのである。蝙蝠の恩返し。まさかね。それともコボちゃんが、
「またおいで」
といったのを理解したのだろうか。これまた、まさかね。もしかしたらあの蝙蝠、自分の家の引っ越し候補地を探しているのかもね。蝙蝠は人間と同じ哺乳類なので、人間と犬と猫の我々家族に親近感を抱いたとしても不思議ではない。蝙蝠、素敵な生き物だと思う。
 で、そんなことを考えていたらグッドアイディアが浮かんできた。カレンダー5月の絵が決められずに悩んでいたのが解決したのである。構図はコウモリのお引越し。耳の大きな蝙蝠君がこれまた大きな革鞄をぶら下げて鳥たちのアパートメントへ引っ越してくる。そしてその樹の家は2月に登場するウクレレガエル君の住んでる家でもあるのだ。そして5月だから、樹の家は新緑。若い緑の葉っぱで飾られているのである。さぁて、うまく仕上がるかなぁ。

 またまたイージス艦が衝突事故を起こした。それもまたまた横須賀基地に所属しているイージス艦なのである。トランプが大統領になって以来、アメリカ海軍は機能不全に陥っているのではなかろうか。ま、あんな大統領だと軍人もやる気をなくすのも不思議ではないと思う。世の中で起きていることのすべては必然の結果なのです。

▲ 真昼間秋の蝙蝠お引越し


0822・火・新月・

 1944年の今日、学童疎開船「対馬丸」に米海軍の潜水艦が魚雷攻撃を仕掛け、鹿児島県沖で撃沈し、沖縄の子どもたち、およそ800人を含む1400人以上を犠牲にさせた。また、1945年の今日、樺太からの引き揚げ船3隻が北海道沖で国籍不明の潜水艦に攻撃され、2隻が沈没、1隻が大破して1700人以上が犠牲となった。そして同じ1945年の今日、ラジオの天気予報が復活する。太平洋戦争中は国防上の理由で天気予報は極秘情報、放送禁止だったのだ。翌日からは新聞の天気予報も解禁。8月のこの頃というと、こうした情報をよく耳にするようになり、戦争を忌避する気持ちと平和に感謝する気持ちが高まってくる。そして現行憲法のありがたさが身に染みるのである。憲法改悪絶対反対。

 昼間、猫のミミコがオニャオニャと叫びながらスタジオクラスター北軽井沢分室を駆け回っている。そして網戸に繊細な羽根のぶつかる音。聞けば大きなトンボであるという。あ、これコボちゃんに聞いたんです。猫のミミコが教えてくれたわけじゃないんですけど、それってトンボじゃなくてヤンマ。それもオニヤンマかギンヤンマです。そりゃ猫のミミコのおやつにするには非人情。すぐに網戸を開放し、ヤンマを空に解放してあげた。
 で、夜になってコボちゃんと音声映画「ローマの休日」でヘップバーンとグレゴリーべっくの禁じられた恋に心を揺すぶられていたら、ヒラヒラヒラ。頭の上を蝙蝠が飛んでいる。今夜は夜行性の生き物らしく、まともに夜の中を飛んでいるのだ。蝙蝠君、よっぽどこのお家が気に入ってしまったのね。それにしてもスタジオクラスター北軽井沢分室の何たる広さよ。天上が高いからこそ蝙蝠も安心して飛んでいるのである。さあ、蝙蝠君。いっぱい蚊を食べて頂戴な。

▲ ギンヤンマ窓から窓へ一直線


0823・水・処暑・

 1988年の今日、宝くじで大変珍しい当選番号が出たという。ダブルチャンスくじの一等1千万円の当選番号が09組の111111番という、6ケタの数字がすべて1という1並びの数字が出たのである。こうした番号が出る確率は420万分の1ということだが、この確率って、数億円の宝くじが当たる確立とどっちが希少なんだろう。いずれにせよ、籤運の悪い自分に宝くじが当たる、というような事態を予測したことは一度もない。けど、ニューヨーク個展を開くとき、ジョンレノンのポートレート版画を持っていき、それを100パーセント面識のないオノヨーコに渡せる確率は宝くじが当たる確率とどっちが高いか低いかなんてことを考える以前に、渡せることを疑わずに持っていき、そして渡せたのである。宝くじは当たらないけど奇跡は起きる。今もそれを信じて生きているのである。

