全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2009年9月21日~27日
0921・月・敬老の日・
 目覚めて、いつもの朝の運動と日記。BGMはTBSラジオ、スタンバイ。森本タケローさん、トルコ出張のレポート。トルコ料理が世界三大料理のひとつとは知らなかった。ひとつがフランス、もうひとつが中華、そしてトルコ。イタリア料理とか日本料理は惜しくも次点なのかな。てなことを考えながら、しっかりと筋力運動。週末はサボってしまったのだ。
 ポケットにアルルのおやつを忍ばせて、散歩はいつものコース。落合監督のお宅にハイヤーが止まっている。デイゲームなんだな、と思う。もしかして相手は巨人軍。だったら、頑張っていただきたい。けれども、ずいぶん監督にはお目にかかっていない。監督就任以後はいつもお忙しそうで、以前のように気楽に声もかけられない。
 そういえば、ドーベウマンのペールとも挨拶していない。元気なのか、ちょっと気になる。フレンチブルドッグのカイ君、コーギーのヤマト君に出会う。カイ君もヤマト君もイヌより人間が好き。
 いつものコースでアルルは盲導犬。しっかりまっすぐ歩く。余所見も匂い取りもしない。
 豪徳寺の花壇でボクはブラックコーヒー、アルルはおやつ、コボちゃんはホットドッグ。アルル、先日ボクが落としたフランクフルトの味を忘れてはいない。ときどきコボちゃんを見上げている。
 帰り道、遊歩道に毛虫が歩いている。踏まないように大回りをする。毛虫、これから何になるのだろう。寒くなる前に間に合うのかな。
 帰宅してパソコン。原稿執筆あれこれ。イラストレーション作品の仕上げ。休日だからメールも少ない。17文字原稿をまとめるが、終わらない。
 TBSラジオ、キラキラをBGMにランチ。本日は小島慶子アナウンサーのピンチヒッターでトヤマエリアナウンサー。これがなんとも絶妙のピント外しで、巧まざるユーモアの極致。相手役はそれをネタにして楽しんでいる。
 またまたパソコンに向かうが、腕時計のアラームが鳴る。休日の透析患者は悲しい。お風呂ラジオの電池交換をしてから、キラキラの続きをBGMにシャワー。透析中とシャワーの間が、いちばんラジオに集中できる。それにしても、何たる中途半端な一日。透析が2時間半も早く始まると、せっかくの休日もムダになる。病院は患者には休日が必要ないとでも思っているらしい。この制度、いつから始まったかよく覚えていないが、この透析時間を朝夕でサンドウィッチにするタイムテーブルは病院の一方的な押し付け。その昔、院長はアンケートの結果だとかいっていたように覚えているが、そんなアンケートに答えた記憶もないし、答えたくもない。また誘導尋問や多数決は病院のシステムにはそぐわない。とはいえ、透析を受けないと死んでしまうので、病院の方針には逆らえない。文句があるなら他の病院へいけ、とでもいわれたら、はいそれまでよ、となるのである。むむむ、ぐぐぐ。で、あきらめる。
 午後3時よりの休日透析。いつもはシャワーを浴びながら耳にしているデイキャッチ。夏休みの荒川強啓氏が戻ってきた。そこで気がついたこと。デイキャッチは誰がパーソナリティーでもいいんじゃないか。強啓氏と森本タケローさんとはここが違う。大相撲が面白い。特に誰も応援はしていないのだが、大相撲こそ努力が結果に現れる舞台。イメージを総動員して楽しむ。7時のニュースを聴いていたら、迎えにきたコボちゃんが、ボクの胸元を歩いている蜘蛛を発見。外へ逃がしてやる。それを見たH看護士が感心していた。とにかくコボちゃん、人間には厳しいが、生き物には優しい。
