全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年2月27日~3月5日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦くださいませませ。

0227・月・

 トランプ大統領がホワイトハウスにおける記者会への出席を拒否した。例年、ここでの大統領と記者とのやりとりで大統領のユーモアのセンスが評価されるのだが、ユーモアに不可欠なのが教養と思考力と忍耐力。そのどれもがトランプには欠けている。いろいろと記者から質問されて笑いのあるコメントで返せず、希薄な中身を露呈することを恐れたんだろうね。そういえば、この人からは笑いを感じられない。トランプ支持者たちはどう受け止めているのだろう。米国内におけるインテリジェンスへの反発がトランプ政権を生み出したような気がしている。ヒラリーへの反感の根っこもそこにあるのではないだろうか。貧富の格差は教養の落差を拡大する。けれどもノーレイン、ノーレインボウ。雨が降らなければ虹も出ない。トランプ旋風の終息がアメリカの断裂を修正して、雨降って地固まるの結果となれば世界はゲッティングベター、それでよくなってくれればいいのである。

 おかしな拝み屋を信じて自分の子どもを死なせてしまった両親がいる。この拝み屋、憑依霊のお祓いと称して、1歳の児童に衝撃を与え、殺害したのである。自分の子どもより、金銭欲のための嘘を信じた悲しい結果である。どうして他人を信じこむのだ。自分の子どもを信じないのだ。自分の目を信じられないのだ。
 幼い頃、ボクには屈辱的な発音矯正装置の記憶がある。ある日、父親が妙ちくりんな装置を購入してきた。一見すると、ジェットパイロットの酸素マスクのような形状。その先端からチューブが延びて二股に別れ、イヤフォンにつながっている。そいつを両耳に突っ込んで声を出させ、児童の発音を矯正させようというのだ。冗談じゃない。ボクは早口だけど、発音は間違ってない。言葉が伝わらないのは頭脳の回転速度の問題だ。人のいうことよりも、ボクのいうことを信じてくれ。結局、その矯正装置はボクの宇宙旅行ごっこの小道具にされてしまったが、子どもをネタにした金儲けの企みはいくらでも生まれてくる。例えば幼児の英語教材。つまらん金を浪費するより、ビートルズのアルバムを親子で肩を並べて楽しんだ方が英語の勉強になる。まっしぐらに人生を楽しむこと以上に効果的な学習方法はないのである。いずれにせよ、親は割に合わない商売かもしれない。

▲ 遥かなる電車聞える春の雲

0228・火・

 今日はビスケットの日。江戸時代、栄養があって保存が効くということで水戸藩が注目、長崎に製法伝授を依頼した手紙を出した日、ということで決められたらしい。そこで今朝のNHKマイ朝ラジオでは、たたけばたたくほどビスケットが増えていく「不思議なポケット」がかかっているとばかり思っていたら、今日はその作詞をした詩人、まどみちお先生のご命日であったのだ。2014年、享年104歳。ボクにとって最初の大型絵本、中野重治の詩の絵本「きかんしゃ」を制作中、その担当編集者がまどみちお先生の絵本を同時に進行中で、その卓越性を耳に胼胝ができるほど聞かされていたのと、まどみちお先生を神と崇めているその態度からボクもすっかり洗脳されてしまい、絵本作家のよちよち歩きの時代から崇拝者となっていた。それだからご本人としばらくの間とはいえ、おしゃべりできたことは奇跡の栄誉である。今から20年ほど前、恩師の渡辺茂男先生の奥様、一恵さんの告別式の帰りに、小田急線車内で並んで座り、しばらく世間話をさせていただいたことがあったのだ。動物園にいった子どもたちが、クマ、トラ、ライオンと呼び捨てにするのに、ゾウだけはゾウさんとさんづけで呼ぶのも先生の功績である。誰か詩人の名前を挙げろといわれたら、ボクは迷いなくやなせたかしとまどみちお、という。やなせ先生は94歳で、まどみちお先生は104歳で虹の橋を渡られた。偉大なる詩人たちの旅立ちである。そしてまた2015年の今日、松谷みよ子先生が亡くなられた。ボクが児童出版美術家連盟の理事をしている頃、JBBYの理事会で定期的にお目にかかっていた。優しい視線で挨拶をしてくださる素敵なおばちゃまだった。ほんのちょびっとでも、こうした偉大な先輩たちとコミュニケーションできたことに感謝している。あの世でお会いしたら、どんなご挨拶ができるだろう。今から楽しみである。

