全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2011年12月12日~18日
☆ この日記は、透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は、一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、漢字や熟語、固有名詞には振り仮名がしてありますが、漢字の難易度とは関係がありません。これらの振り仮名は視覚障害者のための音声モニターを容易にするためのガイドです。

1212・月・
 熟睡のおかげで、5時より元気に活動開始。「おはよう一直線」の運勢占いの吉兆レベルを確認。低いレベルであれば、すぐに忘れることにする。
 熊本から小天(おばま)みかんが届く。『草枕』の舞台である、あの果樹園のみかんである。東京では入手困難なこのみかん、どこかのミカンとは違い、ただ甘いだけではなく、香りが高く、皮もしっかりとしている。で、そもそもがデカイのである。
 柳家一琴師匠のメルマガが定時に届く。先週は、この時間になっても届かず、心配になって師匠に電話をした。そうしたら、ご子息の学校が創立記念か何かでお休みで、日曜日と勘違いをされていたとか。それから届いたメルマガの編集後記には、エム ナマエへの謝辞が綴られていた。恐縮である。一琴師匠のメルマガ、面白い。落語マニア必読の書である。
 韓国と北朝鮮の国境、両軍の最前線では不思議な戦いが展開されている。クリスマスのイルミネーション大作戦である。北朝鮮に対するこの心理攻撃は有効であるらしく、韓国軍は北朝鮮からの反撃に警戒を強めているとか。まあ、北朝鮮も、イルミネーション攻撃に対して、花火大会で反撃するくらいの精神的余裕が欲しい。どちらも、弾薬よりは安価であるはず。
 「デイキャッチ」で宮台真司教授が経済ジャーナリストのM氏とTPPについてバトルトークを展開。社会学者と経済記者のパースペクティブの違いが歴然としていて、初めから勝負にはならないだろうと思っていたが、残念ながら時間がなくて結論には至らない。そこが番組の付け目。ふたりとも番組のコメンテイターだから片方にダメージを与えるわけにはいかないのだ。
 違法操業していた中国漁船の乗組員が、取締り中の韓国海洋警察官を刺殺した。熱い国民性だから、両国の関係を危惧していたが、中国側からの速やかな対応があり、どうやら事態は終息に向かいそうな雰囲気である。それにしても、日本の海保、中国漁船にはますます油断ができない。
 日本の監視レーダー衛星がH2A20ロケットで打ち上げられた。これまで20回の打ち上げで、失敗は1度だけ。成功率は95パーセントとなり、宇宙ビジネスの国際標準に達したわけである。小学6年生のとき見学にいった晴海での宇宙博覧会で日本製のロケットといえば、ペンシルロケットやラムダ、カッパーという小型ばかり。それも燃料は固形であって大型の液体燃料タイプのロケットは皆無だった。H2Aロケットの成功に、それらの記憶が走馬灯のように流れた。
 いつもの透析。今週から、NHKFMの夕方は「とことんジョンレノンが好きだから」というタイトルで、アオイヨーイチロー氏の洒落たMCと、ジョンの音楽が楽しめると判明して、愉快。当時のビートルズの面々の発言が実に興味深い。
 迎えにきたコボちゃんとクオリスに乗ると、後部座席で大きなため息。アルルの猛烈ブーイングである。コボちゃん、アルルと散歩にいくつもりで、そのままクオリスに乗せておいたのだが、部屋に戻ったコボちゃん、椅子に座った途端の居眠り。熟睡して目覚めたら、アルルがいない。そこでコボちゃん、思い出す。アルルは散歩待ちで、3時間もクオリスに置き去りにされたまんなでいることを。待たされていたアルルが不機嫌なのは当然の結果である。
 日本酒と生鱈子の煮物で晩酌。BGMは「ラジオ深夜便」の藤沢修平作品朗読。『海鳴り』は今夜で第84回。主人公は果たして本物の殺人者になってしまうのか。コボちゃんとふたりで、あれやこれやとドラマの展開を予想したり、心配したり。頼みの綱は、作者がハッピーエンドの人であること。
 週末からの疲れが残っていて、羽根布団に潜りこめば、たちまち熟睡。寒さが安眠の敵ではないことは、冷凍睡眠の理屈を考えれば当然のこと。
▲ シャッターの商店街にベルが鳴る

1213・火・
 5時半より活動開始。「おはよう一直線」の運勢占いの吉兆レベルは最高。パワー全開だそうだが、本当かしら?
