全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2015年2月2日~8日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから29年も生きています。お医者は神様ではありませんから、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断ができないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、その点はどうかご容赦ください。

0202・月・
 新しい週が始まった。その最初の日の全国の日の出の時刻である。まずは札幌、6時49分。仙台は6時41分。東京も6時41分。名古屋は6時51分、金沢は6時55分、大阪は6時56分、広島が7時8分、松江が7時7分、松山は7時5分、福岡が7時14分、那覇が7時13分ということである。どうやら仙台と東京がいちばん早く夜が明けて、福岡がいちばん遅い夜明けとなるらしい。この順番、季節によって変わるのだ。不思議なことに変わるのだ。ボクの脳味噌がデコボコであるように、きっと日本列島もデコボコなのに違いない。
 チャンスさえあれば勇ましいことをいいたくてたまらないアベちゃん、恐れていたことをとうとう言い出した。人質殺害をバネにして、紛争当事国へ自衛隊を派遣できるようにするというのだ。国にその義務があるというのだ。国民はそれを期待しているというのだ。おいおい、ちょっと待ってくれ。オイラにはそんな国民の声なんか届いてないぜ。そもそも、憲法改訂が先でしょう。国民が本当にそう願っているなら、正当な手続きの上で国民投票をすればいい。誤魔化しメソッドで自衛隊を闘える軍隊にするよりも、本気で第九条改訂の諾否を問えばいい。アベちゃん、自信があるならやってみな。日本国民、そうは簡単にいかせないから。
▲ ラジオから 開花予想が 届く朝

0203・火・節分・
 子どもの頃にはいろいろと思い出のある節分。庭やトイレに豆を撒いたり、その撒いた豆を拾って食べたり。幼稚園や小学校では鬼の面を作ったこともある。でも大人になって、あれこれと苦しいことやつらいことがあって、古神道なんかかじったおかげで、ある時期からのボクはピッタリ豆撒きをしなくなった。そうなのだ。ある時期からボクは鬼の正体を知ってしまったのだ。絶対悪とされる鬼。でも、鬼の側から見れば、追放されることの正当性がある。古い神様と新しい神様との闘いがある。そしてこの闘いは今も展開されているに違いないのだ。
 インフルエンザからほぼ回復したみたい。昨日から完全に嗅覚も味覚も食欲も戻ってくれた。咳もほとんど出なくなった。今年のウィルスは生意気だ。エム ナマエみたいに生意気だ。犬と馬鹿は風邪をひかないというけれど、インフルエンザ罹患数が1千万人とは驚いた。日本人全体が付和雷同して風邪をひいているのかもしれない。けれどもボクはアホといわれても腰抜けといわれても、たとえ非国民といわれても、テロとの闘い病のウィルスには罹患したくない。テロが絶対悪なら戦争も絶対悪だ。世界中がテロとの闘いを叫ぶ空気の中で、ボクはあえて違った視線をキープしていきたい。
 一見愚昧に見えて、その行動は短慮に映るかもしれないがアベちゃん、実は憲法9条改訂に向けて着々と歩んでいる。となるとアベちゃん、空前絶後のペテン師、民主主義の世の中から現れて、恐怖の独裁者にのし上がった、ハーケンクロイツのあの男みたいなやつかもしれない。だからこの、テロという絶対悪との戦を宣言する今の勇ましそうな空気に呑まれてはならないのだ。
▲ 空気には 匂いもないし 味もない

0204・水・立春・満月・
 立春である。満月である。めでたいのである。今日から光の春なのである。その今日の日の出の時刻は6時39分、日の入りは17時11分。それでもまだまだ、日は短いのである。
 朝からお天気おじさんの森田君が脅してる。雪が降ると脅してる。明日から明後日にかけて都心でも積雪になるらしいのだ。となると困る人ばかり。もちろんオイラも困ってしまう。大変に困ってしまう。雪は見るには美しいが、歩くにはどうにも美しくないのである。
 TBSラジオ「スタンバイ」の森本キャスターはイスラム国という表現をISILに変換するといい出した。イスラム国という表現がイスラム諸国と誤解されかねないからだ。国家による戦いが戦争であって、個人や組織による戦いはテロでしかない。この理屈でいけば、過激派組織の狙いも、イスラム国という国家を承認させることにある。アベちゃんもISILといい出したことだし、NHKもそろそろイスラム国といういい方をやめてはいかがだろう。
 息ながら焼き殺されたヨルダン航空兵。ISILはそれをナパーム弾攻撃への報復というかもしれない。そうした主張の有無は別にしても、無人攻撃機や空爆によるナパーム弾攻撃が標的以外の市民も多数焼き殺したことは間違いない。アメリカ軍は1945年3月10日の東京大空襲で10万人の東京市民をナパーム弾で焼き尽くした。同じ年の8月6日、広島市民の頭上に原子爆弾を投下した。太平洋戦争の時代、アメリカや欧米列強にとって日本という存在は絶対悪だった。無差別に焼き尽くすにふさわしい国家だった。敗戦から70年、我が国がそういう立場にいたことを決して忘れてはならない。そしてその始まりが報復の連鎖を生み出す小さな戦いであったことも忘れてはならない。今、世界中に報復の嵐が吹き荒れている。日本国民をその嵐の中に巻き込もうという空気がある。ここでもう一度ボクらは立ち止まり、改めて過去の戦争を振り返る必要があるのだと思う。過去の事実に目を向ける必要があるのだと思う。
▲ 膝に抱き 明日は雪だと 囁いて

