全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2014年8月18日~24日
☆ この日誌は透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この文面では難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのものです。決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、どうかご容赦を。

0818・月・
 気が付くと、原始時代のデスクトップの上でフロッピーディスクが埃をかぶって眠っている。ひとつだけ放り出してあって、この偶然に何か意味があるのだろうか。そう思って中身を調べてみる。すると、ラップトップの方で制作していたデータのオリジナルが保存されてあるじゃないか。これは驚き、奇跡のフロッピーディスク。これさえあれば、中断されてしまった作業の続きができる。これぞ不幸中の幸い。こうやってラップトップの修理が終わるまで、こちらの原始時代パソコン君、ギャートルズで対応していくしかないのである。
 お盆休みが続いて、ラップトップパソコンが壊れて連絡のできなかった方面へ電話をかける。どうしても事務的になりがちなメールと違い、電話の相手に誠実に向かい、親しく話をしていると、あっという間に時が過ぎる。透析の時間がくる。本日は短い一日となってしまった。
▲ 落ちた蝉 つついて歩く 朝の犬

0819・火・
 ラップトップが使えないことによって生活のリズムがメチャクチャになっている。なんだろ、これ。パソコンにせよケータイにせよ、昔はこんなもん、家の中にはなかったもの。便利が壊れると新しい不便が生まれてくる。
 神足ゆうじ(こうたりゆうじ)さんの『一度死んでみましたが・スーパー闘病記エッセイ』を読んている。再起不能と思われた死の淵から蘇り、新しい本を書いている。その挑戦と頑張りには頭が下がる。そして共感する。たとえ病に倒れても、障害者になったとしても、作ってきた人間にとって、いつだって作ることしかないのだ。神足さん、心から応援する。心から感動しています。この本、もっともっと売れて欲しいと思う。
 集中して絵が描けている。もしかして、パソコンが壊れた効果かもしれない。便利なはずのパソコンが人間に様々な用事を生産しているのかもしれない。
 日本中で雨が降っている。ひどいことになっている。何もないといいのだが。
▲ 静けさは もうすぐ終わる 夏休み

0820・水・
 目覚めたらまたまた大雨のニュース。広島で集中的な大雨があって沢山の人的被害が出た。広島市内というが、あのあたりは山ではなかったろうか。バブルの頃の開発で、人の住まなかったエリアも市内にされてしまって、危険な土地に住宅が密集してしまったのではなかろうか。
 イスラエルの横暴が目立つ。イスラム国というイスラムテロ組織がアメリカに挑戦している。どちらも民間人が被害者になっている。日本人がスパイの容疑で拘束されている。集団的自衛権行使容認で日本がアメリカの一味であると思われてはたまらない。そもそも、日本人にスパイ容疑がかけられること自体、以前は考えられないことだったのだ。どうしてくれる、アベちゃん。
 とはいえ、民間人が銃など所持してはいけない。銃を所持した瞬間から銃で撃たれる可能性が生じる。そのあたりの認識が日本人は希薄でいけない。持ち慣れない物を抱えてウロウロすれば、戦場ではそれなりの処遇を覚悟せねばならない。日本では戦争ゴッコの形でも、そのまま戦場にいけば本物の殺し合いなのだ。
▲ 甲子園 最後のチーム 残るまで

