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全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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Author:emunamae
いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2009年7月13日~19日
0713・月・
 執筆の後、お礼状を書く。へたくそな字だけれども、心だけはこもっている。BGMはラジオ。すると、世の中は解散騒ぎ。ブレまくりの総理が別人のようにキッパリと解散総選挙を宣言。以後、ラジオはどこもこの話題。おかげで、都議選で自民惨敗の空気が消し飛んでしまった。もしかしたら、自民は今回の都議選で国民のガス抜きが済んだと判断したのかもしれない。
 日本各地で猛暑日。三重県では38度。東京は33度。とにかく暑い。けれども、風があるので、窓を開放してエアコンには頼らない。ただし、床ではイヌネコがグッタリとマグロ状態になっている。
 スーパーフライが新曲を発表した。期待したいけれど、まだ耳慣れない。
 キリンビールとサントリーが婚約した。哺乳類と鳥類だから、どんなジュニアが誕生するのだろうか。液体産業だから、流れないことを望む。
 コボちゃん眼科勤務より帰宅。ボクは引き続き机に向かう。2010年カレンダーの言葉の執筆。来年度は絵がベストコレクションだから、言葉はすべて新作でいきたい。
 お風呂ラジオを抱いてシャワー。TBSラジオはデイキャッチ。改悪臓器移植法案が通ってしまったらしい。さて、法律で人の生き死にを判断してよいものだろうか。ましてや、他社の死をあてに、事故の延命を望む人生はどうなのだろう。運命を受け入れて生きて初めての幸せではないのか。とはいえ、移植経験のある友人を複数知っている。そしてその人たちが元気であることを心から嬉しいとも思っている。
 いつもの透析。早起きをしたものだから、やたらと眠い。それでも、なんとかNHKラジオの真打競演だけは耳に入れた。ビッグボーイズという漫才コンビが頑張っている。こういう当たり前の漫才がいい。
 帰り道のコボちゃんの話題。窓から侵入してきて、四階のキジバトポッポとデートしている恋人をとうとうコボちゃんが目撃したのである。どうやら、我が家に遊びにきているキジバトファミリーの一羽らしい。室内でコボちゃんに遭遇しても慌てない。コボちゃんを誰だかきちんと認識しているのだ。このキジバトファミリーとの付き合いは長い。ボクが仕事をしているときでも、窓辺にやってきて、小さなラッパのような鳴き声で豆のおねだりをする。鳥類の個人識別能力は驚くべきものがある。コボちゃんが部屋の電気を消してやると、明るい窓から悠然と飛び去ったという。
 帰宅して冷奴でビール。TBSラジオ、アクセスは解散のこと。8月30日の総選挙まで、国民の怒りが持続するかどうか。
 24時半、ラジオ深夜便で藤沢周平作品朗読は「小糠雨」の最終回。この物語、どうやら初体験だったみたい。どこかデジャブ感があるのはこの作家の作品トーンによるものらしい。この人の作品、読者の期待を裏切ることがないので、いつも安心していられる。
 エアコンを消し、窓を開放して眠る。ただし、電子蚊取り線香だけは放せない。
▲ 今となりゃ叱られるべきタイミング
▲ いざビール トリとキリンでおめでとう

0714・火・巴里祭・
ケータイ君よりも早起きをしてやった。いつもの朝の運動と日記。コーヒータイムはゆっくりと。けれども、コボちゃんは時間になったらきっちり出勤。ボクはパソコンに向かい、日記をブログ記事へとまとめていく。この作業は楽しい。BGMはラジオ。すると、梅雨明け宣言、やっぱりね。蝉は梅雨明け使者なのだ。
