全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2018年6月4日~10日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉はお休みさせていただきます。


0604・月・

 今日から歯と口の健康週間である。もともとは1928年に日本歯科医師会が6月4日を「むし」の語呂合わせで虫歯予防デイとしていたのを1958年からはこの1週間を歯の衛生週間に、更に2013年からは歯と口の健康週間と名称を変更したのが始まりである。で、ここで得意の我田引水。オイラは小学校時代は常に歯の健康優良児として認められ、表彰状を山ほどもらって壁に陳列して得意になっていた。虫歯が一本もなかったのである。で、今も歯と口の健康週間にはお世話にならずに済んでいる。今も虫歯が一本もないのである。そう、みんな入れ歯なのである。わはは。昔の歯医者はやたら威張っていて意地悪なやつばかり。死ぬほど悪くならないと、決していく気にさせない傲慢オヤジばかりだったのだ。オヤジばかりでなく、歯科技工士のおねえちゃんも生意気で、こちらを青二才と侮ってずいぶん痛い目に合された。歯石を削るのも手加減なし。痛いやら、血だらけにされるやら。歯石は取れても口の中はドラキュラみたいで、うがいをすれば血の海となる。今のように患者をお客様と認識するほど医療関係者の頭脳や神経が進化していなかったのである。医者と名がつけば、犬でも狸でも威張っていられたのだ。もしも今に生まれていたなら、そして若年性糖尿病の遺伝子さえ引き受けていなければ、ボクだって入れ歯のお世話にならずに済んでいるはずなのだ。とはいえ、入れ歯であることに不満はない。メンテナンスも完璧である。カミングアウトしなければ、誰も気がつかない。おかげでインプラント被害に合わずに済んでいる。ボクの知ってる専門家もいってますけど、インプラントはやばいですよ。顎の骨が穴だらけになるんですからね。

 米朝首脳会談に話題集中だが、トランプに振り回されてるだけのアベちゃん外交。外交と社交は違うのだと自民党内部でも悪口をいう人たちがいるらしいが、ボクは卓見だと思うな。最大限の圧力一辺倒だったアベちゃん、仲良しごっこから仲間外れにされて面白くないんだろうね、きっと。ま、トランプは生粋のレイシストだから日本人の拉致被害者のことなど最初から頭にはないのだと思う。もしかしたらアベちゃんのこともただの金蔓としか考えてはいないのかもしれない。とにかくトランプの頭の中には自分の利益しかないのである。ところで甘えるな、金正恩。自分のホテル代くらい自分で支払え。おじいちゃんやパパだけでなく、世界に甘えようたって、そうはいかないと誰か拳骨の一発もくらわせてやれ。

 NHKラジオ、今週の「昼の憩い」は先月亡くなったばかりの西城秀樹特集。彼のいなくなった世界で彼の歌声がいかに響くか、じっくりと味わってみたいと思う。今から涙が落ちそうである。

▲ 塗り替えた壁にまたもやカビの影


0605・火・環境の日・

 またもやNHKマイ朝ラジオの受け売りである。今日は環境の日なのだ。NHKマイ朝ラジオ情報によると、1972年の今日、スウェーデンのストックホルムで国連人間環境会議が開催されたことを記念して、1993年に当時の環境庁が定めたものだが、国連は日本の提案を受けてこの日を世界環境デイと定めたというのである。それもいいのだが、世界中のお祭りの日、クリスマスイヴもまた別の環境デイにしたらどうだろう。というのは、1968年のクリスマスイヴに人類に贈られた最高のプレゼントをボクは今も忘れられないのである。それはアポロ8号が月周回軌道を目指す船上から撮影した地球まるごとの映像。そこには渦巻く白い雲、台風の赤ちゃんが認められた。具体的に見せられて初めて納得した地球の全体像であったのだ。それまで様々な宇宙映画で地球の空想図を見せられてきたが、この台風の図を誰も予測していなかった。人類は初めて自分たちの暮らす家を空からまるごと目撃したのである。これぞ環境の日の最高のアイコンであると思うのだが。

 NHKラジオ、本日の「昼の憩い」の西城秀樹特集は井上堯之バンドの作曲と演奏で、ドラマ「寺内貫太郎一家」の喧嘩のテーマが流れる。西城秀樹と作曲家の小林亜星(こばやしあせい)演じる寺内貫太郎が取っ組み合いを演じるシーンのBGMとして流されたもので、なかなかゴキゲンな曲で、今でもちっとも古くなってない。さて、エム ナマエのお得意の自慢話。西城秀樹に会ったことはないけど、小林亜星さんとは言葉を交わしたことがある。ボクも出演したことのある窪島誠一郎さんとの「暗黒対談」に小林亜星さんが登場されたとき、ボクは最前列で拝聴していて、それで気軽に声をかけていただいたのだ。あれだけの有名人なのに、腰の低い気さくなおっさんだった。慶應義塾医学部から作曲家になられたユニークな経歴はさすが伊達や酔狂ではない。

 川崎の日本動物高度医療センターに入院中のアルルのお見舞いにいくと、看護師さんが、今日のアルルは静かにしているという。ボーイフレンドのドーベルマンが退院してしまい、吠え比べの相手がいなくなってしまったのだ。そんなアルルにコボちゃんが嬉しそうに伝えている。
「アルル、明日は退院よ」

▲ めでたさに食べてみたいな水ようかん


0606・水・芒種・

 余計なお世話と思うけど、気象庁により梅雨入り宣言が発令された。わはは。いよいよ雨の季節がやってきたのだ。本日は芒種。稲や芒の種蒔きをする季節なのである。

 1944年の今日、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線で米英連合軍がナチスドイツの制圧下にあったフランスのノルマンディー海岸への上陸作戦を決行した。およそ200万人の兵士を動員した大規模な作戦である。これを再現したのが映画「史上最大の作戦」。ボクが中学2年生のときの公開だった。ミッチーミラー合唱団の主題歌が世間に鳴り響き、ボクは教室でその曲を縦笛で真似して悦に入っていたところ、先輩の卒業記念音楽界でクラス全員でその縦笛演奏をやろう、ということになった。その演奏指導をしたのがボクと山本コウタロー。教壇に並んで縦笛を吹いて見せたのである。山本コウタローのヒットソング「岬巡り」が世の中に流れたとき、そのイントロが縦笛の演奏だったので、おいおいコウタロー、やってくれるじゃんとあっぱれな気分になったのである。ちゃんちゃん。このときの黒い縦笛はそれ以来、常に座右にあり、ときどきは思い出したように吹いている。少年時代の嬉しい思い出である。ちなみにこのときのクラスメイトには絵本作家のハタオもいる。ちょいとユニークなクラスだったのだ。

 NHKラジオ「昼の憩い」の西城秀樹、本日はアニソン特集。初めて耳にした曲ばかりだったけど、おお、実にカッコいい。もう二度とナマを聴けないと思うと、ますます惚れこんでしまう。西城秀樹君、なんでそんなに早くいってしまったのよ。

 雨の中、アルルが家に帰ってきた。まだ抜糸(ばっし)が終わってないのでコボちゃんが心配してアルルを抱きかかえて階段をのぼっていく。
「軽くなってる」
とコボちゃんはいってるけど、27キロあったアルルである。痩せたと葉いえ、そうは軽くないはず。アルルは力持ちのコボちゃんに感謝しなければならない。そしてオイラも。この階段、オイラは紙袋ひとつ下げてもあがることができないのだ。とほほ。
 扉が開く音がして、妹猫のミミコがアルルを迎える気配がする。鼻で挨拶、おかえりなさい。それにしても獣医の女医さんの丁寧な説明がありがたかった。すべてICボイスレコーダーに記録してあるので、またしっかりと勉強して、片肺アルルの予後に備えたいと決心する。

▲ 退院の黒犬卯の花腐しかな


0607・木・下弦・

 目が覚めてすぐ、アルルへの応援念力のお礼メールを送信する。手術直前、アルルとご縁のある、そして精神エネルギーが強くて心の熱い方々へ、アルルへのパワー送信をお願いしていたのである。

アルルへの応援念力、ありがとうございました。
おかげさまで昨夜、アルルは帰ってまいりました。
無事に退院できたのです。

そして、あんなに喜んだコボちゃんを今まで見たことがありません。
本当によかったと思います。
そして妹猫のミミコが玄関に出て、鼻で挨拶、おかえりなさい。
これで元通りの家族です。

そしてアルルの片肺ライフの始まりです。
でも、片肺アルルはドーベルマンと吠え比べができるほど回復しております。
平坦な道ではないと思いますが、アルルは元気です。
きっと頑張ります。
そしてもちろんボクもコボちゃんも頑張ります。
これからも応援、どうぞよろしくお願いいたします。

 アルルの退院お礼メールの送信を終えると、今度はお礼のホームページ記事のアップをホームページ管理人の絵夢助人(えむすけびと)さんにお願いする。これで一安心。あとはアルルの寝息を聞いているだけ。幸せな気分である。

 気象庁の電話天気予報の声が変わって、実はまだ慣れてない。その声でいくら天気予報をされてもあまり信用できない。どんな声でどんな風に伝えるのか。それだけで印象が変わってしまう。
「うちゅくちい日本」
と総理大臣に舌足らずの早口で国の未来を語られても、滑舌の悪い官房長官にいくら説明されても、まるで信用できないのと同じである。

 どこからかアマガエルの声がする。本島かしら。でも確かにあれはアマガエルの声だ。北軽井沢でおえかきのBGMになってくれてる、あれは確かにアマガエルの声だ。もう恋の季節が始まっているのかしら。もしかして昨日の梅雨入り宣言を聞いたのかもしれない。となると、かなり情報通のアマガエルです。

 アベちゃんがトランプのご機嫌伺いにまたまたアメリカにいくという。アメリカと北朝鮮、気まぐれと嘘つきの首脳会談にイエスマンがからもうとしているのだ。馬鹿みたい。拉致問題はそこのけで、ただ金蔓にされるだけなのに。

