全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2011年8月22日~28日
☆ この日記は、透析患者が病人ではなく、機械が腎臓の仕事をしてくれる以外は、一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、漢字や熟語、固有名詞には振り仮名がしてありますが、漢字の難易度とは関係がありません。これらの振り仮名は視覚障害者のための音声モニターを容易にするためのものです。

0822・月・
 4時より活動開始。週末の日記をつける。いつもと違うリズムの週末だったので、ICボイスレコーダーのメモもなく、ただただ記憶だけが頼りである。
 涼しい。ボクがベッドから離れると、アルルがボクに断ってからボクのベッドに飛び上がる。というのは嘘。けれども、アルルがボクの気分に気遣っているのは確か。準盲導犬として訓練しているので、本来はベッドに上げたくはなかったのだけれど、盲導犬アリーナがボクのベッドに一度も上がることなくこの世を去っているので、ペットであるアルルには、もっと気楽にさせているのだ。とはいえ、TPOをわきまえているアルル。これからも準盲導犬として振舞ってもらう。
 今頃になって蝉たちの元気がいい。涼しいはずなのに、しきりに鳴いているのは、涼しいとは感じていても、気温は25度はあるのだろう。立秋を過ぎてからの蝉時雨である。今年は蝉が鳴かないのではないかと、あんなに心配したのが嘘のよう。
 ルーティーンワークも仕事も、予定通りに進んでいったのを、午後になってからいきなりの睡魔。やはり、週末の疲れが残っているらしい。無理をしないで眠る。
 民主党の代表選挙に立候補者が続々。それにしても、松下政経塾の出身者が総理大臣になるような時代がくるとは思ってもいなかった。彼らにこの日本丸の操船ができるかどうかは、ちと見もの。とはいえ、この船を沈没だけはさせないでくれ。
 本日のデイキャッチは悪い荒川強啓。阿蘇山大噴火君と、相変わらず芸人さんをクン呼ばわりしている。荒川強啓氏、何を勘違いしているのだろう。一人前の芸人さんをリスペクトしないでどうする。強啓氏、やたらTBS社員もクン呼ばわりする。それで自分の優位性を強調したいのだろうか。もしもそうだとしたら強啓ではなくて、早計。人を尊敬しない人物は人からも尊敬されない。強啓氏、ご本人にはそのつもりがないとしても、他者を軽んじる言葉が目立つ。たとえば、スポーツ選手に対して
「勝たせてあげたい」
という。ちょっと待ってくださいよ。貴方が勝たせるわけではないでしょう。選手自身の努力で勝つのですよ。ひとつのゲームについても
「いい試合をさせてやりたい」
なんていう。彼らは荒川強啓氏に試合を準備してもらっているわけでもない。強啓氏は単なる一ファンに過ぎないのである。そればかりでなく、日本最高の頭脳である宮台真司先生の発言に、つまらないコメントをはさむ。荒川強啓氏の難点は、ご自身を過大評価しておられること。周囲が優秀な頭脳であっても、ご自分がそれに匹敵していると勘違いをしてはならない。ただ、この人のいいところは善人であること。だからこそファンもいるし、ボクも彼がTBSデビューしてからずっと注目している。でもなあ、発言が軽率なのは許しがたいところがある。彼の番組にボクもビディオ出演したことがあるが、スタッフにお願いしたのは、放送の際、荒川強啓氏にだけはコメントさせないでくれ、ということ。以前、障害者の出演に対して、
「感謝しなければね」
と上から目線の余計な発言をしたことがあるのだ。この人、アドリブで発言するときの失敗が多い。原稿がないと、日本語が滅茶苦茶になったりもする。と、ここまで書いたが、デイキャッチは変わらず傾聴する。そして、いい荒川強啓や普通の荒川強啓の出てくることに期待する。
 いつもの透析。新人ナースがボクを担当。気を使ってくれているのが痛いくらいに伝わってくる。まだ慣れていないとはいえ、正確のいいこのナースに問題はない。
 帰宅して、ブルーチーズで乾杯。ブルーチーズはカビのはえている部分がいちばん旨いのだ。
