全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年7月24日~30日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。


0724・月・

 高原の朝である。起きてすぐ、月刊ラジオ深夜便のイラストレーションに挑戦。ユニークなポエムに触発されて、ちょっと面白い構図が浮かび上がってきた。朝のNHKラジオが終わればプレクストークによる音訳図書の朗読をBGMにして、コボちゃんからも面白いとOKをもらえるような下絵を仕上げることができた。これで午後になれば、山の中の透析室で安心して透析を受けることができるのだ。

 ラジオ中継で国会の閉会中審査をやっている。最初から茶番劇の雰囲気に満ちている。面々の答弁を聴いていると、とても信じる気にはなれそうにもない。よくぞこれだけ嘘を並べられるものだと呆れ返る。だったらこれまでの国民の疑念はどこから生まれたというのだ。いちゃもんをつけただけ、それとも生まれるはずのないものが湧いて出たとでもいうのだろうか、ばあか。こんな茶番劇で幕引きができると思っているのなら安倍政権、もう風前のキャンドルだと思う。国民からキャンセルされるしかないんだと思う。

▲ 滝落ちて雨の多さを伝えけり


0725・火・土用の丑・

 ボクは終日「おえかき」をしている。来年のカレンダーの構想がまとまりつつあるのだ。コボちゃんは朝からアルルと林を歩いている。イノシシとかキツネとかフクロウとか、何か生き物はいないかとキョロキョロしながら歩いてる。不思議なことに、こちらに恐怖や敵意のないことはいつしか生き物に伝わっていく。そのためには驚きがあってはならない。となれば、興味と親しみをもって自然の中を散策するのである。さて、そのコボちゃんがもどってきて窓の外側が結露してるという。南方の海上から温かく湿った空気がやってきてると聞いてはいたが、まさか建物の外側の方が温かくて湿っているなんて、冬の正反対じゃないか。これにはちょっと驚きました。とにかく、梅雨がやたら乾いていたり、本格的な夏に突入したかと思うと雨ばっかりだったり、今年の夏はちょっと変です。あんまり嬉しくありません。

▲ たらたらと汗かくグラス氷水


0726・水・

 未明、コボちゃんがイノシシのクシャミで目が覚めた。夜が明けたところで、アルルを散歩に連れ出すと、北軽井沢スタジオの前の地面が掘り返されている。きっと夜明け前のブレックファストにミミズのスパゲッティーを食べてたイノシシさんが、鼻の穴に食べかけのスパゲッティー、いや、ミミズでもつまらせて、それでクシャミをしたんだろうと、ボクは無責任な空想をしている。ミミズは地球のミルク。モグラもニワトリもイノシシも、ミミズが大好物なのである。ボクはあんまり食べたくないけどね。

 激しい雨。大粒の水滴が音をたてて落ちてくる。群馬県の各地域に大雨洪水警報が発令された。昨日から温かく湿った空気が攻めてきてると聞いてはいたが、心配していた通りになってしまった。こういうとき、スタジオクラスター北軽井沢スタジオの堅牢さが心の支え。大雨が降ろうとも、槍が落ちてこようとも、安心してカレンダー制作に没頭できるのだ。ところが今日はいけない。これから東京へドライブなのである。この大雨の中、コボちゃんはスタジオからクルマまで、荷物の移動。えっちらおっちら、あれこれの包みを抱えて山の斜面を運んでいく。その中にはボクの大切なラップトップパソコンも含まれている。そう。スタジオは雨に強いけど、パソコンは雨には脆弱なのである。そういうわけで雨が小降りになるのを待っていたら、帰宅が未明になってしまった。どうも今年の夏は意地悪なような気がします。

