全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2016年9月19日~25日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0919・月・敬老の日・

 台風16号が九州方面に接近している。秋雨前線がその台風16号に刺激され、この北軽井沢にも雨を降らせている。朝から休みなく降らせている。喜んでいるのはアマガエルだけ。声を揃えて雨と一緒に歌っている。そして今日は群馬県N町で人工透析を受けることになっている。雨が降ろうと槍が降ろうと人工透析だけは休めない。ということで、北軽井沢高原からワインディングロードをひた走る。途中、山あいの滝から勢いよく水が落ちている。この滝はとても正直。7月の水不足を心配された頃は、自分は滝なんかではありません、というようにしらばっくれていたのに、台風が連続してやってくれば、華厳の滝も真っ青になるほどに激流となって水を落としている。ここを通るとき、コボちゃんは必ず滝レポートをしてくれる。要するにこの滝はお天気のバロメーターなのである。
 休みなく押し寄せる台風の影響で、終日の雨だった。おかげでアルルが落ち込んでいる。ノーリードで野山を歩き回るのを楽しみにこの北軽井沢高原にやってきているのに、アルルは顔を落として失望している。元気なのは野外のアマガエルだけ。夜になっても元気よく鳴いている。まるでアマガエルに包囲されているようだ。もしかしたらこのスタジオの外壁、アマガエル模様になっているのではあるまいか。

 ラジオをつけるとパラリンピックの閉会式をやっていた。で、日本選手団、オリンピック選手団に負けない活躍を展開しているとばかり思っていたのに意外なことに日本は金メダルなしとのこと。それでも銀メダルが10個、銅メダルが14個でトータル24個はすごいと思う。という訳で納得。銀メダルに輝いた水泳の選手が金メダルを獲得できず、しきりに口惜しがっていたことに。そういう事情だったのである。視覚障碍者のボクとしてとりわけ拍手喝采したいのは、銀メダルを獲得した視覚障碍者女子のマラソン選手と、銅メダルに輝いた視覚障碍者男子のマラソン選手。女史の記録が3時間半とは驚異的。見えない状態で42.195キロを3時間半で走破する物凄さはボクの理解を超えてます。自分だったら殺されても挑戦しません。あと4年、これからも皆さん猛烈な頑張りをするのだろうな。心から尊敬しちゃうのです。

▲ コスモスが見送る山のドライブウェイ

0920・火・動物愛護週間・

 未明、台風16号が鹿児島に上陸した。西日本の太平洋沿岸を東北東へ移動。勢力は弱まっているとはいえ、まだまだ強い台風であることに変わりはない。あちらこちらで馬鹿馬鹿しいほどの雨を降らせている。これまで経験したことのない猛烈な雨とか、記録的短時間大雨警報とか、報道は言葉を極めて雨の強さを主張している。250ミリとか500ミリとか、一度に9月の降水量を軽く超えるような雨を降らされてはたまらない。いくら神様のなさることとはいえ、勘弁してもらいたい。こうなると地球温暖化を信じるしかないのだろうか、と頭を抱える。
 さて台風16号、和歌山県に再上陸して、三重県や岐阜県で大暴れをしてから東海道沖で温帯低気圧に変わった。けれど呼び方は変わっても雨や風がなくなる訳じゃない。動物愛護週間というのに、あんまりアルルをガッカリさせないでもらいたい。で、ボクも動物愛護週間ということなので、雨に閉じ込められ、朝から室内で疑似ウォーキングをしていたのである。

▲ 台風の間を人が歩いてる

◇ バーチャル富士登山コース    六合目を通過しました。
次の地点は六合目道中。あと、3,149歩です。現在の歩数、12,851歩。
3周目挑戦中!

0921・水・

 押し寄せる台風と、それに刺激される秋雨前線の影響で雨ばかり。今回の北軽井沢滞在は屋内でひたすら待機のアルルだった。どれだけ散歩にいきたかったことだろう。それでもブーイングひとつせず、コボちゃんをじっと見上げてお座りをしている。人には真似のできない忍耐力である。猫にも真似のできない忍耐力である。この忍耐力で盲導犬は任務を遂行するのである。

 雨ばかりで食欲がわかず、御飯がたくさん残っている。そこで玉葱とピーマンと椎茸を細かく刻んでぱっぱと炒め、蛋白質としての挽肉と、あらかじめスクランブルしておいたタマゴを加え、御飯をぶち込む。隠し味はナンプラー。コボちゃん特製の炒飯である。わかない食欲をこいつで誤魔化し、腹ごしらえをしてから東京へ移動。今回の北軽井沢、デスクワークのボクと、昼寝担当のトラネコミミコは気にしないけど、コボちゃんとアルルは台風と秋雨前線で退屈な毎日で、もう半分、腐っているのである。

 オートライトの装着が義務化されるという。薄暮での事故防止が目的である。薄暮でなくても霧が出ればロービームをハイビームに切り替える。ヘッドライトは運転者のためでもあり、また対向車のためでもあり、そして歩行者のためでもあるのだ。オートライトは薄暮になれば自動的に点灯されるシステム。このオートライトの義務化は2020年の新車からされるらしいが、早ければ早いほどいいような気もする。というのはこの雨の軽井沢高原でも無灯火で走っているクルマがいるからだ。血管を運ばれる赤血球や白血球のように道路を移動する無数の自動車の群れ。その中には無神経もいれば馬鹿もいる。そして、それはそれでカバーして差し上げなくてはならないのである。

▲ ただ秋の雨の音だけ聞かされる

◇ バーチャル富士登山コース   六合目道中を通過しました。
次の地点は七合目。あと、5,793歩です。現在の歩数、16,207歩。
3周目挑戦中!

