全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年7月3日~9日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。


0703・月・

 何度耳にしても気持ちがいいのが自民党の大敗。
「ゆるみがあったんだろうと思います」
 なんて反省するふりの安倍晋三だが、その口ぶりの裏で次の選挙までどうやって国民を騙してやろうかと画策しているのが透けて見えてくる。果たしてうまくいくだろうか。騙され続けてきた国民の体内には免疫組織ができている。もしかしたら安倍晋三ウィルスをやっつけるワクチンだってできているかもしれないよ。さぁ、安倍晋三ウィルスはどんな突然変異をやらかすのだろう。それはおそらく内閣改造という遺伝子変換なのだろう。

 北軽井沢の夜である。春蝉も鳥も鳴きやんで、静かな静かな夜である。そうして静かにしていたら、窓にホタルが飛んできた。奇跡のように明るく輝く光の昆虫が飛んできた。見えないボクの心に浮かぶ蛍の光のなんと愛おしい(いとおしい)ことか。お前はどこからやってくる。清くて甘い水の古里からやってくる。美しさと愛おしさ(いとおしさ)の源からやってくる。蛍の光よ。どうかこの愚かしい人類という生き物たちの未来を、いつまでもいつまでも美しい輝きで照らし続け、見守っていて欲しい。

▲ はりついて窓から照らす蛍かな


0704・火・

 目覚めると雨が音をたてて落ちている。北軽井沢の朝である。軽井沢の雨といっても特別な雨じゃない。ごく当たり前の雨である。別に気取ることなく、どこにでもある水みたいな顔をして落ちてくる。けれどもこの水、普通の水と思ったら大間違い。実は生まれは太平洋。台風3号が発生して、どんどん日本列島に送り込んでくる水蒸気の変わり果てた水なのである。この台風3号、沖縄沖で発生して、もうすぐ九州に上陸するらしいのである。もうそういう季節になったのである。

 北軽井沢でのおえかきは今年初めて、久しぶり。ボクは広いスタジオの真ん中で独りおえかき、気持ちがいい。鳥の声が聞こえてくる。雨はパラパラ落ちてくるけど、コボちゃんは愛犬アルルに引っ張られ、プリンスランドまで歩かされている。アルルの目的はソフトクリームただそれだけ。あの超大型犬のバーニーちゃんではないのである。ボクだったらソフトクリームより超大型犬の方がはるかに魅力的なんだけど。

 コボちゃんに聞いたんだけど、木を切って太陽光発電とは本末転倒でしょうよ。信じられないけれど、それが北軽井沢では進んでいるらしいのだ。別荘開発で土地が売れないから今度は林を開いて太陽光パネルをずらり並べているらしいのだ。温暖化防止対策のためでなく、金のために太陽光パネルを並べているのだ。原発再稼働を防止するためじゃなく、土地対策で太陽光発電が進められているのである。金の為、失われていけないものが、次から次へと失われる。金は一時的に人を幸せにするかもしれないが、林が消えれば様々な生き物たちが生活の場を奪われる。それはいつかお金ではあがなえぬ災いとして人間たちの頭の上に落ちてくるのだ。

 都議選で大敗して責任を問われるはずの安倍晋三を救ったのが北朝鮮。金正恩が初の大陸間弾道弾発射を成功させ、またまた安倍政権を救ったのである。菅官房長官も稲田防衛大臣も大はしゃぎ。自分がミサイルを打ち上げたみたいに胸を張って元気よく記者会見をやらかしている。ミサイル騒ぎで都議選大敗北の口惜しさを瞬間でも忘れられる喜びに浸っている。金正恩はこのミサイルをトランプ大統領に対するアメリカ独立記念日のプレゼントだといっているが、都議選で惨敗した安倍政権へのプレゼントにもなったわけである。

▲ 雨音のやめば小鳥の啼いている


0705・水・

 遠くで春蝉が啼いている。晩夏に聞こえるヒグラシの声にも似ているが、ハルゼミにはまた別の風情がある。元気よく啼いているのは空が晴れているせいだろう。我妻地方に雷注意報が出ているけれど、このまま晴れてくれるといいと思う。コボちゃんとアルルは東京へ戻る最後の散歩を楽しんでいるところなのだ。
 さて、コボちゃんが朝の散歩をしていると、地面のミミズを掘り返して朝御飯にしていたイノシシのカップルが
「ブヒ」
と挨拶して林の中に戻っていったことがある。これがイノシシでなく、クマだったらどんな挨拶をしてくれたのだろう。野生であれ家畜であれ、生き物たちはその人間がどんな気持ちでいるのかを本能的に感知しているのかもしれない。さて、その野生動物やイヌやネコにやさしいコボちゃんは虫にもやさしい。(もしかして、厳しいのはボクに対してだけ、なのかもしれないが)今朝もアリやクモに優しく話しかけながら窓からふうわり、外に放してやっている。ティッシュのパラシュートでふうわり落としてやっている。ここでは餌が取れませんよとやさしく話しかけ、やさしく放してやっている。クモはだから蜘蛛の巣を張っているのにね。あとでティッシュの回収、お疲れ様です。

 東京への帰り道、コボちゃんは鬼押し出しのバイパスの道端にたたずんでいた三本足のキツネを目撃してしまう。どうやって食べているのかしらと振り返り振り返りクルマを運転しているコボちゃん。三本足のキツネの暮らしも心配だが、少しは自分の心配もしてもらいたい。しっかり前を見て運転してもらいたい。

 きっと安倍晋三は思ってる。俺は野党に負けたんじゃない。自民党の一派、小池百合子に負けたんだと。その証拠に国政選挙になれば与党は圧勝するに決まってる。腰抜け野党、とりわけへなちょこ民進党が俺に勝てるわけがないのだと。反省なんかしているわけがないのです。その証拠に前川さんが国会に呼ばれたって安倍晋三は顔を出さないで知らんぷり。この人、どこまでも国民を甘く見ているので、そろそろ数字という形で脅かしてやる必要があるのです。

▲ 夏原や三本足の狐の子


0706・木・

 7月6日の雨を洗車雨というらしい。降る雨で自動車を洗えばいい、という話ではない。七夕伝説で彦星が織姫と会うのに使う牛舎を洗う雨、という意味であるらしい。昔の人はお洒落なことを考えるものである。やっぱ、暮らしにゆとりがあったんだよね。きっとみんな、腕時計なんかはめてなかったんだよね。

 東京に戻ってみないとわからないことがある。民放の情報によると都議選投票日直前の安倍晋三は秋葉原でとんでもない暴言をやらかしたらしいのだ。
「こんな人たちに敗けるわけにはいかないんです」
 アベちゃんが「こんな人たち」という人々はアベちゃんがまもるべき国民。オバマさんならこんな場合、どういっただろう。
「あなたがたがいくら私に反対しても、私は全力であなたがたを守ります」
 ここが民主主義の理解の違いである。アベちゃんの場合、お友だちいがいは守るつもりはないのです。都議選で惨敗したのにはちゃんとした理由があったのです。

▲ 洗車雨と聞いて慌てて飛び出した


0707・金・小暑・七夕・

 永六輔という偉大な先輩がお亡くなりになってから今日でちょうど1年となる。悲しい出来事だった。永六輔世代としては残念でならない事件だった。少年時代から永さんがプロデュースしたテレビやラジオの番組にどれだけ楽しませてもらったことだろう。永さんのプレゼントしてくれた歌にどれだけ励まされてきたことだろう。永さんの言葉にどれだけ触発されてきたことだろう。今、ボクらは永六輔のいない世界を生きている。小沢昭一もいなくなり、野坂昭如もいなくなり、大橋巨泉もいなくなり、真正面から反戦を語る先輩たちがどんどん消えてなくなっていく世界を生きている。それだけじゃない。立川談志のいない世界を生きている。やなせたかしのいない世界を生きている。それがどんなことなのか、それはこれから、この世界を作りながら考えていくことなのかもしれない。

 ずっと雨のニュースばかり。線上降水帯という言葉も聞き飽きた。北部九州には次々と分厚い積乱雲が襲いかかり、甚大なる被害を出している。記録的豪雨ということであり、50年に一度の雨、ということである。1世紀に2度しかない雨ということである。雲頂高度(うんちょうこうど)、雲の厚さ12キロから15キロという積乱雲が今度の水害をもたらした。雲の厚みが増せば増すほど、その中を落ちてくる雨粒は成長し、激しい雨となる。線上降水帯は、そんな積乱雲が次々とやってくる状態なのである。
 耳にして驚いたエピソードのひとつがとあるご婦人の目撃談。家の前を一本の樹木が立ったまま横に流されていった、というもの。聞いただけで激しい濁流を想像して震撼としてしまう。そしてもっとゾッとするのが菅官房長官のアナウンスメント。自衛隊を出動させて人命救助を最優先にするといわれても、あの人のモチャモチャとした口ぶりや、いつも問題ないと木で鼻をこくる対応をしている態度などから、とても国民に安心感を与える声音(こわね)とは思えないのである。おまけに自衛隊が出動しているその瞬間に防衛庁を抜け出して政治活動をしていた稲田防衛大臣の保育園児みたいな口の回らなさも非常事態の焦燥感の火に油を注いでいる。水害とは関係がないかもしれないが、安倍政権の閣僚たちにはしゃべり方教室に通った方がよさそうな人材がうようよしているような気がする。それにしても西の方では人命救助のために万という自衛隊が出動するような雨が降り、東京ではまるで雨が降らず、そろそろ取水制限をしようという話まで持ち上がる。空の神様は平等なんて考え方は一切なさらないのである。

