全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2013年6月17日~23日
☆ この日誌は透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は、一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この文面では難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのものです。決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、どうかお許しください。それから余談ではありますが、この初夏から真新しいパソコン君とクレバーなプログラム諸君がやってきて心強い限りではあるのですが、そのおかげでボクは新米のユーザーとなってしまいました。しばらくはモタモタいたしますが、この点もなにとぞご容赦ください。

0617・月・
 未明から活動開始。夜明けを過ぎてしばらくした頃、窓の外からインパクトドライバーのような音がする。こんな時間に、何の工事をしているのだろう。ボクは手を止めて耳を澄ます。すると、機械的な連続音が立て続けに聞こえてきた。けれども、破壊的な感じはしない。どこかで聞いたことがある柔らかさ、というか温かさがある。そう思った瞬間、ボクは音の正体に気が付いた。アカゲラだ。小型のキツツキだ。世田谷にはアオバズクもアカゲラも生息している。もっとよく聞いてやろうと椅子を回したら、不意に音は聞こえなくなった。そっと窓に近づくと、もう何の気配もない。せっかくのチャンスを、不用意な動きで台無しにしてしまった。あとでコボちゃんに伝えると、数年前に住宅街で電信柱をつついているアカゲラを目撃したという。これ以上、樹木の伐採はやめにして、こうした世田谷の自然を大切にしてもらいたい。
 ひさびさ、朝の散歩に出る。公園ではコーギー犬のメイちゃんとキノコ君に挨拶。暑くなる前にと、豪徳寺へ急ぐ。世田谷線の踏切を超えると、山下駅前商店街の通路のど真ん中にクルマを止めて、作業をしている人間がいる。コボちゃんの肩を借りてあるくボクは、ど真ん中に駐車されては通ることができない。作業中の運転手に抗議すると、
「すいません」
としか答えない。クルマを移動するつもりはないらしい。けれども、クルマは点字ブロックの真上に止めてあるのだ。この点字ブロック、世田谷線山下駅から小田急線豪徳寺駅まで続いている。単独歩行の視覚障碍者が通りかかったら、この運転手はどうするつもりなのだろう。よほどカーナンバーを記録してやろうかと考えもしたが、朝から喧嘩になってもつまらないので、やめにした。
 なんだか天気がいい。梅雨の気配もない。でも、予報では梅雨前線の接近を告げていた。
 昼寝もしないでパソコンに向かっている。やろうと思えば、いくらでもやることがある。ボクの人生、ほとんどは、やりかけの中途半端。
 透析中はラジオを聴いている。ボクにとって最も信頼できるメディアがラジオ。ラジオは人間が伝わってくる情報源なのである。
 今夜の野球はないらしい。その代り、先週の土曜日にプロ野球中継で流れてしまった司馬遼太郎作品集『沖田総司の恋』をやっていた。ボクの知っている沖田総司は立川談志師匠朗読による司馬遼太郎作品によるもの。会津藩ゆかりの新撰組であるから、というわけではないのだが、このキャラクターが好きである。
 今週の-Reading for Your Heart-は絵本『いつもぶうたれねこ』。きむらゆういち文・絵エム ナマエの絵本である。いつかボクの作品を取り扱っていただきたいと思っていたので、悪い気分はしない。だが読まれるのはきむらゆういち氏の文章であって、ボクの絵は説明してもらえない。いつか、ボクがトータルで作った絵本も紹介していただけたら嬉しい。とはいえ、そんな絵本、ほんのわずかしかないのである。
▲ ノックして アカゲラ通る 夏の朝

0618・火・