 暑い。蒸し暑い。おまけにパソコンのDドライブがいかれ、サチモスのアルバムをダウンロードできず、不在中に待ちに待ってたミラーキャビネットの取り付けにくるといわれ、もう頭はひっちゃかめっちゃか。アルルの退院という喜びの翌日がこれである。そういえば今朝の「おはよう一直線」の運勢占いは最低レベルだった。あの占い、意外によく当たるのです。

▲ 見えなけりゃゴキブリ出ても気にしない


0608・金・

 2004年の今日、金星が太陽面を通過するという現象が130年ぶりに観測された。太陽と金星と地球が一直線に並び、太陽を背景に金星の影絵が黒く見える珍しい現象で国内で観測されたのは明治7年以来のことと天文マニアの間では話題になったらしいが、そんなこと、特殊な天体望遠鏡で覗かない限りわかりっこない。要するに、ああそうですかという程度の話題で世間を変えるほどのインパクトには欠けるのだ。と思ったことを昨日のように覚えている。つまり、見る見ないは別にして、その事実には心引かれていたのである。

 今週はNHKラジオ「昼の憩い」に注目している。あ、耳で聴くのだから注目ではないか。で、「昼の憩い」の西城秀樹特集の話題である。本日は「ブルースカイブルー」と「サンタマリアの祈り」。どっちも西城秀樹のアルバムをコレクションしてるわけじゃないから、初めて耳にした曲なんだけど、これがまたいいのです。なんか、死なれてしまったから思うのではないんだけれど、男が惚れる男っぽさというか、色っぽさに裏打ちされた美学を感じてしまうのです。この年齢になってわかることかもしれないけれど、この楽曲をこれだけのレベルに仕上げるまで、西城秀樹はどれだけ修練したことだろう。脳梗塞以後の彼の人生からも明らかなように、西城秀樹は正真正銘、誠実と努力の人だったと思うのです。合掌。

 大谷峯子さんというライターの「二丁目のおじさん」を読む。このおじさん、新宿2丁目でゲイバーのママを40年間続けている素敵なおじさん。外見はおじさんだけど、生粋の同性愛者。女装はしないけど、とても色っぽい素敵な人柄。それを大谷峯子さんは見事に描き出している。大谷峯子さんは兵庫出身の元コピーライター。東京でフリーライターとして再スタート。やがて世界を放浪してスイスに定着、作家活動に専念したというユニークな経歴を有している。平仮名のおおたにみねことして児童図書も手掛けている。「二丁目のおじさん」は10年間かけてじぶんのおじさんに取材をしたもの。そして大谷峯子さんは自分のおじさん、ゲイバー「コンドルももえ」のママばかりでなく、その相棒、トラさんについても詳細に経験談を聞き出している。このふたりの50年間にわたる愛情というか、友情が実に麗しい。偏見はないつもりでいても、一般社会が同性愛者に描いているイメージの不確かさを当事者から突きつけられた印象があって、同性愛についていろいろな角度から考えを改めさせられた。世の中には様々な個性があって、そのすべてが許され、また認められていい。ほんの少し変わった意見を表明したり、人より5センチほど目立っただけで叩かれてしまうこの社会を、同性愛者たちが方向転換するような、そんな時代がやってくることを期待したい。男だけど女を愛せない男や、女だけど男に興味のない女は類人猿時代から存在したはずなのだ。ということで、新宿二丁目で40年間も生き残っているお見せってすごいけど、お世話になったあの「ようちゃんち」とか「ナジャ」とか、今はどうしているだろう。あれから30年は過ぎているのです。

▲ 宣言をすればたちまち逃げる梅雨


0609・土・

 週刊文春によれば、ロシアの氷上の女王にプレゼントするために連れていった秋田犬の子犬、マサルちゃんにも嫌われていたという安倍晋三、当然の話だと思う。損得勘定に左右されないワンちゃんには、嘘の匂いをたちまち嗅ぎ分けられてしまうのだ。なのにどうしてわからんのか、選挙民。これだけ嘘を重ねられて、それでもまだ騙され続けるというのか。それとも騙されてもいいと思っているのか。政権の嘘を許しているあなた方こそ、民主主義を破壊する元凶なのだ。ボクはこの国を戦争に巻き込んだ張本人たちも、そしてその流れを引き継ごうとしているその子孫たちも許すことができないでいる。そして軍人や民間人、数百万の犠牲者のおかげで獲得した平和と人権の現行憲法を、ありとあらゆる嘘を駆使して大日本帝国憲法に引き戻そうとする安倍晋三の悪巧みを認めることができないのである。

 東京は今年最初の真夏日となる。それも32度超えである。そこでアルルとエアコンからの涼風をシェアする。けれどミミコはエアコンには無関心のどこ吹く風。猫は暑さに鈍感だけど、アルルは暑さが大の苦手なのだ。

 ラジオだったと思うんだけど、モンクロシャチホコの毛虫が桜味でうまいと聞いたことがある。このモンクロシャチホコ、どんな虫かご存じだろうか。ボクはよく知らないんだけど、ネット検索してみると、どうやら蝶の一種らしい。桜の葉をやたらたべる毛虫がいたら、それがそのモンクロシャチホコの幼虫と思ってほぼ間違いないという。そこでボクははたと膝を打つ。慶應義塾志木高の庭の桜の木を覆い尽くすほどに歩き回っていて、むくむくと可愛く、そしてちっとも刺さない5センチほどの毛虫を集めて遊んでいたことがあって、いつも懐かしく思い出していたのだが、あれがモンクロシャチホコだったのだ。ペンを重ねたマークつき、慶應義塾の制帽をひっくり返して、その裏側に蠢くむくむくの毛虫たちを集めて教室に持ち帰り、英語の外人女教師のやってくる前に教団の机の引き出しの中にぶちまける。そして彼女が出席を取ったあとの出席簿を毛虫の絨毯戻すことを心待ちにする。悲鳴のあとはもちろん授業は消滅する。毛虫さんたち、ありがとう。モンクロシャチホコの毛虫たちはそんな風にぼんくら高校生たちの味方をしてくれたんだけど、それが味方だけじゃなく、味も旨いとは想像もしていなかった。最近は昆虫食が話題になっているが、ボクもイナゴだとおいしく食べられるのだが、毛虫となると、ちょっと自信がない。桜餅と毛虫では、いくら味が同じでも、やっぱり話が違います。

▲ 手の平の毛虫焼いたら桜味


◇ バーチャル『奥の細道』コース  ありがとうございます。
よれよれになって那谷寺を通過しました。青息吐息です。
次の山中温泉まで、あと43,531歩です。
現在の歩数、3,284,469歩。
三度目のうろつきです。ごろつきではありませんので念のため。


0610・日・時の記念日・

 本日は時の記念日です。671年のこの日、天智天皇が初めて漏刻という水時計を用いたと日本書紀に記されていることにちなみ、1920年、大正9年に当時の生活改善同盟が制定したとされているとNHKマイ朝ラジオが教えてくれたんですけど、この生活改善同盟が何なのか、ちょいと調べたんですけど、ネット辞書にも見当たらないし、よくわかりませんでした。ホント、何なんでしょうね。あはは。

 1959年、昭和34年の今日、東京上野に国立西洋美術館が開館された。設計はフランスの建築家、ル・コルビシェで、一昨年の7月にユネスコの世界文化遺産への登録が決定した。ボクが初めてこの美術館を訪れたのは1963年のシャガール展。麹町中学に引率されて訪れたのだが、着いてすぐ、この美術館の建築的美学に圧倒され、そして人が鳥になったり、魚が鳥になったりするシャガールの美学に圧倒され、そして高校受験を前にした中学3年生たちにこんな体験をさせてくれる麹町中学の親切に感動したのである。そういえば、生まれて初めてシネラマを体験させてくれたのも麹町中学だった。映画とか芝居とか展覧会とか、あの頃の学校は本当に親切で、越境入学のお金持ちの子にもボクのような貧乏人の子にもいろいろな体験を与えてくれたけど、今の学校はどうなのだろう。先生方、あまりのお忙しさに、そんな余裕があるとも思えない。と、かなり話が脱線しました。ゴメンナサイ。

 東京の日の出は4時25分、日の入りは18時56分。そして雨が降っていて梅雨らしいお天気になっている。予想最低気温が18度、最高気温は20度と、最低気温と最高気温の差がほとんどない。こういう日は雨と相場が決まっているのである。32度を超えた真夏日の昨日を振り返ると嘘のようである。嘘は安倍晋三だけで沢山なのである。朝から新潟県知事占拠に注目しているんだけど、安倍政権にダメージを与えるような結果に終わってもらいたいんだけど、ちょっと不安です。

 内館牧子の「終わった人」にはまってしまった。面白くてやめられない。内館牧子さんはその昔、全盲イラストレーターのボクの作品を気に入ってくださり、とある企画の画集に文章を寄せてくださったことがある。それがご縁で、彼女の作品の朗読テープを山ほど頂戴したこともあって、一方的に親近感を抱いている。また、この先生は、といっても年齢はほとんど違わないのだが、脚本家としても作家としても優れているだけでなく、声も語りも抜群で、彼女のNHKラジオ第2「文化講演会」を聴いて、そのニューヨーク体験はボクにニューヨークいきを決心させてくれた。内館牧子さんはボクのニューヨーク個展の推進力となってくださったのだ。最近は朗読テープでなく、サピエ図書館のおかげで内館牧子作品を気軽に拝読できるようになっているが、これまでは随筆が中心となっていた。小説を読んだのはこれが初めてだった。そして、さすがは名脚本家。ストーリー展開が実にリアルなのである。さあ、どうしよう。引き潮から逃れられない海水浴客のように、もしくはトリモチに捕えられたアカトンボのように、もがいてももがいても心と体が「終わった人」から逃れられないでいる。この分だと明日には読み終えているだろうな、きっと。

