全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
プロフィール

emunamae

Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



リンク

このブログをリンクに追加する



カテゴリ



最新記事



検索フォーム



月別アーカイブ



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



最新トラックバック



2010年3月15日~21日
0315・月・
 医療雑誌の二度目の締め切り。最大890文字にしてもらった原稿を再度推敲、筆を入れてから送信。けれども毒舌が過ぎたかもしれないと思い、またまた「没」になる可能性大。そのときはそのときで、医療に対する切り口はいくらでもあるし、依頼を受けた時点で浮かんだ「愛の重力」というコンセプトで改めて描いてみたい、という意欲もある。いずれにせよ、原稿執筆は苦ではない。
 14時、月刊「ラジオ深夜便」イラストレーション5月号の締め切り。I美人編集者くる。アルル喜ぶ。5月のゆめぞうはピンクの鯉幟(こいのぼり)を掲げて子犬と走り回っている。
 デイキャッチをBGMにシャワーを浴びる。最大のニュースは鳩山の弟が自民党を脱出する、ということ。沈み行く自民丸を見捨て、さあこれからどれだけの頭の黒いネズミが沈没船から逃げていくのだろう。政権再生というけれど、自分たちの命をつなぐための再生でなければよいのだが。議員の皆さん、選挙で落ちればただの人。自民党も政権から落ちたら、まるで木から落ちたコアラかナマケモノ。まるきり身動きがとれないでいる。さあて、自民丸が沈没するのはよいけれど、日本丸が迷走するのは困るなあ。とはいえ、議論が高まるのはよい傾向。
 さて、巣箱を飛び出した鳩さんの新党はできるのだろうか。鳩山弟もリッチマンだから、お金が好きな人ならば、集まってくるかもしれない。
 奈良の鹿、それも天然記念物の鹿がボウガンで射殺された。これが江戸の昔だったら、犯人は間違いなく生類憐れみの令で磔(はりつけ)獄門(ごくもん)である。まあ、首までははねなくてもいいから、早く犯人を逮捕して、うんとこらしめてやるといい。
 アメリカでは砂糖入り炭酸飲料に肥満税がかけられるという。海の向こうでは、おちおち太ってもいられない。とはいえ、アメリカのデブの前では、トドだって青くなって逃げ出す。
 いつもの透析。疲れたせいか、透析中に熟睡してしまう。目覚めたら9時を回っていた。しまった。青木裕子副所長最後の「おもしろ研究所」を聴くことができなかった。まあ、青木アナウンサーのことだから、きっとサラリと責任を果たしたことであろうと想像できる。だが、区切りを逃したのは残念だった。
 9時からはNHKラジオの誇る寄席番組、「真打競演」。いつものように演芸を楽しむ。落語は三遊亭円丈(さんゆうていえんじょう)。出し物は音曲根多(おんぎょくねた)の『豊竹』(とよたけ)。さすがは六代目円生(えんしょう)の弟子だと納得。義太夫(ぎだゆう)がしっかりとしているだけでなく、それが現代風にアレンジされているところなど、さすがは新作落語家の円丈(えんじょう)だと思う。ベテランになって、この人の不思議な落語もますます雰囲気が出てきた。実際の高座も何度か拝聴したことがあるが、ユニークな芸人さんである。
 天気予報は雨。家へ上がるマンションの階段の壁が濡れていた。帰宅したら、駄菓子屋思い出す懐かしい味付けゲソで吟醸酒(ぎんじょうしゅ)をやる。BGMはもちろんラジオ。
 TBSラジオのアクセスも今月までの風前の灯火。今夜はえのきどいちろうと田中康夫のダブルトークパーソナリティー。このふたり、キャラクターは違うが、頭の回転の速さにおいてはラジオ世界の両巨頭。このふたりを知ったのは文化放送の昼間の番組。あれから20年は経過するが、おふたりとも相変わらずのご活躍である。
 ラジオ深夜便では、葛西聖司(かさいせいじ)アナウンサーがいつものように楽しそうにおしゃべりをしている。この人、だから好きである。24時半になれば、藤沢周平作品朗読。前回からは『川霧』という物語。まだ回が若いせいか、作品世界に浸り切れないでいる。
 眠りのパイロットは柳家小さん(やなぎやこさん)。この人間国宝は人を飽きさせない。
▲ 自民丸見捨てて逃げるネズミたち

