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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2013年2月4日~10日
☆ この日記は、透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は、一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、漢字や熟語、固有名詞には振り仮名がしてありますが、漢字の難易度とは関係がありません。これらの振り仮名は視覚障害者のための音声モニターを容易にするためのガイドです。

0204・月・立春・
 未明、夢の中から突然浮上する。何か、考えのようなものが頭の周囲を回転していて、それを書き留めなければいけないような気になる。時刻はまだ2時半。けれども、かまわない。パソコンを立ち上げて、頭の中のモヤモヤを言葉に変換していく。ただし、これらピースがひとつの絵柄に結ぶ保証はない。気がつくと、6時。もう一度、布団に潜り込むことにする。
 午前中、先週分の17文字原稿をまとめ、絵夢助人(えむすけびと)さんに送信する。日本柔道連盟やJOC、北の国の核実験など、世の中は騒がしい。ボクには関係ないことであったとしても、いちいち口をはさんでみたいのだ。
 暖かい。さすが立春である。これで強い風でも吹けば、たちまち春一番。待ちに待った春がくる。いやいや。残念ながらそう簡単にはいかない。予報では、またまた雪になるというのだ。
 マキコ特派員の情報によると、パソコンやスマフォのモニターから発せられるブルーライトは、美容や健康の大敵であるらしい。このブルーライト、覚醒を促す作用があり、画面を見過ぎることで睡眠を障害される。肌が荒れ、脂肪が蓄積される。つまり、これがブルーライト・ヨコハバ物語となるわけだ。
 昨日の日曜日、公務員マラソンランナーが優勝した。オリンピック代表選手に選ばれなかったリベンジであろう。見事な根性に拍手。おそらく、このランナーは、マラソンを続けるために地方公務員という職業選択をしたのだろう。もしも彼が、競争の激しい外食産業や、ノルマのきつい営業や、時間の不規則なサービス産業や、もしくは立場を保証されない派遣労働者やアルバイトであったなら、日本の代表選手に選ばれるような練習時間は確保できなかったに違いない。これもひとつの人生計画、夢の実現物語となるのである。
 透析からの戻り道、宍戸錠さんのご自宅が全焼したとコボちゃんから聞く。仙川の鉄骨コンクリートの三階建ての建物であるらしい。報道によれば、宍戸錠さんは独り暮らしであったとか。ご家族はどうされておられるのだろう。ご本人にお会いしたことはないのだが、奥様やお嬢さんとは交流があり、個展会場にもきていただいたことがある。昨年、NHKラジオの「いとしのオールディーズ」に出演されていた宍戸錠さん、執筆活動をなさっていると語っておられたが、少しお疲れ気味の印象があった。宍戸錠さん、日活のアクション映画の影響で、大変に好きな俳優さんだけに、とても気になるニュースである。お力落としのないことを祈る。
 今夜も寝酒。千葉産の落花生の殻を割りながら、眠くなるまでコボちゃんとのおしゃべり。足元には犬と猫。ガスストーブが暖かく呼吸して、ゆったりとボクらを包んでくれている。
▲ 蒲公英(たんぽぽ)の 咲いた知らせは まだ遠く

0205・火・
 本日の月齢は24。日の出は6時38分、日の入りは17時15分という。猛スピードで太陽の周囲を巡る地球。その回りをくるくる走るお月様。アインシュタインがいうまでもなく、宇宙にある、すべての関係は相対的なのである。
