全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
プロフィール

emunamae

Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



リンク

このブログをリンクに追加する



カテゴリ



最新記事



検索フォーム



月別アーカイブ



RSSリンクの表示



QRコード

QRコード



最新トラックバック



2009年10月19日~25日
1019・月・
 目覚めたら、なんとなく二日酔い。あまり食欲がない。ゆうべ、ステーキを食べなくてよかった。
 キジバトポッポを窓辺で遊ばせる。ネコドモは別宅。この生活パターン、ネコドモはなんとか受け入れてくれたようだ。
 午前中は、いつものルーティーンワーク。昼間のニュースをBGMに食事。午後もパソコンに向かい、執筆あれこれ。BGMはクールドライブメイカーズ。彼らの新しいナンバーが聴きたいものだが、最近はどうしているのだろう。船長のネモは元気だろうか。いいキャラクターだし、音楽もいいんだし、いつか会いたいな。
 いきなり猛烈なる睡魔。30分間のアラームをかけて、ベッドに倒れこむ。起きてからメールあれこれ。17文字原稿の送信。腕時計のアラームが鳴って、デイキャッチをBGMにシャワー。いつもの透析。
 クライマックスシリーズはドラゴンズの勝利。これでセカンドステージはドラゴンズと巨人軍。さて、どうなるか。それに、楽天も気がかり。それにしても、落合監督、勝利インタビュー、やればいいのに。好んで誤解されるような言動をするよな、あの人。本当は面白い人なのに。
 NHKラジオ『世の中おもしろ研究所』の調査員、トール君がおかしい。この番組に初登場だが、ボクはこのオカマ風タレントを知らなかったが、いいキャラクター。どしどしラジオに出てもらいたい。それにしても青木裕子アナウンサー、すっかり副所長が板についている。
 国際的には核の先制不使用が話題になっている。これが厳守できれば、核戦争勃発の懸念はなくなる。けれども、人間には疑心暗鬼という寄生虫がいて、こいつがすべてを台無しにしようとする。核兵器撤廃と核先制不使用と、そのどちらがより実現可能だろうか。それは人間がいかに賢くなれるか、その一点にかかっている。
 帰宅したら、メールがたくさん届いていた。キジバトポッポの無事帰還を喜んでくれる人。仕事の依頼と打ち合わせ。嬉しいこと、大変なこと、悲しいこと。でも、人とのつながりはありがたい。
 コボちゃんがステーキを焼いてくれる。24時半からのラジオ深夜便、藤沢周平作品『小さな橋で』の朗読をBGMに、赤ワインとステーキ。こういう黒毛和牛の高級肉が安く買えるということはよくない。苦労して育てた農家のことを考えると申し訳ない。国民の税金をどれだけ投入してもいいから、農家の収入を補填し、農業の保護育成をしなければ、日本の食糧安全保障は確保できない。国家の基盤は農業だ。
 牛脂でカリカリにしたニンニクをつまみに赤ワインで気持ちよくなり、ベッドに倒れこむ。あらかじめ準備しておいた『雪国』の朗読CDをかけたが、駒子が出てくるまでガマンできず、眠り意落ちていた。一日がまたたく間に過ぎていった。
▲ 長い夜グラス片手の物語

