全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2015年6月15日~21日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから29年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0615・月・
 もうすぐ夏至です。1年間で最も昼間の長い頃です。そしてどうやら今がいちばん日の出が早いそうで、もうこれ以上は早くならないとNHKの森田美由紀アナウンサーもおっしゃっていました。というわけで札幌の日の出が3時55分と、4時より前に一日が始まります。仙台では4時12分に日が昇り、東京では4時25分。名古屋が4時37分、金沢が4時34分。大阪が4時44分で広島が4時57分。松江が4時52分で松山が4時58分。福岡にいくと日の出は5時を過ぎて5時8分。そして沖縄の那覇が5時36分。ちなみに東京の日の入りは18時58分。夏至になれば、この日の入りの時刻がどこまで延びるのか、ちょっと楽しみな今日この頃なのです。
 あんまり注目してないプロ野球交流戦だったけど、大笑い。最下位が巨人軍でケツから2番目がベイスターズ。つまり、セリーグのトップ2チームがパリーグに勝てないわけです。とはいえ、ボクが応援しているベイスターズは惜しい試合ばかりで、セリーグのチームと闘えば、きっとまた成績が上がるに違いないのです。中畑君、また頑張ってね。
 網棚からドローンがドローン、とは誰がいったのか、うまいことをいう。それにしても、盗まれた鞄に国交省のドローン関係の書類が入っていたとはあきれる。お役人の危機管理意識はどうなってるんだろう。昔、網棚に原画を忘れて大目玉を食らった編集者がいたけど、酒をのんでの網棚は「振り込め詐欺」の口実に使われるくらいのもので、今でもそんな馬鹿がいるとは情けない。やっぱり霞が関は脳味噌が空っぽのピーマンエリートを栽培する野菜畑なのかもしれないね。
 高級キャリーバックで人は未来を台無しにするだろうか。そんなことがあるはずがない。誰でもそう思う。要求したのは札束の詰まったキャリーバックに決まっている。キャリーバックでなければ運べないほどの札束が詰まったキャリーバックなのである。だからそいつを高級キャリーバックというのだ。今、日本中がそう思っているに違いない。
 アメリカが飼い慣らしたキャンキャンとよく吠える小型犬と、大阪からやってきた鵺が仲良くお食事をしている間、戦争法案反対集会に2万5千人が集まった。アベノトリックに気がついた人たちが増えてきたのだ。そう。今ならまだ間に合う。
 鹿児島で50年に一度の豪雨あり。まるで滝みたいだったと人はいう。最近の梅雨前線、しとしとなんて、とんでもない。嵐みたいで可愛くない。

▲ この水を 誰が運ぶか 天の滝

0616・火・
 世の中、いい雰囲気になってきた。昨日デイキャッチに出演されていた憲法学者、小林せつ慶應義塾大学名誉教授は安倍政権の馬鹿の壁を指摘し、馬鹿殿を連発。馬鹿殿突撃と、馬鹿殿ご乱心を強調されていた。憲法審議会に呼び出された三人の憲法学者のおかげでマスコミは目覚め、人々が覚醒しつつある。これで流れが変わる。憲法を土足で踏みにじる政府は北朝鮮と変わらない。早稲田大学の長谷部先生もおっしゃっている。そうなのだ。日本は立憲国家。国家が個人に優先するような全体主義国家ではないのだ。権力者が好き勝手をやれるような国ではないのだ。安倍政権の馬鹿の壁を築いている連中には、もう一度その寝惚けた顔を憲法で洗って、出直していただきたい。
 軽井沢朗読館の青木裕子館長から浅間山が噴いたとメールが届いた。火山灰は確認されたけど、誰も気が付かないほどの軽い一発であったとか。そんなんでいいから浅間山の先生、次から次へと軽い一発をやってもらって、ガス抜きを早くしておくれ。
 それにしてもニュースは騒ぎ過ぎ。日本に暮らしていて火山の影響のない地域なんて、どこにも存在しないのだ。温泉は好きなのに、噴火は嫌だなんて、そりゃ人間の勝手です。火山だって、いろいろとスケジュールがあるのです。