0316・火・
 温かい朝。キジバトポッポのいるサンルームのカーテンを開いてやる。ポッポはすぐに豆をついばむ。
 トイレに入っていたら、グラリとくる。すぐにポケットラジオをつけると、震源はどうやら千葉の様子。世界のあちらこちらで激しく揺れるのも気がかりではあるが、足元が毎日のように揺れるのも気持ちが悪い。
 コーヒータイムは行列のできるラスクで焙煎工房(ばいせんこうぼう)のブラックコーヒー。スタンバイで荒川先生のレクチャーに傾聴し、FM-J-WAVEでは東京モーニングレイディオの地球に優しい選択とやらの番組に傾聴する。このタイトルも嘘くさいし、FM-J-WAVEの環境に向けるコンセプトも、いかにも商業主義の匂いがして全面的には賛美できないのだが、このプログラムはサイエンスの情報としては有益なものを流すので、注意して聴いているのだ。ほとんどは中途半端で思わせぶりなコメントばかりだが、これはFM全体に感じられること。要するにBGMとしてのカテゴリーを逸脱できない、音質重視のFM放送局としてのジレンマがあるのだろう。そこを呑み込んだ上で楽しんでいるのである。
 頭を切り替えてBGMも落語に切り替える。小さん(こさん)のCDをかけて筋力運動。今朝は32分間。それからの午前中はずっとパソコンに向かう。
 ネコドモは306にいったっきり、静かにしているので、部屋の仕切りをすべて解放して、BOSE(ボーズ)の重低音システムで有線放送のビートルズを流す。305すべてにビートルズが気持ちのいい音量で響いている。この程度の重低音であれば、キジバトポッポにも影響はない。
 フランス社会党、国際ジャーナリストのオイケンからメールがあって、TBSラジオのゆうゆうワイドでエム ナマエのことを語っているとのこと。オイケンに電話をかけると、番組に歌手の西島三重子(にしじまみえこ)が出演、彼女のCD「おひさまのたね」のジャケットがエム ナマエの絵なので、大沢悠里(おおさわゆうり)さんが、エム ナマエについて語ってくれたとのことだった。
 ゆうゆうワイドに出演したのは19年前。首相官邸での文化人パーティーで悠里(ゆうり)さんに出会い、言葉を交わしたのが切っ掛けとなり、全盲のイラストレータとして復活し、詩画集を出版したばかりのボクを「ゆうゆうワイド」に出演させてくれたのだ。当時はボクの歌をサウンドステッカーとしても使ってくれていた。このブログでも時折触れているように、金曜日の「ゆうゆうワイド」のお色気大賞は今も必ず拝聴している。
 さて、オイケンはボクのブログを読んで以来、大変なラジオファンになってしまい、今ではボク以上にラジオに詳しい。ボクが音楽をBGMにして仕事をしているときなど、知らないラジオ情報を教えてくれたりする。インテリほどラジオを好むものなのである。
 医療雑誌の編集者との電話打ち合わせ。やっぱりボクの懸念した通り、二度目の原稿は毒舌が過ぎて、愉快な物ではなかったらしく、もっと爽やかな読後感のアル原稿を改めて書くことになった。要するにボクがはやとちりなのである。担当編集者から読者対象について詳しい説明をいただいた。その結果、当初のコンセプトの通り、宇宙開闢(かいびゃく)から今という瞬間までの物質と生命の進化についてを、ひとつのメタファーとして描くことに決める。今度は雑誌の文字組を教えていただき、その通りの改行で書き進めることにした。この仕事は尊敬する板井医師からの紹介でいただいた。納得できるまでキッチリと仕上げたいのはそのためである。
 ランチの後、落語をBGMにしてマッサージチェアにかかる。肩も背中も気分もほぐれて眠くなる。ボクのベッドで眠っているアルルとタッチ、今度はボクがベッドを使う。
 目覚めてからデイキャッチの小西コメンテイタの意見に傾聴するつもりだったが、本日はニュースに興味が湧かず、ラジオを消してパソコンに向かう。帰宅したコボちゃんが、天気がいいから散歩にいこうと誘うが、どうにも仕上げたいことがあったので、パソコンから離れずにいた。BGMはピンクフロイドの『アニマル』。集中していたら、またまた睡魔に襲われる。
 少しのつもりが1時間半も眠ってしまう。でも熟睡ではない。夢の中で夢の街をさ迷うのである。お供はアルル。ふたりで歩くのだが、路地から人が湧いて出る。次から次へと湧いてでる。それは狂乱と混乱の暴徒となっている。ボクはアルルを守りながら、そしてアルルに守られながら、その夢の街を逃げ惑うのであった。
 目覚めると気分が悪い。もしかしたら低血糖かもしれないので缶コーヒーで糖分補給をした。そうしたら、夢の暴徒の正体が判明。あれはタイの政治的混乱のニュースのメタモルフォーゼであったのだ。
 再びパソコンに向かい、集中する。夜食はアクセスを聴きながら。ラジオ深夜便は須磨佳津江(すまかつえ)アンカー。もっと聴いていたいけど、ラジオを消して再びパソコン。2時まで作業を続けた。本日は外出もせず、来客もなく、一日を好きに過ごせる自由を充分に楽しめた。
▲ 風温み細胞緩む桜の木

