FC2ブログ
全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
プロフィール

emunamae

Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



リンク

このブログをリンクに追加する



カテゴリ



最新記事



検索フォーム



月別アーカイブ



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



最新トラックバック



2013年3月11日~17日
☆ この日記は、透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は、一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、漢字や熟語、固有名詞には振り仮名がしてありますが、漢字の難易度とは関係がありません。これらの振り仮名は視覚障害者のための音声モニターを容易にするためのガイドです。

0311・月・東日本大震災から2年・
 本日は朝から晩まで、世の中は2年前の出来事で満杯。何から何まで東日本大震災である。ボクも2年前のあの日のことを昨日のことのように鮮明に記憶している。不気味な振動の中をアルルと玄関まで走ったこと。鉄の扉を固定している間に、どんどん揺れが大きくなっていったこと。アルルが恐怖にかられて階段を駆け降りていったこと。転がったファービー人形の絶叫が止まらなくなってしまったこと。そして大津波警報と原発事故。あれから2年して、ひとつだけ確実にわかったことがある。それは、いざというとき、国は国民を助けてはくれないということ。太平洋戦争のときの国家からの裏切りを、東北の被災者たちは再び味合わされているのである。ボクら国民が立っているこの床、いつ底が抜けても不思議ではない。
 本日、都内ではケンちゃん、つまりジャーナリストの下村健一氏の本が出版となる。東日本大震災当事、彼は首相官邸で何を見てきたのか。菅直人の依頼で内閣広報室の担当審議官として活動してきた彼が、あれから2年して、何を語るのか。ボクは注目をしている。この出版についてはエム ナマエ公式ウェブサイトに告知記事があるので、ご高覧をいただきたい。
下村健一著 朝日新書『首相官邸で働いて 初めてわかったこと』
朝日新聞出版 
3月13日(都内では11日)発売 価格: ¥903 (税込)
 昔は春が苦手だった。けれども今は春が嬉しくてたまらない。そして、この季節になると、早起きが容易になり、朝の仕事がはかどる。今は4時から5時にかけて目覚め、コボちゃんがコーヒーを入れてくれる8字までが勝負。この時間に集中できると1日が充実する。
 昨日との温度差は13度。これでは調子が狂ってしまう。セーターを着たり脱いだり、忙しくてたまらない。明日の朝は4度になるというから、とにかく風邪だけはひきたくない。
 この月曜日も透析中の18時、TBSラジオでパッくんに英語を教えてもらう。サマータイムは和製英語。正式には day-light saving time という。直訳すると日光節約時間。略してDSTともいうらしい。まあ、勉強になりました。来週も楽しみにしよう。
 声優の納谷五郎さんがお亡くなりになられた。83歳。ルパン三世の銭型警部や、コンバットでお馴染みのお声。山下智子さんが主役をなさっていた歌謡ドラマにもよく出演されていた。ご冥福をお祈りする。
▲ 三月の あの日を想う 胸の中

0312・火・
 未明から原稿に集中して、8時になって一休みのコーヒータイムのBGMはTBSラジオの「スタンバイ」、-日本全国8時です-。火曜日は詩人の荒川ようじ先生なのだが、大ショック。荒川先生、今朝で番組を降板なさるというのだ。21年間も続いたこのコーナーであったが、ずいぶん刺激をいただいたし、学ばせてもらった。人柄の良さ。奥行きの深さ。何をとっても一流の文学者であられた。交番の理由は体調不良とのことだが、早く治して、荒川先生、どうかまたお元気なお声をお聞かせいただきたい。お疲れ様でした。
 どんどん暖かくなる。セーターを脱いで豪徳寺への散歩。小鳥たちが嬉しそうに歌っている。カラスも楽しげに鳴き交わし、ボクも加わり
「クワオ、クワオ!」
と鳴いてみる。あんなに面白い生き物なのに、どうして東京都はいじめるのだろう。ゴミを散らかされるのは人間のせい。つっつかれるのも人間が意地悪をするせい。カラスは馬鹿を見分けることができるのだ。
 いつもの駅前花壇に腰かけると、いい匂いに包まれる。聞けばパンジーの花盛りであるらしい。そのうちチューリップも咲いてくれるだろう。ボクはコボちゃんの買い物が終わるのを待って、アルルと並んで日向ぼっこ。すると、いろいろな人がアルルに声をかけていく。
 日本が世界で初めて1000メートルの海底の、そのまた地下に眠るメタンハイドレードから、天然ガスの採掘に成功した。この天然ガス、日本のエネルギー問題を解決するかもしれず、観測船「地球号」の活躍に心からの拍手を送りたい。
 パンダのメイクラブ、みんなでのぞいてお気の毒。激しく発情しているとか、欲情しているとか、何度も交尾をしたとか、公共の電波に流すような言葉であろうか。パンダもいっている。
「やめてよして、のぞかないで、あなたエッチね!」
 おえかきデスクに向かってホワイトデイのお手紙を書く。コボちゃんは自分がもらったわけでもないのに、ケーキショップのアルルカンまで出かけて、クッキーを買ってくる。そうしてラッピングして、ホワイトデイに届くよう、発送するのである。
 WBCは今夜もオランダ戦。コールドゲームで打ち負かした相手と想って油断したのか、先頭打者ホームランを打たれる。でもニッポン、その裏に猛反撃をして8点で逆襲。それが良いのか悪いのか。追加点を加えられず、試合後半には2点差に追いつかれ、黄色信号が点る。台湾にせよ、オランダにせよ、いいチームに成長してきた。日本との実力が拮抗してきて、WBCの試合も面白くなってきた。そんな中、なんとか勝利したサムライジャパンではあるが、アメリカではぜひとも油断しないでいただきたい。
▲ かっとばせ 世界の球春(きゅうしゅん) WBC

