全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2016年11月21日~27日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

1121・月・下弦・

 1903年、明治36年のこの日、三田のグランドで最初の早慶戦が開催された。結果は11対9で慶應義塾の勝利だったことをNHKの毎朝ラジオが「今日の出来事」で紹介していた。そして2011年、平成23年の談志師匠ご逝去のことにも触れていた。そう。今日は立川談志師匠のご命日なのである。立川談志のいない世間なんてつまらない。そう思ってはいるけれど、生き残っているんだから仕方がない。そうして今、ボクは永六輔のいない世間も歩いているのである。どんなにすごい人であってもいつかはこの世から消えてなくなる。そして世間がどんどんつまらなくなっていくのである。とはいえ、談志師匠も永六輔も、みんなの中でいきていれば、その命は永遠なのである。

 ボクが最も信頼するジャーナリスト、下村健一氏のブログを拝読。エム ナマエのことを紹介してくれているのだ。以下はご本人からのお知らせです。

最近、自分のサイトに「同志たち at random」というコーナーを新設
して、ぼちぼちコンテンツを書き始めています。その2人目として、
ナマエさんのことをごく基礎的な事だけですが書かせて頂いてます
ので、ご笑覧ください。 http://shimomuraken1.com/profile.html

あと、さぼってばかりだったブログも徐々に再開してます。
http://shimo-switch.com/ 時々、覗いてみて下さい。

 ということですので、ぜひアクセスしてください。よろしくお願いいたします。

▲ 芝浜や語る談志の色男

1122・火・小雪・

 朝5時59分、福島で震度5弱の地震が発生。速報値はマグニチュード7.3、震源は福島沖、深さ10キロと報告されるが、その後M7.4、深さ25キロに修正された。
 いつものように朝6時のニュースを聴こうとNHKラジオをつけたら緊急地震速報が鳴り響いているのだ。続いて津波警報も。それからもNHKのアナウンサーは緊張感を持続させながら言葉によって警報を発し続けていた。繰り返しのアナウンスである。けれども機械的にならず、言葉が平仮名でわかり易くてよかった。これなら避難する気になるよね、とコボちゃんとふたりで納得。
 東京の震度は3だったが、それ以上の揺れに感じた。だから熟睡していたはずのコボちゃんも起きてきて玄関ドアを開けたのである。アルルもそれに続いて、
「さあ、いつでもスタートできますわよ」
と用意ドンの格好で逃げる体制になっていた。東日本大震災以来、アルルの地震に対する危機管理は万全なのである。
 津波の恐ろしさは海の水が海底から海の表面までそっくり動かされることにある。ただの波ではないのだ。動かされる海水の質量が甚大で、そのエネルギーは破壊的なのである。今回の津波でもその様子がテレビカメラにより克明に観察されていたらしい。失明前、日本海側で発生した津波のテレビ映像を目にしたことを鮮明に記憶しているが、それまで観てきたどんな映画の津波シーンにもなかった、海水が地上の万物を根こそぎ持ち去っていく凄まじいエネルギーにショックを受けたものである。津波を大きな波と思ってはいけないのである。津波とは海水の壁なのだ。海が集団で出張してくる恐怖の現象なのである。

 ボクのベッドでアルルとトラネコミミコがひとつの枕で眠っている。顔と顔とを寄せて、鼻と鼻をくっつけて眠っているのである。今日は11月22日でワンワンニャンニャンの日、犬と猫の日ということを知っているのだろうか。たぶん知らないだろう。けれども人間は知っているのである。ということでコボちゃんはアルルカンにアルルとミミのために、という口実でケーキを買いにいった。きっと人間が手伝っても食べ切れないくらい、山ほど買ってくるのだろうな。

▲ 足許の猫の背中に冬日差す

1123・水・勤労感謝の日・

 1963年のこの日、米国の人工衛星による世界最初の衛星中継で伝えられたのがケネディー大統領の暗殺事件だった。ダラス市内をオープンカーで走行中に狙撃されたケネディー大統領の返り血を浴びたジャクリーン夫人の姿に中学3年生だった当時の自分の受けた衝撃を忘れることができない。前の晩に偶然目にしたのがリンカーン大統領の暗殺をテーマにした映画だっただけに、その衝撃は更に大きかったのかもしれない。この出来事からボクはこの世界がシンクロニシティー、偶然という無数の糸の絡まり合いによって支配されている、という世界観を受け入れるようになっていくのである。