 為替と株価が動いている。それがいちいちニュースとなる。いつだって、為替も株価も上がったり下がったり。風が吹いたり、数字が動いたりして、儲ける人たちがいる。損をする人たちもいる。でもなぁ、みんながみんな、汗して稼ぐようになれば、世界はもっとよくなるはずなのに。景気という気分だけで、世界が動いてはたまらない。
 「お話出てこい」は『親指トム』。よく知っている童話と思っていても、いざ聞いてみると、覚えていないものである。親指トムがネズミと闘ったところがストーリーの切れ目。次回をお楽しみに、ということになる。この脚本、なんとマキコ特派員によるもの。彼女、この業界の、ボクの大先輩なのである。
 本日のランチはマスダヤさんの親子丼。この鶏肉が最高で、マスダヤさんの割り下(わりした)が最高で、タマネギがシャキシャキしていて、タマゴのトロリが絶妙。とくれば、たちまち胃袋に吸い込まれる。そして仕上げの沢庵のうまいこと。本日のボクの小さな幸せは、親子丼でありました。
 日本柔道連盟に外部からの調査が入るらしい。いじめ自殺問題では、第三者調査委員会が学校や教育委員会に勇気ある裁定を下した。泥棒が泥棒を調べたり、泥棒が法律を作っているようでは、いつまでたっても一流の国はできあがらない。
 キジバトポッポが鳴いている。寝息をたてている、真っ黒な大型犬の鼻先で鳴いている。明日は雪というけれど、暖かい日差しが窓から注がれている。
 突然のニュースが飛び込んできた。東シナ海で、某国の軍艦が、日本の自衛艦にちょっかいを出し、戦争ごっこを仕掛けてきたというのである。どうしてそんな暇があるのだろうか。本国の人民が、自家製毒ガスで喘(あえ)いでいるというのに。お隣さん、誰もが困った人ではないと思う。でも、それでもやっぱり、オッチョコチョイはどこにでもいる。お互い、オッチョコチョイな行動は慎んで、引き金だけは引かないようにしたいよね。
 何に夢中になっているかと思えば、コボちゃんが探偵学校のチラシを読んでいる。それをアルルがのぞいている。このふたり、探偵が趣味なのである。でもまさかコボちゃん、看護師と臨床工学士の上に、探偵の資格まで取ろうというのではあるまいな。どうか、コボちゃんもアルルも、探偵は趣味だけに留めておいてもらいたい。尾行も通報もほどほどに。
▲ めでたいね 土筆の知らせ 届く朝

0206・水・
 雪の予報が出ているが、早朝はまだ積もってはいない。ところがJRの電車たちは間引き運転だったり、運休だったりで、通学や通勤の乗客たちは大混雑に大混乱。それだけじゃない。入試シーズンだから、受験生たちは大迷惑。雪もないのに、天手古舞。JRに息づいている、親方日の丸のDNAは未来永劫、消滅することはない。
 ソロモン諸島近海で大地震あり。震源の深さは浅く、マグニチュードは8.0と、津波による近隣の被害が心配される。日本列島にも津波が押し寄せる可能性があって、直ちに津波注意報が発令された。太平洋という巨大な洗面器が揺らされたのだ。地球は確実に活動期に入っている。
 某国の自家製毒ガス兵器の威力はすさまじく、日本国土の6倍の地域が汚染されているらしい。ひとりっこ政策で労働人口が懸念される某国の未来に、暗い影を落とさないとよいのだが。とはいえ、この毒ガスは我が国にも飛来する。花粉症の季節到来のタイミングで、ますますマスクが売れるだろう。けれども、この毒ガスは花粉よりも微細で強力。楽々とマスクを通過してしまうらしいのだ。
 本日のランチタイムも、有線放送の落語チャンネル、「うきうき落語会」がBGM。春風亭百栄(しゅんぷうていももえ)の『ロシアンブルー』という新作落語が不思議な面白さ。この若手噺家(はなしか)、とはいえ四捨五入すれば50歳であるらしいのだが、落語業界では50歳はまだ若手、は春風亭栄枝(さかえ)師匠のお弟子さん。このお師匠さん、八代目の春風亭柳枝(りゅうし)師匠に入門。その後、林家彦六師匠に師事したという。以上、資料提供は柳家一琴(やなぎやいっきん)師匠。百栄(ももえ)さん、そういえば柳枝(りゅうし)師匠の落ち着いた雰囲気を継承しているかもしれない。ちょっと注目の落語家である。
