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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2009年8月17日~23日
0817・月・
 いつものラジオをBGMにパソコンを開く。ボブディラン、あわや逮捕される。職務質問をした警察官が誰もボブディランを知らなかったのである。確実に時代は流れ、人の心は移り変わる。
 北風だろうか、涼しい朝を歩く。TBSラジオのスタンバイでは簡単なクイズをやっている。すぐに分かったが、外だからメールができない。
 いつもと違うコースでアルルを盲導犬にして。初めての道だったが、アルルは落ち着いてボクを誘導した。昔、アリーナと歩いた道である。ハーネスとリードの違いはあっても、記憶が戻ってくる。他のワンちゃんたちと擦れ違うが、アルルはまるで反応しない。小さなワンちゃんに吠えられても、夢中で歩いている。
 豪徳寺の花壇でアイスコーヒー。ボクの座っている背中をいろいろな色の天道虫が歩いている。コボちゃんがその色やホシの数を観察する。花の下では、蟻の軍団が芋虫の狩をしている。コボちゃんが芋虫を助けるというので、やめておけ、と伝える。たとえ小さな花壇ではあっても、そこは野生の王国なのだ。直進してきた団子虫が、芋虫と蟻の戦いを察知したのだろう。いきなり直角ターンをした。ふたりで虫の世界を観察していたら、
「仲が良いのね」
と知り合いに冷やかされる。
 帰り道の遊歩道。いきなり、あの恐ろしいクマゼミの声が落ちてきた。すぐに録音する。たった一匹でこの騒音だから、集団でやられたらたまらない。
 コーヒータイムの後、パソコンあれこれ。BGMは高校野球。と、いきなり津波注意報。沖縄で地震があったのだ。被害なし。小さな津波が注意報と同じタイミングで到達していたらしい。やはり、津波はクマゼミよりは恐ろしい。
 最近はやけに早起きで、どうしても昼間に眠くなってしまう。仮眠から目覚めたら、野党みたいになった麻生太郎が、総理でもない人間にあれこれ質問している。麻生太郎の棒読みが気になる。きっとフリガナがふってあるのだ。
 執筆あれこれ。どれもなかなか形にならない。あまり時間がないが、彩色作業。季節が乾いてきたので、そろそろ絵も仕上げなくてはならない。
 透析中、またまた沖縄で地震。津波注意報も出るが、朝と同じで津波はなかったらしい。けれども、こればっかりは狼少年とは違うのだ。最悪の事態は想定しておかねばならない。と、またまた地震。今度は北九州。日本列島、寒くもないのに震えている。
 透析中はずっと眠っていたが、真打競演だけは起きていた。テツ・アンド・トモが面白かった。桂竹丸も悪くない。
 透析終了時、またまた不整脈。体重も引けている。ダイエットしているつもりはない。でも、筋肉だけは落としたくない。
 帰宅してビール。新聞連載童話の依頼があったので、祝杯。新聞で毎日の連載は楽しい。絵本「まちがしあわせになったよる」が評価されたのだ。
 遊んでいるキジバトに鳥篭を見せると、自分で入っていく。キジバトポッポはボクの部屋が安心できるらしい。サンルームで安全確保をして、ネコドモを入れてやる。ネコドモ、キジバトの存在に気づく気配もない。
 24時半、ラジオ深夜便で藤沢周平作品「思い違い」最終回の朗読。結末は予想した通りのハッピーエンド。これぞ藤沢作品の良さである。予定調和と思えないのが藤沢作品の清らかさ。
 襖を締め切り、キジバトを枕元に眠る。またまた早起きをしてしまう。
▲ 散歩道天道虫の髪飾り

◇ 東海道コース 藤川到着 藤川を通過しました。  次は岡崎。