 自分には古文の素養がまるでない。それなのに、ある時期から1日に一度の発句を義務づけ、それで17文字原稿という名目で、つまらないブログを続けている。そして今、それら17文字をまとめて、何かできないかと構想しているけれども、古典をきちんと勉強してこなかったから、俳句も短歌も不調法この上もない。けれども、そこは許してもらい、ただ定形という便利な形式を拝借して、31文字で、これら17文字の発展系を模索しているのだ。そのわけは来年のカレンダー。これを機会に、以前から挑戦してみたかった31文字の扉を叩いてみることにしたのだ。
 とはいえ、数年間の毎日の蓄積を整理分類して、そこから新しい景色を見つけていく。これは容易ならざる作業で、これを思い立ってから、かなりの時間が経過している。本日も未明といえる早朝から正午まで、夢中で作業に没頭した。
 そうではあるのだが、ラジオタイムの筋力運動は忘れない。「おはなし出てこい」は佐野洋子さんの原作だし、「朗読の時間」は軽井沢朗読館の青木裕子館長による菊池寛の『怨讐の彼方』の朗読。おまけにカルチャーラジオはNHKアーカイブスで、平林たい子さんの自作朗読。1966年、作者が60歳のときの録音だという。林芙美子とも縁のあった女流作家で、涙をこらえながらの朗読には、自作を読み聞かせる説得力があった。貧しい時代ではあったが、林芙美子作品にも流れる戦後の匂いがボクは懐かしく好きなのである。
 昼休みは有線放送の落語チャンネルをBGMにランチをする。16日からの「うきうき落語会」は古今亭圓菊師匠の特集。物故された圓菊(えんぎく)師匠を、鈴々舎馬櫻(れいれいしゃばおう)と、圓菊師匠のご子息、古今亭菊生(ここんていきくしょう)が語る。意外なのが圓菊師匠と談志(だんし)師匠が仲良しだったこと。自慢話で恐縮だが、ボクは圓菊師匠にも談志師匠にもお世話になったことがある。おふたりの共通点は親切であり、心優しいこと。それから、これはご存じの方が少ないかもしれないが、あの上方の爆笑王、桂枝雀(かつらしじゃく)師匠は、圓菊師匠の高座からヒントを得て飛躍したという。そして、圓菊師匠も、実はちょっと地味ではあったが、江戸の爆笑王であったのだ。
 今夜もJ-WAVE、-Reading for Your Heart-はきむらゆういちとエム ナマエの絵本『いつもぶうたれねこ』。自分が担当した絵本だから、テキストも完全に暗記してはいるのだが、朗読者が変わるだけで作品の印象も変わってくる。今夜で2回目。木曜日が最終回であるという。金曜日まで、続けていればよいのにね。
 視覚障害者情報総合ネットワークの「サピエ図書館」で『砂の女』を読んでいる。あと少しなのだが、眠くてたまらず、日付変更線を待てずにダウン。タイマーつき扇風機の風の中で眠りこけた。
▲ 列島は 湿度前線 包囲網

0619・水・
 水曜日、朝のTBSラジオ「スタンバイ」の日本全国8時ですは、お天気おじさんの森田君の担当。ゆうべの熱帯夜について触れている。そうか。ゆうべは熱帯夜だったのだ。そうとなれば、今朝の蒸し暑さも納得である。この熱帯夜、かなり早い部類の記録に属するようで、先が思いやられる。
 「朗読の時間」は今朝が菊池寛(きくちかん)の『怨讐の彼方』(おんしゅうのかなた)の最終回。この小説を朗読家、青木裕子さんの語りで読めたことは幸運であった。失明前は書籍で、盲目になってからはラジオでCDで何度となく読んできた作品であるが、このラストには、いつも感動させられてしまう。これが優れた作品の普遍性というやつだろうか。
 デスクワークに疲れたら、サピエ図書館で気分転換。この午後でやっと『砂の女』を読了。これで落ち着いた。阿部公房という作家には魅かれるものがあったが、実はほとんど読んではいなかった。ボクは砂が好きではない。たとえば、サハリ砂漠のように乾燥しきった砂なら別であるが、海水浴の歩けないような熱い砂も、トビムシやフナムシがゾロゾロいる湿った砂浜も苦手である。そういうボクの弱みに、この作品はぐいぐいと食い込んできた。生理的な嫌悪感を克服して読み進めてこられたのは阿部公房の文学性である。シュールではあるが、論理的なリアリズムである。主人公の男が砂と女の世界に食われていく必然性である。まぁ、女が岸田今日子であったら、ボクもその罠に落ちたかもしれない。これも趣味の問題かな。サピエ図書館のおかげで懸案の作品をまたクリアできた。