 ラジオからのお天気情報に傾聴しながら、ひたすら心配していた雪だったが、幸いなことに積もらずに済んだ。これで雪中行軍の必要がなくなり、心から安堵する。雪は、ほんの少しだけ、我が家の愛車、クオリスの屋根に乗っかっていただけ。道路への積雪はゼロ。
 気象関係者によれば、積雪と降雪は違うのだという。雪の予報の世間への影響は大きい。電車は止まるし、道路は閉鎖される。もしも予報が外れた場合、この積雪と降雪の違いが気象庁を救うのである。
 全日本柔道連盟の暴力告発事件で、その告発者の氏名を公表せよ、と要求するトンチンカンがいる。何を考えているのか。ホイッスルブロアーの立場を擁護するのと同じ論理で、告発した現役の女子柔道選手たちの権利が守られるべきは当然の論理である。このトンチンカンも、以前はスケートや自転車のアスリートであったはず。いつの段階でこんなトンチンカンになってしまったのだろう。いつだって、大切にされるべきは現役なのである。過去の栄光にすがって、既得権益をむさぼっているうちに、いつの間にかトンチンカンになってしまったのだろう。
 透析中のラジオに、次々と津波情報が割り込んでくる。予測よりも遅い到達とはいえ、八丈島では40センチの津波が観測された。海岸でぼんやりしていたら、たちまち運んでいかれる規模である。ソロモン諸島の島々では、90センチの津波で複数の死者や行方不明者が出たとか。破壊された家は100軒を越えるとか。けれども、被災地が遠隔で通信手段が途絶えているため、詳しい被害はまだわからない。心配される処である。もしもこういうとき、自衛隊が物資を満載した巨大な飛行艇を現地に派遣することができたら、と夢想する。新党ニッポンの田中康夫氏の提唱するような、国際救助隊「サンダーバード」日本版を組織する発想が日本に育たないのが苛立たしい。
▲ 踏み切りの 音が聞こえる 春の雪

◇ バーチャル東海道五十三次コース 箱根を通過しました。
 次は三島。 あと27,733歩です。 現在の歩数、196,267歩。 2周目挑戦中!

0207・木・
 NHKラジオ第2、「お話の旅」は小熊秀雄(おぐまひでお)の『焼かれた魚』。大好きな童話である。この不条理な展開と不思議なユーモアは、底なし沼のようにボクを引き寄せて放さない。この童話を知らない人は、人生で、ひとつ大きな損をしている。
 本日は南風が吹いて暖かくなるという予報となっている。春一番になってくれたらいい。そう思いながら豪徳寺まで散歩に出る。でも、期待はずれ。空気は冷たいし南風も吹いてはこなかった。
 豪徳寺の小さなスーパー「鶴亀」の前でコボちゃんの買い物を待っている間、アルルとふたりで突っ立っていたら、金属の杖をついて、ゆっくりと歩いていたオジサンにアルルが
「お利口さんだね」
と声をかけられた。ボクと一緒のときだけ、アルルは盲導犬のふりをするのだ。
 某国では一党独裁の政府より人民解放軍の方が威張っているような気がする。今回の自衛艦への射撃レーダー照射にしても、現場の鼻息の荒いことが推測される。しかし、人民解放軍より更に協力なのが人民である。某国政府の日本へ向けての発言も、彼ら人民への言い訳のように聞こえて仕方がない。もしかしたら、某国政府の敵は我が国ではなく、格差に憤怒(ふんぬ)する彼ら人民かもしれないのだ。某国の本音と建前、我が国は冷静に見極めなくてはならない。
 100円コーヒーでお世話になっているマック、客は増えたが収益は減少している。100円の目玉商品ばかりがひいきにされて、大黒柱のハンバーガーが売れないらしいのだ。でも、無理ないなぁ。ボク、マックのハンバーガーを、一度だっておいしいと思ったことがないもの。そういえば、21世紀になってから、まだ一度もマックのハンバーガーを食べていなかった。まぁ、こんな客ばかりでは、減益は当然の結果かもしれない。でも、頑張れマック。100円コーヒーはボクら貧困芸術家の救世主なのだ。