 日付が変わって、「ラジオ深夜便」では藤沢修平作品『海鳴り』の朗読。コボちゃんに前回の荒筋を伝える。我ながら、よくぞ登場人物の名前を覚えているものと驚く。けれども、朗読の途中で地震速報。失った時間を逆回ししてくれるものと思っていたのに、失われた時間はそのまま。考えてみれば、当たり前。これは全国放送なのである。東北と関東の地震では、西日本までは伝えないだろう。それにしても、放送の直前も福島沖で揺れた。ここ最近、またまたナマズが暴れている。
 25時からは「ラジオ深夜便」に鉄道マニアが出演。門鉄デフなどと、蒸気機関車マニアにはたまらない固有名詞を語っている。けれども、睡眠不足になってはならじと、ここで思い切ってラジオを消して眠る。
▲ 秋雨や幹に抱きつき狂い鳴き

◇ バーチャル奥の細道コース 奈呉の浦に到着、通過しました。
    次は倶利伽羅峠。 あと、77,526歩です。 現在の歩数、3,002,474歩。

0823・火・
 朝寝坊で6時から活動開始。週末の疲れがのこっているのかもしれない。けれども執筆は別。いつものように、コーヒータイムまでのこの時間、集中できて嬉しい。
 民主党の代表選挙が話題になっているが、みんなの関心はどうなのだろう。個人的意見を述べさせてもらえば、ボクは前原という人、好きではない。国土交通省のときも、外務大臣のときも、この人の発言と行動、ボクにはオッチョコチョイとしか映らなかった。この人が総理大臣となれば、情けない。とてもじゃないが、日本丸の操船は任せられない。
 北大の研究グループが気仙沼の地層で、過去6千年間に、千年に1回の間隔で、巨大津波が襲来した痕跡を発見した。最も古いものは縄文時代で、その地層からは土器のかけらも発見されている。研究グループは、過去にもマグニチュード9クラスの超巨大地震が何度も起きている可能性を指摘している。
 ボクら人工透析で生かされている人間にとっての大敵がカリウム。ことに、ボクらがバナナ人房(ひとふさ)を食べれば、確実に死ぬといわれている。それは、血中のカリウム濃度が上昇すると、全身の筋肉の動きが抑制され、最終的には心臓が停止してしまうからだ。本日、マキコ特派員から届いたニュースに、低カリウムのメロンが開発されたとある。つい先日もおそるおそるメロンを食べたのだが、もしもこの低カリウムメロンが市場に出回れば、ボクらも安心してメロンを食べられるようになるのである。
 リビアでは反体制派が首都トリポリをほぼ全面的に制圧したというニュースが届く。すると、たちまち日本国内のリビア大使館では、カダフィ大佐指定の国旗を下ろし、反体制派の旗を掲げたとのこと。会津藩に対しての薩長も驚く転身の速さである。
 昨日までの涼しさが嘘のように、本日は暑さが戻っている。このジェットコースターのような陽気はどうしたことだ。蝉たちは、ますます慌てて鳴いている。ボクもたまらず冷房を入れる。すると、アルルが嬉しそうにボクのベッドに飛び上がる。
 本日のデイキャッチはよい荒川強啓。きちんと、阿蘇山大噴火さんと、芸人をさんづけしている。でもそれも当たり前。本日のゲストコメンテイターは阿蘇山大噴火氏の社長、大川興行の大川総裁であったのだ。
 夕方から仮眠。FM-J-WAVE「ジャム・ザ・ワールド」に合わせて目覚める。吉本興業の夫婦漫才が震災後にジャーナリストとして活躍。記者会見場に現れては、大手のメディアが政府や東電に遠慮して聞かない質問をぶつけている。たとえば、福島原発からは毎日、毎時2億ベクレルの放射性物質が漏洩していることが明らかにされたのは、この夫婦漫才の質問があったからだ。この漫才、奥さんは医学部中退で芸人に転身した変り種。質問の鋭さや頭の回転の速さ、専門知識には、立派な理由があったのだ。それにしても、吉本興業、懐が深い。こうした活動に、給金を支払っているとすれば立派である。
 同じ吉本興業関係の話題。NHKラジオを聴いていたら、臨時ニュース風に、とある芸人が暴力団との付き合いを理由に引退表明したというニュースを流した。おいおい、NHK。そんなのは民放に任せてはおけないものなのか。
 早起きがしたくて23時にベッドに潜りこむ。でも、すぐには眠れず、うつらうつらと「ラジオ深夜便」を聴いていた。
 未明3時、とっても素敵な恋をする夢で目覚める。夢の続きを見たくて、また眠ろうとするが、失敗。ボクには夢の続きを見る技があるのだが、いつもいつも成功するとは限らない。残念ながら、夢の続きはあきらめて、活動開始の体制をとった。