0818・火・
 キジバトポッポと目覚める。朝7時、関東地方に地震。最近やけに地震が多い。日本列島が小まめに地震エネルギーを放出している証拠だろうが、いずれにしても巨大地震だけはお断りしたい。
 コーヒータイムの後、コボちゃんは出勤。ボクは17文字の原稿をまとめる。ボクがパソコンを操作するとその音声に合わせてキジバトポッポがボーボーと鳴く。パソコンとキジバトに囲まれて幸せな気分。
 世界陸上100メートルでボルト世界新記録は9秒58。時速にすると44キロ。環八だって走れるぞ。円周率を2兆桁まで計算。日本のコンピュータの信頼性と優秀さを世界にアピール。ギネスブックにも申請したとか。この小数点以下を普通に読むと、8万年かかるという。誰が読むのかね。世界のあちゃらこちゃらで記録が更新される。終わることなきトライアル。
 メールの返信。まだまだ返事のできていないメールがあって、あせる。新聞連載童話の依頼をありがたく受ける。原稿だけではない。1ヶ月、毎回絵もかくのである。電話での打ち合わせ。来週は対面しての打ち合わせとなる。
 いよいよ衆院選公示。途端に報道に元気がなくなる。遠慮会釈なしに批判してやればいいのに、妙に公平。末端の候補にまで気を遣っているのは、どうやら法律があるため。それにしても、政権与党の思うままになっているような気がする。麻生太郎、やけに元気。棒読みのスピーチが気になるが、責任力だけでなく、漢字力も疑われたくないのだろう。それにしても、やけに自信満々なのが気になる。解散してから40日も経過しているので、国民は過去4年間のことを忘れてしまった、とでも思っているのだろうか。民主党のマニュフェストをばら撒きと批判しているが、あんたのやってたことはばら撒きではなかったのか。鳩山代表の言葉を借りるわけでもないが、責任力が聞いて呆れる。一日も早くあの人物の泣きっ面を拝みたい。
 習作をあれこれ。おえかきデスクに向かうが、集中力に乏しい。毎朝の早起きの影響か、やたらに眠い。といっても、中途の仕事ばかりなので、気分に引っかかっていて、眠ることもできない。集中力欠乏のまま、習作を続ける。
 韓国の元大統領、金大中氏逝去。70年代、彼の死刑免除の嘆願書に署名したことを思い出す。ノーベル平和賞をもらったから、ということではなく、記憶に残る政治家だった。ご冥福を祈る。
 絵本「ネコのしつけ」のテキストをチェック。しばらく時間を置くと、欠陥が浮かび上がってくる。手直ししたテキストを送信。
 コボちゃんの帰宅が遅かったのは残業のせい。途端にボクの睡魔が炸裂。ベッドに倒れこむ。気がついたら、須磨佳津江アナウンサーのラジオ深夜便が始まっていた。
 冷奴でビール。ベッドに入って先日亡くなった水泳の古橋さんの文化講演会の録音を聴く。1987年の録音である。かなり無茶苦茶な青春時代に笑う。いつの間にか眠っていた。枕元にはキジバト。襖の向こうにはネコ。地球上すべての生き物の責任は人間にある。
▲ 棒読みは振り仮名ふってあるからね

0819・水・
 5時に目覚め、髭剃り。散歩に出る。アルル、ますます盲導犬ごっこをうまくやる。擦れ違う人、間違いなくアルルを盲導犬と間違えている。愉快。
 いつもの花壇でマクドナルドのアイスコーヒー。ハンバーガーは食べないが、コーヒーだけは飲むのです。そういえば、今週のおはよう一直線はマクドナルドのCOが出演していて、経営のノウハウを語っている。でも、ボクがマクドナルドのコーヒーを飲む理由は、いつもの花壇の隣だから。
 TBSラジオのスタンバイのクイズの答えは多摩テック。よく遊びにいった場所で、懐かしい。来月で消えてしまうのは残念。内燃機関で動く乗り物たちは、エコの時代にはふさわしくないのだろう。