 朝のFM-J-WAVEでひさびさライアールワトソン博士の名前を耳にする。生命潮流で知られた高名な生物学者で文学博士だ。もちろん、ボクが最も敬愛する科学者である。この人に、どれだけの影響を与えられたことか。それは拙著「夢宙船コペル号」を読んでいただければ分かること。エコエコとお軽く騒ぐ以前に、少なくともワトソン博士の著書くらいは読破しておいてもらいたい。
 最近、ケント・モリという名前をよく耳にする。別名はケント・ジャクソン。日本人ダンサー、25歳。マイケルジャクソンに憧れ、その映像と一緒に踊っているうちにプロになってしまった。マイケルとマドンナが奪い合ったほどのスーパーダンサーであるらしく、マドンナのステージでは、マイケルを追悼して、マイケルに扮装したケントがトリビュートダンスを披露したとか。最近の日本若者、すごい。
 昼まで夢中で執筆。キロンが風呂場に入ったので、扉を閉めたままランチ。キロンはボクの食事でも、自分のものと勘違いをしていて困るのだ。食事が済んで、扉を開けてやると、可愛い鳴き声で悠然と出てきた。
 午後、ずっと執筆でかなり疲れる。除湿も冷房も入れず、ひたすら自然の風。けれども、気温はかなり上昇していたはず。じっとしていても、しっかりと汗ばんでいる。
 女優の山下智子さんから約束のCDが届く。マッサージチェアにかかり、早速に傾聴。待望のCDだったので嬉しい。
 夕方は音声メモをパソコンに整理。2010年のカレンダーの言葉の執筆。普通に表現しても面白くはない。でも、考えるのは面白い。気がつけば夜。
 コボちゃん帰宅。夜食はサラダが中心のメニュー。冷奴で飲むビールが旨い。BGMはTBSラジオのアクセス。子どもが疲れているという話題。魅力的な13歳の少女が電話に登場。女優修行をしているとかで将来が楽しみ。
 自然の風に抱かれて眠る。ただし、電子蚊取り線香はお友だち。とうとう梅雨が明けました。
▲ 梅雨明けと言われなくても知ってたよ

0715・水・
 本日からケータイ君は5時に目覚まし。髭剃りをしながら、おはよう一直線の星占い。なんで気になるのだろう。
 6時からの朝の散歩は途中からお日様が出てきて暑い。けれどもアルルはマジメに盲導犬ごっこ。自分が盲人の主人をリードしなくてはならないことをよく分かっている。
 いつもの花壇でアイスコーヒー。そこへサブちゃん。マキコさんの話だと、昨日は徹夜でシータの看病をしていたとか。サブちゃん、アルルと遊んでくれる。花壇には大きな木があって、そこだけは日陰になっている。軍団のいない時間なので、帰り道は遊歩道。すると、いつもは出会わないワンちゃんたちと挨拶。屋根からは赤ちゃんカラスの声。2羽いるので兄弟だろう。羽をばたつかせて飛行訓練。親カラスが隣で見守っている。なんとも賑やかなこと。遊歩道を歩いていくと、カラスが木の根元で何かを探している。そう、彼らは羽化したばかりの蝉を求めて歩いているのだ。この季節、蝉はカラスにとっての貴重な蛋白源であるらしい。
 帰宅したら汗びっしょり。いつもの朝の運動と日記。BGMはもちろんラジオ。5000回を超えたTBSラジオ、スタンバイにリスナーからメール。ソニーに勤務したポケットラジオの開発者とか。早速スタッフがインタビュー。実はボク、ソニーの愛好者。ラジオはいつもソニーである。ソニーの最大の長所はバリアフリーであること。それは視覚障害者のためであるだけでなく、暗闇での操作性に優れているということ。ボクはソニーのデンスケをかつぎ、日本中を歩き回った経験があるのだ。そして、失明後はポケットラジオの進化と共に盲目生活をエンジョイしてきた。放送で紹介されたラジオは、どれも懐かしいものばかりだった。
 午前中、ゆめぞうイラストレーションの仕上げ。彩色作業。9月のゆめぞうは夕焼け空の牧場。牧童になったゆめぞうが羊雲たちを呼んでいる絵。黄色い空にピンクの羊たち。
 昼はコボちゃん特製の冷やし中華。汗をかきかき、涼しく食べる。
 午後からは冷房を入れる。内陸では猛暑日。東京でも35度はいったのではないか。涼しくなった部屋にキジバトポッポを連れてくる。ネコたちは別宅。踊り場のあちらのドアからキロンが絶叫している。キジバトポッポは窓の外を眺めている。ベランダには別のキジバト。我が家はキジバトの休憩場所でもあるのだ。