1020・火・
 目覚めてすぐに『ひみつのブルブル』執筆。30回連載の第5回。既にキャラクターが勝手に動き初めている。このくらいのボリュームの文字数と連載回数がボクには似合っているのかもしれない。とにかく執筆が楽しい。
 スタンバイをBGMにいつもの朝の筋力運動と日記。
 コボちゃんと、アルルを連れて豪徳寺へ。途中から暑くなり、いつもの花壇ではアイスコーヒー。多分、これが今年最後のアイスコーヒー。
 帰宅して連絡と打ち合わせあれこれ。講演のためのプロフィールや原稿制作、顔写真の画像データ送信。教育委員会の指導主事との電話打ち合わせ。講演内容と演題が見えてくる。
 メールあれこれ。『ひみつのブルブル』執筆の続き。日差しが強く、気温上昇。最高気温は27度と記録的。キジバトポッポの鳥篭に直射日光があたるので、鳥篭を移動する。
 コボちゃんはアルルを連れて警察署へ。駐車禁止解除証明の申請にいく。
 午後2時、江口プロデューサーと新人書家の藤井美奈さんきて、アルルが喜ぶ。近況報告と打ち合わせあれこれ。チーズケーキをいただく。話題はどうしても不景気のことになるが、我々クリエーターは、それを理由に現状を肯定し、あきらめてはならない。
 絵夢工房社長より電話。打ち合わせあれこれ。絵夢工房とひまわりホームの覚書原案を制作。まあ、ボクもまるっきりの法律の素人でもないので、なんとかこのくらいの書類は制作できるのだ。とにかく、作品は、とてもいいアイキャッチにはなっていると思う。
 デイキャッチを耳に、ベッドに横になったら、いつか熟睡していた。
 キジバトポッポを驚かせない程度の音量でリー・オスカーとクールドライブメイカーズ。音楽をBGMに原稿執筆の続き。
 アクセスをBGMに夜食は行列のできるラーメン。リビングがラーメン屋さんの匂いになっている。こういうラーメンを我が家で食べられる幸せ。旨かった。
 納得できるまで執筆を続けると、日付も変わり、25時を過ぎていた。
 永井荷風の「墨東奇譚」をBGMに眠る。荷風と女たちの会話がおかしかった。
▲ 幸せは何事もなき秋の暮れ

1021・水・
 物語世界に入ってしまったためか、眠りが浅くなってきている。というか、たちまち目覚めてしまうのだ。
 で、4時に目覚めて、すぐに執筆。頭が『ひみつのブルブル』の世界に支配されてしまっている。でも、いつもの時間になると、TBSラジオをつけて、スタンバイをBGMに筋力運動。
 コーヒータイムに、マサミさんの焼いたケーキを食べる。これが上品な味で、うまい。ふたつも食べてしまった。このケーキだったら、お金がとれるかもしれない。
 コボちゃんはキロンを別宅に連れていき、キジバトポッポを窓辺に解放してから外出。キロン、別宅から抗議のおたけび。でも、ふたつの鉄の扉が、防音効果をあげている。キロン、ごめんな。鳩と猫だけは、仲良くできないんだよ。
 で、アルルにポッポのお守をしてもらい、ボクは『ひみつのブルブル』執筆に集中。BGMは有線放送のジャズボーカル。で、やたらとドリスデイが聴きたくなり、CDのドリスデイのベスト盤をかける。
 ランチはニコニコキッチン弁当。このときばかりはラジオをかける。永六輔さんの長寿番組『いつか誰かと』やニュースをやっているからだ。すると、ラジオが
「類似品にご注意を」
といっている。
「姉妹品をよろしく」
ともいっている。この台詞は昔からあって、ボクは類似品を悪者とばかり思っていた。コマーシャルとは、意図しようとしまいと、効果のあるものなのだ。
 午後も夢中で執筆。たちまち時間が過ぎていく。腕時計のアラームが鳴って、執筆はストップ。落日が早いので、すぐに涼しくなる。キジバトポッポの様子を確認してから、カーテンを引いてやる。デイキャッチをBGMにシャワー。デイキャッチ、本日はイレギュラーで宮台先生が出演なさっていた。
 ニュースは南田洋子さん亡くなる。今から35年昔、ボクは小田急経堂アパートに暮らしていて、南ださんは小田急経堂駅前のジョイフルというビルの商店街に小さな輸入品専門店を開いていた。ご本人が仕入れをなさるのだろう、お洒落な洋品が並んでいて、ボクもよく利用させていただいた。中には、今も大切にしている銀製の置物やペンダントなどがあり、外出のときに必ず装着するトルコ石の鳥の指輪などは、30年以上も愛用している。ボクの仕事場は、同じビルにあったので、ボクは毎日必ず、南ださんのお店の前を通るのだ。すると、ときには南ださんご本人が売り場にいらして、顔が合うと、それは輝くような笑みを返してくださるのだった。あまり知られてはいないだろうが、南田洋子という人は、経堂にとって、ひとつのシンボルのような存在だったのだ。心からご冥福をお祈りしたい。
 実は南田洋子さんのお宅はご近所。透析にいくとき、クオリスが中継車のコードに乗り上げた。脚立を抱えたカメラマンがうろうろしていて、コボちゃんの運転が妨げられる。落合監督のお宅周辺でもそうだが、何かあると、マスコミがうろついて、邪魔で仕方がない。まあ、あちらさんも仕事だから、ガマンはするけど、テレビだからと、大きな顔をしてもらっては困る。自分たちがハイエナとあまり変わらない生き物であることは自覚しておいてもらいたい。
 透析中はクライマックスシリーズに傾聴。セもパも気になる。しかし、楽天のサヨナラ負けはショックだった。とにかく、ニホンシリーズはドラゴンズVSイーグルスが見たいのだ。
 帰宅して、空腹。秋が深まると、いつもそうだ。で、カップラーメンを食べるが、麺といい、焼き豚といい、インスタントとは思えないほどの出来。これに大きな海苔をのっけて食べると、本物のラーメンを食べたような気がするからスゴイ。
 ひさびさ、赤ワインをチビチビやる。キロンがテーブルに横になっているので、そのゴロゴロと喜ぶのを肴にして、いい気分になる。
 コボちゃんが昼間のテレビで目撃したらしいのだが、やなせ先生、NHKのスタジオパークで、またまた熱唱されたとか。先生の「ノスタルじいさん」はぜひヒットしてもらいたいのだが。それにしても、お元気な90歳。
 TBSラジオ、アクセスには軍事オタクが集まって、軍事の話題で盛り上がる。特に面白かったのが、元防衛大臣のゲルゲル。さすが軍事マニアで、現場での権力者だったから、説得力も面白みもある。この人、権力の座にいなければ、愉快な人間。それにしても、軍事の話題となると、出演者もリスナーも熱くなる。ことに、FXについての議論など、ボクも夢中で傾聴してしまった。
 キジバトポッポのいるサンルームのカーテンを確認してから、今夜も川端康成の『雪国』の朗読CDをかけて、ベッドに入る。名文というものは、人をリラックスさせるリズムがあって、睡眠導入にはもってこいなのだ。というわけで、たちまち眠りに落ちていく。それにしてもどうしてこんなに一日が早いのだろう。
▲ おてんとさんそんなに早くいかないで