0821・木・
 どうして広島ばかりと思う。日付が新しくなって、それでもまだ猛烈な雨が降っている。被害もますます大きくなり、死者と行方不明者の数が増えていく。そもそもあそこを広島市内と呼ぶのはいかがなものなのだろう。あそこは人の住むべきでない場所に人を住ませて、それで市内と称しているだけではないのか。そんな心配さえしてしまう。そして、そんな場所が、この日本にはいくらでもありそうなのだ。
 空が落ちてくるぞ、と動物たちがパニック状態になるお伽噺を聞いたことがある。今の日本、それと同じじゃないか。そのような気がする。毎日のように毎時100ミリの雨が落ちてくる。そんな水分、どこからやってくるというのだ。ボクは地球温暖化にも異常気象騒ぎにもあまり賛成しない向きなのであるが、やはりこの天気は変だと思わざるを得ない。そのうち日本列島から山が洗い流され、家が流され、永田町も霞ケ関も、みんな流されてしまうのではなかろうか。世の中、ちょうどいいということがない。いや、あんまりないといっておこう。
 夕方、視覚障害者パソコンサポート会社、ラビットの木下さんから電話がある。修理を以来していたラップトップパソコンに問題のなかったことが判明したのだ。早ければ土曜日の午前中にでもパソコンは戻り、使えるようになるという。安堵である。安心である。万歳である。ラビット大明神である。拝啓木下大元帥である。パソコン、それも最新鋭のパソコン、ないと困るのである。原始時代のデスクトップ、ミスター・ギャートルズ、ごめんなさい。
 野球を聴きながら、プレクストークでスティーブン・キングの小説を読みながら「おえかき」に集中する。「おえかき」作業はこれができるからすごい。音訳読書もこれができるから嬉しい。こんな愉快で効率的なことってあるだろうか。読書と「おえかき」、好きなことを同時にやる。実に楽しくて愉快。
 夜、コボちゃんとしみじみ酒を飲み交わす。いい友人に恵まれて、つくづく幸せだと語り合う。人間、何が幸せだかわからない。お金があれば幸せになれるとは限らない。人生プラマイゼロ。そう思えて仕方がない。
▲ 感謝です 警察消防 自衛隊

0822・金・
 西アフリカでエボラ出血熱と闘って感染したアメリカの医療スタッフたちの病が完治した。未承認の薬が効いたとの正式発表はないが、何らかの奇跡、もしくは医学の勝利があったのだろう。HIVのように世界中に蔓延した疾患であれば製薬会社もビジネスになるだろうが、エボラ出血熱の場合は限定的な蔓延のため、これまで欧米の製薬会社はワクチン製造に動かなかったような気がする。感染したアメリカスタッフの帰国があって、今後の動きが変わるのかもしれない。筋萎縮側索硬化症のキャンペーンで世界中のセレブたちが氷水をかぶっているように、またエボラ出血熱にも新しいキャンペーンが展開されることを祈りたい。
 東京は昨日に引き続き猛暑日。広島では大雨被害が拡大している。日本中に記録的な大雨が落ちている。過去の経験から被害を予測するのではなく、未来に起きる未知のデータを予測して被害対策を考えなければならない、そんな時代がやってきたのである。となると、そういうお仕事、役人さんたちにできるかな。想像力という点では、正直ちょっと心配なのである。あの人たち、何かないと動けない人たちだから。
 窓の外で怒鳴り声がする。
「グズグズしないで、早く仕事を覚えろ!」
 そういう声である。外壁塗装工事現場では若い職人さんたちが目立つ。そこにベテランの職人さんたちのイライラもあるような気がする。足場の悪い現場である。ひとつ間違えば怪我人も出るし命の危険もある。ここ最近、工事現場での事故のニュースも多くなってきているのは暑さのせいばかりではなく、現場におけるベテラン不足もあるのだろう。若者たち、うんと緊張して、頑張っておくれやす。早く仕事を覚えて一人前になっておくれやす。
 高校野球はベストエイトがいちばんエキサイティング。この1日ですべての対戦が決まってしまう。効率的な観戦が可能なわけだ。球児たちも明日になれば休みがとれる。というわけで、本日は片耳で高校野球、片耳で音楽、両手で見えないおえかきをしたのである。
 ラジオをつけたら野球の勝利インタビューをやっている。高校野球のおじいさん監督だと思って聴いていたら巨人軍の原監督だった。わぁ、ふけたな。と、これはお芋の話ではありません。そういえば最近、原監督の声を聞いてなかったな。だって、巨人軍の勝ちゲームはすぐにラジオを消してしまうしね。自分は変わらないと思って暮らしているけど、人様の変わり様を見ていると、自分もふけたのだろうなぁと思う最近である。
▲ 積乱雲 お化けのような 雨がふる

