全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年7月3日~9日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。


0703・月・

 何度耳にしても気持ちがいいのが自民党の大敗。
「ゆるみがあったんだろうと思います」
 なんて反省するふりの安倍晋三だが、その口ぶりの裏で次の選挙までどうやって国民を騙してやろうかと画策しているのが透けて見えてくる。果たしてうまくいくだろうか。騙され続けてきた国民の体内には免疫組織ができている。もしかしたら安倍晋三ウィルスをやっつけるワクチンだってできているかもしれないよ。さぁ、安倍晋三ウィルスはどんな突然変異をやらかすのだろう。それはおそらく内閣改造という遺伝子変換なのだろう。

 北軽井沢の夜である。春蝉も鳥も鳴きやんで、静かな静かな夜である。そうして静かにしていたら、窓にホタルが飛んできた。奇跡のように明るく輝く光の昆虫が飛んできた。見えないボクの心に浮かぶ蛍の光のなんと愛おしい(いとおしい)ことか。お前はどこからやってくる。清くて甘い水の古里からやってくる。美しさと愛おしさ(いとおしさ)の源からやってくる。蛍の光よ。どうかこの愚かしい人類という生き物たちの未来を、いつまでもいつまでも美しい輝きで照らし続け、見守っていて欲しい。

▲ はりついて窓から照らす蛍かな


0704・火・

 目覚めると雨が音をたてて落ちている。北軽井沢の朝である。軽井沢の雨といっても特別な雨じゃない。ごく当たり前の雨である。別に気取ることなく、どこにでもある水みたいな顔をして落ちてくる。けれどもこの水、普通の水と思ったら大間違い。実は生まれは太平洋。台風3号が発生して、どんどん日本列島に送り込んでくる水蒸気の変わり果てた水なのである。この台風3号、沖縄沖で発生して、もうすぐ九州に上陸するらしいのである。もうそういう季節になったのである。

 北軽井沢でのおえかきは今年初めて、久しぶり。ボクは広いスタジオの真ん中で独りおえかき、気持ちがいい。鳥の声が聞こえてくる。雨はパラパラ落ちてくるけど、コボちゃんは愛犬アルルに引っ張られ、プリンスランドまで歩かされている。アルルの目的はソフトクリームただそれだけ。あの超大型犬のバーニーちゃんではないのである。ボクだったらソフトクリームより超大型犬の方がはるかに魅力的なんだけど。

 コボちゃんに聞いたんだけど、木を切って太陽光発電とは本末転倒でしょうよ。信じられないけれど、それが北軽井沢では進んでいるらしいのだ。別荘開発で土地が売れないから今度は林を開いて太陽光パネルをずらり並べているらしいのだ。温暖化防止対策のためでなく、金のために太陽光パネルを並べているのだ。原発再稼働を防止するためじゃなく、土地対策で太陽光発電が進められているのである。金の為、失われていけないものが、次から次へと失われる。金は一時的に人を幸せにするかもしれないが、林が消えれば様々な生き物たちが生活の場を奪われる。それはいつかお金ではあがなえぬ災いとして人間たちの頭の上に落ちてくるのだ。

 都議選で大敗して責任を問われるはずの安倍晋三を救ったのが北朝鮮。金正恩が初の大陸間弾道弾発射を成功させ、またまた安倍政権を救ったのである。菅官房長官も稲田防衛大臣も大はしゃぎ。自分がミサイルを打ち上げたみたいに胸を張って元気よく記者会見をやらかしている。ミサイル騒ぎで都議選大敗北の口惜しさを瞬間でも忘れられる喜びに浸っている。金正恩はこのミサイルをトランプ大統領に対するアメリカ独立記念日のプレゼントだといっているが、都議選で惨敗した安倍政権へのプレゼントにもなったわけである。

