FC2ブログ
全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
プロフィール

emunamae

Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



リンク

このブログをリンクに追加する



カテゴリ



最新記事



検索フォーム



月別アーカイブ



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



最新トラックバック



2012年11月12日~18日
☆ この日記は、透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は、一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、漢字や熟語、固有名詞には振り仮名がしてありますが、漢字の難易度とは関係がありません。これらの振り仮名は視覚障害者のための音声モニターを容易にするためのガイドです。

1112・月・
 マキコ特派員がインドへ取材旅行に出ていて、ニュースの配信のないのが退屈。今週は水臭い(みずくさい)ウィスキーというよりは、ウィスキー臭い(くさい)水のようなブログになるかもしれない。どうか、ご容赦あれ。
 少し風邪気味かもしれない。やたらに眠くて、喉がイガイガして頭が痛い。朝から動いて、本日の予定はクリアしたけれども、あとは寝ていようか。秋も深まって、世の中の気温は下がるし、湿度も下がる。インフルエンザのワクチンの効果はまだ期待できないので、体調管理だけには油断しないでおこう。
 柳家一琴(やなぎやいっきん)師匠のメルマガで、古今亭圓菊(ここんていえんぎく)師匠の84歳でのご逝去を知る。落語協会では最古参の師匠で、人望のある方だった。ボクが師匠を最初に意識したのは、その手話落語を目にしたとき。圓菊(えんぎく)師匠は、晩年の古今亭志ん生(ここんていしんしょう)師匠をおんぶして寄席に通ったことで知られるが、独特の語り口や身振りには人気があり、その動作からヒントを得て、あの桂枝雀(かつらしじゃく)師匠が開眼したと一琴(いっきん)師匠から教えていただいたことがある。個人的には、ボクもお世話になったことがあり、盲導犬アリーナにも優しくしてくださった。もちろん、生の高座も何度も拝聴している。大好きな師匠だった。心よりご冥福をお祈りする。合掌。
 小沢一郎に無罪判決が下った。さあ、どうする検察審査会。根拠の判然としない強制起訴の責任をどう取る。この裁判で失ったものは、小沢一郎にとっても、わが国にとっても小さいものではなかったのだ。そして、笑ったのは霞ヶ関だけだった。
 透析室にインフルエンザ疑惑が発生。ほとんどのメンバーがワクチンを接種してはいるはずなのだが、やっぱり油断は禁物。接種の効果が出るには2週間の時間が必要と聞いている。この冬も、手洗いとうがいと洗顔を頼りに生きていこう。桑原桑原。
▲ 夜も更けて 落ち葉の踊る 音ばかり

