全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2014年10月6日~12日
☆ この日誌は透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この文面では難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのものです。決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、どうかご容赦を。

▽1006・月・
 個展準備でボクの頭はクルクルパー。つまらないことに時間がかかっている。ますますバカになっている。困ったものである。とほほ。
 韋駄天台風18号が知らない間に世田谷区を通過した。土砂崩れ警報が出ていた世田谷区だが、ボクの周囲は静かなもの。大型台風ということで警戒していたのだが何もなくてよかったと思う。台風、もうくるなよ。バアカ。
▲ 韋駄天が 東の空へ 抜けていく

1007・火・
 エボラ出血熱がスペインに波及した。これからはますます日本の富山の薬が大活躍するのではないかしら。もしもボクが感染したら、とにかくお願いしたい薬なのだ。人類は常にウィルスとの闘いだった。そしてこれからも。人類の進化はウィルスなしでは考えられない。ボクらのDNAはウィルスとの情報交換で成立しているのだ。にわかには信じられないが。と、これはサピエ図書館、『ウィルスと地球生命』という本を読んでのこと。
 またまたノーベル賞が日本の科学者にヒットした。青色発光ダイオードが実用化されたとき、この結果は予測できていた。なんせ実用ですよ。わかりにくい宇宙物理学よりも、照明やテレビや、ボクにもわかる暮らしの便利さですよ。さて、文学賞はどうなるのだろ。
 シリアに渡ってイスラム国に参加しようとしていた学生さん、容疑の名義は「私戦(しせん)予備及び陰謀の罪」。聞いたところ、この罪で起訴されるケースは初めてのことらしい。私戦(しせん)とは私の戦い。戦争が許されるのは国が命じた場合だけ。個人は勝手に戦争をしてはいけないのである。夫婦喧嘩ならいいけどね。
▲ エボラだよ ズボラじゃ出血 しないのだ

1008・水・寒露・
 新しい気象衛星「ひまわり」の打ち上げが成功した。これからは送られてくる映像もカラーになり、解像度の範囲も1キロ四方から500メートル四方へと鮮明になるという。あれれ、「ひまわり」の映像はずっとカラーだったよ。そう思われる人もおられるのだろうが、あれって後で色をつけてたんだって。さて、お天気おじさん森田君によれば「ひまわり」1号の打ち上げは1977年。当時の静止衛星「ひまわり」のお値段は50億円。同じころ売買されていたゴッホの「ひまわり」のお値段も50億円。さて、どちらが妥当なお値段だろか。
 最近はプレクストークによる読書ばかりで傾聴するラジオはNHKニュースとTBSラジオの「おはよう一直線」と「スタンバイ」と「デイキャッチ」だけ。それも範囲は限られている。そして本日のデイキャッチ川柳の審査員はニューヨーク在住のジャーナリスト、北丸雄二さん。今回の帰国はずいぶん長い。北丸さんが審査員なら川柳を投稿すればよかったなと思う。新しくなった川柳コーナー、投稿者のリスナーさんたち、まだ本調子じゃないかもしれない。
 今夜は皆既月食。天体マニアだったボクは学生時代、社宅ビルの屋上で初めから最後まで皆既月食をを観測、撮影したことがあった。けれどもプリントされた写真は赤黒い玉。怪奇映画の1シーンみたいだった。その皆既月食の最初から最後まで、コボちゃんはまだ見たことがない。月食のピークはボクが透析を受けている間。看護師さんから
「お弁当を持ってきてくださった奥様からの伝言です。月食が始まったそうですよ」
と伝えられた。そして夜の10時過ぎ、迎えにきてくれたコボちゃんに
「どうだった?」
と聞くと、
「お月様がどんどん薄墨色になってきたんだけど、途中で雲が出て見えなくなっちゃった」
とのこと。薄墨色というのが意外だったが、最後まで見られたとしても、ただ月がボンヤリしていた、というような印象が残るだけなんだけどね。天体ショーのクイーンはやっぱり日食でしょう。
▲ 赤い月 撮ってくれよと 泣く子かな