 NHKラジオ第二、カルチャーラジオはNHKラジオアーカイブス。先週からの続きで内田百(うちだひゃっけん)のインタビューが流れる。夏目漱石のお弟子である内田百、芸術院会員を辞退したとか。面白いキャラクターで、そのトークも軽妙洒脱。作品を読みたい気分になっている。いつか、「朗読の時間」で取り上げないだろうか。
 さて、この内田百の録音の背景音が面白い。やたら、自動車のクラクションが
「ブーブー、パーパー!」
と鳴らされている。この時代、交通マナーは低かった。今からは考えられない都会の騒音である。
 正午から、またまたウィルス検索が始まる。つまり、病原体駆除の作戦開始である。この間、仕事にならない。フリーの人間に昼休みなどないのである。ああ、つらい。
 今週の17文字ブログの原稿がまとまっておらず、その仕上げに専念する。メモばかりあっても、ディーテイルを思い出すのはボクである。やはり記憶力をトレーニングしておいてよかった。
 18時からのNHKFM、「とことんジョンレノンが好きだから」ということで、昨日から1968年からのジョンを特集している。アオイヨーイチロー氏のMCが愉快なのだ。この人のキャラクターに要注目。先日まではコロッケがMCの「とことんセクシーボイスが好き」というようなタイトルの音楽番組をやっていたが、このとほとんシリーズ、ゴキゲンである。担当ディレクター、パーソナリティーの味を最大に引き出せるよう、自由に語らせている雰囲気がある。
 晩酌に生鱈子の煮物で日本酒をやっていたら、やたら元気が出てきて、眠らずにパソコンに向かってしまう。結局、就寝したのは午前2時。
▲ 鳥の声窓に雫の垂れる朝

1214・水・赤穂浪士討ち入りの日・
 徹底的に朝寝坊するつもりだったのに、6時半には活動開始。昼寝は好きだが、寝坊は嫌い。
 ここ最近、家にいるときは談志家元の赤いバンダナを頭に巻いている。そうしていると、なんとなく頭がハッキリするような気がするのだ。
 ラジオタイムには筋力運動とストレッチ。「お話の旅」は立原(たちはら)えりか氏の童話。『答えはひとつだけ』というこの作品、立原(たちはら)先生には珍しく、スリリングな展開。赤ちゃん鳥製造工場の所長とか守衛とか、ドキリとさせられた。
 カルチャーラジオはネイティブアメリカンのスピリチャリティーについて、立教大学アベジュリ教授のレクチャー。本日が最終回であるのは残念だが、この30分間にアベ教授の伝えたいことが凝縮されていた。60年代のカウンターカルチャーのベースは、アメリカ先住民の精神性に起因していたこと。彼女はこの精神性を「たしなみの文化」と呼ぶ。民族が互助の思想による強い絆で結ばれている。その知恵は、現代文明に毒されている我々に、鮮烈なメッセージを送る。はるか昔から、新大陸において、理想的な福嗣社会が実現していたのだ。ただし、これは江戸時代の日本にも該当すること。つまり、厳しい自然、災厄、貧しさなどが、より強く人と人を絆で結ぶ、ということの証明に他ならない。ダコタの人々は、子どもたちを聖なる存在、老人たちを知恵ある存在、障害者たちを神に近い存在として、弱者を部族に包摂した。闘いや狩猟などの荒仕事に就けない男性には女装をさせ、第三の性としてのポジションを認めて、異端者を村八分にさせないシステムを確立していた。父親の兄弟をすべて父とし、母親の姉妹をすべて母とし、祖父母の兄弟姉妹をすべて祖父母とした。名前を与えられた者は、その義務を果たさなければならない。こうして、弱気者は、部族や民族に包摂され、誰も阻害されず、どんな子どもも孤児とならない社会を築き上げた。21世紀のこの世界で、我々は真実の豊かさについて振り返って考えなくてはならない時期にきている。このレクチャーはボクにそう伝えていた。