1022・木・
 5時に目覚め、原稿執筆は『ひみつのブルブル』。時間まで。
 TBSラジオ、スタンバイをBGMに筋力運動はフルバージョン。ひさびさ、鉄アレイを振り回した。
 スタンバイの話題はロボット。ムラタセイサク君は自転車に乗り、ムラタセイコちゃんは一輪車を乗りこなす。ムラタセイサク君、たった2センチ幅の平均台の上を走るという。日本のロボット技術は世界一。ボクはこれを鉄腕アトム効果と考える。手塚先生はロボットを機会奴隷とは考えていなかった。アトムと人間は対等な関係を築いていたのだ。
 コボちゃんとコーヒータイム。ネコドモは別宅へ。ミミは喜んでコボちゃんについていく。キロンは抗議のおたけびをあげながら。キジバトポッポを窓辺に解放。
 コボちゃんは勤務へ。クニニック、患者が激減しているとか。コボちゃんの話を聞いていると、原因は明らか。ここのオーナー、患者の求めているものが見えていない。ボクは26年間、病院との濃密な付き合いをしてきている。もしも、このクニニックのマネージメントをボクに任せれば、たちまち患者を呼び戻してみせるのだが。あはは。
 パソコンに向かい、原稿執筆と日記。メールあれこれ。医療雑誌のための作品セレクト。12月号だそうで、いくつか候補を選ぶが、まだ決められない。
 ランチはニコニコキッチン弁当。BGMは昼のニュースとオザワショーイチ的ココロ。これもボクの好きな長寿番組のひとつ。昔は夕方の、子ども電話相談室の終わったあとにやっていた番組なのだ。それにしても、最近はラジオ番組のダウンサイジングが気になる。やはり、放送局も経営が厳しいのだ。
 夕方、デイキャッチをBGMに、マッサージチェアにかかる。背中がバリバリになっていた。足元ではキジバトポッポが餌をついばんでいる。ときどきは歩くのだが、なんとなくボクを気にしている。野鳥なのだから、仕方がない。ポッポはペットではないのだ。ポッポにとって、ここは北朝鮮の招待所みたいな場所かもしれない。キジバトポッポ、どれだけ飛びたいことか。
 コボちゃんの帰宅まで、原稿執筆は『ひみつのブルブル』。面白くてたまらない。他の仕事が手につかないが、これではいけない。
 ポケットラジオを胸に、コボちゃんと、アルルを連れて豪徳寺への散歩。野球は巨人軍が逆転。ラジオを消して、夜の街の音を聞く。すると、低空をヘリコプター。こんな夜に何をしているのだ。うるさい。そもそも、危険だ。あんなに低空を飛ぶ必要がどれだけあるのか。交通監視パトロールか何かは知らないが、墜落なんかしたら、許さないぞ、このヘッポコパイロット。
 豪徳寺の花壇で、ホットコーヒー。向かいの寿司屋さんで、あれこれと握ってもらい、それをぶら下げて帰る。
 アルル、地面や電信柱の匂いばかりとっているので、ボクと力比べ。右手一本と、四足の闘いだ。これは、鉄アレイ運動よりは、はるかにきつい。コーギーのメイちゃんの女ご主人と出会い、ワンちゃん談義の花盛り。
 キジバトポッポはサンルーム。ネコドモを連れてくる。再びパソコンに向かい、原稿執筆。アクセスの時間となって、バトルトークをBGMに、寿司を肴に白ワイン。朝のイクシマヒロシが出演していて、面白かった。
 本日の執筆BGMは、ウェザーリポートとクールドライブメイカーズ。でも、ベッドでのBGMは太宰治。たちまち眠りに落ちていく。
 朝の4時、いきなり音楽がかかった。BOSEのウェイブのスウィッチを間違えて操作して、FMにタイマーをセットしてしまったらしい。で、そのまま起きて原稿執筆。やはり、童話や絵本の原稿がいちばん難しい。
▲ 熱くって指でつまんだ缶コーヒー