1113・火・
 ずっとトラブっていたボクのパソコンのユーザー辞書、視覚障害者のためのパソコンサポーティングカムパニー「ラビット」のおかげで修復が完了した。電話によるガイドで、なんとか修正できたのである。困ったときのラビット。本当に助かった。心より感謝。
 ユーザー辞書がエンプティーになったところで、白紙のノートに記入するように、ボクだけの熟語を書きこんでいく。この作業、猛烈に時間がかかるが、同時に楽しい作業でもある。とにかく、今夜中には終わらないだろう。
 前の東京都知事、太陽の党というのを立ち上げた。これで、あの人が時代錯誤の誇大妄想狂であることが証明された。TBSラジオ、デイキャッチには、あの人のやりたかったのは東京オリンピックで、万博ではなかったはず、との投書があったが、見事なご指摘。太陽の塔は大阪万博のシンボル。太陽の党といって、連想されるのは岡本太郎であって、もはや石原慎太郎ではない。そう。太陽の季節は終わったのだ。それにしても、あの人を大きく見ている人がいるとしたら、それは態度と図体が大きいせいで、あの人の根性がでかい、ということではない。なんでもかんでも中途半端で放り出すような人間に、国をまとめられるわけがないのだ。
 ヒロコママが、スタジオクラスターの親分、青木岳志さんのご両親を乗せて、我が家へご母堂お手製の日本海の介党鱈(すけとうだら)の煮物を持参してくださった。この介党鱈(すけとうだら)、ただの介党鱈(すけとうだら)ではない。網で一網打尽にすると、鱈の表面が傷つき、煮物にしても美しくない。そこで美しく料理するために、日本海で一本釣りの介党鱈(すけとうだら)を、ご母堂がわざわざ新潟から連れてきて、煮てくださったのである。鱈にはもちろん、新鮮な鱈子がついていて、その煮物もたまらない。ボクは子供の頃から祖母の煮てくれた生の鱈子の煮物が大好物で、青木さんのお母様の料理の味は、その懐かしい祖母の味がするのだった。それもそのはず、ボクの祖母は神楽坂で天麩羅屋をやっていたプロの腕。そして、青木さんのお母様は、お寺を守る主婦として、長年にわたって多数のお客様に料理を出されていたプロ中のプロなのである。この介党鱈(すけとうだら)は、青木岳志さんのスタジオクラスターでも、料理の撮影に使用されたとのこと。不思議なのは、このスタジオクラスターが神楽坂にあることだ。ボクの本籍も、この神楽坂のある新宿区津久戸町だった。どこかで縁はつながっている。この祖父母がやっていた天麩羅屋のあった神楽坂の思い出は、いつかまた書いてみたい。
 日本海の介党鱈(すけとうだら)の煮物で遅い晩酌。新鮮で身がしっかりとしているので、煮物だけで満腹になる。また、その煮汁で炊いた大根が美味。生鱈子の煮物は箸休めには最高。ボクにとっては、ちょっと贅沢過ぎる夜食となった。
▲ 太陽の 誇大妄想 斜陽族

◇ バーチャル四国八十八カ所コース 67番、大興寺を夢想参拝、通過しました。
 次は68番、神恵院。 あと21,271歩です。 現在の歩数、2,264,329歩。 1周目挑戦中!