▲ 雨音のやめば小鳥の啼いている


0705・水・

 遠くで春蝉が啼いている。晩夏に聞こえるヒグラシの声にも似ているが、ハルゼミにはまた別の風情がある。元気よく啼いているのは空が晴れているせいだろう。我妻地方に雷注意報が出ているけれど、このまま晴れてくれるといいと思う。コボちゃんとアルルは東京へ戻る最後の散歩を楽しんでいるところなのだ。
 さて、コボちゃんが朝の散歩をしていると、地面のミミズを掘り返して朝御飯にしていたイノシシのカップルが
「ブヒ」
と挨拶して林の中に戻っていったことがある。これがイノシシでなく、クマだったらどんな挨拶をしてくれたのだろう。野生であれ家畜であれ、生き物たちはその人間がどんな気持ちでいるのかを本能的に感知しているのかもしれない。さて、その野生動物やイヌやネコにやさしいコボちゃんは虫にもやさしい。(もしかして、厳しいのはボクに対してだけ、なのかもしれないが)今朝もアリやクモに優しく話しかけながら窓からふうわり、外に放してやっている。ティッシュのパラシュートでふうわり落としてやっている。ここでは餌が取れませんよとやさしく話しかけ、やさしく放してやっている。クモはだから蜘蛛の巣を張っているのにね。あとでティッシュの回収、お疲れ様です。

 東京への帰り道、コボちゃんは鬼押し出しのバイパスの道端にたたずんでいた三本足のキツネを目撃してしまう。どうやって食べているのかしらと振り返り振り返りクルマを運転しているコボちゃん。三本足のキツネの暮らしも心配だが、少しは自分の心配もしてもらいたい。しっかり前を見て運転してもらいたい。

 きっと安倍晋三は思ってる。俺は野党に負けたんじゃない。自民党の一派、小池百合子に負けたんだと。その証拠に国政選挙になれば与党は圧勝するに決まってる。腰抜け野党、とりわけへなちょこ民進党が俺に勝てるわけがないのだと。反省なんかしているわけがないのです。その証拠に前川さんが国会に呼ばれたって安倍晋三は顔を出さないで知らんぷり。この人、どこまでも国民を甘く見ているので、そろそろ数字という形で脅かしてやる必要があるのです。

▲ 夏原や三本足の狐の子


0706・木・

 7月6日の雨を洗車雨というらしい。降る雨で自動車を洗えばいい、という話ではない。七夕伝説で彦星が織姫と会うのに使う牛舎を洗う雨、という意味であるらしい。昔の人はお洒落なことを考えるものである。やっぱ、暮らしにゆとりがあったんだよね。きっとみんな、腕時計なんかはめてなかったんだよね。

 東京に戻ってみないとわからないことがある。民放の情報によると都議選投票日直前の安倍晋三は秋葉原でとんでもない暴言をやらかしたらしいのだ。
「こんな人たちに敗けるわけにはいかないんです」
 アベちゃんが「こんな人たち」という人々はアベちゃんがまもるべき国民。オバマさんならこんな場合、どういっただろう。
「あなたがたがいくら私に反対しても、私は全力であなたがたを守ります」
 ここが民主主義の理解の違いである。アベちゃんの場合、お友だちいがいは守るつもりはないのです。都議選で惨敗したのにはちゃんとした理由があったのです。

▲ 洗車雨と聞いて慌てて飛び出した


0707・金・小暑・七夕・

 永六輔という偉大な先輩がお亡くなりになってから今日でちょうど1年となる。悲しい出来事だった。永六輔世代としては残念でならない事件だった。少年時代から永さんがプロデュースしたテレビやラジオの番組にどれだけ楽しませてもらったことだろう。永さんのプレゼントしてくれた歌にどれだけ励まされてきたことだろう。永さんの言葉にどれだけ触発されてきたことだろう。今、ボクらは永六輔のいない世界を生きている。小沢昭一もいなくなり、野坂昭如もいなくなり、大橋巨泉もいなくなり、真正面から反戦を語る先輩たちがどんどん消えてなくなっていく世界を生きている。それだけじゃない。立川談志のいない世界を生きている。やなせたかしのいない世界を生きている。それがどんなことなのか、それはこれから、この世界を作りながら考えていくことなのかもしれない。