 本日は勤労感謝の日。国民の祝日である。なのに透析が早く始まるので忙しい。せっかくの休日なのに病院側の押し付けで透析患者はゆったりと休日を利用することができないのだ。この点、群馬の透析室は親切。休日であろうと祝日であろうと一切スケジュールに変わりはない。職員に対しての休日手当を可能な限り少なくしたいという病院側の経済的事情により患者が不便を感じることはないのである。そういう訳で本日のボクは忙しいのである。まず月刊ラジオ深夜便のイラストレーションの下絵を朝のうちに仕上げなくてはならない。もっと早く仕上げておけば問題はなかった訳だが、この際それは問題にしない。仕上がれば早々にシャワーを浴びておかねばならない。午後から急速に気温が下がるとの予報が出ているからである。雪になるかもしれないのである。風邪をひきたくないのである。これ以上お医者を儲けさせたくないのである。それから犬と猫に食事をさせ、自分自身にも餌を与える。昼のニュースに耳を傾けながらゆっくりと咀嚼をしていると、たちまち時間が経過する。さすれば玄関のドアを開き、階段を降りれば下でコボちゃんが待っている。勤務先の昼休みを利用して駆けつけ、ボクを透析室まで送り届けるのである。そう。コボちゃんも祝日出勤なのである。暦通りに休めるのは政治家かお役人だけなのである。さて、幸いなことにコボちゃんの勤務先は自転車で3分。だから病院側の押し付けに対抗できている訳で、これが遠方であるならば、別の対処方法を考えなければならない。と、こうした患者個人の状況をすべて無視して病院側は休日のタイムテーブルを強行しているのである。ああ、忙しい。

▲ 霜月の雪の予報に怯えけり

1124・木・

 1859年のこの日、ダーウィンの「種の起源」が出版された。また1972年のこの日、日本国外への持ち出し外貨制限が撤廃された。それまでは海外旅行に持ち出せる外貨は3000ドルが上限だったのである。この1972年という年にボクはヨーロッパ3か月放浪を決行する。3か月で3000ドルだから使えるお小遣いはちょっとだけ、という訳でもなかった。当時は1ドルが300円だったから3000ドルで90日間は学生の身分としてはたっぷり使える予算であったのだ。当時、ボクの旅行予算が1日10ドルだったのは単にボクが貧乏学生イラストレーターだった、ということなのである。この年から海外持ち出し外貨は無制限となったが、その恩恵に浴せたのはそれからかなりの年月が経過してからの話である。

 今日が締切である。ところが早朝のおえかき中に地震。ゆらりと揺れて天井が小さな音をたてていた。ここのところの日本列島、よく揺れている。それよりも気掛かりは東京の雪。この朝、東京都内で初雪が観測されたのである。11月の初雪は実に54年ぶりのこと。という訳で11月の初雪で東京はパニック。朝から晩までラジオは雪について伝えている。11月の積雪は明治8年、1875年に観測を開始してから初めてのことだという。で、雪になったのでこの日の原画渡しはコボちゃんが代理をしてくれた。雪で滑って転倒して骨折でもしたら大変、と心を配ってくれたのである。

▲ 目覚ましは熱いコーヒー牡丹雪

◇ バーチャル秩父札所めぐりコース  岩谷山久昌寺を仮想参拝、通過しました。
次は万松山円融寺。あと6,904歩です。現在の歩数、74,096歩。
3周目挑戦中でおじゃます、とここはアベちゃん風にいってみる。

1125・金・

 エム ナマエの支援者、ヒロコママと彼女が入院していた病院の話題で盛り上がった。ここでヒロコママはアルマジロの有馬次郎君と遭遇するのである。でもアルマジロという生き物をあまりよく知らなかったヒロコママは最初に廊下を徘徊するその生き物を目撃したとき、針の抜けたハリネズミくらいに思っていたらしい。まさか鱗に覆われた哺乳類が存在するなんて思ってもいなかったのである。そしてヒロコママはこの病院でエミューやフラミンゴといった鳥類とも遭遇するのである。アルマジロも鳥たちも入院しているのではない。飼育されているのである。けれどもヒロコママ、もちろんそんなことは知りやしない。入院した初日に院内を歩いていたら、人間の身長ほどもある巨大な鳥、飛べない鳥エミューと目が合ってしまったのであるからたまげるのも無理はない。そしてもっと驚くのは飼育されているのが鳥類だけではなく、イグアナやミドリガメ、という爬虫類にまで及んでいたことである。よくよく話を聞いていると、実はこの病院、ボクとも無縁ではない。この分室にときどきお世話になっているからである。そしてその分室も病院とは思えない室内装飾。病院の壁は白、という常識を打ち破り、総天然色に満ちているのである。天上にはマリリンモンローの姿まで浮かび上がっているのである。ミドリガメというのはおそらくヒロコママの勘違いで、リクガメであると思われる。イグアナやリクガメなどの大型爬虫類や、鱗に覆われた哺乳類のアルマジロ、大型鳥類のエミューなどに共通するテーマは恐竜、とボクは直感したのだが、この病院のテーマがそこにあるのかどうかはわからない。ただ、この病院にはボクの命を救ってくださった偉大なる外科医の先生も勤務しておられ、近いうちにお邪魔するつもりでいたので、今からイグアナやアルマジロ、エミューたちとの面会を楽しみにしている最中である。嬉しいのである。