▲ 朝顔の記録つけてる靄(もや)の中
▲ 朝顔が早起きしろとラッパ吹く

0824・水・処暑・
 3時より活動開始。いつもの時間まで、執筆に集中できて、幸せ。やはり、この時間は頭脳がよく働いてくれるようである。
 ラジオをつけると、アメリカの東海岸が地震で大騒ぎ。ニューヨーク在住の記者がエレベーターの停止した高層マンションの39階から脱出したレポートをしている。震源地はバージニア。震源の深さは6キロ。マグニチュード5.8であった。その程度の地震なら、関東地方から東北まで、毎日起きているようなレベル。けれども、百万年に一度しか揺れないことになっているマンハッタンがパニックになったのは理解できる。ボクもニューヨークの高層マンションの40階の部屋で、絵をかいたことがあったが、耐震対策のされていない高層マンションは、ボクのお尻をモゾモゾさせてくれたのである。バージニアでは原発も停止して、さあ、東海岸、これからどうなることやら。
 朝日小学生新聞連載絵本掲載・13回目。朝日小学生新聞編集部のHさんから電話。カリンちゃんという小学6年生の読者からの長い手紙を読んでくれる。とても嬉しくなる内容で感激。たまたま、祖母であられるアリママを存じ上げていたので、電話を差し上げ、その報告をした。アリママは大変にお元気で、よかった。
 ラジオタイム。「お話の旅」はグリム童話から『星の金貨』。初めて耳にするストーリー。グリム童話といっても、あまりにたくさんで、知らない物語の方が多いのかもしれない。そういう自分も、グリム童話の童話集の挿絵を担当したことがある。怖い話の多いグリム童話。思い切りおどろおどろしいイラストレーションに仕上げたのを覚えている。この本、集英社から出版されていて、図書館にだったら、まだあると思う。
 あまりガラのよくない声で、パックが届いたとのドアフォン。記憶にない声なので、アルルを呼ぶ。するとたちまち、アルルは用心棒として飛んでくる。これで安心。差出人を確認して扉を開ける。すると、アルルは配達人の周囲をグルリと回り、自分という用心棒がいることをアピール。まるでゴキブリのように、テカテカと黒光りする大型犬だから、知らない人には有効なのだ。
 荷物を開くと、ヒロコママからのCD。軽井沢で一緒に聴いていた、あの大滝英一の『ロングバケーション』である。早速、ボーズのステレオセットにかけて、重低音で楽しんだ。
 いつもの透析。早起きだったせいか、透析中はよく眠れる。けれども、透析中に熟睡すると、どうしても血圧が下がるので、あんまり落ち着いてもいられない。
 永六輔さんが夜のTBSラジオに出演されていることをすっかり忘れ、大滝英一の『ロングバケーション』を聴いてしまった。はるかな夏を思い出しながら飲むビールの旨さよ。これでつまみがトロピカルフルーツの盛り合わせかなんかだったらお洒落なんだけど、今夜もつまみは烏賊のゲソ。
▲ あの夏を呼び戻してはリプレイし

0825・木・
 5時半より活動開始。すぐにTBSラジオの「おはよう一直線」を聴く。今朝は田中康夫さんの出演なのだ。占いはボクも康夫さんもペケ。鰻飯の当たるキーワードクイズにメールするが、もちろん外れ。とはいえ、もしも間違って鰻飯が当選でもしたら、せっかくの籤運(くじうん)が勿体無い。これは当たることを期待してのメールではなく、拝聴していますよのラブコールなのである
 午前中に朝日小学生新聞に最終回の作者からのコメント原稿を送信する。構想8ヶ月の『ルナとアリーナ』の連載も来週が最終回。編集部からの依頼で、最終回のため作者からのコメントを制作するように依頼を受けたのだ。『ルナとアリーナ』のアリーナは、もちろん盲導犬アリーナのこと。はるばる島のアリーナは本当にいたワンちゃんであることを読者のみんなに知ってもらいたかった。
 お天気おじさんの森田君が、もう暑くなることはないと予言していたのに、この残暑はナンタルチヤ。またまた暑くなる。たまらず冷房を入れる。東電の電気予報はデータの入れ間違いで、あまり正確ではないというが、熱中症予防のため、28度の冷房は許していただきたい。
