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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2013年5月6日~12日
☆ この日誌は透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は、一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この文面では難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしてありますが、これは視覚障碍者のための音声出力をサポートするためのものです。決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではありませんので、どうかお許しください。それから余談ではありますが、このゴールデンウィークから真新しいパソコン君とクレバーなプログラム諸君がやってきて心強い限りではあるのですが、そのおかげでボクは新米のユーザーとなってしまいました。しばらくはモタモタいたしますが、この点もなにとぞご容赦ください。

0506・月・振り替え休日・立夏・
 やれやれのゴールデンウィークも本日で終了。こちとらは、まだ新しいパソコン君に遊ばれるばかりで、休み続きでよかった、ということもあるが、やはり世の中が動いていないとつまらない。ボクは無駄な休みが大嫌い。そもそも、学生時代から休みとは関係のない暮らしを続けてきたのだから。
 視覚障碍者のパソコンサポーティングユニット、「ラビット」もお休みだから、パソコンについての質問もできぬまま、なんとか我流で少しは使えるようになったパソコンで、ゆるゆると執筆をしている。仕上がった作品は、3台のパソコンを通過して書き上げた作品。失明以来、構想してきた作品なのである。いつか、誰かに読んでいただきたい。
 ワンちゃん集会に間に合うように外出。公園に着くと、コーギーのメイちゃんが飛んできてアルルを歓迎。ボクはベンチに座り、温かい日差しを浴びている。隣では若いワイマラナー君がいて、ペロリとボクに挨拶をしてくれた。まだ4か月とはいえ、ドイツの伝統的な大型犬。若くても風格があるのだ。そうしていたら、メイちゃんが飛んできて、ボクの膝に飛び乗った。背中を抱いてあげると、振り向いてボクの顔をなめてくれた。
 今日も暑い。東京は夏日で25度。さすが立夏である。豪徳寺の花壇に座っていると、目の前を3頭のワイマラナー君たちが、アルルをちらちらと見ながら通り過ぎていく。アルルと遊びたいが、飼い主さんが厳しいのである。ゴールデンウィーク最後の日、街には人が戻ってきた。子どもは走り回り、犬たちは楽しげに吠えている。ときどきガラガラと大きな音をたてて、キャスターつきのスーツケースが運ばれていく。お帰りなさい。
 休日は午後からの透析。まだ太陽は高いというのに、隣のベッドではイビキの嵐。幸せなのは眠っているご本人だけ。この人、イビキクリニックにでもいって、このイビキを何とかすればいいのに。
 透析が早く終わるので、J-WAVEの-Jam the World-や-Reading for Your Heart-は家で聴く。-Reading for Your Heart-、今秋の作品の翻訳者、このペンネームはボクが考えたもの。この人、ボクには縁の深い人。若いということは傲慢ということなのだ。でも、人生はやり直しはできても、後戻りはできない。
 ゴールデンウィーク最終日の収穫はNHKラジオの「新話の泉」。番組を企画なさった立川談志(だんし)師匠の穴を、桂文枝(ぶんし)師匠が見事にカバーしている。あ。このことは先週も書いたばかり。まずいな。老化現象だ。番組では今夜も落語関連のクイズがいくつも出されたが、ボクはほとんど正解。長年、落語を愛してきて本当によかったと思う。NHKラジオ、このような知的レベルの高い、本物の大人向け番組を、どしどしやっていただきたい。
▲ ラストデイ 街はいつもの顔となり