0205・木・
 本日は仏滅であるという。だから雪の予報なんか出たのかもしれない。そのおかげで通勤通学のみんなも不安だったに違いない。けれども大丈夫。予報は見事に外れて、雪が雨になったり、雨が雪になったりしただけで、夜になっても積もる気配はなかった。またまたボクらは森田君に脅されただけだったのだ。
 最近、マスコミの腰の引け方が気になっている。野党の腰抜けぶりはもっと深刻だ。そんなことでは暴走する安倍政権にブレーキをかけることはできない。来年の参院選の後、憲法改訂の手続きに入るという安倍政権を前にして、平和憲法を守り続け、ノーベル平和賞の候補にもなっている日本国民だけが、ここで力を合わせて立ち上がり、第九条の無力化を阻止できるのかもしれない。平和憲法は戦後日本の誇りであるはず。文明の衝突と復讐の連鎖を繰り返す国際情勢に向かって、最後に勝利するのは愛と平和と誠実さであることを日本国民の情熱で証明したい。
 子どもはボクらの未来である。その子どもたちに道徳教育がされるという。道徳が正式の教科になるというのだ。けれどもその道徳教育が、いつ国粋主義の教育にならないとも限らない。道徳はみんなで考えることであり、国家が押し付けることではない。懐古趣味の大人たち、みんなの未来に、どうかおかしな種は蒔かないでもらいたい。
▲ たちまちに 過ぎるシグナル 春の雪

0206・金・
 今月になってから頭の上の物音が気になって仕方がない。建物のあちらこちらで工事が始まったらしいのだ。昨年の夏、建物周囲に足場が張り巡らされ、たくさんの鳥人間たちが外部の塗装をしてくれていたが、どうやらその続きで、今度は内部の塗装が始まったらしいのだ。窓の外が鳥人間なら、壁の内側はネズミ人間だし、ボクのように部屋の中ばかりで動いているのはモグラ人間かもしれない。そのモグラ人間にいわれても不愉快とは思うけど、窓の外で人声のするのは気になるし、階段や廊下から音のするのも気にかかる。盲目になったら、人声や物音や、やたらと音のことが気にかかるようになってしまったが、どちらかというと世間は音については無神経のようである。たとえばドア飾りやドアノブには様々なデザインがあっても、ドアチャイムの音色はどの家庭でも同じように、視覚的なデザインについてはあれこれと論じられても、音のデザインとなると人はあまり考えない。1週間でいいから、目をつぶって暮らしてみたらいかがだろう。いつもの街の違った側面が見えてくるかもしれない。だからといって、どうってことはないんだし、普通の人にとって1週間も目をつぶって暮らすことなんか、できっこないんだけれども。
 裁判員裁判の判決が高等裁判所で次々に書き換えられている。プロの裁判官が待ったをかけてくる。そりゃプロなんだから素人の裁定が気になるのは仕方ないのかもしれないけど、裁判官に世間的常識が希薄だからという理由で民間に手伝ってもらおうと導入したシステムじゃなかったのかしら。その素人の裁判員たちが精神的リスクをかけて決めた死刑判決である。仕事や家事などの日常の暮らしから引き離されて、裁判という非日常の時空間に引っ張り込まれて、あれこれ聞かされ見せられたその上で、悩み考えて至った結論をひっくり返されたのである。きっと裁判員のおじさんやおばさん、お兄さんやおねえちゃん、自分たちの苦労は何だったのだと、頭にくるかもしれない。尻をまくりたくなるかもしれない。汗と涙を返してくれと叫びたくなるかもしれない。そうなのだ。裁判員たちは裁判官からテストを受けにきたわけじゃない。頼まれてきたのである。そこんとこ忘れないでいただきたい。
 透析中は音声映画『羊たちの沈黙』を鑑賞。衝撃的な内容にアカデミー賞6部門受賞を納得したかどうかはまだ答えが出ない。そんなことを考えているボクを迎えにきたコボちゃんが小学五年生学童視察の容疑者逮捕を知らせてくれる。事件の状況から顔見知りによる怨みの犯行と感じていたが、想像したようにその近所から逮捕者が出たようである。『羊たちの沈黙』を観た直後の影響だろうか、背筋に戦慄が走った。
▲ かしましく 光の春の 群れ雀