 13時、体が微細な揺れを感じている。遠隔地の地震だなと直感、ラジオをつける。すると、13時1分の長野県における地震発生を伝えている。マグニチュードは5.2。最近、ボクの体内地震計は精度を上げているらしい。
 今朝、キジバトポッポとバトンタッチをしたデブネコのミミ、人恋しくてやたらと膝に乗りたがるので、抱きしめてやる。すると、クルルと愛くるしい声をあげて全身で喜びを表現する。強く抱くと、大きくクルルルと応える。まるで楽器のよう。TBSラジオのキラキラで、ロボット猫を紹介していたが、ロボットにこの体温はない。生き物は面倒臭い(めんどうくさい)からこそ可愛いのだ。
 コボちゃんが経堂周辺を駆け回り、クリスマスケーキやチキンの予約をしてくる。今年のイヴは3連休。どんなクリスマスになるのだろう。
 18時からのNHKFM、「とことんジョンレノンが好きだから」は透析のベッドで楽しむ。今夜のメインはアルバム『ジョンの魂』。これが発売された1971年はボクにも微妙な頃だった。ビートルズやジョンレノンの変化とボクの人生は奇妙にリンクしている。いや、ジョンレノンとリンクした人生を送っている人間は地球上至る所にいる。ビートルズはそうした存在なのである。
 本日は赤穂浪士討ち入りの日。各地でイベントが開かれたとの報道。ただ、吉良の殿様のお膝元では、その命日の供養をしている。ご当地では、吉良の殿様は名君で知られているのだ。立場が変わると評価も180度転換する。
 ヒッグス粒子が話題になっている。これが発見されると、暗黒物質や暗黒エネルギーなど、宇宙の秘密に1歩近づくらしいのだが、科学マニアを自称するボクも、何度解説を読んでも、とても理解できない。まあ、ボクの宇宙理解はガリレオやニュートンで止まっているので、原子や量子の世界のことは、まるでチンプンカンプンなのである。
 昼寝もせず、終日活動していたので、少し疲れた。今夜は流星群の夜だけど、帰宅と同時に、ボクはベッドに直行。流星観察を口にしていたコボちゃんも、いつか居眠りをしていた。
▲ 浮かべるは冬の星座の流れ星

1215・木・
 5時にスッキリと目覚め、快調。「おはよう一直線」の運勢レベルはスタンダード。今朝は田中康夫さんの出演。気象予報士の大野氏が奇妙で、生島氏とのトリオトークがおかしい。
 朝のオロナミンCが切れていた。毎朝、起きてリポビタンDゴールドを飲んで目を覚まし、オロナミンCの糖分と炭酸ガスでエンジンをスタートさせる。これがボクの贅沢なのだ。本日はコボちゃんにオロナミンCの在庫補充をしてもらおう。
 7時40分過ぎ、体が揺れを感じている。疲れているのか、血圧が高いのか、それとも地震なのか。アルルに御飯をあげにリビングにいくと、ラジオからのニュースで、茨城に地震のあったことを知る。ボクの体内震度計、ますます性能をアップである。
 最近、ラジオCMにおける、ドアチャイムの音がとても気になっている。音のサブリミナル、とでもいおうか。単純にドアチャイムや電話のベルなど、人の注意を喚起させる意味での使用ではあると思うが、CMソングに巧みに挿入されたドアチャイムなど、ボクには無意識に呼びかける音のサブリミナルというような気がしてならない。結果を得るためには方法を選ばないこの姿勢、いずれにせよ、愉快な傾向ではない。