 午後3時、月刊「ラジオ深夜便」締め切り。岩坂編集者くる。コボちゃんがフィニッシュをしている間、岩坂さんはポッポを観察している。キジバトポッポは仕事場の環境に慣れたらしく、羽の手入れをしてくつろいでいる。
 ご近所の映画制作者、馬場民子さんが手作りお菓子を届けてくれた。話をしているうちに、彼女の会社のロゴをかくことになる。「ビックリ・バン」がその名称。ビッグバンのもじりである。馬場さんの梅ゼリーは抜群。おかげで岩坂さんとのティータイムが盛り上がった。
 TBSラジオ、デイキャッチに電話参加。とうとうボクのへたくそ17文字が勝ち抜き時事川柳に採用されたのだ。一騎打ちだからチャンピオンに挑戦である。ボクの17文字に放送作家の松崎氏が投票してくれたが、1票差で本戦での挑戦資格はもらえなかった。でもなあ、もしもチャンピオンにでもなってしまったら、次の1週間は地獄だなあ。採用された17文字は「今となりゃ叱られるべきタイミング」。あんまりいい句ではないと思っていたのだが、番組を聴いているうちに、もしかしたらいけるかと思ってトライしてみたのだ。メール送信の直後、電話が鳴って、OKが出た。しかし、エム ナマエとしてのラジオ出演は数え切れないが、生江雅則としてラジオに出るとなると緊張するのが不思議だった。
 いつもの透析。最近、昼ねをしていないのでうとうとする。それでも耳はラジオから離れない。芥川賞と直木賞が決まる。年に二度だから、選ぶ方も忙しいし、選ばれる方もドキドキの連続で生きた心地もしないだろう。当たった人も、落ちた人も、お疲れ様。
 灯台医科学研究所により、新型インフルエンザの正体があばかれつつある。そして、あまり安心できない状況。そういえば、新型インフルエンザについての心配な噂が聞こえているのだが、最近のマスコミは、すっかりインフルエンザのことを忘れてしまったらしい。この冬が心配。
 日本海側、山陰や北九州の海岸線で海面に異常変動あり。前線が関係しているというが、初めて耳にする気象現象である。「フクシンドウ」。海面が上下する現象だが、どんな漢字なのだろう。
 透析からの帰り道、関のお宅に立ち寄り、西瓜をいただく。アルルは関のお宅でもらう果物が大好きなのだ。とかなんとかいっちゃって、ボクらもしっかり食べてます。
 2005年の今日、ボクは旭川医大の笹嶋唯博教授のオペにより、腐り始めていた足を救ってもらった。もしも笹嶋先生に出会えていなかったら、今頃ボクの両足はくっついてはいない。先月の末日、新宿石川病院で笹嶋先生の診察を受けたが、同じ待合室で車椅子に乗った患者さんが奥さんらしきご婦人と手を取り合って泣いておられた。おそらくはあのときのボクと同じ、貴方の足は助かりますといわれたのだろう。彼にとっても、ボクにとっても、笹嶋教授は救世主なのである。
▲ 木漏れ日や空蝉拾う散歩道

0716・木・
 午前中、気持ちのよい汗をうっすらとかきながら、窓辺で仕事をしていたら、遊歩道でエンジン草刈とコンクリート破砕機の音。たまらず窓を閉め切り、エアコンを入れる。
 スタンバイのツキオ灯台名誉教授のレポートはモンゴル。遊牧民の移動住宅ゲルについて詳しく語っていた。スキタイ文明について少し調べたので、面白く傾聴する。遊牧民はすべてお手製。これを地産地消ならぬ、自産自消という。特にフェルトの発明はすごい。
 田中康夫参議院議員が衆院へ鞍替えして兵庫から出馬するという。しかし、残念。兵庫ではボクの1票を投じることができない。けれども、同じ選挙区でのライバルは公明党の大臣経験者。これは厳しい戦いになるだろう。小沢さん、責任とれるのだろうか。
 昨夜の気象現象「フクシンドウ」についてのレポートが続く。たった10分間に1メートルも海面が上下するとはたまらない。これが満潮時であるならば、床上浸水もあるだろう。見えなくても、空気には力があるのだ。
 「ビックリ・バン」のアイキャッチとロゴの制作。映画タイトルも書く。この映画、中身がすごい。いずれ、じっくりと鑑賞したい。
 作品習作。男の子がうまく描けない。近頃、動物ばかり描いていたからかもしれない。絵については、どれだけやっても、これでいい、と思えることはない。
