全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年5月15日~21日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0515・月・

 今朝は沖縄の本土復帰から45年目の朝である。けれども沖縄の基地はまったくなくなってない。本土並みと約束したはずなのに現状は一向に改革されてない。地位協定もそのまんま。これまで日本の政権与党はいったい何をしてきたのだろう。さんざん戦争で迷惑をかけてきたのに、戦後70年以上を経過しても沖縄は日本とアメリカ軍の横暴から一向に脱出できないのである。

 ランサムウェアで世界が震えあがっている。ワナクライ。それをもらうと鳴き出したくなるという英語の意味のコンピューターウィルスである。そしてランサムは身代金。こいつに侵略されると身代金を払わない限り、その悪影響から逃げられない。まるでアメリカ軍に侵されている沖縄みたいだね。日本もアメリカ軍に思いやり予算という名の身代金を払っているんざなかったっけ。その割にはアメリカ軍の横暴は続いているみたいだけど。

▲ 皮肉にも鮫肌治す鱶の鰭
 この川柳、週刊文春の柳家喬太郎選「川柳のらりくらり」への投稿句。お題はコンドロイチン。サラリーマン川柳にシルバー川柳。いつも思うことだが、この国には川柳名人が次から次へと湧いてくる。俳句にせよ川柳にせよ、短歌にせよ、日本語は七五調の言語なのである。

 NHKラジオ第2「朗読の時間」は今日から太宰治の「人間失格」。この作品を仕上げた直後、太宰治は入水して死んじゃった。こんなに美しい文章が書けるのに、女と心中して死んじゃった。どうしてもこのあたり、自分のような凡人には理解不能なのだ。それでも今でも太宰治を読んでいる。繰り返し読んでいる。そう。太宰治の文章、本当に美しいのです。

▲ 暑くなれ結びの塩も旨くなる

0516・火・

 今日は旅の日であるそうな。元禄2年の今日、松尾芭蕉が奥の細道に旅立ったことを記念して1988年に旅のペンクラブによってさだめられたということであるそうな。それにしても松尾芭蕉はすごい人。この人のおかげで中学校の修学旅行は奥の細道の旅だったし、そのために奥の細道全文を暗記させられたし、もう最初のとこしか覚えてないけど、そして今はドコモによってバーチャル『奥の細道』コースを歩かされている。芭蕉先生、ほんとにありがとうございます。

 ショック。ボクの間違いじゃないのに、ひとつ、イラストレーションを制作し直さなければならなくなった。そのせいか、その夜はプレクストークとケータイと財布を電車の中で盗まれるという不注意な夢を見る。やたらリアルな夢だったので、本当に焦った。電車の車内や駅のホームのシーンがとても鮮明で夢とは思えず、悪夢から目覚めたときは心から安堵して神様に感謝した。おかしいのは夢の中のボクは目が見えていて、死んだはずのおふくろも生きているのに、それを不思議と思わなかったことである。そのおふくろにホームの公衆電話から電話したら、気をつけて帰ってらっしゃいなんて他人事のようにいわれてしまい、そこで自分は一文無しになっていることを思い出し、項垂れていたら目の前に点々と十円玉が落ちていて、これを帰りの電車賃にしようか、それとも友だちに電話をかけまくろうかと考えながらそれらを拾い上げてたら、ケータイの電話番号リストがないと誰にも電話をかけられなくなっている自分に気が付いて愕然とするのである。あああ。どうせあんなリアルな夢を見るんなら、もっと素敵な夢を見たかったよな。

▲ 千鳥足蛙と帰る夜の路

0517・水・

 はっきりしない天気である。晴れるなら晴れる、降るのなら降る。暑いなら暑い、涼しいなら涼しい。はっきり決めてもらいたい。何を着たらいいかわからないじゃないか。
 それにしても、どうしてこんなに眠いんだろう。今にもまぶたとまぶたがくっつきそうだ。ふと気がつけば、また寝息をたてている。ツエツエ蠅にでも刺されたのだろうか。あの眠り病を流行らせるアフリカのツエツエ蠅がボクの知らない間に外来生物になっていたのかもしれない。ボクだけ知らなかったけど、あのミドリガメやカミツキガメみたいに日本で爆発的に繁殖していたのだ。デング熱を流行らせる蚊が問題になってたけど、今度は蠅とはたまらない。
 そうだ。ツエツエ蠅退治ならケニアから神部俊平にきてもらわなくちゃ。俊平、どうしているだろう。今もマサイ族のためにツエツエ蠅トラップを仕掛け続けているのだろうか。ああ、会いたいな。四輪駆動車の運転席にふたり並んでサバンナの一直線道路をキリマンジャロに向かってひたすら走り続けてからもう37年。なんか昨日のことのように思えてくる。足の下でケニアのデコボコ道が暴れているみたいに思えてくる。あれれ、あれはバオバブの樹じゃないか。その横をマサイキリンが歩いている。その彼方にはキリマンジャロ。ああ。ボクの目はいつの間にか見えるようになっていたんだ。そう思った瞬間、ボクは目覚めた。また居眠りをしていたのです。