◇ バーチャル熊野古道コース

越前峠に到着、通過しました。
次は舟見峠。
あと9,889歩です。

0317・水・東京での昼夜平分・
 本日の東京は昼夜の時間が同じ配分。これを昼夜平分というらしい。そういうことを今朝のラジオで初めて知った。
 FM-J-WAVE、東京モーニングレイディオではバーチャルウォーターの話題。日本は水に恵まれた国である。ところが食糧輸入国としても知られている。たとえば牛丼ひとつ。この食べ物にどれだけの水が消費されているかを定量化したのがバーチャルウォーターということ。牛が食糧にした草や穀物がどれだけの水を費やして育ったか。それだけを考慮しても、かなりの量である。これらすべてを換算すると、日本は大量の水を輸入していることになる。まあ、ペリエとか、有名ブランドのミネラルウォーターだってヨーロッパから輸入しているわけだが。
 これとは別の話題になるが、食糧輸入国である日本は土も大量に輸入していることをご存知だろうか。農業製品は、これ即ち土であるのだ。これからの地球的テーマはエネルギーの再利用だけではなく、水や土の再利用も考えに入れなくてはならない。
 愛用しているミニコンポは実によい音をしている。ただ、残念なことにCDとカセットプレイヤーが壊れてしまっている。そのため、長らく聴くことができないでいるカセットテープがいくつかあった。そこで、あまり好調とはいえないパナソニックのCDラジカセのカセットプレイヤーで試してみることにした。ミニコンポのカセットプレイヤー内部に絡みついた薄く細い録音テープを千切れないように引っ張り出し、カセットに丁寧に巻き込んでやる。成功すれば、このカセットは復活する。
 長く聴けなかったこのカセットテープは作家の西村滋(にしむらしげる)先生から送っていただいたもの。パナソニックのCDラジカセで再生すると、先生が入院なさったと語っておられる。いきなり心配になったボクは、直接西村先生に電話をかけてしまった。すると、とてもお元気な声が返ってきた。85歳とは思えない若々しさである。
 それもそのはず、昨夜もホテルでディナーショウで歌っておられたらしい。『お菓子放浪記』の作者で知られる西村滋先生はその昔、旅芸人としてもプロであったのだ。だから、もちろん歌はお上手。特にシャンソンは完全にプロ。ボクも先生のCDを持っていて、思い出したように拝聴することがある。
 さて、その西村先生はますますご活躍。作品も舞台化や映画化が決まり、その脚本も自ら執筆されているそうな。その中の一冊は、ボクの絵で絵本にしよう、という企画があったのだが、応じてくれる出版社がなく、残念な思い出のある作品であった。敗戦直後の東京で、孤児であった西村先生が孤児院の職員をされていたときの、戦災孤児たちの心に残るエピソードであったのだ。この作品が形になることを本当に嬉しく思う。西村先生にはいつまでもご活躍いただきたい。
 久しぶり、絵本画家の渡辺あきお氏と長電話をする。葉翔明(ようしょうめい)氏との三人点を神楽坂のギャラリーで開こうという相談をする。葉さんとの三人点は15年ほど前に新宿の花園神社前のギャラリーで開いたことがある。野生動物保護のためのチャリティー展覧会であったのだが、今度の企画は何にしようか、楽しみである。
 いつもの透析はラジオの時間。東芝では120年続いた白熱電球の生産ラインを停止させた。これからはLEDの時代なのだ。発光ダイオードの光もずいぶん進化したらしく、今や白熱電灯と変わらぬ光を放っているらしい。
 NHKラジオのニュースを聴いているうちに熟睡。目覚めたら葛西聖司(かさいせいじ)アナウンサーの歌謡ショウをやっていた。出演は新沼けんじとペギー葉山。新沼さんはデビュー35年。ペギー葉山は51年。ふたりとも変わらぬ声で驚きである。
 岩手出身の新沼けんじ氏は『俺の銀河鉄道』という楽曲を歌う。これは歌謡曲とは呼べない曲調ではあったが、かなりよかった。たまには歌謡番組も悪くない。
 そのままNHKラジオにしていたら、小松まさおの番組にビッキーという21歳の若きベトナム女性歌手が出演していた。まだ無名であるが、応援したい歌声とキャラクター。ボクはベトナム女性に本能的に魅力を感じてしまう性質なのである。
 帰宅してアクセスに傾聴。1998年10月に始まったこの番組。当時の司会は小島慶子。そのとき以来、ボクは小島慶子さんに注目し、仕事にかこつけて面会したこともある。田中康夫さんとの面識も、それ以来である。
 TBSラジオの良心、アクセスを失うことはリスナーにとっても、TBSラジオという会社にとっても大きな打撃となるに違いない。
 駄菓子屋を思い出させる味付けゲソを肴に吟醸酒のコップ酒をやる。たちまち熟睡する。
▲ 遠き友受話器が映す里の春

