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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2015年6月8日~14日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから29年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0608・月・
 安全保障関連補償法案の審議過程で安倍政権の支持率がダウンしたと今朝のニュースが伝えている。改めてアベちゃんの答弁を聴いてみたが、まるで説明になっていない。世間では説明不足と説明されているが、それこそ説明不足。つまり、アベちゃんの言葉は非論理的で説明になっていないのだ。嘘だと思ったら、どうぞご自分で聞き直してみてください。
 東海と関東に入梅宣言が出た。いよいよである。これからは湿っぽい毎日が続くのだ。これが日本人として生まれた宿命と思えばあきらめはつくが、日本人家庭に嫁入りした外国人はたまらない。もちろん婿入りした外国人もたまらない。ボクだってこの季節だけはヨーロッパやアフリカに憧れる。あの乾いた空気の中でのコーヒータイムが今でも忘れられないのだ。爽やかな朝の空気はコーヒーの味も煙草の香りも引き立ててくれた。

▲ 笑ってる とうもろこしの 真珠の歯

0609・火・
 燕の雛たちが餌をねだって鳴いている下をくぶってフードコートに入っていく。羽生サービスエリアの野菜味噌ラーメンは秀逸で、一度で虜になってしまった。野菜不足の人も、このラーメン一杯で生き返る。新鮮な野菜が麺が見えないほどに山盛りで、それが味噌スープとからまって、野菜のかけらひとつも残さずに食べさせてしまうのだ。東北道なら羽生サービスエリアで野菜味噌ラーメン。ボクらはこれだけは忘れない。
 雨の中、朝のカーラジオからは地震速報が聞こえてくる。震源は茨城県南部、深さは50キロ、マグニチュードは4.7で近辺の最大震度が4というのだから小さくはない地震である。東京だって揺れただろう。けれどもボクらはクルマの中だから感じない。今、会津若松に向かって一直線、なのである。
 会津地方は生江(なまえ)一族ゆかりの地。父親が生まれたのも会津若松である。裏磐梯にペンション絵夢があったせいで、コボちゃんとの思い出も多い。会津若松の病院でボクが透析を受けている間、コボちゃんは盲導犬アリーナに見守られて若松城の公演で昼寝を楽しんでいた。
 けれどもあの東日本大震災で福島県は放射能で汚されてしまった。風評被害も大きいだろう。だからボクらはこだわって、可能な限り会津地方を旅する。小さな金額とはいえ、会津若松にお金を落としていく。そのひとつが会津若松の三万石のお菓子、エキゾンパイの大量購入である。このエキゾンパイというお菓子、餡子の苦手なボクにも好評のお菓子。パイに包まれた餡子の中の胡桃がアクセントの、お洒落なテイストなのである。
 会津地方は晴れていた。裏磐梯高原にいけば梅雨からは逃げられる。毎年6月は裏磐梯で過ごしたのだけれど、ペンション絵夢が引き上げられてからは残念ながらその習慣は消えてしまった。
 クオリス車内でプレクストークの『宇宙戦争』を読んでいるとコボちゃんが戻ってきた。三万石本店の売り子のお嬢さんを引き連れている。まただ。ひとりでは持ち切れないほどにお菓子を買ってきたのだ。どうやらご近所に配るつもりらしい。ま、いいか。とにかく会津若松に何か貢献したいという気持ちからなのだ。決してお菓子に洗脳されてるわけではない。
 会津若松でちょっと素敵なトンカツレストランを見つけた。障害者専用駐車スペースがあって、店内からクルマに残したアルルの様子を見られるのも店を選んだ理由である。味は不通なんだけど、揚げたての触感と、ハウスメイドのトンカツソースと、炒りたて胡麻と、御飯とキャベツのお替り自由というのが気に入った。これでカツカレーライスがあったら最高なんだけど、なんて贅沢はいいません。というわけで、秋になったらまたきます。
「真っ白で大きな鳥が飛んでいる。あれ、何て鳥?」
「どんな感じの鳥?」
「お腹のあたりが灰色に見えてるけど…」
「だったらアオサギ。1メートルくらいあって、体の一部がブルーグレイだったらね」
「つまり、ヘロンってわけね」
「そういうわけだと思う」
 会津田島の川で川遊びのできる児童公園を発見。早速アルルは水遊び。膝まで水に浸かって鼻面を水に突込み、ブクブクとやっては喜んでいる。ウィークデイの午後で、他には誰もいないのがいい。新緑と紅葉の季節、必ず訪れたい会津である。
 会津西街道をドライブして鬼怒川川治方面へ。東北道では佐野サービスエリアでカレーライスを食べる。最近はどこで食べても旨いカレーライスに遭遇する。お昼にトンカツを食べてなければ、カツカレーにするとこだったんだけどな。