◇ バーチャル東海道五十三次コース 島田を通過しました。
次は金谷。 あと6,800歩です。 現在の歩数、411,200歩。2周目挑戦中!

0313・水・
 未明から筆が走る。失明直後に浮かんだアイディアだったが、あれから27年、作品の形になることはないとあきらめていたもの。ひょんなことから扉が開き、全体の構想が見えた。短期に仕上げられると思っていたが、予想外に時間がかかっている。
 福岡で染井吉野の開花宣言。福岡市の標準僕で開花が認められた。これは過去、最も早い開花宣言であるらしく、東京でも来週には花見が可能となるらしい。つまり、今年の桜は入学式ではなく、卒業式のために咲くわけである。桜さん、別れの思い出となるのね。
 TBSラジオ「スタンバイ」ではお天気おじさんの森田君が、先日の煙霧(えんむ)について解説している。森田君によれば、あれは風塵(ふうじん)と呼ばれるべき現象であるらしい。関東ローム層の微細な赤土が風に巻き上げられ、視界が茶色に染まる出来事で、煙霧と呼ぶべきではないらしいのだ。そうして巻き上げられた赤土が空中を漂い、空全体を黄色く染める現象を煙霧と呼ぶという説もある。先日の黄色い空が、もしも黄砂によるものであったなら、関西方面は、もっと視界が遮断されてもよいわけで、そうした状況にはなっていない。まあ、煙霧だろうが風塵であろうが黄砂であろうが、関係者同士で勝ってに論争してくれ。いずれにせよ、ボクらにはどちらも迷惑。
 暖かいが、猛烈な南風が窓ガラスをガタガタと鳴らしている。アルルはそれがこわくてたまらず、ボクのベッドに飛び上がり、丸くなって耐えている。
 透析にいく前は、必ずシャワーを浴びて着替えをする。そのときのBGMがTBSラジオのデイキャッチというわけで、耳が傾いていようがいまいが、聞こえてくるのが荒川強啓氏のトンチンカンなコメントになるのである。水曜日は時事川柳で、これが面白く、ボクも以前は投稿していて、紹介されたり電話出演したこともあったが、ボクの場合は切り口が甘く、この番組のテイストには合わないようで、最近はおとなしくして、拝聴する側に回っている。とはいえ、投稿者は皆さん優秀で、川柳名人ばかりである。本日のリスナー川柳で秀逸だったのが
「サムライとパンダやるときゃやるのです」
というもの。笑わせてくれたけど、チャンピオンにはなれなかった。惜しい。
 透析中、ラジオのチャンネルを浮気していると、ときどき思わぬ音楽が流れてきて心を奪われることがある。今夜は今の山崎ハコの歌声に遭遇、しばし時間を忘れる。彼女、おいくつになられたかは知らないが、ちっとも変わらぬ歌声が魅力的。可憐で心を打つ本物の歌姫であるのだ。
 風の中の帰り道、花粉のせいか、目がかゆい。こういうのを花粉症というのかもしれないなと、ちょっと不安な疑似体験。本物の花粉症になったらたまらないので、帰宅早々に眼球を洗う。すると、すっきりするから不思議。要するにボクの場合は気分の問題なのである。
 南風の原因となった日本海側の低気圧が移動して、夜になったら雨となる。気温もぐっと下がってくる。昼間は南風。夜は激しい雨。昼も夜も、外の音がこわくて、アルルはボクのベッドで終日丸くなっていた。
▲ 目がかゆい 一人前の 口をきく

◇ バーチャル東海道五十三次コース 金谷を通過しました。
次は日坂。 あと13,207歩です。 現在の歩数、418,993歩。2周目挑戦中!

