全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年5月1日~7日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

◆ 5月・五月(さつき)・
0501・月・メイデイ・

 今日から五月です。そして恒例の全国日の出と日の入りの時刻です。札幌の日の出は4時29分、日の入りは18時35分。仙台の日の出は4時40分、日の入りは18時28分。東京の日の出は4時49分、日の入りは18時27分。大阪の日の出は5時8分、日の入りは18時43分。福岡の日の出は5時30分、日の入りは19時1分。さあ、夏至に向かってまっしぐら。昼間がどんどん成長していくのです。

 米軍の補給艦をニッポンの自衛官が護衛して房総半島沖から四国沖まで仲良くランデブーするらしい。いよいよ安保関連の新しい法律が効力を発揮するのだ。自衛隊がアメリカ軍のお手伝いを具体的にしなければならなくなるのだ。安倍政権の仲良しお友だちグループがわくわくするような事態が現実になってくるのだ。
▲ 戦争が廊下の奥に立っていた
 この、渡辺白泉の戦前の俳句みたいに、再びこの国には戦争へのやる気が満ちているような気がしてならない。誰のやる気か知らないけれど。
 日本の周辺にはニミッツ、カールビンソン、ロナルドレガンと3隻の原子力空母と原子力潜水艦のミシガンがうろちょろしている。するとそれを聞いた滋賀県の誰かが驚いた。琵琶湖のミシガンが日本列島の底を突き進み、いつ日本海へ飛び出したのかと。いや、それは間違いです。あなたのいってるミシガンは、琵琶湖の観光船、あの外輪船のミシガンでしょ。あっちのミシガンは原子力潜水艦。流線型の、戦争のできるおっかない船なのです。

 午後、気の早い雷雲(かみなりぐも)がやってきた。五月の雷様がやってきた。アルルはおろおろ、部屋の中をうろつき回る。安全な場所を求めて徘徊する。しまいには、ボクのお尻について回る。けどね、ごめん。エアコンで暑さは退治してあげられても、遮光カーテンでは雷の音は消してあげられないのだよ。

▲ 春雷や犬は金魚の糞となる

0502・火・

 気持ちのよい夕方だからお散歩に出る。いや、気持ちのよい夕方を口実にしての豪徳寺駅前商店街までの買い出しである。鳥武(とりたけ)の取り立ての、じゃなくって、焼き立ての焼き鳥の買い出しウォークである。住宅街にさしかかるとジャスミンの香りに包まれた。ますますいい気持ちになって歩いていくと、下校する小学生の女の子がスマートな大型犬のボルゾイと並んでスキップしている場面に遭遇する。顔が長くて脚が長くて、強くて優しそうな大型犬と、楽しそうな学校からの帰り道。真っ白なボルゾイを連れているのはお父さんなのか、それとも知らないおじさんなのか。ランドセルを背負った女の子が噛みつかれもせず、ボルゾイの首のあたりの長い毛につかまっているところを見ると、よっぽど仲が良いのだろう。となると、やっぱ知らないおじさんじゃないよな。ま、ボルゾイが用心棒をしてくれるなら、小さな女の子でも登下校は絶対安全に違いない。アルルもあれくらい脚が長くて強そうだったらコボちゃんのボディーガードになれるのに、それを短足のアルルに求めるのは、ちょっと気の毒かもしれないね。

 日本はかなり変わった国である。北朝鮮でミサイルという名の打ち上げ花火が上げられると、たちまちにして地下鉄が止まったりする。お約束で止まったりする。高校生になると地毛証明書を携帯し、自分の生まれつきの髪の毛の色を証明しなくてはならなくなる。こうした、他の国では見られない日本だけの現象は、探せばいくらでもあるだろう。これすべて、大人になれない国家の特徴です。なんせ、国家の代表がアメリカの顔色ばかりうかがっているのですから、国民が大人になれるはずがないのです。

▲ 髪の毛も顔も色々白いシャツ

0503・水・憲法記念日・上弦・

 本日は憲法記念日である。1947年、ちょうど70年前の今日、現在の憲法、日本国憲法が施行されたのである。主権在民、基本的人権、平和主義を国家が国民に初めて認めてから70年。今、その日本国憲法が揺らいでいる。安倍晋三という憲法の理念をまったく理解しようとしない権力者が国民からそれら権利を剥奪しようとしているのだ。安倍晋三、憲法改正より自分の滑舌を改正して、洗面器いっぱいの味噌汁で顔を洗ってから出直してこい。