1009・木・
 目覚めにTBSラジオの「おはよう一直線」のラッキー占いを聴いている。けれども最近の占い人(うらないびと)、どうしちゃったんだろ。何か9月生まれに怨みでもあるんじゃなかろうか。10月になって9月生まれの運勢は最低レベルばかり。たまにだったら
「そんなこともあるだろな」
と思えるけれど、3日連続だったりすると自分が悪いような気がしてくる。今朝もボクの運勢は最低レベル。10月になってよかったことがない。個展が始まる月なのに。でもな、個展のオープニングに巨大台風がやってくるなんてのは運勢としては最低だよな。まいっちゃうな。ここは晴れ男のパワー全開でなんとか切り抜けたい。
 TBSラジオの「スタンバイ」の森本キャスターも遠藤やす子さんもゆうべは月食を見上げていたとか。でもやっぱり途中で雲に隠されてしまった。そして森本さんも遠藤さんも月は赤黒かったといっている。スポーツ新聞も「月がとっても赤いから」と書いているらしい。となると、コボちゃんの見た薄墨色の月って、それはいったいどうしたことなんだろか。コボちゃん、ボクの彩色作業の相棒なんだけど、大丈夫だろうか。かなり心配。
 バカなんじゃないだろか、デイキャッチのリスナーさんたち。最近のランキングに疑問です。政治ネタも国際情勢ネタもいつも下位。最近のトップといえば御嶽山のことばかり。そりゃ命を惜しむ気持ちはわかるけど、もう少し高い場所から広い領域を見渡してもいいのじゃないかしら。ネットのおかげで視野は広くなってるはずなのに、この近視眼はどうしたことだ。デイキャッチのリスナー、それなりのお考えをもってる人たちのはずなのに、なんだか残念。
 世界の常識外れは中国だけにしてくれや。なのにお隣の大統領、頭が破裂している。就任以来、ただのヒステリーオバタリアンであることを露呈しっ放し。もしもボクがお隣の国民だったら、どんなに恥ずかしいことだろう。とはいえ、日本国民のボクだってアベちゃんは恥ずかしいんだけどさ。と、話しを元に戻します。ま、世界のどこかで誰かが自分の悪口をいってただけで起訴してたら裁判所はパンクです。お隣の大統領の脳味噌みたいにね。
 台風19号が知らない間に巨大化している。こういう台風をスーパータイフーンというらしい。そんなやつがボクの個展に合わせて接近しようとしている。おいおい、冗談じゃないぜ。頼むからどっかで小さくなってくれ。
 星屑望年会(ほしくずぼうねんかい)の幹事、小林潤子さんから、明日の同窓会で「てのひらをたいように」をアカペラで歌うようにとのご依頼がある。明日は歌手の西島三重子さんもおられるのに、なんたること。それにやなせ先生の一周忌にあたるこの会で、ボクなんかが先生の代表作を歌ったりしていいものだろうか。とにかくあまり歌ったことのない曲。明日まで必死に練習しなくっちゃ。
▲ てのひらを あの世にかざし 歌います

1010・金・
 東京の本日の日の出は5時43分、日の入りは17時13分、月齢は15.9と月食の終わったばかりの満月の次の日の夜である。お疲れ様の月である。やれやれの月である。
 本日は東京オリンピックから50年。あの日、テレビを見ていたら国立競技場の真上でブルーインパルスが大きく五輪を描いていた。たまらず飛び出して社宅の駐車場で真上を見上げた。すると大空に巨大な五輪。忘れられない開会式の記憶である。そして10月10日は盲導犬アリーナの命日。10年前の未明、アリーナはボクの手元から天へと旅立ったのである。
 今夜は星屑望年会(ほしくずぼうねんかい)の同窓会の集い。エスコートは大ヒット曲『池上線』でお馴染みの歌手、西島三重子さん。ボクらは雑誌「詩とメルヘン」の同窓生なのである。
 受付でコボちゃんと間違えられた西島さん。きっとコボちゃんは西島さんと間違えられて名誉なことだろう。なにしろ西島三重子さんは往年のアイドルだから。
 発起人は東逸子(あずまいつこ)さん、あじとけいこさん、ウノアキラさん、ボク、黒井健、永田萌(ながたもえ)さん、林静一さん、山口はるみさん、葉祥明(ようしょうめい)さんがやなせ先生の遺影の前にずらりと並ぶ。大半がサンリオ美術賞の受賞者。最初がアジトケイコさんでラストの第18回受賞者がエム ナマエ。ボクの後ろには誰もいないのだ。これもサンリオが株で失敗したことに関係あり。
 開会の挨拶は永田萌さん。献杯はウノアキラさん。ウノさんが遅れてきそうだったので東(あずま)さんが献杯の発声をする運びだったのがウノさんが間に合ってしまった。そんな東さん、ボクにビールを運んでくれたりしてお気の毒。でもボクは嬉しい。
 長くやなせ先生のお世話をされていた越尾さんのスピーチが感動的だった。これまでずっと陰の存在であられたのだ。
 こんな大切な会なのに、エム ナマエが「とり」で『てのひらをたいように』をアカペラで歌う。歌唱指導は西島三重子さん。ボクが歌い終わると会場全員で声を合わせて『てのひらをたいように』の大合唱。感動的なエンディングだった。
 帰宅してまたまた合掌。天に上った盲導犬アリーナに声をかける。今夜はアリーナが旅立ってから10年の夜。今も忘れられない夜である。今夜の会でも話題になったアリーナは、やなせ先生がステージで歌い出すと匍匐前進で会場から逃げ出したのである。それ以来、ひどい歌のことを、アリーナも逃げ出す歌、ということになっている。
▲ ありがとう 天に向かって 手の平を