 帰りのクオリスで青木裕子アナウンサーの『世の中おもしろ研究所』を聴く。コボちゃん、小堺君を談志家元と間違える。ボクの記憶だと、おふたりとも同じ病ではなかったかしら。大事にして欲しい。
 帰宅したらキジバトポッポが部屋で遊んでいた。そのキジバトポッポを胸や肩に乗せて、その匂いを楽しむ。ボクは鳥の匂いが好きなのだ。そんなボクの膝元でアルルが、仲間に入れろと鼻を鳴らしている。キジバトポッポを鳥篭に戻し、サンルームで休ませる。
 大好物のナスの醤油炒めで夕御飯。冷奴とビールも旨かった。けれども、冷奴のオカカをネコのキロンが狙う。
 食後はアクセス。本日、耳に残ったキーワードは国家戦略局。大橋巨泉の受け売りではないが、民主党にこの単語は似合わない。もうひとつのキーワードは単年度会計の撤廃。ここに税金再分配の不合理が凝縮されている。
 うとうとしていたら、ラジオ深夜便で藤沢周平作品『赤い夕日』の最終回の朗読が始まっていた。こういうエンディングを予定調和とはいいたくない。この人の良さはこの結末にあるのだ。安心したら、たちまち眠りに落ちていた。
▲ コロコロとコオロギ鳴いて道案内

0922・火・国民の休日・
 5時に目覚め、パソコンに向かう。おはよう一直線では風水の専門家が質問に答えているが、質問30秒、解答5秒。眠れないのですが、の解答が枕が窓に向いていませんかと、ベッドの壁に鏡はありませんか、だけ。じゃあ、それ以外のケースだったら、どうなんのさ。ぜんぜん悩みに答えてあげてないじゃん。とボクは思うのでした。
 コーヒータイムでマサミさんにいただいたクッキーを楽しむ。これがボクの好みで、口の中でやさしくとろけていく。高山さん焙煎のコーヒーとのマッチングがいいのだ。
 スタンバイをBGMにいつもの朝の運動と日記。スタンバイは昨日と同様、トルコ特集。トルコ航空の東京支社長の女性が親日家。森本さんとのやりとりが愉快だった。トルコを訪れる日本人は多く、カッパドキアなど、日本人に人気のある観光地では日本語が飛び交っているらしい。語学習練のモチベーションは経済活動にあり。
 ラジオを消して、BGMはウェザーリポート。ボクの最も好きなジャズユニット。その響きを楽しみながら、17文字原稿の仕上げ。休日だから電話もメールもなく、パソコンに集中。午後からもウェザーリポートをBGMに原稿執筆。けれども、だんだんラジカセの音色に不満を感じるようになっていく。ウェザーリポートのように複雑に構成された楽曲だと気にならないのだが、デュークエリントンのようにピアノ中心のユニットだと、ラジカセのスピーカーでは物足りなくなってくる。いや、ボクはJBLのスピーカーが待機していてくれて、実にありがたい音響的環境にいるのだが、数あるアンプやプレイアーがどれも故障をしていて、音が出ない。おまけに部屋の都合でラインもつなげていない。この複雑に絡まり合っている音響システムの再構成が面倒で、そのままになっているのだ。もちろん経済的事情が改善されれば、一気に解決する問題ばかりなのだが、ここ数年は思うままにならないでいる。そこで考えた解決策はおえかきデスクに控えているボーズのウェイブを、パソコンルームに移動すること。あの高性能の音響システムを、落語再生にしか使っていないのは勿体無いと、やっと気づいたのだ。明日のコボちゃんは時間がある。せっかく執筆に集中しているのだから、明日からは快適な音響環境で仕事をすることにしよう。それまではラジカセの音色で聴くジャズでガマンしてパソコンに向かうことになる。