1114・水・
 朝からユーザー辞書登録の続き。これでやっとボクのオリジナル辞書が完成。これさえあれば、作文は自由自在。視覚障害者のPCサポーティングカムパニー「ラビット」、万歳!
 自民党の野田派の野田首相、とうとう解散を宣言した。テーブルの下で手をつなぐやつら。沈む船から、さっさと逃げ出す鼠たち。昔の名前にしがみついて老醜をさらす誇大妄想狂。これから選挙まで、永田町は神無月の出雲とは逆の、神様のいない神社、担ぎ手のいないお神輿となるのだ。とはいえ、この神様たち、どの神様も、手前のことしか考えていないから、肝心の永田町神社に戻ったとしても、決して国民のために働くつもりはないのである。
 新横綱の日馬富士(はるまふじ)、横綱になってもアッパーカットやエルボーショットで相手をノックダウン。いつから大相撲がプロレスやプロボクシングになったのだろう。幕内で最軽量の肉体をカバーするには仕方がないと、弁護する解説者もおられるが、ボクは好きじゃないなぁ。あの軽量の大横綱、千代の富士は、そんな下品な相撲はしなかった。日馬富士(はるまふじ)、逆襲の張り手や引き落としがあることを忘れないように。桑原桑原。
 透析中はブラジルワールドカップのアジア予選で熱くなる。ボクもちゃっかり者だから、日本のサッカーが強くなった途端のサッカーファンである。オマーンVSニッポン。ゲームはオマーンの首都、マスカットのスタジオ。滅茶苦茶なアウェイで、冬に向かうヨーロッパやロシアから駆けつけた日本の選手たち、気温35度、湿度70パーセントに戸惑っている。おまけにゴールキーパーの川島は、午後の太陽を真正面から浴びて、オマーンの鬼のような怒涛のシュートの連続に耐えている。応援もアウェイ。3万9千人に対して、日本のサポーターはわずかの50人。それでも、その微かな声援が聞こえたりすると、ナショナリストでなくとも、胸がジーンと熱くなる。そしてまた、オマーンの応援が画期的、というか、非常識。ハンドスピーカーを使って、中東音楽の大合唱。これじゃ、レフリーの笛も聞こえないし、ザッケローニ監督の指令も聞こえない。この猛烈なアウェイで、日本はからくも勝利。ホームでの無敗を誇ったオマーンを撃破(げきは)したのである。それにしても、某国や北の国、中東諸国の皆々様、もう少し国際感覚を磨いていただきたい。それぞれの国の事情は事情で美しくもあり、仕方がないことでもあるが、国際標準というものがなければ、どんな課題もテーブルには載せられない。ゲームというグランドでも、約束がなければ勝敗も成立しない。勝ちは勝ち、負けは負けというゲームにおける絶対的解決を戦争という局面に持ちこまないためにも、国際標準は必要不可欠なのである。つまり、国際法も条約も、サッカーゲームも、武力的衝突を回避するための智恵であるわけだ。
 訃報が届く。森光子(もりみつこ)さん92歳で逝去。テレビでお馴染みだった女優さん。お話ししたことはないが、1991年の首相官邸でのパーティーに招かれたとき、森光子(もりみつこ)さんの素敵なスピーチをよく覚えている。この人、本当に優しいお人柄であって、ボクの母親が座席を譲られたことがある。とはいえ、ボクの母親の方が、ずっと年下なのであったが。苦労人であられたのだろう。ご冥福を祈る。それにしても、ラジオから訃報という言葉が流れる度にドキリとする。見送るのも嫌だし、見送られるのも望んではいない。そういう年齢になったのである。
 ラジオ深夜便の今週のナイトエッセイはワインジャーナリスト。ワインの出てくる映画の名場面を紹介していた。でも、007では、やっぱり『ロシアより愛をこめて』のオリエンタルエキスプレスの食堂車のシーンを外しては困る。ロシアのスパイが、魚料理で赤ワインを注文して、ボンドに偽者だと見破られるシーンである。ロシアの女スパイ、タチアナロマーノブが美しかったなぁ。それで、このワインジャーナリスト、もうひとつ、ボクの知らない映画を紹介していたが、その映画では、生物学者が、貧血の女性を救い、ふたりで赤ワインを飲む、という場面があるそうで、貧血で青白い彼女が、赤ワインの酔いで、ほのかに赤くなり、そのワインを賞賛するというシーンがあるらしいのだ。でも、ちょっと待って。貧血の人が酒など飲んだら、心臓がバクバクして、ロマンチックな気分にはとてもなれない。この映画監督、貧血の経験がないか、もしくは酒を飲まない人であろう。ボクは透析患者。今は造血ホルモンのエリスロポイチンが開発されたおかげで解決されているが、以前は常にひどい貧血に悩まされ、酒など飲めないでいたのである。でも、このワインジャーナリスト、いいことを教えてくれた。女優、マーゴ・ヘミングウェイは、祖父の作家、ヘミングウェイがボルドーワインの愛好者で、有名ブランド「マルゴー」から、その名前をつけられた、というエピソードである。これが今夜のナイトエッセイからの収穫であった。
 深夜、劇団「娯楽天国」の看板女優からメール。明日が初演とのこと。座席予約の確認だが、看板女優も、こんな深夜までご活躍。好きな道で生きることは楽ではないが、だからこそ得られる幸せがある。この金曜日が楽しみである。
▲ 葡萄酒の 薀蓄肴に 飲むワイン