▲ 梅雨寒や腹が減ってはたまらない

2018年5月28日~6月3日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。


◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉はお休みさせていただきます。


0528・月・

 疲れ過ぎて眠れない。食欲が出ない。というわけで、一日の大半をぼんやりと過ごしている。やっぱりアルルのことが気にかかるのだ。

 ざけんな、安倍晋三。思わずつぶやいた国会中継。でも最近では滑稽中継とも呼ばれている。無理もない。嘘つきピグモン、安倍晋三の真っ赤な嘘と破廉恥が横行する国会中継なんだから。支持が31パーセントで不支持が48パーセントだというのに、安倍晋三に堂々と嘘を続けさせるその根拠と裏付けは何なのだろう。そんな安倍晋三の国会答弁を御飯論法と称する学者さんもおられるとか。
「あなたは朝御飯を食べましたか」
「食べてません」
「おかしいですね。記録では、食べたことになってますよ」
「私が食べたのはトーストですから、御飯ではありません。だから朝御飯は食べてないのです」
 こういうのが御飯論法である。アベちゃんの答弁はほぼ、この御飯論法によるものなのだ。これまでのアベちゃんの答弁の、どれだけがこの御飯論法であったか、調べてみると面白いかもしれない。ボクの印象だと、ほとんどがその御飯論法なんだけどね。

▲ 子育ての雀ちゃっかり燕の巣


0529・火・満月・エベレスト登頂記念日・

 今日はエベレスト登頂記念日です。1953年の今日、人類が世界で初めて世界最高峰、エベレストの登頂に成功したのです。ニュージーランド人のエドモンドヒラリーがネパール人のシェルパ、テンジンさんと共に山頂に立ったのです。あれからずいぶんいろいろな人がエベレストに登りました。女の日とも上りました。スキーで直滑降した人もありました。単独で登ったり、無酸素で登ったり、逆立ちで登ったり、コスプレで登ったり、真っ裸で登ったり、まさかね、次々とユニークなチャレンジがされるでしょうが、やっぱり最初の成功が永遠に輝き続けるのです。世界最初の全盲イラストレーター、エム ナマエが永遠に輝き続けてくれるかどうかは誰も保証してくれませんけど。

 今日もアルルのお見舞いにいく。アルルは集中治療室から一般病棟へとお引越し。広くて大きなケージでボクらを見上げていた。コボちゃんはケージから出たいと訴えるアルルを扉から半身を突っ込んで説得している。その様子を見ていたお向かいの甘えん坊のドーベルマンの男の子が、
「ボクも、ボクも」
というように甘え声を出しているのだが、これがやたら大きなドーベルマンなので、ゴジラが甘えているようで迫力がある。と思うと、隣のケージのダックスフンドは休むことなく声を上げ、ここから出せと訴えている。それに比べるとクールなアルル、いつものように無口である。ボクはその口のタプタプを愛撫し、濡れた鼻に指で触れる。無事に回復してくれて、よかった。医療チームの皆様、本当にありがとうございます。
 安堵して待合室でのコーヒータイムに向かっていると、コボちゃんが別室から涙を流して退出する中年のご夫婦に気がついた。預けていたワンちゃんが亡くなってしまったのだ。スタッフが押しているストレッチャーが小さいので、おそらく小型犬だろう。コボちゃんが身につまされると、一緒に悲しんでいた。この医療センターに集う人の気持ちはみんな同じなのである。

 日大アメリカンフットボール部の選手が重大な反則行為をした事案で、試合を主催した関東学生アメリカンフットボール連盟は臨時の理事会を開き、日大の内田監督と井上コーチについて違反行為を指示したことで除名を言い渡したと報じられた。今回の場合、誰が見ても聞いても、ふたりの嘘は明らかで、関東学生アメリカンフットボール連盟のような公正公平な組織があって本当によかったと思っている。国民の誰が見ても聞いても明らかな国会での嘘の答弁の場合、それを判断できる組織さえあれば、嘘つき内閣を総辞職させられるのだが、それを阻止しているのが数の論理と一部の愚かな有権者と、政権与党内のおこぼれ期待組なのである。

▲ あの人も除名できればよいのにね


0530・水・

 1972年の今日、日本赤軍の3人がイスラエルのテルアビブ国際空港で機関銃を乱射、24人を射殺、76人を負傷させた。実行犯のうち2名は手榴弾で自殺するが、岡本公三容疑者だけが逮捕され、現在は政治亡命が認められ、レバノンに留まっていると想定されている。ボクには岡島弘三(おかじまこうぞう)というまた従兄弟がいて、一瞬青くなったが、世間には同じような生江がやたら転がっているもんだと胸を撫で下ろしたことがあった。この事件の数か月後、ボクは欧州放浪のバッグパッカーとなるわけだが、この旅でも同姓同名の人物と道連れとなってしまい、税関でパスポートを見せる度に相手の目の色が変わるという経験をして、ずいぶん肝を冷やしました。

 今日から雨だという。いよいよ梅雨が近づいている。やだなぁ。

 午後、NHKラジオの国会中継に傾聴する。国会中継が滑稽中継と呼ばれているのを知ってか知らずか、その噂の国会では耳を疑いたくなるような党首討論が展開された。ことに立憲民主党の枝野幸男代表のときの安倍晋三の、ほとんど無駄話のような答弁はひどかった。中身のない、ただの時間稼ぎなのである。最近、世間では嘘つきは安倍晋三の始まりといわれているらしいが、実状は安倍晋三が嘘の始まりなのである。安倍晋三を中心に嘘の波が同心円状に広がっていく。日本が嘘の色に染まっていく。このまますべての嘘を見過ごしていたら日本は沈没してしまうだろう。沈没しないまでも民主国家ではなくなるだろう。習近平や金正恩が治めると同じような公然の嘘にまみれた国家になってしまうのだ。

▲ 窓開けて夏草匂う早い朝


0531・木・世界禁煙デイ・禁煙週間・

 今日は世界禁煙デイ。1989年、WHO、世界保健機関が定めたもの。その3年後、日本では当時の厚生省が世界禁煙デイから始まる1週間を禁煙週間と定めた。それを記念してだと思うけど、本日、厚労省の建物から煙草の自動販売機が撤去された。建物内部でタバコを吸えないだけでなく、買うこともできなくなったのだ。オイラは今年でタバコをやめて13年。最近になってつくづく思うのが、ニコチンと手を切って本当によかったということ。暇さえあれば喫煙可能空間を求めて右往左往することもなく生きていけるのだから。ほんと、ニコチンから自由になると楽ですよぉ。

 1859年の今日、イギリス国会議事堂の大時計、ビッグベンが始動した。生江の由来は工事責任者のベンジャミンホールや、当時の人気ボクサー、ベンカウントにちなんだという説があるらしいが、どういう由来であっても素敵なネーミングであると思う。忘れられないのがディズニー映画「ピーターパン」のワンシーン。ピーターパンとウェンディーたちがこのビッグベンから永遠の国、ネバーランドへ旅立つのである。そしてボクにとってのビッグベンはロンドンのすべての思い出の起点、ガールフレンドとの再会の目印だった。ヒースロー空港で二階建てバスに飛び乗り、予約していたアールスコートのホテルへ直行、そこから歩いてビッグベンを目指すのだが、ロンドン到着直後だから、何が何だかわからない。ただ無闇にまっすぐ歩いてビッグベンを目指すのだが、ひたすら真っ直ぐなので、街も空地も墓場もなくて、本当にロンドン市内の広い墓場を突っ切ったのだ。そのときの風景が映画「恋するメロディー」のワンシーンに酷似していて、ビージーズの主題歌を耳にする度に墓場とビッグベンがボクの脳裏に浮かぶのである。

 東京の日の出は4時27分、日の入りは18時51分。今日も雨。そして明日から6月。そしてアルルの手術から1週間である。1週間前の今頃は生きた心地もしていなかった。一般病棟へ移ったアルル、今ごろはあの大きなドーベルマンの男の子と、仲よく睨めっこをしているに違いない。

 週刊新潮の連載エッセイ、北方謙三の「十字路が見える」を愛読している。実はボク、ハードボイルドが好きなのです。そして今週の北方謙三さんはサチモスという音楽グループについて熱く語っていた。早速YOUTUBEで探してみると、これがゴキゲン。たとえばその昔、クールドライブメイカーズに瞬間にして惚れ込んだみたいに、これまた心を奪われてしまったのです。これはきっと手に入れましょう。貴方様も騙されたと思って、試聴してみませんか。悪くないと思いますよ。

▲ ダービーの馬に乗らずに睨めっこ

◇ バーチャル『奥の細道』コース
ありがとうございます。
おかげさまで小松に到着、よれよれになって通過しました。

次は那谷寺。あと、43,204歩です。
現在の歩数、3,240,796歩。
三度目の正直、じゃなくって嘘つき徘徊です。
なんせバーチャルですから。


◆ 6月・水無月・
0601・金・電波の日・気象記念日・国際放送記念日・アユ漁解禁・写真の日・

 今日から水無月。雨の季節なのになぜか水無月。今日は気象記念日である。1875年、明治8年の今日、東京で気象と地震の観測が始まったのを記念して1942年に気象庁が制定したもの。ご苦労なことである。また、今日は電波の日でもある。1950年、昭和25年の今日、電波が公平で能率的に利用されるよう定めた、いわゆる電波三法が施行されたことを記念して1951年に今の総務省が制定したもので、これまたご苦労なことである。
 ということで、今日から6月です。そして恒例の全国日の出日の入りの時刻です。札幌の日の出は3時58分、日の入りは19時7分。仙台の日の出は4時15分、日の入りは18時54分。東京の日の出は4時27分、日の入りは18時51分。大阪の日の出は4時46分、日の入りは19時6分。福岡の日の出は5時9分、日の入りは19時23分。