 透析中は粗悪電波塔、スカイツリーからの雑音と闘いながら、J-WAVEを聴いている。今週の-Jam the World-、ケースファイルは電話恐怖症。若い世代を中心に、固定電話恐怖症が広がっているという。けれども無理もない。受話器を持ち上げ、相手が出るまでは正体のわからない電話である。せっかくの日曜日に、勧誘の電話なんかもある。どんな用事にせよ、相手のあることは怖いことなのかもしれない。便利で速やか。こうした文明時代には様々な恐怖症が生まれてくる。電話恐怖症も氷山の一角かもしれない。
 天気予報が梅雨だ、台風だと騒いでいる。日本中、いたるところが水浸しになるように、大雨を警告している。まあ、石橋を叩いているのだろうが、オオカミ少年にならぬようにしていただきたい。被害のあったときの責任問題で先回りをするより、まずは個人のきき意識の確立が優先されるべきである。
 軽さが売り物のビールをコボちゃんが買ってきた。その通り、なんとも軽そうなネーミングである。とはいえ、アルコールは6パーセント。弱くはない。ビールの旨さとは縁の薄い口当たりだが、確実に酔いはやってくる。寝る前にサピエ図書館で遠藤周作を読んだが、途中でダウン。電子蚊取りの助けを借りて、たちまち熟睡してしまう。
▲ 蝶や蜂 尻目に蚊だけ 飛んでくる

0620・木・
 本日の月齢は11.5。日の出は4時25分、日の入りは19時であるという。もうすぐ夏至である。今が1年でいちばん昼間が長い季節であるのだ。なのに、台風と梅雨前線がつるんで列島にやってきて、夏至であることを忘れさせている。
 それでも夏至の効果であろうか、最近、夏の慣習である早起きに成功している。朝の作業もはかどっている。7時からはイタリアとのサッカー国際ゲームがおこなわれているのだが、先日のブラジル戦のこともあるから、結果だけ聞いておこうと思った。すると、かなり拮抗したゲームであったらしい。ブラジル戦の薬が効いたのであろう。イタリアには惜敗したが、次のメキシコ戦はわからない。そして、ブラジル戦での敗北を糧に、来年こそ、ワールドカップでよい結果を期待したい。
 インターネット接続会社から電話があり、午後に技師の派遣があるという。あわてても仕方がない。日程は別にして、要請したのはこちらなのだ。3度目の正直で、判断力の高い技術者の訪問であった。もちろん親身になって状況を改善しようと尽力してくださった。以前のふたりも、ともに親切ではあったが、結果は出せずにいた。今回はあらゆる可能性を吟味して、こちらにも納得できる説明のもと、改善に対して最も可能性のある処置をしてくれた。そのおかげで、あれほど悩まされていたインターネット接続の不安定さを解決してもらったのだ。その上、一度戻ってから、最前を尽くしたいと、外部ラインの誘導部分の機械を交換してもくれた。聞けば、ご祖父がボクと同じ視覚障碍者で透析患者であるという。それもまた、親身であったことの理由のひとつかもしれない。
 今夜の-Reading for Your Heart-は絵本『いつもぶうたれねこ』の最終夜。透析中はあんなに集中して聴いていたのに、自分のベッドで聴いていると、ついつい居眠りをしてしまう。ラストの10秒間だけを聞き逃した。
 インターネットとの接続が快調で、ついついサピエ図書館に夢中になってしまう。失った読書体験を取り戻すように音訳読書をむさぼっている。この音訳読書でも、記憶は映画のように、映像で残っていくのだ。ここが人間のイマジネーションのすごいところ。おそらく、映画とは別の、もっといえば、映画よりはるかにすぐれた映像体験なのである。
▲ 雨雲が 邪魔をしている 夏至の空

◇ バーチャル東海道五十三次コース大津を通過しました。
次は三条大橋。あと20,744歩です。現在の歩数、966,656歩。2周目挑戦中!