1115・木・
 今朝のラジオタイム、「お話の旅」は『魔女の宅急便』。中村メイ子(なかむらめいこ)さんの語りで作品の雰囲気が盛り上がる。作者の門野栄子さんとは長いお付き合い。彼女がプロ作家デビューする以前からの知り合いである。でも、その当時から、早稲田のグレース・ケリーと呼ばれたくらいの美人であった彼女は、常に才媛のオーラを周囲に発散しておられた。「朗読の時間」は『我輩は猫である』。この作品、学生時代から何度もチャレンジしたが、古い漢字ばかりだから苦労して読んでいた。朗読になって初めて楽しめた気分である。近石真介(ちかいししんすけ)氏の朗読がいい。カルチャーラジオは井上陽水(いのうえようすい)の作詞分析。評論家というのは、こういう風に歌を見ているのかと思うと、ご苦労様といいたくなる。こっちはただ夢中で聴いているだけなのだから。でも、やっぱり井上陽水(いのうえようすい)はいいなぁ。
 国政のニュースは解散前日の、つまらないことばかり。民主党、沈む船から逃げ出す鼠たち。第三局というノアの箱舟に集まる有象無象(うぞうむぞう)な獣たち。どうせ離合集散の永田町、勝手にシンドバッド。
 九州場所、稀勢の里(きせのさと)に土がつく。ここまで無敗だったのに、残念。彼の頑張りに相撲協会の運命がかかっているのだ。
 夜の散歩は豪徳寺まで。途中、真っ黒なトイプードルに好かれて、尻尾を振ってるアルル、嬉しそう。この真っ黒なトイプードル、男の子だったのである。
 冷たい北風に吹かれながら、花壇で飲むホットコーヒーがうまい。北風に、カラアゲショップの女の子たちの声が吹き飛ばされていく。木枯らし1号も間近いことだろう。
 下半身の筋力運動のおかげで、飛ぶように歩くことができる。体が軽く、嬉しい。速く歩けば、冷たい北風も怖くない。予報では、明日の最低気温は10度を下回るとのこと。寒いのは大の苦手だが、そこを我慢して超えなければ春はこないのである。
▲ 北風が 落ち葉乾かす 散歩道
▲ つむじ風 くるくる春を 巻いている

