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2009年11月2日〜8日 |
1102・月・ 未明より起きて『ひみつのブルブル』の徹底推敲。最初の回から加筆修正する。いつもの時間からTBSラジオのスタンバイをBGMに筋力運動フルバージョンを30分間。コーヒータイム。午前中は17文字の原稿をまとめ、送信する。 本日はオセロ休日で、世の中は機能している印象がない。でも、ヒマなのはボクだけかもしれない。 ランチタイムはいつものように永六輔さんの『誰かとどこかで』と、ニュースの梯子。TBSラジオの小沢昭一的ココロが終わると同時に、ボクの食器洗いも終わっている。 午後からも執筆。どうも、右手の親指がバネ指になっていて、とても気になる。痛みがないのが幸い。やはり、絵をかくときに、異常な力がかかるので、ますます骨が変形しているのかもしれない。でも、明日は絵をかくスケジュールになっている。まあ、よく働いてくれているボクの手を大切にしてあげよう。感謝。 執筆のBGMは、徹底的に山下達郎。デイキャッチの時間までパソコンを叩く。 デイキャッチを流しているお風呂ラジオをお供にシャワー。鳩山首相の献金問題が取り沙汰されている。さすが、宇宙人。星の数ほどお金があって、自分の財産さえ把握できていないらしい。悪いとは思わないが、羨ましい。あはは。 それにしても、噛み合わない国会答弁。お互い、与党ぼけ、野党ぼけしているとは、TBSラジオの国会担当、タケダ記者のコメント。 コボちゃん帰宅。中途半端にブルブルを読んで、あれやこれやというので、ボクは不機嫌。もっと、しっかりと丁寧に読んでから感想をいうもんだと思う。まあ、確かに読点は多いが。で、そこは素直に修正した。 不機嫌なまま、透析に入る。うとうとしていると、先週の採血のことで、技師長が説明にくる。要するに、透析患者に関する、新型インフルエンザワクチンの免疫効果を調査したいというお上のご意向なわけだ。まあ、たとえ少ない血液にせよ、人様から採取するわけだから、事前にきっちりと説明があって然るべき。医療サイドの常識は世間のモラルとは整合しない。ただし、きっちりと説明にくる技師長のモラルは疑わない。彼のおかげで、ボクの透析はうまくいっていると、いつも感謝をしているのだ。それにしても、技師長、少し老けたのではなかろうか。ご苦労されているのだろう。 青木裕子アナウンサーの『世の中おもしろ研究所」、今夜の調査員はサヘルローズちゃん。彼女、相変わらず魅力的。それに、あの聡明な日本語。とてもペルシャの人とは思えない。真打競演のとりはコユーザ。『錦の褌』はなかなかの出来。中堅の味ですな。 外に出ると寒い。外気温が猛烈に下がっている。それもそのはず。顔にあたるのは冷たい雨でなく、パチパチとした感触は、どう考えても霰(あられ)。とうとう本格的な寒波到来なのだ。雨模様だったので、アルルはクオリスに乗っていなかった。 帰宅して、留守番のアルルに、いつものおやつはチキンのスティック。アルルの大好物。けれども、アリーナは、おやつなしでもボクを迎えにきていたのだ。 ラジオ深夜便は阿木洋子さんへのインタビュー。耳を傾けながら、足の爪を切る。床に新聞紙を広げ、ベッドに座って、足先の爪を切るのだ。けっこう無理な姿勢なので疲れる。深爪をしたら痛いので、緊張もする。けれども、腹がつかえないのはありがたい。まだ身体は柔らかい。 24時半、ラジオ深夜便で藤沢周平作品朗読は『小さな橋で』の第6回。これが最終回かどうか、考えている。ここで終わるのもいいし、もうひとつ、展開があってもいいと思う。藤沢作品は安心して楽しめるのがいい。そこが日本人の好みかもしれない。要するに水戸黄門効果だ。 外気温が下がっているので、キジバトポッポのいるサンルームが冷えないように、ボクが眠るスペースとのしきりの障子をあけておく。 迷ったあげく、またまた萩原朔太郎の小説をBGMにして、ベッドに入る。たちまち眠りに落ちていた。それにしても、夢中になったり、迷ったり。生きることは一本調子にはいかないのだ。 ▲ 宇宙人 星の数なら 知らないよ ▲ 木枯らしがきたぞ地平で山が鳴る