0314・木・ホワイトデイ・円周率の日・数学の日・
 5時3分、ベッドの中で起きようか、どうしようかともじもじしていたら、いきなりグラリとくる。すぐにラジオをつけるが、NHKラジオは暢気にニュースなんか読んでいて、あわてる様子もないし、緊急地震速報も聞こえてはこない。けれどもこの地震、震源は遠くないぞ。考えていたら、ルーティーンワークのように地震速報が流された。震源は千葉、深さは80キロ。マグニチュードは4.6だという。東京は震度2だった。千葉沖、ここは今、最も気になる地震の巣であるのだ。
 本日の月齢は2.3。ということは明日が三日月。月が地球の周囲をくるくる回り、地球は太陽の周囲をくるくる回る。1ヶ月と1年間。この3個の天体の関係、明確に把握している人たちがどれだけいるだろう。ボクもあんまり自信がない。
 本日の日の出が5時50分過ぎ。日の入りは17時50分、つまり午後5時50分過ぎ。ということは、昼と夜の長さがほぼ同じになりつつあるわけだ。でも、考えれば当たり前。もうすぐ春分なのだから。これも天文学の基本なわけである。
 朝の雨がけろりとあがっている。「びっくりバン」の馬場民子さんが、ホワイトデイには絵本を贈ったらどうかしら、といっている。出版社のお歴々、考えてみたらいかがだろう。そして彼女は、ご友人に本当にボクの絵本を贈ってくださるのだ。というわけで、サインをした絵本『あしたのねこ』を3冊お渡しする。
 熊本のライブに向けて本格的な発声練習を始める。お隣の役者さんがギンギンにギターを鳴らし、ハーモニカで演奏の練習なんかしてくれるので、こちらもありがたく、大声で堂々とビートルズやオリジナル曲を歌うことができる。このマンション、実に壁が薄く、歌もギターも聞こえてしまうのだが、それはお互いお仕事だから許し合えるはずなのだ。
 アナウンサーの久米宏さんは、
「何をつたえるかではない。どう伝えるかが大切なのだ」
とおっしゃっていた。その通り、どんなにいいたいことがあっても、まずは耳を傾けさせることが肝心。どんなにいいことでも、聞いてもらえなければ伝わらないわけなのだ。ところが、よくラジオに登場なさるサッカーライターのハラダさん、言葉がとても個性的。語尾が気になって、話の内容が伝わってこない。もしもハラダ氏が学校の先生だったら、こんな感じかもしれない。
「満月の夜にぃー、池のまわりにぃー、鶴とぉー、亀がぁー、集まってぇー、みんなで16匹いるわけでぇー、なのでぇー、足の数を数えたわけなんですがぁー、これが44本もあったんでぇー、これはいったいぃー、鶴は何羽かぁー、亀がぁー何匹かぁー、計算したらわかるわけなのでぇー、それは宿題にぃー、するわけなんでぇー、そおいうわけでしてぇー…」
 こうなると、語尾だけが耳に残り、肝心の宿題の内容は伝わらないわけなのである。
 コボちゃんの贈ったバレンタインチョコのお返しに、アンリ・シャルパンティエのクレームビスケットが届いた。これはボクらの大好物。そこでルピシエの紅茶「夢」をいれ、早速に夕方の、ちょっとセレブなティータイムとなる。
 ゆうべからヤマゴボウの入った太巻きが食べたいと考えているうちに、ヤマゴボウの味噌漬けを勧めた、世界的な植物学者の名前が思い出せず、苦悶する。ボクらが小学生の頃の英雄で、この人の映画なんかも見せられたような気がする。そして苦悶の結果、今夜になって思い出す。それは牧野富太郎博士であった。
▲ 気がつけば いつかやんでる 春の雨