 ラジオタイムは筋力運動と室内徒歩をしながら。NHKラジオ第二「お話の旅」の今朝は落語。古今亭志ん輔(ここんていしんすけ)師匠の『元犬』(もといぬ)の落語そのまんまを朗読として放送している。子ども向けであるはずのこのプログラムとしては、かなりな冒険である。古典落語を、いかなる説明もなしに、まんまを語らせているのだ。たとえば「八幡様の奉納手拭」とか、「焙炉」(ほいろ)とか、初めて耳にする子どもたちには理解不可能であろう。それでも古典落語そのままを物語の朗読として流すこのNHKスタッフの見識に、ボクは拍手を送りたい。ちなみに、この『元犬』(もといぬ)という根多(ねた)、ボクの最も好きな落語のひとつである。
 10時、カルチャーラジオは矢野誠一氏の「落語の楽しみ」。残念ながら、今朝で最終回である。前回は春風亭柳朝(しゅんぷうていりゅうちょう)と柳家小三治(やなぎやこさんじ)。今週は柳家権太楼(ごんたろう)、柳家喬太郎(きょうたろう)、三遊亭白鳥(さんゆうていはくちょう)を紹介していた。テレビ時代の落語として、これら落語家の根多を放送したのだが、三遊亭白鳥の根多は、つい先日、NHKのキャンパス寄席で流されたのと同じ録音ではなかったのか。ラジオや有線放送で落語を楽しんでいると、ときどき理解不可能な笑いが客席から起きることがある。それこそがテレビ時代の落語。つまり、耳だけの聴衆にはわからないアクションが加えられているのだ。本来はマイナーな芸であった落語が、ラジオでステイタスを獲得、テレビがそれを加速させた。立川談志や古今亭志ん朝が落語家をスターの座に昇進させた。その現象をプラスともマイナスとも意味づけず、矢野誠一氏は事実として淡々と語っている。12回のこの講座、本当に楽しませていただいた。お疲れ様でした。
 日本点字図書館の小野館長からお電話をいただく。明日、我が仕事場を訪れたいとのこと。ボクが原稿を提供した印刷物が出来上がってきたらしいのだ。
 今週の「デイキャッチ」、最初の冬を迎える被災地を荒川強啓(あらかわきょうけい)氏が訪問、被災者にインタビューをしている。けれども、このインタビューがどうも誘導尋問のようで気になる。荒川強啓というキャラクター、純な正義漢で好感を持つのだが、直情的なのが玉に瑕(きず)。ただ、番組作りには最適なパーソナリティーであるかもしれない。彼に理解できることなら、ボンクラ頭のボクにも理解できるからだ。
 勤務から戻ったコボちゃんが買出しに出かけていく。アルルのドッグフードとオロナミンCの特売があるらしいのだ。コボちゃん、看護師と主婦とエム ナマエのアシスタント業務で忙しい。
 夜は半額セールの美登利寿司の握りを肴に日本酒を飲む。某大学教授も、この半額セールを楽しみにしていると耳にして、ボクも真似をしてみたのだ。うん、悪くない。
 中山千夏(なかやまちなつ)のナイトエッセイを聴いてから眠りに就く。ボクは子どもの頃から比較的最近まで、彼女に何度も会って話をしている。一時は彼女のマネージャーとも連絡を取り合っていたことがあるのに、彼女は何も覚えていないかのように振舞う。まあ、ボクは彼女の相手にされていないが、ボクは彼女の才能を昔から認めて尊敬している。では、おやすみなさい。
▲ 暇人もちょっと忙しい(せわしい)師走かな

◇ バーチャル四国八十八カ所コース12番、焼山寺に到着、通過しました。
次は13番、大日寺。あと50,907歩です。現在の歩数156,293歩。1周目挑戦中!