 夜まで原稿執筆。ジャズのおかげで頭も回転している。夕食は散歩ついでに豪徳寺のデニーズへ。そろそろ好物のタンタンメンがメニューに登場する季節なのだ。空腹なので、最短距離をいく。アルルをデニーズの前に待機させ、食事。もちろん、アルルは既に満腹。エントランスには秋のメニューが告知されている。テーブルに座ってコボちゃんにメニューを見てもらうと、やっぱりあった、タンタンメン。ゲキカラとあるが、食べてみると、ゲキアマ。でも、スープにセットの御飯を入れると、ほんのりと辛く、じんわりと汗ばむ。ツナサラダはマヨネーズに頼り切った味付けで、注文しなければよかったと後悔する。
 ボクが夢中で食べているのに、コボちゃんはアルルを気にしている。アルル、次々と通行人に頭を撫でられている。暗い場所にいる真っ黒なイヌに平気で触るくらいだから、よほどイヌが好きなんだろう。アルルは盲導犬独特の、尻尾も振らず、愛想もない、ただ憮然としたあの態度で体を触らせているらしい。なれなかったとはいえ、アルルは盲導犬の血筋なのだ。けれども、ボクらがいくと、アルルは跳び跳ねて喜ぶ。その、はしゃぐアルルをホールドして家路を急ぐ。
 ラジオをBGMにビール。アクセスのテーマはシルバーウィークに関する賛否を問う。圧倒的に反対意見が多いのは当然。ボクもこの連休にはムカムカしているのだ。ムダな休み続きでボクのリズムはがったがた。だから明日の早起きのため、早寝をするとしよう。
▲ 連休は5時間待ちの50秒

◇ 東海道コース 亀山到着 亀山を通過しました。 次は関。

0923・水・秋分の日・
 4時に起きて水野節彦アナウンサーのラジオ深夜便を聴く。この放送で水野アナウンサーはラジオ深夜便のアンカーを卒業するのだ。最後はどんな挨拶をするのか、きっちりと傾聴した。放送の終わりに、最後だけは「皆さんさようなら」といわせてください、が水野アナウンサーの巻く引きの言葉だった。水野アナウンサーはダンディーな人柄。放送だけでなく、プライベートでも関わってきた。また、慶應義塾の先輩でもあるから、彼が慶應義塾女子高で受け持っている教室で2単元のレクチャーをさせていただいたこともある。元NHKスポーツアナウンサーの水のさんは、ラジオ深夜便のアンカーを降板するわけだが、これからも水野さんは、いろいろな形で番組に関わってくる。注目をしていきたい。お疲れ様のメールを送信する。
 散歩は、いつものコースをアルルと盲導犬ごっこ。休日のため、人通りがあって、イヌを連れた人が道を譲ってくれたりする。アルル、すっかり盲導犬と間違えられている。
 いつもの花壇でコーヒーを飲んでいたら、気のいいご老人がアルルに優しく語りかけていった。帰り道、コボちゃんが蝉の亡骸を拾っている。中身は既に食べられていた。もうすっかり蝉の声も聞こえない。空気はしっかり秋である。
 アパートの入り口で、クロネコのタカハシさんと出会う。今年は果物が不作だという。果物の荷物が少ないとか。タカハシさんは仕事をしながら、日本経済を細密にウォッチングしているのだ。
 帰宅したら水野アナウンサーから返信。5時に放送が終わって、ご帰宅になるのは9時を過ぎるのだ。本当にお疲れ様。一年中いつでも、真夜中にラジオをつければラジオ深夜便。この心の灯台を、アンカーの皆様が守っているのだ。
 音響装置の移動をコボちゃんが手伝ってくれる。これからはBOSEのウェーブで音楽を聴き、ラジカセで落語を聴くようになるわけだが、今まではずいぶん勿体ないことをしていたものである。早速クラプトンをかける。BOSEとクラプトンはよく似合う。素敵なギタープレイをBGMにパソコンに向かう。
 コボちゃんが鎌倉の写真データを送信してくれる。順子ちゃんが撮影してくれた画像である。17文字原稿と一緒に送信する。