 ずっと雨のニュースばかり。線上降水帯という言葉も聞き飽きた。北部九州には次々と分厚い積乱雲が襲いかかり、甚大なる被害を出している。記録的豪雨ということであり、50年に一度の雨、ということである。1世紀に2度しかない雨ということである。雲頂高度(うんちょうこうど)、雲の厚さ12キロから15キロという積乱雲が今度の水害をもたらした。雲の厚みが増せば増すほど、その中を落ちてくる雨粒は成長し、激しい雨となる。線上降水帯は、そんな積乱雲が次々とやってくる状態なのである。
 耳にして驚いたエピソードのひとつがとあるご婦人の目撃談。家の前を一本の樹木が立ったまま横に流されていった、というもの。聞いただけで激しい濁流を想像して震撼としてしまう。そしてもっとゾッとするのが菅官房長官のアナウンスメント。自衛隊を出動させて人命救助を最優先にするといわれても、あの人のモチャモチャとした口ぶりや、いつも問題ないと木で鼻をこくる対応をしている態度などから、とても国民に安心感を与える声音(こわね)とは思えないのである。おまけに自衛隊が出動しているその瞬間に防衛庁を抜け出して政治活動をしていた稲田防衛大臣の保育園児みたいな口の回らなさも非常事態の焦燥感の火に油を注いでいる。水害とは関係がないかもしれないが、安倍政権の閣僚たちにはしゃべり方教室に通った方がよさそうな人材がうようよしているような気がする。それにしても西の方では人命救助のために万という自衛隊が出動するような雨が降り、東京ではまるで雨が降らず、そろそろ取水制限をしようという話まで持ち上がる。空の神様は平等なんて考え方は一切なさらないのである。

 スタッフによる昨夜の透析ミスの影響で朝から晩までコーヒーをまるで飲まずに過ごした。飲んだのはヤクルトだけ。おかげで体重の増加はマイナス。体にいれた分より出ていった方が多かった。そういうことなのだ。真夏日のおかげで汗をたくさんかいた。そういうことなのだ。それにしても透析技師の「説明」という言葉がひっかかる。一言、私のミスでした。それを伝えれば用事は済むのである。ごめんなさいの一言が昨夜から今日まで、ビールやコーヒーの楽しみなしで過ごさなければならなかったボクの気分を晴らすのである。

▲ 心太(ところてん)みたいに雨が落ちてくる


0708・土・

 1939年の今日、国民徴用令というものが公布されたらしい。白い紙、しろがみと呼ばれた令状で国民が軍需産業などの現場に集められたのだ。日中戦争の激化に対応する国家総動員法によるものである。ボクが生まれる、ほんの9年前にそんなことがあったのだ。大日本帝国憲法の下でそんなことがあったのだ。軍部が権力を握っている中でそんなことがあったのだ。若い男は赤い紙で戦争に駆り集められ、残った男や女、子どもまでが白い紙で労働を強要される。そんな時代がボクが生まれるほんの9年前までにあったのだ。そして、そんな過酷な状況を強いられ、それでも日本は戦争に敗れ、本土は焼け野原となり、国民は財産を失い、腹ペコとなった。そしてその代償として国民は現行憲法を手に入れたのだ。二度とそんなことのないよう、日本国憲法を手に入れたのだ。私たちの権利や自由、この国の平和を守る日本国憲法を手に入れたのだ。その大切な憲法を安倍政権という権力機構が自分たちの思うままに変えようとしている。ふざけんな。親たちが血を流して手に入れた憲法を、戦争の利益で肥え太った特権階級の子どもたちの手に渡してなるものか。心からそう思うのである。

 NHKラジオ「昼の憩い」に山下達朗の「夏への扉」がかかる。途端にトラネコのジュピターを思い出し、胸が熱くなる。目頭も暑くなる。「夏への扉」はハインラインの名作からインスパイアーされて作られた楽曲。猫が結ぶ時を超えたラブストーリーである。美しかったジュピター。ひたむきだったジュピター。そして空を飛び、新聞や雑誌の記事を飾ったジュピター。ボクの愛したジュピター。達朗の名曲、「夏への扉」は文字通りトラネコジュピターへの扉でもあるのだ。