 東京ドームシティーのお化け屋敷にやってきた。ドームシティーというくらいだから屋内にあるものとばかり思ってたら、ビルの屋上に建てられたパビリオンだった。外だから蒸し暑い。そしてお化け屋敷の中に入っても蒸し暑い。冷房が効いてないのだ。よし。こうなったらお化けたちに頑張ってもらって、思い切り涼しくしてもらおうじゃないか。
 エスコートはNHKのディレクター、吉村礼子さん。あの荒木明日香さんの「たんぽぽ」をプロデュースした方である。今度、視覚障碍者とお化け屋敷というテーマで番組作りをするので、目の見えない人間にお化け屋敷を楽しんでもらうためにはどうしたらよいか、という相談を受けたので、実際にボクがその恐怖体験をすることになったのである。
 入り口で説明を受ける。この屋敷には秘められた物語があるというのだ。吉村ディレクターは謎の女からとされる一通の手紙を案内嬢から受け取り、ボクらは玄関をくぐる。不気味な音をたてて背後の扉が閉まった。
 エスコートする吉村ディレクターが
「中は真っ暗です」
という。それだけで怖い。ボクが見えなくて、エスコート役の吉村ディレクターも目が見えなくなって、ボクらはいったいどこへいくのだろう。
 次々と開かれるドア。不気味にきしむ蝶番。ぼんやりと浮かび上がる恐怖世界。この家はドアだらけになっている。来客はそれらのドアノブのひとつひとつを自らの手で回してやらないと先へ進めないようにできている。ネズミーランドのホーンテッドマンションみたいに乗り物に乗って目をつぶっているだけで出口まで運ばれていく、そんなわけにはいかないのだ。
 小部屋の連続である。新しい部屋に入る度にドアがボクにぶつかってくる。敷地面積の有効使用のため、よっぽど建築士は苦労したんだろうな。ボクはそう思った。
「これから右へ曲がります」
といって左へ曲がる吉村ディレクターが怖い。
「ギ、ギギギ、ギギイイ…」
 効果音とはよくいったもので、次の間に移動する度に展開する音の変化も効果的。なんちゃって。
 蟋蟀が鳴いている。ここは屋外の設定なのだ。
「井戸があります」
 いかにも何か出てきそうで、井戸があると聞いただけで怖いけど、井戸端で鳴いている蟋蟀がやけに不気味なのは意外だった。どうしてだろう。怖がらせるための音だらけの中で、その日常性が怖いのかもしれない。でも、説明してくれる吉村ディレクターの声がいちばん不気味だったかもしれない。
 その吉村ディレクターが小声で教えてくれる。
「この部屋、お菊人形だらけなんです」
 沢山のお菊人形と聞いただけでゾッとする。リアルなアンティックドールもコワイけど、お河童頭の黒髪の少女もコワイ。つい最近、筒井康隆の無数のお菊人形が都市を襲うという小説を読んだばかりなので、よけいコワイ。そもそもボクは人形のある部屋では眠れない人間なのだ。もしもひとつでも、その人形が笑ったり動いたりしたら、と考えただけで凍りつく。そう。ボクは自分の想像力を最も恐れているのかもしれない。
「きゃあ!」
 突然、背後で声が爆発した。ボクが跳び上がる。
「きゃああああ。いやいやいや!」
 聞けば、それは男性に背中を押されてやってきた女の子だった。何か出るか、何が飛び出すか。さっきからビクビクしてたから、何が聞こえてもボクの心臓がジャンプする。
「すいません。どうぞお先にいってください」
 カップルに道を譲る。こちら、エスコートなしでは一歩も進めないから、迷惑をかけたくなかったのだ。先にいってもらうと、
「きゃあ、きゃあ。いやいやいや!」
と先々で声が上がり、実にリアクションのよい女の子で、連れてきた男の子もさぞや嬉しいことだろう。もしかしたら思い切り抱きつかれているのかもしれない。
 それにしても、あれだけ叫ぶのだから、この先にどんな恐怖が待ち受けているのだろう。想像しただけで怖くなる。そうだ。幽霊も化け物も出るまでが怖いのだ。何よりも沈黙がいちばん怖いのだ。もしかしたら絶叫は、その恐怖を打ち砕くための最高の防御手段なのかもしれない。
 とはいえ、ああ派手に騒がれてしまうと、幽霊も化け物も出る幕がないんじゃないのかな。そのせいかどうか、後からついていくボクの目の前に、お化けらしき物が現れることは一切なかった。
 首吊り死体。刺殺された女性のいるベッド。地獄のオルゴール。
「これ、わかりますか」
 死んでいる女の人に触らせてもらったら、明かな作り物で、一度で怖くなくなった。そうなのだ。どうせみんな作り物なのだ。本当に怖いものは自分の内部に潜む恐れの心だけなのだ。
「どうでしたか?」
 いつの間にか外に出ていた。屋敷の中からは絶叫が聞こえてくるけど、ボクはそれほど怖くはないよと周囲の人に教えてやりたくなった。吉村ディレクターがもっと怖がってくれれば、ボクももっと怖かったのかもしれないけれど。恐怖も楽しさも伝染するもの。そういう意味で、盲人にとってのお化け屋敷はパートナー次第といえるのかもしれない。
「あの扉、怖かったでしょう。わざとぶつけていたんです」
「わぁ、そうだったんですか。怖い、というよりは、頭の悪い建築士だなと思って歩いてましたけど。あはは。それにしてもあの手紙、何だったんでしょうね」
「何だったんでしょうね」
 というわけで経堂に戻り、祝杯となる。吉村ディレクター、今日はありがとうございました。おかげさま、久しぶりのお化け屋敷体験でした。