▲ 磐梯の 空を青鷺 渡り行く

0610・水・時の記念日・
 半年に一度の山下賀正先生の診察である。検査の結果を丁寧に説明していただいてから、ボクは悩んでいる左手の痺れと痛みについて相談した。心配していた通り、それは歯根管症候群(しこんかんしょうこうぐん)だった。とうとうきたか。そう思う。透析患者に壁のように立ちはだかる手指の病気であるのだ。
「どうしますか。いい先生を紹介しましょうか」
 絶対的に信頼している山下先生のお勧めである。迷わずボクはお願いをした。ところがその先生は人気で、初診も何か月も待たなくてはならないと聞かされた。ナースが問い合わせの電話をかけている間、待合室で待機していると、ナースから声をかけられた。
「今すぐ診てあげられるとおっしゃってますが、どうされますか?」
「あ、いくいく」
 というわけで、整形外科医の奥津一郎先生への狭き門は、山下先生のおかげで楽々と開かれた。初診でも数か月待ちのところを早速に診ていただけることになったのだ。直ちに広尾のおくつ整形外科クリニックへ直行。代々木から恵比寿。日比谷線で次の駅が広尾であって、この近辺、ボクにもコボちゃんにもゆかりの土地である。
 クリニックに入ると、クラシック『威風堂々』が流れていて、それはボクのケータイの着信音楽でもあるので、なんとなくホッとする。沢山の患者さんがおられる中、やっとボクの名前が呼ばれた。
 奥津一郎先生は山下先生と共通する典型的な腕のいい下界という印象だった。おまけに話が面白い。たちまちファンになってしまった。長く時間をかけて内視鏡オペについて説明してくださり、待っていらっしゃる沢山の患者さんに申し訳なく思ってしまう。けれども代々木山下医院の患者さんと同じく、誰も不満に思わないのは先生を信頼しているからである。自分たちも同じように、時間をかけて診察していただけることを熟知しているのだ。
 日赤整形外科部長時代より、奥津一郎先生による歯根管症候群の内視鏡オペは1万件を超える。山下先生がお勧めするだけあって、奥津先生はこの分野での開祖的存在であり、世界一の腕前を保証されているのだ。というわけで、ボクはその場でオペの日程を決めていただいた。半年待ちを覚悟していたのだが、オペは8月になった。それまでは手指の痺れと仲良くしていよう。ウェブの情報によれば、完全に復活したギタリストもいるという。
 本日は予想外の展開となり、ボクもコボちゃんもその幸運に感謝して、おくつクリニックの1階で開店するフランス菓子店の、ボクはブラックコーヒー、コボちゃんはチョコレートケーキで祝杯をあげたのだった。

▲ 叩かない 扉は開く ことがない

0611・木・
 うわぁ、参った。浅間山の噴火警戒レベルがレベルツーにアップされたのだ。火口直下での地震が4月以来増加しているという。今年の夏も北軽井沢で来年のオリジナルカレンダーを仕上げるつもりでいるのだが、北軽井沢というのは群馬県嬬恋の、浅間山の麓の鬼押し出しの先に広がる高原をいうのだ。夢中で絵を描いているうちに浅間山が噴火して噴石が飛んできたり、火砕流が流れてきてはたまらない。と思いつつ、やはり今年も北軽井沢にお世話になるのです。それにしてもご近所の箱根山が気にならず、遠くの浅間山が気になるのはボクのご都合主義の結果です。
 ご都合主義といえば、現政権はどうだろう。参考人として呼ばれた三人の憲法学者の違憲判断を必死になって否定しているが、あの人たちのひとりは、あんたらが呼んだんじゃなかったのかな。憲法の番人は最高裁であって、憲法学者ではないとは、よくいうよ。もしも安全保障関連法案が国会を通過したら全国で違憲裁判が提訴されるだろう。そのときもしも最高裁が合憲判断をしようものなら、日本国の歴史の上で未来永劫、日本の司法が消えない恥をかくことになるのだ。頑張れ、日本の憲法。守れ、日本の三権分立。アメリカの手先に成り下がった安倍政権なんかに負けるなよ。