 日本海の方では強風が吹き荒れたとか。これがカウントされ、最も早い春一番として記録された。こちらは東京での春一番を期待していたので、ちょっと肩透かし。あんまりがっつくと、春に嫌われてしまうかもしれない。
▲ 新記録 遠い国での 春一番

0208・金・
 寒い。昨日が暖かかった分だけ、今日が寒い。三寒四温というけれど、そんな季節になったのかもしれない。ところで、この三寒四温。ボクはずっと、サンカンシオーン、という初春を意味するフランス語とばかり思っていた。試しに、鼻から息を抜きながら、
「サンカンシオーン」
と発音してみてください。無理ないと思っていただけるから。
 人間と犬猫、ストーブの前に全員集合をして、朝のコーヒータイム。デブネコミミが
「ミャーオ、やめてよ」
と鳴いている。アルルがデブネコミミの大きな丸いお尻を枕にして、その重くて大きな頭を乗せているのだ。デブネコミミがいくら抗議をしても、アルルは動こうとしない。
「ミャーオ。いい加減にしてよ!」
と一声残して、デブネコミミはさっさと逃げ出した。
 月曜日から金曜日までのウィークデイの毎日、必ず永六輔先生のラジオ「誰かとどこかで」を拝聴している。番組によれば、2013年はラジオ88歳、テレビ60歳であるらしい。つまり、ラジオは米寿で、テレビは還暦というわけである。ラジオとテレビと永六輔、これからも、どんどん長生きをしていくに違いないが、どうかボケてはくれませんように。
「夜の生活にご不満はありませんか」
というタイトルのメールが飛びこむ。直ちに削除。こちら、ご不満はちっともありません。幸いなことに、ボクのパソコンにもケータイにも、いわゆるスパムメールが届くことは希である。そして、届いた場合は、開くことなく削除する。針の先ほどの興味でも、誘惑者は見逃さない。とはいえ、連中の目的はせいぜいがお金。泡銭を稼ごうと、メールや郵便の形をした、様々な誘惑や罠が舞いこんでくる。そして、下心があれば引っ掛かる。
 どうも、あそこの海軍はおのぼりさんの集団であるらしい。大陸の奥地から出てきた党幹部のご子息たちが、親の威光を背景に威張り腐っているらしいのだ。正当な教育機関のもと、近代軍事理論や国際条約を学んだ軍人よりも威張っているから始末に負えない。そういうお坊ちゃまたちが近代装備の戦争玩具を手にしたものだから、使いたくてムズムズしている。銀玉コルトを買ってもらったばかりの、幼児のようなものである。山から出てきたばかり、相手の実力を知らないおのぼりさんだから、天下無敵と勘違いをして、やたら引き金を引く真似をする。この連中、かなり出鱈目な国際常識を植えつけられているから、客観的歴史観に乏しく、暴走を暴走とも思わない。その昔、零戦や戦艦ヤマトで世界を相手にできると思いこんでいた、どこかの国の軍人や国民に似てはいないだろうか。大気汚染も軍事暴走も、そのオッチョコチョイな失敗経験者の先輩が、そろそろ忠告を差し上げる時期かもしれないのだ。大丈夫。誰も見てはいないから、早くテーブルの下で、がっちり握手をしようじゃないか。
▲ 菜の花や 夢の彼方の 地平線

0209・土・
 朝のコーヒータイムはNHKの「ラジオ文芸館」を聴きながら。世の中の短編小説がすべて優秀なわけがないから、この番組の嗅覚が優れているのである。今朝の作品はバス好きにはたまらない。この主人公のように、自分もバスの運転台から、自由な気分で街を眺める身分になってみたい。改造中古バスの移動スーパーマーケット。あれば、助かる高齢者も多いはず。
 本日の土曜日、午前中は集中に成功。それはNHKラジオ寄席「真打競演」をパスしたおかげ。演芸がBGMでは、文章を考えるのは無理なのである。
 昼になったら晴れてきた。外では北風が将軍様(しょうぐんさま)を気取っているらしいが、室内には春の日差し。窓からの暖かさで暖房の必要がなくなってしまう。