 小松左京の「こちらニッポン」に夢中である。もう、面白くてたまらない。ボクの人生にSF小説という深みを与えてくださった小松左京先生、本当にありがとうございます。雲の上にいってしまわれてからも、ひたすら感謝差し上げております。高校生のとき、「日本アパッチ族」に遭遇できて、本当に幸せでした。小松先生、ボクの人生の恩人です。で、そのことを一度でいいから直接先生にお伝えしたかったんですけど、小学館の漫画賞のパーティーのとき、ご挨拶はさせていただけたんですけど、あまりに緊張してしまって、ご挨拶が精一杯で、一言も発せられなかった自分が恥ずかしい。そんなこと、ボクの人生にはたった一度だけだったんです。ボクが人前であがってしまうなんてね。それくらい先生がまぶしかったんですよ。

▲ あの山はナンジャロ夏の夢の路

0518・木・

 今日は全国的にいい天気。東京地方だけはそうでもないと天気予報はいってるけど、朝からやたら気持ちのいい天気である。当然眠くなる。少しうとうとしてたら、何だか外が騒がしい。ドシャドシャドシャ。最近あまり聞かない音である。ドシャドシャドシャ。あ、雨だ。土砂降りだ。そうだよ、今は夏なんだ。夕立の季節がやってきたんだ。雷、鳴らなかったのかな。アルル、大丈夫だったのかな。
 大丈夫といえば、アベちゃんとトランプは大丈夫なのだろうか。忖度やロシアンゲートで足元が火事になってはいないのだろうか。こちらは心配してあげてるのに、ご当人たちは割に平気な顔をしてるよね。アベちゃん、自分が関係していたら総理も議員も辞めるなんてカッコのいいこといっちゃったもんだから関係者は大慌て。何が何でも否定する。森友学園問題も加計学園問題も、何もないのだと否定する。おそば屋さんにはもりもかけもないのだと、何でもかんでも否定する。誰でも彼でも否定する。それにしても官房長官の、あの木で鼻をこくるような態度はすごいね。カエルのツラにしょんぺん、てな言い方があるけど、あれは正にその見本だね。日本もアメリカも、トップの嘘は当たり前。それで人を嘘つきと公言する。前のめりなところも似てるけど、嘘つきキャラクターもそっくりで、どうせ嘘をつくのなら、国民相手でなく、もっとうまい嘘を中国やロシア相手についたらどうだろう。そうすれば、少しは外交上手になれるんじゃなかろうか。

▲ 今頃は高き枕の鯉のぼり

0519・金・下弦・

 治安維持法というか共謀罪法案というか、法務大臣にいくら質問をしてもよくわからない例のあの法律を政権与党がまたまた強行採決してしまった。こういう日はニュースを耳にする度に心が暗くなる。都内では9千人が参加する抗議デモが開催されたが、安倍政権は馬耳東風、猫に小判に豚に真珠である。あれ、ちょっと違うかな。そういえば明日は1960年に当時の自民党が新安保法案を強行採決した日。昔から自民党はこういうことばっかりやってるのだ。そして、あの安保体制を作り出したのは安倍晋三のおじいちゃんの岸信介。今、あの世の祖父とこの世の孫とでこの日本を戦争の色に染め上げようとしている。

▲ ピーマンノこぶし怒りで赤くなる

0520・土・

 夕方になったら涼しくなってきた。だから散歩に出たくなる。ついでに焼き鳥も食べたくなる。鳥武のフォアグラみたいな焼き鳥レバー、いくらでも食べたくなるのである。それにしても1本110円の焼き鳥レバーはリーズナブルを通り越して安過ぎる。鳥武のご夫婦、ちゃんと食べていけるのだろうか。ここのご主人、山下商店街の重鎮らしく、イベントでは背広姿で登場するのだが、これがなかなかハンサムであるとコボちゃんが噂している。普段は炭火を前にして、顔なんかしかめながら一心に焼き鳥を焼いている姿との落差がまた魅力的とかいわれてんじゃないかな。以前、個展のオープニングパーティーのため、大量注文したとき、わざわざ絵を見にきてくださるところなんか、かなり奥の深い人物であられるとボクは心密かに尊敬しているのである。ああ、そのオヤジさんが焼いてくれるあの焼き鳥レバーが食べたいよぉ。1本でいいから残っていてくれよぉ。という祈りも空しく、鳥武の焼き鳥はすべて売り切れていた。レバー1本、つくね1本、皮1本残さずに売り切れていた。仕方ない。今夜は焼き鳥の缶詰でもつまにながら一杯やるしかないのだよ。