 午後、-JARMeC-日本動物高度医療センターのアルルのお見舞いにいくと、看護師さんがアルルが元気に吠えていると教えてくれた。片肺を摘出したばかりのアルルが吠えているのだ。元気に回復しているのだ。これすべて、医療チームの皆様と、みんなの応援念力のおかげなのである。ひたすら感謝、なのである。
 病棟に入ると、コボちゃんはたちまちアルルの檻の中。アルルは嬉しくて歩き回っている。アルルのケージはコボちゃんが一緒に入れるほどに大きいのだ。すると向かいのドーベルマンも大きく吠え出した。甘え声だけでも迫力があるのに、全力で吠えるものだから、ものすごい迫力である。たまらず看護師さんが、
「そんなに大きな声を出したら、コワイわよぉ」
と呼び掛けている。アルルはきっと、このドーベルマンに対抗して吠えているのだ。以前、アルルには体重60キロのペールというドーベルマンのボーイフレンドがいて、アルルはドーベルマンと気が合うのだ。そしてボクもドーベルマンが大好き。ロンドンでもホノルルでも用心棒のドーベルマンとたちまちに親友になってしまって、マフィアや麻薬密売人の飼い主をあきれさせたことがあるのだ。このドーベルマンにも触らせてもらいたいんだけど、ここでは絶対に禁止なのです。むむむ、残念。

▲ 水無月に愛犬の鼻濡れにけり


0602・土・横浜開港記念日・

 今日は横浜開港記念日なんだけど、関係なくてすいません。1909年、明治42年の今日、領国に最初の国技館が開館した。これで大相撲はそれまでの小屋掛けから常設の建物での興業となる。4階建て、円形、ドーム屋根の建物は大きな鉄の傘、大鉄傘(だいてっさん)の愛称で親しまれた。当時は夏目漱石が朝日新聞に小説「それから」を連載している頃。その物語からも東京の街を路面電車が縦横無尽に走り回り、この大鉄傘の様子からも当時の東京の繁栄ぶりがうかがえる。タイムマシンで飛んでって、夏目漱石と散歩がしてみたい。

 米朝首脳会談、やっぱりやるんだってさ。バッカみたい。トランプの気まぐれに世界中が振り回されている。欲望ロボットのやるこということ、真に受けていると、金と体がいくつあっても足りなくなると思います。

 アルルのことで頭がいっぱいなので、犬関係のニュースとなるとたちまち耳がダンボとなってしまいます。NHKラジオによると、富士河口湖町船津の河口湖総合公園の芝生広場で、ディスクドッグ日本一を決める全国大会が開始されたらしいのです。地方予選で成績上位だった182組の人と犬が参加し、妙技を競ったらしいのです。わぁ、面白そう、楽しそう。これ、飼い主が投げたフリスビーを飼い犬がキャッチするゲーム。いかに遠く離れたポイントで犬が口でくわえてキャッチするかなどを競うゲームで、犬の年齢や種類によってクラスが別れているとのこと。特に高くジャンプして見事にディスクをキャッチした犬には会場から惜しみない拍手が送られていたという。飼い主と犬との一体感を楽しめて人と犬との絆を深めるとても素敵なスポーツだと思います。そういえば渡辺美里のサマータイムブルースにも海岸でフリスビーをキャッチする犬が描かれていて、ボクはこのシーンを繰り返しプレイバックしてしまうのです。目が見えたなら、ボクもアルルと遊ぶのにな。

▲ 許可局と鳴いておくれよホトトギス


0603・日・測量の日・

 今日は測量の日です。1949年、昭和24年の今日、測量法が制定されたことを記念して平成元年に当時の建設省が定めたもの、ということです。いつも思うことですが、ご苦労なことです。

 1991年、平成3年の今日、長崎県の雲仙普賢岳で大規模な火砕流が発生した。消防団員や報道関係者などが巻き込まれ、死者行方不明者が43人にのぼり、住宅など2500棟に被害が出た。当時、TBSレポーターだった親友のケンちゃんこと下村健一氏も現場で取材中、他社の取材クルーが取材に夢中になり、我を忘れているのをいち早く危険を察知、自分のクルーに撤退命令を下し、現場から避難するのだが、さすがのケンちゃん、カメラを回すことだけは忘れない。これが貴重な記録となり、この映像はNHKでも流された。この命からがらの経験が当時のガールフレンド、カコさんとの結婚を決心させるのだ。そしてその前の年に結婚していたボクとコボちゃんがその結婚の証人として依頼されるのである。振り返れば長いお付き合いです。

 夕方、-JARMeC-日本動物高度医療センターの担当獣医師から電話があり、アルルの退院を相談される。そうなのだ。アルルは退院できるまで、無事に回復したのだ。火曜日までに胸のドレインも必要がなくなるという。ということで、先生のご都合のいい水曜日の夜にアルルの退院が決まったのである。バンザイ。さてこれで、今週の言葉も復活できるかな。

▲ 紫陽花もデンデンムシもまだかいな


2018年5月21日~27日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉はお休みさせていただきます。


0521・月・小満・
 東京の日の出は4時32分、日の入りは18時43分。予想最低気温は15度、最高気温は25度。よい気候である。我が家は本日から水曜日まで給水と給湯配管工事。給湯機も浴室の壁もトイレの壁もすべて新しくなるのだ。今日のお天気と同じくらい気持ちよくなるのだ。

 1927年の今日、リンドバーグが世界初の大西洋単独無着陸横断飛行に成功する。前の日にニューヨークを飛び立ち、およそ33時間30分後にパリ近郊の飛行場に着陸したもの。実はボク、この飛行場のホテルに宿泊したことがある。1978年のことだが、別にこの飛行場に到着したわけではない。どうしてそのホテルに滞在したのか、記憶を掘り返してみたがよく覚えていない。このときのパリ滞在でも到着はシャルルドゴールであったはず。記憶力には自信があったのが、やはり掘り返していない記憶は過去の泥に埋没してしまうらしい。ただひとつだけ鮮明に思い出せるのが、そのホテルのレストランで慶應義塾のマンガクラブの後輩女子に偶然に遭遇したこと。そう。彼女は美人だったのだ。美しい女のことは簡単には忘れないのだ。

 NHKラジオ、今週の「昼の憩い」の音楽は先週亡くなった元スパイダー図の井上堯之の歌声。彼は井上堯之バンドとして沢田研二のバックでも活躍していたが、数々のヒットソングも生み出している。当時としては新しいサウンドで、なかなかカッコいいおっさんだった。彼の作品のひとつ、「愚か者」はボクのレパートリーにもなってくれた。あれ、いい歌だったよね。

「見ろよ、あの足運び」
 短足ブラックラブのアルルの散歩姿を見て声を上げていた日大グランドの学生たち。もしかしたらその中にもアメフトの選手がいたのかもしれない。相手チームの選手をぶち壊し、味方チームの選手を犯罪者に仕立て、いくらスポーツで栄冠を勝ち取っても、学生を守れないような運動部では、あっても無駄な気がする。運動部だけではない。大学の存在すら危うくなってくる。

▲ 小満や冷えた麦茶がちとこわい


0522・火・上弦・

 2002年の今日、身体障害者補助犬法が成立した。障害者が盲導犬、聴導犬、介助犬などを伴って交通機関や公共施設を利用できるようになたというんだけども、本当かなぁ。せめて2020年のオリンピックまでに現実のものになっていてもらいたいと思う。ボクが盲導犬アリーナに導かれて街を歩くようになったのは1992年のことだったけど、毎日が闘いだった。街に出るのがまるで喧嘩を売りに出るみたいで、いつも鼻の穴を膨らませ、肩を怒らせての臨戦態勢で歩いていた。この法律についても、中部盲導犬協会の川西光所長に誘われ、アリーナと連なってオブザーバーとして参加している。盲導犬といることによって飲食店に拒否され、空腹を抱えて街をうろついたことなど、数え切れないほど経験している。盲人の暮らしをサポートするはずの盲導犬の活動を阻害しているのは街の無知と無理解だったのだ。ボクとコボちゃんと、そしてアリーナと歩いた12年間は、街の盲導犬環境をかなりなレベルまで改善できたと自負している。もしかしたらそれはボクが全盲のイラストレーターという稀有な職業が手伝っていたのかもしれない。

 いよいよアルルの手術が明後日に迫ってきた。レントゲンではふたつの心臓があるように写っている。それほどに大きな肺癌なのだ。大手術が予想される。もちろん成功をボクもコボちゃんも疑ってはいないのだが、祈りのパワーは大きければ大きいほどありがたい。そこでアルルを可愛がってくださった方々にお祈りお願いメールを送信する。ほんのわずかな人数だが、川崎の-JARMeC-日本動物高度医療センターのオペ室に祈りの念力を集めたいのだ。メールだけではない。エム ナマエ公式ウェブサイトにも祈りのお願いホームページ記事をアップする。ボクにできることといえば、もうそれくらいしかないのである。

 今日もNHKラジオ「昼の憩い」は井上堯之の作曲で、演奏はピッグス。ボーカルは沢田研二である。タイガーズとスパイダーズが解散して生まれたバンドであるが、これがなかなかカッコいいのだ。やっぱり沢田研二という存在はスペシャルだったのだ。

 アルルが和牛のモモ肉ステーキを食べている。体力をつけてもらいたいのだ。そしてボクはそのモモ肉のお余り、アルルのステーキだから、何も味がついてないけど、をもらって食べている。1993年もののマルゴー・赤ワインを飲みながら食べている。アルルも闘うがボクとコボちゃんも闘うのだ。そうだ。今からステーキとワインで景気をつけるのだ。