 大相撲九州場所で、どうしても平幕に勝てない稀勢の里が日馬富士を破って横綱に三連勝という快挙を成し遂げる。稀勢の里という力士、強いのか弱いのかよくわからない。けれども今場所がこれでやっと面白くなってきた。それにしても稀勢の里というこの不思議な力士は本当に横綱になれるのだろうか。ただ優勝ができないだけで、横綱の資格は充分にあるはずなのだと稀勢の里ファンは想いたい。ま、ここ一番というピンポイントでアンラッキーが続いているのは間違いない。

▲ こんなにもあたたまってるかじけ猫

1126・土・

 キューバのカストロが亡くなったとのニュースが届いた。米国との関係が再開されたばかりで、このカストロの死去により今後のキューバがどう変化していくかにはいささかの興味のあるところだが、体制が違うと反応も違うのは当たり前。キューバには北朝鮮からの弔電が届いているらしい。ひとつの死によって悲しむ人々と喜ぶ人々。弾圧されたり、引き離された側にとってはカストロの死去は希望につながるのだろう。さて、カストロといえばゲバラ。そしてゲバラといえば彼の伝記映画「モーターサイクルダイアリーズ」を思い出す。学生運動にまるで興味のなかったボクにとって、ゲバラの知識というと、せいぜいその程度なのである。ゲバラがカッコいい、というのは理解できるのだが。

 大相撲九州場所は結局横綱鶴竜の優勝と決まった。稀勢の里は優勝できず、それでも年間最多勝が決まったらしい。優勝もしないで年間最多勝は史上初めてのことと聞く。強いのは強いんだけど、この人、結局何かが足りないような気がしてる。この足りなさも一度でも優勝できれば違ってくるような期待もある。とにかく稀勢の里にはここひとつを超えていただきたい。無敵だった白鵬だが、いつもいつも優勝できるほど強くはなくなってきた。という訳で今年の大相撲は優勝力士が5人も出現した。琴奨菊、白鵬、日馬富士(はるまふじ)、豪栄道、鶴竜。優勝経験のない大関は稀勢の里ただひとり。という訳で来年が楽しみな大相撲なのである。

▲ 木枯らしや散歩のセスナ遠い空

◇ バーチャル秩父札所めぐりコース   万松山円融寺を仮想参拝、通過しました。
次は竜河山大渕寺。あと2,458歩です。現在の歩数、81,342歩。
3周目挑戦中でごじゃりまする、と花菱アチャコ風にいってみる。

1127・日・

 日曜早朝のNHKラジオは生き物で盛り上がる。そして今朝はゴキブリの話題。それもヨロイモグラゴキブリという、あんまり耳にしたことのないゴキブリの話題である。驚いたことにゴキブリはクレゾールを分泌しながら徘徊する清潔な生き物であるらしい。不潔な場所で棲息するため、自ら殺菌や除菌をしながら暮らしているのだ。そんなに嫌わないでくださいなとは今朝の講師、昆虫カメラマン先生の弁である。そのサンプルとして、オーストラリアのヨロイモグラゴキブリを挙げていた。このゴキちゃん、
「きゃあ、可愛いい!」
なんて騒がれてペットとして愛好されている。このゴキブリ、カブトムシくらいの大きさでカブトムシくらいにノンビリと歩き回る。普段は穴暮らしで人目にはつかない。その昔、ボクがロンドンの動物園で見たジャイアントコックローチとはこの生き物のことだったのである。飼育箱の中で枯葉に埋もれていたワラジ、というのがボクの印象だった。要するにヨロイモグラゴキブリは我々が知っているゴキブリとは別に考えた方がいい。この虫、ペットとして愛好されていて希少なため、高価であると聞く。とはいえ、もしも乱獲されればたちまちに絶滅してしまう。ゴキブリホイホイで次々に地獄息にされるゴキブリと、絶滅が心配され、ペットとして珍重されるゴキブリ。その違いは動きが緩慢であること、足が短いということ、羽が退化して飛ぶことがない、ということである。そしてその最大のポイントは無菌なので手で触れても安全という点に尽きるだろう。でもなぁ、ボクはやっぱり抱いて寝て柔らかくて暖かい猫の方が千倍も万倍も好きですけどね。

▲ 霜月やパンタグラフの青い夜

◇ バーチャル秩父札所めぐりコース    竜河山大渕寺を仮想参拝、通過しました。
次は石龍山橋立堂。あと1,819歩です。現在の歩数、84,381歩。
3周目挑戦中だと聞いておりまする。





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