1103・火・文化の日・ 昨日、東京に木枯らし一番が吹いたとか。いよいよ冬到来である。 5時に目覚め、まずは『ひみつのブルブル』執筆。気になっている箇所の修正。いつもの時間になれば、ラジオをBGMに筋力運動。今朝もフルバージョンで30分間。コーヒータイムの後、コボちゃんは外出。本日は救急医療の講習会に出かけていった。 世間は文化の日とかで休日。文化勲章の贈呈式があったらしい。秋の叙勲もあるが、その大半が民間人でないのが気になる。まあ、官が官にあげている勲章に、どれだけの価値があるのだろうか。せいぜい、仲間で仲良く分け合ってくれたまえ。 キジバトポッポはサンルーム。日差しが強いので、カーテンで調節。日当たりはボクとポッポに平等に当たっている。ボクが暑ければ、ポッポも暑いわけだ。 ヒロコママから電話。そろそろイラストレータ石原均さんの一周忌。来月あたり、集まりたいとの連絡。 ランチタイムの後は夕方まで医療雑誌のためのコピーを考える。10かける10文字とは、かなり難しい。それでも、7つの原案を書きあげる。 ラジオもつけず、BGMはひたすら山下達郎。こうなると、もう病気。 5時にコボちゃん帰宅。豪徳寺方面へアルルを連れて散歩。トレーナーに革ジャンをひっかけて。歩いていれば寒くない。コボちゃんがしきりに月の美しさに感心している。それもそのはず。今夜の月は十六夜(いざよい)のはず。天気もよいし、さぞや美しい満月であることだろう。 モスに入ってクラムチャウダー。モスのクラムチャウダーは旨いのだ。これは味のセンスの問題だろうか。どうせ工場でまとめて生産しているのだろうから、味付けのコンセプトがいいのだろう。冬はモスのクラムチャウダーで決まり。 アルルは入り口の横、ボクらから見得る場所で静かに待機している。おすわりをして、知らない人に触られても、ただじっとしている。 花壇にいって、静かに待機していたアルルにおやつ。豪徳寺に開いたばかりの店で、テイクアウトの洋風弁当を購入。試しに食べてみたくなったのだ。 帰宅して、コピー制作の続き。けれども、疲れがどっと出て、ベッドに倒れこむ。 目覚めたら、ラジオ深夜便をやっていた。須磨佳津江アナウンサーが山本一力さんへインタビュー。一力さん、すごく普通のことを、ものすごく重々しく語る。これがおかしくてたまらない。ボクも、あんな風にしゃべったら、少しは偉く見得るかも。笑って聴きながら、洋風弁当をつまみにビールを飲む。けれども、このチキン、スパイスワークが悪い。つまり、味にパンチがなくて、鶏肉の悪さばかりが目立つのである。残念。 太宰治の『佐渡』の冒頭を聴いてから眠る。この部分、何度読んでも名文。名文中の名文だと思う。死ぬまでに、こんな文章を残せたらいい。 ▲ 十六夜(いざよい)は後(のち)の名月忘れ物
◇ 富士登山 六合目到着六合目を通過しました。次の地点は六合目道中です。