▲ 論理では 打ち崩せない 馬鹿の壁

◇ バーチャル『四国八十八カ所』コース

29番、国分寺を仮想参拝、通過しました。  次は30番、善楽寺。
あと16,197歩です。現在の歩数、752,003歩。2周目挑戦中!

0617・水・
 国立大学は税金で運営しているのだから国旗を掲揚せよという理屈がわからない。税金は我々が払っているのであって、政治家や役人が稼いでるわけじゃない。また、たとえどれだけ票を集めたとしても民主主義は数の暴力でもない。それぞれの票は国民の祈りであり、願いであるのだ。だから憲法で国家権力をコントロールしているのであって、その憲法を無視する権力は暴力でしかない。補助金をネタに文部省が大学に脅しをかけているみたいだけど、ますます現政権が凶暴性を明らかにしつつある。何を考えているのか、安倍政権。国民がお灸をすえない限り馬鹿殿のご乱心が続くのだ。
 10時からのカルチャーラジオは「私の落語博物誌」の11回目。本日は「若者たちと遊び」と称して、江戸時代の遊びについてのレクチャー。江戸っ子はこれを「あすび」と発音する。遊びの代表は芸事と芝居と女郎買い。今朝はその一例として桂米朝の『欠伸の稽古』と『試し酒』の枕を流していた。正直をいうと、ボクは米朝の落語があまり好きではなかった。けれども物故して、その芸の価値が上がるわけではないのに、改めて正座して拝聴すると、それまで感じられなかった芸の味が心の中に飛びこんでくる。学べば学ぶほど、この世は面白いものに満ちている。
 しとしと雨がいつの間にかざあざあ降りになっている。ビリージョエルをBGMに作業しているパソコンの音声が聞こえなくなってきた。こりゃ梅雨の雨なんてもんじゃない。鹿児島あたりで大暴れをしてきた、これはそいつの名残かもしれないのだ。
 NHKラジオで国会中継を聴いてみた。党首討論をやっているのだ。で、何をいってんのかわかんないよ、アベちゃん。憲法学者から違憲といわれてからは、ますます言語障害が進行したらしい。非論理的で意味不明の答弁を続けて時間稼ぎをしている。説明不足といわれているけど、最初から国民に説明するつもりなんてないのである。こんなボクちゃんを選ぶ国民なんだから、説明する必要なんかないじゃない。そう思っているに違いないのである。でもね、アベちゃん。見ていて、とても苦しそうだよ。
 憲法改正をしたくてたまらない現政権が高校生に選挙権を与えた。さぁ、どうする高校生。これまでは国からも親からも、子どものままでいろ、子どものままでいろといわれ続けて、いきなり大人になれといわれて、さぁ、なれるか大人に、高校生。政治家も親たちも、ご都合主義で子どもの未来を左右する。首相を見れば明らかなように、未成熟な大人だらけのこの社会が、これから本物の民主主義社会を支える若き主権者たちを、どれだけ育てることができるのだろうか。
 ナデシコは試合も見事だがインタビューも見事。はきはきとして論理的で中身のわかるし ゃべりである。もちろん「ら抜き言葉」なんて使わない。チャンピオンになるのも当然と思わせてくれる。なのに言語障害のアベちゃんは。と、その話題には触れたくない。