 午後のTBSラジオで軽井沢のピッキオが紹介されていた。軽井沢でお世話になっている星野裕一さんの団体である。野鳥の森のレンジャーが出演して活動を解説していた。ナイトウォッチングでは空と部哺乳類の代表、ムササビの飛行や、夜の星空や蛍が見もの。また、冬の森は枯れ枝なので、野鳥観察には最適だとか。都会人は熊や猪の潜む森に緊張感と新鮮さを覚えるらしい。星野裕一さんのモットーは、木を切らない観光開発。自然のままの軽井沢を大切にしている。ピッキオの存在は、そんな星野さんの思いが形になったもの。
 自民党が迷走している。こうなると、麻生太郎がちゃんとした人間に見えてくるから不思議。それにしても、今度の選挙はどうなるのだろう。自民党に投票しないと地獄に落ちると信じている人たちが存在している間は、この日本は変わらない。けれども、前回の参院選では投票行動が国会に改革を与えられることが証明された。今回の都議選で投票率はアップした。いつか投票率100パーセントを体験してみたい。そして、そういう日本にあるならは、誰も政治が悪いとはいわなくなるのではなかろうか。
 夜はロゴとタイトル制作の続き。新しい作品の習作を何枚か描くが、疲れがあってまとまらない。コボちゃんが帰宅。おかえりなさいを伝えてから仮眠を1時間。猛烈な睡魔だった。目覚めてからパソコンに向かう。
 エアコンを切り、風を入れて眠る。明日はキジバトポッポに仕事部屋を解放して、リハビリをさせてやりたい。
▲ 夏草や吠えるエンジン芝刈り機

0717・金・
 朝から激しい雨。早起きしたが、散歩には出られない。アルルはうなだれてボクのベッド。ボクはパソコンに向かっている。
 雨があがったので、散歩に出る。この時間になれば、軍団の心配もない。雨上がりの道を盲導犬ごっこ。いつもの花壇はもう乾いていた。軍団の心配がないので、帰り道は遊歩道。空蝉が落ちている。
 執筆あれこれ。礼状と書籍にサイン。宛名が正しく読めないと、コボちゃんからダメダシをくらう。で、書き直し。絵本「いつもぶうたれネコ」30冊に絵とサイン。指が痛くなる。
 フランス社会党のオイケンからメール。情報あれこれ。亀井静香さんによれば、衆議院の解散ではなくて、自民党が解散するのではなかろうか、との話。うまいことをいう。後藤雄一さん、前回も前々回も票数は今回と同じだったとのこと。つまり、今回の落選は民主党人気のあおりなのである。前回の参院選では民主党から年金チルドレンが誕生した。今回の都議選でも民主党というだけで、新種のチルドレンが誕生した様子。次の選挙、どんなチルドレンが誕生するのであろうか。
▲ さようなら自民解散ばんらばら

◇ 東海道コース 袋井到着     袋井を通過しました。    次は見付。

0718・土・
 朝7時、ラジオ音声でTBSテレビ、サタデイズバット下村健一レポートを聴く。いよいよ選挙が近い。
 朝の散歩はいつもより遅い時間、豪徳寺へ。アルルを待機させ、デニーズで食事。喫煙関の近くだったが、まるで煙の匂いがない。最近、喫煙家がめっきり少なくなった。ごくたまに歩きタバコの煙を感じることがあるが、それは本当にレアなケースになりつつある。若い頃、まるで蒸気機関車のように煙を噴出して歩いていた自分が恥ずかしい。いや、若い頃の自分は、すべてが恥ずかしい。
 午後、久米宏の「テレビなんですけど」で久米さん、次々にビールのプルトップを引いていく。プシュッと快音の次にトクトクトクとコップをビールが満たす音。こいつはたまらんと、ラジオのスウィッチを消すトラックドライバーやタクシードライバーが続出。久米さん、ちとばかしやり過ぎ。でも、その後に出演した天文学のコミュニケーターが魅力的。宇宙の秘密をあばいたアインシュタインのE=MC2の公式について語っている。そう、これぞ宇宙の秘密。ビッグバンから星の誕生までを説明できる謎の鍵なのである。今年は天文観測年。ガリレオが望遠鏡で天体観測をしてからぴったし400年の記念すべき年なのです。コペルニクスの地動説、ガリレオの土星、ケプラーの法則、ニュートンの万有引力、アインシュタインの相対性理論。人類が星空を仰いだ瞬間がすべての学問のルーツであることは皆様ご存知の通り。熊本でボクが語った「命の誕生と星の誕生」の講演内容を再確認できて満足の時間となる。