1104・水・ 目覚めたら4時44分。ラジオをつけたら、ラジオ深夜便。須磨佳津江アナウンサーの番組のエンディング。でも、インフルエンザの菌にご注意を、といっている。あれれ。インフルエンザはウィルスですよ。だから抗生剤が効かないのです。わあ。弘法も筆の誤りだあ。あとで、ご本人にメールしちゃお。 医療雑誌のためのコピー制作。昨日の草案を推敲。更にオリジナルを書き加え、複数案を送信する。どれが採用されるか、興味がある。クライアントの指向をのぞいてみたい気持ち。 いつもの時間にいつものルーティーンワーク。今朝も筋力運動はフルバージョン。コーヒータイムに山梨の柿を食べる。旨かった。秋の味の王様であると思う。 コボちゃんは出勤。ボクはパソコンに向かう。『ひみつのブルブル』は難所に遭遇。ここは途中のクライマックスだから、ちょっと緊張する。いよいよブルブルが何を考えているのか、はっきりとするのだ。つまり、ブルブルの秘密が明らかにされる場面。 ランチタイムはラジオがBGM。12時20分からは小沢昭一的ココロ。渋谷のハチ公の銅像は昭和23年8月、つまり、ボクの生まれる1ヶ月前に再建されたとか。ハチ公は12歳まで生きた。その亡くなる1年前、最初の銅像が建てられたのだが、戦時中に金属供出され、それは機関車の部品になってしまったとか。だから、現在渋谷駅前にいるハチ公は2代目なわけだ。ちなみに、ハチ公の本物に会いたければ、上野の科学博物館にいけばよい。失明前のボクはそこで、何度かハチ公に会っている。静かな印象の秋田犬だと思ったのは、それが剥製であったためかもしれない。 キジバトポッポは窓辺のアスレチックで遊んでいる。ボクは部屋を解放してパソコンに向かっている。午後の日差しを浴びて、キジバトポッポがひさしぶりにボーボーと、あの独特な声で歌っていた。あいかわらず、少しかすれた声だが、鳴いてくれて嬉しい。 午後2時、ビックリバンの馬場さん、お手製の焼き菓子を持ってきてくれる。藤沢監督がキジバトポッポを撮影したいとか。ポッポも遊んでいることだし、馬場さんにキジバトポッポを見てもらう。彼女、このブログを愛読してくれていて、本物のキジバトポッポとアスレチックに歓声をあげていた。 ひさしぶり、デイキャッチに川柳を投稿するが、かすりもせず。けれども、与党ボケ、というような、既に使い古されているキーワードで入選している人もおられるので、ボクもあまりオリジナリティーにこだわるのはやめよう。要するに、つかみ、なのである。コボちゃんにも、いつもいわれているのは、ボクはあまりに考え過ぎ。でも、この川柳に選ばれる人たちのレベルは猛烈に高いことは事実。もっと勉強しよう。 帰宅したコボちゃんと病院へ。アルル、喜んでついてくる。キロンは別宅で怒っている。 いつもの透析。O看護士の代筆で新型インフルエンザワクチン接種の申請。しかし、採血までされて、このワクチンの免疫データ収集に協力させられているのに、1回の接種料金が3700円とはどうなのよ。人体実験料で取引しようじゃありませんか。 ラジオに傾聴。FM-J-WAVEのグルーブライン、ピストン西沢のミックスマシーンだが、六本木ヒルズのスタジオになってからは、少し散漫になっている印象。やはり、観衆がいないと緊張感が減退するのかもしれない。 ニュースと野球を、交互に聴く。時間があれば、日本シリーズだって聴くのだ。途中からだが、巨人軍、まずい試合をやっている。やはり、このチームはホームランでしか点がとれないのだ。そして、このホームランと東京ドームには深い関係があるらしい。とにかく、シリーズは五部で面白くなってきた。 ラジオをあちらこちらに回していると、いろいろな議論や情報が耳に入る。鳩山首相による温室効果ガス25パーセント削減宣言がもたらしてくれるものは、環境技術のイノベーションと、それによる経済効果だろう。これは日本に与えられた可能性のきとつであると思いたい。地球が温暖化しているかどうか。もしくは、それが温室効果ガスによるものなのかどうかの論議は別にして、である。今、国際社会はその目線を環境問題に向けるよう、しむける他は平和を維持する手立てがないような気がする。