 遊歩道を戻る。途中、ストレートコーテッドのジョニー君にアルル、遊んでもらう。ストレートコーテッドのジンベイ君が死んでしまってから初めて、アルルはこの犬種と遊ぶのだ。どうもアルルのワンちゃんへの好き嫌いは犬種によるらしい。苛められたり吠えられたりした犬種はいつまでも覚えていて許さない。たとえ、他のワンちゃんでも、種類が同じであると、最初は喧嘩腰でいく。コービーなども好きではなかったのだが、最近は気のいいコービーに連続して出会っているので、今はコービーと見ると構える、ということはなくなった。アルル、気のいいイヌではあるが、喧嘩っ早いところがあるのだ。もしかしたら、ボクと似ているかもしれない。アルル、ジョニー君がよほど気にいったのだろう。珍しく、わんわんと吠えながら遊んでいる。飼い主さんも親切で、アルルに遊ばせてくれたのだ。
 帰宅しておえかきデスク。習作は昨夜の続き。今朝は集中できた。練習をしておいたので、一気に下絵のラフが出来上がる。けれども、コボちゃんに見せると、あれやこれやと指摘される。仕方がない。目の見えている人の意見は聞かなければならない。
 ギターとアンプの掃除。ソフトケースを取り出す。古いギターを拭いてやる。楽器磨きだと、すぐにつるつるになる。ひさびさ、フェンダーのプレシジョンは重い。試しに鳴らしてみると、いい響き。でも左手の自由が効かなくなったボクには不用。別れるのは寂しいが、仕方がない。
 13時半、田辺親子くる。ベースギターとアンプをプレゼント。弘典君と一緒に長男のゆうすけ君もくる。ゆうすけ君、元気だった。田辺さん親子とビートルズ談義をする。弘典君だけでなく、ゆうすけ君もギターをやるといい出した。エレキギターとアンプが3セット。うまく使ってもらいたい。田辺親子との楽しい時間だった。
 透析前、ホルター心電図装着。これで24時間、胸のあちらこちらに電極をぶら下げ、腰にはレコーダーをガンベルトみたいにして歩くのだ。おかげでボクの心臓の24時間をすべて記録してもらえる。不整脈のチェックもできる、というわけ。担当看護士はHさん。ボクのことをよく把握していてくれる。インフルエンザにはかかってないから安心してねと伝える。どこかの病院では、新型インフルエンザの患者さんは入れてあげません、なんて貼り紙がしてあったと聞いたが、その内容はたちまち修正されたらしい。診察拒否なんかしたら、それこそお家断絶、医師免許剥奪だ。
 世間は新型インフルエンザでほとんどパニック。途端にマスゾエでございマスゾエさんがしゃしゃり出てきて、テレビで何かしゃべっている。おいおい、こんな騒ぎになったのは、あんたの油断のせいではなかったのか。
 透析中の楽しみはニュースチェック。テレビもラジオも、あちらこちらの放送局を見て回る。麻生太郎、街灯演説でやたらに謝っている。鳩山に対するときの態度とはえらい違いじゃないの。それとも、野党からいわれたから謝罪してるのかな。でも、あれでは応援されてる候補だって迷惑な気がするけれど。気になるのは社民党の福島さんの演説。もう少し文学的にやってよ。応援してんだからさ。なんなら、レトリック、お手伝いしてもいいんだけど。あはは。冗談です。レトリックの相談は田中康夫さんにするといい。
 帰宅したら、キジバトポッポに入れ替わり、ネコドモが遊んでいた。田辺さんにいただいたトロの刺身を食べる。よく冷えた白ワインがうまかった。夜になると涼しい。自然の風で眠る。それでもまだ暑いのか、ネコドモはボクのベッドにはやってこない。
▲ いく夏を惜しんで歌う蝉の群れ

0820・木・
