全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年5月8日~14日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0508・月・

 ほぼ夏日である。ラジオではしきりに熱中症に対する警告を訴えている。とっても気持ちいいのにね。と、寒いのが嫌いなボクはこうした呼びかけを余計なお世話と思うのだ。けどね、世間には今が熱いのか寒いのかよくわからなくなっている肉体の認知能力の衰えているご高齢の方々もおられるので、やはりそれは親切と受け止めた方がよいのだと思う。オイラもご高齢であるのだけどね。
 トラネコミミコは全開にした窓枠に乗って、この場合は虫除けというよりは転落防止の網戸があるのをよいことに、お得意のモノレール猫状態になってうたた寝をしているし、アルルはボクのベッドで人間でいえば大の字になって、けれども犬だから大の字にはなれず、四本もある足をコの字型に突っ張らかって引っくり返り、寝息をたてている。春とは名ばかりの寒い春が続いていたけれど、今年のゴールデンウィークはお天気に恵まれた。ゴールデンウィークという、文字の通りの本当の黄金週間でいてくれた訳である。どうかこの勢で今年の五月全体が美しい風の吹く季節でありますようにと心から祈っているのである。ああ、幸せだなぁ。

 昨日、京都の高級ホテル、ウエスティンミヤコホテルのロビーに体長1メートルの野生のイノシシが出現した。もちろん招待されたわけじゃない。約束があったわけでもない。要するにホテルにとっては大変に迷惑な客なわけである。当然従業員が騒ぎ出す。警察官も出動する。よってたかってサスマタで逮捕しようとする。テレビや映画なんかの時代劇の捕り物シーンで、目明し役人や岡っ引きたちがよってたかって人相の悪い、いかにも曲者といった人物を包囲して二股に分かれた鉄製のサスマタでつつき回すようにしていたんだと思う。ボクの勝手な想像だけれども。そうしていたら、従業員のひとり、68歳のボクと同じ年齢のおっさんが手を噛まれてしまって、救急車で運ばれた。サスマタでつつかれたら、そりゃ誰だって噛みつきたくなるわさ。マムシやコブラに噛まれたわけじゃないのでおっさん、死ぬこともなかったけれど、きっと消毒くらいはしたんだと思う。このイノシシ君、ホテルのお客になる前に、マナーやエチケットをわきまえておくべきだった。これからは山から下りてくる動物たちのために、エチケット教室とかマナースクールとか、そうした教育施設を人間たちが準備しておくべきだと思う。

▲ 盗み見る胸の谷間の夏日かな

0509・火・

 1983年の今日、ローマ法王ヨハネパウロ2世がガリレオガリレイに謝罪した。はるかな昔のガリレオガリレイに謝罪した。はるかな昔の教会が地動説を主張していたガリレオ先生を宗教裁判にかけ、それでも地球は回っていると主張を取り下げなかったガリレオ先生を裁判にかけ、有罪にしたことについて、教会側の誤りを長い歴史を経てやっと認めたものである。これでガリレオは350年ぶりに名誉回復できた訳である。これで天国のガリレオはすっきりできたんだけど、ダーウィン先生はどんな気分でいるのだろう。ピューリタン国家のアメリカ合衆国ではまだまだダーウィンの進化論を認めない州がいくらでもあるらしいのだ。キリスト教会は21世紀になっても科学の発展にまだまだ逆貢献しているのである。だからトランプみたいな大統領が生まれてくるのである。