 午後3時からはパカパカ行進曲をBGMにおえかきテーブル。エアコンを入れた仕事部屋にはキジバトポッポが歩いている。水浴びのための洗面器が置いてはあるが、ポッポはその縁にとまっているだけ。ボクはポッポを驚かせないよう、小声で笑いながらラジオを傾聴。それでも両手はおえかき作業。ビッグバンではなく、「ビックリバン」のロゴ制作。タマゴから生まれた赤ちゃんゾウというキャッチーなキャラクターを描く。最初はコボちゃんからなかなかOKが出なかったが、やっと満足できる絵柄になる。絵が仕上がったときは、パカパカ行進曲のMVB(モストベリーバカ)が決定していた。
 パソコンルームではアルルが待機。ポッポの存在を知ってか知らずか、じっとしている。東京FMのサタデイウェイティングバー『アバンティ』をBGMにカレンダーのための言葉の制作。ストックしてあるメモを推敲。数ある中から15篇をまとめる。集中していたら、番組は水の環境について。野球中継に回したら、巨人軍が負けそうにない。それで再び東京FM。
 コボちゃんはたまっていた洗濯を始める。洗濯物が屋上に上がったのは夜の9時過ぎ。ボクはコボちゃんのために電話で天気予報を聞く。
 豪徳寺へ出かける途中、赤堤小学校の校庭で爆音と歓声。どうやら大勢の子どもたちが花火大会をやっているらしい。もう夜も遅いのに学校は何をしているのだろうか。疑問を抱いたまま豪徳寺のイタリアンレストランへ。
 隣のテーブルのおしゃべりを肴に白ワイン。でも、おしゃべりよりは愛媛産の岩牡蠣の方が百倍も旨かった。黒毛和牛のたたきも美味で、スパゲッティペペロンチーノは絶品。まだ二度目ではあるが、いい店に当たって嬉しい。
 コボちゃんの話題は乳母車のワンちゃん。老夫婦が老犬を乳母車に乗せて散歩をさせているらしいのだ。そのワンちゃんに赤頭巾をかぶせたら、もっと面白いのに、と不謹慎なことを考えた。
 コボちゃんとほろ酔いで帰宅。汗びっしょりで建物玄関で一休み。本日のケータイ万歩計は1万歩。すると、メールが入っている。開いて呆然。青木アナウンサーからのメールは、アリパパの訃報であった。またひとり、この世界が偉大な人物を失ってしまった。心よりご冥福をお祈りする。
 なかなか眠れないまま、ラジオが鳴っている。ラジオ深夜便はドラマアーカイブだが、内容が頭に入らない。ラジオを消すと、電子蚊取り線香だけが、小さなモーター音を発していて、それが夜間飛行のエンジン音に変わった瞬間、星の王子様の姿が浮かんで消えていった。
▲ 乳母車老犬乗せて老夫婦

◇ 東海道コース 見付到着     見付を通過しました。      次は浜松。


0719・日・土用の丑の日・
 朝の散歩は豪徳寺へ。いつもの花壇でアイスコーヒーを飲んでいると、サブちゃんが通りかかる。これから走りにいくところ。アルル、遊んでもらう。
 帰り道、単独行動の軍団犬と遭遇。一頭だけ、それもママさんでなく、パパらしき人物に連れられているから、軍団行動とは違い、まるで別人ならぬ別犬。けれども、アルルは相手の正体を見破り、たちまちケツをまくり、唸り声。アルルは一度受けた屈辱を忘れることはない。そしてボクもまた、アルル以上に執念深いのである。
 赤堤小学校の校庭から明るい声。大人と子どもたちが机を出して朝食会。そうか、と納得。ゆうべの花火大会の正体が判明。夏休みの学校で親子合宿をやっていたのだ。
 帰宅してパソコンを開く。青木裕子アナウンサーからアリパパ逝去の様子を伝えるメールの着信があった。一読して落涙。アリパパはボクのような人間いは手の届かない存在。本来ならば言葉を交わす機会さえなかったはずのお立場にあった。経済においても、歴史においても偉大な人物である。そして、その偉大さにふさわしい人生の巻く引きであった。尊敬の念に、思わず合掌してご冥福をお祈りした。そしてまた、おひとりになられたアリママを思う。