 1946年の今日、極東国際軍事裁判、東京裁判が開廷された。A級戦犯容疑者として、東条英機をはじめ、旧政府、旧軍部関係者28名が出廷した。この中には今の首相、安倍晋三の祖父、岸信介も含まれていたはずである。今、それを話題にすることはなぜか避けられている。安倍晋三の憲法改正への情念は岸信介が投獄中に心に燃やし続けていた怨念からきているのである。

 人間ドッグといっても、あの人間ドッグではない。人間のおしっこの匂いを嗅ぎ分けて癌のあるなしが判断できる犬のことである。朝のラジオでそんな話題を耳にしたあと、近所の公園のワンちゃん集会に顔を出した。ファッションモデルか演歌歌手みたいにまつ毛の長いミニチュアシュナウザーやコーギーのメイちゃん、レオ君の集まるワンちゃん周回である。たくさんのワンちゃんが楽しく遊んでいたが、残念ながらアルルの大親友、メイちゃんの姿は見られなかった。まさか、人間ドッグのアルバイトに出かけたんじゃないよね。

▲ 夏だから煎餅やめるお父さん

0504・木・みどりの日・

 水族館のフラッシュ撮影でクロマグロが死んだという事件が話題になっている。どんな場所であるにせよ、公共の場所でのフラッシュ撮影は禁止すべきだと思う。わざわざ貴重な魚たちの泳ぐ水槽の前で、家族の記念撮影をする必要なんかないんじゃありませんか。そもそも、どうしてそんなに記念撮影がしたいのだろう。ボクは世界中、あちらこちらに出かけていったけど、自分の姿を景色の中に置いて写真なんか撮ったことがない。こんな醜い姿で美しい風景を汚すことに耐えられないのだ。ま、記念撮影をする人たちは、よっぽどご自分の美貌に自信がおありなのでしょう。

 TBSラジオ、「スタンバイ」で窪島誠一郎先生の無言館のことを取り上げていた。あの遠藤泰子さんの声で紹介されると何だかとても嬉しくなる。そして可能ならば成人式のことにも触れてもらいたかった。その成人式に参加させてもらって毎年のように思うことだが、成人の日に当たり前に行われる成人式ではなく、ゴールデンウィークに長野県上田市の無言館での成人式を選択する若者たちの生き方を見事だと思う。全国から集う若者たちを思わず尊敬してしまう。これから先の未来、彼らが成熟すればするほど、自分の選択が誤っていなかったことを確信するに違いない。そう。自分の人生は自分で決めていくのである。

 今朝のワンちゃん集会には誰もこなかった。9時では遅すぎたのだ。昨日は7時半で早過ぎて、今日は遅すぎた。とにかく今日もアルルの大の仲良し、コーギーのメイちゃんには会えなかったのだ。
 そこで豪徳寺の花壇へと向かう。薄曇りの上からの太陽光線で日向ぼこをしていると足元にワンちゃん。お風呂屋さんの箱入り息子、コーギーのレオ君が特徴のある大きな耳をピコピコさせてボクに挨拶してくれた。でもアルルもレオ君も再開の喜びの挨拶はあっても積極的には遊ばない。ゴールデンウィークの陽気は犬たちには既に暑いのである。みどりの日の今日、北海道では31度を超える真夏日を記録して、日本列島で最も暑い場所となったという。ヒグマたちもきっとビックリしていることだろう。
 ボクらの座っている花壇に向かって小さなリュックを背負った幼児が一生懸命歩いている。けれどもコボちゃんの見ている前で段差につまずきバッタリ、転んでしまった。でも大丈夫、すぐに立ち上がり、心配そうに見つめていたコボちゃんに手を振った。コボちゃんも振り返す。明日は子どもの日。少子化が進んでいると世間ではいうけれど、素敵な子どもたちが増えているような気がしている。少子化であろうとなかろうと、世界が子どもたちの笑い声で満ちていてくれ、と心から祈っている。

