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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2016年10月3日~9日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

1003・月・

 台風18号の沖縄への接近が懸念されている。そして北軽井沢への接近があるのかないのか、ボクとコボちゃんは懸念している。実は明日から北軽井沢なのである。と、どうしてこんなに自己中な考え方をするのか、甚だしく恥ずかしいのである。

 またまた日本人の頭上にノーベル賞が輝いた。オートファジーって初めて耳にする現象名だが、まだ何が何だかよくはわからない。が、細胞内の蛋白質の再生産、つまりアミノ酸のリサイクルに関係があるらしい、ということだけは暗中模索ながらに理解した。高齢者の中には何も食べないで平気でおられる人があるのだ、とコボちゃんがいってたことがあるが、原因はどうもこのオートファジーにあるらしい。と、わからないなりにそう考えたのである。と、無責任な話で恐縮だが、これが責任あるコメントを発せられるくらいだったら、オイラもノーベル飴くらいはもらえたかもしれないのだ。

 大阪での香辛料増量疑惑が話題になっている。寿司チェーン店で山葵テロがあったと伝えられているのだ。韓国人旅行者に大量に山葵を仕込んだ寿司を食べさせた、という疑いである。提供した職人たちは、韓国の人たちがホットな食べ物が好きだからと弁明しているらしいのだが、山葵と唐辛子の辛みは違う。そんな言い訳にもならんことをいってるところからも、日本人の脳味噌が紙風船よりも軽くなり、外国からのお客様に対する正当な態度の判断が曖昧になりつつあることは疑いない。そもそも本場の職人が握る本物の寿司に期待して訪れているはずの観光客に悪ふざけを仕掛ける無神経さは異常としか思えない。名人の芸を期待して訪れた寄席に前座しか出てこないとか、満員御礼が評判の劇団の芝居のチケットをやっとゲットしたのに、インフルエンザで稽古不測、ヒドイ舞台だったとか、秋葉原のメイドカフェに入店したら接客に現れたのがナマハゲだった、というよりも非常識な出来事なのである。この話題、どこまで本当なのか、ちょっと眉に唾をつけたい気分ではあるが、もしも事実であるとしたら猛烈に恥ずかしい。ボクの韓国の友人たちの口癖は常に
「恥ずかしい」
だったが、この話題が真実であるのなら、その友人たちにボクはもっと恥ずかしくて顔を向けられないのである。

▲ ラジオでは台風レポート荒い波

◇ バーチャル富士登山コース  九合目を通過しました。
次の地点は九合五勺。あと、6,320歩です。現在の歩数、55,680歩。
3周目挑戦中!

1004・火・

 東京が真夏日になったと聞いているが、軽井沢では秋風が吹いている。けれども日差しは温かい。軽井沢最大の、たぶん最大だと思うのだが、そのツルヤスーパーの駐車場で買い物をしているコボちゃんを待っているとアルルがハアハアいい出した。そう。真っ黒な毛皮に包まれたアルルにとって、太陽からの輻射熱をすべて吸収してしまう真っ黒という色の影響で、この日当たりのよい駐車場はたちまちサハラ砂漠に匹敵する灼熱地獄に変貌してしまうのだ。そこでボクはクオリスのパワーウィンドウを引き下げた。おいおいコボちゃん、早く帰ってこいよ。まさかスーパーを買い占めるつもりじゃないだろな。今のオイラに、そんな財力はありません。もちろん昔もありません。

 250グラムのステーキ肉を深まりつつ秋の日差しから守り長良北軽井沢スタジオに到着。コボちゃんはアルルにトイレをさせ、トラネコミミコを誘導しながら鍵を開く。大量に仕込んだ食糧が運ばれる。ボクはパソコンのセッティングが終わったらすっかり疲れてダウン。ずっと寝不足だったせいか、昼寝のつもりが8時間ぶっ通しに眠ってしまった。気が付いたら深夜11時になっていた。知らないうちに半日が過ぎてしまったことを猛烈に勿体ないと思う。そうなのだ。人間は疲れを除去するため、眠るという非生産的な行為を保持しなければならないのだ。これで夢を見るという楽しみがなかったら人生の35パーセントは真っ暗闇じゃござんせんか。

▲ 秋の日を集めてほてる黒い犬

1005・水・

  朝、アルルがはしゃいでいる。雨の気配があるときは身動きひとつせずに待機しているのにはしゃいでいる。そうだ。もう台風の心配はなくなってしまったのだ。そうだ。超巨大との噂の台風18号、九州へ接近して深夜、北陸沖で温帯低気圧に変わり、北海道へ時速90キロで走り抜けていってしまったのだ。幸いなことにこれまで、大きな被害は報告されてない。気象庁がデカいぞデカいぞと脅かしておいたのがよかったのかもしれない。そりゃそうだ。最大瞬間風速が85メートルなんてのにこられたら人間の暮らしは風前の灯、吹雪の捨て猫、歩道橋の狸、木の葉の船で太平洋に漕ぎ出したアリンコ、もうどうなるかわからない。上陸してくれなくて本当によかったと思う。それにしてもこのブログ、最近は台風の話題ばかり、ボブディランの歌のセリフじゃあるまいし、風に吹かれてばかりいる。

▲ 台風を見送りまこと嬉しそう

1006・木・

 午前3時、フィリピン沖で台風19号発生という情報が飛び込んだ。1000ヘクトパスカルで西へ移動中とある。フィリピンから西だから遠くへいくということか。けれどもそっちだって人は暮らしているのです。世界中、どこでも日とは暮らしているのです。

