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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2014年2月10日~16日
☆ この日誌は透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この文面では難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのものです。決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、どうかご容赦を。

0210・月・
 昨日の都知事選の結果、というよりも、その分析が気に入らない。あの結果で原発停止の世論が否定されたのではたまらない。細川と宇都宮候補が集めた反原発の票数だけでも200万に達しようとする勢いだったわけだし、舛添だって最終的な脱原発を表明している。原発大好きを唱えていた元航空自衛隊幕僚長の候補は60満票を集めただけだった。この結果のどこが世論の反原発を象徴するのだろう。一部新聞のアベ政権に擦り寄る編集方針に、どうしても危なさを感じてしまうのはボクだけだろうか。というわけで、オリンピックも含めて、ニュースがつまらないのです。
 予想していたよりは雪解けの歩きが楽だった。おそらく雪の性質によるものだろう。もしもこれがベタつく雪だったら、ゆきかきをするみんなも大変だったに違いないし。東京にせよニューヨークにせよ、雪は都会の敵なのだ。とはいえ、東京が常夏だったら、ゆきかきもなくなって、だらけたメガロポリスになったかもね。
▲ しんせつが きれいにとけて しんせつだ

0211・火・建国記念の日・
 建国記念日ではなく、「建国記念の日」といわなくてはならないらしい。ここが微妙。自衛隊を国防軍と呼ぶか、平和憲法を否定するか、建国記念の日の呼称問題を掘り下げれば共通の地下水脈が発見されるのかもしれない。
 腕試しに絵本のための原案を原稿にして遊ぶ。これはコボちゃんのリクエストによるもの。でも、あまり気に入ってもらえず、面白くない。こういうのって、ちょこちょこって書けるもんじゃないんだよね、まったく。
 都知事選の結果で、早速鼻息を荒くしている向きがある。それって我田引水というよりパラノイア的現状理解。あの人の言動を冷静に分析すれば、ほぼ間違いなくパラノイアという結論が出てくるはずなのだが、永田町を取り巻くメディア環境には自粛というPM2.5が渦巻いているらしい。これはコワイ。
▲ 再稼働 との結論が 先にあり

0212・水・
 これは飽く迄もボクの個人的見解だけども、アベちゃんの政権になってから、世の中から良識という概念が消えてしまったような気がしてならない。国会中継のまるごとを聴いているわけではないけど、ニュースの切れ間から聞こえてくるアベちゃんの答弁、なんか危ない。世間ではとても通用しないような極論ばかりがアベちゃんの口から飛び出してくる。アベちゃんにとって、すべての結果はアベちゃんの都合のよいように受け取られ、それを自分の論理のエンジンにしてしまう。どうして誰もこれを止めることができないのだろうか。アベちゃんの頭脳の内部では、憲法理解も民主主義も歴史も、ご自分の好きなように、都合のよいようにぐにゃぐにゃに曲げられているとしか思えない。この人の受けてきた教育を疑いたくなる。もしかして、アベちゃんにとって、教育は学校や世間から学ぶものでなく、おじい様やお父様か受けるべきものであったかもしれない。それとも、メタファーではなく、本当に明治政府の亡霊に憑依されているのかもしれない。もしもボクの目が見えていたら、テレビ画面からも、その亡霊の姿が見えるかもしれない。そのくらい、今のアベちゃんは何かの傀儡にされているように感じるのだ。ま、日本人のボクがそう思うのだから、中国や韓国の為政者が見たら、正真正銘のマッドマンに見えてしまうのかもしれない。よくわかんないけど。
▲ はるをまつ ふゆのごちそう ひのひかり

0213・木・
 本日の東京、日の出は6時30分。どんどん昼間が長くなって嬉しいけれど、明日の天気予報はまたまた雪。歩いて透析病院までいくのだと思うと、今から気持ちが重くなる。ボクも大変だが、コボちゃんも苦労。
 ここ最近、一日の大半を物語世界の中で暮らしている。入り込むとなかなか出てこられない。電話がかかってきても、コボちゃんに話しかけられても頭が切り替わらない。そういうボクをコボちゃんはアホ呼ばわりするけれど、これは読むばっかりで物語を書く立場になったことのない人にはわからないだろう。これは比喩ではない。書き手には空想ではなく、本当にその世界が存在しているのだ。何もかもが見えているのだ。たとえば本を読んでたちまちその世界が見えてくるように、作者の網膜にもまるであるように、または生きているように、書き進めている世界が見えているのだ。この面白さからは、そう簡単には脱出できない。これに比べたら映像ゲームなんてクソクラエなのである。
 空想世界に遊び、誰かの文学世界で遊び、気分転換にラジオをつける。すると、話題は明日の雪とオリンピック。あまり面白くない。メダルメダルとアスリートにねだるのはやめにして。なんだかあさましい。期待されて取れなかったアスリートの気持ちを考えると、自分までミスしたような気分になって落ち着かない。そろそろ新しい東京都知事の話題が聞こえなくなって安堵していたのだが、晴れた空のような出来事はまるで聞こえてこない。雪の話題が出てこないような季節に早くならないものかと祈るばかり。
▲ ソチよりも 雪のよく降る 東京都