 昨日のアメリカ、東海岸の地震が原発に大きく影響している様子。震源地から20キロにあるノースアナ原発の原子炉2基が電源を失い自動停止した。原子炉冷却には非常用電源を用いているが、その1基も故障。この原子炉の耐震設計はマグニチュード6.0を基準にしている。実際に起こった地震はマグニチュード5.8だから、耐震基準に甚だしく近い値である。現在の最大の懸念は、外部からの電源がいつ回復するか。緊急用の発電では、燃料が切れれば深刻な事態に陥ることは、福島原発事故でも明らかになっている。さあ、この地震で、アメリカにも原子炉停止の連鎖反応が起きるかどうか。
 本日のデイキャッチは普通の荒川強啓。コメンテイタのおふたりは文化系のオーソリティーではあるが、宇宙物理学には、ほぼ縁のないお人柄。そのおふたりが、国際宇宙ステーションでの大発見を解説するのだから大変。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に設置されているX線観測装置が、ブラックホールに吸い込まれる恒星が発する断末魔の叫びを観測したのである。39億光年の彼方、巨大ブラックホールは光も逃さない。そのブラックホールを観測する唯一の手立てがX線の観測なのである。ブラックホールに吸い込まれる物質が発するX線のみが、その存在を示す根拠となっている。ブラックホールを理解するひとつのイメージが、事象の地平線。この地平線を越えると、我々には観測不可能な領域となってしまう。この事象の地平線、ビッグバン宇宙論の説明にも使用されることがある。ブラックホールを説明するとなると、アインシュタインの相対性理論をきっちりと理解せねばならず、それはオイラの頭脳では不可能。ただいえることは、宇宙は人類の想像をはるかに超越して広大無辺であるということである。
 最近、マキコ特派員から入手した情報であるが、ブラックホールとはまた別の、謎の黒井惑星が発見された。この惑星、もちろん太陽系の惑星ではない。最近の光学望遠鏡の飛躍的進歩のおかげで、系外惑星の発見が続いているが、これはそのひとつの例。地球から750光年の距離にある恒星の周囲を回る惑星であるが、この惑星、光の99パーセントを吸収していて、その黒さは石炭も負けるという。この黒さの秘密についてはあれこれの議論があるのだろうが、いずれにせよ、謎の天体である。また、最近の情報では、惑星系から外れた浮遊惑星が、この銀河宇宙には無数に存在していることも明らかにされている。それらの大きさは木星にも匹敵するものがあるという。こんなやつが太陽系に進入してきたら、それこそ東宝映画の『さよならジュピター』とか『妖星ゴラス』が現実になってしまうわけで、おお、この太陽系に平安あれ。
 南極で最古のプレシオザウルスの化石が発見された、というニュース。プレシオザウルスは首長竜(くびながりゅう)とも呼ばれ、ネス湖の怪物を想像していただければ、いちばん近いかもしれない。小さな頭部と長い首、手足の代わりの大きなヒレ。失明前の、ずいぶん昔の話になるが、ニュージーランドの海で、このプレシオザウルスの腐乱死体と思われる標本が網に引っかかったことがあった。ニューネッシーと名づけられたこの怪物、新聞紙面いっぱいのカラー写真はまさにプレシオザウルスそのもの。ただ、細胞を調べた結果、その死体はウバザメのものと判明。世界中の恐竜マニアを失望させた。ボクの拙い記憶によると、プレシオザウルスは卵生でなく、胎生と推定されている。つい最近、それを照明する化石が発見されたばかり。その首長竜の全長は6メートルから7メートル。このような生き物が6千5百万年前までは、世界中の海を泳ぎ回っていたと考えると、わくわくする。今回、南極で発見されたプレシオザウルスは、これまでのどの朱にも属さないとのこと。同じ地層からは熱帯植物の化石も発見されているので、当事の南極は熱帯であったと想像できる。この地球、実は何度も地軸が動いているのである。
 恐竜マニアといえば、高名なる恐竜評論家で、慶應義塾マンガクラブの創始者で漫画家のヒサクニヒコ先輩から電話をいただく。先日亡くなられた神戸淳吉先生の納骨に関する情報をいただいたのだ。淳吉先生のご子息、俊平氏がナイロビから来日するスケジュールを知らせてもらう。告別式には参列できなかったが、納骨死期には間に合うかもしれない。
 霞ヶ関が小沢政権の成立を阻み、菅直人の反原発政策を骨抜きにしようとしている。結局、この国は官僚の思うがまま。彼らは高学歴の頭脳優秀だから仕方がないとあきらめてはいけない。民間だって、知恵比べなら負けやしない。だって、考えてみれば、この国の血や肉は、すべて国民の作ったもの。役人が稼いだ金ではできていない。
