全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
プロフィール

emunamae

Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



リンク

このブログをリンクに追加する



カテゴリ



最新記事



検索フォーム



月別アーカイブ



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



最新トラックバック



2017年3月20日~26日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0320・月・春分の日・

 春分の日の今日は上野動物園開園記念日である。1882年、明治15年の今日、日本最初の動物園が上野の山に開かれた。当時はクマとかサルとかヤギとかイノシシとか、国産動物ばかりで、ゾウやライオン、キリンやシマウマなどの輸入動物は見られなかった。戦後すぐの映画、黒沢明の「素晴らしき日曜日」にも主人公のふたりが上野動物園でデートするシーンがあったが、やはりブタとかヤギとか、農家から借りてきたような家畜しか展示されていなかったが、これは戦争中に猛獣たちをみんな殺してしまったためである。平和な時代は家族の笑いが絶えない上野動物園ではあるのだが、そこには悲しい歴史が秘められているのである。
 悲しい出来事といえば、今日は地下鉄サリンから22年目の日でもある。乗客や駅員、13人が死亡、6300人が被害者となった。この年の春、地下鉄はもちろん、山手線や中央線に乗るのも怖かったのを覚えている。
 そして新世紀の2003年の今日、ブッシュジュニア政権の指令で米軍がイラクのバグダッドを空爆、イラク戦争が始まった。それから2011年に戦争が終結するまで12万人のイラク人が犠牲者となる。死亡したアメリカ兵士は4400人。そして爆撃の根拠となった大量破壊兵器や大量殺戮兵器の存在は確認されなかった。インチキ情報でブッシュジュニアはパパブッシュの成せなかったフセイン政府打倒をこの戦争で実現したのである。今、日本の首相はおじいちゃんのなせなかった憲法改正を力ずくで実現しようとしている。我々の暮らしの隣には、常に戦争が潜んでいる。

 やっとこさ、本物の春がきた。最高気温18度。駐車場で愛車クオリスがお日様に暖まってボクらを向かえてくれた。でもこの春は長続きしない。明日は雨と風の一日となるらしい。今年は春の訪れがやたら遅いような気がする。この近所では桜の蕾が色づいている、という噂も聞こえてきているのだが。

▲ 路地裏の子らを見ている親雀(おやすずめ)

0321・火・下弦・

 兄貴分、東君平(ひがしくんぺい)さんの「おはよう童話」を読んでいる。失明したとき、君平さんはボクに短い詩や童話を書けといってくれた。そしてその年の暮れ、君平さんは虹の橋を渡ったのである。音訳図書館、サピエ図書館にやっとこの「おはよう童話」がアップされて、今それを読んでいる。遺書のように読んでいる。君平さんはちょうどボクと顔見知りになった頃、1970年代の冒頭から亡くなる1986年12月の絶筆まで、毎週日曜日の毎日新聞に休まず「おはよう童話」を書き続けた。君平さんがボクの兄貴分になってくれてからは、
「せっかく日曜日に新聞紙面で会えるのだから、毎日新聞を読めよ」
なんてこともいってくれた。でも、毎日新聞を読め、ということで、毎日必ず新聞を読め、ということではない。もちろん。
 あれから何十年も経過して、改めてこの「おはよう童話」を読むと、優しかった君平さんからのメッセージであふれているような気がする。音訳ボランティアの皆様、どうぞこの「おはよう童話」シリーズを続けて音訳してください。よろしくお願いいたします。

 寒い。おまけに雨が降って風が吹いている。なのに桜の開花宣言が報じられた。靖国神社の標本木(ひょうほんぼく)に5輪の花が開いたのである。昨日はあんなに温かかったのに残念ながら3輪しか開かず、寒いこの日に基準に達したのである。つまり昨日の温かさで2月1日からの平均気温の積算が600度の限界線を超え、600の法則通り、その翌日の開花となったのである。満開は4月1日頃になるとかで、しばらくは気温が上がらないらしい。
 桜には休眠打破という約束事があって、一度徹底的に寒くならないと蕾が咲く気になってくれない、という性質がある。鹿児島よりも東京の桜が早く咲く理由もそこにある。地球温暖化が進んでいくとやがて沖縄はもちろん鹿児島の桜も咲かなくなるかもしれない。桜前線も温かい地方から北上するばかりでなく、寒い地域から南下するケースも考えられるのだ。
 それにしてもです、開花宣言にせよ満開宣言にせよ、余計なお世話だと想いませんか。そんなん、見る人の勝手でしょ。咲いたと思ったら、咲いた。桜だらけになったと思ったら満開。それでいいじゃありませんか。この時期、メディアが開花宣言や満開宣言をやたら喧伝するのは日本人の花見好きがビジネスになるからで、ウェザーレポートとかウェザーマップとか、開花予想は気象予報会社の目玉商品となっているのです。