 5時に起床、直後に散歩に出る。エネルギー源はリポビタンDゴールド。速足で歩く。コボちゃんは朝から勤務なので、忙しい。いつものようにノロタラとは歩かない。ボクはついていくのに必死。でも、速足はホルター心電図チェックには最適。途中、頭の上で鋭い鳴き声がして、見上げると鮮やかに緑のインコがペア。でも、ゆっくりと観察している暇はない。おそらく、豪徳寺の境内で繁殖しているグループのメンバーだろう。
 帰宅してオロナミンCを飲む。これで朝のエネルギーはOK。コーヒータイムのコーヒーはいつもブラック。還暦を過ぎると1キロのダイエットにも苦労する。食べなくて歩いても痩せられないのである。でも、ここのところで、やっと1キロの減量に成功した。
 コボちゃんは出勤。ホルター心電図のために、みっちりと筋力運動を30分間。びっしょりと汗をかく。
 パソコンに向かい、日記やメール。BGMは高校野球。ところが、いきなり政権放送となる。関東地方の候補者の経歴が愉快。聞いていると、確かにすべての人に被選挙権が開かれていることを納得。各政党の政権放送も面白い。どれくらい練習したのかなあ、なんて想像しただけで笑える。ことに若い女性議員と麻生太郎など、ほとんど売れない漫才レベル。麻生さん、政治家をやめたら、絶対にコメディアンとしてデビューするといい。笑わせることはできなくても、笑いものになること請け合い。
 午後はひたすらパソコンに向かう。やること、考えることがいくらでも出てくる。パソコンの音声モニターに、キジバトポッポがボーボーと歌って応える。自由に空を飛んでいる方が幸せに決まってはいるが、こうして人間と暮らすこと、どう思っているのだろうか。毎日のように考えることではあるが、飛べないキジバトの幸せを願う。世界の出来事すべての責任は人間にある。
 シェリルがカナダから戻ってきて、何かお土産を送ってくれたらしい。彼女、ボクの絵本の英語版をカナダの友人にプレゼントしたらしいのだ。メールに返信した途端、玄関チャイム。シェリルからだった。メールの返信に、コボちゃんが帰宅してから味わうと書いたのだが、やけに軽い。中身は何だろう。
 新聞連載の依頼で、「盲導犬バジリコ探偵団」の新シリーズを書くつもりだったのだが、昔のシリーズを読み直して、思っていたよりもつまらなかったので、やめる。
 午後6時までホルター心電図装着。胸のあちらこちらについていた電極を外すとスッキリする。腰のベルトにかけていたレコーダーも外す。
 コボちゃん帰宅。途端にボクが眠くなり、ベッドに倒れこむ。熟睡。夜中に目覚めてから、土曜日の日本点字図書館イベントの準備。フリートークではあるが、メモを制作。青木アナウンサーと逆瀬川さんに送信。あとはNHKラジオの名インタビュア、青木裕子アナウンサーにお任せするだけ。
 コボちゃんがやけにいい匂いをさせている。近寄ってみると、乾燥した海草をいじっている。これがシェリルからのお土産だった。ビクトリア海岸の特産品らしい。それとメイプルシロップ。ボクはお菓子だと思っていたので笑う。シェリルには、すぐに食べるといってしまったのだ。
 ビールを飲んでベッドに入ったら、もう3時を回っていた。
▲ 汗かいて速く歩いて心電図

◇ 東海道コース 岡崎到着 岡崎を通過しました。   次は池鯉鮒。

0821・金・
 5時40分にカラスの鳴き声で起こされる。キジバトポッポのいる窓辺で激しく鳴いているのだ。かなり離れてチョンワガラスも鳴いている。どうやら今朝はカラスの大集会。激しく鳴き交わしながら、複数の羽音が右から左へと移動していく。心配になって様子をうかがうと、キジバトポッポは落ち着いていた。
 散歩はいつもの時間より遅れて。日差しが強いので日陰を選んで歩くため、盲導犬ごっこはしない。アルルは不満そう。