 巨人阪神がくたびれもうけ。このカード、結局は5部の勝負で終わる。貯金のあるチームはヤクルトだけで、あとの5チームは1ゲームの間に団子状態でひしめき合っている。これは9月に期待。面白いことになりそうだ。
 夜、ビールを飲みながら大滝英一の『ロングバケーション』に耳を傾ける。アルバムが終われば、有線放送の落語チャンネル。明日も早起きのつもりで日付が変わる前に眠るつもりが、電話がかかってくる。絵本作家のきむらゆういち氏から。最近の情報交換と次の絵本の打ち合わせ。コボちゃんはボクときむらゆういちの電話を、恋人同士の会話という。
▲ 秋虫が晩夏の蝉とジャムセッション
▲ 蝉たちに草の原からストリングス
▲ 縁の下ワンマンショウのバイオリン

0826・金・
 5時より活動開始。窓の外ではツクツクボウシが鳴いている。この夏、初めて聞いた声。
 「おはよう一直線」の運勢占いは最高レベル。ラッキーカラーもゴールドということで、またまたピュアゴールドのペンダントヘッドを装着。
 早朝に目覚めてから、コーヒータイムまでの時間が勝負。ここが、いちばん集中できる時間帯であるのだ。
 ラジオタイムの「お話の旅」ではクオレから『父さんの看護人』というエピソード。たまらなく感動の物語として迫ってくるのはハシヅメイサオという名優による朗読のせいもある。
 続いて朗読の時間は泉鏡花の『色暦』。こう書くのが正しいかどうかは不明。ただし、ゴダイミチコという女優さんの朗読がいいのは明白。この芝居口調というか、文語体の七五調が見事にはまっていて、情景が見えてくるから不思議。やはり朗読は読み手が大きく影響する。
 水曜日にキジバトポッポとデブネコのミミがバトンタッチ。キジバトポッポは新聞紙の運動場から鳥篭へ。リビングのテーブルにつくと、ミミが顔をこすりつけてくる。ブラッシングをしてやると、こっちの顔まで毛だらけになる。それを見上げてアルルがため息。そこで、アルルにもブラッシング。
 吉本興業の大物芸人が暴力団との関係を清算するため、引退を表明した。どこかの暴力団の親分の家に手榴弾を投げ込んだ78歳の組員は、機関銃を装備していた。いろいろと世間を騒がす暴力団。でも、彼らはまるで価値のない存在だろうか。講談でも浪花節でも映画でも、清水の次郎長親分は人気がある。必要以上に彼らを追い詰めるのは逆効果のような気がする。街からあぶれ、社会から脱落した暴れ者を、誰が教育するだろう。彼らの歯牙を不必要に暴発させないようコントロールできるのは誰だろう。ヤクザの義理と人情という鎖は、法律よりも強い縛りになる。ひとつ視線を変えて見れば、任侠社会は教育機関でもあるのだ。ヤクザ。彼らは普通の人間だ。先入観や偏見を排除して語り合えば、心は通じる。彼らと交わしてならないのは、お金と仕事。どんなことがあっても、利益交換だけはしてはならない。
 雷鳴がするのでラジオをつける。すると、強い電磁波による雑音。次第に雑音と雷鳴の時間差が小さくなっていく。そこでパソコンを落とし、ソケットを外す。と、近くに落雷。同時に猛烈な雨音。まるで滝壷(たきつぼ)に投げ込まれたよう。あまりの激しい雨音に、鳥篭のポッポも慌てて翼をはばたいている。アルルは雷鳴にオロオロ。ボクのあとを金魚のウンチみたいについて歩く。雷鳴にも暑さにも平気なのはネコのミミだけ。
 気象庁の発表によると、世田谷の3時過ぎまでの1時間の降水量は94ミリ。お天気おじさんの森田君によれば、このレベルは、普通の人間が生涯に一度経験するかしないかの豪雨であるらしい。新幹線も地下鉄も止まり、世田谷通りは冠水。雪でも雨でも、東京は交通パニックに陥るのだ。
 コボちゃんが豪雨の中をクルマで病院まで送ってくれる。駐車場まで歩きたかったのだが、この雨では傘も無効。そこで、建物入り口までコボちゃんがクルマを転がしてくれたのだ。
 いつもの透析。昼間の緊張が緩和して、野球を聴いても、ニュースを聴いても眠くなる。もしかしたら、透析中がいちばんのんびりしていられるのかもしれない。ただひたすら、FMの美しい音色に全身を委ねている。