 入江杏さんのアステアの星のテキストを熟読。法務省が時効撤廃の方向に動き始めたが、まだどうなるかは分からない。限られた時間の中で極悪非道の隕石を追跡するアステア星の坊やの献身に心を動かされる。同時にボクの中で一冊の絵本が浮かび上がった。
 ラジオからは日本の歌曲。「荒城の月」や「ふるさと」が心に染みる。
 とあるベンチャー企業がヒブリノゲンの合成に成功したらしい。これで肝炎など、感染が防げればいい。
 計画から24年、国際宇宙ステーションの日本実験施設「希望」が完成。さて、どれだけのお金をかけたのか知らないが、これから先、何年間使用可能なのだろう。人類にとって、宇宙への夢がますます重要な意味を帯びてくる現在ではあるが、米国が国際宇宙ステーションからの撤退を表明していて、それが気がかり。そういえば、次世代スペースシャトルの噂も聞かない。オバマさん、核兵器廃絶を宣言したのなら、もっと宇宙開発をしましょうよ。
 TBSラジオ、日曜天国が面白い。人を楽しませるためには、物事をいくら大げさに表現しても構わないのだと思わせてくれる。ボクも安心して講釈師並みの演出ができるというもの。だって、コボちゃんがいう。キジバトポッポがクルマと正面衝突をしたとボクが主張するのは嘘だというのだ。誰もその現場を目撃してはいないからである。でも、他にポッポにあれだけのダメージを与える存在って、クルマ以外、何があるのだろうか。要するにイマジネーション能力の問題なのである。
 ランチはコボちゃん特製納豆冷やし中華。この旨さを体験すると、毎日でも食べたくなる。
 いちばん暑い時間に外出。汗だくだく。夏休みなので、街の雰囲気も違っている。経堂駅前では太鼓とブラスの音楽。きっとまた、サンバカーニバルか何かで一騒ぎやらかすのだろう。電車では冷房がありがたい。池袋駅前では街灯演説。いよいよ解散かと思って聞き耳をたてると、
「たとえ耳が聞こえなくても、全身の毛穴で聞きなさい」
とわけの分からないことをいっている。どうやら、宗教の勧誘らしい。じゃあ、目の見えないボクはどこの穴から世界を見ればいいのかね?と突っ込みを入れたくなってしまう。
 豊島公会堂は古い建物。椅子はがたがた。ロビーに立って、ドクターペッパーのプルトップを引く。いい音がして、いい香り。ボクはこの飲み物に目がないのだ。そう。目が見えている頃から目がないのだ。チェリーフレーバーが汗ばんだ体に染み渡っていく。
 午後4時開演、円朝祭。出演、隅田川馬石、桂文三、柳家喬太郎、三遊亭楽太郎、三遊亭円歌、五街道雲助。やはり喬太郎がいい。もうすぐ円楽を襲名する楽太郎ではあるが、熱演が空回りをしていて退屈な高座になっていた。熱演するのは勝手だが、客に緊張を強いてはいけない。円歌はいつもの「中沢家の人々」。何度聴いても笑ってしまう。次に何をいうか知っていても笑ってしまう。これが芸というもの。いつまでもお元気でいてもらいたい。
 田辺さん親子、I女史、K氏と食事。デパートの中ではあるが、高級感のある和風レストラン。土用の丑の日ではあったが、鰻ではなく、さっぱりとした鱧を食べる。上品で旨かった。食事が終わって、ボクが談志家元パクリの小話を披露する。みんな笑ってくれた。
 経堂駅で小田急線を降りると、ホームに絵門ゆう子さんの税理士だった望月氏がおられた。これから日食ツアーにいくという。羨ましい。
 駅前広場に立つと、1973年から10年間、ボクが仕事をしていた小田急経堂アパートがそっくり消えている。駅前ベンチに座ると、風が吹き抜けていく。見えなくても寂しい気持ちに変わりはない。
 玄関を開けると、イヌネコの歓迎。ラジオ深夜便は宇田川アナウンサー。今夜は俳句だったので、真面目に聴く。俳句は5・7・5ばかりでなく、7・7・5という形も認められるそうなのだ。その一例として「ピーマン切って中を明るくしてあげた」という句があるそうだが、なかなかいい句であると思う。
▲ 円朝祭お化け出るよな公会堂



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