0621・金・夏至・
 夏至である。日の出は確か4時25分だったように思う。はるか以前、オバQ経堂アパートの10階に暮らしている頃、徹夜作業で絵をかいていて、ふと目を揚げて、地平線を眺めると、4時前というのに東の空が明るくなっていて、締切に間に合うかどうか不安になったことがよくあった。今と違って、あの当時は夜型のフクロウタイプの画家だったから、夜明けがくると、途端に自分の絵に自信がなくなってしまうのだ。夏至となると、当時のことを思い出す。
 朝の仕事が快調である。ではあるが、やりたいこと、やるべきことが山ほどあるのに、最近は集中力に自信がない。やはり、若い頃のようにはいかないのである。さあ、そろそろどっかで老人力をマスターしなくては。
 気晴らしに有線放送の落語チャンネルをつけたら、聞いたことのある出囃子(でばやし)と、よく知っている軽快な口調。この名人は誰かと思っていたら、柳家一琴(いっきん)師匠だった。居並ぶ名人の中で、一琴師匠の落語は1歩もひけをとっていなかった。お見事である。
 デイキャッチのスタジオにニューヨークの北丸雄二氏が現れる。現在、帰国中なのである。まだ時差ボケから解放されていないらしく、眠い眠いといいながら、それでも話はさえている。この北丸さんと宮台先生とのトークはシャープで気持ちがいい。荒川強啓氏のモチャモチャトークの邪魔さえ入らなければ、もっといいのだが。
 透析中はNHKラジオ第2のカルチャーラジオの小林一茶のセミナーに傾聴。どの俳句でも、一茶は何かを教えてくれる。
 汗をかく季節になったので、安心してビールが飲める。だから夏が好きなのである。
▲ 日の入りが また明日から 早くなる

0622・土・
 今朝は早起きができなかった。もっと速やかにできるはずの仕事に時間がかかっている。リズムが悪くて、うまくない。これは梅雨空のせいではなさそうだ。つまり、ボクの頭が悪いのだ。
 気分転換は朝のNHK、「ラジオ文芸館」。今朝は伊集院静作品。この人、1950年のお生まれであるらしい。発言からの印象だと、もっと年齢のいっている人かと思っていた。作品は再放送。構成の巧みさで、強く記憶に残っていた。
 仕事に戻るが、要領を得ない。時計を見たら、「真打競演」の時間。そこでキジバトポッポが遊んでいる窓辺のマッサージチェアに移り、ポケットラジオをつける。機械に肩や背中を揉んでもらいながら、「なだこうじとモダンカンカン」を聴く。リーダーのなだこうじ氏、今年84歳におなりであるとか。あきれたボーイズのかわだよしひさ以来、66年の伝統あるボーイズの芸である。改名した、かわだはるひさ氏といえば、あの美空ひばりを発見し、育てたことで知られている。まあ、昔の出来事ではあるが、その芸風を受け継いだ皆さん、どうかいつまでもお元気で、まだまだご活躍いただきたい。漫才は「ダブルコロン」。あの謎かけのネズッチが相棒のコンビである。番組には初登場であるらしいが、謎かけだけでなく、漫才でもブレークしてもらいたい。落語は鈴々舎馬櫻(れいれいしゃばおう)。有線放送の落語チャンネルでもご活躍だが、この人、今は鈴々舎馬風(ばふう)のお弟子だが、もともとは立川談志たてかわだんし)師匠のお弟子だった。寄席に出たいということで馬風師匠のお世話になったわけだが、馬風と談志、仲良しだったと聞く。談志師匠、ああ見えても心配りと気遣いの人。みんな、表面では悪くいうが、本当は立川談志が好きなのだ。
 おえかきデスクでの作業があったので、片耳でTBSラジオの「パカパカ行進曲」を聴いている。
 笑ったのが猫のお葬式。大きなお寺で猫のお葬式をやってるよ、と帰ってきた子どもが大騒ぎ。いってみると、「たま」という名前のお婆さんのお葬式だった。今日は冠婚葬祭にまつわるエピソードなのだ。
 名古屋でのお葬式。亡くなられたのが味噌カツ子さん。会場に
「味噌カツ子さんのご遺族の方々…」
とアナウンスが流れる度、関係者は笑いを抑えるのに必死だったとか。