 各地で猛暑日となる。我が家でも今年最初の本格的冷房使用。本年度冷房記念日となる。愛犬アルルが足元にやってきてこれ見よがしにはあはあと荒い息をつく。早く、この世界を涼しくしてくれと喘いで見せるのだ。となれば仕方がない。エアコンを始動させるしかない。ボクにとっては真夏日くらいの気温が最もリラックスできるのだが、毛だらけのアルルにはただの夏日でも許せないのだ。

 今夕はスタジオクラスターの七夕パーティーである。我が家から歌手の西島三重子さんとご亭主の竹之内信広さんが愛車でボクを連れていってくれる。会場ではカールおじさんの生みの親、ひこねのりお先生と旧友の絵本作家、黒井健(くろいけん)氏にはさまれて座り、乾杯をする。ステージでは黒井夫人とひこね夫人のおふたりが並んでフラダンスのご披露。フラのメロディーが軽やかに流れていく。向かいでは造形大学副学長、森まさあき教授がグラスを傾ける。森教授は日本アニメーター協会の重鎮、副会長であり、クレイアニメーションの第一人者。NHKのみんなの歌や民放CMで森さんの映像を見たことのない人はいないはず。ボクはこの森教授と世界中のテーマパークや怪獣映画の話で盛り上がるのが年に一度の楽しみとなっている。おかげでこの夜も時の過ぎるのが目にもとまらない。西島三重子さんの相棒、ウーちゃんこと竹之内信広さんが氷小豆を運んできてくれた。滅茶苦茶おいしかったのは当たり前。この餡子、高級羊羹で有名な、あのとらやの餡子なのである。スタジオクラスターの七夕パーティー、今年も大盛況。広告業界の面々がスタジオクラスターのオリジナルな料理による舌鼓をBGMに刻々と夜が更けていった。

▲ 猛暑日はビールぶっかけかき氷


0709・日・満月・

 東京では今日も高温注意報。今年は暑くなるのがやけに早いような気がする。そして名古屋では今日から大相撲で暑くなる。大相撲名古屋場所が始まって思うのは、お行儀のいい名古屋場所のお客様たちのこと。手拍子のないのはご当地力士がいないせいなのか。よくわからないけど、ロックコンサートじゃないんだから手拍子は必要ない。立ち合い直前にどよめきも消えて会場全体が土俵に集中する雰囲気がいい。なのに新大関の高安が敗けちゃった。期待の横綱、稀勢の里も敗けちゃった。横綱がふたりも負けちゃったし、大関はみんな敗けちゃった。さぁ、この名古屋場所、荒れる名古屋場所となるのかどうか。ま、荒れても荒れなくても、大相撲ファンはこの15日間を一喜一憂、欣喜雀躍、怒髪衝天、悲憤慷慨、得意満面、気分爽快、明鏡止水、行雲流水の気分であっという間に過ごすのである。

 昨日、歌手の西島三重子さんからお守りのミニワラジをいただいた。彼女の編んだミニワラジである。おふたりが暮らす御殿場ではその昔、女性たちの仕事のひとつはワラジを編んで旅人に販売することだったと聞く。ご夫妻は御殿場のワラジ祭をサポートしているのだ。女性たちが巨大なワラジをおみこしみたいにかついだりするこの祭、かなりユニークなものらしいので、ぜひネットでチェックしてみてください。で、ボクは早速いただいたミニワラジをプレクストークにぶら下げた。右から左へ動かすと、小さな鈴が音をたてる。まるで小さな猫がプレクストークを追いかけているみたいだ。このミニワラジ、健脚のお守りということなので、大切にしていきたいと思う。西島さん、いつもありがとう。

▲ ナイターのお供今夜も冷奴



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