全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年2月13日~19日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0213・月・

 朝から晩まで冬に攻められ、いい加減寒いのに慣れたはずなのに、こんなに寒いのは何故なんだろう。今日もやたらに寒さが身に染みる。懐が寒いせいもあるだろう。政治がお寒いせいもあるに違いない。そしてトランプの就任以来、そのお寒いメッセージがトップニュースであり続けることにも原因がありそうだ。ここ当分は春の到来以外、私たちを温めてくれるニュースはなさそうなのである。そうなのだ。今、トランプのオルタナティブファクトが世界を騒がせている。そしてアメリカでは今、イギリスの作家、ジョージオーウェルの作品が注目されている。彼が第二次世界大戦が終結して、ソビエト連邦が勢力を拡大している時代に書かれたSF小説「1984」がベストセラーになっているのである。核戦争後の世界を描くSF小説ではあるのだが、空想科学、サイエンスフィクションのSFというよりはソーシャルフィクションのSFという意味合いが大きい。描かれるのはビッグブラザーという独裁者が支配する世界であり、そこでは国民は常にテレスクリーンという双方向の映像装置で監視され、自由を束縛されている。それまでの英語を一方的に改竄したニュースピークという新語法を強制的に普及させ、言語体制を簡素化することにより人々は体勢に反発する思考力や正しい歴史認識を奪われていく。戦争は平和である。自由は服従である。無知は力である。これら言い換えのスローガンによって国民は常に洗脳を受けている。平和省では戦争を推進し、豊富省では貧しい食糧事情をコントロールして、真理省では国民に偽りの情報を垂れ流す。正にトランプ政権のいうオルタナティブファクトの支配する世界を連想させるのである。安倍政権の得意な、戦争を積極的平和主義と定義づけたり、武器輸出を防衛装備品移転と言い換える現実を考えてもいい。トランプ政権が圧力を増す中で「1984」をベストセラーに押し上げるアメリカ社会の知性が合衆国を生き返らせるのか、それとも分断を促進するのか、ここは注目である。
 これまでオルタナティブファクトを最大限に駆使してきたのが北朝鮮だった。けれどもとうとうアメリカ合衆国まで同じ穴のムジナになってしまった。北朝鮮がアメリカに向けてミサイルをぶっ放したくなる気持ちもわからなくはない。

▲ 猫の恋捨てて甘えるおらが猫

0214・火・聖バレンタインデイ・

 今日も寒さが身に染みるけど、チョコがちょっこり届いて、温かい気分になってます。ありがたいです。
 けれども心配なこともあるのです。原子力発電は国にとっても企業にとっても鬼門じゃないかと心配なのです。東芝が潰れそうですが、日米原子力協定にいつまでも固執してると、日本まで潰れてしまうような気がして気が気でないのです。そしてもっと心配なのがアベちゃんの軽率さです。トランプに胡麻ばかり擂ってるとイスラム圏を敵に回して、いつかアメリカと一緒に闘う破目になるんじゃないだろうかと気が気ではないのです。日本社会がイスラムテロの標的になるんじゃないかと気が気ではないのです。日本にとっていちばん鬼門なのはアベちゃんじゃないのかと気が気ではないのです。

▲ 黒猫が笑って渡すチョコレート

0215・水・涅槃会・

 今朝の日の出は6時28分、そして日の入りが17時23分。まだまだお日様の影響力が春らしさを演出するには足りないような気がするが、それでも次第に温かくなりつつはある。大分県では鶯の初鳴きが記録されたとラジオも伝えているしね。下手糞な歌に違いないけど。それでもいいから早く私たちにも聞かせて
おくれよね。