◇ 東海道コース 大津到着 大津を通過しました。 次は三条大橋。

1023・金・霜降・
 4時に目覚め、すぐにパソコン、『ひみつのブルブル』執筆。
 6時55分、いつもの時刻に腕時計のアラームが鳴れば、TBSラジオ、スタンバイをBGMに筋力運動。昨日から鉄アレイ運動を復活。別の筋肉も鍛えてやる。
 本日は霜降。明日の軽井沢は寒くなるだろう。
 コーヒータイムでキロンが膝に乗りたがる。昨夜の稲荷寿司を食べるが、コーヒーには合わない。でも、黒胡麻の稲荷寿司は旨い。
 CDをかけ、再び執筆は『ひみつのブルブル』。面白くて仕方がない。
 BGMはウェザーリポートのライブ盤、エイト・サーティー。このツアーはボクもかけつけた。日比谷野外音楽堂でのステキな演奏をボクは忘れない。特に、バードランドがよかったのだ。
 ネクストのBGMは、クールドライブメイカーズ。こんなにクールで洒落たユニットなのに、最近はどうしているのだろう。でも、CDはありがたい。何度でも演奏を繰り返してくれるから。
 ネクストのBGMは山下達郎。ファーストソロアルバムからかけてやる。
 夢中で執筆をしていると、またまた低空をヘリコプター。パタパタとローター音がやかましく、せっかくの音楽が台無しだ。それに、キジバトポッポも迷惑している。
 ネコドモが可愛そうなので、本日はキジバトポッポはずっとサンルーム。ボクのおしゃべりパソコンの話を聞いているが、ときどきはやけになっているのか、豆をあちらこちらに飛ばしながら、餌を力まかせについばんでいる。
 トイレに入っていたら、電話。教育委員会の偉い人からだった。軽く力んでいるのをばれないように、マジメに丁寧に応対する。講演の内容と演題についてのリクエストだった。『自分を生きる』は、以前どこかで話したものだが、どこで目にされたのだろう。でも、ボクはその内容の方がありがたいのだ。
 腕時計のアラームが鳴るまで、執筆は『ありがとうアリーナ』、もうひとつのタイトルが『もうひとつの盲導犬物語』である。
 デイキャッチをBGMにシャワー。社会学者と経済ジャーナリストが、けっこうマジで対立していた印象。学問的にいえば、経済学も社会学のカテゴリーなのだが。
 いつもの透析。野球はボクの期待している結果にはなりそうもない。野球中継で歌謡ドラマもない。面白くないので、米軍ラジオをBGMに寝てしまう。
 帰宅して、明日の支度。デイパックに志の輔落語のCDを突っ込む。部屋を出たり入ったりしていたら、小さな鈴音が、足元を移動していく。キロンだ。あれほど注意していたのに、うまく入り込んだものである。すぐに抱きかかえ、外に連れ出す。油断ならない。仮にキロンがサンルームのキジバトポッポと遊ぶつもりでも、ポッポにしては迷惑な話。ボクは全身をレーダーやソナー、センサーにして、キジバトポッポを守ってやらなければならない。でなければ、キジバトポッポは、ノラネコの攻撃から無事逃れ、この家に戻ってきた甲斐がない。
 それにしても、ポッポはボーボーという、あの独特の泣き声を発しなくなっている。そのことが寂しくて仕様がない。
 明日が早いので、赤ワインをひっかけてベッドに入る。BGMは『草枕』の禅寺の階段をあがるシーン。坊主との会話を耳にすることなく、眠りに落ちる。
▲ 赤や黄の落ち葉に白く霜降りる