0922・木・秋分の日・

 今日は秋分の日。昼と夜が半分ずつの一日である。なのに降水確率80パーセントとは情けない。とにかく雨ばかりで、世界がふやけ、腐り落ちていく音がする。ラジオではリスナーからの手紙が紹介され、この天気でも朝からお弁当を作っているとの晴れない気分が伝えられていた。子どもは灰色の空を見上げ、テルテル坊主をぶら下げているとのこと。今日は運動会なのだ。けれども雨が上がらないのだ。昔だったら花火で運動会の開催を知らせたのだが、今はどうなのだろう。それにしてもこの時期の運動会はいかがなものか。どうしてわざわざこの時期に学校関係者、台風や秋雨前線に挑むのだろう。それよりも運動会のタイミングを10月10日の体育の日に合せたらどうなのか。1964年東京オリンピックの開会式に選ばれたほどの晴れの特異日なのにと頭をかしげたくなる。これも祝日を政権与党がいじくり回して動かしてしまった悪影響なのである。ハッピーマンデイの逆効果なのである。という訳で学校関係者がスケジューリングに苦労するのは勝手だけど、テルテル坊主を祈りをこめてぶら下げる子どもの切ない気分にはシンパシーを感じてしまう。自分にも覚えがあるからだ。その心情を経験したことがあるからだ。そして晴れた空に響き渡る花火の音に胸を撫で下ろす、あの嬉しい気持ちを、現役の子どもたちに少しでも多く味わってもらいたいのである。

 世田谷では蟋蟀が鳴いている。エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、オカメコオロギ、声を合わせて美しく歌ってくれている。けれども北軽井沢スタジオの蟋蟀は鳴いてはくれない。あいつら、カマドウマとかカマドコオロギとかいわれる連中で、可愛くないのだ。共食いをするらしいのだ。だから密閉された環境で増殖しないよう、コボちゃんはティッシュでつまみ、スタジオから追い出している。大きく成長する前に、つまみ出しているのだ。大きくなると、とてもじゃないけど気持ち悪くてつかめないのだ。とにかく、鳴かない蟋蟀は気味が悪いのだ。

▲ 項垂れるてるてる坊主運動会

0923・金・下弦・

 朝、無二の親友に電話する。ニューヨークで爆発事件があったからだ。例のあの、29名が負傷したテロルである。死亡者は報告されていないが、1名は重傷とのことで、コボちゃんと盲導犬アリーナとニューヨークをうろついたことのある自分としても心を痛めている。で、どうして親友に電話をかけたかというと、その当時、彼が米国に滞在していたからだ。奥さんと共に東海岸を回っていたからだ。そしてその親友がそろそろ帰国している頃だったのだ。彼はもちろん無事。ニューヨークではグランドゼロ付近のホテルに宿泊していたとのこと。それからはニューヨーク談義となる。ナインイレブンはボクが盲導犬アリーナと歩き回ってから3年後の出来事であったのだ。夜になっても不安なく散歩のできたニューヨーク。あれからそのニューヨークがどれだけ変わってしまったのか、ボクには想像もつかないのである。

 わざわざ海外出張してニューヨーク国連で北朝鮮に文句をいったり、キューバでインフラを売り込んだりしてるのを、メディアを駆使してしきりにアピールしているアベちゃん。けれども拉致問題はほったらかし。お隣が核実験をやったりミサイルを飛ばしたりするとすぐ、鼻息を荒げて勇ましい態度を取るけれど、アメリカの傘の下で虎の威を借る狐をいくら演じても効果は期待できない。北朝鮮の悪あがきだってアメリカという虎に対抗するため、あれはあれで虎に向けてのラブコールなんだと思う。要するに三代目という2匹の狐が日本海を挟んでアメリカという虎に媚を売っている訳だ。