▲ したいなら うぬが戦地へ いけばよい

0612・金・
 東京の本日の日の出は4時25分、日の入りは18時57分。夏至まであとわずか。日の出がどこまで早くなるか。日の入りがどこまで遅くなるか。毎年これが楽しみなんだけど、ぜんぜん覚えていなくって、調べればすぐにわかることだけど、調べないで楽しみにしている方がずっと賢いんじゃないかと思ってます。すぐにわかることよりも、想い出したり想像したり考えたりして脳味噌を酷使してやる方が、脳細胞のミクロな妖精たちも喜ぶんじゃないのかな。
 高校生時代から長い間、スペインのバルセロナは天才建築家、ガウディーの聖家族教会が存在する憧れの都市だった。23歳のボクはその駅に降り立つと、駅前のレストランに飛びこんだ。聖家族教会の前に、とにかく腹ごしらえと思ったのだ。パエヤ。これまた憧れの料理である。長く待たされて出てきたのはサフランイエローの炊き込み御飯。いろいろな具が黄色な飯粒の間からのぞいてる。その中の黒く細長いのがムール貝の殻だった。当時の日本では貝殻のままのムール貝は珍しい。中身をはずしては食べていると、何やらムール貝によく似た感じの物体がムール貝に混じって存在している。つまんでみると、なんとそれはチャバネゴキブリだったのだ。それ以来、ボクはムール貝が苦手になってしまったのだが、そのときのパエヤは頑張って、残さずに平らげた。で、なんでこんな話をするかというと、ペヤングの焼きそばの発売再開のニュースが聞こえてきたからだ。ペヤングに混入していたのがチャバネゴキブリだったかどうかは知らないが、箸でつまんで捨ててしまって、忘れてしまえばそれだけのこと。今回の事件でメーカーはどれだけの損害を被ったのだろう。清潔至上主義の社会はやたらに無駄な金がかかるのだ。雑菌との賢い共生は健康社会に貢献する。そうなれば、アトピーで悩む人々も少なくなるのかもしれないね。乾いたチャバネゴキブリとサクラエビ、あんまり変わらない味だと思う。
 日本の平和憲法にノーベル平和賞を、ということで今年も憲法九条を守る日本国民がノミネートされるらしい。でもね、その九条が邪魔になってしまったアメリカが、きっと許してはくれないだろうな。戦争にむらがるハイエナたちが阻止するのだろうな。アベちゃんだって、蠅の一匹かもしれないしね。
 昼間に上がるはずの雨が夜になっても頑張っている。歩いていると、空中を浮遊しているパウダーシュガーみたいに顔にあたってくる。なんだよ、こいつら。降るのか降らないのかはっきりしろ。こちとらだって、傘の都合があるのだよ。