 スタッフによる昨夜の透析ミスの影響で朝から晩までコーヒーをまるで飲まずに過ごした。飲んだのはヤクルトだけ。おかげで体重の増加はマイナス。体にいれた分より出ていった方が多かった。そういうことなのだ。真夏日のおかげで汗をたくさんかいた。そういうことなのだ。それにしても透析技師の「説明」という言葉がひっかかる。一言、私のミスでした。それを伝えれば用事は済むのである。ごめんなさいの一言が昨夜から今日まで、ビールやコーヒーの楽しみなしで過ごさなければならなかったボクの気分を晴らすのである。

▲ 心太(ところてん)みたいに雨が落ちてくる


0708・土・

 1939年の今日、国民徴用令というものが公布されたらしい。白い紙、しろがみと呼ばれた令状で国民が軍需産業などの現場に集められたのだ。日中戦争の激化に対応する国家総動員法によるものである。ボクが生まれる、ほんの9年前にそんなことがあったのだ。大日本帝国憲法の下でそんなことがあったのだ。軍部が権力を握っている中でそんなことがあったのだ。若い男は赤い紙で戦争に駆り集められ、残った男や女、子どもまでが白い紙で労働を強要される。そんな時代がボクが生まれるほんの9年前までにあったのだ。そして、そんな過酷な状況を強いられ、それでも日本は戦争に敗れ、本土は焼け野原となり、国民は財産を失い、腹ペコとなった。そしてその代償として国民は現行憲法を手に入れたのだ。二度とそんなことのないよう、日本国憲法を手に入れたのだ。私たちの権利や自由、この国の平和を守る日本国憲法を手に入れたのだ。その大切な憲法を安倍政権という権力機構が自分たちの思うままに変えようとしている。ふざけんな。親たちが血を流して手に入れた憲法を、戦争の利益で肥え太った特権階級の子どもたちの手に渡してなるものか。心からそう思うのである。

 NHKラジオ「昼の憩い」に山下達朗の「夏への扉」がかかる。途端にトラネコのジュピターを思い出し、胸が熱くなる。目頭も暑くなる。「夏への扉」はハインラインの名作からインスパイアーされて作られた楽曲。猫が結ぶ時を超えたラブストーリーである。美しかったジュピター。ひたむきだったジュピター。そして空を飛び、新聞や雑誌の記事を飾ったジュピター。ボクの愛したジュピター。達朗の名曲、「夏への扉」は文字通りトラネコジュピターへの扉でもあるのだ。

 各地で猛暑日となる。我が家でも今年最初の本格的冷房使用。本年度冷房記念日となる。愛犬アルルが足元にやってきてこれ見よがしにはあはあと荒い息をつく。早く、この世界を涼しくしてくれと喘いで見せるのだ。となれば仕方がない。エアコンを始動させるしかない。ボクにとっては真夏日くらいの気温が最もリラックスできるのだが、毛だらけのアルルにはただの夏日でも許せないのだ。

 今夕はスタジオクラスターの七夕パーティーである。我が家から歌手の西島三重子さんとご亭主の竹之内信広さんが愛車でボクを連れていってくれる。会場ではカールおじさんの生みの親、ひこねのりお先生と旧友の絵本作家、黒井健(くろいけん)氏にはさまれて座り、乾杯をする。ステージでは黒井夫人とひこね夫人のおふたりが並んでフラダンスのご披露。フラのメロディーが軽やかに流れていく。向かいでは造形大学副学長、森まさあき教授がグラスを傾ける。森教授は日本アニメーター協会の重鎮、副会長であり、クレイアニメーションの第一人者。NHKのみんなの歌や民放CMで森さんの映像を見たことのない人はいないはず。ボクはこの森教授と世界中のテーマパークや怪獣映画の話で盛り上がるのが年に一度の楽しみとなっている。おかげでこの夜も時の過ぎるのが目にもとまらない。西島三重子さんの相棒、ウーちゃんこと竹之内信広さんが氷小豆を運んできてくれた。滅茶苦茶おいしかったのは当たり前。この餡子、高級羊羹で有名な、あのとらやの餡子なのである。スタジオクラスターの七夕パーティー、今年も大盛況。広告業界の面々がスタジオクラスターのオリジナルな料理による舌鼓をBGMに刻々と夜が更けていった。

▲ 猛暑日はビールぶっかけかき氷


0709・日・満月・

 東京では今日も高温注意報。今年は暑くなるのがやけに早いような気がする。そして名古屋では今日から大相撲で暑くなる。大相撲名古屋場所が始まって思うのは、お行儀のいい名古屋場所のお客様たちのこと。手拍子のないのはご当地力士がいないせいなのか。よくわからないけど、ロックコンサートじゃないんだから手拍子は必要ない。立ち合い直前にどよめきも消えて会場全体が土俵に集中する雰囲気がいい。なのに新大関の高安が敗けちゃった。期待の横綱、稀勢の里も敗けちゃった。横綱がふたりも負けちゃったし、大関はみんな敗けちゃった。さぁ、この名古屋場所、荒れる名古屋場所となるのかどうか。ま、荒れても荒れなくても、大相撲ファンはこの15日間を一喜一憂、欣喜雀躍、怒髪衝天、悲憤慷慨、得意満面、気分爽快、明鏡止水、行雲流水の気分であっという間に過ごすのである。

 昨日、歌手の西島三重子さんからお守りのミニワラジをいただいた。彼女の編んだミニワラジである。おふたりが暮らす御殿場ではその昔、女性たちの仕事のひとつはワラジを編んで旅人に販売することだったと聞く。ご夫妻は御殿場のワラジ祭をサポートしているのだ。女性たちが巨大なワラジをおみこしみたいにかついだりするこの祭、かなりユニークなものらしいので、ぜひネットでチェックしてみてください。で、ボクは早速いただいたミニワラジをプレクストークにぶら下げた。右から左へ動かすと、小さな鈴が音をたてる。まるで小さな猫がプレクストークを追いかけているみたいだ。このミニワラジ、健脚のお守りということなので、大切にしていきたいと思う。西島さん、いつもありがとう。

▲ ナイターのお供今夜も冷奴



2017年6月26日~7月2日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0626・月・

 食べる宝石、山形のサクランボが蒸し暑さを吹き飛ばしてくれている。粒ぞろいのサクランボが滅茶苦茶においしくて、やたら頬っぺたが落ちている。次から次へと頬っぺたが落ちるので、サクランボをいくら食べても間に合わない。落ちた頬っぺたの間からこぼれ落ちるのである。この頬っぺたを補強するには暑さ2センチ、500グラムのステーキを平らげない限り、落ちた頬っぺたは取り戻せない
。このサクランボ、粒が大きいのである。口に入れると、口中がサクランボでふさがってしまう。そこで噛みしめると皮がプチンとはじけて芳醇な果肉の塊が舌の上に転がり出る。咀嚼すればたちまちチェリージュースの出来上がり。となれば、またまた頬っぺたが落ちてしまう。そこでボクは考える。これら粒ぞろい、甘くてジューシーなサクランボの一粒一粒が生れ落ちるまでには、どれだけの人出が貢献していることだろう。それだけではない。これら微妙な果実たちを壊さず腐らせず、消費者の手元に無事届けるために、どれだけの人々がどれだけの気配りをしていることだろう。そういう次第だから、ボクは口の中に残ったサクランボの種の一粒一粒を、まるで宝石のごとく、大切につまみ出すのであった。

 夜8時、文化放送、金沢雅美の「ちょっと寄ってかない」に傾聴する。金沢雅美さんはシンガポール出身の女優さん。今から11年前、ボクときむらゆういちの絵本「あしたのねこ」に感動して、その朗読をしてくれたのがご縁で知り合った。その金沢雅美さんがこの度、ご自分のラジオ番組を担当されたのだ。そしてこのボクに出演依頼をくださったのだ。そりゃ聴かないではおられない。そして久しぶり、彼女の知的で誠実なトークに心を引かれたのである。ああ、早く会いたいと思う。放送日が決まったらお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。

▲ おかげさまこの手に届くさくらんぼ

0627・火・

 朝からの雨はすぐにやんだ。でも、じとじとじめじめ。ああ、これが梅雨なのだ。空梅雨を嘆くようなことを書いてきたけど、やっぱりじとじとじめじめはつらいです。反省しています。

 癲癇の医師に懲役5年の判決が下された。クルマを歩道に乗り上げ、複数の人々を死傷させた罪である。抗癲癇剤を服用していたが効果は万全ではないことを医師である被告は知っていたはず。そしてこのお医者、過去2年間に2度も発作を経験しているのである。免許証は変換すべきだった。懲役5年の判決は仕方がないだろう。人間がひとり、命を奪われているのである。5年間の服役が終われば娑婆に出られる被告の立場は被害関係者から見れば不公平極まりない。ふざけんな。命を返せの心境なのである。被告、あきらめて刑に服しなさい。

 安倍晋三が天災棋士、藤井聡太君の連勝新記録に対してわざわざメディアに顔を出して、必要もない祝辞を述べている。お世辞を並べている。いわなくてもいいようなオベンチャラをいっている。お得意のアベンチャラである。加計学園問題を誤魔化すために今度は一転して全国に獣医学部を創設すると頭脳が破綻している今の安倍晋三に褒められて喜ぶような人間は絶滅危惧種のタナゴを探すより難しいだろう。そんな暇があったら加計学園問題について、前からいってる通り、丁寧に説明していただきたい。なんせ今まで、この人の丁寧な説明というものを国民は一度も耳にしたことがないのである。