▲ 食卓に蛍の噂飛んでくる


◇ バーチャル『奥の細道』コース  ありがとうございます。
金沢に到着、よれよれになって通過しました。
次は小松。あと、58,671歩です。
現在の歩数、3,181,329歩。三度目の徘徊です。


0523・水・

 NHKマイ朝ラジオ情報によれば、1896年、明治29年の今日、日本で最初の野球の国際試合が行われたという。旧制第一高等学校野球部が横浜在住の外国人チームと対戦したというのだ。で、どっちが勝ったと思いますか。もちろん外国人チームだと思うでしょう。でも、それが違うのです。なんと、日本の高校生チームが勝っているのです。それも29対4で快勝しているのです。もしかしてこの外国人チーム、横浜在住の老人ホームチームじゃなかったのかしら。調べたら面白いかもしれません。

 ざけんな、安倍晋三。日本は民主国家なんだぞ。お前の独裁国家じゃないんだぞ。あっちからもこっちからも、お前は嘘をついているのだぞ情報で包囲されても、嘘をつき続ける安倍晋三、自分は嘘を許される特権階級だと本気で思いこんでいるとしか思えない。そんな風におじいちゃんに育てられたんだろう。冗談じゃない。この日本を日中戦争時代に逆戻りさせてたまるもんか。有権者の皆様よ、そろそろ本気で考えようよ。このまま権力者の嘘を認めていたら、本当に日本は独裁国家にされてしまうよ。

 ありがたい。お祈りお願いメールの返信に、次々と応援メールが届いている。明日は早いのだ。そして、きっとアルルは頑張るのだ。皆様、よろしくお願いいたします。

▲ 頑張るぞ夏の力はカツカレー


0524・木・

 朝の7時半に出かけ、9時には-JARMeC-日本動物高度医療センターに到着。ロビーで呼ばれるのを待っている。小型犬の声ばかりが聞える中、大型犬のワイマラナーを連れたご夫婦がいらして、ワイマラナーはいい犬ですよね、なんて声をかけてしまう。最近は小型犬に人気が集中して、大型犬は貴重な存在なのだ。
 診察室でアルルを預け、ボクらは4階の待合室に移動する。これから長い一日が始まるのだ。まずはブラックコーヒーでアルルの手術成功を祈って乾杯。それから長い時間を覚悟してプレクストークで遠藤周作の長編小説「沈黙」を読破すべく集中する。途中、午前10時からはNHKラジオ第2、カルチャーラジオのカリスマ講師、出口汪による日本文学講座に傾聴する。テーマは夏目漱石の「こころ」。でも、あんまり頭に入らない。まだアルルは麻酔も受けていないのだ。きっと独りで心細い時間を過ごしていることだろう。
 いよいよお昼を過ぎた。アルルに麻酔がかけられた頃である。ボクはコボちゃんが用意した五目おこわを電子レンジにかけてもらい、カップ味噌汁で流しこむけど、食欲なんかあるはずがない。いざとなれば低血糖をアーモンドチョコレートとオートマチックで抽出される甘いカフェオレでカバーするだけである。
 アルルを可愛がってくれる友人たちから、北軽井沢でアルルの命を救ってくれたグレートピレネーの飼い主さんから、日本中のあちらこちらからアルルへの祈りのパワーが届くのを感じている。ボクは自分をアンテナにしてそれら念力をオペ室のアルルへと転送している。そしてひたすら手術の成功を祈っている。できることはそれだけなのである。
 同じ椅子にお尻を乗せてじっとしているから、もうお尻が馬鹿になっている。触ってもつねっても何も感じなくなっている。午後8時を過ぎてもまだアルルの手術は終わらない。たまらずコボちゃんが経過をお尋ねすると、まだかかるという。思わず絶望的な気分になる。集中治療室のワイマラナーに面会にきている男性も、アルルの手術が終わらなければ面会もできない。同じ先生にかかっているのだ。このワイマラナー、朝に出会ったとは別のワイマラナー。今日はよほどワイマラナーに縁のある日であるらしい。面会の許可が下りるまで、ボクらは静かに話をする。もう、4階待合室には誰もいないのだ。
 午後10時半、やっとボクらに声がかかった。アルルの手術は無事に終了、麻酔から目覚めたのだ。そろりそろりと集中治療室に入っていく。目覚めているとはいえ、アルルはぼんやりしているとか。胸から液体排出のためのドレイン、お尻からは排尿のためのチューブ、その他の点滴チューブなど、スパゲッティー状態になっているらしい。、コボちゃんが声をかけて、自分が見捨てられたのではないことをアルルに伝え、安心させてやる。アルルにとっては生まれて初めてのケージ生活である。ガマンできればいいのだが。
 さすが看護師で臨床工学技士のコボちゃんである。施術医の説明を受けながら摘出されたアルルの片肺を冷静に観察している。胸壁に癒着していた癌に冒された片肺である。心臓に隣接した、それも心臓よりも大きい肺癌の除去である。難しい施術だったに違いない。コボちゃんはその技術の確かさに敬意を表していた。ボクらは医療スタッフに心からのお礼を伝える。頭の中には感謝の言葉と気持ちが渦巻いている。お医者ばかりではない。みんなのパワー送信のおかげでアルルのオペは成功したのである。本当にありがとうございました。

▲ 夏の夜長い手術の犬祈る


0525・金・

 目覚めてすぐアルルのオペ成功のお礼メールを送信する。アルルをよく知ってくれている友人知人に祈りの念力送信をお願いしていて、アルルはそのパワーのおかげで救われたのだ。昨夜から何度感謝の言葉を念じただろう。手術がうまくいって本当によかったと思う。また、その気持ちをホームページ記事に託し、絵夢助人(えむすけびと)さんにアップしていただいた。それからアルルの執刀医、高木千亜希先生に手書きでお手紙をしたため、絵本「よわむしアルル」にサインをする。あとでプレゼントさせてもらうのだ。

 午後、-JARMeC-日本動物高度医療センターのアルルに面会。成功とはいえ、長い手術だったのだ。アルルは目玉を動かすだけで精一杯。そのくりくり、真ん丸の目玉でコボちゃんに挨拶をしていたとか。元気でよかった。

 トランプが御和算にしちゃった米朝首脳会談。あの卓袱台返しは本物か。赤ちゃんマインドのトランプちゃん、ノーベル平和賞、まさか本気でもらえると思ってはいなかったよね。金正恩は自前の地下核実験場をぶっ壊すといってるけど、いくらダイナマイトで破壊しても、原爆とか水爆とかでさんざん破壊した上でのことでしょ。意味ないと思うけどな。これまでの証拠隠滅という説もあるくらいで、さんざん嘘をついてきた北朝鮮のやり方を方向転換できるとも思えません。キツネとタヌキの化かし合い、馬鹿試合に、嘘つきピグモンの安倍晋三に出る幕はありません。

▲ 多摩川を渡るツバクロ宙返り


0526・土・

 2016年の今日、ゾウのハナコが死んだ。通称、井の頭動物園で長く飼育されていた国内最高齢のメスのアジアゾウ、ハナコが69歳でみまかったのだ。昭和24年、ボクが生まれた翌年にタイから戦後初めて日本にやってきたゾウである。戦時中、動物園のゾウはすべて薬殺されてしまった。そこへ贈られた最初のゾウである。ハナコは昭和29年からこの武蔵野市井の頭自然文化園で飼育され、長く来園者たちに親しまれてきた。この動物園は祖母の家からのアクセスがよく、祖母に連れられ、幾度もハナコには会いにいった。オートバイを乗り回すようになってからもハナコにはときどき会いにいっている。イノシシやゾウアザラシと平気で挨拶を交わしていた盲導犬アリーナだが、ハナコだけにはお尻を向けて、挨拶をするどころか、無視し続けていたことが笑えた。やはりゾウは特別な生き物なのである。ハナコの死を知らされたときは、自分の人生の一部が葬られたような気がしてとても悲しかった。

 夜、無理矢理にお願いして5分間だけのアルルのお見舞いに出かける。コボちゃんによればアルルに目の力が戻っているという。痛みどめとか安定剤とか、あれこれの投薬がされているかもしれないが、それでもしっかりと食べているらしい。アルルのいるのは集中治療室。ボクらが入っていくと、他のワンちゃんたちも、自分のお見舞いかとボクらを注目する。鼻を鳴らすワンちゃんもいる。みんな無事に退院しようね。

 帰宅途中、オリジンで肉野菜炒め弁当を買ってもらう。あとは寝るだけ。その肉野菜炒め弁当を肴にして、とっておきの1998年もののブルゴーニュの赤ワインでアルルに乾杯。早く元気になろうよね。

▲ 愛犬を見舞って渡る夏の川


0527・日・

 1945年、昭和20年の今日、朝日、毎日、東京、読売報知、日本産業経済の5社が共同で新聞を発行。空襲でふたつの新聞社が全焼したための共同新聞の発行なんだけど、大本営発表のフェイクニュースだらけの新聞を、そんなにしてまで発行する必要があったのかどうか。新聞が世論誘導して引き起こした太平洋戦争で焼けたんじゃ、そりゃあんまし文句もいえないよね。

 さわやかな風が吹いている。コボちゃんは仕事を早引けしてアルルのお見舞いに出かけてる。ボクは久々、家で落ち着いてパソコンに向かっている。で、夕方からはラジオに傾聴。本日は大相撲夏場所の千秋楽なのだ。けれども鶴竜と栃ノ心の優勝決定戦が実現されずにガッカリ。白鵬、ちょっとダラシないんじゃないの。逸ノ城にも鶴竜にも負けちゃってさ。考えたらこのふたり、モンゴル出身力士だよね。ま、関係ないと思うけど。今場所はせっかくの新小結、遠藤が怪我をして負け越しちゃったり、高安もいなかったりで、ボクとしては盛り上がりに欠ける夏場所となりました。というわけで、新大関の栃ノ心の活躍に期待できる来場所を楽しみにいたします。