 血圧を測っていたら頭がぐらぐらぐら。血圧が高いのかと焦ったら自分でなくて地面が揺れていた。16時49分、東北地方で強い地震。震源は福島県沖で深さ52キロ。マグニチュードは5.7で宮城県や福島県浜通りで震度5弱を記録したが津波の心配はなし。ということで血圧も安定して津波もなくて、そっと胸を撫で下ろす。生きていれば血圧も地震も津波もみんな気になる。忙しいことである。

 2月は逃げる、3月は去るという。2月はたちまちともいうけれど、気がついたら明日からはもう3月。ボヤボヤしてたらすぐ来年。そしてその来年の2月の最期の日にも今日と同じことを考えるのだろうな、きっと。

▲ 背中から頬寄せてくるやよいさん

◆ 3月・弥生・
0301・水・

 今日から3月である。NHKのマイ朝ラジオでは小鳩くるみの「どこかで春が」がかかっている。ここ最近は「春よこい」とか「春がきた」とか、親切なNHKラジオがいろいろと春の童謡を聞かせてくれてありがたいけど今日の天気予報は晴れるとはいってくれてない。夜から雨で明日も雨。雨が降れば寒くなったり温かくなったり。ま、これが春の天気、三寒四温というやつなんだよね。で、その親切なNHKラジオの長寿番組「昼の憩い」ではリスナーからのこんな俳句を紹介してくれている。
▲ 母の年越えてかなわぬ木の芽和え
 いいなぁ、これ。俳句や川柳の先輩たち、いつもありがとうございます。で、俳句の次はTBSラジオ「デイキャッチ」の時事川柳。
▲ 猫の手も借りるヤマトの忙しさ
 労働環境の過酷さや料金値上げが話題になってる黒猫便、働いている皆さんは本当に真面目で親切です。心から信頼しています。感謝します。

 さて、月初め恒例の全国の日の出と日の入りの時刻です。札幌の日の出は6時11分、日の入りは17時24分。仙台の日の出は6時9分、日の入りは17時30分。東京の日の出は6時11分、日の入りは17時36分。大阪の日の出は6時28分、日の入りは17時54分。福岡の日の出は6時47分、日の入りは18時15分。日の出がちょっとずつ早くなり、日の入りがじりじりと遅くなってくると、なんとなく春らしい気分になってきませんか。

▲ 本物の春を待ってる弥生かな

0302・木・

 ときどきキーボードを叩く手を止めて、ラジオの国会中継に耳を傾けている。共産党の小池議員の質問に役人が青くなって答えているのだ。いや、答えてないのだ。明らかに明白な答弁を避けているのである。テーマは所謂アッキード事件。国有地の不自然な低価格払下げ疑惑である。ロハ同然払下げ疑惑である。安倍晋三記念小学校疑惑である。安倍総理は政治生命をかけて自らの関与を否定してるけど、奥様が名誉校長で自らの名前が学校名の冠にされていて、これで関係がないはずがない。天網恢恢疎にして漏らさず。安倍政権が束になって否定してもいつか真実は明らかにされていくと思いたい。それとも政権が望む通り、国民の興味は事実の究明を待たず、新しい事件に向けられてしまうのだろうか。ここはジャーナリズムの真剣勝負に期待したい。舵取りを権力者から奪回して日本丸を正しい方向に向けさせたいと思うなら、便利や快楽の方向に向けられがちな我々のエネルギーを少しは修正した方がいいだろう。上も下もアホになってたら、日本丸は確実に沈没いたします。

 かまやつひろしさんの訃報が届く。78歳だったという。残念である。素敵な人だった。ザ・スパイダースの音楽的推進人物だった。1966年、ザ・スパイダーズはブルーコメッツも参加していたビートルズ公演の前座ステージを断っている。当時から自分たちをビートルズと対等と位置付けていたのである。かまやつひろし、今日という日に改めて聴いてみると、驚くほどの音楽性とさりげなさ。本当に音楽を愛していた人なんだなと思わせられる。心からご冥福をお祈りする。

▲ 擂粉木で切なさ潰す春の夜

0303・金・雛祭・耳の日・

 さすが雛祭の朝である。NHKマイ朝ラジオでは児童合唱団の「うれしい雛祭」がかかって、桃の節句としての雰囲気を盛り上げてくれている。そして温かくて部屋がしっとりしてもいる。お天気電話で調べてみたら湿度100パーセント。そりゃ空気が柔らかいはずである。今年の雛祭はこうして無事に明けたが、1933年、昭和8年の雛祭は無事に暮れはしなかった。三陸沖で巨大地震が発生したのである。マグニチュード8.1の地震エネルギーは直後に大津波を誕生させ、死者行方不明者3064人という悲劇を生み出した。今月は東日本大震災から丸6年。日本列島に暮らす限り、地震と台風から逃げることはできない。雷親父も家事から逃げることはできない。そして安倍政権を非常識な低価格での国有地払下げ問題から逃げることは許さないぞ。そんな桃の節句にいたしましょうよ。