 この他、最近低迷ぶりだったリスナーからの電話が、今日は面白かった。やはりテーマに左右されるのだろう。それにしても、おえかきデスクでの作業があると、耳が自由なので、いろいろと楽しめてありがたい。
 それにしても、世間がうるさい。週末ともなると、様々な商い車のアナウンスがやかましいのだが、今日はまた格別にうるさいのが、明日が都議選投票日であるから。これがラストチャンスとばかり、政党名と候補者名を連呼する広報車が、右から左、あちらからこちら、遠くから近くへと走り回っている。もちろん、主張の中身など、こちらの心に届くはずもない。
 最近、ちょっと凝っているのが鯖の水煮缶づめ。ただ缶を開けて、中身を鉢にぶちまけ、醤油をたらすだけ。それだけで十分にご馳走なのだ。柔らかくなった骨がアクセントになっているあたり、昔のご馳走、シャケカンの醍醐味とも似ている。こいつで焼酎の水割りやお湯割りをやると、もう天国の気分なのである。もう、あんまりたまらなくて、残った汁まで飲み干してしまう。塩分制限、しなくちゃいけないのにね。
 で、それをやりながら、ラジオ第二の「朗読の時間」総集編を聴く。今週1週間、毎日楽しませてもらってきたのだが、軽井沢朗読館の青木裕子館長の朗読による『怨讐の彼方』(おんしゅうのかなた)は、たとえ再放送でも聞き逃せない。22時25分から23時40分までの時間、水煮の鯖をつっつきながら、存分に楽しませていただいた。
 それでも寝る前の視覚障害者情報総合ネットワークの「サピエ図書館」はやめられない。今夜も、うとうとして、ガマンの限界まで音訳読書をしていた。
▲ 鯖のブルー 水煮になって 平泳ぎ

0623・日・
 早朝から仕事に集中している。気分転換は文化放送の志の輔(しのすけ)ラジオ「落語でデート」。今朝のお相手は女流漫画家。このふたりの会話が実に愉快。この話芸が志の輔落語の面白さの源泉なのだ。
 都議選というと、顔の見えない選挙とされているらしいが、ボクの場合は異なる。ご近所のパン屋さん、後藤雄一さんが出馬されているからだ。後藤さんは国際ジャーナリストのオイケンと田中康夫さんとのつながりで知り合った。後藤雄一さんは東京都の税金無駄遣いを指摘、裁判を通じて、その税金を取り戻すという実績を複数重ねておられる。熱血のパン屋さんではあるのだが、真面目過ぎてインパクトの足りないところを、前々回の都議選では、ヤッシーの応援演説で当選した。単独の街頭演説を聞いたことがあるが、確かに真面目な人である。
 というわけで、朝も早くから投票所の赤堤小学校にいく。人出は少ない。投票率が心配だ。
 投票を済まし、そのまま赤堤小学校を出て、遊歩道へ。公園のワンちゃん集会に間に合った。今朝はゴールデンのキナコちゃんとアルルはキチンと挨拶。コーギーのメイちゃんとは空中で挨拶。それぞれのワンちゃんには、それぞれの挨拶のやり方があるのだ。
 甲斐犬のミックス、クーちゃんと並んで豪徳寺まで散歩。クーちゃん、日本犬らしい堂々とした中型犬。飼い主さんに、ボクが知っている甲斐犬のミニ知識を披露する。恩師、渡辺茂男先生が、天然記念物の甲斐犬の純粋種を飼育されていて、ボクはその甲斐犬と大の仲良しだったのだ。
 今朝は花壇ではなく、駅前の日陰で休憩。場所が変わると景色も変わり、見えてくるものが違ってくる。コボちゃんがあれこれと、人間観察の実況中継をしてくれた。
 帰り道、頭の上から太陽光線が落ちてくる。けれども遊歩道のユリの木は、枝を切られて丸坊主。盛夏を前にして、これじゃ日陰にならないじゃないか。おおい、世田谷区、しっかりしてくれよ。
 帰宅して仕事の続き。TBSラジオでは「日曜天国」をやっていた。特集は計算機。手回し計算機とか計算尺とか、懐かしい話題をやっている。機械式の手回し計算機は学生時代、設計事務所でアルバイトをしたとき使っていた。計算尺は中学で習い、その後、個人的にも愛用していた。パソコンが当たり前になって振り返ると、不思議なことをしていたと思う。