1216・金・
 ハワイアンバンドで歌っている夢で気持ちよく目覚めると、4時44分。ボクはこの数字の並びが好きである。4が並んで幸せ。昔、ボクは4を「死の字」と嫌っていたが、物事をマイナスに受け取ることは、失明以後はしないことに決めている。
 「おはよう一直線」の運勢レベルも最高。目覚めが良ければ、占いが良くても悪くても、一日はきっとうまくいく。世間のニュースは不景気のことばかりだが、みんなの気分が明るくなれば、経済もきっとうまくいく。景気は単に気分の問題。この簡単明瞭な真実に、無意識の不安が邪魔をする。
 TBSラジオ「スタンバイ」で小沢遼子さんが小沢一郎問題で吠えている。霞ヶ関に唯一対抗できた小沢一郎という逸材を特捜部が極悪人のレッテルを貼り付け、民主党の代表の座から引き摺り下ろした。その段階で民主党は瓦解。現在の野田佳彦(のだよしひこ)という腰抜け首相が誕生し、国会の屋根を鵺のように徘徊しているのだ。そういう鵺のような獣を霞ヶ関のエリートたちは、実に巧みに飼いならす。
 マキコ特派員から驚愕のニュースが次々に配信されてくる。この間、悪いサンタの17文字を書いたばかりだが、以下の記事は、極悪サンタが本当に出現した話題。これではトナカイもおっかない。
 サンタ男が毒入り飲料配る。ベルリン市内の複数のクリスマス市で、異物の混入した飲み物を買い物客らに勧める男が出没しており、これまでに10人が吐き気などの体調不良を訴えている。警察などによると、男は40歳代とみられ、サンタクロースの格好をしている場合もあった。「子供が生まれたので一緒に祝ってくれ」などと話し、買い物客らに蒸留酒「シュナップス」を差し出していた。この飲料を飲んだ人の中には、意識を失って病院で治療を受けた例もあったという。(SANKEI EXPRESS)
 次もマキコ特派員の配信。ボクは、どうもこういう電話アンケートのたぐいを信用しない。絶対に誘導尋問みたいな質問をしているに決まっているし、答える側にも、相手の期待に沿うような意図がある。誰も、マスコミや世間が何を喜ぶかを知っているのだ。以下に配信記事そのままを転載する。みんなはこの記事に、いかなる価値を発掘するだろうか。
 女性の5人に1人がレイプ被害に。米ジョージア州アトランタの「疾病対策センター」(CDC)は15日までに、米国女性の約5人に1人がレイプ被害を受け、レイプや暴力、ストーカー行為を受けた女性の8割が心的外傷ストレス障害(PTSD)などの後遺症で苦しんでいるとの調査結果を発表した。無作為に抽出した18歳以上の男女計1万6507人を対象に電話調査したという。CDCによると、レイプなどの被害を受けた女性の割合は18・3%。5人に1人だ。米国の2010年の総人口は、約3億1038万人。このうち今回のアンケートの対象となった18歳以上の女性は約1億1700万人とみられ、被害に遭ったのは実に約2100万人にも及ぶ計算になる。レイプなどの加害者の内訳は51・1%が夫や交際相手などのパートナー。40・8%が知り合いだった。パートナーからレイプや暴力、ストーカー行為のいずれかを受けていたことがある女性も35・6%に上った。一方、男性は1・4%が同性からレイプを受けたことがあり、加害者の52・4%は知人だった。レイプなどの暴力やストーカー行為を受けた男性は28・5%だった。
 日本点字図書館の小野館長がお見えになる。寄付のお願いの印刷物に原稿と写真を提供しただけなのに、わざわざ現物をご持参になり、恐縮である。おまけに、高田馬場の幼馴染(おさななじみ)が主人の「いせや」の饅頭まで手土産にして。饅頭マニアのコボちゃんは狂喜乱舞するに違いない。不景気で寄付の集まりが鈍化しているというような話題はそっちのけで、ほとんどが犬猫談義。館長も点字毎日に連載された『ひみつのブルブル』の愛読者であるらしいのだ。ブルブルのモデル、デブネコのミミを撫でて、ゴキゲン。ご自宅も、どうやら猫屋敷であるらしい。