▲ 父親はまだ飾りたい雛人形

0304・土・

 いつものように絵や文章をいじくったりラジオ三昧の平々凡々の土曜日に終始するかと思っていたら謎の焼酎事件が勃発した。以下はその顛末である。
「ねぇねぇ、これ、黒なんとかという、おいしい焼酎のはずなんだけど、なんか変なのよ」
「どれどれ」
 ボクは全盲で何も見えない。けれども嗅覚と味覚は抜群。そしてコボちゃんは目が見えるけど匂いがダメ。カレーの代わりにウンコを出されてもわからない。ボクらはふたり合わせて一人前なのである。
「あたしね、鼻が音痴でしょ。でもね、味もしないのはいくら何でもちょっとおかしいと思って…」
「うん。焼酎でもなけりゃ、黒でも白でもない。これ、ただの水だよ」
「嘘。開封したばかりなのに、もうアルコールが抜けちゃったなんて」
「そうじゃなくって、最初から水だったんだと思うよ。ミネラルウォーターを間違えて買ってきちゃったんじゃないの」
「そんなこと、ないわよ。これ、ペットボトルじゃないし、ちゃんと焼酎と印刷してある紙パックだもん」
「だとしたら、酒の代わりに水を売るとはボロい商売だな。それとも社員どもが油を売ってばかりで水をボトリングしちゃったのかな。ま、お酢を飲まされたんじゃなくてよかったよ。酸っぱいは成功の元。なんちゃって」
 そういいながらボクは洗面所に飛んでいって口をすすいだ。毒でも入っていたら大変なことになる。
「やだ、あたし飲んじゃったわよ」
「ということは即死だけは免れるってことだな」
「あたし、取り換えてもらってくる」
 しばらくしてコボちゃんはガサガサと買物袋の音高く戻ってきた。さすが、名のあるスーパーである。店はコボちゃんを悪質クレーマーと疑うこともなく、すぐに取り換えてくれたという。
「メーカーに送り返して原因究明してくれるってさ」
「そうだよね。無事に済んでよかったけど、ゴキブリでも入っていたら大量に回収しなきゃなんないもんね。ところでその袋、何?」
「美登利寿司。だって半額になってたんだもん」
 それからボクらは穴子や青柳、美登利寿司の握りを肴に香り高い焼酎で乾杯と決め込んだ。
「ずいぶんいっぱいあるなぁ」
「だって半額だもん」
「いつもの倍はあるよな」
「当たり前でしょ。半額だもん」
「これじゃ太っちゃうよ」
「仕方ないでしょ。半額だもん」

▲ 花粉だけ要らぬ親切春の風

◇ バーチャル『奥の細道』コース   日光を観光して、通過しました。
日光観光、大和観光。うわぁ、懐かしい。でも古いなぁ。
次は黒羽。あと、88,419歩です。
〓現在の歩数、289,581歩。これで3周目なんですけど、まだまだ飽きてません。

0305・日・啓蟄・

 啓蟄の本日は最高気温16度とさすがの温かさ。とはいえ緩慢な春への歩みである。どこの誰だ。今年は暖冬といった奴は。いくら待っても春になんかなりゃしない。それでも温かさを感じるときは希望を感じる。生きる幸せを感じる。春夏秋冬。太陽が生まれそして死んでいく。季節の移り変わりに人の一生を重ねてしまうのは季節の変わり目だからだろうか。
 さて、温かいのはありがたいけど、今年は何となく微妙。南風が吹いて温かくなれば花粉も飛び回る。そしてボクの内側の抗体反応もリミットを超越し、そろそろ花粉を抗原と認識し始める。そうなのだ。今年は春の足音を聞くようになってから、やたらくしゃみが出るし、鼻水は垂れてくるし、何となく目の周囲が痒いような気がしてるのだ。花粉に接すれば接するほど花粉症への境界ラインを超え易くなるという。となれば、花粉もインフルエンザウィルスと同じで、帰宅したらうがい手洗い洗顔で洗い流すしかない。幼少の頃、お腹に回虫蟯虫真田虫を大量に飼育していたので、自分には無縁と思っていた花粉症だが、これは油断できないと頭の片隅で危険信号が点滅を始めたのである。もしかしたら予備軍に入隊しちゃったのかな。来年は本格デビューかな。そしたらやだな。桑原桑原。あ、これは雷よけのおまじない。誰か、花粉よけのおまじないを知りませんか。

▲ 啓蟄や虫の気分で目を覚ます

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