0318・木・
 朝寝坊をしてしまう。スタンバイをBGMにコーヒータイム。テーブルがさっぱりとしている。時間までパソコンに向かい、17文字の執筆。今回は書きたいことが沢山で、なかなか作業が進まない。BGMは有線放送によるビートルズチャンネル。
 10時、ドキュメンタリー制作会社「ビックリ・バン」の藤澤(ふじさわ)監督と馬場民子さんくる。化学物質過敏症の少女と理想の林檎に人生を賭ける木村秋則(あきのり)さんの物語『命の林檎』のタイトル文字の制作。タイトル文字は「いのちの林檎」とした。当初は筆ペンによるタイトル文字を考えていたのだが、林檎という文字が複雑で、筆による文字は無理と判断する。接触面が不確かな筆では、文字のコントロールができないのだ。そこでいつもの筆記用具を使用することになる。けれども、やっぱり林檎の「檎」という文字が難しい。監督のOKが出るまで何枚も書いてみる。それでも、すぐにいい感じの反応をいただいた。それから1時間もかからず、タイトル文字は完成した。あとは編集の作業で、映画の中にピッタリとはめこんでいただくだけである。ポスターなどにも文字が使われるそうで、エム ナマエとしては嬉しい話である。
 少し世間話をしていたら、健康道場のOさんが亡くなっていたことを知らされる。健康道場の主(ぬし)らしくない最後だったが、なんとなくボクには納得がいく話であった。この世界には売り物にしてはならないことがある。
 仕事がひとつ終わって安堵する。CDラジカセの調子がよいのできちんと拝聴できなかった詩人、矢崎節夫(やざきせつお)さんによる「金子みすずの宇宙」のNHKラジオ文化セミナーの講演を機械に挿入。マッサージチェアにかかりながら傾聴する。そうしたら、深く深く引き込まれる。金子美鈴という逸材の残した遺産を発掘しただけではなく、ボクは詩人としての矢崎さんを尊敬している。その矢崎さんの語りであるから、人を引き付けるのだ。勉強になった、という以上に触発される講演であった。
 以前も書いたと思うが、失明当時に矢崎さんからいただいた彼の詩集や童話集、そして金子みすずの童謡集はボクの心のビタミンになってくれた。そのことに、改めて感謝を覚えた。そう。このテープも最近、矢崎さんにお願いして送っていただいたものなのだ。
 身体がほぐれたところで2時間と決め手ベッドに潜り込む。目覚めてから集中しての原稿執筆は医療雑誌の三度目の原稿。明日が締め切りなのだ。
 最初に心に浮かんだ通り、『愛の重力』というコンセプトで、メタファーとしての宇宙における物質進化を描くことに挑戦。限られた文字数なので、あまり論理的、科学的とはいえないが、シンプルな寓話としては宇宙開闢から生命進化まで、舌足らずではあるが、それなりに腹に落ちるエッセイとなったような気がする。少なくとも以前の原稿のような抵抗のある読後感は抱かせないだろう。プロは常に読者の立場を考えなくてはならぬのだ。
 というわけで、予定より早く原稿が仕上がり、再びベッドに倒れこむ。深夜に目覚め、筋力運動をしていたら、木村裕一(きむらゆういち)から電話。息を弾ませて電話に出る。これという話があるわけでもないのだが、これが彼からの定期便であり、これがないとボクも寂しいのだ。
 仕上げられないでいる17文字原稿にとりかかる。気がついたら3時になっていた。
▲ 鶯(うぐいす)と桜並んで徒競走