▲ 雨の日に咲いて桜の雨宿り

0322・水・

 今日は放送記念日。1925年、大正14年の今日、日本で最初のラジオ放送が開始されたことを記念して1943年に制定されたというんだけれど、その頃って戦争の真っ只中じゃなかったっけ。よくそんな余裕があったと思う。もしかして負け戦の危機感を希釈したかったのかな。

 介護施設での老人虐待が報告されている。中にはベランダから投げ落とされて死亡したケースもあり、事件として報道されてもいる。虐待介護士だけでなく、高齢者の貯金を無断借用する泥棒介護士も暗躍して、介護士の世界もずいぶんアウトローになってきた。介護士の数が増えれば悪いやつも出てくるという、これは当たり前の法則かもしれないが、人生の収穫期を台無しにされた高齢者はたまらない。割食ってるのは高齢者ばかりではない。子ども園や保育園、幼稚園で園児たちが幸せであるべき幼い時代を割食って体験させられている。大人たちの都合の谷間で辛酸を舐めさせられているのである。子ども時代を犠牲にされて悪徳の大人に成長し、やがて年寄りたちを苛める。これって、お手本にしたくなるほどの悪循環です。

▲ 桜咲く早くお出かけしたくなる

0323・木・彼岸明け・

 1933年の今日、ドイツ連邦議会は全権委任法を可決した。ヒトラー内閣が主要な権限を確保することで、ナチスは合法的に独裁を確立したのである。熱狂は地獄を生む。歴史はそのことを証明している。宗教や文明が対立して保護主義や国粋主義が台頭する今というこの瞬間、私たちはひとつでも多く歴史について学びたいと思う。大切なのは権力の偏りではなくバランス感覚なのである。

 いよいよ注目の木曜日である。証人喚問の木曜日である。これまで世間を騒がせてきた、あの謎多き男、籠池泰典という池の鯉を俎板の上で調理する証人喚問ではあるのだが、果たして用意した包丁の切れ味はいかがと、そこは見どころということで、午前の参議院予算委員会も午後の衆議院予算委員会も、最初から最後まですべて傾聴した。あの籠池理事長が何を暴露するのか、国会での一言一句を聞き逃さないよう、耳をそばだてた。ラジオだから顔の表情はわからないが、そしてボクの場合はテレビであっても顔の表情はわからないのだが、言葉の印象から、少なくてもこの場での彼の証言に偽りはなかったような気がする。さぁ、安倍昭恵さん、どうなさるのだろう。安倍政権、どう収拾するのだろう。ここは注目である。
 もしもこれが公共放送でなくて、民放だったらどんなスポンサーが番組を提供したのだろうかと考えた。猛烈なる聴取率は間違いないのだ。高校野球も大相撲も、四年に一度のWBCもかなわぬほどの注目度なのである。これからは民放も国会中継枠を確保した方がいいんじゃありませんか。わかんないけど。

▲ 俎板の籠池の鯉大暴れ

0324・金・

 政治家として埼玉県議として、また評論家として常に正義を貫いてこられた小沢遼子さんがTBSラジオ「スタンバイ」から去っていく。もちろんご本人が望んだことではないだろう。長く番組で歯に衣着せぬ意見を述べておられたのに残念でならない。8時からのコーナー、「日本全国8時です」の金曜日担当の小沢遼子さんはメンバーの中で最もリベラルなご意見を述べられる方だったから、まさか番組に圧力がかかったからではないと信じたい。けれどももしもご高齢が理由だとしたら上層部の判断は浅慮である。彼女の闘争の歴史は高齢になられればなられるほどその価値が増してくる。そのご意見を拝聴する度にボクは心の中で快哉を叫び、よくぞいってくれたものと彼女の手を取って踊り回りたい気分だった。その小沢遼子さんが番組を去ってしまったら、次はどんな人間がこの閉塞的な社会状況に彼女のような遠慮のないメスで切り込んでくれるのだろうか。この時間、来週から誰が引き受けるのだろう。同じようにリベラルなご意見を聞かせてくれるパーソナリティーであることを期待している。けれども、TBSラジオを信用しない訳では ないけれど、ほんの少しだけ心配になってます。