要するに地球温暖化はこの平和な惑星を襲う恐ろしい怪獣なのだ。いけいけ、地球防衛軍。 透析より帰宅したら、部屋の中をジャンジャラジャンジャラと神社猫のキロンが歩き回っている。キジバトポッポを襲撃した罪で、キロンは三つの鈴をつけられた。そのひとつが、キーホルダーのための鈴なので、ことさらに音が大きいのだ。でも、さすがはキロン。くさることなく、平気で歩いている。くさらないのがネコという生き物のよいところなのである。 コボちゃんは馬場さんのケーキと、下の溝口さんにいただいた蒸かし芋で満腹になっている。 本日のトップニュースは語学学校の講師死体遺棄で指名手配の容疑者が、整形手術を受けていた、というもの。国際問題にもなっているこの案件、早く解決して欲しい。 アクセスの途中で、ベッドに入る。またまた太宰治の名文を睡眠導入剤にして眠る。 ▲ 猫の鈴ちゃんちゃか鳴れば秋祭り
◇ 富士山登山 六合目道中到着六合目道中を通過しました。次の地点は七合目。
1105・木・ 未明より起きて原稿執筆は『ひみつのブルブル』。はやく連載30回分を仕上げたいのだが、細かい箇所が気になり、いちいち訂正していくので、意外に時間がかかっている。現在、連載第21話を執筆中。 いつもの朝のルーティーン。筋力運動はフルバージョン。コーヒータイム。神戸風月同のゴーフルは、1枚食べると、それだけで朝食になってしまう。このお菓子は飽きることがない。 コボちゃんはクリニックへ出勤。コボちゃんの話をまとめると、このクリニックはガバナンスががたがた。支持系統も壊れているので、これではスタッフも患者も離れていくのは宿命。どんな事業も人間が最優先されるべき。 引き続き、執筆。BGMは山下達郎、サンタナ。窓の外、ちょんわカラスが鳴いている。ちょんわカラスはいつも元気。このあたりのカラスは個性的なので、固体識別が容易なのだ。みんな元気で、ボクを楽しませてくれている。 不動産管理会社に電話。担当の女性、実にビジネスライクで融通がきかない。駅の改札口同様、すべてがドライな方向へ動いている。 ロッカーのコーちゃんに電話。お互いの近況報告。元気でよかった。また、ロックンロールで遊びたい。 いつものランチタイム。キジバトポッポと並んでデリバリーのニコニコキッチン弁当を食べる。このメニューがなかなか。それなりの変化があるので、楽しんでいる。 永六輔さんの『誰かとどこかで』、TBSラジオの昼前のニュース、NHKラジオの昼のニュース、そして小沢昭一的ココロを聴き終わる頃には食器洗いも終わっている。 背中と肩がバリバリなので、マッサージチェアにかかる。膝にキロンが乗ってくる。BGMは志の輔落語。 午後は下絵。右手の親指のバネ指が気になるが、痛みがないので安心。むしろ、絵をかいているときの方が指は快調。この61年間、これだけ両手を酷使してきて、まだ頑張ってくれていて、本当にありがとう。 新作にかかっているのだが、この構図が難しく、もう下絵を5枚もかいているが、まだ満足できずにいる。もう少し時間がかかるかもしれない。けれども、イラストボードの残りが少なくなったのが心配。明日あたり、コボちゃんに買ってきてもらわないといけない。日本シリーズをBGMに、下絵を続ける。 夜はコボちゃんと一緒に、アルルを引き連れて散歩。経堂駅前のケンタッキーで炭焼きチキンバーガーを買ってもらう。これって、韓国風の味付けで、悪くないのだ。帰宅してかぶりついていたら、正面からキロンもかぶりついてくる。こうなると闘いである。 ラジオをつけると、松井がワールドシリーズでMVPに選ばれていた。おめでとう。ついに彼の指にもワールドチャンピオンリングが輝くわけだ。これはイチローだって羨ましいはず。新記録もいいが、優勝を味わえるのも、また選ばれた人であることの証。 アクセスを聴いていたら、今度は鳥取で謎の連続死亡はすべて男性。やはり、これもひとりの女性が絡んでいるらしい。もうこうなると、日本人のすべてが探偵となって、賞金稼ぎになるかもしれない。 ラジオを切り、太宰治をかけて眠る。文学の世界にいると、心がなごむ。というか、すぐに眠くなる。あとは白河夜船。 ▲ 柿熟しいただきますと烏鳴く