 大変だ。経堂駅前ラーメン店「光陽楼」の雲呑麺がメニューから消えていた。亭主が麺を茹で、女将さんが雲呑を茹でる。そのタイミングがずれると雲呑麺のアンサンブルが崩れてしまう。すると夫婦喧嘩となってしまう。娘が間に割って入る。仲裁に苦労する。と、そういう事情で雲呑麺がメニューから消えて久しいという。では、どうしてボクはこれまで、雲呑麺を無事に食べられていたのだろう。そうお尋ねすると、ナマエさんは特別なのだと娘さんはおっしゃる。そう。ボクは1973年以来、ずっとその雲呑麺を食べ続けていて、光陽楼の雲呑麺が生き甲斐になっているからである。これまでこのブログで、光陽楼の雲呑麺を皆様にお勧めしていたけれど、残念ながら、この事実をレポートしなければならなくなった。でも、雲呑だけなら食べられます。ラーメンだけなら食べられます。それから夏季限定で冷やし雲呑麺なら作ってくれるそうです。熱い場合と冷やしの場合は事情が違ってくるあたり、ここが光陽楼のこだわりなのです。光陽楼の雲呑、とにかく最高、お勧めなのです。

▲ 飛んでいく胸のバッジや天道虫

0505・金・こどもの日・立夏・

 1955年の今日、戦後の占領状態にあった旧西ドイツが主権を回復。ボンで開催された米英仏による高等弁務官会議で10年間にわたる占領状態の停止が宣言された。西ドイツはナチスドイツの悪夢から目覚めるまで10年間を要した訳である。

 2012年の今日、国内すべての原発が運転停止となった。当時唯一運転中だった北海道泊(とまり)原発3号機が定期検査のため発電を停止、翌日原子炉が完全停止して1970年以来、42年ぶりに国内に50機あるすべての原発が完全に運転を停止した。ここから国と政府の原発再開のための悪知恵を総動員させるのであるが、やればできる原発ゼロを、どうしてやらないのだろう。そんなにアメリカが恐ろしいのだろうか。放射能の方がよっぽど恐ろしいと思うのだけれど。

 TBSラジオ「スタンバイ」の現場にアタック。子どもの日特集で、現役の小学生たちに東京オリンピックを楽しみにしているかと尋ねると、そうでもないとクールに答える割合が4割を超えているのには驚いた。大人たちよりもはるかに冷静なのである。安倍政権に煽られて浮かれている大人たちと比べると頼もしさを感じてしまう。つまり、子どもたちの方が冷静なのである。なんせ、借金はすべて子供たちに負わされるのだからね。

▲ ベランダに干されてるよな鯉のぼり

0506・土・

 1937年の今日、ドイツの大型飛行船ヒンデンブルグ号がアメリカニュージャージーの飛行場に着陸する寸前に爆発炎上し、乗客乗員36名が死亡。この事故をきっかけに空の大量輸送の主役だった飛行船は衰退の道をたどる。このニュースフィルムはあまりに有名。一度でもこれを見てしまったら、とても飛行船に乗る気はしなくなるだろう。

 1970年の今日、プロスキーヤーの三浦雄一郎がエベレストを直滑降で滑り降りた。標高8千メートル付近から直滑降で滑り降りた。ヘルメットにカメラを装着して、パラシュートをひらひらさせて、距離にして3キロ、時間にして2分20秒間の命がけの滑りだった。今は冒険家として知られる三浦雄一郎、ボクはスピード記録を更新している頃や、富士山直滑降のプロスキーヤーの時代から注目していて、この記録映画も早速映画館に観にいった。富士山直滑降の映像も記憶に新しかったけど、やっぱエベレストは別だった。エベレストを滑り降りる途中、転倒した三浦雄一郎が白い景色の中でゆらりと立ち上がったとき、思わず涙ぐんだことを覚えている。思えば、このときから彼とエベレストは運命の糸で結ばれてしまったんだよね。

 老女連続殺害事件の容疑者の女性を自殺させてしまった警察って、何を考えていたんだろう。どうして家に帰してしまったんだろう。きっと愛媛県って、長く平和が続いて、殺人も盗みもなくって、だから警察もお仕事というと、夫婦喧嘩の仲裁くらいで、きっと油断し切っていたんだろうね。困ったことなんだけど、これまで困ったことのなかったことには、感謝しなくてはならないんだと思う。

▲ 晴れたから蝶ちょになって生まれたの

0507・日・

 1945年の今日、ナチスドイツが連合軍に無条件降伏している。日本もこのときに幸福しておけば広島にも長崎にも原爆を落とされずに済んだのだ。すべて国と軍部の責任なのだ。天皇陛下の責任ではないのだ。そのことで、昭和天皇がどれだけ心を痛めておられたかを考えると、国家と権力の無責任さに臓物が沸騰する思いである。今の権力者たちも、いざとなれば尻尾を巻いて逃げ出すのだろう。本当に責任をとらされるのは常に一般市民なのである。