▲ 六月を乾いた風が過ぎていく

0628・水・

 都議選の応援演説で稲田防衛相がとんでもなく職権乱用の応援演説をやらかしたらしい。板橋区の都議選候補を防衛相、自衛隊、防衛大臣、自民党として応援をお願いしたいなんて発言をやらかしたらしいのだ。どうもこの人、自衛隊法を理解してないみたい。オイラも理解はしてないけど、オイラは弁護士じゃない。けど、この人は弁護士がセールスポイント。ほんとにこの人、弁護士なのかしら。漫才師なのではないかしら。もしかしたら詐欺師かもしれないね。これまでこの人、どれだけ国民に嘘をついてきたことだろう。いいですか。そもそも自衛隊はあなたの持ち物ではないのです。自民党の軍隊でもないのです。ましてや安倍晋三の私設軍隊でもない。そもそも自衛隊も迷惑してるのです。この人の存在に頭にきているのです。この人のおかげで自衛隊の信頼はボロボロ。安倍晋三、どうしてこの人を早く辞めさせないのだろう。そうか。まわりのお友だちがみんな辞めてしまったら、本当に安倍晋三、裸の王様になってしまうものね。でもさ、安倍晋三の周囲に本物のお友だちはいないと思うよ。本物のお友だちは損得勘定では動きませんから。

▲ 民よりもあたしが大事自衛隊

◇ バーチャル『奥の細道』コース   やっとこさ、石巻に到着、よろよろと通過しました。
次は登米です。あと、61,074歩です。

現在の歩数、1,164,926歩。三度目のバーチャル奥の細道への挑戦です。

0629・木・

 暑い。やたらむしむしする。ここのところ、あんまり当たらない天気予報。やっぱりこの季節の天気予報は気象庁にも気象予報士にも難しいのかもしれない。さて、この蒸し暑さにまみれてボクとコボちゃんは濃厚味噌ラーメンをお口の中にたぐっている。と、いきなりコボちゃんが濃厚味噌ラーメンを食べているカウンターで武道館のビートルズコンサートの話を始めた。濃厚味噌ラーメンとビートルズにどんな関係があるのだろうかと首をひねっていたらビートルズのプラチナチケットをいかに苦労してゲットしたか、どうやらそんなテレビドラマをやっていたらしいのだ。ここは世田谷区役所出張所の近所のラーメン屋。今しがた、東京都議選の不在者投票を済ませてきたところなのである。もちろんボクとコボちゃんの清き一票は清き目的のために投じられたことは説明するまでもない。だからこの濃厚味噌ラーメンをおいしく食べていられるのだ。
 世田谷区役所の出張所は不在者投票に駆けつけた人々でそれなりに混雑していた。いい傾向だ。投票率が向上すればするほど、組織票の効果が減少する。自民や公明に負けてたまるか。自民と公明が内紛で分裂して、バラバラの都議選であったとしても、組織票なんかに負けてたまるもんか。冗談じゃない。
 で、ビートルズ講演の話に戻ります。実は1966年の今日、ビートルズが来日。翌日から三日間、武道館でコンサートをしてくれたのである。そこで熱烈ファンの暴挙を恐れた警視庁がお堀にボートを浮かべて警戒する騒ぎとなった。コンサート会場に入れなかった熱烈ファンがお堀を泳いで渡るのではないかと心配したらしいのだ。でもこれは単なるポーズだったような気がしてる。警視庁はビートルズ警備本部を設置してビートルズを口実に警視庁の警備のスキルアップをもくろんだらしいのだ。とはその日の現場を目撃したボクの印象ですけれど。
 ボクはこのプラチナチケットをクラス全員の名前を借りて往復はがきで応募して、見事ゲットした。おまけにライオン歯磨きを数年間分買い込んで、その空き箱で応募して、その方法でも入場券をゲットした。ボクはこのプラチナチケットを根性でゲットしたのである。そしてその喜びと満足は半世紀を経た今でも神々しく輝いているのである。

▲ 心地よく汗にまみれて味噌ラーメン

0630・金・

 またまた文春砲が炸裂した。下村博文元文科省に対する加計学園からの不正献金問題が暴露されたのである。これについての下村博文氏の釈明が実に笑わせてくれる。200万円を11の個人と法人がそれぞれ献金したのだというのである。200万円を11で分割すると20万円には届かず、法律には抵触しない、という理屈である。あまりに見え透いていて、あざとくてせこくてみすぼらしくてちゃちくてけち臭い。それで法律に抵触しないとはいかにも自民党的算数で、思い切り笑わせてくれたのである。

 またまたのセールス電話。同じ女からのセールス電話である。わかるんだから。こちとら盲人で耳がいいんだから。一度でも聞いた声は忘れないんだから。頭もいいんだから。一度聞かされたセールストークはちゃんと覚えているんだから。そこで同じことを何度も聞かされて迷惑だと教えてあげた。教えなくてもわかっているとは思うけど。二度とかけてくるなよ、ばあか。

 バニラといってもアイスクリームのことではない。もちろんレバニラ炒めとも関係がない。航空会社のことである。なんか甘そうな航空会社だが、確かにこの会社、世間を甘く見ていたかもしれない。車椅子使用者に車椅子の使用を認めず、搭乗タラップを腕だけで這い上がらせたのだ。下半身不随の乗客に金属の階段を腕だけで這い上がらせたのだ。友人たちがみんなで車椅子を押し上げるといったのだが、バニラエアーは危険だからとそれを許さなかったのだ。事件が公表されて航空会社は客に不快な想いをさせたと謝罪しているが、不快な思いをさせたという表現は見当はずれでとんちんかん。正しくは人権蹂躙、障害者差別、虐待。この見当はずれの表現がバニラエアーという航空会社が障害者を人として認めていない証拠である。いくら甘そうなネーミングをしてもバニラエアーにとって、これからの世の中は決して甘くはないと思う。これからは、みんなしっかりと監視していると思う。

▲ 夏の猫ゆるんだゴムのごとくなり

◆ 7月・文月・
0701・土・上弦・

 今日から7月です。今年も後半に突入したのです。そこで毎月恒例、全国の日の出と日の入りの時刻です。札幌の日の出は3時59分、日の入りは19時18分。仙台の日の出は4時17分、日の入りは19時4分。東京の日の出は4時29分、日の入りは19時1分。大阪の日の出は4時48分、日の入りは19時15分。福岡の日の出は5時12分、日の入りは19時33分。ということなのです。

 またまたヒアリの話題で日本列島がヒヤリとしている。神戸だけでなく、名古屋でも中国からのコンテナの周囲にヒアリが見つかり、そのコンテナ船が途中、横浜や東京港にも立ち寄っていた、ということが判明したのである。やだね、このヒアリ。ヒヤリとしますとは、既に言い尽くされたダジャレであるが、それにしてもこのヒアリ、もしかしたら中国の生物兵器かもしれないね。あの中国だったらなんとなく、やりそうな気がしませんか。突然に降ってわいたようなこの毒蟻騒ぎ。ちょっと不自然だとは思いませんか。毒蟻攻撃は安価で効果的。経済大国中国にふさわしい作戦のような気がするのです。

 ざんざか雨が落ちている。クルマの屋根に音をたてて落ちている。愛犬アルルと猫のミミコも雨の音に耳を澄ませている。ここは軽井沢、ツルヤスーパーの駐車場。7月に突入した途端、我が家族の生活の場は北軽井沢に変わったのである。食糧確保の場も軽井沢に変わったのである。雨の中、コボちゃんは買い物リスト片手にツルヤスーパーに飛びこんだまま、まだ戻ってこない。駐車場でコボちゃんの買い物の終わるのを首を長くして待っていたらケータイがブルルと振動した。朝日新聞からのアンケート電話だった。さすが朝日新聞。実に丁寧な電話で恐縮してしまう。そういうわけでこちらも可能な限り丁寧にお答えする。以前から大に夫人の順子ちゃんにその現場の大変さを聞いていたので、なるほどと納得する。頭が下がります。以前、他の新聞社からコンピューターボイスのアンケート電話があり、固定電話のプッシュボタンがやたら誤動作するので解答できなかったことがあるのだが、人間相手だと対応するこちらも丁寧にならざるを得ない。アンケート調査については常に疑わしく思っていたのだが、実際に精緻な質問を体験してみると、少しはアンケートの調査結果を信じてもいいような気持ちになる。なのではあるが、解答の選択肢はもっと多くてよいような気がした。でも、とにかくご苦労様。心からねぎらいの言葉をおかけして電話を切ったのである。
 このアンケート電話、明日の都議選と少しは関係があるのだろうか。支持政党の質問など、それを思わせる設問が目立ったからである。いよいよ明日はその都議選投票日。どんな結果になるのか、今からわくわくが止まらない。

▲ 雨音にひしと抱き合う犬と猫

0702・日・半夏生・

 ハルゼミの声で昼寝から目覚める。北軽井沢でもハルゼミが啼いているのだ。東北に限ったことではないのだ。この季節、いつも雨で、これまではハルゼミに恵まれていなかった。そういうことだったのだ。それにしても天気予報は大外れ。空は晴れて鳥たちが嬉しそうに啼いている。晴れているからコボちゃんとアルルは散歩にいったっきり、まだ帰ってこない。ボクの夕ご飯、大丈夫だろうか。心配していたら遠くからカウベルの音が近づいてくる。アルルの首輪のカウベルなのである。このあたりの山の中ではクマさんたちに人間の所在を知らせるため、外出の際は発音装置を携帯するのである。というわけで安堵。やっとコボちゃんとアルルのお帰りなのである。