1106・金・ 未明より起きて原稿執筆は『ひみつのブルブル』。連載30回分の22回まで仕上げる。コボちゃんに朗読をしてもらっていないので、おしゃべりパソコンのしゃべりだけでは作品の出来は判断できないが、それぞれのキャラクターは生きていると思う。 いつもの時間になって、ラジオをBGMに筋力運動はフルバージョンのつもりだったが、途中でアルルに御飯とコーヒータイム。石和図書館の雨宮さんからいただいた、お庭の柿が、ほどよい熟柿になっていて、右のほっぺたが落ちる。ビックリバンの馬場さんお手製のパウンドケーキもおいしくて、左のほっぺたが落ちる。で、ほっぺたが落ちたまんま、出勤するコボちゃんをアルルとネコドモと一緒に見送る。 パソコンルームを閉め切り、TBSラジオ、お色気大賞で笑いながら筋力運動の続き。これでフルコース。グルコースではありません。むしろ、筋力運動で血液中のグルコースを燃やしてあげるのだ。 引き続き執筆。全体の推敲をしながら書き進める。 ランチタイムはTBSラジオとNHKラジオのニュースをBGMに。けれども、食事中には聞きたくないような事件ばかり。ときどき食事がまずくなる。小沢昭一的ココロをBGMに食器を洗う。 引き続き原稿執筆。物語の登場キャラクターと遊ぶのは楽しい。 医療雑誌のためのポジの渡し。B社の宮川さんがおいでになる。ビートルズ談義をする。椿さんと宮川さんはイヌがお好きとか。アルルが歓迎していた。 月刊「ラジオ深夜便」のゆめぞうイラストレーションのアイディア。2010年の全体の構想もふくめて考える。できるだけ楽しい絵のシリーズにしていきたい。とにかく、ゆめぞうはよく動いてくれる。 奇跡的生還をしたキジバトポッポがもたらしてくれたのだろう。天啓のように絵本『白い鳩』の新しい視点が降りてきた。そうだ、そうなのだ。それを書きたかったのが、その具体的方向が見えなかったのだ。漠然としていたものの焦点が鮮明になった。 腕時計のアラームが鳴って、デイキャッチをBGMにシャワー。宮台先生のレクチャーに傾聴する。あるフランス文化人類学者、恥ずかしながらボクはそのお名前を失念してしまったが、100歳でお亡くなりになられたとかで、その思想について語られていた。ポイントは世界への畏怖。我々には世界のほんの一部しか見えていない。目の前の事実をあなどってはならない。なぜ、この形なのか、なぜ、この色なのか。そこに世界の秘密がかくされている。それはビッグバン以来、宇宙が百億年の年月をかけて築き上げた構造なのだ。と、うまく表現できたかは自信ないが、宮台先生はそのようなことをおっしゃっていたのではないかと思う。まあ、ボクのような凡庸な頭では、とても宮台先生の門弟にはなれない。 帰宅したコボちゃんと病院へ。コボちゃんはそのまま新宿へ。画材屋でイラストボードを買うのだ。ついでに伊勢丹にいって、崎陽軒の焼売も買ってくるのだ。 いつもの透析。H看護士に採血データを読んでもらう。悪くない数値。疲れていたのか、熟睡してしまう。気がついたら、NHKラジオのオールディーズが終わろうとしていた。歌謡ドラマは『おかあちゃんの口紅』。以前ラジオ文芸館で聴いたもの。この場合はドラマより小説の方が胸に迫った。これも役者の演技と関係があるのかもしれない。