0507・火・
 インターネットとのつながりが悪い。不便をしながらのパソコン操作。ただし、ネコドモがいないので部屋を解放して、ビートルズをかけながらの執筆。気持ちがいい。
 パソコンの操作にも慣れたし、ゴールデンウィークも終わったし、いつものようにラジオタイムを楽しむことにする。とはいえ、この時間はストレッチや筋力運動のための時間なのだが。NHKラジオ第2、「おはなし出てこい」はきむらゆういちの『あらしのよるに』。語りは、かしいくにこのおばちゃま。いろいろなアレンジでこの物語を聴いてきたが、かしいくにこおばちゃまの語りは初めて。ということは、この作品はなかなかに古いのだ。
 鉄の扉やガラス窓が激しい音をたてている。知らないうちに北風が激しく吹いている。この激しい北風にアルルは終日オロオロと室内を歩き回る。そして、安全地帯はボクの背後か、ボクのベッドと決めて、決してボクから離れない。まぁ、愛犬から頼りにされるのは悪い気分ではない。
 教育画劇社から電話がある。はるかな以前、もちろんボクの目がよく見えていた頃の仕事で、紙芝居で『ネズミの嫁入り』を描いたことがあるのだが、それを大きな絵にして、とある団体が子供たちに演じてあげたいとのことで、ボクからの許可を依頼する電話だったのだ。不思議なもので、ボクはこの仕事の1枚1枚をよく覚えていて、ことに白壁に浮かび上がった顔の表情を、まるで見えているかのように思い浮かべることができるのだ。絵の仕事が本当に好きだった。つまり、そういうことではあるのだが、今の絵の仕事とは、どこか本質的に違っているのかもしれない。これは分析すれば、きっと面白いだろう。
 巨人軍、阪神にまるで勝てない。それとは関係ないのだろうが、あの松井君が、もしかしたら巨人軍の監督になるかもしれないという噂。もしもそうなったなら、ボクは巨人ファンに戻るかもしれない。とにかく、今の監督が嫌いでしょうがないのだ。
▲ 荒れ狂う 風におびえる 愛犬哀れ

◇ 東海道五十三次コース 鳴海を通過しました
 次は宮。 あと10,627歩です。 現在の歩数、688,173歩。 2周目挑戦中!

0508・水・
 少しずつパソコンに慣れてきた。未明の執筆にもリズムが出てきた。ただし、ネットとの接続は状況はますます悪化していて、メールもままならない。そこで、午後にインターネット接続会社に連絡してSOSを発信する。
 空気がからっから。デイキャッチの荒川強啓(あらかわきょうけい)氏によれば、湿度は15パーセントという。風も強いから、これで火事にでもなったら大変。この湿度、ボクのエヘン虫(えへんむし)とも関係あるのかもしれない。
 米韓の首脳会議で、朴槿恵(ぱくくね)大統領が日本の出戻り晋ちゃんの誤った歴史認識について言及した。国内では川口環境委員長が、中国要人との会議のため、国会の委員会を国益のため、スポイルしたことで大問題になっているが、出戻り晋ちゃんのこれまでの近隣諸国への喧嘩腰の発言こそ、著しく国益を損なう行為。今さら、川口のおばちゃまが頑張っても、それで失われた国益を取り戻せるとは思えない。あの戦争を侵略と認めず、中国や挑戦半島を植民地化した過去の歴史を反省もせずに、その歴史観を逆転させ、憲法を改悪しようとする態度は、韓国、中国、米国に対する挑戦とも受け取られる傲慢。この出戻り男にお灸をすえるのは、やはり今度の選挙しかないだろう。
 豪徳寺との往復散歩や透析からの帰り道、ジャスミンが激しく香っている。ボクは鼻でたのしみ、コボちゃんは目で楽しむ。5月は小鳥の歌と咲き乱れる花を楽しむ季節。やっと寒さから解放されるのかもしれない。さすが立夏である。
 とはいえ、喜んでばかりはいられない。コボちゃんによると、蝶や蜂、蟻の姿が目立たないという。強力な農薬、遺伝子組み換え。原因はいろいろと考えられるが、いよいよ『沈黙の春』が現実の危機となってきた。TTPによる種子の輸入などもふくめ、この世界、このままでいいのだろうか。と、最近のボクは、同じことばかり書いていて、ちょっと頭脳の老化が心配。
 阪神に勝てない巨人軍が面白くて、透析中にちらちらと聴いていた試合、日付が変わった零時のNHKラジオニュースで結果がわかる。やはり、阪神の3連勝であった。今年のプロ野球、ちょっと面白くなってきた。巨人は阪神に勝てない。中日は横浜
に勝てない。けれども、横浜は巨人に勝てない。蛇と蛙とナメクジのにらみ合いみたいなプロ野球。ボクはやっぱり貧乏チームを応援する。
 NHKラジオ、ラジオ深夜便のミッドナイトトークは江戸文化研究家で法政大学教授の田中優子さん。この人、学生時代に学問に目覚め、勉強家になったとかで、ボクとはドエライ違いである。それからずっと大学にいて、今は社会学部長であられるとか。いろいろな場面でご高名や、その語りを拝聴しているが、かなりいい感じの女性である。ボクよりほんの少しだけ年下らしい。今夜の江戸の話題は、落語猛烈マニアのボクにとっては珍しいものではなかったが、
「うん、うん」
と納得して拝聴。次回も楽しみ。けれども夜更かし。眠ったのは25時。明日の早起きが心配である。
▲ 住宅街 夜のジャスミン 帰り道