 ランチをしながら久米宏の「ラジオなんですけれど」を聴いている。すると久米宏さん、とんでもないことをのたまう。
「もしも来週の土曜日に、またこの番組で会えたなら…」
 何をいってるのかと思っていると、来週の土曜日、3月16日の未明4時、地球に小惑星がニアミスするのだという。その距離、たったの2万7千キロ。なんと、気象衛星と地球の間を刷り抜けていくのである。この小惑星、2012年に発見され、その重量、なんと16万トン。もしも地球に衝突すれば、人類絶滅の危機。核戦争をしのぐ脅威である。軌道計算によれば、衝突の可能性はゼロであるらしいのだが、NASAの発表は微妙。小惑星に与える地球引力の影響も無視できないらしいのだ。ボクらはただ、何事も起きぬよう、ひたすら祈るだけ。桑原、桑原。来週もまた、このブログがアップできますように。そして、皆様に読んでいただけますように。
 キーボードを叩いていたら、1時45分にグラリとくる。おいおい。小惑星衝突は来週の土曜日だろう。焦ってラジオをつけると、地震速報。茨城沖が震源で福島や関東で震度4の地震だった。人間、いくら威張って見せても、天変地異に勝てるはずもない。
 夕方まで、TBSラジオの「パカパカ行進曲」や、本日だけはパカパカ90分だったが、東京FMの「サタデイウェイティングバーアバンティー」をBGMに、おえかきデスクに向かう。やはり、毎日何かを描いていないと腕が錆びる。冬は空気が乾燥して、指と紙面の相性が悪くなるが、それを不快と思わなくなるまで指を動かして感覚を暖めてやる。
 20時になったので、J-WAVEに回す。土曜日の楽しみになってしまった「浅田二郎ライブラリー」の時間である。今夜は- TOKYO Morning Radio -でお馴染みの、あの別所哲也さんの語りで『死に賃』。うん、わかる、わかる。そういう作品である。人は何によって解放されるのか。そんな考えも浮かんでくる作品である。そうした印象を抱きながらラジオに傾聴して、ボクは室内徒歩をしたり、鉄アレイを振り回したりの1時間となった。
 パソコンデスクとおえかきデスクのいったりきたり。この土曜日も、ラジオの合間の仕事となる。寝酒はラジオ第二の「朗読の時間」再放送、特集・村上春樹を読む『遠い太鼓』の総集編を聴きながら。今週も月曜日から金曜日までのウィークデイの午前中、毎日傾聴してきた番組だけれど、やっぱり引きこまれでしまう。ボクを引き付けているのは、村上春樹の文体なのか、それとも朗読者のオザワユキヨシ氏の技なのか。ボクの中で、このふたりの人格が融合し、区別がつかなくなってきている。
▲ 北風の 音を聞いてる サンルーム

0210・日・
 早起きをしてキーボードを叩いていると、コボちゃんとアルルがボクのベッドを占領にくる。パソコンルームはエム ナマエのサンクチュアリ。けれども、コボちゃんとアルルには無視されている。
 文化放送の志の輔(しのすけ)ラジオ「落語でデート」のお相手は若い女優さん。この人、理科系の人で、立教の大学院まで出ておられる。おまけに中学生よりディベート部で言葉を鍛えたしゃべり手。そしてミス日本のグランプリ獲得者。そんなスゴーイ彼女なのに、どうして「ら抜き言葉」をしゃべるのよ。言葉の美しさに関する物差しは教育レベルではなく、ジェネレーションに左右されるのだ。そういえば、ある時期の永六輔さんが、やたらに『ら抜き言葉」に批判的だったが、今のボクは、そういう年齢に到達しているのかもしれない。今朝の落語は五代目、つまり先代の桂文枝(かつらぶんし)師匠。要するに、桂三枝(かつらさんし)、当代桂文枝(かつらぶんし)のお師匠さん。NHKラジオ「上方演芸会」で放送された古い音源の『煮売り屋』。三遊亭金馬の十八番、『居酒屋』のオリジナルの落語とも思われるもの。お伊勢参りの二人連れと、店主のやりとりが面白い。ボクは立川談志(たてかわだんし)の『煮売り屋』が好き。店主はオヤジではなく、クソババア。このクソババアが憎たらしくて可愛いのである。江戸時代の魔女みたいなこのクソババア、立川談志師匠と重なって、とってもチャーミングなのである。