 原稿執筆と絵画作品の仕上げ。午後3時過ぎより休日透析。ハッピーマンデイ法で、ボクはアンハッピー。シルバーウィークだか、ハッピーマンデイだか知らないが、こんな無駄な連休を作って、国民に媚を売っていた旧政権に腹が立つ。なんともくだらない休日に怒りさえ覚える。聞けば、富士急ハイランドの絶叫マシーンは5時間待ちだという。おお、おぞましきホリデイ。どこにいっても、満員御礼。こんな連休を絞り出すくらいなら、自由に休日を選べるよう、有給休暇の有効性を国が担保すべきなのだ。もっとも、日本人は自分のことを決められない欠点があったなあ。いや、最近の若者がどうなのかは知りません。
 TBSラジオ、キラキラではカボチャの話題。語源がカンボジアと知って驚く。デイキャッチでは見や代先生が鳩山外交と25パーセントCO2の削減公約を評価していた。鳩山さんがすべて英語でスピーチしたのはいい。何よりも、官僚の作文を読んだのでないところがいい。けれども、6年米国にいた割には、英語がアメリカンでないのが面白かった。ヤンバダム周辺で天下りの渦。それじゃあ計画を中止させるわけがない。地域住民が利権の犠牲になっている。いや、もっと犠牲になるのは国土の美しい風景と野生の生き物たちだ。景色と命を殺した金で、人間が幸せになれるはずがない。
 透析後、コボちゃんと下高井戸をブラブラ歩きながらおしゃべり。片手を上げて、「かたじけない」とお礼をいうおばあさんの話題。もしかして武家育ち?と笑う。よく見れば、世の中は素敵な高齢者がぞろぞろ。
 帰りの運転をしながら、コボちゃんは若者の自転車に激怒。一時停止も左右確認もせず、猛スピードで交差点に突入していく。その自転車、クオリスの目前で危うく直進してきた自動車と出会い頭の衝突寸前。クオリスが巻き込まれたら、無理矢理に責任を取らされる。親も警察も彼らに何を教えてきたんだ。特に警察、きちんと自転車を取り締まれ。以前と変わらず、自転車のマナーは悪いし、無灯火ばかり。自転車からも罰金を取ればいいし、検挙点数だってパトロール警官にサービスしてやればよいのだ。本気で交通事故をなくすつもりがあるのなら、警察はあり方を変えなくてはならない。まあ、これも新政権の仕事にして欲しい。
 駐車場から我が家まで、アルルが盲導犬をする。赤堤通りを横断するとき、コボちゃんの肩を借りた以外、すべてアルルがボクを誘導したのには驚いた。アリーナほど頼りにはならないが、アリーナと歩いた頃を思い出す。クロネコのタカハシさんも、そんなボクらを見ていた。それにしても、タカハシさん、朝から夜までお疲れ様。
 帰宅して作品のアクリル仕上げ。新しい画材なので、コボちゃんが少しナーバスになっている。
 ニュースのトップは新政権の国交大臣がダム建設計画撤廃で苦労していること。天下り役人に乗せられた住民の損得勘定に翻弄されているのだ。田中康夫長野県知事が苦労したのもこの点ではなかっただろうか。ダム建設にせよ、下北沢の再開発や、築地の移転など、行政と土建屋の癒着や暴走を政治がコントロールしなければならないのは当然。新政権は税金の無駄遣いで国土や生活環境が破壊されていくことを阻止する役目があるのだ。
 どこかのチームが優勝したらしいが、セリーグにせよ、パリーグにせよ、3位争いが面白いのだ。金満横暴球団の優勝なんか、愉快でもなければ、興味もわかない。
 コボちゃんとホンマグロの刺身で純米吟醸酒を飲む。部屋で遊んでいたキジバトポッポを鳥篭に入れるとき、プープーと抗議の鳴き声。それを聞いて、アルルが飛んでいく。何かのゲームとでも思ったらしい。
 NHKラジオのニュースを聴いているうちに眠ってしまった。目覚めたらラジオ深夜便が鳴っていた。
▲ 蟻さんが蝉の亡骸運んでる

0924・木・
 朝5時より懸案の原稿執筆。ラジオは星占いを確認するだけ。原稿執筆のBGMはクラプトンとサンタナ。
