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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2015年1月12日~18日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから28年も生きています。お医者は神様ではありませんから、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断ができないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、その点はどうかご理解ください。

0112・月・成人の日・
 本日の東京の日の出は6時51分と、昨日と比べて遅くもならなければ早くもならない。それに比べて日の入りの時刻は16時48分で、ジリジリと昼間の時間を延ばしている。小寒を過ぎ、もうすぐ大寒。そして来月は立春である。春の到来に向けて、日の出と日の入りの時刻は確実にその間隔を広げているのである。
 本日は成人の日。この日になると、ボクは必ず自分の成人式を思い出す。今は違った呼び方になっちゃったけど、そしてもうすぐ壊されちゃうけど、ボクの成人式は渋谷公会堂と呼ばれていた建物で行われた。そうです。ハタチのボクは渋谷区民だったのです。別に自慢することでも何でもないけどね、あはは。あの頃、渋谷公会堂に向かう公園通りの坂道は、喫茶店「時間割」以外は、何のお洒落な店もなく、地味な建物ばかりだった。その地味な風景の終点が渋谷公会堂で、ステージには政治家やお役人たち。お歴々が居並ぶつまらない式典ではあったけど、ボク個人にとっては感慨深い1日だった。今でも昨日のことのように想い出せる1日であった。あの頃の成人の日は1月の15日だった。それからもずっと、成人式は1月の15日だった。それを無理矢理に連休にしてしまったのは、自民党政権ではなかったか。そうやって1年間を連休だらけにして、それぞれの休日の意味や意義を曖昧にして、印象を浅くして、何が良かったのだろう。やだね、人気取り政権。下心見え見え政治。
 テーブルからコロコロとミカンを落としては失くしてる。あの、デッカくて冷たいミカンを足元で行方不明にしている。うっかり、アーモンドチョコレートを落としては、コロコロと失くしてる。ミカンには皮があるし、アーモンドチョコレートは銀紙で包まれているから、落としても食べられなくなるわけではない。でも、今すぐ食べるつもりが、今すぐには食べられなくなってしまうのだ。ミカンとアーモンドチョコレートに共通するのはコロコロと転がること。そしてこの共通点こそが盲目のボクにとっての最大の敵なのだ。そう思ってたらコボちゃんに
「違うわよ。物が多過ぎるってことが最大の敵なのよ」
といわれてしまった。口惜しいけれど、納得。
▲ あの日から 酒を飲んだと 嘘をつく

0113・火・
 世間の噂では、風邪が大流行しているとか。ただの風邪ではない。流行性感冒、インフルエンザである。この病気、あんまりニュースにはならないけれど、実は毎年子どもの命を奪っている。ボクの大切な少女、セーラちゃんも10歳という年齢でインフルエンザによって天国に召されてしまった。セーラちゃんはこんなボクのことを
「今も生きてくれている偉人」
と呼んでくれた、無垢なハートの少女。それまで彼女を感動させ、会いたいと思わせてくれた偉人たちは、いつもみんな死んでいる人たちだった。けれども、ボクは彼女にとって、初めて生きて会える「偉人」であったのだ。そんなボクの天使を奪ったインフルエンザは憎悪すべき悪魔。その悪魔の病に負けないために、ボクは毎年ワクチンを接種する。必ず接種する。そのおかげでボクは少なくともここ10年間はインフルエンザは勿論、ただの風邪もひいたことがない。でもワクチン接種をしてもインフルエンザにかかる人はいくらでもいる。そうなのだ。本当に大切なのはワクチン接種をした上で、手洗いうがい、洗顔を忘れないことなのだ。帰宅したら手洗いと洗顔と、うがい。これをしないと気持ち悪い。それくらいの習慣にしてしまえば、きっとインフルエンザに負けないオジサンになれるだろう。そう。子どもよりも、本当はオイラのようなオジサンがインフルエンザの犠牲者になり易いのだ。
▲ かじかんで たれた鼻水 わからない

0114・水・
 本日の東京の日の出は6時50分。ほんの少しだけ日の出の時間が早くなる。そして日の入りが16時49分と、順調にその時刻を延ばしている。そうです、そうこなくっちゃ。それこそが冬至まで、短い昼間を我慢してきた甲斐というものです。
 スベラーズは滑らないけど、つまずく。ボクはスベラーズのラジオCMを聴くといつもそう思う。盲目になって最もコワイのが下りの階段。滑るのも困るけど、つまずくのはもっと困る。だって、つまずけば前方へ一直線に転落していくのである。そして、つまずくには爪先を引っかける3ミリの突起があれば充分。その3ミリの突起が、滑り止めになるはずのスベラーズではないかと思えて仕方がないのだ。
 夕方のTBSラジオ、デイキャッチの近藤編集長、フランスの自由は自由にしてていいけれど、あとのふたつの理念、平等と博愛はどうしたの、とおっしゃってる。そうなのだ。自由と平等と博愛の理念を合わせて実現すれば、今回のような事件は起きなかったはずなのだ。やはりフランスの自由は疲れている。そんな気がする。
 さて、本日のデイキャッチ、またまた我らが国際ジャーナリスト、オイケンこと及川健二さんのご登場。嬉しいことである。オイケン、いつかデイキャッチのレギュラーになってしまえばよいのに。
▲ 焼きみかん 火鉢の特技 これにあり
▲ 兄弟が みかん並べて 掘り炬燵