0315・金・
 おかげさまで毎朝、創作世界で遊んでいる。ひとつ、形にしたい流れがあるので、これはライフワークとして、コツコツと積み上げて、いつか形にしたいと考えている。やはりルーティーンワークとは別の duty work が必要なのだ。
 執筆で頭が痺れたら、今度はビートルズを最大限の発声で歌う。いよいよ本番も近づいてきた。演奏曲順も決まった。あとはMCを考えるだけ。
 NHKラジオ第2「お話の旅」は戸川幸夫先生の『熊犬物語』を若山玄蔵氏が語る。つらい物語だった。1991年、戸川幸夫先生とは名古屋への往復の旅をご一緒させていただいた。中部盲導犬協会で会議があったのだが、その頃はまだ盲導犬アリーナとの訓練は始まっていなかった。戸川先生とお話のできたことは、ボクの自慢のひとつである。
 懐かしい東横線の渋谷地上駅が消えてしまう。小学校にあがる以前から通っていた渋谷である。草ぼうぼうの原っぱの上空を走る東横線。その電車が地下に潜ってしまうのは残念。18歳から24歳まで暮らしたのも渋谷。青春真っ只中(まっただなか)の渋谷が、知らない街に変貌するのは寂しい。暗渠になる前の渋谷川。今でも鮮明に思い出すことができる。ちなみに、童謡の『春の小川』のモデルは宇田川。あのNHKがある宇田川町の宇田川である。この宇田川、渋谷川の支流であったのは有名な話。いつか、この古き良き渋谷を物語にしてみたい。
 透析中は東京FMとNHKラジオに傾聴。柳家喬太郎(やなぎやきょうたろう)の「キンキラ金曜日」のゲストは林家彦一師匠。このふたり、兄弟のように仲良し。話も滅茶苦茶、面白かった。ここで紹介したいが、長くなるのでやめる。彦一師匠が寄席か何かで披露してくれるのを期待していただきたい。
 でも、ケチと思われるのもシャクなので、彦一師匠がギアナ高地のテーブルマウンテンに登ったときのエピソードをひとつ。このテーブルマウンテンはSF小説『ロストワールド』のモデルとなった地形。あの物語を思い出していただければ、その壮大な世界を想像いただけると思う。その2千メートルの絶壁を登った落語家は彦一師匠しかおられない。さて、彦一師匠、この巨大な舞台を巨大な高座と考え、正座をして小話をひとつやらかした。
「おい。テーブルマウンテンは高いねぇ」
「ハイ」
ちゃんちゃん。
 NHKラジオでは「いとしのオールディーズ」をやっている。今夜のゲストは中村メイ子(なかむらめいこ)さん。1934年生まれの彼女はボクより14歳年上の憧れの女性。小さい頃からボクはこのおねえさんが大好きで、今も気持ちは変わっていない。メイ子さんの本名は五月さん。つまり、5月に生まれたからだ。5月は英語で May 。メイちゃんとニックネームで呼ばれていたら、そのうちメイ子(めいこ)と呼ばれるようになったとのこと。芸暦(げいれき)66年の彼女、芸能界の生き字引。幼いとき、エノケンが彼女に伝えた言葉が印象的だった。
「あのね、メイ子ちゃん。究極を演じるとき、人は笑うんだよ」
 そのとき、彼女は言葉の意味を理解はできなかったという。今ならこの言葉、ボクにもなんとなくは理解できる。
 寝酒はヤマゴボウの入った太巻きを肴に、焼酎のお湯割り。BGMは有線放送の落語チャンネル、「上方落語会」。今月の上席(かみせき)は今夜が最後。桂南光(かつらなんこう)師匠と桂南天(かつらなんてん)師匠の親子競演を楽しむ。桂南光師匠は、ご存知桂枝雀(かつらしじゃく)の一番弟子。その孫弟子である桂南天の芸が、枝雀師匠そっくりであるのが面白い。南光師匠の実際の高座は昨年拝聴できたが、いつか南天の高座も体験してみたい。
▲ 東横線 春の小川も 土の中

◇ バーチャル東海道五十三次コース 日坂を通過しました。
次は掛川。 あと12,393歩です。 現在の歩数、434,007歩 2周目挑戦中!