 豪徳寺のいつもの花壇に着くと空腹。花壇に座り、モスの焼肉ライスバーガーを食べる。熱々でうまい。
 すぐ目の前で民主党の小宮山洋子候補が街灯演説をやっている。その昔、この人と、とあるシンポジウムで同席したことがあるのだが、ご本人は覚えてもいないだろう。かなりの人数の選挙部隊が動員され、マニュフェストのノーカット版を配っている。けれども、コボちゃんの観察によると、もらう人は多くない。グッドタイミングでイヤフォンからはTBSラジオのスタンバイ。リスナーの選挙運動に対する苦情を読んでいた。
「こちらの仕事も知らないくせに、お仕事ご苦労さんとは余計なお世話」
と森本アナウンサーが読んだ途端、小宮山洋子が
「お仕事お疲れ様です」
とスピーカーから呼びかけていて、笑う。
 ボクの目の前にも選挙運動のアルバイト。チラシを配っているのだが、こちらを盲人とあなどり、近づいてもこない。コボちゃんが、「あのアルバイト、人を見る目がないわね」の一言。まあ、白杖をついて、暢気なクロイヌを従え、うつむいてモスバーガーを食べている盲人と観れば、選挙権さえ持たないのではないかと疑うのはあさはかみつけ。あはは。アルバイト、せいぜい働けよ。小宮山洋子だろうと、森山良子だろうと、今回だけは民主党ということだけで入れてやらないでもないから。でも、比例代表では別の政党に投票しますけど。
 それにしても、選挙に夢中なのは候補者とマスコミだけかもしれない。どうやら、世間は既に決めているらしく、やけに冷静なのだ。
 帰宅していつもの朝の運動と日記。パソコンあれこれ。愛育社から2010年のカレンダーが届く。コボちゃんと仕上がりをチェック。愛育社の伊東社長から電話があったので、コボちゃんの感想を伝える。人によって感じ方は様々。何がベストなのか、簡単には結論できない。
 昼前、すずらん通りの「英」に直行。カウンターはほぼ満席だったが、お客さんがずれてくれ、ボクらふたり分をあけてくれた。ボクはこの店で初めて「サッパリ」を注文。うまかったが、やっぱりさっぱりの豚骨スープは物足りないかもしれない。でも、サッパリのおかげで、焼き豚がとてもおいしく感じられた。「英」は今でも東京で五本の指に入るラーメン屋の人気をキープしているのだろうか。人もマスコミも飽きやすい。けれども、ボクはおいしいので今も通っている。店の人と言葉を交わすと外に出る。日差しを浴びてのミニソクトクリームが旨いのは、サービスだからではない。でも、サービスは嬉しい。
 汗びっしょりで帰宅。パソコンあれこれ。メールもあれこれ。あっという間に時間が過ぎていく。デイキャッチは宮台先生と福岡伸一先生のダブルコメンテイター。生命の動的平衡理論は学問にパラダイムシフトを与えたかもしれない。社会学も経済学も動的平衡理論を導入すると説明がし易くなる。福岡先生はエコについても動的平衡で説明する。炭素の動的平衡については人類はかなり無謀な関与をしている。温暖化の原因もここにある。福岡先生、麻薬についても、動的平衡でうまく説明をしていた。この動的平衡理論を理解すれば、我々はもう少し自分や宇宙のことを、もっと信頼していいのだと思えるようになるのかもしれない。
 病院への迎えは別府さん。レントゲン室にも連れていってもらう。着替えも手伝ってくれる。彼女にはいつも助けられている。玄関を開けると、アルルが大歓迎。キジバトポッポは窓辺のアスレティックで静香にしていた。猛烈な蒸し暑さ。コボちゃんが帰宅したときのため、冷房を入れる。窓を閉めようとしたら、羽音。キジバトポッポかと思ったらジジと鳴いて闇に消えた。カーテンにしがみついていた蝉だったのだ。