 お散歩から戻ってきたコボちゃんがいうには、プリンスランドでアルルがソフトクリームを食べていたらそこへ巨大なワンちゃんが近づいてきたという。アルルが子犬に見えるほどの大きなワンちゃんだという。バーニーである。このバーニーちゃん、一昨年にアルルが行方不明になったとき、それを救ってくれたグレートピレネーの飼い主さんとお茶したときに、たまたまそのお店の玄関で遭遇したワンちゃんなのである。このバーニーちゃん、夏の間だけ北軽井沢で過ごすという。超大型犬のグレートピレネーと友だちになれて興奮しているところへ、更に現れた超超大型犬のバーニーちゃん。ボクは思わず抱きついてしまったけれども、君は覚えていてくれるだろうか。また必ず会いにいくからね。

 さぁ、待ちに待った瞬間がやってきた。午後8時から都議選開票速報が始まるのだ。
 コラムニストの小田嶋隆さんによれば、あざとい、胡散臭い、いかがわしい、そして押し付けがましい代表の小池百合子都知事による都民ファーストと安倍政権との一騎打ちである。小池百合子が勝っても安倍晋三が勝っても自民党の勝利に違いはないのだけれども、それでも安倍政権に対する国民の批判が目に見える形で明らかにされることには快感がある。いくら心優しい国民でも、不誠実のトリプルクラウン、嘘と欺瞞と不誠実を繰り返し見せつけられたら投票行為に反映されるのである。そして今、その結果がラジオから次々に告げられているのである。まずは空豆をつまみながらビールをちびちび。自民党の大敗を気持ちよく聞きながらアイラスコッチの水割りで和牛ステーキ250グラムをペロリ。真っ青になっている安倍晋三を心に描きながらディナーの仕上げは肉汁かけ御飯に醤油をたらり。真っ青な安倍政権が今夜のディナーを最高に仕立ててくれました。

▲ 都議選が酒をおいしくさせている



2017年6月19日~25日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0619・月・桜桃忌・

 今日は朗読の日、ということになっている。太宰治の命日、桜桃忌と何か関係があるのかと思ったらそうでもなさそう。どうやら6月19日を無理に朗読とこじつけたものらしい。なんだ、つまらん。何かお洒落なエピソードを期待していたのに。
 さて、いつものようにNHKマイ朝ラジオの受け売りです。1975年の今日、メキシコシティーで国際婦人年世界会議が開幕されたということです。女性差別の撤廃を求めるもので、この会議をきっかけに、それまでのミスやミセスの呼び方の代わりにミズが使われるようになった、という話しです。

 梅雨寒(つゆざむ)のせいだろうか。猫のミミコがやたらベタベタとくっついてくる。仮眠しようと横になると、すぐに首っ玉に飛びついてくる。早く本物の夏になってくれないと、いつまでもボクは猫を首にぶら下げて昼寝をしなくてはならない破目となるのである。

 安倍政権の支持率急落というけれど、この程度の低下で済んでいるのは奇跡的。この程度の落ち方でいいのかしら。もしも民進党のエンジンが蓮舫と野田佳彦という、なんでかフラメンコでなくって、なんでだかよくわからんコンビでなければ、もしも野党に本物のヒーローやヒロインが現れたら、たちまち安倍政権は青息吐息、絶命寸前になるはずなのだ。早くそうなってもらいたいのだ。

▲ 梅雨寒に猫は布団に潜りこむ

0620・火・

 ハルゼミが啼いている。涼やかな声が頭の上から落ちてくる。ここは会津西街道の道端。すぐ隣をせせらぎが流れている。
 修復の終わったばかりの東照宮は千客万来で満員御礼。参道は車の数珠つなぎの大渋滞。そこでボクらはUターン。予定を変更して直ちに会津方面へ直行した。豪華絢爛、キンピカの東照宮見物はまたの機会に延期である。
 会津西街道は蕎麦街道。閉店したとばかり思っていた老夫婦の経営する蕎麦屋を再発見。早速飛び込んだ。天ざるは売り切れということで生山葵蕎麦を注文。なかなかに旨かった。それ以上においしかったのがおばあさんの漬けてくれた漬物の数々。秀逸は山葵の茎の漬物。このあたり、山葵も特産であるらしい。そういえば、せせらぎが清らか。透明な水の流れる土地柄なのである。
 噂に高い芦ノ牧の猫駅長に会いたかったが、せせらぎをBGMに昼寝をしたのがいけなかった。ぐずぐずしていると日が暮れてしまう。残念ながら小さな駅を横目で通過する。昼はハルゼミ。夕方からは田んぼのアマガエルのコーラス。毎年、原発事故があってからは特に必ず毎年、新緑の季節と紅葉の季節、会津地方を周遊するのがボクらのお礼参り。会津は恩ある土地なのである。その話になると長くなるので、今回はパス。
 会津若松のお菓子メーカー、三万石でコボちゃんがいつものようにエキゾンパイとママドールを大量購入。お世話になっている方々へ直送する。それが終わるといつものトンカツレストランへ滑り込み。いつもよりちょいと豪華に、極上厚切りロースカツを注文する。これが宣伝文句の通り、分厚いの何のって。こくのある甘い脂身がたまらない。おかげで死ぬほど満腹になりました。

▲ せせらぎとデュエットしてる春の蝉

0621・水・夏至・

 夏至なのに雨である。そしてアルルはうなだれる。楽しみにしていた山のお散歩がおじゃんになってしまったのである。夕方から雨の予報だった東北だけれど、朝から雨。猛烈な雨。それもますます大粒になっていく。これでは裏磐梯まで上がっても仕方がない。というわけで豪雨の東北道を東京まで引き返す。今回のドライブは計画通りにはいかなかったのである。
 天上が抜けたような豪雨の東北道を走り抜け、東京都内に入ると渋滞のサイン。たちまちのろのろ運転となる。永福から首都高速を降りたいと思っているのに、その永福の出口のすぐ手前で2台のクルマがエンコしていて動かない。そしてそこまでがビッシリとクルマたちの数珠つなぎ。何やってんだ、首都高速。なんで事故を起こした連中のクルマを早々に移動させられないのだ。こちとら、何もかも計画通りにいかなくて犬も人間も頭にきてるんだ。無駄に金ばかりとりやがって。と、ガラに合わないことを叫びたい心境なのであります。あああ、やんなっちゃった。

▲ 歌ってる田んぼの形アマガエル

0622・木・

 1633年の今日、天文学者のガリレオガリレイが宗教裁判で有罪判決を受けている。聖書に反してこの世界は地球が中心ではなく、太陽を中心にして地球が回っているという地動説を主張したためである。判決後、それでも地球は回っていると主張を曲げなかったのは有名なエピソード。この判決が誤りであったことをローマンカトリックが認めたのはつい最近、1983年のこと。どうも宗教指導者の頭の回りは太陽よりも地球よりもはるかに遅いようなのである。

 キーボードが使えなくて困っている。メールを受け取っても返信ができない。何か心に浮かんでもICボイスレコーダーに吹き込むだけで文字の打ち込みができない。便利グッズはひとつ間違うと生活をすべて狂わせてしまう。あんまり頼りになるのも困りものなのである。

 フレデリックフォーサイスが面白くてたまらない。学生イラストレーター時代に読んだ「ジャッカルの日」をまたまた数十年ぶりに読んでしまったし、短編小説集「戦士たちの挽歌」にも引き込まれた。「時を超える風」がことに面白かった。どうにも読むことがやめられず、たちまち読破してしまった。フレデリックフォーサイスの小説、言葉が少ないのに風景が見えてくるのだ。読んでいると、たちまちその世界に呑みこまれてしまうのだ。読み終わるまではこちらの世界に戻ってくることができなくなってしまうのだ。そういうわけで、やっとただ今、21世紀に戻って参りました。

▲ 夏でなく本の世界で汗をかく

0623・金・沖縄慰霊の日・

 朝の散歩から戻ってきたコボちゃんがおかしなことをいっている。住宅街のガレージのシャッターが少しだけ開いていて、その前にタヌキがちょこんとお座りをしていたというのだ。初めは猫かと思ったのだが、それにしてはボディーが太く短い。トラネコみたいだけど、それいしては縞がぼやけている。顔もなんだかマが抜けていて、どうにも猫のようには見えない。コボちゃんはそういうのである。この人の観察眼をどこまで信用するかどうかには若干の問題はあるのだが、そのガレージの持ち主が大変な愛犬家で優しい人なので、タヌキでもハクビシンでも、食べ物をあげたり雨宿りの場所を提供したり、大切に可愛がっていても不思議ではないので、取り敢えずコボちゃんのタヌキ目撃談をここに報告させてもらうのである。

 沖縄慰霊の日の今日、沖縄に梅雨明け宣言が告げられた。途端に関東では明後日の日曜日から本格的な梅雨が始まるという宣言が下された。どうやら沖縄の梅雨明けは関東の本格的梅雨入りと密接に連携しているらしいのだ。

 夏至から2日目の今日、空は晴れて人の影が短くなっているという。影が短いだけでなく、夜も短くなっている。この頃の季語として、短夜(みじかよ)なんてのがあるが、夏の到来を思わせるいい季語だと思う。とはいうけれど、夏至が過ぎれば今度はどんどん昼間が短くなっていく。なのに気温はどんどん上昇していく。これは地球が太陽熱のやったりとったりがあまり得意でない証拠なのである。ゆっくりと熱くなり、ゆっくりと冷えていく、という性質のためなのである。