1116・金・
 午前中は月刊ラジオ深夜便の撮影とインタビュー。NHK「ラジオ深夜便」のイメージキャラクターは-ゆめぞう君-。番組ではこの-ゆめぞう君-、謎の生き物となっているが、見ればわかるように、フクロウである。そして-ゆめぞう君-という名前は全国200万人リスナーから募集して命名されたもの。2005年のNHKホールで、その命名式がとりおこなわれ、ラジオ深夜便の人気アンカーや歌手の布施明氏やチェリッシュが出演、おしゃべりや歌を披露した。それ以来、現在までエム ナマエは月刊ラジオ深夜便に-ゆめぞう君-を描き続けているのである。
 2013年1月号は、月刊ラジオ深夜便の通算150号。その特集として、巻頭カラーページで-ゆめぞう君-と作者のエム ナマエを改めて紹介しよう、という企画が持ち上がったのである。コボちゃんとふたり並んでの撮影取材は久しぶり。いつものW記者ではなく、本物のカメラマンが大型のストロボで、バシャッ、バシャッ、と一眼レフのシャッターを切り続ける。そしてインタビューは編集長おんみずから。シオカラではない。その吉田雅彦編集長は、2004年の朗読画集『銀河鉄道の夜』の出版記念パーティーでお会いしているとのこと。あの朗読CDの制作を担当しておられた、というので、ご縁はつながっているのだ。
 インタビューは、コボちゃんがあきれるほどボクの下はオイルをぶちまけたフローリングのように滑り、なかなか止まらない。カメラの前で絵を描いて見せるのも愉快。というわけで、12月18日発売の月刊ラジオ深夜便の新年号を本屋さんでのぞいて見てください。
 取材が終わった午後、この秋初めてのトックリセーターを着て外出。そうしたら、強い日差しに背中が温かくて面食らう。でも、冷たい北風よりはありがたい。懐かしい高田馬場駅で乗り換えて、これまた懐かしい下落合へ。この駅から見える場所に、ボクが最初に通った小学校、戸塚第三小学校があるのだ。
 喜劇集団、劇団「娯楽天国」第36回公演は『ポップ・イン・ホーム』。小倉座長による脚本、主演、演出である。小倉座長と、看板女優のたかはたかずこの夫婦が自然でいい。シナリオも演技も演出も、すべていい。この劇団とは内側からの長年の付き合い。来年で25周年を迎えるというのだから、月日の経過は目にも止まらない。みんな加齢はするけれど、確実に成長している、と思いたい。プロフェッショナルな喜劇集団、劇団「娯楽天国」、今年も面白かった。
 下落合の駅から高田馬場で乗り換えて、新宿駅へ。京王デパートで買い物をして、空腹に新宿カレーをぶちこんで、京王線は某駅で下車。その駅前に、ボクが命をつないでいる某病院の透析室があるのだ。
 某駅のホームエレベーターに、スポーツバッグを肩にかついだピチパチの女子高生がふたり、ペチャクチャとうるさくしゃべりながら乗ってくる。どうやら、このエレベーターの存在目的が理解できていないらしい。一般的には健康状態に問題のある人が利用するのであるが、彼女たちの場合は、明らかに頭脳に問題があるのだ。まあ、スポーツで鍛えるより、階段で足腰を鍛えた方がいいんじゃなかろうか。
 透析のベッドでヘッドフォンをつけたら、官僚ロボットの屑鉄28号が何かしゃべっている。街頭演説かと思ったら、解散直後の記者会見のためのスピーチであるらしいのだ。しかし、総理の言葉というよりは、民主党の宣伝。選挙に向けてのアピールをしているつもりなのだろうが、今の日本で、この人の言葉を鵜呑みにするのは、よっぽどのお人好し。何を叫ぼうが訴えようが、誰も信用なんかしない。この解散は「僕は嘘つきじゃないもん」といいたいがために決行した、いわば「嘘つきじゃないもん解散」なのである。
 ここ最近で、マニュフェストは破っていい約束であることを実行し、証明した野田政権のおかげで、これからはどの党のいかなるマニュフェストも、その効力を失ってしまった。これから12月16日の選挙まで、すべての候補の、すべての主張や宣言を、眉にツバをつけて聞かなければならないのは面倒なことである。それにしても、今夜のニュースは解散一色。師走の選挙なんて、年末年始に引越しをするようなもの。野田佳彦は巨大な空洞を作ったが、最後の最後まで迷惑な政権であったことだけは、国民の記憶に焼き付けられていくことだろう。
 またまた警察官の不始末。女子高生を相手に盗み撮りをやらかしたのである。懲戒処分は3ヶ月の停職。けれども、ここで素朴な疑問。この警察官たち、直ちに依願退職をしてしまった。たった3ヶ月の停職なら、甘んじて受ければいいのに、どうして職を失うという選択肢を採るのだろう。警察官の不祥事というと、例外なく、こうした結末になっていく。警察を依願退職をすると、もしかしたら何かいいことがあるのかもしれないぞ。臍(へそ)の曲がったボクは、どうしても、そう勘繰りたくなるのである。
 寝る前はコボちゃんによる切干大根と大豆の炊き合わせと、日本海特産の生鱈子の煮物で日本酒。ちょっとハードな1日に乾杯してから眠りの世界の旅に出る。
▲ 総選挙 何を聞いても 眉に唾 

◇ バーチャル四国八十八カ所コース 68番、神恵院と69番、観音寺を夢想参拝、通過しました。
 次は70番、本山寺。 あと9,542歩です。 現在の歩数、2,288,658歩。 1周目挑戦中!