 コーヒータイムでニュースに傾聴。そのまま、スタンバイをBGMにいつもの朝の運動と日記。
 サブちゃんとマキコさんに電話をかける。偶然にもふたりの愛犬シータの月命日だった。ふたりそれぞれとシータの話をするが、ふたりの悲しみは深い。力になれるのは、これから生まれてくるワンちゃんだけだと思う。
 気分を変えて爪切り。それから猛烈にメールを書く。しばらくご無沙汰ばかりしていたのだ。
 昨日のTBSラジオ、キラキラでウィキペディアの話題をやっていた。そこで、ボクもウィキペディアでエム ナマエを検索してみた。すると、エム ナマエってこんなやつなのかと驚くほど面白い。誰が調べたのか、本人も忘れていることまで書いてある。うーん、これはエム ナマエについて勉強になりました。それにしても、ありがたい話である。こんな中途半端な人間に興味を抱いてくれる人がいるのだ。感謝感激。世の中は楽しい人間で満ちている。
 キジバトポッポの鳥篭に日差し。レースのカーテンを引いてやる。それでも暑いので、少しの間、エアコンを作動させる。鳥は何もいわないので、ときどき様子を見なくてはいけない。鳥の命はデリケートであることをボクは痛いくらい知っている。
 山下智子さんからの原稿をホームページ記事にアレンジ。源氏物語語りの会の記事をホームページにアップ。個人宛にもお知らせをBCC送信。BGMはモダンジャズはグレートジャズトリオとデュークエリントン。
 昼は五目稲荷寿司を食べただけで空腹感がない。夢中でパソコンに向かっていたら、夜になっていた。少しの仮眠のつもりが熟睡してしまう。コボちゃんはアルルとの散歩から戻っていた。アクセスをBGMに御飯を食べる。それから原稿執筆の続き。ときどき面白いメールが入ってくる。そのやりとりも楽しい。青木裕子アナウンサーの朗読をBGMにベッドに入る。机に向かっていると、あっという間に一日が過ぎていく。
▲ キーボードセカンドサマー胸の汗

0925・金・
 朝の原稿執筆のBGMはウェザーリポート。
 午前7時、シャワーと髭剃り、着替え。BGMはスタンバイ。お国訛りの投書が愉快だった。
 8時半外出。外へ出たらセカンドサマー。日差しが強く、汗をかく。
 午前9時45分、代々木山下医院へ。待合室でコボちゃんに立川談春の『赤めだか』を読んでもらう。ささまちさんにプレゼントしていただいたのだが、これは面白い。もっと早く読みたかったのだが、『犬身』がなかなか終わらなかったのだ。
 待合室のテレビに黒柳徹子が登場。あの人、素顔は美しいのに、なんであんなに厚化粧。テレビに出る人、メイクアップの代わりにお面をつければいい。電車で化粧をしてる女の子たちも面倒だから、みんなお面をつければいい。どうせ、自分の顔で勝負するんじゃないんだから。
 待合室でもお国言葉の花盛り。全国から評判を聞いて代々木山下医院に集まってくるのだ。さすが、現代のブラックジャックと呼ばれる山下賀正先生の治療施設だけのことはある。
 名前を呼ばれて検査室へ。頚動脈エコー。首を押さえるから、げほげほと咳き込む。そうなると、技師さんは優しくしてくれる。やっぱり検査技師は女性の方がいい。10時半、全身骨レントゲンと骨密度検査。こちらの技師は男性。レントゲン室が狭いから、ボクも技師さんも大変。ほとんどアクロバット。
 11時より山下賀正先生による診察。いつもの通り、丁寧に時間をかけ、説明してくださる。骨密度が3パーセント上昇。末梢血管の石灰化が改善されている兆候。頚動脈の内空は確保されているので、頭脳の血流量は問題なし。手指の関節が破壊されている。頚骨にも若干の破壊。これは仕事が影響している。先生が漫画家に多い症状というようなことをおっしゃると、コボちゃんがこの人のは漫画ではないんですけど、と笑わせる。いや、ボクのは漫画です、とそれとなくフォローする。血中カルシウム濃度の上昇が気になる。アルファロールの減量を検討。採血はビタミンDの測定。来月のシャントー外来を予約。