▲ 肩を抱き さすかささぬか 小糠雨

0613・土・
 今週はHGウェルズの『宇宙戦争』とジョンウィンダムの『海竜目覚める』を読む。ご存じ『宇宙戦争』は19世紀に発表された地球外知的生命体侵略物最初の作品としてあまりにも有名である。最初の映画化が1953年だった。ボクが見たのは小学校に上がる前であったと記憶している。小学校低学年時代に夢中だった杉浦茂先生の漫画にも、この映画に登場する円盤型飛行物体が描かれていた。この抄訳版を読んだのが小学校中学年時代。火星人の侵略兵器が円盤型の飛行物体ではなく、三脚で移動するロボットであることを知った。このトライポッドが登場するのがスピルバーグが2005年に映画化したバージョン。けれども残念ながらボクは観ていない。巨匠スピルバーグがどのように映像化したかには興味がある。
 小学校に上がる以前の最初の映画化の印象はとても強く、それは1970年代最初のテレビ放映まで消えることがなかった。まだビディオデッキが一般化されない頃だったので、ボクはそのテレビ放映最初の映像を8ミリムービーカメラで保存した。幸いなことにビディオデッキを入手してからもテレビ放映があったので、それを記録し、繰り返し再生した。1950年代の公開当時は世間が空飛ぶ円盤ブームで、同じようなテーマの映画が次々に公開されていた。記憶にあるものは『宇宙水爆戦争』や『空飛ぶ円盤襲来す』などである。仲良し三人組で高田馬場の映画館に駆けつけたことを思い出す。
 完訳版『宇宙戦争』はボクの知っている映画とはまるで別の物語だった。ことに火星人が人類を捕食するところなど、『タイムマシン』で地下人類モーロックが地上の小人たち、エロいを食料としている場面を彷彿とさせる。火星人は容赦なく町を焼き払い、毒ガスで人々を殺戮していく。たちまち文明が崩壊し、人類は飢餓に陥り、絶滅の危機に直面する。このあたりの社会的状況を実にリアルに描き出しているのがウェルズの真骨頂で、脳天気たちがプロデュースするハリウッド映画の出る幕ではない。そう。舞台はやっぱり19世紀のロンドンでなくっちゃね。
 この『宇宙戦争』に触発されてジョンウィンダムの『海竜目覚める』を読み始めた。ウェルズからの影響で書かれた、『宇宙戦争』と同じく、人類の絶滅を扱った作品である。発表が1953年で、映画『宇宙戦争』公開と重なるのが面白い。福音館書店版は星新一の訳で長新太のイラストレーションだから、児童向け作品と思って読んでいたら、とんでもない。水浸しのロンドンなど、陰陰滅滅の世界であり、幼い魂が喜ぶとはとても思えなかった。海から現れる合成有機体ロボットの残虐性も恐ろしいが、そのあたりを長新太先生がどんな絵にしておられたかは、ちょっと見てみたかった。敵の正体は最後まで明らかにされないところが、この小説が単なるSFではなく、社会小説であることを物語っている。ヒーローとヒロインが放送局の職員であり、ラジオがテーマの、情報を扱った小説なのである。そう。ウェルズの時代にラジオは存在しなかった。ウェルズやウィンダムもSFがサイエンスフィクションと同時にソーシャルフィクションであることに気が付かせてくれる。
 敵を殲滅させる兵器を開発したのが日本の技術者であるところが興味深いが、このあたり、『海底2万マイル』のノーティラス号が日本近海をスタートとして旅を始めたことと共通するような気がして、欧州の日本に対する伝統的な憧れをうかがわせる。と、日本が出てくれば無邪気に喜ぶ、オイラは単細胞な日本人の代表である。

▲ 梅雨晴れや 誘惑メール 削除する

◇ バーチャル『四国八十八カ所』コース 28番、大日寺を仮想参拝、通過しました。
次は29番、国分寺。あと23,293歩です。現在の歩数、727,307歩。2周目挑戦中!

△0614・日・
 今週の事件で最も悲惨で最も憤りを覚えたのが北海道は砂川町での交通殺人事件。酔っ払い運転の信号無視で120キロのスピード違反。仲間の1台は被害者家族の長男を1.5キロ引きずっていったという。遊び仲間の暴走車グループが瞬間にして5人家族の未来を打ち砕いたのである。自動車開発の長い歴史を考えたら、そんな運転ができるはずがないと久米宏さんは嘆く。無知と無関心がこのような悲劇を生んでいく。
 無知と無関心も怖いが、認知症の運転者も怖い。今週で最も驚いたのが認知症の60パーセントがドライバーであると聞いたこと。この統計の正確さは未確認だが、事実であるとすれば慄然とする。グーグルやアップルによってロボットカーも夢ではなくなりつつあるが、認知症ドライバー対策としてのロボットカーは安全な交通社会の鍵を握っているかもしれない。
 これまた今週のラジオで驚かされたのがマクドナルドの白身魚フライがナマズであったこと。デイキャッチに出演しておられたナマズ博士が証言したもの。アマゾンには4メートルを超える巨大ナマズや、鰻そっくりの味のナマズがいるという。実はボクもその昔、自分でつかまえたナマズを自分で料理して食べたことがある。確かにナマズ、旨いのである。絶滅が危惧される鰻のピンチヒッターとして鰻味のナマズが開発されたとのニュースがあるが、蒲焼のタレで焼いたナマズは間違いなく旨いはずである。

▲ よく晴れて 五月じゃないよ 五月晴れ




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