 晩酌でバッテラをつまむ。今年最初のバッテラである。そろそろビールで冷たいものが食べたいのである。味噌煮でなく、バッテラにした鯖が旨いのである。

▲ 手土産は青きバッテラ午前様

0510・水・愛鳥週間・

 盲人になっても喧嘩早くて困っている。ボクはときどき自分が盲人であることをすっかり忘れてしまうのだ。喧嘩も強ければ逃げ足も速い。んじゃなくって、喧嘩も弱ければ逃げ足も遅い、ということをすっかり忘れてしまうのである。話はこうである。
 今日は昼まで雨の予報だった。そこで傘を持って出かける。丸められた蝙蝠傘、いわゆる折り畳み式の傘というやつをぶら下げて出かける。ぶら下げるのも、そして雨になればそれを開いて掲げるのもコボちゃんの役目。だからコボちゃんにとって、これは雨にならないことを祈りながらの外出である。この外出、午前中に慶應義塾病院、午後に代々木駅前の山下医院で検査を受けるための外出である。となると、昼間の間は何もすることがない。何もしなければ時間が勿体ない。時は金なりの時が無駄になる。そこでコボちゃんは心に決めた。その時間を利用してボクのため、新宿のデパートでパジャマを買おうと心に決めたのである。エム ナマエにはそろそろ、新しいパジャマが必要だ。そう思ってくれていたらしいのである。
 コボちゃんがパジャマを買いにいってる間、ボクは新宿の駅中喫茶店のカウンターで時間を潰す。本を読んで時間を潰す。目でなくて耳で本を読んで時間を潰す。プレクストークによる読書である。カウンターの下の棚に折り畳み式の傘と折り畳み式の白杖を乗せ、コーヒーを飲みながらプレクストークに耳を傾けるのである。考えてみれば時分どきだった。右の方からスパゲッティーのトマトソースの匂いが流れてきた。うまそうだな。思わずそう思う。すると今度は左の方から濁声(だみごえ)が、それも大阪弁の濁声が聞こえてきた。隣の男がケータイで、何か商売の話を始めたらしいのだ。でかい声である。それで金の話をするのである。大阪弁でするのである。東京では考えられない状況である。不愉快に思っていたところでそのおっさん、話しが聞えないのか、いきなり左手のケータイを右手に持ち替えた。そしてボクの左耳に向かって声を張り上げたのである。傍若無人にも声を張り上げたのである。けれどそこにはボクがいたのである。思わずボクも声を張り上げた。
「うるさい!ボクの耳はあんたの携帯電話じゃない。あんたの話も聞きたくない。それにここは東京だ。大阪じゃないんだ。東京の喫茶店では携帯電話をかけちゃいけないことになってんだ。話をしたいんなら外でやってくれ!」
 気が付いたらボクは早口でそうまくしたてていた。そして気がついたら左の肩を思い切りつかまれていた。
「なんやとぉ!われぇ、外へ出ろ!」
 やばい、この口調。こいつ、もしかしてヤクザかもしれない。殴られるかもしれない。白杖はカウンターの下の棚。相手はボクが盲人だと知らない。ここは怪我をするかもしれないぞ。コンマ数秒で決断し、ボクも言い返す。
「お前、メクラを相手に喧嘩をする気か。面白い。俺は目が見えないんだ。外に出たくてもひとりじゃ出られないんだ!さぁ、どうする」
 するとその男、一瞬黙ってからボクの左肩を何度も力いっぱい揺すぶると、何もいわずに外に出ていった。ああ、よかった。正直、肝を冷やした。そうなのだ。盲人は喧嘩早くてはならないのだ。気が短くてはならないのだ。今度から気をつけようと素直に反省しなくてはならないのだ。とほほ。

▲ 丸まった蝙蝠連れて走り梅雨

0511・木・満月・

 またまたほぼ真夏日である。かなり暑くなってきて、黒犬アルルが部屋から部屋へとうろうろしている。少しでも涼しい場所を求めて移動しているのである。ボクの足元をすり抜けていく真っ黒なアルルは日本近海を徘徊する潜水艦みたい。うるさいったらありゃしない。それでも夕方になって涼しくなればコボちゃんはボクとアルルを引っ張って散歩に出る。豪徳寺まで早く着けば焼き鳥の鳥武(トリタケ)の閉店に間に合うかもしれない。そうすれば焼き鳥で晩酌ができるのだ。そこで焦ってそとに出たらサングラスを忘れてしまった。ヤバい。素顔が丸出しである。そしてこういうときに限って誰か知っている人に出会うのである。
「だいじょぶよ。そんな顔、誰も見ないわよ」
 コボちゃんはそういうけれど、心配していた通り、鳥武(トリタケ)に到着する寸前、豪徳寺の商店街で声をかけられて思わず目をパチクリ。相手がはっと息をのむのがわかって、ああ、失敗した。そのお母さん、ボクの絵本の読者であったのだ。いつか誰かに、
「意外に素顔、可愛いんですね」
なんていわれたことあるけど、んなわけないじゃん。この見えなくなった目が外から見るとどう見えるか、それは正直、気になっているのです。コボちゃんは賢いから何もいわないけどね。