 ランチはチャンポンの店でネギチャーシューラーメン。海苔が豪華に入っていて、チャーシューは立派。スープがこってりでおいしい。これで辛ければ最高。
 帰り道は蝉の声を聞きながら。夏の復活です。帰宅したら、すぐにキジバトポッポの様子を見る。レースのカーテンを引いてあったので、暑さでばててはいなかった。篭の鳥を守るのは人間の責務。
 時間まで『ありがとうアリーナ』の執筆。書き出すとすぐに夢中になれる。けれども、他にも仕上げなくてはならない原稿がいくらでもあるのだ。BGMはクラプトン、ジョージハリソンとサンタナ。
 午後5時、心臓エコー検査。検査技師は可愛いお嬢さん。ボクのお星様スニーカーを可愛いといっていた。ボロボロの普段履きなのに、可愛い女の子には、世界のすべてが可愛く見えるのかもしれない。朝からずっと検査続き。これは心の健康のためでもある。
 いつもの透析。朝から動いていたので、よく眠れる。小川先生が心臓エコーの検査結果を伝えてくださる。相変わらず丁寧な説明と対応で頭が下がる。前回の検査結果以来の変化はないので安心。ただ、同じ心臓エコー検査でも、慶應義塾病院との精度の違いは仕方がない。なんせ症例数の数字が天文学的に違うし、指導している医師の質も違うのだから。これは代々木山下医院にも共通することだが、病院の実力は症例数に正比例する。待たされないを理由に暇な病院にいくのは考え物。それで運命を左右されることがあるのだ。例えばボク。その昔、医者選びに失敗していなければ、別の運命が待っていたのかもしれないのだ。良い悪いは別の話ではあるが。
 帰宅すると、留守電に鳩山総理からのメッセージが入っている。けれども、よく聞くと、アイアムソーリーとかいっていて、オイケン。本当にオイケンは政治家の声色をつかんでいる。もちろん、本人は鳩山の真似をしている及川健二ですと断っているところが彼らしい真面目さなのであるが。
 ラジオをBGMにビールを飲んで熟睡する。明日は早起きなのである。
▲ レントゲン息をとめたらはいチーズ

◇ 東海道コース 関到着 関を通過しました。 次は坂下。

0926・土・伊勢湾台風から50年・
 小学5年生のボクにとって、伊勢湾台風で水浸しになった風景は強烈で悲しかった。永田町小学校の5年3組のクラスで支援物資を集めたことを思い出す。中部盲導犬協会の名古屋訓練で、地下鉄の入り口が浸水に備えてしっかりとガードされているのを知って、名古屋での伊勢湾台風は遠い出来事ではないことを実感したものだった。そして、その中部盲導犬協会の訓練士候補生だったカンちゃんのアリーナドッグスクール・あんど・ドッグカフェの、今日は2周年祈念ワンちゃん合宿に参加するのだ。
 4時から起きてパソコンは日記と原稿執筆。7時からはTBSテレビ、サタズバを聴く。ケンちゃんと管直人国家戦略担当大臣が対談をしている。このふたり、古い友人。サタズバは民主党や社民党との連携を尊重している。ふたりの対談を聞いていたら、管厚生大臣時代に、その活躍ぶりにケンちゃんと拍手を送ったことを思い出した。福知山脱線事故の裏側でどのような情報漏洩があったか明らかにされたが、新政権の元で、過去の政権と役人の悪事が次々に暴かれていくことを期待する。
 コボちゃんはアルルのドライシャンプー。ネコドモは別宅へ。キジバトポッポはひとり窓辺のアスレチックでお留守番。誰も邪魔しないから、ひとりで家の中を散歩して遊んでいればいい。
 10時過ぎ、クオリスで出発。志の輔落語をかけて笑いながらいく。