 FM-J-WAVEでは「ジャム・ザ・ワールド」でなく、サマーライブの録音を流していた。有名どころが次々に出演。なかなかのライブパフォーマンスを披露していた。中でボクを感動させたのが『トイレの神様』という楽曲。最近はまるでテレビとも縁がなく、昨年の紅白も聴いてないので、今夜この曲を初めて聴いたのだった。そして、泣きそうになる。そう。ボクはおばあちゃん子だったのだ。ボクに無償の愛を注いでくれた唯一の存在。幼児期の思い出を作ってくれた人。育っていく過程で、いろいろあったにせよ、間違った道に迷い込まなかったのは祖母の愛のおかげだと思う。人には無条件に愛された記憶が必要なのだ。
 帰宅して、漬物でビール。BGMは桂枝雀(かつらしじゃく)の落語。よく知っているネタなのに、どうしても爆笑してしまう。枝雀師匠や談志師匠の思い出をコボちゃんと語り合う。盲導犬アリーナのおかげで、本当にいろいろな人とのご縁ができたのだ。
▲ 滝壷に放り込まれた世田谷区
▲ ざかざんざん雨はひたすらざかざんざん

0827・土・
 5時より活動開始。懸案の原稿執筆。書き進めるにせよ、加筆修正するにせよ、夢中になれるのは幸せ。
 そう考えているのに、音声腕時計のアラームで執筆を中断。土曜の朝のラジオに傾聴。NHKラジオの「当世キーワード」である。今朝、記憶に残ったのは「芝刈りペアレント」。モンスターペアレントが話題になっているが、この芝刈りペアレントは、子どもの行く先々の困難を排除して、その子の学びのチャンスを奪っているペアレントのこと。大リーグで活躍している松井選手が、プレイ中に芝生に手を引っ掛けて、ひどい骨折をしたことがあったが、まさに、そういう事態を避けるため、あらかじめ芝生を刈ってしまうわけだ。ピンチこそ、人を強くする。涙こそ、人を優しくする。困難のない人生に収穫は望めない。
 午前8時からNHKで「ラジオ文芸館」。高校野球が終わって、やっと始まるラジオ文芸館。今朝は作家夫婦の物語。夫を失った妻の気持ちに、自分の死後を考える。
 涼しい朝にパソコンに集中。昼近くまで仕事する。それから支度をしてアルルを呼ぶ。ふたりで階段を降りる。アリーナと歩くようにはいかないが、アルルも、一緒に階段をおりるのがかなり上手になってきた。
 豪徳寺へ散歩。涼しいので、途中での盲導犬ごっこもうまくいく。アルル、喜んで歩いてる。
 久しぶりの駅前花壇。すると、商店街の店主たちが、こちらをチラチラ見ている。ああ、あいつら、元気だったんだなと思っているかもしれない。先週が軽井沢だったので、ずいぶん久しぶりの豪徳寺駅前なのである。
 帰り道、うるさいくらいの蝉時雨。蝉が少ないと、あんなに心配したのが嘘みたい。蝉たち、涼しくなると、焦って鳴くのだろうか。そうだ。頑張って鳴くがいい。そうして子作りをして、7年後の夏を盛大に、また鳴いてくれ。
 某国のステルス偵察機が墜落したという情報。某国のインチキ新幹線と違って、米国がステルスのノウハウを某国に提供するわけがない。となると、このステルス性能は某国が単独で開発した、ということになるが、このニュース。データ的には、あまり当てにならないと考える。つまり、ステルスを話題にする以前に、無人偵察機がうまく操縦できず、墜落してしまった、ということだけのニュースかもしれないのだ。
 原発事故については、様々な方面から、それぞれの情報が流れてきて、そのどれを信用していいのか迷うことも少なくない。ただ、御用学者や評論家、ジャーナリストの言葉は匂うから、おおよそ信じるに値しないとの判断はつく。さて、今回の原発事故で放出された放射能の総量についても様々なデータが聞こえてくる。本日のマキコ特派員の配信では、原子力保安院が、今回の放出された放射性セシウムの値は広島原爆の168倍に匹敵すると発表した。今やまるで信用を失った原子力保安院、ここで信用回復と頑張っているのかもしれないが、天下りが最終目標の役人の発表は、残念ながら信用できない。ただ、今回の原発事故について、政府も役所も、ひたすら真実隠しを続けてきたことだけは明らかなのだ。