▲ 馬鹿殿に お灸をすえよう 今度こそ

0618・木・
 涼しい。朝のうちはチョンワガラスが、昼間になれば村上春樹が名付け親の、ネジマキドリが遊歩道で鳴いている。世田谷は緑が多い。それだけで鳥たちがきて、人間を慰めてくれる。それなのに不心得な人間がいて、あちらこちらに
「鳩に餌をあげないでください!」
なんて貼り紙をして歩く。馬鹿。鳥は恐竜の子孫なんだぞ。ふざけたことをいってると、山ほどもある鳥類のご先祖様がやってきて、地球にとっては新参者の人類の、そんなちっぽけなお前なんか、頭からバリバリと、やってしまうのだ。
 パパにしたい芸能人のベストスリーに長嶋茂雄がいる。最近の人たちが選んだのだろう。だとしたら現役時代の長嶋が、まだ赤ん坊だった一茂を球場に置き去りにしたまま帰宅してしまったことをご存じないのだ。ま、遠くから見れば、どんな人もいい人に見えるのだ。
 戦争法案について与野党の攻防が続いているけど、現政権の理屈を聴いていると、アメリカの連合軍構想に日本が巻き込まれているだけの話のような気がする。要するにアメリカが貧乏になったのだ。ペリー以来、アメリカのいいようにされてきた日本。この苛立ちをどうしてくれようか。アベちゃんの言葉を聞いていると、まるでアメリカのロボットがしゃべっているみたいで、どうしてこの人が売国奴と呼ばれないのか不思議でならない。アメリカの都合で日本の若者が危険にさらされる。それを未然に防ぐため、93歳の瀬戸内寂聴が命がけで国会前で抗議の声明を発した。果たしてこの声、現政権の馬鹿の壁を突破できるだろうか。
 31歳になったのに、いつまでも少年Aのつもりでいるやつが本を出したらしい。お前、自分だけ安全な場所に隠れてないで、ちゃんと顔を出したらどうなんだい。どれだけ稼ぐつもりでいるかは知らないが、金儲けという権利を使う以上は自分の身分を明かすという義務も果たさなければならないんじゃないかな。貴君はもう少年法で守られるべき立場ではないのです。

▲ 雨降りの 天に如雨露が 浮かんでる

◇ バーチャル『四国八十八カ所』コース

30番、善楽寺を仮想参拝、通過しました。  次は31番、竹林寺。
あと17,404歩です。現在の歩数、768,596歩。2周目挑戦中!