1024・土・
 5時に目覚め、出発は6時半。クオリスで軽井沢を目指す。環八を走りながら、BGMは志の輔落語。高速道路は案の定、混雑している。志の輔落語が救いである。
 朝のコーヒータイムはクルマの中での缶コーヒー。アルルはゴキゲンで、周囲の景色にきょろきょろ。でも、クルマしか見えないのではないかなあ。
 長野県の甘田というサービスエリアで、麦豚とやらのカツカレーを食べる。サービスエリアを出て、ケータイで青木裕子アナウンサーに連絡をとると、たちまち返信。電話をかけると、甘田というサービスエリアにいる、という。なあんだ。もっと早く連絡すればよかった。
 志の輔落語で人情話を聴く。まとまった時間がないと、普段はかけない演題。ボクもコボちゃんも楽しめた。さすが、立川流。志の輔は古典落語をよく咀嚼して、自分のものにしている。この古典の基礎があるから、あの新作落語があるのだ。特に『踊るファックス』と『ハンドタオル』は秀逸。何度聴いても、同じ箇所で笑わされてしまう。おかげで、軽井沢までが近く感じられる。
 11時5分、中軽井沢駅。望月税理士と合流。クオリスに乗ってもらう。そこへ青木裕子アナウンサー、深尾、三門のケンちゃんと山中翔之郎画伯、古典鍵盤楽器奏者の小澤章代さんが現れる。
 山中画伯、ボクのブログを読んでくれているとかで、キジバトポッポ無事救出では感激して、泣いてくれたそうで嬉しくなる。
 三門のケンちゃん、ついに気象予報士になる。おめでとうございます。
 深尾が早速、楽天のことで議論がある、といってくる。相変わらず愉快な天才。
 軽井沢を走る。青木アナウンサーのクルマを追跡。見逃すと、必ずや迷子になる。
 千ケ滝の行き止まり、朗読館に到着。広葉樹林に堂々と建っている。けれども、周囲にはまだ足場。
 クオリスを降りると、アルルは林を駆け回る。クマと間違えられるぞ、と脅してもムダ。夢中で走り回っている。
 施主の青木さんの肩を借りて館の内部へ。男たちは小澤章代さんのモーバイルチェンバロ、スピネットを運搬。朗読ホールに設置する。