0115・木・大安・
 今年初めての全国日の出レポートです。参考はラジオ深夜便です。まず札幌は7時3分、仙台は6時52分、東京は6時50分、名古屋は7時ジャスト、金沢は7時5分、大阪も7時5分、広島は7時16分、松江も7時16分、松山は7時14分、福岡は7時23分、沖縄は7時18分ということでした。どんなに長くつらい夜でも、必ず夜明けがくる。いつか夜明けがくる。そして日の出はその知らせなのです。その瞬間から何かが始まるのです。
 大安だけど、雨が雪になるんじゃないかと不安になるほど寒い。部屋にいても身震いするほど寒い。ということは大安でも吉日でも、寒さに対抗できるほどのオールマイティーではない、ということなのだ。ああ、雪になったら嫌だな。
 東ドイツを舞台にした『よき人のためのソナタ』という映画を観る。いや、正確に表現すると、そういうタイトルの音声映画を聴いた。そして思った。どうしてこの手の映画に無条件に感動してしまうのだろう。ワルシャワのゲットーを舞台にした『戦場のピアニスト』という映画でも、同じような印象を抱いたことを記憶している。これらふたつの世界には共通点がある。ナチスドイツ、及び一党独裁との闘いだ。ボクはそれらに絶対的権力に対抗する激情を見るのかもしれない。闘争心の刹那の高揚を感じるのかもしれない。箱の世界に閉じ籠り、自分にしか興味の持てなくなったこの時代、人は失った忘れ物を探すため、こうした映画を作り、その世界を疑似体験させられるのかもしれない。そして二度と同じ繰り返しをしたくないと、心に誓うのだ。
▲ 遠い道 寒さ気になる 冬の雨

◇ バーチャル『奥の細道』コース 永平寺を通過しました。
次は福井。あと、39,146歩です。現在の歩数、3,448,854歩。2周目挑戦中!

0116・金・藪入り・
 東京の日の出は6時50分、日の入りは16時51分と、カタツムリの歩みのようではあるが、お日様の出入りは確実にその感覚を広げつつある。そしてボクはこの、日の出日の入りの時刻を、毎朝のキジバトポッポのためのカーテンの開け閉めの参考にしているのだ。
 本日は藪入りである。藪入りといえば、先代金馬師匠の『藪入り』と小三治師匠の『藪入り』が忘れられない。金馬師匠の高座は録音、そして小三治師匠の『藪入り』はナマの高座で拝聴した。それも小三治師匠のナマの高座は藪入り当日に拝聴したのである。そしてその後、師匠と直接お話しさせていただいたように記憶しているが、これはちょっと曖昧である。さて、藪入りの良さは我が子を思う父親の気持ちであろうか。もちろん演じられる子どもも魅力的でなければならない。その点で、金馬師匠は父親を、小三治師匠は子どもを、見事に演じておられると思う。物語を演じられる噺家は少なくないが、人間を演じられて初めて名人であるといえる。ボクはそう考えている。
 円安と石油安で大騒ぎしているが、ボクの記憶だと1998年でボクがニューヨーク個展のために両替したドルは130円だった。そんな昔の話ではないのに、円はそれほど安かったのだ。116円や117円では安過ぎるのだろうか。経済の事はよくわからない。もっとわからないのが石油の価格。ナインイレブンの頃、石油は1バレル27ドルだったと聞いて驚く。となると、1バレル100ドルとは、よくふっかけたものである。半分になったとしても文句はいえまい。もともと地面から湧いたもの。値段をつけて売ること自体が図々しいのだ。金持ちになればなるほど、物持ちになればなるほど、人間は図々しくなれるものらしい。
 ローマ法王がおっしゃった。
「自分の母親を侮辱されたら、相手にパンチをお見舞いする」
 その昔、ホロコーストはなかったとの記事を掲載した日本の雑誌が瞬間にして蒸発したことがある。世の中にはユーモアで済まされないこと、表現の自由では済まされないことがある。それはフランスでも同じであるはずだ。
▲ 藪入りを 落語で学ぶ 子どもたち