▲ すぐ明けてなかなかこない夏の夜

0624・土・新月・

 お昼、待望のキーボードが届いた。それも最悪のタイミングで届いたのである。ここのところ、セブンイレブンで気に入っているのが五目中華焼きそば。どうやったらこんなにおいしい炒麺に仕上げられるのだろうかと、そのセブンイレブンの食品開発能力に舌を巻くのと同時に、具だくさんの五目野菜あんかけ焼きそばをこんなに安価に売られたら、街のラーメン屋さんはたまらない。さぞやお客を奪われていることだろうと気の毒に想いながらもはまっているのだが、このお昼もコボちゃんに頼んで朝のアルルとの散歩のときに、セブンイレブンで買ってきてもらってあった焼きそばを、いざ食べようというタイミングだったのである。フィルムにタップリのっかっている五目野菜あんかけを麺の上にダラリとかけて、ついでに自分の手にもドロリとかけてしまって、慌ててティッシュで拭ったりして、さて、電子レンジでチンしようというその瞬間、チンではなくて、玄関ドアがピンポンと鳴る。五目野菜あんかけでベタベタになった手でダンボールを受け取らなくてはならぬ破目となったのである。あああ、最低。

 番線を間違えて東京駅の新幹線ホームで生き別れになってしまった恋人と鹿児島のプラットホームで再会するみたいに心待ちにしてたキーボードをラップトップに設置してからはもう大変、ひたすら打ち込みである。パチパチ、パチパチ、十本の指が目にも止まらず動き出す。盲目のボクの目にも止まらず動き出す。ムカデの足のようにからまりもせず動き出す。ICボイスレコーダーの記録を文字に換えて動き出す。ICボイスレコーダーって、ほんとに便利なお利口さん。
 あ、そうそう。ICボイスレコーダーといえば豊田議員。あの暴言、すごいよね。元厚労省の役人のパワハラって言語道断横断歩道、えげつないったらありゃしない。もしもあんなこといわれたら、ボクだって黙ってない。相手が逆らえないお立場の人物ならば、メモだろうがICボイスレコーダーだろうが、手許にある手段で証拠を残し、いつかギャフンといわせてやりたいと思うのは人情だと思う。あの秘書さんを弱虫毛虫みたいにいえる人は、おそらく人の下に立ったことがないんだと思う。ま、会社の社長だろうと総理大臣だろうと、何をいっても許されるということはない。ずっとエリート街道まっしぐらだった豊田議員、一度くらいは苦い水を味わった方が今後の人生を少しは甘いものにしてくれるのかもしれない。

▲ キーボードぺたぺた汗が乾かない

0625・日・

 1950年のこの日、朝鮮戦争が始まった。これを切っ掛けに今でも韓国と北朝鮮の間には緊張関係が持続している。アメリカや中国の参戦で3年後に休戦協定が結ばれたがまだ戦争は終わっていないのだ。休むんでなく、さっさとやめてしまえばいいのにね。
 1959年の今日、長嶋茂雄選手が初めての天覧試合で劇的なホームランをかっ飛ばした。巨人阪神戦で迎えた同点の最終回でサヨナラホームランを放ったのだ。これがプロ野球ブームに火をつけ、以後、それまでの人気だった早慶戦の人気をプロ野球が上回る結果となったのだ。ミスターがミスターと呼ばれる所以である。長嶋茂雄はプロ野球、永遠のスーパージャイアンツスターなのである。
 2009年の今日、マイケルジャクソンが亡くなった。いきなりの悲報は耳を疑うに充分だった。50歳だった。あまりの若狭だった。専属医が鎮痛剤を過剰に投与したのが原因とされているが、痛みの原因は過度な整形手術であるとボクは考えている。歌だけでなく顔や姿、見た目まで変貌させてファンの期待に応えようとしたのである。そのエンターティナースピリット、芸熱心さ故の早死にだったともいえる。そのせいか今朝のNHKラジオはジャクソンファイブの音楽をかけていたが、幼いマイケルの声が痛々しく聞こえてくる。この高い声を維持するためホルモンを投与されていたという噂もあるが、もしも事実であるとしたら、その事実がマイケルの成長に心理的影響を与えていたに違いない。マイケルは家族エゴの犠牲者だったのかもしれないのだ。

 パキスタンでガソリンを満載して横転したタンクローリーに群がり、漏れたガソリンをバケツやポリタンクなどに集めようとしていた群衆の中に煙草に火をつけた馬鹿野郎が存在した。おかげであたりは火の海となり、120人が焼け死んだ。そりゃ当たり前。この煙草男、ガソリンが揮発性の高い可燃物質であることを知らなかったのだろうか。けれどもボクはこの馬鹿野郎をあまり笑えない。実はその昔、母親がベンジンでマニキュアを落としながら煙草を吸おうとしたことがあったのだ。たちまち灰皿に満たしてあったベンジンに引火。母親は悲鳴。立ち上がる炎を目前にパニック、気を失いかけていた。そこでボクはそのブリキの灰皿をそっと持ち上げ、ベランダに置いて上から新聞紙で酸素を遮断して消化した。なんで引火性の高いベンジンを入れる容器に灰皿を選んだのかは理解できないが、灰皿を見ると反射的に煙草を吸いたくなる母親の癖は理解できる。ま、この経験のおかげでボクは立ち上がる炎を見てもパニックになることはなくなった。おかげで大学生時代、天上まで燃え上がった天麩羅油の炎を消火器で打ち消して火事を防ぐことができたのである。ああ、生きててよかった。

 朝から雨で蒸し暑い。いよいよ本格的な梅雨である。雨が降るのはかまわないがこの朝、長野県で震度5強の地震があって、雨で地盤がゆるくなるのが心配。これで強い余震でもあれば土砂崩れの発生が懸念されるのだ。もちろん2014年に噴火した御嶽山との関連も気になる。いくら気象庁が否定しても気になる。なんせこの気象庁、噴火を予知できなくて大勢の犠牲者を出したのだから。

▲ 雨を待つぽつり紫陽花やるせない



2017年6月12日~18日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0612・月・

   今朝の日の出は4時25分、そして日の入りが6時57分。昼間がずいぶん長くなりました。そりゃそうです。もうすぐ夏至ですから。夏至は一年でいちばん昼間の長い日なのですから。

 ラジオからパンダの赤ちゃんの泣き声が流れてくる。おめでとう。よかったね。それにしても150グラムの赤ちゃんって、なんて小さいのだろう。お母さんはあんなに大きいのにね。それにパンダの赤ちゃんは丸裸でまるでパンダらしくない。猫の赤ちゃんともネズミの赤ちゃんとも間違えそう。あれで生まれたときからパンダ模様ができていたら、もっともっと可愛らしいんだけどね。そこまでは神様、気がつかなかったみたい。

 もりかけ問題といっても蕎麦屋の話題ではない。安倍晋三さんの話題である。森友学園問題、加計学園問題についてサイレントマジョリティーでさえ疑問を抱く安倍政権の対応。今どきマキャベリズムは流行らないと思うけど、共謀罪や憲法改悪のため、権謀術数の限りを尽くす安倍政権。ま、どう考えても今の日本を大日本帝国に引き戻そうとする安倍晋三の陰謀は時代錯誤だと思うけど。さて、するにしても、されていると思い込むにしても、印象操作の大好きな安倍政権の政府発表をそのままニュース原稿にして放送しなければならない公共放送や民放はかなりつらいのだと思う。そこで重要になってくるのがニュース解説。政権の強硬姿勢に仕返しするのもニュース解説。解説委員やコメンテイターが何を語るかが重要になってくるのです。

 伊豆大島の飼育施設から脱走した鹿化の哺乳類、きょんが繁殖して住民よりも数を増やし、農業被害を与えているということで駆除が進められているらしい。きょんというからキョンと鳴くのかと思うとそうではなく、ワンと吠えるという。犬みたいに吠えるから吠え鹿という別名があるという。で、キョンと鳴くのは世田谷は赤堤の住宅街界隈に出没する白鼻心(はくびしん)。こっちはキョンキョンキョンと二匹で激しく鳴き交わし、それを空からカラスたちがギャーギャーと声をあげて追いかける。これは昨夜、アルルを散歩させながらコボちゃんが目撃した事件。コボちゃんは猫がカラスにいじめられては大変と、カラスとネコの仲裁に入ろうとして、それがネコでなく、白鼻心だと気がついたのだといっている。伊豆大島でも東京でも人間の周囲には内外産の野生動物が自分たちの暮らしを展開しているのだ。それを自分たちの都合に合わせてあの命たちの運命を左右する権利など人間にはないのだと思う。

▲ 先制点ビールがうまいお父さん

0613・火・

 朝、音をたてて雨が落ちている。トレーナーを着ないと寒いくらい気温が下がっている。寒いはずだ。今朝の北海道の気温は零下に下がったという。ところでこの東京の冷やかさ、梅雨寒(つゆざむ)かと思いきや、この雨は梅雨によるものではなく、湿気を帯びた空気によるもので、梅雨前線はずっと西の方で暴れているらしい。なんだ、そうなのか。だったらお天気の神様、雨じゃなく、青空をプレゼントしてくれたらいいのにね。なんか、これじゃ気分が晴れませんから。

 そういうわけでもないけれど終日「蜜蜂と遠雷」に心を奪われている。恩田陸、やっぱりいい作家です。こんなに心を奪われたのは昨年の「消滅」以来。恩田陸という作家に注目したのは週刊朝日の連載小説「錆びた太陽」と、Nhkのラジオ文芸館で聴いた短編「観光旅行」と「かたつむり注意報」以来。直木賞と本屋大賞に輝いたこの「蜜蜂と遠雷」は評判の通り、優れた群像劇の雰囲気に満ちている。もちろんそれぞれのキャラクターも魅力的。誰がこのピアノのコンテストに勝ち残るのか、結果を知りたくて知りたくてたまらなくなってくる。読むのをやめられなくなってくる。ああ、やばいなぁ。とかなんとか思いながら、天気の悪いのを口実に作品世界に没頭しているのである。