 今週は海の王子の婚約が話題になってたが、藤子不二雄(ふじこふじお)の漫画に「海の王子」というのがあったことをご存じだろうか。実は藤子不二雄は素敵な海洋漫画をいくつも描いていたのである。この「海の王子」は日本最初の少年週刊誌、少年サンデーに連載されたもの。小学校5年生だったボクは夢中で読んだものだった。はやぶさ号というスーパーなロケット潜水艇を自由自在に操って海の王子とその妹が悪者の武装軍団を次々に退治していく、という海洋スペクタクルだった。巨大な白い鯨が巨大戦艦と向き合う「ビッグワン」という海洋漫画にも夢中になり、それを切り抜いて一冊の単行本みたいにして長く愛読していたこともある。海の王子というキーワードが、藤子不二雄先生の海洋漫画を思い出させてくれたのである。

▲ 遠き水噂に飛んだ蛍かな

0521・日・小満・

 またまた北の国からミサイルが打ちあがった。するとたちまちアベちゃんがはしゃぎ出す。そして喜んでいるとしか思えない記者会見。鼻の穴をおっぴろげ、ボクちゃん、敗けないんだもん、強いんだもん、と得意げなどや顔(どやがお)がボクの空想の画面に浮かんでくる。反撃可能な重武装は専守防衛の原稿憲法でも可能なはず。平和憲法第九条を破棄しなくても、日本の平和と安全は確保できるのです。

 真夏の暑さである。あちらこちらで熱中症による被害の続出が予想されている。そして今日のランチはセブンイレブンの冷やし中華をかっこむことになっている。冷蔵庫できんきんに冷やした麺の上に特製スープをぶっかけ、焼豚や錦糸卵や水母など、豪華絢爛な具を並べ、胃袋につるつるとたぐるのである。それからTシャツ1枚になっておえかき。やり直しのおえかきをする。たったひとりで下絵の制作をするのである。汗をかきながらのBGMはもちろん大相撲夏場所。やり直しのボクも痛かったが、稀勢の里も痛かった。だから、あんまり無理してくれなさんなよ。

 夜、ダイニングから柑橘系のいい匂いが流れてくる。コボちゃんが夏みかんを食べているらしい。そして食べないかと誘ってくる。よく聞いたらポンカンだという。柑橘系の香りがすると、すぐに夏みかんを連想するのは、夏みかんの香りには思い出があるからだ。ボクを大変可愛がってくれた伯母の部屋にはいつも夏みかんが置いてあって、いつも柑橘系の香りがしていた。生まれて初めて後楽園遊園地に連れていってくれたのもこの伯母だったし、東京オリンピックの体操競技のプレミアムティケットをボクのために入手してくれたのもこの伯母だった。この伯母は皇室関係者やセレブな奥様方の洋服を仕立てていたミシンの名人で、伯母の部屋はプロフェッショナルと柑橘系の香りに満ちていたのである。仕事机の上に人生を傾ける。その生き方に少なからずボクは影響を受けているのである。

 本日は小満である。草木が茂り、天と地に満ち始めるという頃である。そんな世界が緑色に染まり始めた昨年の今日、作家の西村滋先生がお亡くなりになっていた。後になって奥様から先生直筆のお葉書が送られてきて、その事実を知ったのである。もしも自分に何かがあったときは、僕が自分で書いた葉書がいくからね。そう先生が自ら吹き込んだ音声テープをいただいていたのである。先生は1925年生まれ、91歳であの世に旅立たれた。ボクが先生を知ったのはラジオ深夜便だった。そのお人柄と作品にたちまちのうちに魅了され、放送局を通じて連絡を差し上げたところ、ご自宅のある静岡市内でボクが講演会を開いたとき、最前列でその拙い話を聴いてくださった。それ以来、長年に渡って可愛がってくださり、展覧会の度に遠くまで足を運んでくださったのである。先生の偉大さを知るためには、自伝的小説「お菓子放浪記」をぜひ読んでいただきたい。先生がいかに孤児となり、たったひとつのお菓子を盗んだために、どれだけ苦労をされ、そして旅芸人を経て作家として立ち上がっていくか、その物語を読んでいただきたい。これまで先生の作品は数々の映画屋テレビドラマとして広く知られている。ボクはこの先生ほどドラマティックに生きた人を知らない。ボクの最も尊敬する先生のおひとりだったのである。合掌。

▲ 食べようよ香りで誘う夏みかん

◇ バーチャル『奥の細道』コース  飯塚に到着、めでたく通過しました。
次は白石です。あと、61,560歩なのです。必死で歩くつもりなのです。

現在の歩数、854,440歩。三度目の正直な徘徊です。
なのにバーチャルなのです。



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