0319・金・
 目覚めてスタンバイのニュース。クロマグロの国際取引禁止の提案が否決されたとか。関係者があれほど心配していたのに、蓋を開ければ欧米連の敗北。それはそうでしょう。ことにユーロの横暴はアジアアフリカ諸国の琴線に触れますよ。日本にとっては中国を味方にしたのが勝因のひとつとか。マグロがダメなら、サメもダメになるわけで、フカヒレが食べられなくなったら、もう中国人は元気が出ないわけで、それはマグロの刺身や寿司の食べられない日本人ともシンパシーするわけである。オリンピックのルール改正ではあるまいしそうそうヨーロッパの思うようにはさせません。
 でも、毎年の正月にボクが懸念するように、計画的な漁業を展開していかないと、本当に絶滅する種が現れてくるわけで、そうなれば、二度とその味を楽しむこともできなくなるわけだ。宇宙と地球の恩恵、奇跡の結晶としての命を、金儲けや貪欲の対象にしてはいけないのかもしれない。他の命をいただいて自らの命とする。その贖罪として、人は他のすべての命のため、無駄に生きてはならないのだ。これが食材に向けての贖罪となるのだ。わあ、くうだらないダジャレになってしまったわい。
 コボちゃんはキジバトポッポを鳥篭から窓辺へ解放してから慌しく出勤していった。ボクはいつものようにパソコンに向かい、ルーティーンワーク。ところがTBSラジオのゆうゆうワイドのお色気大賞の時間となってしまった。ボクは慌ててラジオを点け、悠里さんとサコミチヨのお色気コンビのお笑いをBGMに、筋力運動を始めた。
 青木裕子アナウンサーから電話。軽井沢朗読館の柿落とし(こけらおとし)の詳細を聞く。ものすごい豪華メンバー。正式発表までは秘密だが、ぜひ楽しみにしていただきたい。これが無料なのだから驚き。ホワイエにおけるエム ナマエの展覧会の企画とタイトルを青木アナウンサーに提出すると約束する。
 直ちにチラシに使うエム ナマエの顔写真と作品の画像データを送信する。この顔写真、肩から上で、その肩にはキジバトポッポ。ポッポはボクの髪の毛にクチバシを突っ込んでいる。青木さん、この写真を見て驚いたと返信をくださった。なにしろキジバトは野鳥であって、ペットにはしない種類なのである。
 昨日送信した原稿に対して医療雑誌の編集部からOKの連絡。結局、プロとして執筆しなければ、お金をいただける仕事にはならない、ということなのだ。
 いつもの透析。NHKラジオでは青木裕子の「愛しのオールディーズ」のゲストは女性学のあの先生。世間的にはおっかないとされているオバサンだが、愉快な人手、青木さんと漫才をやらかしていて、笑って聞けた。青木さんがいじめられるのではないか、なんて心配をして損をした。歌謡ドラマの主人公は中尾隆盛(なかおりゅうせい)さん。ご存知バイキンマンである。この人、人間をやらせると特別にいい味を出す。ご本人は、めったに人間をやらせてもらえないから頑張るのだと、いったかいわなかったか。ボクはこの声優さん、好きである。今回も山下智子(やましたともこ)は脇役で、ボクには不満。そろそろ野球中継が始まるので、歌謡ドラマもあと何回聴けることだろう。春は寂しい季節なのである。
 上方演芸会は兄弟漫才のクニオトール。オカマみたいな兄貴がガイコツみたいな弟に「トールちゃん!」と呼びかけるやつである。このおふたりも大活躍であるが、ボクにはとても懐かしい芸人さんユニットのひとつ。30年の昔、「お笑いスター誕生」という番組があった。ルパン三世の声優さんと中尾ミエが司会をしていた勝ち抜きお笑い腕比べの番組で、お笑い芸人にとっての登竜門であった。この番組からスターになった芸人さんは数知れず。BアンドB。おぼんこぼん。小柳トム。マギー四郎。コロッケ。ちゃらんぽらん。イッセー尾方。現在の宮崎県知事もこの番組の出身者である。誰がどういうように偉くなるかは分からない。誰だって、みんな頑張っているのだ。
 透析後はレントゲン。ボクはこのレントゲン技師さんが大好きで、いつもお互い冗談をいい合っている。今夜はレントゲン業界のすごい秘密を聞いてしまった。すごい秘密だから、もちろんここに書くことができない。こうした大きな声では決していえない医療裏情報をボクはいくつも知っている。まあ、秘密を知るということは、それなりにリスクのあること。なんせボクだって患者のひとりなのだから。でも、それぞれの業界にはそれぞれの秘密があってタブーがあるもの。若い頃、ボクも様々なアルバイトをして、それぞれの現場の裏側に驚いたことはある。まあ、問題にならない程度にはこれからも書いていきたいと思ってはいるが。
 キロンに元気がないとコボちゃんが心配している。キロンは15歳の老猫。頭がいいので、ほとんど化け猫みたいな行動をする。あとどれくらい一緒にいられるか、それを考えるのは辛い。けれどもキロン、今夜もマグロの赤身を食べて張り切っている。
 絵夢助人(えむすけびと)さんからブログの17文字原稿が届いていないので、心配のメールが届いていた。本当にいつもお世話になりっぱなし。でも、17文字原稿がやっとできました。
▲ 見上げればひとつ弾けて桜の木