 世の中は真実よりも感情が優先されるようになってきた。退屈な事実よりも心を浮き立たせるような嘘に拍手喝采するのである。post truthが年間英語に選ばれて話題になってたけど、フェイクニュースでなく、本当にトランプが大統領になってしまって、今やオルタナティブファクト、もうひとつの真実という言葉がもてはやされるようになっている。伝え方によっては嘘も本当になってしまう。虚構が真実よりも力を得るのである。人々は期待する方向で物事を考える。あって欲しい嘘なら容易に受け入れる。アメリカの貧しい白人たちはトランプの嘘を希望の公約として信頼し、投票したのである。
 民主主義は理想のシステムだけれど、民主主義が理想を実現する訳ではない。理想世界のためにシステムがあればよい訳でもない。人々が己の欲望のために民主主義を運用すればエゴの世界が現れる。己の欲望を許して他社の希望や欲求を粉砕する社会が顕在化するのである。
 トランプのツイッター政治は正に朝令暮改を絵に描いたようなもの。そして言葉足らずは頭足らず。彼の指先から発信されたメッセージはどう考えても沈思黙考の結果とは思えない。トランプという人物はテレビで演じるのは得意でも書くことで考える人ではないだろう。書く子は育つというけれど、メディアが進化してテレビやネットで文字と映像が対決すれば、書き言葉と話言葉のどちらに軍配が上がるのかはわからない。話言葉が強くなっているのだ。話し言葉の方が書き言葉よりパワーを持ってきているのだ。
 人は本を読むことによって人となっていく。そして聞けばトランプの周辺には一冊の本もないという。いつか誰かがいっていた。百人の無駄話に傾聴するより一冊の本を読んだ方が学びになると。本を読まなければ本を読んだ人と読まない人との区別がつかなくなるのは当然のこと。選ぶ側がテレビばかりに目を奪われていると、深く考えないで行動するような人物を頂点に座らせてしまうような結果となるのだ。

▲ 鶯の便り届けるラジオかな

0216・木・

 本日はマレーシアのクアラルンプール空港で発生した、北朝鮮によるものとされる暗殺事件で朝から晩まで大騒ぎ。トップニュースを飾っている。社会主義の看板を掲げる北朝鮮の独裁体制って、まるで王朝みたい。弟に殺されるのではたまらない。独裁者の兄貴なんかに生まれたくはないものである。このお兄さん、わざわざ偽のパスポートで日本へ観光にやってきてディズニーランドで遊んだり、吉原のお風呂屋さんで泡踊りを楽しんだりしてるのを見ると、権力の座よりも人生を楽しむことにエネルギーを注ぎたかった人なのだ。誰の子どもに生まれたかで人生が決められてしまう。誰の兄弟に生まれたかで人生が左右される。殺されてしまったお兄さん、権力者の都合で大事にされたり命を狙われたりの人生ではなく、きっと静かな人生を送りたかったに違いない。本当に殺されてしまったのなら、心からご冥福をお祈りする。

 あまりのボキャ貧に冷や汗を垂らしてパソコンに向かっている所へコボちゃんが飛び込んできた。
「J-WAVEにこれから宮台先生がお出になるわよ!」
 そう騒いでいる。それなら冷や汗をかいている場合ではない。宮台真司がデイキャッチとは違う側面を見せてくれるかもしれないとミニコンポをFMにセットする。するとJam the WorldのBreak Throughから宮台先生の声が聞こえてきた。トランプ以後の国際秩序について語っておられる。今夜のお相手はいつもと違い、頭脳レベルに落差がないので新幹線の速度で話が弾む。邪魔が入らないのである。ただしボクの頭脳レベルとも格差があるので、ボクもついていけない。語彙の足りなさを思い知っていた所を今度は学問的フォーマットの不備を思い知らされたのである。デイキャッチで荒川強啓がいちいち宮台先生の揚げ足を取るのは話しのレベルをリスナーに合わせたいとの司会者としての配慮かもしれなかったのだ。エム ナマエと宮台真司とでは脳味噌の構造が違い過ぎる。こんなボクなんかと遊んでくれる宮台先生の偉大さに、またしても冷や汗なのである。

▲ 春の朝予報頼りに服選ぶ

0217・金・

 朝からすごい風である。気象庁が春いちばんだといっている。昨日からの予想最高気温が19度でその通り、春いちばんが吹きまくってる。でも風速20メートルはたまらない。春いちばんのネーミングにふさわしく、もう少しおしとやかにしていただきたい。そして春いちばんと聞いても油断は禁物。例年のことを考えれば春いちばんの翌日は必ず冷え込むと相場が決まっている。春いちばんを春の代名詞と思い込んではいけないのである。