 噂によると小学2年生の廃刊が決まってしまったという。一時は500万部を超えていた小学館の学習雑誌も、これで小学1年生を残すのみとなってしまった。ちょっと寂しい気分である。いや、かなり寂しい気分である。1970年にイラストレーターとして走り出した頃、ずいぶんお世話になった雑誌のラインアップである。小学1年生から6年生まで、カラーページから白黒のカットまで、次から次へと注文がきて、貧乏だった暮らしを支えてくれていた。日本全国、どんな僻地であっても小学館の学習雑誌は配本され、読まれていた。そうした山深い土地や海辺の町を旅するとき、子どもたちが読んでいる学習雑誌のページを開いて、
「ほらほら、これがボクの絵だよ」
と自慢するときの誇らしさを今も忘れられない。とはいえ、世界は常に動いている。諸行無常で揺れている。アナログはデジタルに席巻され、本はネットに役割を奪われる。それでも言葉はなくならない。人は言葉で伝え、そして考えるのである。

▲ 台風も生まれればまた死んでゆく

1007・金・

 新宿駅西口の伏魔殿では魑魅魍魎たちがまな板に乗せられてアップアップしている。地獄の鯉だってまな板の上では暴れるのだ。大きな口をぱくぱく開いて無駄な抵抗をするのだ。と想いたいところだが、果たして内部調査でどれだけ真実が明らかにされるのだろうか。泥棒が自分たちを縛る縄を丈夫に作る訳がないのである。いつまでもそういうことを許しているから役人が役に立たず、公僕がこの国の民を自分たちの安定のために利用して堕落の一途を辿るのである。民だって塩よりは砂糖を好むから、わかっていながら糖尿病地獄に落ちていくのである。誰だって人には厳しく自分には甘い。そこを乗り越えられれば世の中は変わるのだが、その塀が乗り越えられないから三国志の時代から世の中はちっとも変わらないのである。支払う方が頭を下げ、支払われる方がふんぞり返るのである。

▲ 台風やどこかで鳥が鳴いている

◇ バーチャル富士登山コース   九合五勺を通過しました。
次の地点は頂上。あと、7,648歩です。現在の歩数、62,352歩。
3周目挑戦中!

1008・土・寒露・

 未明に目覚めると阿蘇山が爆発的噴火をしたとNHKラジオが伝えている。噴煙は1万メートルを超えた。熊本県や大分県だけでなく、西日本や中国地方の広い範囲にまで降灰が予測されている。やはりこの春の集中的連続地震と関係があるのだろうか。今年の熊本県はアンラッキーとしか言い様がない。そうなのだ。いいときはいい。悪いときは悪い。荒海を越えなければ静かの海には到達できない。試練のない人生なんてないのである。地震だって津波だって噴火だって失明だって、相手を選ばず突然にやってくるのである。アルルにだって突然にやってくるのである。
 コボちゃんとの散歩中、アルルがキイロスズメバチに刺されてしまったのだ。地面にスズメバチが待機してるなんて考えてもいなかったのだ。この前、アルルを刺したのもムカデなんかじゃなくて、このキイロスズメバチだったのだ。痛くて歩けないアルルはクルマに乗せられ帰ってきた。コボちゃんに背負われ、階段を上がってきた。けれどもコボちゃんの応急処理で次第に歩けるようになってくる。消炎鎮痛剤の投与と保冷剤の湿布がよかったのだと思う。でも、その保冷剤を縛り付けているのが黄色と黒の縞模様、蜂のデザインのタオルというのはなんとも気の毒。 アルルには踏んだり蹴ったり、いや、踏んだり刺されたりのスズメバチ、だったのである。

 クライマックスシリーズの開幕である。そして横浜ベイスターズが読売巨人軍に快勝したのである。ファイナルステージに王手をかけたのである。今年のセリーグ、下剋上でますます面白くなってきたのである。

▲ たわむれに犬も歩けば秋の蜂

1009・日・上弦・

 北風が鳴らす山の音がしている。外に出たら林全体が鳴っていたのである。昨日までとは打って変った雰囲気なのだ。そう。北風に色を変え始めた木の葉たちが乾いた声で歌っているのだ。もう涼しいを通り過ぎて寒くなった。そう。昨日は寒露だったのである。

 東京に向かっている。連休で渋滞の軽井沢を移動している。のつもりだったんだけれど、いつの間にか前後のクルマが消えていた。どこへいってしまったんだろう。不思議に思っていたら、
「きゃあ!」
突然コボちゃんが悲鳴を上げた。目の前を真っ黒な影が横切っていったのである。お化けじゃない。鹿なのだ。コボちゃんの観察だと、大きな体と角だというのだから、カモシカではないだろう。おそらく、ニホンジカとかホンシュウジカとか呼ばれる生き物なのである。奈良に暮らせば天然記念物とされる、あの陸生哺乳類なのである。馬と並べば馬鹿にされる、あの生命体なのである。なのにここでは交通事故の危険にさらされ、禁猟が解かれればイノシシと同じように駆除の対象にされてしまう。アメリカから呼び寄せたオオカミを放して退治しようという話まで持ち上がっている。オオカミは絶滅させて輸入して、鹿ならば場所によっては天然記念物に指定して、人間たちのご都合主義はますますエスカレートしていく。人間だって同じ生き物なのにさ。

▲ 色を変え装う山に風邪歌う





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