0214・金・
 目覚めてすぐラジオをつけると、東名高速には既に積雪があるらしく、高速道路の事故の話題でニュースが始まった。本日は雪で苦労する一日になりそうだ。
 おいおい、何の根拠があって浜岡原発の再稼働の審査要求をするんだよ。せっかく菅直人政権が超法規的手続きで止めて、周辺住民の安全を確保したというのに。ここにきて原発再稼働を真剣に考えている方面の頭をボクは疑う。これはトランプの「ダウトゲーム」みたいに当てずっぽうのダウとではなく、ほぼ間違いなく、つまり疑ってゴメン、というくらい間違いない確信的疑問符なのである。
 こんな雪の日なのに、クロネコさんがチョコレートの配達人をしてくれる。ありがとう。くれた人にも運ぶ人にもありがとう。
 本日はバレンタインデー。オイケンが主催する宮台真司先生のバレンタイン講演があるのだが、この大雪で無事に開かれるのだろうか。ボクは透析が合っていけないのだが、ご成功を祈っている。
 いつもより早めの時間に透析病院に向かう。そして、完全武装の雪中行軍。まるで八甲田山みたいな決死の進軍をしていたら、コボちゃんが奇跡的に空車のタクシーを発見する。この親切なドライバーさん、にこやかにボクらを乗せて透析病院へ。去年の成人式の悲劇の再来にならずに済んで、思わず万歳を叫びそうになる。
 それでも帰りは歩きとなる。コボちゃんは待合室で読書をして時間をかせぎ、ボクを待っていてくれた。世田谷線で途中下車、松原駅から今度こそ本当に雪中行軍。ちょっと吹雪くと顔面冷凍状態になる。すれ違うタクシーは、どれも「回送マーク」を出して嘘つきタクシーになっている。で、ボクらも、去りゆくタクシーに向かって
「うそつき!」
と罵声をあびせながら無事に帰宅。アルルとミミが玄関まで迎えに出た。
▲ キャタピラの 音して走る ウソグルマ

0215・土・
 目覚めたアルルは屋上の積雪でモグラごっこ。まるでブルドーザーみたいに雪をかきわけ突進する。もう嬉しくてたまらない。付き合うコボちゃんは大変だけれど。
 コボちゃんの印象だと、積雪は先週の雪よりも深いという。気象庁発表と異なるのは、観測地が大手町、ということだろう。大手町が21センチなら、世田谷で30センチもあり得るのだと思う。東京に関しては、大手町の別に、もう一か所くらい観測ポイントがあってもいいかもしれない。
 土曜の朝のコーヒータイムのBGMはNHKの「ラジオ文芸館」。今朝は浜田広助先生の『ないたあかおに』。この話、よく知っているはずなのに、どうしてもホロリとさせられる。さり気なく普遍的。そこがいいのだと思う。長くお手本とされる所以なのでしょう。
 パソコンに夢中になっていたら、NHKラジオの長寿番組「真打競演」のことをすっかり忘れていたことを思い出す。途中からでもいいと聴いてみる。スタジオ収録版で、いつもの大ベテランアナウンサーが演者の紹介をするバージョン。キーボード漫談のマキタヒロシさん、全部聴きたかった。落語は将来の名人とボクが勝手に思いこんでる柳家花緑(かろく)さん。いい声だし、ますますうまくなっている。出し物は『権助提灯』。いつも思うことだが、スタジオ参加しているオーディエンスのおばさんたち、どうしてあんなにうるさいのだろう。寄席だったら絶対に笑いのないとこで、これみよがしに笑ってる。ご本人たちは番組協力と考えておられるのだろうが、これが逆効果。いくら名人が語っても、くだらない芸にしか聞こえなくなってしまう。なんか、おばさんって、煮ても焼いても食べられないし、もしも食べたら化けて出てくるだろうな。
 午後のTBSラジオ「パカパカ行進曲」を久しぶりにコボちゃんと一緒に聴く。最近、つまんないなと思っていたけど、コボちゃんと一緒に聴いてみると、これが意外に面白く、コボちゃん特製の地獄ラーメンを食べている間、それなりに笑い、それなりにあきれながら聴いてしまった。
 こんな歩きにくい日に、『いのちの林檎』の藤澤監督ご夫妻がご訪問くださった。奥様手作りのチョコレートと焼き菓子をいただく。毎年恒例のバレンタインデイ儀式なのだが、この手作りが中途半端でなく美味。監督夫人よりも、ケーキショップ経営者の方がお似合いだと思うのだが、ご本人は
「商売となると、こんなに贅沢に材料は使えない」
とおっしゃっていた。
 20時からのJ-WAVE、「浅田二郎ライブラリー」は短編集『月下の恋人』から『あなたにあいたい』。先週もいい出来だけど、今週もドラマと音楽とのバランスがよくて、思わず引きこまれてしまった。ドラマの構造がしっかりしているから、本で読んでもラジオドラマで聴いてみても面白い。この主人公を演じているのは誰だろうと聴いていたら、桜木健一だった。となると、ふけてないな、と思った。彼を知ったのはボクの恩人、永島慎二先生の作が原作『柔道一直線』のヒーロー、一条直也の役者として。必殺技、地獄車(じごくぐるま)の使い手。地獄ラーメンではない。ライバルが涼しいハンサム、風祭右京。ピアノの鍵盤に立ち上がり、ピアノを足の指で弾いてしまうからスゴイ。演じるのはケンメリのケンを演じたこともある、あのカッコタレ俳優の近藤正臣。ああ、懐かしい。この連載とテレビ放映、ボクが学生の頃だったと思う。桜木さんも近藤さんも、そろそろ70歳に近いのではないかな。ますますご活躍していただきたい。
 最近は筆の進みがいいので、寝酒がうまい。最近の土曜の深夜は市原悦子さんの朗読、というか独り芝居で『赤毛のアン』をコボちゃんと杯を交わしながら聴いている。この人のマリラクスバートやレイチェルリンドは秀逸で、本人が本から出てきて、この場合、本から出るから本人というのだけれど、本人が演じているのではないかというほどリアル。ま、日本語でしゃべってるわけで、本物であるはずがないのだけれど、さすが名優、ということだと思う。聴き始めは違和感を感じていたアンシャーリーも聞きなれてきて、あと20回分しかないことが寂しく感じるようにもなってきた。あああ。人間って勝手だね。
▲ 温暖化 なのに積雪 記録的

