全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2013年12月16日~22日
☆ この日誌は透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この文面では難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのものです。決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、どうかご容赦を。

1216・月・
 うわぁ、猛烈に寒くなってきた。本格的な冬到来。気が付けば、コボちゃんが毛皮風の山賊チャンチャンコを出してくれている。おかげで背中が温かい。
 気の毒なのはいじめられてる猪瀬さん。頂から叩き落とされそうで、青息吐息になっている。どんなに大変で時間がかかったとしても、登山家が頂上にとどまれる時間はそう長くないと昔から相場は決まっているのだ。だから子どもの言い訳みたいな苦しい答弁はやめて、早くピンチヒッターに任せてはいかがだろう。ふもとから頂を見上げる者は、誰かがその頂にい続けること許してはおかないのだ。それはそれとして、オリンピックの招致、まことにお疲れ様でした。
 ますますおっかない北の国。どんなに努力し、国家に貢献したと思っていても、トップが首を横に振れば、ナンバーツーでも首が飛ぶ。いや、機関銃の弾が飛んでくる。権力、ミサイル、核爆弾。三代目にはおもちゃがいっぱい。持てばいつかは使ってみたいものばかり。
 俳優、ピーターオトゥール氏の訃報が届く。81歳であったそうな。死因は明らかにされていないが、ボクには思い当る病名がある。さて、男から見ても美しい俳優だった。ボクは70ミリの大画面で観た『アラビアのローレンス』の砂漠の映像が忘れられない。ピーターオトゥールが知られるきっかけとなった1962年公開の映画である。それ以来、7回もアカデミー賞の候補になったが、とうとう選ばれたことがなかったそうな。好きでも嫌いでもなかったが、忘れられない俳優さんのおひとりである。
▲ ズック靴 指はじんじん 霜の朝

1217・火・
 本日、火曜日の日の出は6時44分、日の入りは16時30分。冬至に向かって一方的に早くなっていた日の入りの時刻が反転した。そして冬至を過ぎれば、ひたすら昼が長くなるムーブメントになるのだろう。月齢は14.1ということで、いよいよ明日は満月である。予報では天気は崩れるとあるが、もしも晴れれば美しい冬のお月様を拝めることだろう。
 ここのところ、5冊の書物を同時並行的に読んでいて、それらを次々に読了。本日は福岡伸一先生の書物『生命の逆襲』を読み終えたばかり。その中に、あのウーパールーパーについての記述があった。ウーパールーパーというネーミングは日本でしか通じない。正式名称はアホロートル。アホなロー取る、アホなじいさんばあさんのことではない。別名はメキシコサラマンダー。サラマンダーはサンショウウオの英語である。大学における新入生だったボクは教養課程で生物を選択した。慶應義塾日吉校舎生の物学準備室をうろうろしていたときのことだ。ボクはこのアホロートルの生きた本物を目撃した。ネオテニー独特の愛くるしい姿に、たちまちその魅力の虜となり、ボクは暇さえあれば、その水槽を訪れた。ウーパールーパーが人気者になる、はるかな昔のことである。
 新党のネーミング、センスよくないなぁ。誰か気の利いたコピーライターはいなかったんだろか。結び付けを強調したかったんなら、ボンド党とかセメダイン党とか、協力接着剤みたいで素敵だと思うんだけどな。でも、コンクリー党となると、これはゼネコンみたいだし、セメン党もよくないよね。あはは。野党再編成までのツナギだから、優先順位の筆頭は、やっぱインパクト、インパクト。
 あの国の月面軟着陸、まさか防空識別圏設定のためじゃないよね。それにしても不思議なのはそのテクノロジー。あれ、どこの国のもの。戦闘機や爆撃機はスホーイで、新幹線はJRで、そうなるとやっぱり宇宙ロケットはソユーズでしょ。あの国、知的財産権や所有権は認めてないもんね。
▲ スモッグで 月から見たら まっくろけ

1218・水・
 冬至を目前にした本日の日の出は6時45分、日の入りは16時半。同じ太陽なのに、ボクにとってのお日様は一度だって同じであったことはない。そして本当は太陽も変化している。それを監視している人工惑星だってあるのだ。月齢は15.1。満月なのに降水確率は限りなく大きく、降雪まで心配されている。おいおい、雪はやめてけれ。たまらんからやめてけれ。
 たまたま耳にした「ゆうゆうワイド」に出演しておられたなかにし礼(なかにしれい)さんが素敵なことをいっておられた。国土を守る軍隊よりも、原発で国土を失わないようにする方が大切。原発だらけの美しい日本はあり得ない。そして、愛国心を強要するよりは、愛されるような国になるような、よき政治をやってくれ。できるかな、アベちゃん。
 同性愛に対する差別に反対して、オバマ夫妻がロシアの冬季オリンピックの開会式に欠場を表明した。欠場しろ。どんどんしろ。人間の権利を制限するような権力には、どんどん、どんどん抵抗しろ。そして選手たちは、どんどん、どんどん出場しろ。アスリートとしての権利を最大限に行使しろ。バンザイ。
 どうやら、クリエイティングフィーバーにかかったらしい。喉元まで出かかって言葉にならなかった想いが、どんどん形になっていく。どうか、この熱病がいつまでも続きますように。
 透析からの帰り道、冷たい雨は降っていても、それが雪でないことはありがたい。積雪だけは勘弁してもらいたいのだ。滑って転んで、ひっくり返れば骨はバラバラ、桑原桑原。
 深夜になって、臨時ニュースが飛び込んだ。明日になれば、猪瀬さんが記者会見を開くという。都知事辞任の表明である。これで明日は大騒ぎ。雪どころの騒ぎではなくなるだろう。
▲ カーテンを 開いて見れば 雪の底