▲ 密やかに胸を奏でる雨の音

0614・水・

 あのゲルゲル、石破茂がTBSラジオ、伊集院光の番組に出演している。安倍晋三以外なら誰でもいいと思っているボクだから、この嫌味たらしい男にも若干の期待をしているところだったので少しは耳を傾けてやるか、てな気持ちで聴いている。でも、聴いているうちに次第に不愉快になってくる。というのはこの男、憲法改正を前提に自民党より出馬したというのだ。田中角栄に背中を押されて立候補したというのだ。権力者の暴走を未然に防ぐための憲法を改正、いや、改悪することを宣言する総理大臣もいかれていると思うけど、憲法をいじくることを前提に国会議員になるって、そりゃおかしくないかい、石破茂さんよ。それよりも、民主主義と憲法をまずは正しく理解して、それから国会議員をやってくださいよ。これまでのあなたの言動は、どうもそのあたりが不安なんです。その上で安倍政権打倒を前提に、少しはあなたの言葉に耳を傾けてあげますから。

 ケータイに知らない誰かさんからメールが入った。ドコモが、このメール、やばいですよと警告してくれている。となると、ますます気になって開かなくてはならないような気分になってくる。SNSなど、ネット世界から体半分身を引いているので、スパムメールとかジャンクメールとかに縁がなく、ちょっとは興味を引かれるのだ。で、わくわくどきどき開いてみたら、
有料動画閲覧履歴があり、未納料金が発生しています。本日ご連絡なき場合、法的手続きに移行します。
 とあった。電話番号も添えてある。わぁい、わい。してやろ、してやろ、電話してやろ。そんでいってやろ。オイラはメクラだよ。動画サイトなんて生まれてから今まで、一度も見たことないよ。見たくても見られないよ。もしもオイラの目を見られるようにしてくれたら、いくらでも払ってやるよ、バーカ。

 猛毒の蟻、ヒアリが日本に上陸してヒヤリ、とはデイキャッチの荒川強啓。この毒蟻、刺されると火傷したみたいに痛くなるから火蟻というらしい。アナフェラキシーショックを起こして死ぬこともあるらしいからやばいです。セアカゴケグモ、レッドバックウィドウ騒ぎも終息してないのに、ますます日本はアマゾンのジャングルみたいに危険地帯になっていく。ま、蜘蛛類は無理としても、ヒアリの方は蟻地獄さんに退治してもらいましょう。あのアリジゴクって、おっかない顔をしてるけど、大人になるとウスバカゲロウという美しい昆虫に羽化するのです。間違えてはいけません。薄馬鹿下郎ではありませんから。

▲ この国に天の助けの蟻地獄

◇ バーチャル『奥の細道』コース 松島をバーチャルで周遊、通過しました。
バーチャルですので松尾芭蕉の気分にはなかなかなれませんでした。
次は石巻。あと、96,647歩です。

現在の歩数、1,067,353歩。3周目あたりをうろうろしております。

0615・木・

 1896年、明治29年の今日、三陸大津波が発生。岩手県東方沖で起こったマグニチュード8.6の地震の影響で押し寄せた大津波で2万2千人が亡くなった。過去にこういう大災害が起きているわけで、これじゃ国も東電も原発事故の言い訳はできないでしょう。想定外なんてことは不勉強以外の何物でもないのです。あり得ないのです。

 今日もいい天気。今を梅雨だといったのは誰だっけ。気象庁ではなかったっけ。やっぱ、秋になったら訂正するんだろうな。

 ロンドンの西部ではっせいしたタワーマンションの火災が問題になっている。タワーマンションといっても日本のタワーマンションを考えてはならない。地震のないロンドンの高層建築は地震国日本のそれと比較しても意味がないし、そもそも日本でタワーマンションと呼んでいいような高層マンションが建設されるようになったのはつい最近のこと。問題になっているタワーマンションが建設されたのは1974年のことなのである。1974年といえば映画「タワーリングインフェルノ」が公開された年。スティーブマックウィーンがカッコよく消防士を演じていたあの映画である。その当時、この東京にタワーマンションと呼べるような代物は存在しなかったが、あの映画の恐怖には若干のリアリティーを感じていた。というのはその当時、ボクは14階建ての高層アパートの10階に暮らしていたからである。見晴らしはよいのだがいつも地震と火事に脅えていた。もちろんスプリンクラーなんか整備されてない。いざ火災となれば目と鼻と耳が便りでいざとなれば逃げるが勝ちとなる。そして心配は現実のものとなったのである。煙の臭いを感知したボクは廊下に飛び出した。煙が階下からうっすらとやってくる。火事なのだ。本物の火事なのだ。そして本物の火事を察知すればボクは猫を抱いて非常階段で逃げ出すのである。もちろんその時点で火災報知機は絶叫し、遠方から消防自動車が接近する音も聞こえてきて、そうなれば非常階段を降りる人数もたちまち膨張する。小型犬を抱いている人、大きな白いオウムを入れた鳥籠の紳士などと目で挨拶をしたりする。やがてボクはたくさんの消防車と消防士の活躍する勇姿に感謝しながら近所の喫茶店で膝に猫を抱きながらコーヒー片手に安全宣言のくだるのを心待ちにするのであった。タワーリングインフェルノのマックウィーンにではなく、本物の消防士さんたちに心からの感謝をするのであった。

 またまたの強行採決である。国会、こんなんでいいのかなぁ。民主主義、このままで大丈夫なのかなぁ。大切なのは国民のバランス感覚。バランスが失われるとヒトラーも現れる。安倍晋三をヒトラーにしないためにも国民のバランス感覚が求められるのだと思う。次の選挙では利益優先でなく、バランス感覚で投票したい。選挙権は自分の利益のためでなく、みんなの幸せのために与えられているのだから。

▲ ご自慢の胸のバッジや天道虫

0616・金・

 朝いちばんで野際洋子さんの訃報が届いた。瞬間、その美しかった姿が脳裏に浮かんだ。彼女が癌に冒されていることは喧伝されていたから驚きはなかったが、とにかく残念である。カレーのコマーシャルで千葉真一さんとのおしどり夫婦ぶりも目に残っていて、とにかく残念で仕方がない。ボクが最初に彼女を強く意識したのは1963年のTBSテレビ映画「赤いダイヤ」で大辻司郎(おおつじしろう)と共演したときの才気にあふれた美しさに触れたときからのこと。大辻司郎さんの熱演も深く印象に残ったが、NHKアナウンサーを卒業したばかりの野際洋子さんの体当たりの演技が中学3年生のボクの目に衝撃的に映ったのである。確かめてみないと無責任なことはいえないんだけれど、野際洋子というとなぜかボクには入浴シーンが心に浮かんできて、今でも不思議な気がしている。おそらく、ドラマではそれをイメージさせるような展開があって、勝手にボクが空想を膨らませた結果として彼女の入浴シーンをボクの心に残したんだと思う。そうなのだ。本当に彼女が入浴シーンをOKしたとは思えないのである。目が見えてたらアーカイブスで確かめるんだけど残念である。ま、あんまり重要な話ではありません。その後のご活躍は目覚ましく、一気に国民的大スターとして成長していったのは皆さんご存知のこと。今更ボクが書いても仕方がない。ご冥福を心よりお祈りする。

 ほぼ真夏日となる。都心の最高気温は29度だったと聞いている。世田谷上空は晴れているけど雷鳴がしている。TBSラジオには激しく雑音が混入してくる。埼玉県の電波発信基地上空に雷雲が発生しているらしいのだ。その雷雲、なるたけこちらにこないでもらいたい。アルルが怖がりますから。

 恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」がやめられなくて困ってる。登場人物が素敵な人たちばかりなのは作者の恩田陸さんがいい人だからだと思う。ますますファンになっている。それも困っている。

▲ 雷を知らせてくれるラジオかな

0617・土・下弦・

 目が覚めたらいい匂いがする。トウモロコシのいい匂いがするのである。キッチンにいくとコボちゃんが熊本から送ってもらったピカピカのトウモロコシを電子レンジでチンしたところだったのである。
▲ 歯並びをトウモロコシに取られけり
という入船亭扇橋師匠の名句があるが、まさにその俳句通りのことをコボちゃんがやらかしていたのである。そこでその数粒を手の平にのせてもらい、口に放り込む。すると、何たる甘さ、いい香り。これぞほんとのスウィートコーン。トウモロコシの歯が落ちるみたいにボクのほっぺたが落ちたのである。
 入船亭扇橋師匠の俳句を思い出したところでラジオからこんな17文字が聞こえてきた。
▲ 網戸たて庭と続き煮なる茶の間
 NHKラジオ「昼の憩い」へのリスナーからの発句である。ラジオ世界には名も知らぬ俳句名人、川柳名人が無数におられる。そしてこのまま日本中、俳句や川柳だらけでいればいい。そうして憲法第九条を正しく守って、このまま偽りのない美しい日本であればいい。安倍晋三の美しい日本という言葉に惑わされないほうがいい。つくづくそう思うのである。

「ぱぱ、ずいぶんお酒、飲んでるね。酔っぱらってるんじゃないの!?」
「酔っぱらってないよ、お前。あそこに白樺の木が2本立ってるだろ。あれが4本に見えたら酔っぱらってるというんだよ」
「パパ。あそこに白樺の木は1本しかないよ」
 以上、これはNHKラジオ第2の英会話の時間に英語で放送されたジョークです。

 ラジオ深夜便からバズの「ケンとメリー、愛は風邪のように」が流れてきた。小出博士(こいでひろし)さんの清らかな歌声である。たまらず聞き惚れていたら今度は上条恒彦の「誰かが風邪の中で」が流れてきた。中村敦夫(なかむらあつお)主演、木枯し紋次郎の主題歌である。小出博士さんも中村敦夫さんもスーパースター。足元にも近寄れない存在だった。けれども今、ボクはそのおふたりに心安く声をかけていただいている。ステージで一緒に歌を歌い、一緒に酒を飲んでいる。運命は不思議。失うものがあれば手に入るものもある。運命に身を委ねれば幸運も幸福も転がり込んでくる。大切なのは腐らないこと、愚痴らないこと。そんなことを土曜日の総決算として、今夜のNHKラジオ、ラジオ深夜便は教えてくれたのである。