▲ 毛虫さん遊んであげるささぬなら




2018年5月14日~20日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉はお休みさせていただきます。


0514・月・

 NHKマイ朝ラジオによれば、2008年の今日、アメリカ政府はアラスカ州などに棲息するホッキョクグマを絶滅危惧種法の対象に指定、保護することを決めたという。地球温暖化の影響を根拠に挙げられた最初のケースというのだが、何だかやたら遅いような気がする。1972年の7月、生まれて初めて海外へ飛び出したボクの目に飛び込んだ文字が、
「たとえこの生き物と闘ってもあなたに勝ち目はありません。この生き物は法律で守られているのです」
というものだった。この文字はアラスカのアンカレッジ空港に展示されていた巨大なホッキョクグマの剥製に対するキャプションなのである。ボクの記憶によれば、当時からシロクマさんたちは人間よりもはるかに大切にされていたのである。

 残念な電話である。-JARMeC-日本動物高度医療センターの獣医師から電話があり、アルルが悪性の肺癌であることが確定されてしまった。できることはすべてやってくださいとお願いすることしかボクらにできることはない。けれどもオペの日取りがまだ決まらない。アリーナはボクの盲導犬だった。けれどもアルルはコボちゃんの子どもである。早く治して、この夏もコボちゃんと楽しく北軽井沢の高原を散歩してもらいたい。

 国会中継を聴いている。安倍晋三の誰から見ても明らかな嘘をどうして打ち崩せないのだろう。どうしてこんな嘘を許しているのだろう。それとも明らかな嘘を許しているということは、正しいことより損得勘定がすべてに優先するということなのか。それにしても38パーセントの支持率が信じられない、わからない。でも、アメリカでもトランプに対する35パーセントの岩盤支持率があるんだよね。この日本の安倍政権支持率も、アメリカのトランプ支持率も、国民に対する馬鹿の比率ということなんだろうね。そしてこの馬鹿の定数が世界を見えない程度の緩慢さで、けれども着実な歩みでじわりじわりと壊していくんだよね。

 透析中は音声映画「この世界の片隅に」を観る。刻々と原爆投下に迫る危機感。次々に通過する山陽本線の駅名。呉の軍港に浮かぶ軍艦の数々。広島という舞台と太平洋戦争の歴史に深く心を揺すぶらされて送った若き日々が物語の展開とともに走馬灯のように脳裏を過ぎていく。このリアリティーをどのようにして次の世代へバトンタッチしていくのか。それが我々世代の使命なのだと思う。そういう意味でもこの映画の存在価値は大きい。

▲ 新緑や中途半端に暑い午後


0515・火・新月・沖縄本土復帰記念日・

 本日は沖縄本土復帰記念日である。1972年の今日、沖縄が日本に復帰した日であるのだ。戦後27年も続いた沖縄のアメリカ統治が終わりを告げた日なのだ。長いご苦労だったと思う。無理矢理に太平洋戦争に引きずり込まれ、本土決戦の予防線にさせられ、億千万の砲弾や爆弾を打ち込まれ、火炎放射器で焼き払われ、そして幾十万の犠牲を強いられた上での統治だったのである。なのに復帰後の沖縄が解放されたかというとそんなことはない。沖縄は今も中国の侵略からの予防線とされ、アメリカ軍だけでなく、自衛隊の前線基地とされている。今も昔も沖縄には多大なるご迷惑をおかけしているわけで、そんな沖縄を独立させてあげられないのなら、せめて税金から解放してあげてはどうなのか。

 眠くてたまらない。椅子に座ればたちまち眠るし、立っていても眠くなる。そして瞬間でもうとうとすれば、膝に猫が乗っている。そしてまたこいつがもっと深い眠りを誘うのだ。猫は眠りの国からの使者。眠くない人でも眠くさせられる。というわけで朝から何も手につかないでいる。

 今夜もボクはアルルのステーキのお余りをいただいている。オーストラリアンビーフの巨大なステーキを仲良く並んで食べている。アルルのステーキは食塩フリー。そしてボクのステーキは山葵醤油。アルルはミルクでボクは1995年ものの赤ワイン。アルルは手術に備えての体力作り。そしてボクはその応援のための体力作り。そしてステーキを焼くコボちゃんの肩にアルルとボクと、そしてミミコの運命がかかっているのだ。仲良し家族はこれから黒犬の長女の闘病という重大なミッションに向かっていくのである。

▲ 温度計上げるな五月まだ早い


0516・水・

 またまたNHKマイ朝ラジオ情報です。それによると今日は旅の日だそうです。元禄2年の3月27日、太陽暦の5月16日、松尾芭蕉が奥の細道へ旅立ったことにちなんで、1988年に日本旅のペンクラブが定めたのだそうです。ご苦労なことです。でも奥の細道はいいです。麹町中学の修学旅行も奥の細道の体験旅でした。その準備として奥の細道の全文を学んだことも俳句に接するよい機会になったと思っています。この修学旅行は平泉まで足を延ばす本格的なもので、岩手県からの帰り道、東北本線の車窓から展開する日本の美しい水田風景を今も忘れることができません。ボクはその間、ずっとスケッチブックにその美しい情景を写し続けていたのです。

 よい子になったと思ったのに、またまた悪い子に逆戻りの北朝鮮。でも、これがいつもの北朝鮮。唯一の交渉材料、核ミサイルをそうは簡単に手放すはずがないのです。トランプは国内の人気取りのことしかそのオツムリにないから、北朝鮮としてはいくらでも打つ手はあるのです。

 今か今かと-JARMeC-日本動物高度医療センターからの電話を待っている。アルルのオペのスケジュールが決まるのを待っている。肺癌と診断されても、たとえそれが末期癌であったとしても、とにかくできることは何でもしてやりたいのだ。医者には最善の医術を期待し、そしてボクは朝に夕に、天に向かってアルルの全快を祈るのだ。

▲ この空に力ありそな五月かな


0517・木・

 お昼のニュースをボンヤリ聴いていたら世界がゆらりと傾いた。メニエルになったかと思ったら本当に地面が揺れたのだ。0時12分、震源は千葉県の東方沖、震源の深さは50キロ、マグニチュードは5.3と推定され、津波の心配はなしとのこと。身体が揺れるのも地面が揺れるのも楽しくない。メニエルも嫌だけど、でかい地震はもっと嫌だ。みんな仲良く、無事がいちばん。それ以上のことはない。

 いきなりの訃報で声も出ない。悲しいのだ。あの西城秀樹が63歳で亡くなってしまったのだ。出来事が伝わるとラジオからは3年前の録音で「YMCA」が流れ出す。二度の脳梗塞を乗り越えての歌声だが、現役絶好調の歌声よりもエネルギーがあって迫力がある。それは彼の熱さの照明であるのだ。
「西城秀樹の芸名は読者に決めてもらったのだ」
 これはボクがイラストレーターデビューした芸能誌「女学生の友」の編集者の言葉であって、嘘ではないと思う。当時、新御三家の出てこない芸能誌は三流といわれていて、ボクもその渦の中で芸能イラストルポライターとして、その世界の隅っこでチマチマとした仕事をさせてもらっていた。だが、新御三家は女性編集者のお仕事で、ボクが担当したのは女性歌手ばかり。デビューほやほやの南沙織とか、セブンツーオーに出演していたアグネスチャンとか、「噂のチャンネル」の山口百恵とかに胸をときめかせていた。一度ぐらい新御三家の誰かに会えないかと期待もしていたが結局、編集者に野口五郎のお兄さんの経営するお店に連れていかれ、酒を飲んだだけだった。
 西城秀樹は広島駅近くのパチンコ屋の息子というのは広島生まれのボクの最初の奥さん情報で、彼女も西城秀樹の熱烈ファンだった。で、その影響というわけでもなく、実はボクも彼の熱烈ファンであったのだ。何といっても彼は純粋なるロックンローラーだった。ローラを歌ってオーラを放つロックンローラーだったのだ。新御三家唯一のロックンローラーだったのだ。そしてもちろん歌のうまさも抜群で、ユーモアもインテリジェンスも抜群で、「女学生の友」で応援しているということだけでなく、ボクは猛烈に応援していたのである。
 脳梗塞以後の彼の努力と復活も見事だった。秀樹、還暦。カレーのコマーシャルもゴキゲンだったよね。彼の還暦記念の収録もカッコよくって、このまま見事に復活と思っていただけに本当に残念でならない。彼の死で日本中が悲しみに落ち込んでいる。ボクらは決して彼の勇姿と歌声を忘れないだろう。あの世にいってもどうか歌い続けてもらいたい。

▲ 歌声が五月の空に消えていく


0518・金・

 未明、目覚めるとコボちゃんがアルルとの別れを決心している。一晩中眠らないでアルルを抱きしめていたらしいのだ。呼吸数は1分間に70回だというのだ。努力呼吸をしているというのだ。酸素吸入をしても間に合わないんじゃないかというのだ。いつまで待っても-JARMeC-日本動物高度医療センターからオペの日程を知らせてこないということは、要するに老犬の末期癌だから、もうあきらめろ、ということなのか。冗談じゃない。ボクにできることは、コボちゃんにそんなことはないといってあげることだけなのだ。そしていうだけでなく、本当にボクはアルルの復活を信じているのだ。

 若大将シリーズのマドンナ、澄子さんこと女優の星由里子さんが74歳で亡くなっていた。加山雄三の若大将と田中邦衛の青大将にはさまれた美しきマドンナが虹の橋を渡ってしまったのだ。
 中学生のボクを震撼とさせた恐怖映画「マタンゴ」の同時上映も若大将シリーズだった。その映画プログラムで水着の星由里子が背後から加山雄三に抱きすくめられている姿は中学生のボクにはかなり刺激的なポーズで、キノコ人間マタンゴとの対象性もあって、今でも網膜に焼き付けられている。ボクは東宝映画系の女優さんが好みだったが、その中でも星由里子の美しさは格別だったと記憶しているのだが、冷静になって振り返ると星由里子の出演している映画は若大将シリーズ以外は思い出せないのである。清潔な美しさの代表、星由里子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