0320・土・上野動物園開園記念日・地下鉄サリンから15年・
 5時に起きてパソコン。たまっているメールに返信をする。腕時計のアラームが鳴ったので、ポケットラジオを点け、テレビ音声に切り換える。
 TBSテレビ、下村健一(しもむらけんいち)のサタズバレポートは無認可のデイホームについての報告。介護保険から10年の現場からの声を拾っている。認可されれば制約が与えられる。そして、お上の考えた仕組みが必ずしも当事者サイドから歓迎されるものとは限らない。法律や制度、行政が正義である可能性は低い。唯一、信頼できる法律は憲法のみであるのだ。
 話を戻す。要するに現場で働く人たちと利用者双方が満足できる環境の整備が最優先される、そういう仕組みを作って欲しい。誰でもみんな、いく道だから。
 コボちゃんとアルルと豪徳寺へ散歩。いい天気で人通りも多い豪徳寺の花壇に腰掛け、マックのコーヒーを飲む。ボクの隣でオスワリをしているアルルがきょろきょろと人の動きを追っている。そろそろ桜も開きそうな気配である。
 すずらん通りへ出て、行列のできるラーメン屋、「英」(ひで)のチャンポンを食べる。ここのチャンポンが旨いことは以前にも書いたが、季節メニューのチャンポンは3月限り。あと1回は食べたいね、とコボちゃんと相談がまとまる。
 そのまま駅前へ。コボちゃんの買い物に付き合う。コボちゃんが書店で本を探している間、ボクは外。ポケットラジオのイヤフォンでパカパカ行進曲を独り楽しむ。そのまま歩き出すと、ルール違反だとコボちゃんがいう。だから、面白いエピソードだけは同時中継をしてあげる。でも、知らない人から見れば、ただのバカ。
 帰宅したら大相撲をやっていて、それをBGMにして筋力運動。
 時間までパソコンに向かう。22時10分、NHKラジオではラジオ文芸館。遠藤周作の『青い果実』は以前にも聴いたことのある悲しい物語。狐狸庵(こりあん)先生の作品、ことに短編作品のほとんどは読んだはずである。ただ、黙読と朗読とでは作品の味がまるで別の物と変化する。だから、この作品もボクにとっては新鮮なものとなっていた。聴いているうちに目黒のビール工場や渋谷のハチ公銅像前など、ボクの渋谷時代を浮かび上がらせるシンボルが次々に登場してくる。再放送なのに、またまた懐かしさがボクの中でこみ上げてきて、たまらなく渋谷を歩きたくなってしまった。
 それにしても、世間では猛烈な風が吹いていて、各地で暴風警報が出る度にラジオの朗読を遮って注意報や警報が流れるのは不愉快であった。どうしてオフになった部分だけでも、巻き戻しができないのだろうか。ここだけはNHKに考えてもらいたい。もちろん、NHKの社会的責任は理解してます、感謝してますけど。
 とにもかくにもすごい風。布団に入るが風がすごくて眠れない。結局は眠れずに、未明に起き出してパソコンに向かった。
▲ 春なのに何を怒るか風の神