 TBSラジオ「デイキャッチ」に保坂世田谷区長が出演。同じ世田谷区の宮台先生と語り合う。東日本大震災以後、政治の世界での唯一の成果は、保坂さんが区長になったことであろう。東電に対して世田谷区の消費電力の提示を求め、自治の独立性を主張、その後の電力行政に影響を与えた。今はエネルギーの地産地消を実現する地域発電システムの構想を練っている。地域での発電が可能となれば、新しい産業が生まれるわけで、職業創出ともなるわけだ。
 透析質で供される夕食を食べながら、NHKFMの「とことんジョンレノンが好きだから」を楽しむ。貴重なライブ音源を流していたが、このときの『イマジン』の歌詞のアレンジがいい。今後、人前で歌うときは、この歌詞でいきたい。ステージでのジョンレノン、生き生きとしていた。
 流れ出NHKFMのベストクラシックを聴いている。リハルトシュトラウスの『アルプス交響曲』はウィーンフィルの今年の録音。情景が見えてくるようで、スウィスでの日々を思い出しているうちに居眠りをしてしまった。
 安眠を阻害するのは野田佳彦(のだよしひこ)の原発事故終息宣言。嘘こけ。何が冷温停止状態だ。どこが故郷への住民帰還だ。誰ものぞいたことのない原子炉内部。いつ水素爆発するかもしれない不安定な状況。そんな放射能地獄に生身の人間を戻せると思っているのだろうか。40年先の廃炉というが、そのときに野田政権の誰が生き残っているというのだ。福島原発世代の子どもたちは、誰も中年になっているではないか。この責任を、ボクらひとりひとりの問題として捉えなければならないときに、権力も企業もマスコミも原発事故に蓋をしようとしている。これに対抗するのは市民と地方自治。既得権益にむらがる有象無象(うぞうむぞう)を蹴散らして、地球上から原発を一掃したい。誰にも始末できない核廃棄物を抱えて、文明社会よ、どこへいく。トイレのないマンションを建てる間抜けはいないだろうし、そこに住みたい人間もいるはずがないのである。
 22時、TBSラジオ「DIG」に堀井健一郎と立川談春(だんしゅん)、三遊亭白鳥が出演。ホリケンとふたりの落語家、火花を散らして落語論。これは落語マニアにはたまらない取り合わせ。テーマは師匠と弟子であるが、談春の談志師匠への愛情がビンビンと伝わってきて、胸を震わせて聴いていた。ボクも談志師匠に弟子と師匠について、長い手紙を差し上げたことがある。その返事として、談志師匠は沖縄から素敵な絵葉書を送ってくださった。
 ゲストであるふたりの落語家がスタジオから消えると、ホリケンが白鳥と談春がいかに天才であるかを力説。まあ、ホリケンも天才のひとりではあると思うのだが。つまり、天才は天才にしか理解できない。立川談志という師匠が弟子を可愛がる理由は、そこにあると考えながら、ボクは日本酒の杯を片手に聴いていた。
▲ 年忘れ書き入れ時の金曜日

1217・土・
 5時より活動開始。睡眠時間が少ないのに勢いがあるのは熟睡できたせいだろう。眠りの直前までのホリケンの話がよかったのだ。
 朝のNHKラジオ、「当世キーワード」で耳に引っ掛かったのは「チケット保険サービス」。どんなに高額なチケットも、病気になったり、交通事故に巻き込まれたりして台無しになることがある。それに備えての保険である。チケット額面の10パーセント程度が料金であるという。数万円もするオペラのチケットもあるから、必要な人もおられるだろう。