0509・木・
 足の爪をきる。ベッドに腰掛けて、床に置いた足の爪を切るのだが、そのボクの背中にアルルがくっついている。最近のアルル、いつもボクの傍にいる。
 午後から気温が上がり、外は夏日であるらしいのだが、室内の温度は上がらない。それに、ボクは夏日よりも真夏日の方が好き。30度ないと、ボクは調子が出ないのだ。
 児童文芸の編集部に短い原稿を送信するのだが、これがうまくいかない。ファックスが 使えればよいのだが、ボクのシステムはプリンターとつながっていない。結局、17時を過ぎてからネットとの接続が再開、安堵する。
 夜は蓄積しているルーティーンワークをこなす。つまらないことに時間を使っているようで、あまり面白くない。
▲ 薫る風 おしゃべりしてる 緑の子

◇ バーチャル東海道五十三次コース 宮を通過しました。
 次は桑名。 あと54,652歩です。 現在の歩数、699,148歩。 2周目挑戦中!

0510・金・
 本日は貼り絵作家の井江春代(いえはるよ)先生のご命日。美しいだけでなく、ダイナミックで力強い作品を生み出していた偉大なる先輩である。貼り絵作家だから、いい絵・貼るよ、というペンネームかと思っていたら、本名だという。ボクが25歳から会員となっていた児童出版美術家連盟で、大変に可愛がっていただいた。会員同士の旅行では、数々の思い出があり、山梨の石和温泉では井江さんデザインの法被(はっぴ)を作ってもらったことがある。背中には丸に絵の紋。絵夢(エム)の絵である。井江さんはよほど石和がお気に入りだったらしく、晩年はここでお暮しになり、ボクの失明後は、ボクの書いた物語をペープサートの人形劇にして、お仲間と楽しんでおられた。お亡くなりになられたのは2011年のこと。今でも、心よりご冥福を祈り続けている。
 インターネットとの接続不良に悩みながらのパソコン作業。いろいろと便利な機能を入手したのだが、中途半端な気持ち。でも、視覚障害者情報総合ネットワークの「サピエ図書館」はすごい。早速、村上春樹の最新作を読み始める。まだ冒頭部分だが、なんだかゴレンジャーみたいなストーリーだなと笑う。これがいかなる展開をするのか、これからの楽しみにしておこう。まあ、急いで読むような本ではなさそうだ。
 東京はほぼ真夏日。アルルもキジバトポッポも、マッサージチェアのまわりで風にあたっている。若葉のいい季節になっている。
 透析中はラジオの梯子。負けるとばかり思っていたヨコハマが、巨人軍に根性の逆転サヨナラ勝ちをしたのは愉快だった。これで巨人軍は4連敗。ヨコハマの中畑監督の勝利インタビューも可愛げがあってよかった。
 ひさびさ、ブルゴーニュの赤ワインを大きなワイングラスで楽しむ。ちょっと、ボルドーみたいな力強さのある、タンニンの効いた味。チーズが欲しいところだが、あいにくフランスチーズが切れていた。こういう場合は雪印の三角チーズでもかまわない。
▲ 窓若葉 未明の目覚め 深呼吸