 早速、小澤章代さんはスピネット演奏。その美しいこと。古典鍵盤楽器と木造建築の相性は抜群。実に美しい音色。そのスピネットに脚をつけると、更に音色が立ち上がる。
 館は実にすばらしい。設計者の思想が、釘の一本、ドアの枠ひとつにも反映されていて、どこにも手抜きや油断がない。さすがは天才、深尾の棒振りである。小学生以来の親しい友人に、このような人物のいる幸せ。
 喫茶と談笑ホールにスピネットを移動。小澤さんの演奏、ますます快調。ホールとはまた趣の異なる音色で、高い天井からバロックのメロディーが降ってくる。計算され尽くした音響である。

 全員が寒さと空腹を感じ、中軽井沢駅前の蕎麦屋にいく。蕎麦が旨かった。観光バスでくる客もいるくらいだから、どうやら有名な店らしい。
 ピッキオの星野裕一さんのご自宅へ。星野さん、マサカリで薪割り。周囲には薪の燃えるよい匂い。軽井沢の秋も深い。既に暖炉やストーブで薪が燃えている。
 星野さん、1歳の柴犬のクマ君を紹介してくださる。さすがはピッキオの星野さん。ワンちゃんの名前もクマ君だ。星野さんからは、とれたて高原キャベツのプレゼント。
 星野さんご夫婦もご一緒に、揃って朗読館へ。石油ファンヒーターを囲み、暖をとる。アルル、ペタリと床に腹をつけて、リラックス。
 ホールで青木アナウンサー、小澤章代さんのスピネット演奏をBGMに、宮沢賢治の『雨にも負けず』の朗読。
 響きをチェックするが、青木さん、鼻声で、いつもと違い、判断基準が曖昧になり、ボクは戸惑う。徴収がいても音響は変わる。深尾がOKを出せば、それで問題はなし。
 深尾、竹花工務店の責任者と念密な打ち合わせは見事。コボちゃんが感心していた。もしも実現するのであれば、深尾の指導で、エム ナマエ美術館を建てたいものである。でも、ボクは無一文。
 この館がいかに優れているかは正式な発表を待ちたい。というのも、ボクからの公表は深尾に対する越権行為なのである。来年の正式オープンがますます楽しみ。とはいえ、深尾が撮影した映像を、特別許可で、ここに掲載。やっと彼の許しを得たのである。というのは冗談。深尾はケチな男じゃない。
 林でクマ君と遊ぶ。じつに愛らしい柴犬である。アルルは館の内部で、ひたすらおとなしくしていた。外ではあれほど暴れ回るのに、室内では実に賢そうに振舞う。こういうのをTPOをわきまえる、というのか。ボクはわきまえるのではなく、あきれる。
 夕方からは東京神田で、第3回の柳家一琴根多おろしの会。ただし、参加できず、残念無念。
 こちら、軽井沢ではアルル、小枝を拾ってきて、片っ端からガリガリかじる。ものすごい歯の威力。どんな堅い木だって噛み砕く。さすが、牛骨で鍛えた犬歯である。
 暗くなる前に、町へ降りる。夕食にしたいが、どこも満員。なんとか店を見つけるが、中途半端なイタリアン。パスタのメニューはたったの3種類。それも、すべて変化球で、どんな味だか不安。アサリと下仁田ネギのスパゲッティとやらを注文。パンが食べ放題ということで、コボちゃんは喜んで食べているが、ボクは興味なし。でも、味見をしたら美味。さて、チェック、という時になって、パン食べ放題には500円という義務がつくことが判明。だったら先にいえよ。ボクは頭にきて払う気はなし。ボクが食べたパンは、コボちゃんの食べていたパンの切れ端であったのだ。アンフェア、というのはこれだろう。料金を請求するには、きちんとした説明責任が前提。世間には識字不能者も、ボクのような盲人もいるのである。とにかく、口で説明しろ。
 駐車場で解散。望月税理士は、またまた新幹線でお戻りとか。深尾はハイブリッドのクラウン。同じトヨタでも、中古のクオリスでは勝負にならない。
 高速道路に乗ると、すぐにサービスエリア。コボちゃん、たまらず熟睡。よほど眠いのだ。朗読館の床に座っただけで、アルルを枕に転寝していたくらいだから、寝息もうるさく寝ている。で、ボクも眠るが、長くは寝ていられない。
 クルマの外に出て、ICレコーダー片手に、『ひみつのブルブル』の執筆。原稿を吹き込んでいく。周囲では大型トラックのアイドリング。渋滞をここでやり過ごしているのだ。
 日付が変わって出発。けれども、埼玉県のパーキングエリアで、もう一度仮眠。結局、帰宅したのは午前4時。キジバトポッポは窓辺で止まり木ではなく、大きな瀬戸物の縁にとまって休んでいた。
 ラジオ深夜便では須磨佳津江アナウンサーが五木寛之氏にインタビューしている。『我が青春の歌語り』の番外編、大55回目の再放送であるらしい。五木先生の作詞された歌謡曲を流していたが、あれもこれも五木先生だったのと驚く。
 薬をのみ、当世キーワードの時間だが、寝てしまう。
▲ 踊る色落ち葉と遊ぶ黒い犬
▲ 霜降や薪が燃えます軽井沢