 ボクは疲れてすぐに眠る。コボちゃんは飲み会。目覚めたら、いつの間にか帰ってきていて、キジバトポッポとネコのキロンが入れ替わっていて驚いた。
▲ 昼下がりソフトクリームとろけいく

0822・土・
 5時、キロンの鳴き声で起こされる。でも、キジバトポッポは落ち着いている。あの鳴き声がネコのものであると知っているのだろうか。
 コボちゃんは二日酔いかもしれない。なかなか起きなかったので、散歩に出るのが遅れる。今日も蒸し暑い。涼しくなるといったのは、どこの気象予報士だったのか。それとも、ボクの聞き違い。
 遊歩道でコーギーのメイちゃんに出会う。でも、アルルは暑くてばてているのか、ちっとも遊ぼうとしない。メイちゃんだけがはしゃいでいた。
 今朝の豪徳寺駅前は静香。候補者たち、週末はどこで街灯演説をするのだろう。
 アイスコーヒーはマクドナルド。けれども、チキンバーガーはモス。これが本日のブランチとなりました。
 デイパックで販売書籍を背負う。日本点字図書館には駐車場がないので、電車でいくことにしたのだ。コボちゃんは紙袋に販売書籍を入れている。考えてみれば、宅急便で送ればよかったのだ。これではまるで行商人の夫婦。高田馬場駅から日本点字図書館まで、とぼとぼ歩く。
 日本点字図書館に到着すると、職員の皆様が歓迎してくださる。すぐに会場控え室に。小野副館長、企画の逆瀬川さん、青木裕子アナウンサーと挨拶。青木さんから、サプライズで山田誠浩アナウンサーがボクの文章「やっぱり今がいちばんいい」を朗読してくださると聞き、喜ぶ。山田アナウンサーとご挨拶。すぐにリハーサルを拝聴。本当に自分が書いたのかと疑う。それほど山田アナウンサーの朗読は素晴らしい。名人にかかると、すべてが名文に思えてくるから不思議。
 控え室で青木アナウンサーと弁当を使っていると、いきなりどへたな歌声。逆瀬川さんとの打ち合わせもぶち壊す。モニターのボリュームが上げてあって、頭がおかしくなりそう。そういえば、指笛の練習の音もやかましい。これはあまりいい兆候ではないな、と直感。いやな予感がしたのである。
 13時半開演、『NHKウィークリーガイド』1000号記念コンサート』日本点字図書館にて。青木裕子アナウンサーの朗読と指笛のコラボと謳ってあるが、さあどうなるのか。一度、この人物の指笛を強引に聞かされたことがあったのだが、耳を塞ぎたい代物だった。ボクは青木裕子アナウンサーとトークショウ。映画音楽談義をすることになっている
もちろんボランティア出演である。
 フリートークについては、事前にメールでメモを送ってあったので、うまくいく。皆さん、笑ってくださった。山田誠浩アナウンサーと甲賀佳子さんの司会コンビ、サプライズであると童子に「視覚障害者の皆さんへ」の愛聴者として、わくわくする喜びである。スタートの音楽の挿入もお洒落で、おそらく、ボクがそうであったように、会場の視覚障害者の皆様全員、同じ気持ちで傾聴されたことに違いない。それから、青木裕子アナウンサーと山田誠浩アナウンサーの朗読の見事さ、まさに日本一の美しさで、それをナマで拝聴できる喜びは何より。拙文「やっぱり今がいちばんいい」を山田誠浩アナウンサーに朗読していただいたときなど、不覚にも落涙しそうになってしまった。まさに名人の技である。遠方からおいでの方々も、充分に満足されたことであろう。