0511・土・
 未明の執筆は快調。ただし、ネットとの接続はますます悪い。こういうときに限って週末とか連休なのだ。さて、未明といっても、日の出の時間が早くなったので、4時に起きていないと、もう未明とはいえなくなってきている。地球は確実に太陽の周囲を規則的に回っているのだ。
 その地球、本日の東京近辺はお天気があまりよくない。昼になる前に、もう雨がちらついている。
 コーヒータイムのBGMはNHKの「ラジオ文芸館」。今朝は『母の言霊』。「バカ」という言葉を、お人好しの自分、その息子を独りで育て上げた母親、そして早くに旅立った父親のそれぞれが、違う思いで発していたということに気が付いていく。同じ「ごめん」でも「ありがとう」でも、立場を変えれば別の意味が現れてくるのだ。短編小説は作家の特徴がよく見えて、面白くてたまらない。
 音を立てて雨が降っている。けれども、夕方になると、優しい雨となり、いかにも春の雨という風情で、ボクはマッサージチェアで雨音を聞いている。いよいよ季節は初夏となる。
 パソコン不調の間に読めないでいた柳家一琴(やなぎやいっきん)師匠のメルマガをまとめて拝読。面白かった。師匠、この連載を単行本にまとめられるといい。ボクはこの師匠の誠実さに、いつも頭を垂れている。
 18時からTBSラジオでは司馬良太郎作品集。夕方の紅茶を飲みながらの傾聴。ただし、先日に所蔵の朗読CDで最後まで聴いてしまったので、物語というよりは、語り手による朗読の違いに注目して聴いている。
 20時からJ-WAVEでは「浅田二郎ライブラリー」。今夜は『ラブレター』という物語。初めての役者さんであるが、真正面から朗読に向かっていることが伝わってくるいい朗読だった。このシリーズ、ダイアログが声優さんの受け持ちで、主人公のみ、朗読者が、そのセリフを担当する。俳優と声優の違いが感じられてしまうのだが、この番組に選出された役者さんやアーティストの勇気と努力を評価したい。今夜のドラマ、主人公の悲しみに引き込まれた。
 22時25分からのラジオ第二で「朗読の時間」再放送。ゆうべ栓を抜いたブルゴーニュの赤ワインを味わいながら傾聴する。室生犀星が同時代の詩人たちを語っている『我が愛する詩人の伝記』。北原白秋、高村光太郎。ことに室生犀星から見た『智恵子抄』の智恵子の印象が興味深かった。高村光太郎を、室生犀星は純情の人と表現するのだが、ボクは瞬時に宮台真司先生を連想した。宮台先生の美学はボクの憧れるところ。ボクはあれほど人に対して美しく接する人を知らない。あえていえば、やなせたかし先生か立川談志師匠か。と、赤ワインのおかげで、ボクの思考は勝手に転轍機を乗り越えて、別の支線を漂流する。
▲ 温かく 若葉を湿し 午後の雨

0512・日・
 まだ未明といってよい時刻から活動開始。少し疲れて、気分転換は朝6時からの文化放送「志の輔(しのすけ)ラジオ・落語でデート」。今朝の落語は七代目春風亭小柳枝(しゅんふうていこりゅうし)。出し物は『馬の田楽』。(うまのでんがく)。1955年にTBSラジオで放送されたものであるらしい。この話、味噌樽を背負った馬が脱走し、それを追いかける馬子さんが「味噌つけた馬を知らんかね?」と問うのを「おら、これまで生きてきて、馬の田楽を見たこと、ねえだ」というのが落ち。この師匠のバージョン、よく練れていて、ちょっとしたアレンジもよくて、とても新しい根多に聞こえた。
 伊東市役所のHさんからいただいた新茶を味わう。本日は父親の命日。芳しい香りを発する茶碗に向かって合掌する。最後まで父親とはうまくやれなかったが、手の平を合わせるくらいのことはできるのだ。
 高知システムの開発したマイブックを導入したおかげで、視覚障害者情報総合ネットワークの「サピエ図書館」が自由に使えるようになって、これまで自由には読めなかった現代作家の本を次々に検索して楽しんでいる。サピエ図書館がここまで充実しているとは思わなかったので、驚きをもって読み漁る。全国の点字図書館と、その朗読ボランティアの皆様に感謝と敬意をお伝えしたい。
 15時半、NHKラジオの伝統番組「上方演芸会」をやっていたが、サピエ図書館の朗読の方が面白くて、ラジオに心がいかない。やはり読書、それも朗読が面白い。
 昨日のニュースだが、ハワイの測候所で、二酸化炭素濃度が大気の400PPMに達したことを測定。これまでになかった数値であるという。この二酸化炭素の数値上昇と日本の原発事故との関係はわからないが、明らかに化石燃料の使用が増大している反映であろう。例のPM2.5のこともあるから、ここはお隣にも考えていただきたい。
▲ パソコンが 図書館となる 五月晴れ





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