 これから東京へ戻るというのに集中力を発揮してカレンダーの下絵1枚を仕上げた。4月は「新任教師」。カバとキリンの新任教師にウサギの子が桜の花びらの首飾りをプレゼントするという構図である。カバさんもキリンさんもスーツに身を包み、ネクタイをしめている。頭の上は桜が満開なのだろう。次から次へとピンクの花びらが落ちてくる。そんな絵である。
 さて、「おえかき」のBGMは山口百恵のヒット曲の数々。不思議なことにスタジオクラスター北軽井沢分室にくると、山口百恵が聴きたくなるのだ。この人の歌は時代が経過すればするほどよくなっていく。歌の意味が深くなっていく。存在の価値が低下しないのである。つまり、美空ひばりと同じく、偉大なる歌い手であったのだ。そしてこんな偉大な歌手にボクは挨拶をされたことがあるのだ。おまけにその楽屋で彼女が食べていた苺を手渡され、ボクも食べたことがあるのだ。70年代、ボクは芸能イラストルポライターとして仕事をしていた時代があったのである。アグネスチャンや南沙織。いつかそんな自慢話をさせていただきます。さて、東京の天気予報は猛暑日。戻った途端、熱気に包まれた。ボクらが北軽井沢にいる間、東京はずっと涼しかったのにね。今年の夏はアンラッキー。ついてません。

▲ 夕空はいつの間にやら秋の雲


0824・木・

 昨日が高校野球の決勝戦で、埼玉県の代表校が優勝して、にぎにぎしくも高校野球も閉幕し、今日からはめでたく子ども科学電話相談室が始まった。その最初の朝の質問である。
「暑いので扇風機の風にあたりながらアイスクリームを食べていました。そしたらアイスクリームがどんどんとけていってしまいました。私は涼しかったのに、アイスクリームは涼しくなかったんですか」
 さて、どうでしょう。解答者の先生方の四苦八苦の解答ぶりをご想像ください。それにしても司会のアナウンサーがうるさいような気がして仕方がないのです。せっかく解答者が苦労して答えているのに、それをアナウンサーの理解力で要約して子どもたちに無理矢理に納得させようとするのがうるさいのです。要するに子どもたちをリスペクトしていないのです。密かではありますが、心の中では子どもたちを劣った存在として考えているのではないのかと疑いたくなるのです。質問の理由を子どもたちから聞き出そうとするのも余計なお世話であるような気がします。子どもたちが返答に苦慮していると、電話機のあちらで聞き耳を立てている母親が必ず助け舟を出そうとして、それが電話口の子どもに反映するのも愉快ではありません。鬱陶しいのです。子ども科学電話相談の熱烈ファンといたしましては、どこまでも子どもたちにのびのびとしてもらいたいのです。夏休みももうすぐ終わることですし。

 NHKラジオ第2「朗読の時間」は谷崎潤一郎の猫談義。小説「猫と庄造とふたりの女」が終わってしまったからで、この作品で谷崎潤一郎が無類の猫好きであることが判明したわけだけど、その猫についての随想なのである。けれども谷崎は小説「蓼食う虫」では犬好きであることも暴露している。谷崎は女好きで犬好きで猫好きであったのだ。ああ、誰かさんと同じなのであったのだ。

▲ 階下から秋刀魚の煙猫の髭


0825・金・

 またまたNHKマイ朝ラジオ「今日は何の日」の受け売りなんだけど、今日は1931年に東京飛行場、今の羽田空港が開港された日であるらしい。中国の大連に向けて飛び立った1番機にはスズムシトマツムシの合わせて6千匹が積み込まれていたというんだから、よっぽど積んでいくものがなかったんだろうね。ま、スズムシもマツムシも軽くて安全だし、中国の人たちにも喜ばれると思ったのか、それとも現地で働いている日本人を慰めるためだったのかこれはいつか調べてみよう。いずれにせよ、この積荷情報には心を引かれる。
それからもうひとつの受け売りだけど、1958年の今日、あのチキンラーメンが発売された。世界初めてのインスタントラーメンである。お湯を注いで3分間待つのだぞ。あのチキンラーメンである。もちろんウルトラマンのカラータイマーの3分間もインスタントラーメンと関係がないはずがない。このチキンラーメン、発売当時は入手困難で、手に入ったときは欣喜雀躍、家族一同が手を取り合って舞い踊ったものである。お湯を注がれた丼を前にして、家族一同、時計を睨みながら3分間、ひたすら期待に胸を膨らませていたのである。でもねぇ、ちっともラーメンの味じゃなかったんだよね。ラーメンという単語にチキンという枕詞をつけるだけの理由のある味だったんだよね。でも、その味がいつか定着して、今は人気の的となり、その味と香りはカップヌードルに受け継がれているのはご存じの通りであるのだ。あの人生最初のチキンラーメンの記念日は今も心に熱く刻まれているのである。

 暑かったのでずっと冷房のお世話になっていた。なのにアルルが目の前であえいで見せ、冷房の設定温度をもっと下げろと催促する。そこでリモコンを取り上げ、コマンドボタンを押してやる。ピッと温度設定の音がした途端、アルルのあえぎはボタンを押したみたいに停止する。ま、本当にボタンは押したんだけど、そんなにすぐに温度が下がるわけはないのだ。もしかするとアルルはこのボクを世の中の天候を支配する存在と思いこんでいるのかもしれないのだ。