0619・金・桜桃忌・
 本日の日の出は4時25分、日の入りは19時である。あとわずかで夏至である。もしかしたらこれ以上、昼間は長くならないのかもしれない。ここんとこ、注目してみよう。楽しみだなぁ。調べりゃすぐにわかることなのに、わかるまで待っていることが面白いのだ。
 桜桃忌(おうとうき)である。太宰治が入水(じゅすい)した日である。太宰治はボクが生まれる二か月と少し前、玉川上水で死んだのである。ボクは太宰治の文体が大好きだ。小説『佐渡』の冒頭の、あの磨き抜かれた言葉の連打は何度読んでもボクをノックダウンさせる。ボクをおけさ丸の甲板に引っ張り上げ、目前に生き生きとした信濃川を展開させる。そしていつも思うのは、これほどの文章を書いた人が、どうして自殺をしてしまったか、ということだ。芥川龍之介も川端康成も三島由紀夫も、みんな自分で死んじゃった。どうしてだろう。自殺したい気分というのは想像できるけど、どう考えても自分で自分の命を絶つことはできない。その理由をボクは知っている。失明を目前にした絶望の絶壁で、天がボクの背中を押してくれたからである。そして天が与えてくれたこの命と運命を、最後の瞬間まで生きてやろうと心に決めたからである。
 昨日の国会議事堂前で安倍政権の戦争法案に反対の声明を挙げた瀬戸内寂聴の、戦争の音が聞こえてくるとの言葉に、TBSラジオ「スタンバイ」の森本キャスターが、わたなべはくせんの戦争俳句、
 戦争が 廊下の奥に 立っていた
を紹介した。そこでボクもNHKのカルチャーラジオで学んだ戦争俳句のいくつかを上げてみたい。

 一斉に 柱のもゆる 都かな
 打ちきたる 弾道見えず 友ひくし
 戦争と 畳の上の 団扇かな
 戦争に たかる無数の 蠅静か

 NHKのカルチャーラジオを聴いていて、どれも心に残ってメモをしておいたのだが、俳人の名前をネット辞書で調べても出てこなかったので、その文字がわからない。ここがにわか学問の情けないところで、やっぱり森本先輩はすごいなと思ってしまう。
 さて、にわか学問ついでに句集「長崎」よりカルチャーラジオで紹介されメモをした原爆俳句のいくつかをここに紹介する。

 たかる蠅 追うて火傷の 子を看取る
 おちこちの 荼毘の煙や 流れ星
 山腹の 焦土に冷たき 妻を焼く
 ただれたる 身に緑陰も なかりけり

 ジャイアンの声、たてかべかつやさんがお亡くなりになった。きむらゆういち氏のパーティーでいつも親しくお話をさせていただいた、あの竪壁さんである。若い声優さんを育てることに熱心な方で、いつも才気あふれるお弟子さんたちに囲まれていた。彼女たちはボクが会場を辞するときなど声をかけてくれ、最後まで見送ってくれた。そういう気持ちのよい若人を育てる竪壁さんをボクは尊敬していた。心からご冥福をお祈りしたい。
 ドラエモンの声優さんといえば、のびたの声を担当しておられた、おはらのりこさんともご縁があり、親しくさせていただいていた。シャーリーマクレーンやマリリンモンローの声で食事のお相手をしてくださったときなど、日本語なのに本物が目に浮かんできて仕方がなかった。最近はあまりお目にかかっていないのだけれど、NHKラジオなどでお元気にご活躍の様子を聴いている。
 ドラエモンの声といえばおおやまのぶよさんであるのだが、近年はアルツハイマーと闘っておられるらしい。我が家からテレビが消え去ってから久しいので、ボクは今のドラエモンの声のメンバーを知らない。もしもその声を耳にしたら、ボクにはどんなキャラクターたちが浮かんでくるのだろう。