 連休最後の日である。ちょうどよい具合の気温と湿度である。いい具合の風である。この五月の晴れの日の、あまりの心地の良さにボクは眠くてたまらない。これまで、世間は黄金週間のおかげでずいぶんのんびりしてきたことだろう。そしてボクもずいぶんのんびりさせてもらった。そしてそれはそうなのだけれど、こういう天気になると、ますますのんぎりしたくなるのが人情というもので、ゴールデンウィークの締めとして、この一日、最後ののんびりを思い切りやらかそうと思うのだ。

▲ 柏餅味噌か餡かで口げんか



2017年4月17日~23日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0417・月・

 今朝の日の出は午前5時6分。ますます早くなっている。そして日の入りは午後6時16分。ますますゆっくりになっている。そして気分は夏にまっしぐら。わくわくしてくるのである。

 ラジオがやたら脅迫する。西から天気が崩れてくるというのだ。夕方から雨と風が強くなり、台風並みの風雨が予想されるというのだ。職場でそれを耳にしたコボちゃんが昼休みを犠牲にして洗濯物を取り込みにくる。歩いて5分なんて距離じゃなく、もっと遠い職場だったら、最初からあきらめられるのにね。お疲れ様です。

 昨年の北海道の大雨でジャガイモ畑の被害がひどいという。おかげで街からポテチがなくなるらしいのだ。日本のポテチは薄くてパリッと仕上がっていて、それは北海道のポテトでないと、そうは仕上がらないという。アメリカあたりの大味なポテチとは一線を画するらしいのだ。こうなるとボクの耳には路上で闇ポテチが売られているという噂が飛び込んでくる。スーパーやコンビニからポテト製品が消えている、なんて流言飛語も飛び込んでくる。こうなると、やたらポテトが食べたくなってくるのが不思議。とはいえ、ボクはポテチは食べない方針。食べ出したらやめられなくなるのがわかっているからだ。代わりにフライドポテトが食べたくなる。そこで駅前に足を運び、ケンタやマクドを訪れる。それにしてもケンタッキーのフライドポテトが400円は高いよ。最近、形も変わって、あのジャガイモそのままのスタイルは、もっさりして、冷えたらあまりおいしくない。それに比べ、マックのフライドポテトは昔のまんまのスタイル。ケンタよりも安いので、コボちゃんと大袋を前にして、コーヒー片手に仲よくシェアしてつまむのです。

▲ 惜春の雨が西からやってくる

0418・火・

 締切があるのに10時から午後の2時まで停電とはひどいじゃないか。いや、違う。あらかじめわかっているのに仕事を仕上げていないオイラが悪いのだ。おまけに朝から激しい雨と風である。ガラス窓が音をたてるのでアルルが救いを求めてくる。そこでボクのベッドを避難所に提供する。と、たちまち雨と風はおさまり、アルルは安心して安らかに寝息をたてている。その横に、停電で手も足も出なくなったオイラも一緒に横になっている。
 ニミッツ、ロナルドレーガン、カールビンソン。日本周辺に原子力空母がこんなに集まってどうすんの。北朝鮮を相手にして、アベちゃんもトランプも前のめりでちとコワイ。お天気も前のめりでちとコワイ。1週間で春をすっ飛ばし、季節は一気に冬から夏へ突入した。東京では三日連続で夏日を記録した。これを前のめりといわずに何というのだ。
 さて、青い空の夏日になったので汗をかきながら豪徳寺や経堂駅前をうろうろする。マンションの屋上で仲良く巣作りをするカラスのカップル、小枝をくわえて乳繰り合ってる。ベランダでは大きなカラスが針金ハンガーを狙っている。これで頑丈な巣作りをして、素敵な嫁さんを募集するのだろう。
 世田谷線、山下駅前商店街においしそうな揚げ物屋さんが開店した。懐かしい匂いが流れてくる。お見せの前でアルルとクンクン。そのいい匂いに誘われて試しに買って食べてみだらこれが新鮮で旨かった。烏賊ボールに海坊主に玉葱天。これからはボクのおやつになりそうです。