 けれども、指笛軍団にはどうにも合点がいかない。あの軍団が、日本点字図書館に対して、どのような貢献があろうと、あの指笛グループと、その孫である幼児のどへたな歌は、許せない。とても人様に聞かせるものではないのである。指笛が魅力的に聞こえる条件はただひとつ。それは開かれた土地、それもシベリアのツンドラのような、どこまでも地平線の広がるような屋外で聞いた場合のみ。日本点字図書館の会議室のような閉じられた空間で聞く指笛は破壊的であり、暴力的であり、ことに聴力に優れた視覚障害者、たとえばボクのような、にとっては苦痛を通り過ぎて拷問としか思えない。ボクは青木アナウンサーとのトークショウのとき、恐怖の指笛を頭上でやられてしまった。そのとき、ボクの鼓膜は破られ、これからはヘレンケラーと同じ境遇で生きていく覚悟をしたくらいであった。つまり、殺人音波兵器にも使用可能な破壊力なのだ。
 家内は最前列で聞かされたが、壁に反響した指笛の波動により、胃袋がむかむかして、文字通り、胸をかきむしりたい衝動にかられた。その夜、就寝した家内はうなされ、ボクは「もう指笛は聞こえてこないから、安心して眠るのだよ」と声をかけ、落ち着かせたほど。これは比喩でも冗談でもない。実際の出来事なのだ。
 古典落語に「寝床」という有名なネタがある。彼らの指笛は、あのお店の主人の殺人義太夫にも匹敵するのである。
 このように感じたのはボクらだけだろうか。おそらくは、かなりの参加者が、ボクらと同じ感想や印象を抱かれたと想像する。指笛軍団には音楽的素養というものが皆無。まず、自分たちの演奏を客観的に評価できない。自分の孫可愛さでステージに立たせ、歌わせたり、目立ちたい一心で、人様にへたな指笛を聞かせたり、まず普通の神経では考えられない。あの図太さと無神経さはどこからくるのだろうか。
 そもそも、音がずれている。彼らの指笛演奏は音楽ではない。その音痴な指笛を集団でやられるのだから、いちいちの音が重なり、不協和音となり、増幅された破壊力で鼓膜に迫ってくる。だから、たとえば最前列の壁際で聞いていたボクや家内はほとんど悶絶しそうになったのである。
未熟者であるこのエム ナマエは、日本点字図書館のためには、いかなる協力も惜しまない。ただ、二度と指笛軍団との共演だけは遠慮させていただきたい。
 件の指笛軍団に怒りを感じる理由はいくらでも挙げられる。彼らが、日本点字図書館や視覚障害者に対してリスペクトの感情を抱いていないこと。あの暴力的な演奏の発表のため、日本点字図書館の場を利用していること。そして視覚障害者にその演奏をむりくりに聞かせていること。そして何よりも許せないのは、日本一の読み手、青木裕子アナウンサーや山田誠浩アナウンサーの朗読と自分たちの演奏が同列と勘違いしている厚顔無恥さである。
 遠くからボクのトークを聞きにきてくださった方もいらしたが、指笛で気分を害されたのではないかと不安。
 元愛育社の山部洋史氏もきてくれて、ボクのプレゼント色紙が当選。お母様の名前を書いて、ゾウの自転車乗りの絵をかく。その他、当選者4名の方々の色紙に絵をかく。
 青木裕子アナウンサーの運転で赤堤へ。青木アナウンサー、あの暴力的な指笛と一緒にされて、やはり複雑な心境。同情する。
 一休みして外出。サングラスの修理ができている。オーダーメイドのレイバンゴールド。本物よりも高価だが、デリケートなので、ボクには不向きかもしれない。でも、お気に入りではあるのだ。修理ができて嬉しい。
 夕食は「鳥ぎん」。砂肝とレバーがおいしくて、指笛の苦痛が癒される。ここのレバー、フォアグラといわれたら、そのまま信じるだろう。五目釜飯で満腹。鳥ぎんでささまちさんご夫妻がいらして、ご挨拶。コボちゃんと満腹で帰宅。
 ラジオ文芸館は政権放送で、朗読があったのか、なかったのか、知らないままに眠りに落ちる。なんだか猛烈に疲れた。
▲ まずき笛耳を塞いで聞きましょう

0823・日・