1117・土・
 朝寝坊から飛び起きてラジオをつける。8時からは、NHKで「ラジオ文芸館」。今朝は再放送で伊藤文樹アナウンサーの演出と朗読で、『母の手紙』を聴く。実はボク、このオリジナル録音を秘密裏に入手したことがある。ボクは伊藤アナウンサーの隠れファンであるのだ。この録音、音質もよく、流刑の島、八丈島の波音などの効果音がステレオなので臨場感があって、よかった。作品もいい。久しぶりの再放送で、ラジオから流れる朗読に、しばし耳を奪われていた。
 少しパソコンに向かい、遊んでいるうちに10時となる。NHKラジオでは、今や貴重となりつつあるラジオ寄席、「真打競演」が始まる。今朝はボクの大好きなウクレレ漫談のピロキが出演。ウクレレ漫談といっても、
「あー、やんなっちゃった♪」
の、あの人だけではないのである。このピロキさん、何でもないような芸なのだが、よく聞けば、ギャグの創作の苦労や、繰り返しの稽古の跡がうかがえる。その、人知れぬご苦心で、このホノボノとした笑いを、広く世間に伝えてもらいたい。
 音をたてて雨が降っている。散歩をあきらめたアルルがマッサージチェアで丸くなり、ため息をついている。許してくれよ、アルル。昨日は忙しくてボクだって散歩はできていないのだ。そう。ボクだって運動不測なんだよ。だからその分、パカパカ行進曲をBGMに室内徒歩。足の筋力運動と、アキレス腱のストレッチをしてやる。
▲ 雨音に 濡れた落ち葉が 夢を見る

◇ バーチャル四国八十八カ所コース 70番、本山寺を夢想参拝、通過しました。
 次は71番、弥谷寺。 あと25,155歩です。 現在の歩数、2,298,845歩。 1周目挑戦中!