▲ 行く春やハンガー欲しい烏の子

0419・水・下弦・

 本日の最高気温は26度。四日連続の夏日は19年ぶりの珍事だそうです。という訳で窓を開放したまんまで短い仮眠を楽しんでいます。お金持ちだった時代に清水の舞台から飛び降りた気分で購入した重役タイプの牛革製の椅子に沈み込み、大きな背もたれに頭を委ね、傍らのベッドに足を延ばしてのうたた寝です。そして伸ばした足の先ではブラックラブの愛犬アルルが、やはり足を、それも四本もある足を延ばして眠っています。そしてこれは仮眠でなく、爆睡の熟睡なのです。気持ちのいい春の日なのです。そして開いた窓からはカラスのノンビリとした鳴き声がしています。ハシブトだろうがハシボソだろうが、この季節のカラスの声はノンビリとしています。遠くであろうと近くであろうと、ノンビリとして聞こえてくるのです。この季節、人もカラスも心から安心して、ノンビリとできるのです。これも人類みんなが自分の責務を果たしているからなのでしょう。心から感謝なのであります。

 村上春樹が『騎士団長殺し』に仕掛けた罠にそろそろはまりそうである。面白くなってきたのだ。やめられなくなってきたのだ。ということで、村上春樹の「騎士団長殺し」を読んでいる。ワンセンテンスワンセンテンス、じっくりゆっくり、味わいながら読んでいる。読んでは休み、休んではまた読みしてこの長編、芋虫か尺取虫みたいにじわじわと拝読したいと思っている。サピエ図書館の音訳読書に目覚めて以来、村上春樹の世界にはまり、そのほとんどを読み尽くしてしまった。だからこの久しぶりの長編小説、村上春樹の愛読者として、ちょっとマニアックに読んでみたいのである。しばらくは「騎士団長殺し」の世界で遊ばせていただきます。

 TBSラジオ「セッション22」で国会NGシリーズをやっていた。ふざけた安倍政権と霞が関の実態が明らかにされていく。不誠実で不明確な政権側の答弁と閣僚の不穏当な発言が立て続けである。復興大臣や地方創生大臣のふざけた発言が問題になっている。どう考えてもいい気になってる安倍政権。一党独裁で自民党が腐るのは勝手だが、それを許している国民も困ることになる。民主主義の世の中では政権の責任は結局国民がとらされることになるのだ。

▲ 羽繕い寄り添う烏夏近し

0420・木・穀雨・

 本日は穀雨(こくう)である。穀雨とは穀物を育てる雨の降る頃、という二十四節気のひとつであり、その穀雨の本日の最高気温は20度で、ここのところ続いた連続夏日の暑さもひとまず落ち着いた。けれどもやたら眠いのは変わらない。要するに陽気の問題ではなく、覚悟の問題なのである。ああ、眠い。

 おかしな法律ができようとしている。テロを画策するグループに、山の幸はヤバくて海の幸はOKてのはどうにも理解に苦しんでしまう。俳句で山笑うは春の季語だけど、この法律でも山が笑うような気がする。というのは、この法律が国会を通過すると、キノコ狩りも山菜狩りもままならなくなるらしい。となると、山は笑うのをやめて泣くのかもしれない。治安維持法を連想させるこの法律、国会にかけては流れ、また流れしていて、呼び方もあれこれと変化しているらしい。テロ等準備罪とかテロ防止法案とか要するに共謀罪というやつらしいのだが、やたら曖昧で担当の法務大臣もよくわかっていないらしく、彼の説明をいくら聞いても、どう聞いてもよくわからない。キノコ狩りも山菜狩りもできなくなっちゃうのは困るけど、不思議なのは海鼠を取ったり潮干狩りをすることについては御咎めなし、という点である。不思議です。ただひとつ、頭の温かいこのボクにもわかるのは、この法律ができると警察に睨まれたらおしまい、ということだ。ボクら市民がいくらおとなしくしていても、睨まれたら最期、ということなのだ。どれだけ表現の自由が保証されていても決して安心なんかできない。その上、安倍政権は憲法改正を前提に国を動かそうとしている。やっぱりこのあたりで安倍政権にお灸を据える必要があると思うのだけど、マスコミがあれこれ忖度してなかなか真相を暴露してくれないので、一般市民がその必要を感じてないから困るのだ。