▲ 悲しみも美しきなり風五月


0519・土・

 1910年、明治43年の今日、ハレー彗星が地球に最接近した。当時、地球がハレー彗星の尾の中に入るとその成分と地球大気が反応して生物が死滅すると噂され、世界中が大騒ぎとなる。これを映画化したのが「空気のなくなる日」で、主に敗戦直後の時代に学校で上映された。当時の小学校での映画上映というと、夜間に校庭に張られたスクリーンとか、体育館に張られたスクリーンとか、まともな条件での映画鑑賞ではなかったが、それだけに小学生のボクらには映画鑑賞は刺激的だった。特にこの「空気のなくなる日」は克明に覚えている。空気のなくなる5分間だけ自転車のタイヤチューブやゴム製の空気枕で空気を確保しようとするのだが、それらの品物は途端に値段が跳ね上がり、金持ちの手にしか入らなくなる。首のまわりにタイヤチューブをぶら下げて金持ちの子どもが貧乏人の子どもたちに見せびらかすという場面が、貧乏人のボクにはむかついた。当時としては珍しい特撮も成功していて、今でも観てみたい作品のひとつである。

 待ちに待った-JARMeC-日本動物高度医療センターからの電話があり、アルルのオペが24日、木曜日の午後に決まった。どうぞ皆様、アルルの手術が成功するよう、そして無事に退院できますよう、木曜日の午後から祈りの念力、癒しのパワーを川崎の-JARMeC-日本動物高度医療センターのアルルに送ってあげてください。心からお願いいたします。

▲ 黒犬に祈りの念力集めたい


0520・日・東京港開港記念日・

 東京の日の出は4時33分、日の入りは18時43分。予想最低気温が14度、最高気温が22度ということで、かなり涼しい。これでアルルもオペの日まで、体力を温存できる。毎晩のようにステーキを食べて、そして気候に目部まれて、とにかく手術に耐えて、見事に退院して欲しい。もう頭にはそのことしかないのです

 今日は東京港開港記念日であるという。NHKマイ朝ラジオ「今日は何の日」によれば1941年、昭和16年の今日、それまでの輸出入は横浜港を経由していたのが日中戦争の軍需拡大で貨物取扱量の増大により東京港が整備拡充されて国際港となったという。当時の軍部は明治政府の野心を反映して日清日露戦争の勢いでアジア侵略を拡大させ、強い者が弱い者を征服するという欧米列強システムを踏襲して大日本帝国の勢力拡大を狙っていたのだ、というのはボクの個人的理解ですからほとんど参考にはなりませんけど。

 1960年の今日、衆議院本会議で新しい日米安全保障条約がこの未明に、安倍晋三のおじいちゃん、岸信介を総裁とする自民党の単独で強行採決された。これ以後、安保条約に対する反対運動が一段と激化していく。いわゆる60年安保闘争である。当時のボクは永田町小学校の6年生で、連日のようにその屋上から国会議事堂に向かう全学連の長いデモ行進を6年4組のクラスメイトたちと肩を並べて眺めていた。デモ隊と機動隊の衝突で東大生の樺美智子(かんばみちこ)さんが亡くなった現場を見下ろしていたわけである。登校駅は地下鉄丸ノ内線の国会議事堂前駅で、けれども激しいデモのために閉鎖され、赤坂見附駅から登校することもあって、安保闘争のおかげで登校アプローチのバリエーションが豊富になってしまった。明けても暮れても「安保反対、岸信介辞めろ」のシュプレヒコールをシャワーのように浴びていたおかげで、安保という猛毒が日本を汚染し、岸信介という化け物が日本を破壊するというイメージがボクの潜在意識に焼き付けられるのも致し方ないわけだが、この平成の世の中に嘘つきピグモン、安倍晋三を生み出したことを考えると、それは正しい理解だったのである。

 是枝裕和監督の映画「万引き家族」がカンヌ映画祭の最高栄誉、パルムドールに輝いた。サピエ図書館のおかげで是枝裕和作品をいくつも楽しませてもらってきたが、今から音声映画「万引き家族」がアップされるのも楽しみである。頑張れ、日本映画。頑張れ、樹木希林。

 説明責任といえば、アメフト反則問題の日本大学の説明もグロテスクだが、もりかけ問題の安倍晋三の釈明もグロテスク。このふたつ、権力者は何をやっても許されるという地下水脈でつながっている。権力を目的化すると人間がグロテスクになる。力は正しく使わなければ力にはなりません。

▲ 五月晴れミントキャンディー冴え渡る




2018年5月7日~13日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。


◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉ですはお休みさせていただきます。


0507・月・

 1945年の今日、ナチスドイツが連合国に無条件降伏をする。それから日本がポツダム宣言を受諾するまで3か月を要するわけだが、もっと早く降参してしまえばよかったのに、といつも思う。当時、昭和天皇はそう思っておられたに違いないのだ。なのに、軍部の思考停止した頭脳がそれを許さなかったのだ。3月10日の東京大空襲の被害を体験しておきながら、どうしてその勇気を出せなかったのだろう。それをしていれば広島長崎の悲劇は起こらなかったのだ。

 東京の日の出は4時43分、日の入りは18時32分。予想最低気温が16度、最高気温が20度。少しずつ本物の夏に近づいている。ここんとこ、季節の移り変わりが目まぐるしくて落ち着かないと世間は文句をいうけれど、それでもボクは蝉の鳴く日が待ち遠しいのです。

 豪徳寺の「なみき動物診療所」からお電話をいただき、アルルの-JARMeC-日本動物高度医療センターでの診察日が決まった。ここは並木先生の出身大学、国立農工大の先輩が統率する国内最高の動物医療を期待できる施設である。とにかくここでベストを尽くしてアルルを救うのだ。

▲ ベランダにしまい忘れた鯉のぼり


0508・火・下弦・

 1941年、昭和16年の今日、店頭で肉の販売をしない日、肉なし日が初めて実施された。日中戦争による生活物資の不足を受け、大日本帝国の農林省が毎月二回、肉を売らない日を設けることを決めたもの。安倍晋三のお友だち政権の中には日中戦争時代が理想の時代と頭から思い込んでいるチルドレンもいるそうだが、何をもってそんな風に考えられるのか、不思議でたまらない。どれほど国内の食糧が不足しても、権力の座にしがみついていさえすれば、肉なんかいくらでも手に入る、と思っているのかもしれない。そういえば、椋鳩十の動物文学だったか、それとも犬猫供出時代を描いたノンフィクションだったかで、戦時中の食糧難の住宅街でただ一軒だけすきやきの匂いを周囲に撒き散らしていたお屋敷のエピソードを読んだことがあるが、どんな時代でも甘い汁の吸い放題という階層が実際に存在したのである。

 TBSラジオの気象予報士さんによれば、本日はどんより村のヒエールさん、ということだった。で、その通り。これまでの美しい五月に比べれば、嘘のような曇天続きである。これじゃますます気が滅入る。そうなのだ。コボちゃんとボクの頭にはアルルの病気のことしかないのである。

 呆れたね、麻生太郎のセクハラ罪はない発言。あのサラブレッドなおぼっちゃま、法律に抵触しなければ何をしてもいいとお考えなのである。この人だけでなく、政権与党の中には法律にひっかかりさえしなければ何でもできると考えておられる人が決して珍しくはないのである。どうやら権力の座に就くと、倫理という概念が邪魔になるらしい。安倍晋三にしろトランプにしろ金正恩にしろ、彼らから倫理の波動は1ミクロンも感じられない。

▲ どんよりと五月の憂い忍び寄る


0509・水・アイスクリームの日・

 どこかの部屋で犬の声がする。ここは川崎、-JARMeC-日本動物高度医療センターの四階の待合室である。広くて静かで清潔で豪華な待合室である。朝の9時にやってきて、それからアルルは全身麻酔で検査を受けている。朝は雨と風がひどかったけど、今はどうなのだろう。ボクはプレクストークで夏目漱石を読んでいて、コボちゃんはこの待合室に備えてあった神部俊平の本を読んでいる。ケニア在住、ボクの親友の獣医、神部俊平の著書である。彼の本を置いてあることが、このセンターの優秀性を示している。1977年にボクがケニアを訪れたのは、彼との絵本「チンパンジーのキキ」を仕上げるための取材だった。実はエム ナマエ最初の絵本「ざっくりぶうぶうがたがたごろろ」の作者は神部淳吉先生。そして神部俊平はその息子なのである。絵本「チンパンジーのキキ」を仕上げてからの1980年、ボクは神部淳吉先生ご夫妻をお連れしてケニアの神部俊平を訪れた。そしてケニアを旅して歩いた。実に俊平がケニアに暮らしてから初めての親子再会であったのだ。俊平が日本に戻ってこなかった理由は日本で一緒に暮らすはずだったチンパンジーのキキが日本で死んでしまったため。そのキキがいかに日本で命を失ったか、その顛末が書いてあって、コボちゃんがヒソヒソとボクに話してくれる。ヒソヒソと話はするけれど、もう大声でしゃべっても大丈夫。時刻は午後もぐるりと回ってもう夕方、待っているのはボクらだけなのである。アルルが全身麻酔から覚めるのに、それだけの時間がかかってしまったのだ。
 やっと名前を呼ばれて診察室に降りていく。ボクらの知っているどの病院の診察室よりも広い部屋で、人間の診察室よりもリッチな診察室で、ボクらは若い女医さんの説明を受ける。アルルはすっかり麻酔から覚めて、ボクらと並んで座っている。丁寧な説明を聞いている間、アルルは静かに待機している。ゆうべから何も食べないでいるのに、それでも抗議ひとつせず、落ち着いて座っている。とにかく、この利口で心優しいボクらの相棒を、全力で救ってやることをお願いしたのである。