 来週から臨時国会というタイミングで川田龍平議員から電話をいただく。長い電話になってしまった。いつも、彼の活躍が国会中継で放送されるのを期待しているのだが、残念ながらそのことは話題にならなかった。彼とは2000年にとある集会でお目にかかって以来のことである。つまり、彼が政治家になる前からの長いお付き合いとなる訳だ。共通しているのは命を区切られる経験。彼が務める松本大学でのレクチャーを依頼されたこともあるし、ボクが入院していた旭川医大付属病院にお見舞いにきてくれたこともある。彼が参議院議員になられたのはその後のことである。選挙のときは何度も応援演説をさせてもらった。奥さんとなられたジャーナリスト堤未果(つつみみか)さんとも不思議なご縁があり、世界は縦糸と横糸の織り成す布であるとの印象を深めている。人生は面白いのである。彼女のお母上が経営されていた渋谷西武デパートのペイパーショップ「カミカ」で、学生時代のボクは絵本を販売してもらったり、ミニ展覧会を開かせてもらったことがあったのだ。当時の恋人がその店でアルバイトをしていたこともあったのだ。という訳で、今は川田龍平ご夫妻の活動に注目、奥さんのラジオでのご活躍にも敏感になっている訳である。

 ヨコハマベイスターズがジャイアンツに12対4で快勝。この勢いでいくと、もしかしたらジャイアンツを抜いてセリーグの2位になるかもしれない。今年のクライマックスシリーズ、わくわくの楽しみになりそうなのである。ヒロシマカープに日本選手権を獲得してもらいたいとは思っているけれど、ヨコハマベイスターズにも頑張ってもらいたい。相手になってくれるパリーグの雄が、日本ハムになるか、ソフトバンクになるかのバトルも面白い。群雄割拠の下剋上、野球の戦国時代到来の期待は高まるばかりなのである。

▲ 気がつけば蟋蟀ばかり虫の声

◇ バーチャル富士登山コース   合目を通過しました。
次の地点は七合目道中。あと、5,194歩です。現在の歩数、22,806歩。
3周目挑戦中!

0924・土・

 沖縄で米軍のハリアー攻撃機が墜落した。オスプレイもそうなのだが、垂直離着陸型は落ち易い。設計に無理があるんだよね。ハリアーの開発当時、エンジンと骨組みだけの試験機が垂直で離着陸テストをする映像をニュースで何度も見せられたが、とてもまともに飛ぶとは思えなかった。なんせ、ジェットエンジンだけを包みこんだ骨組みが空に舞い上がろうと頑張るのだから。その骨組みに翼と胴体をくっつけて、ハチドリみたいなフォルムに仕上げたのがハリアー戦闘機なのである。オスプレイがいかなる形状をしているのかは知らないが、とにかくハリアーもオスプレイも沖縄には落ちずにいてもらいたい。それより、とにかく、沖縄の米軍基地を日本全国に公平に分散してはいかがだろう。

 今日は晴れてくれるものとばかり期待していたのに、天気予報は雨。そしてその通り、昼過ぎになってから外では激しい雨音。なんだよ、この大雨。おいおい、またまた天気予報の大当たり。天気予報が外れないとは困ったもんです。

 豪栄道の優勝が決まった。優勝インタビューでは思わずもらい泣きをしそうになる。大好きな大阪出身ということで、ずっと応援してきたのだが、実に頼りない大関でいつも角番に立たされ、冷や冷やさせられてきた。なんだろ、今場所のこの力士の強さ。角番大関がいきなり全勝優勝に向けて邁進している。もしも実現すれば大相撲史上初めてのことであるらしい。そんな事情だから豪栄道の活躍に比べて今場所の稀勢の里の根性の無さが目立って仕方がない。この力士に足りないものって何だろう。根性、度胸、覚悟、勇気、そして図太さと臨機応変さ。ガラスのハートも気に入らない。聞けば、ここ一番で控えているときの稀勢の里の心臓のドキドキが隣に座っている審査役の耳に届くというのだから情けない。緊張のし過ぎである。いつも何かがひとつ足りない稀勢の里。ここ一番を落としてチャンスを逃す稀勢の里。ここ一番に勝利して横綱を手に入れた鶴竜にも追い越され、そしてまた豪栄道にも先を越されようとしている。稀勢の里、ここで腐らないとよいのだが。今度こそ、来場所で度胸を見せてもらいたい。

 5連勝でヨコハマベイスターズが2位のジャイアンツに1.5ゲーム差と迫っている。パリーグの首位争いも激烈で、とにかく今年のプロ野球は下剋上で面白い。大相撲ももっともっと下剋上になって、盛り上がってもらいたいものである。

▲ 秋場所に涙を運ぶ初優勝

◇ バーチャル富士登山コース   七合目道中を通過しました。
次の地点は八合目。あと、6,311歩です。現在の歩数、28,189歩。
3周目挑戦中!

0925・日・

 遊歩道の先でツクツクボウシが鳴き始めた。日差しが出ているのだろう。カラスも機嫌よく鳴いている。ずっと雨が続いていて、日差しが出るのは久しぶりのこと。今年の9月で夏日に恵まれた蝉はラッキーである。秋雨の間に生まれ、そして死んでいった蝉がいたとしたら、何と哀れなことだろう。雨が降っている朝に地面から羽化し、雨が降っている夕方に骸となって地面に戻っていく。鳴けず、飛べず、生涯を終えていく。浮かばれないかもしれないが、命はこうして生まれ、消えていくのである。色即是空、なのである。

▲ あの日からもう戻らない蝉の声





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