おなじ泣きのシーンでも、役者の熱が違っていたような気がする。もちろん、これは趣味の問題ではあるが。いずれにせよ、いいドラマではあった。上方演芸会、どうも出演者がマンネリ。吉本興業のタレントがあれこれ問題を起こして、出演者の持ち駒が減っているのだろうか。まあ、そんなことはないと思うが。とにかく出演者のマンネリは真打競演も同じ。ウクレレ漫談の人ばかり出ているような気がするのだ。 新宿で買い物をしてきたコボちゃんが迎えにくる。もちろん、新宿からではない。一度は家に戻り、アルルとクオリスで迎えにきたのだ。 透析の待合ロビーで着替えていたら、更衣室で音がした。コボちゃんが飛んでいくと、患者さんが倒れている。急激な血圧低下によるものだろう。声をかけ、意識のあることを確認して、安全な姿勢をとらせると、コボちゃんは脱兎のごとく階段を駆け下り、スタッフを呼びにいく。ボクはその間、階下の透析質に呼びかけていたのだが、そこは盲人の悲しさ。緊急ボタンを押すことも、何もできず、声が届かないなら、ケータイでとケータイ電話を持ち出していたが、間に合わなかった。すぐにスタッフが駆け上がってきた。患者さんはロッカーに頭を打ち付けてはいたが、意識はある。けれども、すぐにCT検査の準備をしていた。遅い時間ではあるが、スタッフが残っていてよかった。やはり、こういうときのスタッフは心強い。もちろん、コボちゃんの動きも看護士そのもので、さすがと思う。ただ、こういうときに個人の能力差が現れる。やはり、動きや反応の悪い個人もいることはいるのである。こういうスタッフに担当されたくはない。幸い、ボクのベッドにはきていないが。 帰宅したら、案の定、崎陽軒の焼売があって、それをつまみにビール。ひさしぶりの味である。 萩原朔太郎の猫町をかけて眠る。やはり、最初の3分間しか覚えていない。萩原朔太郎もよく眠れます。 ▲ 秋更けて冷えた焼売つまみつつ
◇ 富士登山 七合目到着七合目を通過しました。次の地点は七合目道中。
1107・土・立冬・ 5時半に目覚め、すぐに執筆。『ひみつのブルブル』を25回まで書く。サタズバもラジオもパス。ひたすら執筆に集中。エンディングが近くなり、残念な気分。まだまだ、思い切り楽しんで書きたい気分。でも、これが終われば懸案の原稿に戻れる。とはいえ、『ひみつのブルブル』はイラストレーションもボクなのだ。これからキャラクターデザインをしなければならない。まあ、これも楽しみではあるのだ。 キジバトポッポを鳥篭から窓辺に解放してあげる。早速、アスレチックで遊んでいる。 アルルを連れて散歩に出る。マンション入り口は冬の日当たりが悪く、手袋をしていないと手がかじかむ。もともと末端の血行が悪いのだ。でも、歩いているうちに暑くなる。方角によっては、強い日差しを浴びるのである。 豪徳寺のモスで軽い朝食。またまたクラムチャウダー。いつもの花壇に座っていたら、向かいの寿司屋の女将さんがアルルを触りにきた。 線路沿いに歩いていく。某電鉄会社の経営するクローゼットを借りにいく。応対してくれた係員、どこかユニーク。なんとなく、忙しくて落ち着かない印象。この感じ、どこかで知っているぞ。ボクはそう思っていた。倉庫を見せてもらい、申請書に書きこむとき、日付を忘れていた。「今日は何月何日でしたっけ」と聞くと、係員はカレンダーを見て、 「あ、11月のセブンですね」 と、きたもんだ。あれれ、これってどこかで聞いたセリフ。そうだ。この人のしゃべりって、長嶋さんに似ていたんだ。そこを離れると、コボちゃんとふたりでげらげら笑う。アルルは賢そうに待機していた。 それにしても、仕事場のダウンサイジングは大変である。肉体労働の担当はコボちゃんだから、ときどき黙り込んで考えている。