◇ バーチャル『奥の細道』コース白石を通過しました。
次は仙台。あと、81,383歩です。現在の歩数、918,617歩。2周目挑戦中!

0216・日・
 コボちゃんによれば、朝になっても雪は溶けず、まことに歩きにくい状況とのこと。仕方がない。今日も部屋の中で脳味噌遊戯で過ごすしかない。
 6時20分になると、文化放送では志の輔ラジオ(しのすけらじお)「落語でデート」が始まる。今朝のお相手は芸達者な若き演歌歌手。物真似は歌だけでなく、しゃべりもやるのだからお見事。志の輔師匠も大笑い。ということは、これ一台あれば家庭は円満という、生きたお笑いツール。これからは落語にもチャレンジというから志の輔師匠もドッキドキ。てのはお世辞でしょう。おそらく。落語は四代目三遊亭円祐師匠の『干物箱』(ひものばこ)。物真似がテーマということで、スタッフが彼女のために選んだという。この師匠、生前はボクも末広亭で何度か高座を拝聴している。この高座は1971年。この師匠の『堀之内』は、しばらくの間、寝る前に落語CDでの欠かせない楽しみだった。つまり、名人なのだ。そして、名人というものは、そうはやたらにいないのである。
 日曜日の楽しみのひとつはランチしながらのNHK素人喉自慢。昔はアホらしくて聴く気にもならなかったものを、ある時期から欠かせない楽しみになっている。つまり、出場者すべての背後にある人生が見えるようになったからだ。ということは、ボクがやっと大人になれた、ということだ。ま、これは還暦を過ぎた男のいうことでもないけどね。わはは。本日は合格の基準が不可解だった。チャンピオンの選出にも疑問符。よかったのはゲストの布施明さんの歌。おいくつになられたか、よく知らないけれど、まこと見事な歌唱力で感服。この『一万回のありがとう』という楽曲は心にしみる。ごくたまにではあるけれど、この人のCDを買うことがあるのだ。これも欲しいな。
 この春から月刊ラジオ深夜便で新しい連載が始まる。我が国の著名な詩人の皆様の作品に、ボクが勝手な解釈をしてイラストレーションを制作する、というものである。初回は中原中也の『月夜の浜辺』。幻想的なイメージをボクなりの表現をしたい。頭の中では映像が浮かぶが、これを具体的な絵にするのは簡単ではない。そこで何度も習作を描き、本番へのモチベーションを高めていく。ま、この難しさを楽しめる気分をキープしたいと考えている。締切も迫っているので、けっこう緊張感も高まってはいるのだけれど。
 今回の大雪で東京ばかりでなく、各地に不都合が発生している。ことに高速道路や幹線道路で立ち往生しているクルマはすべてに不自由しているに違いない。ことにボクは病人のことが気になる。もしもボクが雪に閉じ込められたら、真っ先に考えるのが人工透析のことに違いない。もしもそういう人がおられたら、一刻も早く身動きがとれる状況になることをお祈りする。
▲ きしきしと 閉じ込められて 白い壁



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