▲ 一番機旅をするのは秋の虫


0826・土・

 朝も早くから北朝鮮がまたまた何やら打ち上げたらしい。昨日あたりからそろそろ大陸間弾道弾を打ち上げるんじゃなかろうかと騒がれていたタイミングだったので、すぐにラジオは飛距離1万3千キロでアメリカ大陸まで届くとか届かないとか騒いでいたけど、結局のところ打ち上げたのは短距離ミサイル3発で、そのうち1発は打ち上げ直後に爆発して、まともに飛んだのは2発だけで、それもたったの250キロを飛んだだけで、日本海に落っこちた。ま、ミサイル発射は失敗に終わったのかもしれないけれど、ウィークエンドの日本列島を朝から大騒ぎさせたという点では大成功で、それを安倍政権が迷惑と感じているかというと実はそうでもなくて、加計学園問題で真っ青になってるはずの安倍晋三はますます元気になっているのである。同じことを何度もいうようだが、北朝鮮のミサイル打ち上げは安倍晋三の援護射撃にしかなっていないのである。

 秋の蚊と闘いながらNHKラジオの昼のニュースを聴いていたら、「昼の憩い」にエポの曲、「音楽のような風」がかかった。久しぶりに彼女の歌声を堪能したけど、エポ、やっぱりいいな。あの歌声は神様が彼女に与えたプレゼント、というような気がする。もっとラジオにかかればよいのにね。そういえば彼女のアルバムをプレクストークに入れてあったことを思い出した。別に忘れてたわけじゃないけど、人生の残りの時間が少なくなると、なかなかポップソングに浸っていることができなくなってくるのです。本を読むだけで精いっぱいになってくるのです。そしてボクは今、恩田陸の「錆びた太陽」に夢中。昨日、サピエ図書館に恩田陸の「錆びた太陽」がアップされているのを発見、早速ダウンロードしたのです。週刊朝日に連載中からいつか、最初から最後までまとめて一気に読みたいと願っていたのです。だからエポ、ごめんね。

▲ 秋の蚊はみんな貧血飢えている


0827・日・

 1971年の今日、政府は翌日から円を変動相場制に移行することを発表。米国のドル防衛対策、ニクソンショックによる影響である。これで戦後22年間続いた1ドル360円の固定相場制が崩壊した。もっともこの360円という数値、円は360度からきているもので、要するにアメリカが円を馬鹿にしてた数字。でも、この360円の固定相場制のおかげで日本の経済は滅茶苦茶に救われたんだよね。安い円のおかげで日本は貿易国として有利な立場におかれたのです。けど、ボクは変動相場制に救われた。変動相場制が導入された翌年の1972年、初めて海外旅行をしたボクは価値の上がった円に救われることになる。1ドル360円で海外を旅することはとても大変なんです。そして時間が経過すればするほど円は価値を上昇させ、ボクらはその後の海外旅行で金持ち気分を味わえることになるのです。

 ヒラリークリントンがその回顧録の中でトランプをこの世で最もおぞましい男として描いているという。大統領選の討論会の舞台でヒラリークリントン候補にトランプがやたらつきまとい、後ろから近づいてきて彼女の首筋に息を吹きかけるというのだ。おお。想像しただけで全身に鳥肌がって、思わず白色レグホンに変身したくなってしまう。ヒラリーにとっては、この男に敗けたという事実だけで、これからの人生を生きていけないほどにショックを受けたに違いないのだ。けど、それ以上にトランプを当選させたアメリカはショックを受けている。未来をどう生きていこうかと混迷の真っ最中で右往左往しているのだ。今、アメリカの政治は文字通り五里霧中なのである。

 日曜日のお昼はウィークエンドのお楽しみ、「NHK素人喉自慢」。やっと高校野球が終わってくれて、今日は喉自慢。嬉しいな。「夜桜お七」を歌っていた感動的に歌のうまい女の子がチャンピオン。坂本冬美さんに
「私よりもうまく歌ってくれないでよ」
と喜ばせていたほどの見事な歌声だった。納得のチャンピオンである。

 今日は朝から涼しい。かなり涼しい。ここんとこ、朝夕はずいぶん涼しくなってきて、ちょっぴり寂しい気分なんだけど、遊歩道では蝉君たちが頑張って鳴いてくれている。ちょっと弱弱しい鳴き声だけど、頑張って鳴いてくれている。そうだよな。まだまだ夏におさらばしたい気分ではないのです。今年はまだ、夏を満喫したような気分にはなってないのです。

▲ 腹を見せ空を見上げる秋の蝉




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