◇ バーチャル熊野古道コース

舟見峠に到着、通過しました。
次は熊野那智大社。
あと2,427歩です。

0321・日・春分の日・
 春の嵐で未明から起こされてしまう。風だけでなく、黄色い砂も暴れているとか。眠ってはいられないのでパソコンに向かった。やることなら、いくらでもあるし、また生まれてくる。
 兵庫県から放たれた絶滅危惧種のコウノトリが新潟県で発見されたという。このコウノトリ、放鳥されたコウノトリから生まれた固体であるらしく、日本各地に飛来しているが、750キロを飛んだのはスゴイ。コウノトリもトキも、頑張ってどんどん数を増やして欲しい。トキなど、空をいっぱいに埋め尽くし、日本の空をあの美しい朱鷺色(ときいろ)にしてもらいたい。2010年は国連が定めた国際生物多様性年。ボクもWWFのTシャツのデザインで参加できることが嬉しくてたまらない。
 6時からは文化放送で志の輔(しのすけ)ラジオ『落語でデート』。今朝の落語は先代の桂文賀(かつらぶんが)師匠。ボクの好きな上方の落語家である。出し物は『死ぬなら今』。これは考え落ちの根多(ねた)。やはり落語は奥が深い。まだまだ初めての根多がいくらでも現れてきて楽しませてもらっている。
 ラジオをBGMに定時薬の整理。間違えないように専用の引き出しに分け入れていく。薬によっては間違えるとエライことになってしまう。
 青木裕子アナウンサーに軽井沢朗読館柿落としの展示作品一覧とタイトルとプロフィール100文字を考えて送信する。
 コボちゃんが怒っている。エム ナマエの事務所アドレスにどこの誰からかも分からぬメールが届いているからだ。内容も一方的で、名前も住所も告げてこない。絵本にサインを、という依頼であって、それはボクにとって感謝すべきことではあるのだが、その前に相手に対する配慮は欠かせないと思う。少なくとも、名前も分からない人からの依頼は受けられない。これは最も基本的な礼儀の問題である。インターネットは個人と個人を容易にに結びつける。であるからこそ、ますます礼節が要求されていく。それにしても、どうしてボクの事務所アドレスを知っているのだろう。
 13時、自由が丘へ出発。途中、渋谷で井の頭線から東横線への乗り換えで、岡本太郎の壁画の前を通るのが嬉しい。ボクは勝手な壁画を思い浮かべて楽しんでいる。小田急線も井の頭線も東横線もみんな急行でラッキー。14時に自由が丘へ到着。
 賑わう自由が丘繁華街を歩いていく。すると、おいしそうな匂いに食欲がうずく。
 15時より自由が丘の秘密のスタジオで、ピアノ鑑賞をするボクをカメラマン、あのブルースオズボーン氏が撮影する。以下はブルースの奥様、佳子(よしこ)さんからのメールです。
 アメリカの友人のJaroslaw Kapuscinskiから依頼がありまして、ブルースが映像を撮ることになりました。ショパンの生誕200年を記念して行うJaroslaw Kapuscinski企画のインスタレーションの為です。撮影した映像は、ポーランドやイギリス等で、JaroslawKapuscinskiがピアノの演奏をする時の素材として使われます。撮影の方法は、スタジオでJaroslaw Kapuscinskiがピアノを演奏。聞いている人の表情を、ブルースがアップで撮影します。もしこの企画を楽しんでいただけるとしたら、是非お願いしたいと思ってメールをいたしました。
 もちろんボクはOKである。ブルースとはほぼ10年のお付き合い。以前も彼はボクを被写体として選んでくれたことがあるが、二枚目とは程遠いボクにとっては大変に名誉なことである。
 スタジオには役者で舞台人の渡辺熱(わたなべあつし)さんもきている。コボちゃんが喜んだほどの二枚目。それもそのはず、モデル出身であるそうな。けれども、英語は達者だし、かなりなインテリ。脚本家としても演出家としても映画監督としてもご活躍だそうで、知り合えて光栄であった。
 それから、これも今や古い友人となった、ちばこうぞうさん。CGによる映像クリエーターである。彼のお父上はご存知漫画家のちばてつや氏。今日の彼はソフトモヒカンでカッコよくまとめていた。