1219・木・
 とうとう雪にはならなかった。電車は動いているし、転ぶ人も骨折する人もいないし、それに雪かきの音も聞こえない。朝のカーテンを開いて、いつもの景色を確認して、皆さん安心して朝御飯を食べたのだろう。よかったね。
 吉村昭(よしむらあきら)の『戦艦武蔵』は秘密を作り出す恐怖を描いた作品だった。これを特定秘密保護法案の強行採決のタイミングで読んだことは皮肉であった。もっと以前に読んでおくべきだったのだ。そして、もっと沢山の人々に勧めておくべきだったのだ。建造から沈没まで、そのすべてを秘密のカーテンで覆われた歴史上最強最大の戦艦は、その戦闘能力を一度も発揮することなく、乗組員を巻き込んで水底深く消え去ったのだ。
 餃子で知られる「王将」の社長が朝の出勤で、いきなり射殺された。世間から恨まれるような人でなかった。そんな評判のお人柄。なのに、突然の射殺はたまらない。西部劇じゃないのだから。薬莢が落ちていたので、オートマチックの拳銃が使われたのだろう。もしもトカレフだったら、縄張りのもつれかもしれないね。知らないけど。
 結局、雪は降らず。ニュースは猪瀬のことばかり。ご自分でもおっしゃっていたけれど、ちょっと傲慢だったよね。友だち、いなかったんじゃないのかな。やっぱりさ、権力というものはコワイよね。そしてさ、権力よりは友だちさ。
▲ 雪降りに ラジオひとつに なりにけり
▲ 都知事辞め ニュースひとつに なりにけり

1220・金・
 朝の執筆を終えてコーヒータイム。落ち着いていたらTBSラジオから島倉千代子さん最期のレコーディングが流れてきた。死の床で録音されたらしき雰囲気のある楽曲で、彼女の人生が伝わってくる思いがあった。言葉がリアルに響いてきた。たとえそれがレコード会社の思惑であろうが、島倉千代子という歌い手の立派さが心を打つ。たとえ彼女がその会社の重役であったとしてもだ。ご冥福をお祈りする。
 午後になって突然の雷鳴。天気予報では荒れた天気になるといわれていたが、それは青天の霹靂という形で出現した。とはいえ、空は曇天。青天、というわけにはいかなかった。これを晴天と書くのは間違い。どこまでも青天でなければならない。さて、我が家のアルルはたちまちパニック。雷が大嫌いなのだ。そして冬に裏切られた気持ちになっているのだろう。
 水島新司先生の『あぶさん』が1973年以来の連載を終えるという。水島先生が小学館の漫画賞に輝いたとき、ボクはその授賞式とパーティーに出席していた。当時のボクは漫画賞の開場では漫画家として、そして小学館絵画賞の開場では絵本画家として振る舞っていた。どちらも嘘ではない。そして、どちらかというと漫画家としての自分の方が鼻が高かった。手塚治虫先生からビールをついでいただいたり、永井豪さんを誰かと間違い、友だち語りをしてしまったり、某有名漫画家から色彩スタッフとして誘われたり、某有名少女漫画家から絵を褒められたり。そういう中で最も嬉しかったのは憧れの永島慎二先生と親しくさせていただいたことだろう。ボクのパソコンデスクには先生の形見の蒸気機関車の模型が飾ってある。もちろん、全盲のイラストレーターとしてのボクには、漫画賞からも絵画賞からもお誘いがない。当然のことかもしれないが。
 午後の雷鳴は東京上空に出現したマイナス30度の寒気団によるもの。そのおかげで首都に珍しく早い初雪を記録したし、夕方からは急激に寒くなる。コボちゃんはクオリスのフロントガラスが凍結していたと不安げな面持ち。TBSラジオでは外の気温が3度しかないとアナウンス。聞いただけでサブイボが立つ。
 今度は某生協の組合長が射殺された。まさかと思ったが本当であるらしい。残念なことだが、日本はいよいよ西部劇の舞台になってしまったのだ。
 そろそろ寝ようとパソコンを落としたら、いきなりグラグラッとくる。地震だ。アルルはたちまち玄関に向かう。ボクは迷わずラジオをつける。25時10分、茨城県南部を震源に関東地方が揺れた。範囲が広いので、おそらくは地底深くの震源である。東京は震度3と発表されたが、それほど揺れたとは思えない。結局、震源の深さは70キロ、マグニチュードは5.3。東日本大震災で生まれたナマズの子どもたちの仕業である。
▲ 初雪や ふったふらぬと 得意顔