▲ 登校の白きブラウスバスを待つ

0618・日・

 アメリカ軍艦は公務中。それで衝突するとは何たるお粗末な公務だろう。そんなんで中国やロシアや北朝鮮と本当に戦えるんだろうか。自衛隊と仲良く戦えるんだろうか。自衛隊に迷惑をかけずに本当に戦えるんだろうか。大きさの違いはあるとしてもイージス艦は民間の船舶に土手っ腹に穴をあけられ航行不能。タグボートに引っ張られ、米軍基地に戻っていった。どうやら乗組員に行方不明者までいるらしい。大変なことである。やっぱり軽量化するためにアルミニウムで軍艦を建造したのがいけなかったのだろう。心配していた通りである。装甲40センチの鉄の塊り、戦艦大和(せんかんやまと)ほどではないにしろ、鋼鉄で建造した方がよかったんじゃないのかな。少なくとも軍事マニアのボクはそう思っています。憲法第九条には賛成で、自衛隊の重武装化には反対しないボクはそう思うのだ。いくらお金をかけて重武装化しても訓練不足じゃ仕方ないと思うのだ。トランプのアメリカ軍、もっとしっかりしてくれや。

 もりかけ問題、 安倍晋三は丁寧に説明するといってるけれど、この人の丁寧な説明って一度も聞いたことがない。もう口だけの弁解は聞き飽きた。そろそろ選挙民、形で示してやろうよ。安倍晋三を泣かせてやろうよ。

 恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を読了。恩田陸という作家の温かい人柄をしみじみと味わいながら読了。恩田陸さんのおかげで素晴らしい数日間を過ごすことができました。心より感謝です。

 昼寝から目覚めたらボクのパソコンの外付けキーボードが正しく作動してくれなくなっていた。思ったように文字が打ち込めないのである。ボクのラップトップパソコンはキーボードが不調で、ある時期からボクは外付けキーボードに頼って作業をしてきた。その大切なキーボードにボクは夕べ、コーヒーをぶちまけてしまったのだ。それがいけなかったのだ。ドライアーで乾かしたら復活したので大丈夫とばかり思っていたのだけれど、この午後はアウト。どこかの回線がショートするか、それとも錆びついてしまったのだ。正しい打ち込みができないでいるのだ。頼む。もういちど復活してくれ。そう念じながら再びドライアーで乾かしてみるのだけれど、ボクの外付けキーボード、乾燥せずにただ熱くなるだけ。あああ。もう新品を注文しなきゃダメみたい。ラビットにお願いしなきゃダメみたい。そしてこのブログも、しばらくはお休みしなきゃダメみたい。ごめんなさーい。

▲ 初鰹やつはいつでも主役級



2017年6月5日~11日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0605・月・芒種・

本日は芒種(ぼうしゅ)。芒種とは田植えをしたり種を撒いたり、穀物を植える時期とされる日で、二十四節気のひとつ。その芒種の今日の日の出は4時25分、日の入りは18時54分。いよいよ昼間はどこまでも長く、夜は限りなく短い。そう。六月は一年間で最も昼間が長い時期なのである。となると朝はぱっちり目が覚めて、夕方はいつまでも明るく、そうなれば夕焼けはますます美しく、夜はいつまでも遊んでいたくなる。でやっぱり、みんなは睡眠不足となり、仕事はおろそかになっていくのである。ね。早く夏休みにしましょうよ。

 TBSラジオ、伊集院光の番組のゲストは歌手で役者の佐々木功さん。宇宙戦艦ヤマトを歌ったあのささきいさおさんである。
 1956年、ハートブレイクホテルでロックンロールハートに目覚めてしまい、小学校1年生のときからエルビスプレスリーに夢中になっていたこのボクは佐々木功が和製プレスリーの時代から注目していた。声がいいばかりでなく、とにかくカッこよかったのである。歌手としても注目したけれど、科学忍者隊ガッチャマンでコンドルのジョーの声を担当したときからまたまたその魅力に引かれた。セリフもカッこよかったのである。そして75歳になった今もその魅力はちっとも衰えない。とはいえ、歌手として役者として大成功をした彼も不遇の時代に翻弄された経験がある。ロカビリーも映画も不遇の時代を迎えたのである。そこを佐々木功は自分を鍛えることで乗り越えた。彼をここまで引き上げてきたのは彼本来の横溢するインテリジェンス。実は彼、エリート進学高校のエースで、東大進学を目前にしていたところをプレスリーの物真似で歌手にスカウトされたのである。要するに脳味噌のフォーマットがしっかりしているのである。今朝の放送でその事実を再確認。カッこいい人はいつでもカッこいいし、いつまでもカッこいいのである。当たり前の話だけどね。

 夕方、透析へ向かおうと外に出たら、ゴロゴロゴロ。いきなり雨が落ちてきた。病院に向かうボクのお供をするつもりでついてきたアルルはクルリと反転、今きた階段をとことこと上がっていく。アルル、地震と雷が大嫌いなのである。予報の通り、夜の東京はミニ積乱雲のゲリラ攻撃であちらこちらに落雷。アルル、戻って正解だったのであるる。

 トランプはパリ協定離脱でただの馬鹿オヤジであることを世界中に喧伝した。ほんの一部の支持者のため、こんな愚行を決行したのである。結構な話です。これで弾劾の路へと一直線。世界の反映と平和のため、早くただのオヤジに戻ってくれ。

 ラジオからはカマキリとホタルの話題。どちらも季語として実に魅力的。思い出もたくさんあって、いろいろな絵柄が浮かんできます。早速一句、浮かびました。

▲ 引き出しのミニカマキリの大氾濫

0606・火・

 ここんとこ、コボちゃんと歯医者さんに通っている。仲良くふたり、お手手、つないで通っている。お手手、つないでもらわないと、ボクは歯医者までたどり着けないのだ。歯医者さんはご近所の村松歯科。この先生、大変お上手な先生で、ボクらはもう四分の一世紀もお世話になっている。今の歯医者さんはみんな親切で優しくていい。機械も進歩して音も小さくなり、痛さも恐怖感も激減した。振り替えって考えると昔の歯医者はひどかった。乱暴で不親切でやたら威張っていた。思い返すだけで腹が立ってくる。タイムマシンで逆戻りして、思い切りぶん殴ってやりたいくらいだ。

 民進党が質問したら、驚きました、この解答。
「確かに文科省には同姓同名の職人はおります」
だってさ。現政権のとぼけよう、ますますエスカレートしていく。
 今夜もNHKラジオ、夜のニュース、NHKジャーナルを聴いている。会長が代わったら、明らかに雰囲気の変わったNHKのニュース。ちゃんと現政権の批判をしている。そうだと思う。安倍政権は国民を馬鹿だと思っているけれど、NHKはそうじゃない。安倍政権のお友だち内閣に優秀な人材は見当たらないけど、NHKには優秀な人材が選りすぐられている。国民は安倍政権よりもNHKに注目している。国民は政権には忖度しても、放送協会には忖度しない。何かあればたちまちクレーマーとなり、いつでも受信料支払い拒否をするつもりなのである。

▲ 国会をしかとしっかりしかとする

0607・水・

 NHKマイ朝ラジオ、今朝の歌はカタツムリ。デンデンムシムシ、カタツムリの、あのカタツムリである。ツノ出せ、ヤリ出せ、目玉出せ、のあのカタツムリである。恩田陸の「カタツムリ注意報」のあのカタツムリである。天気予報は今日か明日かには梅雨に入るといっている。さあ、どうなるか。なんて思ってたら気象庁より梅雨入り宣言あり。いよいよ梅雨到来。さぁ、ホタルと紫陽花とカエルとカタツムリの季節がやってきた。ボクはこの季節、嫌いではないのです。盲目となって以来、雨の日のファンになってしまったのです。雨の日はいいですよ。世界が雨の音楽に満たされるのですから。
 で、梅雨入りと聞いた途端、紫陽花の花が気になり出した。コボちゃんに尋ねれば、もうとっくに咲いているとのこと。どうも紫陽花に雨、というイメージがあり過ぎて、これまでの陽気な天気から紫陽花の姿が心に浮かばなかったのである。紫陽花、好きな花である。絵にしても俳句にしても魅力的な花である。ボクの毎年のカレンダー、6月は必ず紫陽花の絵になってしまう。マンネリとわかっていても紫陽花になってしまう。ボクの空想世界では、紫陽花の花の周辺には摩訶不思議な雨のドラマが展開するのです。

 原子力空母、カールビンソンとロナルドレーガンが日本海を離れているという事実が判明した。でも日本人は知っている。金正恩も知っている。日本列島がアメリカ軍の不沈空母であることを。知らないのはトランプ大統領だけ。知っていれば、無駄に空母なんか、派遣しないでしょうよ。

▲ からしょってつのをはやして前のめり

◇ バーチャル『奥の細道』コース   仙台に到着、笹かまで一杯やったつもりで通過しました。
次は塩釜です。あと、43,535歩です。
梅雨ですので雨に濡れないように歩きます。バーチャルでも濡れるのです。