1011・土・
 気になるのは本土に迫りつつある台風19号のことばかり。今日は個展の搬入なのに、やんなっちゃうよな。とほほのほ。
 豪徳寺まで散歩をすると、山下商店街に13台の防犯カメラが取り付けられて今朝はその式典をやっている。北沢警察署の署長がやってきて演説。
「これからは安全になるでしょう」
 ええっ。今までだって充分に安全でしたよ。鶏肉専門店の「とりたけ」のご主人、白衣を背広に着替えてご活躍。あまりのカッコよさに、コボちゃんは人違いをする。そうだ。個展のオープニングにはとりたけさんの焼き鳥をお願いしよう。
 世田谷線山下駅前でフレンチブルドッグのボナちゃんと、そのご主人、ベルギー人のニコラと遭遇。一緒にお散歩しようと思ったら、ボクとニコラでは足の長さがまるで違う。そこであきらめて泣き別れ。今度ゆっくりお話ししましょ。
 神田神保町の檜画廊で搬入作業。画廊のオーナー、俳優座の大ベテラン女優の檜よしえさんと30年以上も檜画廊の守護神を務めている野原由美子さんが丁寧に作品を壁にレイアウトしてくださった。帰り道、後部座席のアルルが窓の外に向かって唸っている。コボちゃんが見ると、神田神保町すずらん通りを黒いギターケースを下げて若者が歩いている。アルルは黒いギターケースを、真っ黒な大型犬と間違えたのに違いない。アルルは自分より大きい犬には対抗心を燃やすのだ。
 とうとうアメリカで医療従事者へのエボラ出血熱の二次感染が発生した。医療パニックが起きるのではないかと心配になる。エボラ出血熱を防ぐのは医療関係者しかいない。世界の危機に立ち向かう彼らの勇気と使命感に期待する。我々一般市民にできることはそれしかないのだ。
▲ 週末を 台無しにする 野分です

1012・日・
 午後、『いのちの林檎』を制作した記録映画プロダクション「びっくりバン」の馬場民子さんのエスコートでキッド・アイラック・アートホールの「源氏物語・京ことば語りの会」に参加する。ところが、客席でケータイに文字を打ち込んでいるやつがいる。こちとら耳がいいのだ。わからんと思ったら大間違いだぞ、馬鹿野郎。
「外へ出ろ!ボコボコにしてやるぜ!」
と心で叫ぶ。あはは。んなこと、いえるわけ、ないじゃん。盲人は幼稚園児が相手でも喧嘩には勝てないのである。とほほ。
 地下のブックカフェ槐多で山下智子さんを中心に打ち上げ。山下智子さんを囲むメンバーも進化する。おそらくフランスやスイス公演に加わったメンバーだろう。そこへデザイナーの鈴木衛さんが飛びこんでくる。楽しい映画談議が始まる。サピエ図書館のおかげでボクも最新映画状況に詳しくなったのである。
 駐車場からはステレオで啼く秋虫の声が美しい。ホールからの帰り道、コボちゃんとアルルとでブラリブラリ。キッド・アイラック・アートホールまでクオリスで迎えにきてくれたのだ。けれども虫たちの声もこれまで。明日は台風19号が関東地方にやってくる。そして明日はボクの個展の初日なのだ。およよ。もう、泣きそう。
▲ もっと啼け 嵐の前の 秋の虫




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