 朝から大騒ぎ。あのパソコン遠隔操作事件の容疑者が逮捕されたのだ。あああ、知いらないっと。これで五人目の誤認逮捕。おっと、これはダジャレではないのだ。まだまだ、どこかに真犯人が隠れていて、容疑者が犯人にされた頃、警察やマスコミにメールが届くような仕掛けになっていると思えてしょうがない。いかにも、という容疑者であるらしいのだが、そこが罠のような気がしてならないのだ。この人も、パソコンに不得意な警察に犯人に仕立てられたことのある、ただの猫好きだったりして。あはは。いずれにせよ、この段階における警察への信頼は希薄。とてもじゃないが、真犯人が逮捕されたとは思えない。
 午後、日本橋のマンダリンホテルにはいる。まだ客を入れていないボウルルームで司会者と打ち合わせをしてから、マイクのテスト。とりあえずワンフレイズだけ歌ってみる。
 ホワイエで花嫁のおじさまから色紙へのサインを依頼される。奥様がボクの絵本の愛読者であるらしい。ただし、奥様はお嬢さんの中学入試の付き添いで、本日はこの華燭の式典に参加できなかったとか。
 さあ、新郎新婦のご入場。新郎は十五代続くお医者の家計、I家のご長男、Yさん。拙著、『消防自動車ドコデモ君』の愛読者。この本がご縁となり、I家とのお付き合いが始まったのである。
 それにしても、エム ナマエのような人間が、僭越にも、この華燭の式典において、乾杯の発声などを引き受けてもよいものだろうか。でも、新郎のYさんのご希望とあれば、断るのも失礼。と、これはコボちゃんの意見でもある。
 乾杯のシャンパンはモエシャンドン。一気にやりたいところをガマンして、乾杯の発声。まだ一口しか飲んでないのに、新郎新婦とグラスを合わせて記念撮影。
 お料理が配られたところで歌う。エム ナマエのオリジナル曲は言葉も入る。この言葉、結婚式をぶち壊すような内容のものは選べない。ボクのような人間だって、そのくらいの気配りはするのである。
 「おはよう一直線」で生島ひろしアナウンサーが感動していたことが納得できるだけの素晴らしい料理の数々。フロアマネージャーのいう通り、ここのシェフは最高クラスかもしれない。それにワインが旨い。これほどの赤ワインを味わったのは久しぶりだった。
 同じテーブルの新郎の親友たちと意気投合。愉快な3時間に、ボクもコボちゃんも、愉快な気分を味わった。
 それにしてもこの新郎、骨のある人物と見る。若く将来あるお医者であるのに、エム ナマエのような人間を主賓として招くのである。コボちゃんの見た目では、ジャニーズ系のハンサムボーイの彼の内側で反骨の魂が燃えているらしい。
 シャンパンとワインの酔いと、上等の料理で満腹の余韻を楽しみながら歩く。コボちゃんは三越デパートで購入した、大好きな特性バウムクーヘンを抱えている。銀座線に乗ると、向かいの座席に、見るからに落語家という風情の人物が座っておられる。おそらく、浅草演芸ホールか上野鈴元の高座を終えて、これから新宿末広亭の高座へ向かうのだろう、とボクとコボちゃんは勝手な推測をする。そして、ボクらの予想通り、落語家さんらしき人物は赤坂見附で降りていく。きっと丸の内線に乗り換えて、新宿3丁目で降りるのだ。ああ、あの落語家さんが誰なのか、気になってしょうがない。
 いい気分で帰宅したら、20時から始まるTBSラジオ「爛漫寄席」に間に合った。落語は三遊亭歌之介(さんゆうていうたのすけ)の『勘定板』(かんじょういた)。ゲラゲラ笑っているうちに眠くなり、翌朝まで熟睡してしまった。
▲ 北風を 透かして届く 光あり

◇ バーチャル東海道五十三次コース 三島を通過しました。
 次は沼津。 あと10,884歩です。 現在の歩数、224,916歩。 2周目挑戦中!




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