0316・土・
 未明より執筆に集中。物語世界の住人になり切っているので、パソコンに向かった瞬間から登場人物たちが語り始める。こうなると、ルーティーンワークがわずらわしくなる。とはいえ、食べるためにやらねばならぬこともある。
 気分転換のコーヒータイム。BGMはNHKの「ラジオ文芸館」。今朝の担当は阿部陽子アナウンサー。作品は中島京子さんの『妻が椎茸だった頃』。不思議なタイトルである。阿部陽子アナウンサーに、このタイトルを教えていただいたとき、ボクは松鶴家千とせ(しょかくやちとせ)師匠の当たり芸、
「俺が夕焼けだった頃、弟は小焼けだった。妹は朝焼けで、親父(おやじ)は胸焼けで、お袋(おふくろ)は霜焼けだった。わっかるかなぁ」
を思い出してしまった。でも、この小説は料理の物語。突然に妻を失う初老の男が、妻のレシピノートから、生前の妻と交流する、という現在過去未来の命を描いた美しい話であった。阿部陽子アナウンサー、最近は時報の後の全国ニュースの淡々とした口調で皆様にとってもお馴染みのはずだが、朗読となると別人。明るく楽しそうに作中人物になり切っておられる。ボクが阿部陽子アナウンサーに注目するようになったのは、その個性的なお声が入り口だが、彼女の魅力は朗読に傾ける情熱である。ご本人と知り合えたのも、軽井沢朗読館やキッド・アイラック・アート・ホールなど、朗読の現場。青木裕子アナウンサーが退役したNHKラジオで、ボクは阿部陽子アナウンサーの活躍に期待している。
 せっかくのいい朗読が、8時11分頃に関東地方で地震があったらしく、無残にも地震速報で中断されてしまう。不愉快。そんなもん、
「関東地方に地震あり。ただし小さい。津波の心配、なし。終わり!」
とやれば、アナウンサーだったら5秒でしゃべれるはず。ぜひ、今後はそれでやってもらいたい。
 NHKラジオ寄席の「真打競演」は江戸家猫八(えどやねこはち)と子猫の親子物真似をやっている。息子を売り出したいという親心は理解できるし、芸も悪くはないのだが、話術が薄まって、面白さには欠けている。子猫さん、父親の芸のためにも、早く自立できる芸人さんになってあげていただきたい。
 時間さえあれば、パソコンに向かって、もうひとつの世界で遊んでいる。つまり、創作のワンダーランド。冬にかじかんでいたけれど、春でゆるんだ創作意欲が、やっと走り出したのであろう。このまま続いてくれればいいのだが。
 どうやら東京方面には桜の開花宣言が出たらしい。おそらくは靖国神社の標準木の蕾が定数以上開いたのだろう。予想よりもはるかに早い開花だったので、予定が狂って花見の計画を練り直している面々が多数おられることだと思う。花見。確かに楽しいのだが、本音をいうとボクは苦手。桜の季節はまだ寒い。ことに夜桜見物は寒い。だから酒をたくさん飲んで、みんなで大虎になるのだろうか。でも、花見の屋台であれこれと食べるのは楽しい。もしも満開が来週であるならば、ボクは残念。熊本にいる予定になっているので、コボちゃんとアルルとでの屋台見物はできなくなるのである。
 20時からJ-WAVEで「浅田二郎ライブラリー」。『歩兵の本領』。除隊する自衛隊員は作者自身なのだろうか。だとすれば、浅田二郎氏は射撃の名手だったことになる。64年式歩兵銃を分解し、最後の手入れをする惜別の気持ちが実にリアルであった。もしも作者自身にお尋ねするチャンスがあったら、ぜひ確かめてみたい。
 久しぶり、北京飯店の出前を肴に老酒をやる。BGMはラジオ第二の「朗読の時間」再放送。今週は『アメリカの夢・大都会の魅惑』。川上音二郎(おとじろう)と貞奴(さだやっこ)が率いる芝居一座のアメリカ横断物語である。アメリカではまだ西部劇をやっている時代である。この悲しくてつらい度芝居を、川上音二郎自信が振り返って語るのであるが、朗読が名優の近石真介(ちかいししんすけ)氏だから笑わせてくれる。本人たちにとっては悲劇であるのだが、これが笑えて仕方がない。ついつい、昨夜のエノケンの言葉
「究極を演じると人が笑ってくれる」
を思い出す。ただし、この場合は「究極で演じると観客に受ける」であって、5日間も飲まず食わずの舞台で、音二郎一座は成功するのである。この物語、来週も続くので、NHKラジオ第2の「お話の旅」にステイチューンしていただきたい。
 朗読が終わったときのボクは老酒でいい気分。そのままベッドに倒れこむ。でも、洗顔の儀式だけは忘れてません。
▲ 桜咲く トンビくるりと 宙返り
▲ 桜咲く 神社の庭の 白い鳩