▲ 新緑の診察を待つ犬の群れ


0510・木・愛鳥週間・

 1900年、明治33年の今日、「汽笛一斉新橋を」で有名な鉄道唱歌の第一集が発表された。正式には「地理教育鉄道唱歌」という曲名で、子どもたちが地理を学ぶために作られたという。月刊ラジオ深夜便「しじまのおもちゃ箱」でもお馴染みの小学校低学年時代の仲良し三人組で交通博物館を訪れて、三人仲良くこの歌集を買ってきて、そして仲良く合唱した。合唱したことはよく覚えているけど、歌詞を全部覚えるのはすぐにあきらめた。あまりに長い歌集だったのである。
 で、その鉄道の話題だが、1969年の今日、当時の国鉄が一等車、二等車という区分け制度を廃止して一等車に代わるグリーン車という制度を導入した。この年はボクが最初の個展を開いた年で、そのグリーン車に乗れる身分となるまでには、まだまだ遠い道のりの頃だったのである。最近もあまり乗れてないけど。

 菅直人や下村健一がいるとき、官邸にはかけらも嘘の空気は感じられなかった。けれども安倍政権になってからは嘘の匂いしか感じられない。そもそも第一次安倍政権のときから安倍晋三が「ウチュクチイ日本」といった途端、日本は美しくない方向へと舵を切ってしまったのである。安倍政権になってからの官邸がどのように変わってしまったのか、安倍晋三がいかにインチキ野郎なのか、そのあたり、もっと下村健一に語っていただきたい。
 さて、本日の国会、元総理秘書官が見事な嘘つきシナリオと嘘つき訓練によって、見事に調整された嘘つき弁論大会を展開した。けどね、うまく嘘をつけてるとの思いが呼吸ひとつひとつに現れていましたね。盲目になってからのボクは他人の嘘を見抜く能力にはちょっと自信があるのです。なんちゃって。別に盲目でなくとも嘘は見え見えだけどね。

 爆弾が落ちたかと思ったら落雷。ものすごい音である。どんなに驚いたか、怖がっているかとアルルを見ると、意外や落ち着いている。それよりも昼ごはんが気になっている様子。とにかく食欲があることがありがたい。だからアルルのディナーは千葉県産のランプステーキで、コボちゃんがステーキと口にする度にアルルの目がランランと輝くのである。そしてボクの目もランランと輝くのである。
 夜になり、アルルが夢中でランプステーキ250グラムを食べている。ペロリとたいらげている。ボクが220グラムでアルルが250グラム。ボクのは塩と胡椒で味付けがしてあって、アルルは牛脂も塩分もゼロ。ボクは赤ワインでアルルはミルク。さぁどうぞアルル、これでオペに耐えられる体力をつけてくださいな。

▲ 鳴き交わし烏渦巻く風五月


0511・金・

 代々木駅前、平成のブラックジャック、山下賀正先生のクリニックで定期健診を終えてマクドナルドでフライドポテトとコーヒーで軽くランチを済まし、歩いて新宿駅へ向かう。フライドポテトじゃ力が出ないよと思いながらも、とぼとぼ歩く。コボちゃんはアルルのことで頭がいっぱいらしく、まともに考える能力が不測しているのだ。でも、どう考えてもわからない。どうして新宿まで電車に乗らなかったのだろう。新宿から代々木までは電車だったのに。

▲ 新しい敵が出現紫外線


0512・土・ナイチンゲールデイ・看護の日・海上保安の日・

 今日は看護の日です。近代看護の基礎を築いたナイチンゲールの誕生日にちなんで旧厚生省が1990年に制定した日です。そういえば、全盲イラストレーターとしてデビューした当時、日本看護協会から依頼されて、看護関係の雑誌にエッセイを書かせてもらっていたことを思い出す。今だったら、もっと楽しい原稿が書けたのにと、ちょっと反省もしてみる。いつも全力投球のつもりではいたけれど、いつの時代だって未熟な自分が見えてきて、恥ずかしい気持ちでいっぱいです。

 午前10時過ぎ、NHKラジオ「真打競演」に山口君と竹田君が出ていて、快調にしゃべっているなと思っているうちに、だんだんそれが不思議な会話で理解できなくなってきて、いつの間にか竹田君が歌う堺すすむに変身して、美空ひばりの物真似を始めた途端、ステージに緊急地震速報が鳴り響く。ブラブラグラとくるかと思うと、揺れているのは長野駅だという。いきなり周囲の風景はレンガ造りの鉄道駅と変わり、高架鉄道の橋脚が今にも崩れそうに揺れ出した。これは大変とボクは階段を駆け上がり、水泳競技の要領で駅舎の二階の窓から外へ飛び出した。両手を広げ、鳥になって空を飛び、長野市内の被害状況を調査しようというのである。と、ここまできてやっと事態の不自然さに気がついた。これは夢だぞ。自分は「真打競演」を聴いているうちに居眠りをしてしまったのだ。たちまち夢から覚めたら、それは本物の地震で、長野県は10時29分、震度5の地震に襲われていたのだった。

 失明直前の1985年、NHKFMの草野大悟の朗読で知った夏目漱石「草枕」の魅力だが、あれから何度聴いても新しい感動と発見があり、まるで飽きることがない。ボクの頭が悪くて夏目漱石の頭脳が凄過ぎるせいもあるけれど、とにかく面白いのだ。難解で面白いのだ。日下武史の朗読CDを購入して繰り返し聴いているけど、これも飽きないでいる。というように繰り返し楽しめるのは、これが朗読CDだからで、もしも活字の書物であれば、おそらくそれは難しい。やたら漢語が多いのだ。明治の教養人が著した書物であらばこそ、ボクなんかの手におえる代物ではないわけで、もしも1985年以前にこの「草枕」を斜め読みして理解したつもりになっていたとしたら、それはボクの脳味噌が発達していなかった証拠なのだ。若い頃の自分は自分の馬鹿がわからないくらい馬鹿だったのである。この物語の舞台、那古井のモデルとなった、熊本県の小天温泉に訪れ、漱石の宿泊した部屋に寝転がったり、湯船をのぞいたりするほど、ボクは草枕世界に耽溺しているわけだが、実はこれまで一度もサピエ図書館の音訳ボランティアの朗読でこの作品を楽しんだことがなかった。告白してしまえば、素人の朗読に期待できないでいたわけだが、ここ最近、サピエ図書館所蔵の夏目漱石を次々に読破していて、これを機会にサピエ図書館の「草枕」に挑戦してみたのである。そしたら面白いの何の。音訳ボランティアさんの優れた腕前が見事で、これまでとはまた違う、日露戦争当時の日本の地方温泉をこの未熟なる盲人に体験させてくれたのである。感謝。

 いきなりNHKの集金人がやってきた。村上春樹の「1Q84」の主人公、テンゴ君のお父さんみたいな突然の来訪だったのである。で、ボクはどうしたかというと、喜んで扉を開いたのである。そうしてサングラスをかけていない裸の目を見てもらい、全盲であることを宣言する。そうして、ラジオの分だけはお支払させていただきますとお伝えする。おまけに、我が家にはテレビという電気製品が一切存在しないこともお知らせする。もっとおまけに、ラジオ深夜便のお仕事もさせていただいてますとも付け加える。もちろん集金人さんは
「お支払なさらないで結構です」
と丁寧に確認してくださった。NHKの集金人、大変なお仕事だと思います。

 アルルの病気で頭はいっぱいだが、それでもコボちゃんはいつもの虫君が現れたとボクに報告することは忘れてない。そして飛ぶにせよ飛ばないにせよ、虫が出れば猫のミミコは大歓迎なのである。

▲ 出ましたと女房喜ぶ初夏の虫

◇ バーチャル『奥の細道』コース

ありがとうございます。
倶利伽羅峠に到着、やっとこさで通過しました。
次は金沢。
あと、97,566歩です。

現在の歩数、3,082,434歩。
3周目をうろちょろしてます。


0513・日・母の日・

 東京の日の出は4時38分、日の入りは18時37分。予想最低気温は16度、最高気温は24度、ということで、ほぼ夏日を期待していたんだが、昼からざんざか雨が降っている。今日から大相撲夏場所で国技館へ初日の土俵を楽しみに駆けつける相撲ファンもおられると思うけど、こんな雨は屁でもないだろう。今日の打ち止めは新小結の遠藤関。それが見られるのなら、槍が降っても砲丸が落ちてきても雨の代わりに毛虫が降ってきても、喜んで駆けつけるに違いないのだ。

 1939年、昭和14年の今日、日本で初めてテレビ電波の発射実験が行われた。東京世田谷の技術研究所から発射された電波は13キロ離れた千代田区内幸町の放送会館で受信され、実験は成功した。そうだよね。ラジオより、相撲中継はやっぱりテレビだよね。

 まさか、エルサレムをゴタゴタの種にしてしまったトランプにノーベル平和賞の声がかかるとは思ってもみなかった。これも金正恩のズルのおかげだよね。地下核実験場を廃棄しても、もう水爆もミサイルも作ってしまったんだから、実験場に用はない。と、そんな猿芝居のイベントにも日本の取材陣に声はかからない。洋上で韓国のタンカーと北朝鮮のタンカーがズルしてる現場を見逃してやらなければ、それも仕方ないでしょう。平和交渉にしてもズルにしても、アベちゃんは仲間外れにされてるんです。ま、北朝鮮の頭脳集団と安倍晋三とトランプの知恵比べを、習近平さんはきっと余裕の大笑いで観ていることでしょう。と、ここまで書いたけど、アルルのことで頭がいっぱいで、ちっとも面白いことが書けません。ごめんなさい。

▲ 母の日や花よりお金くださいな




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