現在の歩数、1,000,465歩。これで三度目の周遊です。
よろしくお願いいたします。

0608・木・

 原子力機構の被爆事故に原子力規制委員会が頭を抱えている。そりゃそうだろう。原子力機構というこの組織、26年前の核のゴミをポリ袋やビニール袋につっこんでそのまま放置していたというんだから。ウランとプルトニウムの粉末からヘリウムガスが発生して、それで密閉容器を開封した途端、袋を破裂させたというんだから。地球上最も危険な毒物のひとつ、プルトニウムの保存状況を確認するための作業を開放した環境で実施したため、複数の作業員が劇的な被爆をしてしまった。このガサツといおうか、マヌケといおうか、ズサンといおうか、この未成熟な組織に日本の原子力行政を委ねていいものだろうか。この組織が日本各地で再稼働を開始した原発の群れを管理したり取り扱っているかと思うと、背筋(せすじ)が寒くなる。高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を担当するかと思うと全身が冷や汗でずぶ濡れになる。ボクに風邪をひかせないためにも、また日本人を放射能汚染させないためにも、どうか日本の原子力行政、どうにかしてください。

 久しぶりに野球中継を聴いている。最初から聴いている。12連敗のジャイアンツである。そして気がつくのはジャイアンツの選手たち、知らない名前が目立つこと。そうか。今年はうんとお金をかけて選手補強をしたんだっけ。なのにどうして勝てないのかな。勝てないのは萎縮してるからかな。そのちぢこまった選手ばかりの読売巨人軍、今夜も負けて敗北行進、連敗更新、これで13連敗である。まったく勝てるような気がしない。というのも、巨人軍は自力で選手を育てようとしてこなかったから。勝てなければ他のチームから優秀な選手をお金の力で引っ張ってきたから。だから知らない選手ばかりになってしまうのです。そりゃ巨人軍の卒業生になれれば引退後の生活も安定するから、お金の力で引っ張ってもらわなくても巨人軍の選手になれるのは魅力的。でも、その引力が巨人軍を弱くしているとしたら問題です。そろそろ巨人軍のブレインたち、強くするパズルのやり方を変えた方がいいのではありませんか。ま、アンチジャイアンツになってしまったボクにとっては、弱いままでいてくれた方が嬉しいんだけど。

▲ 紫陽花が群れて待ってる道の先

0609・金・満月・

 暑い。真夏の雰囲気である。だから冷やし中華が食べたくなった。通勤時間帯の電車をあちこち乗り回し乗換えして、ごった返す新宿駅から京王線に揺られて下高井戸駅。ホームへ降りたら紫外線にさらされた途端、冷やし中華が食べたくなった。気がつけばランチタイムを過ぎていたのである。下高井戸駅前のラーメン屋に毛のはえたような中華料理店があって、そこに飛び込むと昼休みの延長戦らしいサラリーマンの集団が冷やし中華を注文している声が耳に飛び込んだ。そうか。ここの冷やし中華はサラリーマンに定評があるのだな。だとしたらやっぱり冷やし中華。それが今日の正解なのだ。そしてここの冷やし中華は本当に旨かったのである。これぞ日本の夏、という味だったのである。鳴門巻の細切りと胡瓜の千六本の相性が抜群で、焼豚でなく、ハムの千切りというところがいい。錦糸卵と紅生姜のアンサンブルもまたいい。水母なんかも散らしてあって、それなりの高級感も醸し出すのを忘れない。もちろんたれは伝統の醤油味。胡麻だれなんかじゃない。馬鹿たれでもない。胡麻油の香り高く、つんとお酢の酸っぱい匂いも立ち上がってくる、あの日本の夏伝来の正当なる冷やし中華のたれであるのだ。もちろん辛子も添えてあり、それをコボちゃんが理想的な塩梅にかき混ぜてくれた。つるつると口の中にたぐって寄せる麺は冷水によくさらしてあって、冷たさも歯ごたえも合格点。おお、これぞ日本の夏の味。久しぶり、ボクは夏の日本人になれたのである。酸っぱい冷やし中華、万歳。

 今夜の満月はストロベリームーンというんだそうです。アメリカの先住民の呼び方だそうです。アメリカではこの時期が苺の収穫期だそうで、だからこの時期の満月をストロベリームーンとよぶのだそうです。そして日本ではこの時期は梅雨。空気がやたら湿っています。湿っていれば空気中には水蒸気の粒粒が横溢する。粒粒だらけになる。その粒粒たちが地平線から顔をだすお月様の顔を赤く染める。苺みたいに赤く染める。そう。夕陽が赤くなるのと同じ理屈です。だから日本でもこの時期の満月をストロベリームーンと名付けてあげてもいいような気がします。

▲ 扇風機辛子きかせて冷やしそば

0610・土・

 今朝のNHKマイ朝ラジオ、サタデイエッセイは哲学者の土屋賢二先生。ボクの大好きな哲学者でエッセイスト。御茶ノ水女子大の名誉教授で、現役時代の学生たちの抱腹絶倒のエピソードは、どこまでが真実でどこまでが虚構か判然としない。哲学の教授でコンピューターを自分で制作し、ジャズピアノを演奏するくせに、奥さんには滅法弱い。奥さんのことをナマハゲに脅える子どもみたいに恐怖している。そんなキャラクターだから、前から一度、この先生のお声を拝聴したかったのである。もちろん哲学者であらせられるから、哲学関係の著作も拝読している。自慢じゃないけど、サピエ図書館にアップされている先生のご著書はすべて完読である。そしてやっぱりユーモアエッセイが秀逸。ものの考え方に様々な芳香を加えて、様々なアプローチの結果、様々な笑いを導き出すのはさすが哲学者。この先生の脳味噌はカスタムメイドのフルチューン。ものすごく高性能なのである。だから面白いことが書けるのだ。土屋賢二先生、面白いことをあれこれ書いて、日本国民をたくさん笑わせてあげようと日夜奮励努力されていて、それが毎週の週刊文春の連載で七転八倒、アイディアをひねり出すのに四苦八苦されていることがリアルに伝わってくる。締切に追われながら、脳味噌をフル回転させてギャグを考えてくださってることがビビッドに伝わってくる。そうなのだ。猛烈に優しくて親切なパーソナリティーなのだ。そうに決まっているのだ。そしてラジオ世界に出張してきた土屋賢二先生は思ってた通り、はにかみながらのおしゃべりで、本当に真面目な人だったのである。

 一大決心をして恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を読み始める。この本、分厚い上に二段組み。どれだけ時間がかかるかわからない。けれども久米宏さんがごひいきの広島カープの試合を横目でにらみながら一気に読んでしまったほどの面白さということで、ボクも釣られて読みたくなった。もともとボクは恩田陸さんのファン。NHK、ラジオ文芸館の「観光旅行」や「かたつむり注意報」で、何だこの作家と思い、週刊朝日の連載小説「錆びた太陽」でその罠にはまり、ずっと男の作家とばかり思いながら次々に作品を読破していった。昨年の夏に熱中させられた「消滅」で、もしかしてこの作家、彼じゃなくて彼女かもしれないぞと思い、ネット検索してみたら、本当に女の人だと気がついたのはほんの最近のこと。直木賞おめでとうございます、ついでに本屋大賞も、と喜んでいたのだけれど、サピエ図書館にアップされるのはまだ先のことと思っていたら、既にアップされてました。本当にありがたいことです。ボランティアの皆様、本気で読ませていただきます。

 昨夜の天気予報は最高気温32度といっていた。今、午後の風が音をたてて流れていく。天気予報を聞いてエアコンを冷房にセットしたんだけど、本当にスウィッチを入れるかどうかはまだわからない。それを決めるのは愛犬アルル。はあはあと息を荒げ、ボクを見上げると世間が涼しくなるとばかり思いこんでいる。そりゃ冷房を入れなきゃ仕方ないでしょう。けれどその当人、じゃなくって当犬のアルルがボクのベッドにひっくり返り、気持ちよさそうに寝息をたてているので、おそらくエアコンの出番はないでしょう。それにしても何たる爽やかな天気。もしかして、ボクが耳にした気象庁の発表は梅雨明け宣言の聞き間違いだったのかもしれません。

▲ 六月の爽やかな風本を読む

0611・日・入梅・

 本日は雑節のひとつ、入梅。けれども、このいい天気。気象庁は梅雨入りと宣言したけれど、早く撤回した方がよいのだと思います。

 窓の外が騒がしい。鳥たちが喧嘩をしているのだ。それが雀のようでもあるし、他の野鳥のようでもある。先日、コボちゃんが雀の喧嘩を目撃したといってたが、雀が激怒するとあんな声になるのかもしれない。でも明らかに雀ではない声もしている。どうやら異種の鳥たちが何かを争っているようなのだ。そういえばここ数日、やたらテリトリーを主張して鳴き回る野鳥の声がしていたが、もしかするとその野鳥の活動を阻害しようと街の鳥たちが結束して立ち上がったのかもしれない。鳥の世界にも新撰組とか山口組とか、いろいろと縄張り争いがあるのは当然のこと。今は可憐な姿をしてるけど、あの連中はティラノザウルスとかベロキラプトルとか、恐竜のなれの果てなのですから。

Tシャツ一枚になって過ごしていたら、裸にしていた左腕が痒くてたまらない。蚊のやつにやられたらしい。ついに蚊のアマゾネス軍団が本格的な活動を開始したのだ。女性に好かれるのは嬉しいけれど、蚊の女性からは嫌われていたいです。

▲ 大沢君スプレーしてねキンチョール
▲ あのふたりまた出てきたぞキンチョール

◇ バーチャル『奥の細道』コース  塩釜に到着、通過しました。
次は松島。松尾芭蕉が松島やああ松島や松島やと詠んだあの松島です。
その松島まであと、19,289歩です。

現在の歩数、1,044,711歩。三度目の徘徊です。
芭蕉の場合は俳諧ですが、ボクの場合は徘徊になります。
ごめんなさい。





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