1025・日・
 8時半、目覚めてパソコンを立ち上げる。金曜日からの出来事を思い出し、日記として記録していく。出来事なら簡単だが、食事や透析データなど、細かい事柄についての記憶を掘り起こすのはあまり楽ではない。今回は、金曜日の透析中の病院夕食のおかず一品が、どうしても思い出せず、苦労した。けれども、執念で思い出す。これでスッキリする。
 コボちゃんがキジバトポッポを鳥篭に入れ、サンルームに連れてくる。襖の向こうではネコドモの鈴が鳴っている。
 コーヒータイムは、キロンを膝に乗せながら。BGMはTBSラジオの日曜天国。ピーコの話が面白い。この双子のオカマ兄弟、自分たちの美しくなさを棚上げにして、映画に出てくる美男美女をこけおろすのが愉快で印象に残ったのだが、話をよく聞けば、実にステキな人間。彼らのオカマへの貢献は小さくない。おかげで芸能界でもオカマは立派に市民権を獲得したのである。
 クルマで寝たので、背中がバリバリ。マッサージチェアで正午のニュース。すると、デブネコのミミが、その大きな体で甘えてくる。素人喉自慢が終了する、午後1時まで、ボクの膝の上に立ち、自分の顔をボクの顔へ、スリスリを続けていた。重いが、我慢して、背中をなでてやる。なにしろ、『ひみつのブルブル』のモデルは、このミミなのである。
 背中がほぐれたら、いきなりの睡魔。たちまち眠りの国の住人となる。
 午後3時10分、仮眠より目覚め、Gパンをはいていると、キジバトポッポが、「やあ、やっと起きたのね」とでもいうように、ボーボーと、あのキジバト独特の声で、おはようソングを歌ってくれる。少し弱弱しいが、しっかりとした調子。キジバトポッポにやっと鳴き声が戻った。ボクの目覚めるのを待っていたかのような振る舞いに、ボクは感動。嬉しくなる。
 パソコンに向かい、日記データの整理。枚数が増え過ぎて、保存に時間がかかるようになってしまったのだ。これはブログを始めた反映である。
 夕方、暗くなる前に豪徳寺へ散歩。かなり涼しいが、歩いていると暑くなる。モスのクラムチャウダーで身体を内部から温める。ガラス窓を隔てて待機しているアルルに、クロシバが挨拶している。クロシバ、アルルの顔をペロペロなめている。そこへ、人間が手を出すと、アルルはぷいとそっぽを向く。アルル、あれでなかなかプライドが高い。
 スーパーマーケットの「鶴亀」の前でアルルと待っていると、盲導犬と間違えた人がアルルを褒めていく。だから、ボクは恥ずかしくて仕方ない。
 帰宅してパソコンに向かう。医療雑誌への掲載作品セレクトと、画像データ送信。望月税理士から昨日の映像記録が届く。メールあれこれ。
 本日は朝からずっとヒーターを運転。オープンスペースでもガスストーブ。それをネコドモが喜んでいる。
 音楽をBGMにひたすらパソコン。けれども、やはりドライブの疲れだろうか、能率が悪い。
 25時になったら、川端康成の雪国をかけてベッドに潜り込む。名文は心を癒してくれる。
▲ 山鳩が窓辺で歌う秋の午後




FC2 Blog Ranking