まあ、これからも常に身分相応でいきたい。 いい天気。干してふかふかの布団に、まず寝るのはアルル。お日様の香りに包まれていた。 午後はおえかきテーブルにつく。キジバトポッポは日当たりのいい窓辺で、網戸にへばりつき日光浴をしている。TBSラジオの土曜ワイドには若山ゲンゾーさんが出演。懐かしいシャンソンをかけていた。『河は呼んでいる』なんて、もう懐かしくて泣きそう。そして、イブモンタンにも泣きそう。1981年のオランピア劇場での復活ライブの録音だが、枯葉が最高。映画『恐怖の報酬』の話題でも興奮した。あれは名画中の名画だと思う。 15時からのパカパカ行進曲をBGMにゆめぞうイラストレーション下絵。親指のバネ指が気になっていたが、絵をかくには問題ない。仕事は快調。カットの下絵を5点ほどかく。もちろん、使うのは1点だけ。選ぶのはコボちゃんである。月刊「ラジオ深夜便」の脳トレコーナーの扉はいつもアイディアに苦労する。しっかりとしたコンセプトがないと、絵にできないのはボクの十代からの癖。だから、昔から漫画的手法なのである。けれども、考え疲れて眠くなる。 仮眠をしばらく。目覚めたら、日本シリーズが始まっていた。ホッカイドウファイターズを応援しているのだが、タイムリーが出ないまま、ゲームが進んでいく。それをBGMに、構想のまとまった扉イラストレーション下絵に向かう。習作を何枚か。失敗を何枚か。そして、やっと本番の下絵ができた。 引き続き、新作イラストレーションの制作。集中する。イラストボードも補充したので、安心して失敗できると思うと、これがうまくいくのが皮肉。B3のイラストボードの画面いっぱいに楽しい世界を広げる。気がつくと、日本シリーズは終わっていた。そこで三代目三遊亭金馬をかける。ボクはこの名人が好きである。もちろん、CDの全集を持っているのだ。 腕時計のアラームが鳴って、NHKラジオをかける。ラジオ文芸館は『忘れじの宿』。浅田次郎の作品だが、やはりうまい。京都の旅館を舞台にした大人のファンタジーである。このアナウンサーは京都出身だろうか。劇中の女性の京都弁が美しかった。ボクは山下智子ファンであることでお分かりと思うが、京都弁コンプレックスなのである。さて、浅田次郎。(この漢字で合ってるのかな?)ボクはこの作家に会ったことがある。『霞町物語』はボクのフェバリットなのだ。なぜなら、霞町にはボクも少年時代の思い出があるから。この人の扱う舞台は、ボクの少年時代と重なるのである。で、エレベーターの中で、ほんの一言二言ではあるが、言葉を交わしただけ。実は一昨年の日本点字図書館のイベントで、彼が講演をしたのである。そして、その前年の講演者がボクだったのだ。わあ、せこい接点。彼からは、いわゆる売れっ子のオーラが発散されていて、ちょっとボクは圧倒された。やはり、できる人はできる。むむむ、負けないぞ。といっても、とっくに負けている。とほほ。 電気を消してしまうと、キジバトポッポは歩くのをやめ、止まり木で休んでいる。ボクはその隣で絵をかいている。下絵が終わったのは12時過ぎ。 ラジオ深夜便には若尾文子が出ていた。昔は憧れた女優さんであった。ご亭主はユニークな建築家だったが、亡くなってみると寂しい。 ビールを飲んで墨東奇譚をかけて眠る。永井荷風は小説の中で評論を展開するのでさすがは学者。ただのエロオヤジではない。三田文学が誇る偉人である。そういうこととは関係なく、ボクは最初の5分間で眠っていた。 気持ちのいい週末に、キジバトの足音と落語をBGMに絵をかくのは楽しかった。 ▲ 冬立ちて手袋の手で犬を引く
◇ 富士登山 七合目道中到着七合目道中を通過しました。次の地点は八合目。