 イスラム国がトランプ暗殺を呼びかけている。そしてボクも密かにその成功を願っている。このこと、どうか誰にもいわないでいてね。

 違和感を覚えていたのはボクだけではなかったのだ。今朝のTBSラジオ「スタンバイ」で小沢遼子さんが語っていた。NHKの電話アンケートに答えているのはどんな方々なのだろうと。答えられる人たちって、どんな人たちなのだろうと。おれおれ詐欺の餌食になるような、そんな人たちではないのかと。どんな時間帯を選んで電話をかけているか知らないけれど、いちいちの電話アンケートに答えられる人って、誰でもみんな、という訳にはいかない。そもそも、家にいられる人って、限られると思うのです。そうもおっしゃっていた。そんな電話アンケートの結果で世論を判断されては困るのです。そしてそんなデータで安倍政権が鼻息を荒くしてもらっても困るのです。そうもおっしゃっていた。そしてボクもそう思うのである。そもそも電話アンケートなんて一度もかかってきたことがない。日曜日や休日など、人がくつろいでいるタイミングを狙ってかけてくるのは人の金や時間を奪おうとする暴力的なセールスの電話だけ、いかに騙してやろうかと舌なめずりをしてる電話だけなのである。

▲ 迷惑な海の向こうの春いちばん

0218・土・雨水・

 雨水(うすい)である。水が温み、草木の芽が目覚める頃ということらしいが、今朝も洗顔には湯沸かし器の助けを借りている。そして今朝もNHKのマイ朝ラジオの「今日は何の日」を聴いている。それによれば、1977年の今日、スペースシャトルの1号機のテスト飛行が実施されていたとのこと。ジャンボジェットの背中に乗せられて高度5500メートルを飛んだという。要するに自力ではなく、おんぶされて飛んだということである。大型旅客機におぶさって飛行するスペースシャトルはおんぶバッタみたいに、何かの生き物に見えたことをボクもよく覚えている。ハッブル宇宙望遠鏡を打ち上げたり、国際宇宙ステーションを建設したり、繰り返し打ち上げられたスペースシャトルだったが、考えてみればスペースシャトルはいつも何かにおぶさって飛んでいた。つまり、他力本願の宇宙船だったのである。

 同じNHKマイ朝ラジオで、掃除をしていたらフローリングを天道虫が歩いていたというリスナーからの投稿が紹介されていた。毎年この頃になると冬眠から目覚めた天道虫が現れるというのだ。多いときは7匹とか8匹とかの天道虫が家の中で冬を越しているという。手紙の主は掃除機に巻き込まれないよう、天道虫を窓枠の上に連れていったという。小沢昭一さんの俳句に、
手の中の散歩の土産てんと虫
というのがあるが、家の中での天道虫との出会いは春いちばんと同時にやってくるのかもしれない。とはいえ、春いちばんの翌日は必ず寒くなるとのことで、その通り、今朝は寒さが戻っている。屋外で天道虫たちと出会うにはまだ寒いこの頃なのである。

▲ 逢引やまだまだ寒し梅林

0219・日・下弦・

 本日はボクの透析導入記念日なのである。1986年の今日、激しく雪の降り積もる中を目黒の東大医科研に緊急入院した。大袈裟にいえば、ほとんど死にかけていた。それから人工透析によって救われるのではあるが、医師はボクの母親に余命を5年と宣告した。そしてそれから丸31年間、よくぞここまで生かされてきた。すべての人たち、すべての自然現象、すべての運命に心から感謝している。合掌。なお、この入院については拙著「失明地平線」で詳しく述べているので一読いただければ幸甚である。なんちゃって。よろしくお願いいたします。

 夕方、パソコンに向かっていたらいきなりぐらぐらとくる。反射的にNHKラジオに回す。18時19分、関東地方にやや強い地震。東京23区では震度3と伝えているが驚いたせいか、もっと強く感じた。震源地は千葉県東方沖で震源の深さは60キロ、マグニチュードは5.4で津波の心配はないという。最大震度は茨城県南部で震度4だった。意外に大きいのは透析導入記念日にちょっとショックを与えて、ぼんやりと生きてないで、無事に生かされていることへの感謝を忘れないようにという、ボクへの天からの警告かもしれない。出来事はそれ以上でも以下でもないけれど、マイナスでないのなら、出来事に意味を考えるのは決して悪いことではないと思う。

 これまでは良識のシンボルと思っていたホワイトハウスだが、トランプの時代になったら何て呼ぼうか。やっぱ、ブラックハウスしかないかな。悲しいけれどもね。

▲ 黒く塗れホワイトハウス春の夜

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