▲ 降り出せば たちまち滝の 如くなり

0620・土・
 土曜日の朝はNHKの「ラジオ文芸館」。今朝は待望の再放送だった。タイトルも作者もうろ覚えで、もう一度聴きたくてたまらなかった作品なのだ。そしてわかった。物語のタイトルは『EBのかなわぬ望み』で作者は小川洋子。昨年、歌手の西島三重子さんに勧められて直ちに『薬指の標本』を拝読し、心にピンナップしてあった、あの小川洋子の作品だったのである。
 これまでのブログ原稿を調べたら2013年の11月16日の放送だった。その日誌の内容は以下の通りで、それはたった今聴いたばかりの印象とほぼ同じものだった。
 舞台はどこの国だかわからない。どこの町だかわからない。その町でいちばん古い中華料理店に古いエレベーターがあって、そのエレベーターボーイが作品の主人公。大人になっても9歳の男の子の大きさしかない。なぜなら彼はエレベーターの一部だから。彼はその古いエレベーターで生まれ育ち、そこに暮らし、そこで仕事をしている。彼は来客の心を読み、その行き先を判断し、世界の誰よりも美しく彼らの行き先階のボタンを押すのである。語り手はこのレストランの若いウェイトレス。彼女はEBに、つまりエレベーターボーイに恋をしていたのだ。EBの夢は野原のエレベーターの試験塔に暮らすこと。そこはエレベーターの垂直運動以外、何もない世界なのだ。ある日、古い中華料理店は取り壊される。若いウェイトレスはEBを胸に抱き、崩れる中華レストランから脱出し、野原のエレベーター塔を目指す。けれども…。
 ブログ原稿はここまで。結局エレベーターボーイは彼女の胸の中で消えていく、という結末である。そして二度目の今朝は物語の進行ではなくて、背景世界のディーているに集中することができた。そして語り手の技術と効果音の見事さも満喫した。ちょっと残念なのは路面電車がやけに騒々しくて、これは違うと思わされたことだけだった。
 ことに今朝は小川洋子という作家の言葉の奥深さに心を打ち砕かれた。自分に足りないものを突きつけられたような気がして愕然とした。そして自分に足りないものを見つけようと、小川洋子の作品世界へと旅に出たのである。
 なんちゃって。そんな大げさなものではなく、好きな世界を提供してくださる作者の正体を知って喜んでいます、という話でした。

▲ 梅雨晴れや 俺も烏と 遊びたい

◇ バーチャル『四国八十八カ所』コース   31番、竹林寺を仮想参拝、通過しました。
次は32番、禅師峰寺。あと15,728歩です。現在の歩数、787,072歩。2周目挑戦中!

0621・日・父の日・
 月曜日ではないのだけれど、本日の日本列島の日の出の時間を並べます。15日の月曜日の日の出の時刻と比較するためです。夏至を直前にして、これ以上日の出が早くなることはないのだと、この月曜日に書いたからです。というわけで、札幌は3時55分、仙台は4時13分、東京は4時25分、名古屋は4時38分、金沢は4時35分、大阪は4時45分、広島は4時58分、松江は4時53分、松山は4時58分、福岡は5時8分、那覇は5時37分と、この月曜日とほぼ同じ。本当にこれ以上は昼間が長くなることはないらしいのです。勢いがあるときはぐんぐんと変化するんだけど、このあたりの不規則性がボクにはどうもわからない。天文マニアでわかる人がいらしたら、どうか教えてくださいな。
 ハンセン病を正しく理解する週間であるという。何故かボクはハンセン病が簡単には感染しない病気であることを小学6年生のときから知っていた。それから何十年もして、元患者さんたちに実際にお会いするようになってから、ボクは躊躇することなく手を差し出し、堅く握手することができた。若い魂と正しい知識は恐怖も偏見も吹き飛ばすのだ。
 政権与党が国会を延長して安保法案を決議しようと躍起になっている。集団的自衛権を認めさせ、自衛隊にアメリカの宗教戦争の後押しをさせ、南沙諸島における米中激突の代理をさせようとしている。それが今の世界情勢に対する日本の貢献だと訴えている。けれども、そんな説明で国民を納得させられると本気で思っているのだろうか、安倍政権。憲法は民主主義が数の暴力に陥ることを防御する唯一のシステムである。その憲法を無視して閣議決定でアメリカのいうがままに、日本を海外で武力行使のできる国にしようとしている、この安倍政権を許さないという空気の盛り上がりを感じているのはボクだけだろうか。世界の警察アメリカは、自国経済のための警察ではなかったのか。そのことを改めて考えてみたい。

▲ 早起きの 汗をかいてる 炭酸水




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