0823・土・処暑・
 処暑である。暑さが落ち着く頃とある。暦は流石(さすが)である。本当に暑さが落ち着いてしまって、コボちゃんはしきりに秋みたいだといっている。お化けみたいな雨が降り、地球温暖化と世界中で未来を心配し、二度とまともな季節の移り変わりはないのだと世間があきらめていても、暦は正しく季節を占い続けるのである。
 朝、すっかり元気になったラップトップパソコンが戻ってくる。すべて視覚障碍者のためのパソコンサポーティングユニット「ラビット」のスタッフ、木下さんのおかげである。これから我が家では木の下大明神と呼ぶことに決められている。感謝である。
 外壁工事の足場が撤去されつつある。きびきびと工事をしている様子が伝わってくる。建物を覆っているカバーがなくなってしまえば風通しもよくなる。そうなればオイラの気分もスッキリする。とはいえ、完全撤去にはまだまだ時間がかかりそうだ。
 人形劇団ポポロの座長、山根宏章(やまねひろあき)さんと出会ったのはボクが高校3年生のとき、美術部の合宿で訪れた榛名山の麓、榛名湖の畔のユースホステルでのことだった。ミーティングのとき、山根さんは人形劇の独り舞台を披露してくださった。それも蝙蝠傘とタマゴの殻だけで。その見事な芸術に感動して、それ以来、山根さんはボクの憧れの存在だった。やがて山根さんは劇団プークを卒業して人形劇団ポポロを立ち上げる。その最初の公演のポスターデザインを担当させてもらってから40年以上が経過する。山根さんは今年で77歳、喜寿である。その大ベテランが生まれて初めての独り舞台を踏むという。出し物は落語の『天狗裁き』からヒントを得た『夢裁き』。舞台の山根さんはボクが榛名湖のユースホステルで出会った当時とちっとも変ってはいない。けれども円熟して盟約者の光を放射している。名演技である。これからは落語家としての活躍を期待できるほどの名調子だった。舞台の袖で邦楽演奏を担当するのは邦楽の名人、仲林光子師匠。以前から尊敬申し上げる大師匠である。このおふたりのコラボで三鷹の武蔵野劇場は異世界に変わる。山根さん、77歳とは思えぬ青年のエネルギーで2時間の舞台を演じ終わり、満場の拍手の中で輝いていた。いやぁ、その場にいられて本当に幸せだった。


▲ エアコンを 思わず消した 処暑の朝 

0824・日・
 夜になればエアコンを消して窓を開放して眠る。なのに今年は蚊に刺されない。いつもは枕元に置いている電子蚊取りの必要性も感じない。耳にうるさくつきまとう蚊の戦闘機や爆撃機のエンジン音にも悩まされない。これはどうしたことだんべ。そうだ。外壁塗装工事の足場が蚊の侵入を防いでくれているのだ。いや、そうじゃない。蚊がいなくなった原因は今年の雨だ。大雨だ。日本中の水たまりに生まれたボウフラたちを大雨が洗い流してしまったのだ。大きくなる前に溺死させてしまったのだ。ボウフラが溺死するかどうかは知らないが、時間100ミリの降雨にボウフラが抵抗できなかったことは確かだろう。さて、この大雨、他にどんなことをしてくれるのか。これ以上、人間たちをいじめないでくれ。
 高校野球をBGMに「おえかき」をしていた。そのまま夢中になっていたら、ズシン、ときた。地震である。そのままNHKラジオを聴いていたら地震速報。17時27分、埼玉県北、群馬県南で震度4。震源は茨城県南、震源の深さは10キロ、マグニチュードは4.3で津波の心配はなし。東京での震度は3であったらしい。小説『首都崩壊』で首都直下型地震の恐怖を読んだばかりなので、現実と虚構がゴチャゴチャになりそうでコワイ。ま、東京都の地震包囲網が縮まりつつあるのは現実みたいだけど。
▲ 空襲だ 電子蚊取りで 応戦だ




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