 茂原のとあるホテルとドッグランに28家族とワンちゃん40頭の現地集合。まずは昼食。これがなかなか味がいい。
 午後1時半より、ワンちゃん40頭の運動会。ボクもアルルと一発芸の披露で参加。盲導犬ごっこをするが、15点満点で11点。アルルはイトコのワンちゃん、アリーナが近くにいるもんだから、ずっと鼻を鳴らしていて、恥ずかしいったらありゃしない。アリーナとアルルは本当に姉妹のように仲良しなのだ。
 1時半に始まった運動会、ワンちゃんの鳴く声と人間の笑い声とツクツクボウシの鳴き声が渦巻くまま、5時に終了。千葉県茂原のヒルトップにあるドッグランには涼しい風が吹いていた。
 運動会が終わっても、8頭のレトリバーが集合。イエローラブはアリーナ。ブラックラブのサンタは男の子で、アルルに乗りたがって仕方がない。他にチョコラブもいるし、スタンダードプードルも仲間になっている。太目で短足のアルルは、少し離れた場所でボールが投じられるのを待っている。自分で考えてハンディキャップを克服しようとしているのだ。みんな、ボールを追いかけて全力疾走。ボクの目の前を駆け抜けていくのだが、まるで競馬の地響き。その集団を追いかけていくチワワ1匹。大型犬はチワワを傷つけないよう、巧みに遊ぶ。イヌたちは、人間がハラハラするような遊びをしても、喧嘩もしなければ怪我もしない。自由に遊んでいるイヌほど安全な存在はない。ボクは柴犬の抹茶ちゃんと仲良しになる。
 急な下り坂をアルルと下って、ホテルへ。ボクらとアルルにとっては初めてのホテル泊まり。でも、ボクらは盲導犬アリーナといつも旅をしていたから、イヌとホテルに泊まることに、全く違和感がない。そして、アルルも盲導犬のように静香にしていられた。
 ワンちゃんも泊まれるホテルが売り物だから、掃除は行き届いているし、イヌの匂いはまるでしない。かなり清潔である。従業員もイヌが好きで、イヌ連れ出勤の職員もいるとか。
 参加者全員で会食。ボクとコボちゃんのテーブルはカンちゃんユカリちゃん夫妻と一緒。ドッグスクールとカフェのオープン2周年と、その事業の成功を祝って乾杯。カンちゃんこそ、盲導犬アリーナの訓練士で、また彼にとってアリーナは最初に仕上げた盲導犬だったのだ。それ以来、ボクとカンちゃんの間には友情が芽生えている。
 食事はワンちゃんも全員集合。これがまた面白い。隅っこで1頭が吠えると、すぐに伝染して、大きいの小さいのが次々に自己主張。けれども、ボクのようなイヌ好きにはたまらない。とにかくイヌが近くにいて、楽しく吠えているだけで、もう幸せになってしまうのだ。
 満腹で部屋に戻ると、たちまち熟睡。朝の4時から起きているので、落ちるように眠ってしまった。
 夜中に目覚めると、アルルがボクとコボちゃんのベッドの真ん中で寝息をたてていた。さすがアルル、準盲導犬としてのマナーを守っている。カーペットの自分のベッドを出たり、人間のベッドに上がったりはせず、きっちりと自分のポジションを守っているのだ。ワンコまみれの一日だった。
▲ 鱗雲夕陽追いかけ犬の影

0927・日・
 ベッドが変わっても同じ時刻に起きてしまう。もう、これは習慣というよりも条件反射である。でも、パソコンはないし、何をしていいか分からないので、ケータイで遊ぶ。
 時間がきたのでアルルとコボちゃんを起こして朝食へ。しっかりとした朝御飯。アルルは朝御飯を食べたし、隣にカンちゃんユカリちゃんとアリーナがいるものだから嬉しくて仕方がない。ボクも満腹になったら生理的反応。
 ホテルのロビーにも小さなドッグランがあって、アルルとアリーナはその中でくんずほぐれつ。ロビーにいると、次々に珍しいワンちゃんが到着。サルキーとかバーニーとか、ボクの知らない犬種ばかりで楽しい。けれども、こういう場所にくるワンちゃんだから、どのコもしっかりと訓練されていて、お行儀がいい。