 国会中継では相変わらず国有地の不当廉売が争点になっている。日本の省庁には自動洗濯機でなくって、自動忖度機が完備しているとは既に国民の常識になってしまった。自動忖度機。この造語は「日本会議の研究」の著者、菅野完(すがのたもつ)さんのもの。籠池理事長がなんでもかんでもバラしてしまったフリージャーナリストである。その菅野完さんばかりでなく、昨日の証人喚問中継では安倍昭恵さんが係わっているとされるファックスやメールの存在を日本全国に向けて暴露されてしまい、政権与党は幕引きに必死、奔走している。もしかしてしてないのかもしれないけれど、どうしたってそうとしか見えないし、もしかしたら奔走じゃなくて粉骨砕身なのかもしれない。国会に引っ張り出し、どうしても籠池氏ひとりを悪者に仕立てられれば安倍政権は万々歳だったのだが、そうは問屋が卸さなかったのである。

 さぁ大変だ。稀勢の里が日馬富士に敗けて怪我をしてしまった。それも大怪我である。ここまで順調だった新横綱だったが、隆の里に次ぐ奇跡の横綱になれるドラマは日本全国相撲ファンが描いていたシナリオの通りには展開してはくれなさそうである。

▲ 新編成春のラジオの人殺し

0325・土・

 サンルームからの日差しを感じて立ち上がり、窓を開放する。と、ブルブルブル。ちっとも温かくない。桜は咲いてるはずなのに、春はその角を曲がったあたりで、まだ足踏みをしているらしいのだ。

▲ 爪の垢欲しい相手はためてない
 この川柳、週刊文春に連載されている柳家喬太郎の「川柳のらりくらり」からの一句。毎週、読者からの投稿から落語家の柳家喬太郎が選んで紹介するんだけれど、いつだってどれもこれも面白い。今週のお題は「垢」だったか「爪の垢」だったかは忘れちゃったけど、ボクの心に残ったのはこの一句。そうだよね。爪の垢が欲しいくらいに惚れた相手なら、爪の垢をためるような不精者であるはずがないんだよね。見事なパラドックスです。そういえば近所に我が愛犬アルルの爪の垢をプレゼントしたいような、人であろうと犬であろうと、やたらギャンギャン吠えかかる馬鹿な犬がいるんだけれど、言葉の通じる賢いアルルにだって、飼い主が不精者だから、爪の垢は売るほどあると思います。
 その不精者の飼い主だから土曜日の夕方と油断して、仮眠のつもりが熟睡。春風亭一之輔(しゅんぷうていいちのすけ)も相撲も逃してしまう。TBSラジオ「わあわあ話芸」は若手噺家が活躍する注目の番組で、ラジオだから注目はおかしいんだけど、とにかく注目して耳をそばだてて楽しんでいたんだけど、来月からはプロ野球も始まる新編成ということで、この土曜日の春風亭一之輔の出演を最後に今夕が最終回だったのだ。惜しいことをした。そして、これはボクでなく、怪我をした稀勢の里本人がいちばん惜しいのだけれど、あまりの痛さに土俵入りの柏手も満足に叩けないくせに、そこを無理して出場した新横綱が先輩横綱の鶴竜に敗けてしまった。当然の結果かもしれないが、とにかく相撲にならなかったのである。もしかしたら、これを耳にしたくなくてボクは無意識に寝過ごしたのかもしれない。

▲ 名ばかりの春にぞくぞく閉める窓

0326・日・

 冷たい雨が降っている。開花宣言の桜の上に降っている。けれども花散らしとはならない。散るほどにまだ桜は咲いていないのである。

 大相撲春場所に奇跡が起きた。千秋楽にドラマが結実した。稀勢の里が奇跡の優勝を成し遂げたのだ。本割(ほんわり)で照ノ富士を倒し、優勝決定戦にも勝利したのだ。稀勢の里本人も語っているように、見えない力が働いたのに違いない。その力とは雲の上から見守る師匠、隆の里の力。そう。信じる者には雲の上からの見えない力が働くのである。ボクがニューヨーク個展の前日、セントラルパークのジョンレノンメモリアルに招待状を置いて天のジョンレノンに祈ったとき、その願いが通じてボクがジョンと並んで全米デビューできたように、稀勢の里も雲の上からの見えない力で見事に奇跡の優勝、師匠、隆の里に次ぐ新横綱としての優勝を成し遂げたのである。実は照ノ富士も足に怪我をしていた、という事実も判明して角番明けの大関にも同情が集まったが、照ノ富士にもまだまだ横綱への可能性は充分に秘められている。これからこのふたりに、ライバルとして大相撲を大いに盛り上げてもらいたい。

▲ 花の色冷たい雨にしょぼくれて

コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する




FC2 Blog Ranking