1118・日・
 朝6時より文化放送では志の輔(しのすけ)ラジオ「落語でデート」。今朝のお相手は沖縄出身の歌手、アキラ。12歳のデビューで、すぐに上京、見事な共通語だが、志の輔師匠と談笑している間に、あのゆったりとした沖縄弁が出てきて、心地がいい。素敵なキャラクターの女性である。落語は五代目春風亭柳朝(しゅんぷうていりゅうちょう)師匠の『道具屋』。1975年、東宝名人会での録音であるとか。沖縄出身の彼女には、あの早口の江戸弁は、かなり難解だったらしく、一度では理解できないと感想を述べていた。
 TBSラジオから原田真二の歌が流れている。彼の声ならすぐにわかる。この人のLPを購入したのは、ボクの記憶では、映画『スターウォーズ』が公開された頃。ボクはどうして彼の歌が好きなのだろう。彼の声には青春と純粋さと情熱を感じさせる何かがあるのだ。この局が過去のものなのか、最近のものなのかは不明だったが、ますますのご活躍を祈っている。
 京王線、井の頭線、中央線を乗り換えて三鷹駅へ。13時半、三鷹芸術劇場で人形劇団ポポロ40周年記念講演『耳なし芳一』(みみなしほういち)の観劇。ボクの場合は聴劇。あはは。ホールにはポポロ40年間の歩みの資料として、失明以前から、この劇団の宣伝美術を担当してきたエム ナマエの原画が展示してあった。コボちゃんがそれらを見て感動している。失明以前からボクの色彩感覚は独特。おまけに細密な表現方法は、今のボクには不可能なものばかり。でも、失明しても、ボクはポポロの宣伝美術をお手伝いさせていただいているのだ。
 座長の山根宏章(やまねひろあき)氏は75歳。1966年、ボクが高校3年生、慶應義塾志木高校の美術部サブキャプテン時代、榛名湖での合宿のユースホステルでの出会いがきっかけで、それ以来の長いお付き合いである。ボクはユースホステルのミーティングで見せてくれた、人形使いのテクニックに魅せられてしまったのだ。人形使いといっても、そのときは蝙蝠傘(こうもりがさ)とタマゴの殻が人形であったのだが。山根さんは、傘を紳士に、タマゴを淑女にして、テーブルを舞台に、出会わせ、踊らせ、恋をさせたり。ボクは今でも、その傘とタマゴの動きを忘れられないでいるのだ。ボクは山根さんほどの、生まれ着いての役者さん、という人を見たことがない。全身の強靭なバネ。自由自在な動きと表情。どこまでも通る声。山根さんは、舞台俳優にも、舞踊家にも、いや、武道家にもなれたことだろう。その尊敬する山根さんのお手伝いを、ポポロ創立以来、させていただいてこられたことは、ボクのプライドにもなっている。宣伝美術だけでなく、脚本や演出でも、人形劇団ポポロに関わってきたのである。
 その、75歳の山ねさんのエネルギッシュな舞台に感動。楽屋では、抱き合ってお互いの健在ぶりを確認する。照明の渡辺さんも当時と変わらずご活躍。しっかりと握手をして再会を喜ぶ。山根さんのご長男もご長女も演劇人となられ、ポポロを盛り立てている。奥様もお元気でポポロを支えておられる。ボクは、このご夫婦の結婚式にも出席しているのだ。
 ホールに、来年度のエム ナマエ大型版カレンダーを試しのつもりで並べてみる。すると、たちまちのうちに売り切れ。ポポロの観客には、エム ナマエのファンもおられたのだ。
 三鷹駅から中央線で新宿駅へ直行。京王デパートのレストラン街の、とある喫茶店。ボクはコーヒーのカップ片手に、コボちゃんの買い物が終わるのを待っている。ポケットラジオでは大相撲。だから飽きることはない。今場所の豪栄道(ごうえいどう)は初日から8連勝。本日で、8日目の勝ち越し。これは彼の相撲人生にとっても初めてのことだという。注目は稀勢の里(きせのさと)と琴奨菊(ことしょうぎく)の取り組み。このふたりの白星の数が、今後の大相撲人気にかかっているのである。
 コボちゃんが京王デパートの地下で、以前ボクが人からいただいて、忘れることのできなくなっていた香りの紅茶、フレイバーティーの販売コーナーを発見。100種類はあるという香りの中から、探している茶葉を確定するのが難しい。とはいえ、目は駄目でも、鼻は確かなボクである。なんとか、近い香りの茶葉を50グラムずつ購入。この香りの紅茶のコーナー、今後も愛用していきたい。
 H湖ブランドの鰻は怪しい。ボクがそう思うには理由がある。今年の鰻不足では、アフリカ鰻の稚魚を育てたというニュースも耳にしていた。けれども、売り場のおばちゃんは
「一度買うと、誰でもリピーターになるんだよ」
とか
「さっき、焼いたばかりだよ」
とか、うまいことをいって、鰻をあきらめかけていたボクの胃袋を誘惑する。それに負けたのがボクの弱さ。帰宅して、ほのかに暖かい鰻弁当を食べたところが、これはボクの知っている鰻というお魚ではないと、目に涙。やっぱり、ボクのような貧乏人は、鰻など望んではいけなかったのだ。ああ、今日の木枯らし1号が身に染みる。
 20時よりTBSラジオでは「爛漫寄席」が始まるのだが、今夜はNHKラジオ第2のカルチャーラジオを選んで夕食のお供とする。シーラカンスについてのレクチャーだったからだ。驚いたのは、鮫やエイなどの軟骨魚(なんこつぎょ)は海で発生、その他の硬骨魚(こうこつぎょ)は大陸の湖沼で発生した、というのが定説であるらしいこと。硬骨魚(こうこつぎょ)は、発生当時は地球上で最も進化した生き物だった。そう考えると、シーラカンスを単なる生きた化石と認識するのはお門違いのような気がしてくるから不思議。思考の時間スケールによっては、見えなかったものが見えてくるから面白い。と、ここまでは学問的好奇心の領域だから愉快ではあるが、不愉快なのが謎の鰻。この鰻、どこからやってきたのだろう。まさか、4億年のデボン紀からきたのではあるまいな。
 胃袋は満腹、脳みそは不満足。複雑な気持ちで眠りの世界の旅に出る。
▲ 巡り合い お茶の香りは ジングルベル




FC2 Blog Ranking