 日本でも巡航ミサイルのトマホークを装備しようという企みが進行しているらしい。これ、いくしまひろしの「おはよう一直線」にもときどき顔を出す自民党の元防衛大臣が音頭取りをやっているらしい。だから先日も一方的な安倍政権擁護の発言をしていた訳だ。おとなしそうな人物だけど裏ではすごいことをやっている。トマホーク装備は現実的には爆撃機を持つことと同じで、専守防衛を逸脱する行為なのである。ここのところの安倍政権の動きは憲法第九条を取っ払うことを前提にしている、憲法改正ありきの態度としか思えない。そういえば先日、民進党の蓮舫代表に憲法改正案を提出せよと迫っていたけれど、民進党にだって憲法擁護論じゃだっているはずだぜ。おいおい、アベちゃん、前のめりもいい加減にしてくれや。

 小池都知事がオリンピック予算についてあれこれ発言している。省エネのはずだったオリンピックがどんどん巨大になっていく。この予算、どこまで膨張するのだろう。そんなん、東京都が払う必要はないのだ。みんなアベちゃんに出させればいいのだ。このワガママなキツネ、オリンピックを口実に共謀罪を成立させ、憲法を改正させ、開会式では自分が開いたオリンピックであります、てな顔をするつもりなのだから。

▲ 黒犬はほぼ真夏日でネをあげる

0512・金・

 岩手県大槌町の東大研究所ではカラス被害に頭を悩ませていた。賢いカラスを追い払うことに苦慮していたのだ。そこで専門家に相談したところ、
「カラス進入禁止」
の看板を掲げなさいとのアドバイスを得た。まさかとは思わずに、素直に実行したらカラスが消えてしまった。さすが頭のいいカラスたち。既に人間の文字を解読していたのだ。と早合点してはいけない。実はここ東大研究所では生き物に興味のある関係者ばかり。そこでこの看板を目にすると誰でも興味を覚え、周囲の木の枝に群がるカラスたちに目をやることになる。実はカラスは人間の目線を極端に嫌う。カラス、ああ見えても本当は気が小さいのだ。センシティブなのだ。すぐにナーバスになるのだ。そしてカラスは頭もいいけど目もいい。人間環境で暮らすカラスの生きる道は人間観察にかかっている。いつも呑気に遊んでいるとしか思えないカラスだが、ああ見えても人間観察に命を懸けているのである。
 ところで、街で売られているのがコワガラス。死んだカラスのヌイグルミをぶら下げてカラスを追い払うグッズであるのだが、その商品名がコワガラスとは笑わせてくれる。それでもカラス、頭がいいから、これがただの脅しであることをすぐに見破ってしまう。侵入禁止の看板も年がら年中ぶら下がっているわけではなく、季節物だから効果が出ている、という話であった。以上、裁判傍聴芸人の阿蘇山大噴火さん情報である。