 午後の仮眠から目覚めて、パカパカ行進曲を楽しむ。耳を支配されるということは、つまり、パソコンの作業ができなくなる、ということ。おえかき作業があれば、それが理想的なのだが、絵のアイディアがまとまっていない。だから、室内徒歩とか筋力運動をしながらラジオに傾聴することになる。本日で印象に残ったエピソードは、乳離れ(ちちばなれ)のできない幼児に対する対策。本日のテーマは「オッパイ」だったのだ。とあるお母さん、オッパイに「へのへのもへじ」をかいてやると、子どもが驚き、乳離れ(ちちばなれ)ができる、と耳にする。そこで、両方のオッパイに大きく「へのへのもへじ」を黒くて太いマジックでかいてやった。作戦大成功。子どもは「へのへのもへじ」に仰天し、オッパイを欲しがらなくなった。そして寝入ってしまった子ども。そこへ亭主が帰宅。熟睡している子どもを見て、久しぶりに夫婦の時間を楽しもうとばかり、女房にしゃぶりつく。胸のボタンを外して、オッパイの「へのへのもへじ」に仰天。その瞬間から、元気だったものが萎えてしまいました、めでたし、めでたくもなしというエピソード。
 今週の「オッパイ」というテーマに、続々と女性からの電話。若いのから熟女まで、面と向かったらしゃべれないだろう、てな恥ずかしいエピソードを堂々と披露する。相手が宮川賢(みやかわまさる)だから、という理由もあるかもしれない。とにかく、皆様の羞恥心に革命が起きていることだけは確かのようだ。でもなあ、恥ずかしいことや、人にいえない失敗って、必要なことなんだよな。
 山本コウタロー氏からメールをいただき、ライブにご招待をいただく。山本コウタローのライブは実に楽しい。今からわくわく楽しみにしているのだ。
 20時からNHKラジオでは「真打競演」。ラジオでは貴重な寄席番組。けれども、なんだか若向きのつまらないプログラムに変更されていて、放送局を変えてしまう。
 ナイター中継をBGMに、またまた室内徒歩。スポーツ観戦は肉体を動かしながら。そういうキャンペーンはいかがだろう。ポテトチップをかじりながら、よりはかなり健康的だと思うのだけれど。
 22時25分からラジオ第二で朗読の時間再放送。今週の午前中に聴いていた泉鏡花の『色暦』を改めて聴く。そして、やっぱり肉体を動かしてやる。
 深夜になってからホームページ記事を作成。これが意外と時間がかかり、眠りに就いたのは未明となる。
▲ 涼しさと闘うように鳴いている

0828・日・
 5時より活動開始。日曜日の朝のラジオは面白い。あまり執筆に集中できないまま、ラジオをつけてしまう。
 NHKラジオ、「文学の雫」は荒筋で読む名作。作品は芥川龍之介の『藪の中』(やぶのなか)。黒澤明の『羅生門』の脚本が、この原作にかなり忠実であったことがよくわかる。登場人物の科白に、映画のシーンが次々に浮かんでは消えた。
 6時からは志の輔(しのすけ)ラジオ「落語でデート」。今朝のお相手は女優さん。初対面であるらしいが、志の輔(しのすけ)師匠、どうして人の心をつかむのがうまいのか。たちまち、この女優さんのいちばん魅力ある部分を引き出している。脱帽。落語は先代の三遊亭金馬(さんゆうていきんば)師匠の『錦の褌』(にしきのふんどし)。この女優さん、実に的確な感想を述べている。当事の金馬師匠はラジオ時代の落語を確立した偉大なるお師匠。高座での振るまいを見なくても、耳だけで登場人物の違いが伝わってくる和芸なのである。ボクはこのお師匠のCD全集を所蔵しているほど、今も大好きな落語家であるのだ。
 豪徳寺まで散歩。7時前なのに、既に日光に強さがこめられている。暑いので、途中の盲導犬ごっこはやめにして、別のコースを歩くことにする。いつもの花壇に座ろうとすると、コボちゃんが、足元で蟻たちが働いているから、踏まないようにと場所を移動する。そうしてコーヒーを飲んでいたら、目の前の某商店街のお茶屋のオヤジが、相変わらず蟻を踏み殺していた。コボちゃんが、あのジジイは必ずや地獄に落ちるだろうとつぶやいている。けれども、コボちゃん。ゴキブリを追い掛け回したり、蚊を潰したりするのもヤバイんじゃないの。そう告げると、ゴキブリと蚊だけは例外なのだという。ボクもゴキブリは苦手だけれど、彼らが特に悪さをする、という科学的根拠は皆無なのである。
 帰り道、遊歩道でシベリアンハスキーの銀君に遭遇。北極エリアのワンちゃんだから、この季節、冷たくなるタオルを体に巻かれて、涼しく散歩をしている様子。銀君はアルルと仲良し。また会いたい。