 富山県の連峰に氷河発見。1ヶ月に30センチも移動するこの氷河、厚さ30メートル、長さ数百メートルに及ぶという。驚愕。この日本にも氷河が存在したのだ。
 午前8時からNHKで「ラジオ文芸館」は宮元輝の『五千回の生死』。以前も聴いた朗読であるが、大阪弁とBGMが実にマッチしていて、不思議の世界へ誘って(いざなって)くれる。展開を知っているのに、また引き込まれてしまった。
 キジバトポッポとデブネコのミミがバトンタッチ。ポッポ、解放された鳥篭から新聞紙の運動場までの数十センチを全力で飛行、はばたいて着地をした。
 福岡の歯科医師の先生に依頼されて、クリニックのシンボルのキャラクターを制作する。丈夫な歯を見せてニッコリと笑うライオンである。これが意外と難しい。このデンタルクリニックのシンボルとなるライオンであるから、コボちゃんからなかなかOKをもらえない。ちょっとした部分にミスがあってもやり直しである。こういうとき、全盲であることを口惜しく思う。目が見えていたら10分間の仕事を、半日もかけて描いているのだ。
 午後、日差しが暖かいうちに散歩に出る。寒いから、コボちゃんもアルルもボクも、猛然と歩く。いつもの花壇は日陰になっているし、商店街の人形焼きの店は解体中で猛烈な騒音だし、アルルへのおやつの儀式を済ませたら、たちまちUターン。帰宅する頃には汗も出ていた。
 絵本作家の木村裕一宅で忘年会。いくらお屋敷とはいえ、120人の来客は多い。庭にはテントと屋台、居間は開放、まるで居酒屋のような騒ぎと匂いである。この120人の来客を、木村氏は巧みに紹介していく。
 ボクは椅子に座り、みんなと楽しくおしゃべり。古いお付き合いの編集者もいれば、画家仲間もいる。意欲に燃える絵本講座の受講生もいれば、女優や声優、歌手もいる。そういう人たちに、サインを頼まれることは名誉である。
 カラフルな才能たちが、次々にパフォーマンス。ストーリーテリングもあれば、絵本朗読も歌もある。最後はボクも『イマジン』を歌う。昨日のNHKFMで覚えたばかりのライブバージョンである。
 ひとり、とても魅力的な才能に出会った。木村氏から紹介された瞬間、ハートがピッタリと重なって、お互いの握手した手を放せなくなる。彼女、非凡なオーラを発していて、ボクはずっと気になっていたのだ。
 おかげで楽しい時間を過ごす。コボちゃんの迎えで帰宅。アルルもクオリスに乗って、ボクを迎えてくれた。
 我が家のリビングで飲み直し。開放したお屋敷でのパーティーが寒かったので、ストーブと日本酒で温まり直したのである。
▲ ご近所が居酒屋となり年の暮れ

1218・日・
 昨夜はよく飲んだ。酒は残っているが、二日酔いではない。音声腕時計のアラームの通りに目覚め、ラジオは志の輔(しのすけ)ラジオ『落語でデート』。今朝のお相手は女優、松岡きっこ。その美しい裸体はボクの網膜に焼き付いている。きっこさん、ご亭主を褒めること、褒めること。谷隼人さん、ハンサムな俳優さんであることは、誰でも知っているが、彼は硬派でストイックな人柄。お嬢さんで結婚した松岡きっこさん、彼にかなり教育されている
 今朝の落語は四代目柳亭痴楽(りょうていちらく)の『親父の勉強』。1959年の録音ということは、ボクが小学5年生のときの放送である。当時、柳亭痴楽の人気は絶大で、ボクもラジオやテレビで楽しませてもらった。痴楽(ちらく)綴り方教室はあまりに有名。でも、この師匠は爆笑王と称されることに傷ついていた。実は本格派を目指していたとは、矢野誠一氏のカルチャーラジオで教えられた。