▲ 大粒の雨に蛙も黙りこむ


0727・木・

 1953年の今日、朝鮮戦争の休戦協定が調印された。戦争の犠牲者はおよそ500万人とされるが、思ったより大きい数で驚かされる。これは南北、どちらからの発表なのだろう。このあたりの数字、北側の情報が係わると怪しくなる。いずれにせよ、この休戦協定により軍事境界線と非武装地帯が設定された。いわゆる38度線というやつである。北朝鮮はこの日を一方的に戦勝記念日と決めつけているので今日あたり、それを祝って大陸間弾道弾を打ち上げるかもしれない。金正恩、口実さえあれば人の迷惑もかえりみず、次々にロケットを打ち上げるのだ。花火マニアの困ったお坊ちゃんなのである。

 文化放送の放送作家より連絡があって、電話で打ち合わせをする。来月、金沢雅美さんのプログラム、「ちょっと寄ってかない」に出演が決まっているのだ。番組ホステスが安心してくれてても、番組スタッフはそうはいかない。まだボクと会ったことも、しゃべったこともないのである。ここはひとつ、安心してもらわなくてはと、いつになく真面目に応答したのである。

▲ 冷やしそば今日もミサイル飛んでいく


0728・金・

 さっぱりしない天気である。気象庁のあの梅雨明け宣言って何だったのだろう。梅雨入り宣言をすれば空は晴れ渡り、記録的に真夏日が続き、梅雨明け宣言をすれば空はどんよりと曇り、気温はあっという間に下がってしまう。気象庁、無理して梅雨明け宣言なんかしなくてもよかったのに。それはそうと安倍晋三、稲田防衛大臣を切り落としたのはいいけれど、外務大臣に防衛大臣を兼務させるなんて、おお、なんたる軽はずみ。防衛大臣ってそんなに軽いポストなんですか。今夜にも北朝鮮が大陸間弾道弾を打ち上げ用ってタイミングにそんな人事でいいのですか。そもそも外交と防衛は表裏一体。それをひとりの人物に兼務させるなんて無謀ではないのですか。アベちゃん、無理して内閣なんていじらなくてもいいのに。どうせ風前の灯なんだから。

 下の道路でいつものアホな声がする。あのバカイヌの声である。いつものように狂ったように吠えている。明らかに近所迷惑な吠え方であるのに、飼い主にそれを制御する気持ちは微塵も感じられない。吠えたいままに吠えさせているのである。銃声と衝撃の大きさに度肝を抜かれ引き金を絞ったままに連続発射させられているカラシニコフ軽機関銃のように連続的に吠えているのである。しゃべり方にその人の知性が浮かび出るように、吠え方でもその犬の知性がわかる。子を見ると親がわかるというが、イヌを見ても飼い主がわかる。ただしこの場合、たいがいの飼い犬は飼い主に連れられているので、たちまち見てわかるのである。落ち着いた犬は落ち着いた飼い主に、そそっかしい犬はそそっかしい飼い主に、そしてそれなりの犬はそれなりの飼い主に連れられているのである。散歩のついでです。街に出たら犬と飼い主をよく見比べてください。まるで漫画のようにそれは絵解きになっているはずです。カリカチュアになっているはずです。

▲ 部屋の中湿気かきわけ立ち泳ぎ


0729・土・

 1978年の今夜、東京両国の花火大会が復活した。17年ぶりのことだった。そこでボクは喜び勇んで飛んでいった。翌々日には英国へ「不思議の国のアリス」の旅に飛び立つことになっていたのに、よせばいいのに飛んでいった。そして飛んでもない目に遭遇したのである。ひしめく群衆、警察の執拗な交通制限、人間の交通渋滞、汗みどろ。のろのろとカメの歩みどころか、まるでカタツムリの牛歩行列。彼方で花火の音はすれども、周囲は人の壁とビルの壁、何も見えないのである。ただ焦るだけ、イライラするだけで、のろのろと歩かされているうちに花火大会は終わっていた。昔懐かしい両国の川開きの雰囲気はどこにも存在しなかったのである。あれ以来、ボクは花火大会が苦手となり、その後の花火大会についてはあまりいい思い出がないのだ。近くで見上げれば音はでかいし、目に花火の燃えカスが飛び込むし、たちまち家に帰りたくなるのである。