 早起きをしてパソコンに向かう。5時半のNHKラジオは当世キーワード。「イラネーム」は最近の子どもたちの名前。天使と書いて「みかえる」とか、宇宙と書いて「なさ」とか。ばっかじゃなかろか。親馬鹿もたいがいにせい。そんな人騒がせな名前をつけて、ますます中途退職する小学校教諭が増えていく。「ミートフリーマンデイ」は肉を食べない月曜日。週に一度でも肉を食べなければ、牧畜による温室効果ガスの抑制になるのではないか、というポールマッカートニーの提唱。これにはオノヨーコも拍手。
 パソコンがしゃべると、隣でキジバトポッポが応えて鳴いている。コボちゃんはいつの間にかアルルと散歩に出ていた。ボクは外出する気力がない。これは指笛後遺症だ。忍耐力はエネルギーを浪費するのだ。
 ふたりともゆうべの焼き鳥と釜飯で満腹で朝は何も飲まず、食べず。コボちゃんは勤務へ。パソコンルームにボクとキジバトポッポ。ここだけエアコンを入れる。オープンスペースではアルルとキロンが蒸し暑さの中でごろ寝をしている。ときどきボクが顔を出すと、キロンがふやけた声で鳴いている。これではキジバトに襲い掛かる気力もないだろうが油断大敵。
 国際ジャーナリストのオイケンから電話。13時に、田中康夫氏が渋谷ハチ公前で街灯演説をするという。誘われたが、エスコートもいないし、本日中にまとめておくことがあるので、残念ながらお断りをする。
 決意してパソコンに向かうが、やはり集中できない。指笛後遺症だと思う。頭も身体も重く、うまく働いてくれない。精神を集中できないし、だるい。指笛は恐ろしい。
 幼馴染と電話。昨日の日本点字図書館の甲賀佳子さんのご主人は点字印刷の桜雲社。ときどき、我が幼馴染が店主の和菓子屋「いせや」で買い物をするとか。昨日、甲賀佳子さんとそんな話題になったので、声を聞きたかったのだ。高田馬場は盲人のメッカであると同時に、ボクの故郷でもある。
 海外の同窓生からメールがあり、当時のマドンナの電話番号を教えろとのこと。許可をもらうため、当人に電話。45年の付き合いだから、幼馴染同様、長電話となる。
 渋谷のハチ公前のオイケンから電話。さっきまで、新党日本のチラシ配りを手伝っていたとか。田中康夫氏ともコミュニケーションできてよかった。康夫さんの新党日本には頑張っていただきたい。康夫さんのような強力なリーダーシップによって、役所の単年度会計を撤廃して欲しい。そうすれば、無駄遣いのかなりの部分をセーブできるのではないか。ボクは各政党のマニュフェストで、康夫さんのいっていることがいちばんシンプルで分かり易いと感じている。政治的技術ではなく、当たり前を当たり前に、の理念を形にすれば政治も行政も変わるような気がする。役所や公務員にも、民間並みの緊張と努力を願いたい。とはいえ、政治も利フツではなく、トレンドなのだ。どこが政権与党となろうとも、政権マニュフェストが守られるとは思えない。
 気分転換できたので、パソコンに向かい、明日の打ち合わせに備える。すると、アイディア頭脳が活発になっていて、考えが次々にわいてくる。ぐんぐんイメージが広がっていく。愉快な気分になり、面白いものが書ける予感がする。
 高校野球は話題の投手が投げられなくなり、花巻が敗退したのはまこと残念。宮沢賢治の故郷にはぜひとも優勝して欲しかった。
 コボちゃんが帰宅して、キロンを別宅に連れていき、キジバトポッポを自由にしてやる。コボちゃんはキジバトが室内を歩いているのを見ながらビールでリラックス。ボクはヤクルトの、あまりにふがいない野球に憤慨して、布団をかぶって寝てしまう。というか、少しの仕事で疲れてしまったのだ。やはり指笛後遺症である。
▲ 指笛の傷を癒せぬ日曜日



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