1108・日・ 6時に目覚めてパソコンに向かう。BGMは山下達郎。ICレコーダーの記録を参考に、日記の整理。中途半端になっている箇所を補充していたら、アルルが鼻を鳴らしている。またまた洗面所にでも閉じ込められたかと思っていたら、マッサージチェアで丸くなっている。要するに、足元のキジバトポッポに遠慮して、動けないでいるのだ。OKをかけてやると、キジバトポッポをうまくよけて、マッサージチェアから新聞紙へと飛び降りた。尻尾を振っているので、おやつをあげる。アルルは優しいのだ。キジバトポッポは昨日から引き続き、窓辺のアスレチックで遊んでいる。 洗顔と髭剃り。アルルを連れて豪徳寺へ散歩。盲導犬ごっこの途中、スタイルのいいブラックラブに遭遇。ほんの少しだけアルルは心を動かされたが、すぐに職務に戻る。小型件とも擦れ違うが、アルルはまっすぐに歩いた。 豪徳寺のモスでブレックファスト。11月のメニューになって、おいしいと思っていたチキン南蛮バーガーがメニューから消えていて残念。いつもの花壇にいき、アルルにおやつ。 帰宅して再びパソコンに向かう。執筆あれこれ。正午になったのでラジオをつける。ニュースと素人喉自慢をBGMに筋力運動。コボちゃんはたまっていた洗濯物と格闘。 午後はコボちゃんによる、『ひみつのブルブル』の最初から第24回までの朗読。声に出して不自然な箇所を加筆修正。何度も読み返す。途中、コボちゃんは洗濯機との往復。ボクはその間、パソコンの原稿に加筆する。朗読による推敲は夕方までかかる。よかったのは、コボちゃんが面白がって朗読していたこと。やはり、連載という形式にボクがはまったのだ。もしもボクが連載漫画を引き受けたら、こういう形式で仕事をしていくだろう。ボクには一コマ一コマの場面が見えている。まあ、動物の好きな人には楽しんでもらえる物語だと思う。 プリントアウトした原稿に加筆したものをICレコーダーに入れて、それをもとにパソコンの原稿を修正する。あと6回分で原稿が仕上がってしまうのが残念。 『ひみつのブルブル』はいくらでも続編が書けるだろう。新しいキャラクターや展開も、既に見えている。 月刊「ラジオ深夜便」のゆめぞうイラストレーションの彩色計画。けれども、コボちゃんが疲れていて、結局彩色は最後まで仕上げることができなかった。 ボクも疲れて川端康成の雪国をかけて仮眠。目覚めてから未完成の原稿に加筆するが、これも仕上がらない。本日はすべてが中途半端。 コボちゃんがキジバトポッポの体を調べている。傷があれば、薬をつけなければならない。ポッポ、ボクの肩にとまらせると、あまりの軽さに驚く。まるで空気みたいだ。行方不明になっている間、何物かに襲われ、折れたり抜けたりしていた羽に、新しい羽が生えてきている。生き物はすごい。特に鳥の羽が生えていくメカニズムは、見なければその脅威が理解できないだろう。これが恐竜時代の鱗だったなんて、誰が想像できるだろうか。そして、我々人間のDNAにも、生物進化の歴史が刻み込まれているのだ。この命、なんていう奇跡の集合体。そんなことを思われているとは夢にも思わないキジバトポッポが鳥篭に入り、サンルームに戻ってくる。 日没が過ぎたので、カーテンを引いてやる。ネコのキロンがやってきて、テーブルで刺身をもらって食べていた。この週末は天気がよかったので、別宅でゆったりと日向ぼっこをしていたのだ。自分たちのいないときは、ここでキジバトが遊んでいるとは夢にも思っていないだろう。 早めにベッドに潜り込み、明日の早起きにそなえる。 ▲ 山鳩と日向を分けて犬眠る
◇ 富士登山 八合目到着八合目を通過しました。次の地点は本八合目。
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