 気分転換はマッサージチェア。本日は沖縄における戦闘終結の日。NHKラジオでは正午の特別番組をやっている。政権や米国から重鎮が参加して沖縄市民のゴキゲンをとっているが、そんな見え透いた手が通用するわけがない。政府も米国も、沖縄を利用することしか考えていないのは月のない夜の打ち上げ花火よりも明らかなのである。沖縄放送局が政策した録音特集を流していた。当時の戦争体験者に若者たちが勇気を出してインタビューしている。が、当時の出来事を証言すると、日本軍や米軍に逮捕されると、この時代になっても本気で信じているお年寄りたちに、激しい痛々しさを覚えた。日本の国家と軍人たちは、沖縄になんたる罪を犯してきたことか。恥ずかしくてボクは沖縄の人たちに合わせる顔がない。21世紀までボクが沖縄訪問ができなかったのは、そういう理由だったのだ。
 あまりに肩凝りが激しいので、マッサージチェアに全身を委ねたまま、素人喉自慢まで聴いてしまう。北海道からの生番組だったが、江差や奥尻など、知っている地名が聞こえてきたり、歌の上手な参加者がたくさんいて愉快だった。
 どうやら日本サッカー、メキシコにも負けてしまったらしい。ホンダ選手が
「格が違う」
とかいったらしいが、その通りなのかもしれない。欧州や南米に比較して、まだまだ日本のサッカーは歴史が浅いのかもしれない。とはいえ、来年のワールドカップでは、ぜひとも奮闘してもらいたい。高校の体育で体験したり勉強したサッカーのゲームやルールである。たとえ目が見えなくとも、サッカーのラジオ中継は楽しめるのだ。
 富士山が世界遺産になって、その
「おめでとうございます」
を歌手の西島三重子さんご夫妻にメールする。現在、静岡県御殿場在住のご両人、今回の件については、大変にご尽力なさったのだ。
 4行詩をまとめている合間の時間、ひさびさにNHKラジオの伝統番組「上方演芸会」を聴く。これはボクの色眼鏡かもしれないが、最近の上方漫才、少し元気がないような気がする。その分、東京漫才、それも若手が面白い、ということもある。サンドウィッチマンやナイツやロケット団、実際の高座も聴くことができるから、親しみがあるからかもしれない。
 31文字をベースにした4行詩をまとめているのだが、やたらと数が多いし、想像以上に時間がかかっている。この、ボクが企んでいる面白さが、世間様からどれだけ認めていただけるかは自信がないが、この仕事も続けていきたい。まずは来年のカレンダーで皆様のご意見をいただけたら幸いである。
 都議選開票速報をBGMに全身運動やストレッチ、筋力運動をする。あらかたの結果が出てからコボちゃんとの寝酒。野菜スティックとソーセージのボイルでビールがうまかった。
 反自民の受け皿が民主党から共産党に移動した。共産党に元気が出ることは望ましい。中途半端な野党だらけのこの時代、共産党の存在意義は重要になってくる。それにしても大敗した民主党の責任は大きい。政権交代当時、霞が関の陰謀から小沢一郎を守りきれなかった、もしくは見捨ててしまったツケを今となって払わされているのだ。結果には必ず原因がある。民主党が沈没するのはかまわないが、このまま自民公明のいいようにはさせてたまるか。日本人、どうか目覚めてもらいたい。
 それにしても驚いたのが公明党の得票数。NHKラジオの開票速報を聞いての印象だから、正確な数字はわからないが、世田谷区の定員8名の2名は公明党。その2名の得票数が、なんと同じであったのだ。おお、この組織票のものすごさ。統率力のものすごさ。全員当選も当然の結果に思えてくる。それにしても、43パーセントという投票率は情けない。これでは組織票に勝てるわけがない。
 酔った頭でサピエ図書館で音訳読書をしている。けれども途中で物語が追えなくなって、とうとうダウン。未明の2時を過ぎていた。都議選開票速報の後遺症で眠れなかったのだ。
▲ 並木道 枝を落とされ 木陰なし



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