 ピアニストのJarekと語るが、久しぶりの英語だから、なかなか言葉が出てこない。やはり英語のエンジンがかかるには時間が必要なのだ。それでも佳子のヘルプもあって、なんとかコミュニケーションは成立。音楽と絵画の共通点などで合意を見る。そして、いつかコラボしたいと握手をして、ボクの絵本をプレゼントする。
 スタジオを出ると、コボちゃんは自由が丘のお菓子屋さんへ飛び込んで何やら買い物。無論お菓子に決まっている。空腹だったが、これといった店が発見できないままに東横線に乗車。渋谷駅を飛び出して渋谷の街を歩き回る。昨夜、渋谷を歩きたいと思ったばかりだからなんとなくワクワク。
 空腹で入店したのはボクにとって懐かしいカレーショップ、インデイラ。学生時代を渋谷で過ごしたボクにとって、インデイラはボクのキッチンだったのだ。インデイラのカレーはいつ食べてもベスト。お土産はポークカレーのルー。二人前では足らず、三人前を抱えて帰宅。
 20時、TBSラジオは爛漫寄席(らんまんよせ)。もうすぐセリーグのプロ野球もオープンなので、このラジオ寄席も今夜が最後だろう。そう思って一生懸命に聴いていたが、昼間の疲れで熟睡。逃してしまう。目覚めたらNHKラジオでは政治討論会をやっていた。
 しばらくしたら、ラジオ深夜便。今夜から明日にかけてのラジオ深夜便は宇田川アンカー最後の担当。20年間ボクも楽しませていただいた宇田川アンカーのお役目が終了すると思うと悲しい。20周年は嬉しいが、同時に大きく変わる節目でもあるわけだ。以下、月刊「ラジオ深夜便」でボクを担当してくださっているI編集者からのメール。20周年記念イベントの描写があるので、許可をいただいて引用させてもらう。
 昨日今日、NHKホールで「深夜便20年のつどい」がありました。3000人超のホールを2日間借り切ってなお、7~8倍という高倍率。いやいや、深夜便は、オバケ番組ですね。で、ゆめぞう君も大活躍だったんですよ!昨日は「深夜便 20年!スペシャル」と書かれた大型スクリーンを飛び回り(映像ではありませんが)今日は、ラジオを持ったり、虫かご抱いたりクイズを解いたりするゆめぞう君が出現しました。深夜便15年で生まれたゆめぞう君、5年間の間にエムさんのおかげでこんなに繁殖し、おっと成長し、深夜便ファンを楽しませてくれています。ラジオ番組にキャラクターなんて・・・という常識を覆し、ゆめぞう君の企画を実現させた、エムさんとおヒゲのヘンシューチョーは偉大だ!と、スクリーンを眺めながら、つくづくカンドーしておりました。今日は、宇田川アンカー20年の締めくくりの日です。ヘンシューチョーとブチョーたちとともに、深夜便を聞きながら、会社で、一夜を過ごしております。どうせなら、温泉とかだったらいいんだけどな~。 
さて、宇田川アンカーも最後だが、あの金田一京助先生のお孫さん、金田一ひでほ先生も今夜が最後。いつも面白い話題を提供してくださるが、今夜のテーマは「さようなら」。納得したら眠くなり、またまた熟睡。目覚めたら5時を過ぎていて、もう宇田川アンカーの声を拝聴することはできなくなっていた。けれども、宇田川アンカー最後のラジオ深夜便レポートがボクには届いている。その極秘文書をここに紹介してしまうのだ。これにはI美人編集者の強力な協力があってこそのこと。さあ、皆様で感謝の拍手。
 そんなわけで、宇田川さん最終日の一昨日、おヒゲの方と、八戸出身の部長と、宇田川さんと思い出深い一夜!を過ごしました。スタジオにはスタッフやら関係者やらが集まって、熱気がむんむん!生放送のスタジオというより、なにかのイベントの楽屋では?と見まごう程、盛況でした!?で、なんと午前五時の番組終了後、ケーキをいただいちゃいました。早朝だろうが深夜だろうが、おいしいものはいつ食べてもおいしい!と悟りました。
▲ ピンク色蕾に黄色砂嵐

◇ バーチャル熊野古道コース

熊野那智大社に到着、通過しました。
次は浜ノ宮王子。
あと4,885歩です。





FC2 Blog Ranking