▲ 真夏日や烏は肩で息をする

◇ バーチャル『奥の細道』コース  福島を通過しました。
福島は元気でした。次は飯塚。あと、69,840歩です。

現在の歩数、784,160歩。3周目をうろちょろしています。

0513・土・

 沖縄と奄美が梅雨入りしたという。ここ東京でもざんざかと雨が空から落ちてくる。こう騒々しくやられると、さすが夏の雨だと思わせられる。部屋の仲が雨音に満たされて実に気持ちがいい。鳥たちは沈黙しちゃったけれど、カタツムリたちはきっと喜んでいることだろう。
 ところでカタツムリたちがときどき空を飛ぶことはご存じだろうか。こんな話題を提供してくれたのは本日のTBSラジオ、久米宏の「ラジオなんですけど」に出演されていた森林総合研究所の主任研究員、鳥類学者の川上和人さん。この人、最近出した本「鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ」というふざけたタイトルの本で話題の人物。おかしなことを書かないと話題にしてもらえないと語るだけに、おしゃべりもユニーク。でもカタツムリが空を飛ぶことは口から出まかせではない。このカタツムリ、大きさが数ミリレベルで、鳥に食べられても丈夫な殻に守られて一部は消化を免れる。鳥の短い消化器官から排出された極小カタツムリたちはその土地で再び繁殖を再開する、という自然界の仕組みであるとか。島から島へと旅する鳥たち。こうしてカタツムリたちは子孫を世界中の島々へばら撒くのである。ただし肝心なことをボクは聴き忘れてしまった。どうして鳥がカタツムリなんかを食べるのか、そこがよくわからないのだ。ごめんなさい。

▲ 夏の雨音をたてなきゃおさまらぬ

0514・日・

 北朝鮮のミサイル発射で安倍晋三が朝から狂喜乱舞している。記者会見なんかやらかして無駄に国内の危機感を煽っている。なんせ2020年までに憲法九条を改悪すると宣言しちゃったんだから北の国のミサイル発射は実に好都合。もしかしたら金正恩に内緒でお願いしてるかもしれない。今回の発射で東京メトロが止まることはなかった。北朝鮮の打ち上げ花火でいちいち電車を止めていたら日本のサラリーマンや学生諸君はたまらない。日本の鉄道システムがテロに対して脆弱であることをわざわざ北朝鮮に宣伝してやることもない。それにしても安倍晋三、日本国民の命と安全を不退転の覚悟で守るてなことを声高に叫んでいたけど、その根拠ってどこにあるのだろう。北朝鮮のミサイル発射と同時にその弾道と着弾点を予測するシステムって完備しているのだろうか。その迎撃システムは万全なのだろうか。Jアラートは正しく作動するのだろうか。発射から10分もしないうちにやってくる北朝鮮のミサイル。そんなミサイル迎撃について、国民にあまり幻想を抱かせない方がいいんじゃないの。勇ましいことをいうのは勝手だが、この人のいうことはいつも中身がゼロ。何がどうあれ、この幼稚なキツネ、おじいちゃんが成し遂げられなかった憲法改悪を成就するつもりなのである。

 夕方はいつものように豪徳寺まで散歩する。世田谷線山下駅前商店街鳥武(とりたけ)の、とびきりの焼き立ての焼き鳥、一本たった110円なのに、とびきりおいしい焼き鳥の鳥武に出かけていく。実はここんとこ鳥武のレバー焼き鳥にありつけてないのである。レバーだけ、いつも売り切れているのである。なんせそのレバーの焼き鳥、たった110円なのに、フォアグラみたいにとろけるのである。で、そのフォアグラもどきのレバー欲しさに豪徳寺までまっしぐら、猪突猛進するのである。
 鳥武の焼き鳥を満載した袋を下げて豪徳寺駅前花壇にお尻を落ち着ける。今日は母の日の日曜日。久しぶりの上天気で街は賑わっている。最近は花より団子であるらしく、母の日の食べ物屋さんが大人気である。最近の母の日は祖母と母と孫の組み合わせが目立つとコボちゃんがいっている。そしてその通り、隣に座っているおばあちゃんが路上でお座りをしているアルルにしきりに声をかけてくる。母親と子どもは花壇を前にしてバナナムシについて盛んに議論を闘わせている。バナナムシって、ボクらの時代には存在しなかったよな。いつからこの日本に発生したんだろう。いや、そうじゃない。ボクらの知っている虫に、新しい呼び方が加わっただけなのである。無責任だけれど、きっとそうだと思うのである。

 大相撲夏場所が始まったけど、やっぱり稀勢の里が敗けちゃった。みんなで無理、させちゃったかな。ごめんね。

 釧路で桜の開花宣言があったとか。全国で最も遅い開花宣言であったとか。これで全国、桜にありつけたわけである。よかったね。

▲ 母の日はお料理してるお父さん



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