 遊歩道を虫網を抱えて親子連れがいく。草の原、木の上を見つめてる。ああ、夏休みの宿題の昆虫採集だなと合点する。世田谷区ならまだ虫はいる。先日、アルルにKBM、つまり、カブトムシがくっついたように、標本の対象は存在するのだ。昆虫採集には笑える思い出がある。ボクは永田町小学校。校章が国会議事堂ときているから、都(みやこ)の真ん中であることは間違いない。とある生徒の昆虫採集の標本はゴキブリと蝿と蚊ばかり。ただ、冷静になって思い出せば、学校の周辺には清水谷公園や弁慶橋のように、自然に恵まれた環境もあったのだ。その生徒がどこから通ってきたのかは知らないが、おそらくは夏休に、どこへも連れていってくれなかった親への仕返しの宿題だったかもしれない。
 帰宅してパソコンに向かう。あれこれしているうちにNHKラジオ第二では「上方演芸会」の再放送が始まった。今回のざ・ぼんち、とても面白かった。演じていることは、いつものパターンなのだが、さすがはベテラン。いい味になっている。それを室内運動をしながら聴いていた。
 マキコ特派員から配信あれこれ。いちばん驚いたのが、新婚夫婦の妻が、誕生日の夫を驚かせようと落とし穴を作り、夫婦で落ちて死んでしまった、というニュース。せっかくの幸せなチャンスを、悪ふざけで台無しにした上、命まで落として、軽率というか、考えなしというか、言葉を失う事件である。この落とし穴、2メートル半と、やたらに深い。それもそのはず。妻は友人たちの協力を得て、この落とし穴を制作したのであった。死因は窒息死であった。ただ、どうしてそんなに深い穴が必要だったかは疑問。そもそも、この落とし穴を作った妻の動機は誰が語ったのだろう。だって、妻は既に死亡しているのだ。
 ソニーが革命的なプラスティックを開発した。リサイクル率約100パーセントのこの素材、ソープラスという。この発明で、日本の電化製品は生き返るかもしれない。ソニーの開拓精神に拍手したい。
 これまた、すごい発明。水を注ぐだけで発電する電池が開発された。水電池ノポポがそれ。単三電池と同じ規格で、プラス局から1ミリリットルの注水をするだけで、マンガン電池に匹敵する発電をする。電力が弱れば、また注水をしてやればよい。数回から十回の反復使用が可能という。これまた画期的な発明で、日本のメーカー、どんどん世界に先駆けて欲しい。
 コボちゃんと街を歩いていると、ハイヒールの無様な女の子のスタイルを実況中継することがある。いわく、蟹股、いわく、膝曲がり、いわく、ペタ足。要するに、無理して高いハイヒールを履くから、そういう姿勢になる。今朝のマキコ特派員の配信によれば、12センチのハイヒールがあるとか。こんなものを履いていたら、足が滅茶苦茶になるのは、考えなくても当たり前。それよりも、いくらハイヒールの長い脚でも、歩く姿が蟹さんでは、みっともなさが目立つだけではないか。自然に美しいこと。何も装飾しないで、まんまが美しいことがいい。多少、顔やスタイルが不自由でも、やっぱりまんまが美しいのだ。
 モコチン特派員からの情報では、京都の京北でガイガーカウンターが振り切れたとのこと。つまり、計測不能の放射線量を感知したことになる。モコチン特派員によれば、ご近所の敦賀(つるが)原発でのベントがその原因であるとか。同特派員によれば、某有名芸能人引退騒ぎは目くらましであるとも伝えている。その同じタイミングで「もんじゅ」再稼動が決まった、というのである。これはボク自身にとっては未確認の情報なので、どこかで確認したい。とはいえ、モコチン特派員が無駄な情報を配信するとは思えない。いずれにせよ、敦賀(つるが原発からの放射能漏れは報道されているようである。最近の報道では、福井県の原発銀座に事故でも発生すれば、滋賀県の琵琶湖は汚染され、京都大阪方面のミズガメは使用不能となるとある。
 窓の外では蝉時雨。つくつくぼうしも鳴いている。こういうのを晩夏というのだろうか。コボちゃんはしきりに、今年は季節の進行が速いという。でも、人は毎年、今年の天気はおかしいというのだ。つまり、人は忘れる生き物であることを、いつも忘れる生き物であるのだと思う。
 夕方からパソコンに集中。予定の仕事を仕上げていく。
 今夜も早寝と決める。朝の空気のすがすがしいこの季節。草の匂いに包まれながらの執筆は、頭を回転させてくれるのだ。
▲ 虫網の忙しくなる晦日前




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