0207・土・
 キジバトポッポが窓際に敷設された新聞紙の運動場で遊んでいる。飛べない野鳥が足腰を鍛えているのだ。その間、ボクはデブネコミミがキジバトポッポの邪魔をしないようにパソコンルームでコントロールしなければならない。けれども世間にマーフィーの法則があるように、ミミの法則というやつがあって、ボクはそれに束縛される。執筆に集中すれば、
「あっちの部屋にいきたい」
と騒ぎだす。鋭く研いだ爪で襖をガリガリと引っ掻き出す。食事を始めれば必ず、
「ウンコがしたい」
とうろうろと歩き回り、情けない声で鳴きたてる。猫がマイペースの生き物だなんて嘘ばかり。猫は人間の顔色を見て次の行動をプランしているのだ。飼い主が困るような方向にアクションするのだ。
 今朝のNHKラジオ、「真打競演」の漫談は松鶴家千とせ(しょかくやちとせ)師匠。1973年に大ブレークした芸人さんである。あれ以来40年以上、同じネタで食べている。そして人気は衰えない。その秘密は何だろう。飽きて当たり前なのに、次に何をいうのかわかっているのに、笑ってしまう芸の秘密は何だろう。不思議でたまらないのに、今朝も笑ってしまうのだ。何度も笑ってしまうのだ。松鶴家千とせ、いいなと思わされてしまうのだ。
 椎名誠のエッセイを読んでいたら、いきなり古今亭志ん朝の落語を聴きたくなってしまった。じっくりとその世界に耽溺したくなってしまった。所有するCDは30枚。その中から慎重に選んだ古今亭志ん朝の根多(ねた)。志ん朝の根多だから慎重に選んだのだ。なんちゃって。それら10枚をラップトップパソコンにダウンロードしてプレクストークで編集する。さあ、これからじっくりと古今亭志ん朝の落語世界に溺れるぞ。
▲ 掘り炬燵 潜ってこちら 見てるやつ

0208・日・
 小五学童刺殺事件の容疑者に注目している。ニュースに聞き耳を立てている。彼がゴーグルをかけ、凶器らしき物体を携えて歩いている姿が目撃されていたと聞く。このゴーグルって何の記号なのだろう。容疑者にとってどんな意味があったのだろう。ボクはこのゴーグルに変身という隠された意図を感じる。別世界への逃避願望を感じる。もしも彼が本当に犯人であったのなら、彼は彼の考える異次元世界で殺人を行ったのかもしれない。だから犯行を否定できるのかもしれない。
 お昼からのNHKラジオは「素人喉自慢」。本日は某県O市からの生中継。昔は苦手だったこの番組、最近はランチタイムのBGMとして必ず傾聴している。昔と違って、驚くほどの歌い手が次々に登場してくるからだ。素人喉自慢どころかスター誕生じゃないかと思わせてくれるときもある。なのにどうしたことか今日は下手糞ばかり。それでは合格者が出ないので、やたらと採点が甘く、まさかという挑戦者が合格の鐘を鳴らす。ハラハラしていたら、やっと納得できる人がチャンピオンになって胸を撫で下ろす。関係のない人々の挑戦結果がこんなに気になるのはどうしてだろう。ボクらの知らないどこかで、きっと関係があるのだろうな。
 野球の無いシーズンのお楽しみはTBSラジオの「爛漫寄席」。いつも筋力運動をしながら聴いている。今夜はギタレレ漫談のピロキさん。先日もNHKラジオの「真打競演」で拝聴したばかりだけど、TBSラジオにもご出演。ご多忙でおめでとうございます。ウクレレ漫談とばかり思っていたけれど、実はぎたれれ漫談。ウクレレとギタレレの違いって、よくわからない。ウクレレなのに弦が6本あるのかもしれないし、もしくはギターのように大きいウクレレなのかもしれない。でも、音は確かにウクレレに聞こえるんだよね。やっぱり一度、本物の高座を拝見してみたい。
▲ もう飽きた 冬の寒さに もう飽きた




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