 チェックアウトの後、全員集合で記念撮影。人間は問題がないが、ワンちゃんたちのポーズがなかなか決まらない。ボクの隣は柴犬の抹茶ちゃん。やっぱりボクの匂いをかいでいる。小さくてふわふわで可愛い。アルルはボクにぴったりと寄り添っている。
 全員集合の後、カンちゃんユカリちゃんとアリーナ、そしてボクら夫婦とアルルで記念撮影。カンちゃんたちは明日からロンドン。アルルがアリーナを悲しそうに見送っている。
 合宿メンバーは自然解散。コボちゃんはホテルの玄関で枯葉蛾を発見して感動していた。どこからどう見ても枯葉にしか見えないからだ。葉脈も緑の部分も、完璧に本物のコピーとなっている。きっと、自然界にも天才画家がいるのだろう。実はボクも枯葉蛾の標本を所持していたことがある。
 ボクらはクオリスに荷物を残してドッグランへ。扉をくぐるとワンちゃん天国。早速ゴールデンのマロン君とサーラちゃんと仲良くなる。
 大型犬も愛玩犬もみんな巧みにハードルを跳び越して遊ぶ。そこでアルルも挑戦するのだが、何度跳んでもお腹がつっかかる。太っているのと短足が原因なのだ。

 アルルはバーニーのコイヌとも仲良しになる。このコイヌ、まるで生きているヌイグルミだそうで、コボちゃんが感動していた。まだ小さいが、どれだけ大きくなるのだろう。
 ここでいちばん大きいのがグレートデン。堂々として落ち着いている。アルルのお尻には9歳のキャバリエのおじいさんワンちゃんがくっついている。近所に仲良しのブラックラブがいるらしい。アルルもそうだが、ワンちゃんたちは犬種によって好き嫌いが生じる。もちろん、苦手な犬種でも、固体によっては仲良しになることもある。
 今日もツクツクボウシが鳴いている。ワンちゃんばかりでなく、人間同士もリラックスしているから、すぐに仲良しになる。小さな女の子とゴールデンのコンビがボクの隣で遊んでいる。ボクの座っているベンチに洋服を着た小型犬が跳びあがり、しきりにボクの匂いをかいでいた。
 遠くで近くでイヌの声。嬉しくてたまらない。これまでボクは一度もイヌを怖いと思ったことがないし、噛まれたこともない。イヌは人の心が読めるから、こちらが警戒心さえ抱かなければ安全なのだ。とはいえ、心の病んだワンちゃんもいるから、その気配は察知しなければならないが。
 昼になったら、空腹。秋風にあたっているせいだろうか、やたらに腹がへる。ホテルに戻って食事。味もサービスも悪くない。値段も良心的だからリピーターも多い。東京から2時間以内でこられる場所だ。ボクらもリピーターになるかもしれない。
 コボちゃんとアルルはまたまたドッグランへ。ボクはクオリスの中で昼寝。面白い夢を見た。
 5時になったら丘にチャイムが流れる。やっとコボちゃんとアルルが戻ってきた。
 帰り道も渋滞。その中へ暴走族がけたたましく行進していく。ああ、ダサイ族。あんなクラッチ操作をしていたら、バイクが可哀想。バイク好きのボクとしては、とても口惜しいのだ。ダサい族、ほんとにダサイぞ。
 帰宅したらメールがたくさん。キジバトポッポを肩に乗せ、キーボードを叩く。キジバトポッポを驚かさないように静香に叩くから、ボクの指にもよいかもしれない。きっとポッポは自由を楽しんでいたことだろう。鳥篭に入ってもらい、ネコドモを連れてくる。
 疲れた。襖を閉め、ピンクフロイドをかけて眠る。それにしても、またまたワンコまみれの一日だったなあ。
▲ 幸せは遠く近くに犬の声



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