0117・土・阪神大震災から20年・
 20年前のこの未明の出来事を、ボクは生涯忘れることはないだろう。ケータイもスマフォもなかったあの時代、真実を知るためにはひたすら夜明けを待つしかなかった、あの不安の朝のことを。震度7という数字に驚愕したことも、起きないと思っていた阪神地帯に激震が起きたことも忘れないだろう。そしてそれ以後、地球は活動期に突入し、地球規模で列島規模でマグニチュード9を超える地殻変動が発生していったことも。
 土曜の朝の10時からは「真打競演」。NHKラジオが誇るラジオ寄せである。今朝の取りは立川談四楼師匠。振り返れば、師匠とは長いお付き合いといえるかもしれない。1973年、イラストレーターとして走り出した当時のボクが暮らしていたのが小田急経堂アパート。経堂駅に隣接した14階建ての宇宙戦艦ヤマトみたいなアパートだった。この同じアパートの郵便ポストに立川談四楼師匠のお名前があったのだ。その後、師匠ご夫妻とは顔なじみになっていくのだが、談志師匠とのご縁が深くなればなるほど、談四楼師匠の存在も大きくなっていった。今朝の出し物は談志師匠が講談からヒントを得て落語にしたものらしい。こんな言い方をすると失礼になるかもしれないが、談四楼師匠の話芸は師匠立川談志亡き後、ますます完成度が増してシャープになった印象がある。談志一門、注目の噺家ばかりであるが、ここにきて談四楼師匠の決意みたいなものが見えて心強かった。もしかして談四楼師匠、師匠立川談志の口調や色気の伝え手としてトップに躍り出るかもしれない。そんな気がした今朝の高座であった。
 ボーッと過ごした土曜日の深夜、22時25分から23時40分まではNHKラジオ第二で「朗読の時間」再放送。今夜は太宰治の『かちかち山』。サピエ図書館のボランティアによる朗読では、しっかりと原文を味わう。けれども「朗読の時間」や「ラジオ文芸館」は、巧みの朗読に身を委ね、作家の文章に我を忘れられる至福の時間である。それにしても、太宰治の文章の、何たる心地よさ。本当に我を忘れるほどにいいのである。この『かちかち山』だって、これほど説得力のある『かちかち山』って他にあっただろうか。いちいちに納得して、いちいちに頷いて、いちいちに説得されているうちに、いつか朗読は終わっていた。この泥船で溺れ死ぬ狸を、玉川上水に入水した作者に重ねてしまうのはボクだけじゃないはず。もしかしたら、作者だって重ねていたんじゃないだろか。
▲ 身震いを 覚悟の上で 着替えする

0118・日・
 本日は天覧相撲。天皇皇后両陛下が大相撲を観戦なさったのである。その昔、昭和天皇が大相撲が大好きで、よくご覧になっていたのを覚えている。さて、平成天皇は今の大相撲に満足なさっておられるだろうか。天皇の前で、白鵬(はくほう)は本当に横綱らしい相撲をとっているだろうか。勝てばよいという相撲になってはいないだろうか。外国人力士には、相撲がスポーツではないということが、まだまだ理解されていないような気がしてならない。さて、両陛下ご退場のときの拍手がすごかった。この人気には白鵬(はくほう)もタジタジだろう。微妙なのが相撲解説の皆さん。白鵬(はくほう)の相撲を褒めながらも、どこかその敗北を願っているように聞こえて仕方ないのだ。ま、それってボクの気持ちの反映かもしれないけど。
 野球の無いシーズンは20時からTBSラジオで「爛漫寄席」。これはTBSラジオが誇るラジオ寄せ。今夜は二代目桂小南師匠の特集。偶然の一致だろうけど、今朝の志の輔ラジオも小南師匠の落語だった。「爛漫寄席」での外題は『眼鏡泥』と『箒屋娘』。どちらも珍しい出し物である。ボクはこの小南師匠が大好きで、今もそのお顔が目の前に浮かんでくる。小南師匠は三代目三遊亭金馬師匠のお弟子さん。けれども生まれの京都弁が抜けずに、師匠のアドバイスで上方落語の修業に出た、東京落語には珍しい語り口の噺家であった。1983年の半年の入院で、最初に購入した落語のひとつが小南師匠の落語テープだった。そしてこのテープがボクの落語コレクションの最初となったのだ。今は落語CDが何百枚あるか、わからなくなっているけれど。
 日曜の夜はNHKラジオ第二で「文化講演会」。今夜はハワイに建設されるTMTのこと。これはサーティーメーターテレスコープの略。つまり直径30メートルの反射鏡を擁する巨大天体望遠鏡のことである。このテレスコープ、東京からのぞくと大阪に並べた1円玉の数を数えられるだけでなく、その移動を1ミリのスケールで把握できるとのこと。ま、この望遠鏡が大阪府の経済状態を観察するためのものでないことだけは間違いないけれど。あはは。さて、この望遠鏡が完成すれば、系外惑星の発見はもちろん、129億光年よりも彼方の星雲や恒星の誕生を観察できるらしい。地上における日本望遠鏡「スバル」の性能は、既にハッブル望遠鏡のような衛星軌道望遠鏡の性能をしのいでいるという。完成後は、どんな発見がなされるのか、楽しみなことである。
▲ お正月 すぐにまたくる お正月




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