0317・日・
 老酒をやり過ぎて早起きができず、目覚めると同時に志の輔(しのすけ)ラジオ「落語でデート」が始まる。今朝のお相手は水戸出身の22歳のお嬢さん。ユニットで歌っているのだが、ソロデビューすることが夢であるらしい。ワンちゃんとのふたり暮らしで、きちんとした躾をしているとか。落語は八代目の春風亭柳枝(しゅんぷうていりゅうし)師匠の『みなとがわ』。お花半七、馴れ初めの段である。シンプルな語り口であるからこそ、物語がよく見えてくる。本物の高座を拝聴したかったお師匠のひとりである。
 ワンちゃん集合タイムに合わせて散歩に出る。背中に当たる日差しが暖かい。アルルはお友だちワンちゃんたちに会えて飛び回っている。ボクはベンチで日向ぼっこ。三角関係のワンちゃんたちがいるらしく、ときどき険悪な雰囲気になっている。この場合、どちらかの飼い主が引いてやらないと、犬のグループに険悪な雰囲気が波及してよくない。ここは飼い主の判断が大切。
 本日が最後の集会で、引っ越していってしまう柴犬のコテツ君と、西岡さんの愛犬、アメコカのイギ君と一緒に豪徳寺へ向かう途中、転倒する。昨年暮れのことがあったので、今朝は回転レシーブの要領で転がる。ダメージはなかったが、膝小僧を擦り剥いた。あとでシャワーで洗い、ワセリンを塗りつけたら、もう痛みはとれていた。
 豪徳寺の花壇でマックのコーヒーを飲みながらアルルと日向ぼっこ。コボちゃんは梅が丘までシュークリームの買い物。
 帰宅しておえかきデスクに集中。ゆめぞうイラストレーションの下絵もきっちりとできたし、鉄道ホーム改善推進協会立ち上げ準備会、ボクが勝手に安全プラットホーム実現グループと呼んでいる団体のためのマスコットキャラクターの下絵もできた。こけそうになっている、フラットオウム。ホームからの転落は落命の危険あり。子どもをお腹の袋で運んでいる、みんなでカンガエルー。誰にとっても安全なプラットホームを考える団体です。そして、信号灯を手にした、みんなの話をキキミミズク。電鉄会社には、ホームドアや点字ブロックを敷設する前に、利用者、ことに障害当事者の話を、もっとよく傾聴していただきたいとの気持ちをこめて描いたもの。春分の日にはコボちゃんと彩色して、準備委員会へ発送する予定。
 大相撲春場所が荒れている。稀勢の里(きせのさと)も日馬富士(はるまふじ)もころころとよく負けている。ただし、頑張っているのが豪栄道(ごうえいどう)。さすが地元大阪での相撲である。圧倒的に強いのが白鵬(はくほう)で、おかげで場所が盛り下がる(もりさがる)心配をする。その昔、無敵の横綱、大鵬(たいほう)が相撲人気を低迷させたことがあるからだ。
 夜はTBSラジオ「爛漫寄席」をBGMに児童文芸家協会から依頼されたイラストレーションを仕上げる。ヤギの博士が頭の角に大きなミミズクを乗せ、新聞を読んでいる。きっと、ミミズクも新聞を読んでいるに違いない。そうした構図である。この絵、これまで何度も発表してきた絵柄ではあるが、この構図から、児童文学者の先生が、いかなる物語を発想してくださるか、とても興味がある。この絵、ボクの最も好きな構図のひとつである。
 爛漫寄席は五代目の三遊亭圓楽(えんらく)師匠。ご存知星の王子様(ほしのおうじさま)である。
 TBSラジオ「文学の扉」はディケンズの『信号手』。すごい作品なのだが、読み手に不満あり。ふたりのおしゃべりも蛇足。せっかくの作品が白けてしまう。と、文句をいいつつ、これをBGMにして、ゆめぞうイラストレーションの彩色を進める。
▲ 黒犬の 頭が熱い 日向ぼこ

◇ バーチャル東海道五十三次コース 掛川を通過しました。
次は袋井。 あと18,562歩です。 現在の歩数、447,038歩。2周目挑戦中!

[続きを読む]



FC2 Blog Ranking