1221・土・
 明日に冬至をひかえた本日の日の出は6時47分、日の入りは16時31分、月齢は18.1ということになっている。これは毎日のNHKラジオで18時50分に放送される情報によるもの。やっぱりNHKへ対する信頼性は高いのだ。
 冷めたコーヒーを飲みながらNHKラジオの「真打競演」の落語に傾聴。柳家喜多八が『粗忽の釘」を快調に語っている。すると突然のフェードアウト。そこへ地震速報。10時34分に千葉県東方沖を震源とする地震が発生したのだ。震源の深さもマグニチュードも未明の地震によく似ている。首都直下型の被害予測は95兆円と、ぶっそうな予測が発表されたばかりだから、お尻のあたりがムズムズする。どうか、関東のナマズさん、静かにしていてくださいな。それはそうと、気の毒なのは喜多八(きたはち)師匠。せっかくの落語がバラバラにされてしまった。本当によく練り上げられた高座だったのに、勿体ない、残念だけど、ま、仕方がない。NHKには様々な使命が与えられているのだから。
 マキコ特派員の配信によれば、中国大陸を撮影したNASAの衛星写真を見ると、PM2.5によるスモッグで、地表が判別できないほどに覆われているらしい。その長さ、実に1200キロ。万里の長城は火星からも確認できるらしいが、このスモッグの長城は中国の打ち上げた月探査船からも見えるかもね。この写真を観た中国ネットユーザー、これは米国スパイ衛星から身を守る特殊兵器だと自慢する向きもあるとか。まぁ、近所迷惑はほどほどにしていただきたい。
 焼酎のお湯割りをちびりちびりとやりながらラジオ第二の「朗読の時間」再放送に傾聴。今夜は有島武郎作品集。朗読は読夢の会(よむのかい)の山田誠浩アナウンサー。元NHKのアナウンサーで、ボクの最も好きな朗読家のおひとりである。有島作品では、この『一房の葡萄』は何度読んでも心に残るものがある。これはおそらく、作者ご自身の体験なのだろう。自らの体験を文学として後の世の中に残していける作家という立場は、何も残せずに消えていくほとんどの人生から見れば、羨望の的であることが納得できてしまう。とはいえ、残されて迷惑、という作品がゼロでないこともない。
 夜は猛烈に冷えている。鳥の体温がどれだけ高くても、サンルームのキジバトポッポは寒いだろう。今夜は犬も猫も人間も、暖房に頼らざるを得ない。おかしいね。犬や猫は毛皮があるのに。最近の化石のメラニン色素研究により、恐竜にはカラフルな羽があったことがわかってきた。ということは、恐竜たちはやはり温血動物であったのだ。その子孫の鳥類、おそらく寒さには強いのだと想う。というのも、羽の保温構造は見事なもの。それを利用させていただいているのがダウンジャケットや羽根布団なのである。そういうボクも、羽根布団のおかげで、今夜も熟睡させていただくのだ。
▲ クリスマス ソングせつなき 人のこと

◇ バーチャル『奥の細道』コース  芦野を通過しました。
次は白河。あと、39,056歩です。現在の歩数、574,944歩。2周目挑戦中!

1222・日・冬至・
 本日の日の出は6時47分、日の入りは16時32分。いよいよ冬至である。明日からの日の出日の入りがどう変化していくのか、来年はこれをじっくりと観察していこう。今夜の月齢は19.1。この数字だけでお月様の表情をあれこれ空想するのも楽しい。
 猛烈な朝寝坊。おかげでワンちゃん集会にも間に合わず。窓からの柔らかい日差しを浴びながらパソコンデスクにしがみつく。朝寝坊で元気が出たのか、懸案の原稿が快調に仕上がっていく。創作熱の解放である。
 村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』のつくる以外のメンバーは、みんな色彩をもっていた。その色は白と黒と青と赤。これ、基本の色なのだ。その証拠に、どの色にも「い」をつければ、そのまんま「色」についての形容詞となる。白い。黒い。青い。赤い。他の色は「色」という言葉を加えないと色についての形容詞とはならない。たとえば、黄色い。茶色い。紫なんか、もっとややこしい。つまり、白黒青赤は、世界の根源食なのだ。その証拠に大相撲の屋根にぶら下がる房の色。あれ、この四色です。東が青い龍。西が白い虎。南が朱色のスズメ。これ、朱雀(すざく)といいます。そして北が玄武で、これは黒い亀のこと。これら象徴は四神(しじん)として、お神輿の四つの剣に旗となってポータブルシュラインのご神体を守っているのだ。と、ちょっとした豆知識。これね、落語の『百川』に出てくる四神剣(しじんけん)のこと。あれもお祭りの話なのだ。
 終日、ほとんど何も考えないで原稿に向かっている。構想が作品の形にメタモルフォーゼしていく。ひさびさの気持ちよさを味わっている。ホント。いつもこうだといいのだが。ボクは夢中でパソコンデスク。アルルはベッドで夢の中。同じ夢中でも、ずいぶん違うね。あはは。
▲ 明日から どんどんのびる 日の長さ





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