 松岡きっこさんには申し訳ないが、ニッポン放送に回してしまう。藤沢周平傑作選朗読が始まるのだ。今週も間に合った。短編『鬼気』の最終回だから聞き逃せない。だが、結末は読者に委ねる形で、この作家らしくない終わり方であるような気がした。ちょっと期待外れ。
 音声腕時計のアラームをセットしてパソコンに向かう。時間になれば、NHKラジオ第二で伝統の番組「上方演芸会が始まる。シマシマンズという若手の漫才コンビ、正統派を目指していて心地よい。
 まとまった時間がないので、まとまった仕事ができず、昨年からの積み残しに決着をつける。とても気になっていたのが、実際に手をつけると、案外簡単に仕上がってしまった。もっと早くやればよかったと悔やむ。
 時間がないので、せっかくの晴天なのに散歩はあきらめる。一緒に出てきたアルルは、クオリスに乗せられて、少し不満そう。
 15時よりキッド・アイラック・アートホールで山下智子の京ことば源氏物語の語り会。一昨年に始まったこの企画も、今週で第十五回を数える。第十七帖『絵合せ』の巻は以下のような展開である。
 六条御息所の遺女 前斎宮は、藤壺宮の口添えにより源氏の養女として冷泉帝後宮に入内、梅壺の女御と称された。入内の日には朱雀院からの思いのこもった贈り物を受け取る。梅壺女御は絵に堪能で、冷泉帝にはすでに権中納言の娘が弘徽殿女御として入内しているが、絵の好きな帝の心は梅壺に傾く。権中納言(以前の頭中将)は負けじと絵を制作させては弘徽殿に届け、源氏も紫上と共に絵を選び、双方の競争の熱は高まってゆく。三月、藤壺の御前で梅壺側、弘徽殿側に分かれての物語絵合せが催された。優劣決しがたく、後日冷泉帝の御前で再度催され、判定はなお難航を極めるが、最後に出された源氏の手になる須磨での絵日記に人々は涙し、梅壺方の勝利となった。その後源氏と帥の宮は、学問、絵画、書道について語り合った。
 冷泉帝のご寵愛を受けるべく、後宮の姫君の御局で美しく優雅に火花が散ります。実際は女の闘いと言うよりは双方の父君である源氏と権中納言の闘いです。以前から張り合ってきたこのお二人、今風に派手な権中納言に対し、源氏が最後に出した奥の手に、華やぐ王朝人の心は一瞬にして須磨のわびしくも美しい海辺に誘われます。
 関東人には馴染みのない京ことばではあるが、山下智子さんの「前説」(まえせつ)があるので、作品世界にスムースに入っていける。今回のサービスは京ことばだけでなく、源氏物語のオリジナルの文章が語られたこと。さすが一流の女優である。その朗読の美しさは流れるごとく。改めて山下智子という女優の力を知った思いである。
 会が終われば、地階のブックカフェへ。早川シェフの作るお料理は最高である。
 その夜のメンバーによって打ち上げの雰囲気はガラリと変わる。本日は雑誌「風の旅人」の佐伯編集長を中心に、その友人関係が参加しておられたり、藤澤功監督も現代詩人もおられたので、アカデミックな議論が交わされ、愉快だった。
 座・スーパーマーケットの田村啓子さんが、ブックカフェに北九州のお醤油を託しておられて、それを受け取って帰宅。クオリスに乗ると、アルルがボクの手をなめてお帰りなさいを伝える。
 帰宅したら、TBSラジオ「爛漫寄席」に間に合った。とはいえ、五街道雲助の落語のラストを聴いただけ。で、NHKラジオ第二の文化講演会に回したら福沢諭吉先生に関するレクチャーが始まった。『学問の進め』を勉強しながら、烏賊の唐揚げでおいしい日本酒を飲む。昨日から二晩連続の酒で気持ちよくなり、早寝をする。毎晩、酒が旨くて困る。
▲ 北風や赤提灯がまた誘う



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