 日本建築工学の重鎮、深尾精一博士が運転するハイブリットクラウンで半蔵門のレストランARGO、東條会館one four twoに到着。今から永田町小学校を1961年に卒業した6年4組のメンバーでランチをするのである。平たくいえば、クラス会をエンジョイするのである。このクラス会の切っ掛けは歌手、西島三重子さんのコンサートに偶然ボクと深尾博士が遭遇したことにある。小学校と中学校のクラスメイト、深尾精一君が日本を代表する建築工学博士として大活躍されていることは伝え聞いてはいたが、まさか彼が友人の西島三重子さんの熱烈ファンであることまでは聞かされていなかった。そして深尾君も、ボクが全盲イラストレーターとして活躍していることを知っていて、大勢の中からボクを発見してくれたのである。それから深尾君は世界せましと飛び回る多忙さの中で、永田町小学校と麹町中学校のクラス会や同期会の幹事の中心メンバーとして八面六臂の大活躍をしてくれているのである。おかげで今日も美しく友人に感謝の一日が暮れていったのである。

▲ 川開きビルの谷間に花火かす


0730・日・

 どうも鰻屋の予約がうまくいかない。文化放送の番組収録のお昼、エスコートのコボちゃん公認の第二夫人と鰻でランチをする計画があって、文化放送のご近所、芝公園に噂の鰻屋を見つけたのだが、この店、ランチを定数以上は受け付けない。そこで一日も早く座席を確保すべく、毎日のように電話をするのだが、いつもお店終了のメッセージが流れるばかり。で、しつこく電話をして、やっと通じたかと思ったら、8月いっぱい予約は満席、と丁寧に断られた。滅茶苦茶、人気のある店なのである。そこでその店をあきらめたボクは経堂界隈で鰻ランチをすることに決定。ところが、経堂の鰻屋は次々に廃業、消えている。そりゃ当たり前。鰻が絶滅危惧種に指定された当然の結果なのである。鰻屋が減らなければ鰻が絶滅するしかないのである。けど、ここでの問題はそういうことではない。経堂界隈には問題の鰻屋しか残っていないのである。四分の一世紀前に盲導犬アリーナの入店を無慈悲に断った、あの問題の鰻屋しか残っていないのである。さて、どうしよう。ここは思案の分岐点。ま、最近のボクは主義を曲げて積極的に鰻を食べている。ボクひとりが抵抗して鰻の絶滅を防ごうとどんなに頑張って鰻絶食主義を貫いても、毎日のように鰻たちは裂かれて焼かれて蒲焼きとして提供される。最悪の事態となれば、その鰻たちは売れ残り、賞味期限切れという理不尽な事態で廃棄される。そんなことが許されてたまるもんか。というわけで、スーパーに並んでいる蒲焼たちを最近のボクは積極的にいただいているのである。そしてやっぱり鰻は旨いのである。さて、そこまで主義を曲げて鰻を食しているこのボクだから、四分の一世紀前野怨念を廃棄して、ここはあの店を許してやってもいいのかな、なんて気もしているのである。
 さてここで閑話休題、「一正蒲鉾」のうな次郎という人気商品をご存じだろうか。最近、鰻絶食主義を曲げたとはいえ、できれば絶滅危惧種の鰻たちを守りたいボクとしては気になる商品名。そこで早速ネット検索をかけた結果、うな次郎は要するに蟹の代用品がかにかまであるように、鰻の代用品がうな次郎で、それらの正体はつまり、お魚のすり身、蒲鉾なのでありました。さて、鰻屋の予約がどうなったかは、またいつか、レポートさせていただきます。ちゃんちゃん。

▲ 生きたまま今日も裂かれて焼かれてる

◇ バーチャル『奥の細道』コース 平泉に到着、通過しました。
いよいよこれから中尊寺のお参りです。あの金色堂を参拝するのです
わくわく、なのです。あと、38,312歩なんですけど、
豪華絢爛さに目がくらまないように気をつけます。

現在の歩数、1,307,688歩。三度目の東北道、ウロウロお散歩なのです。

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