▲ タンポポのまるでギロチン芝刈り機

◇ バーチャル『奥の細道』コース 須賀川に到着、通過しました。
次は郡山。小さい頃、氷の山だと思って、聞いただけで震えてました。
あと、51,160歩です。

現在の歩数、642,840歩。3周目をうろちょろ、というより、おろおろしています。
ごめんなさい。

0421・金・

 1934年の今日、初代忠犬ハチ公の銅像の除幕式が執り行われた。このとき、ハチ公は現場でこれを目撃していたという。鹿児島市にある西郷隆盛像の彫刻家、安藤照(あんどうてる)さんがその制作者。日本犬保存会の依頼で銅像を作りたかったところで、忠犬であるハチ公を紹介され、代々木のアトリエに連れてきてその銅像を制作したという。ハチ公は自分の銅像の除幕式をどんな気持ちで眺めていたのだろう。その翌年の1935年3月8日、11歳でハチ公はこの世に別れを告げることになる。戦時中の1944年、このハチ公像は大東亜戦争の金属供出で撤去され、1945年8月、終戦のタイミングで機関車の材料として溶かされてしまう。そしてハチ公像の彫刻家、安藤照さんも空襲で亡くなってしまうのである。1948年に完成した現在のハチ公像は安藤照さんのご子息、安藤士(あんどうたけし)さんの手によるもの。父親が初代ハチ公像を制作中、生前のハチ公とアトリエで遊んでいたということで、その姿を容易にイメージできたのだろうか。それとも上野科学博物館に保存されているハチ公の剥製を参考にしたのだろうか。ボクの印象だと渋谷のハチ公像は剥製とよく似ていたような気がする。いずれにせよ、彫刻家親子の貴重な作品であるのだ。
 考えてみると現在のハチ公像とボクは同い年。学生時代と青春時代、渋谷で暮らしていたボクは駅前喫茶店の大きなガラス窓からハチ公像の背中をいつも眺めていた。そのせいか、ハチ公とは他人同士のような気がしないのである。

▲ それとなく自慢のたねの燕の巣

0422・土・アースデイ・

 曇天である。ちょっと残念である。お天気のことを考えると頭に浮かぶのが「トーゴーサンの法則」。最高気温と最低気温の差が10度ならば晴れ、5度なら曇り、3度なら雨、という法則である。こういう役に立ちそうでそうでもなさそうな豆知識が満載なのがTBSラジオ、いくしまひろしの「おはよう一直線」。NHKのマイ朝ラジオと同じように毎朝聴いているのである。けれども今日は土曜日で「おはよう一直線」はお休みで、代わりにいくしまひろしの録音番組を流している。週末くらいは休まなくちゃね。そしてNHKのマイ朝ラジオも週末バージョンを生放送でやっている。実はボク、このNHKマイ朝ラジオの週末バージョンのアナウンサーコンビのファンなのである。以上、みんなの興味を引く話題ではないと思うけど。

 そろそろ北海道でも桜が開花するらしい。寒い土地のことだから休眠打破で、たちまち満開になるのだろう。噂によると、北海道では桜と梅が同時に満開になるとか。さぞや美しいことだろう。それにしても、どこからかこんな声が聞こえてきそうな気がする。
「同じ満開でもずいぶん待遇が違うよなぁ」
 これ、杉の独り言です。

▲ 桜咲くあの人のこと思い出す

0423・日・世界本の日・

 日曜日のNHKラジオ、朝のお楽しみは「いきものいろいろ」。今朝は昆虫カメラマン、海野和男さんの語る天道虫の話。点取り虫ではありません。この海野和男さん、声は若いけど69歳。ボクよりちょっとだけ人生の先輩です。以下はその海野さんのお話しの要約というか、エム ナマエとしての理解です。浅薄ですがお許しください。
 さて、天道虫といえばナナホシテントウ。でも、それと同じくらい沢山いるのがナミテントウ。このナミテントウ、背中の模様がいろいろあって、一見すると違う種類に見えてしまうが、そこが連中の作戦。背中のパターンは警戒色や警戒模様。世間の鳥たちにそのパターンに慣れてしまわれると、警戒心もなくなって、ちょいと食べてみようか、なんてつつかれるかもしれない。そのために、種全体として様々なパターンで連係しているそうなのである。といっても天道虫は鳥にとっても人間にとってもおいしくはない。あまりいい匂いはしないらしいのだ。食べたことないので知らんけど。
 天道虫はヘルメットみたいに丸くてつるつるした背中をして、脚が短い。これはアリの攻撃から身を守るため。天道虫の餌はアブラムシ。そしてアリたちはアブラムシのお尻から出る甘い汁をもらっているため、連中の護衛隊を演じている。つまり、ヘビとカエルとナメクジの関係みたいに、あれれ、ちょっと例えが違うかな、とにかく三すくみの関係でアリたちから身を守る必要があるのだ。ただ、脚が短いので引っくり返ったら大変、なかなか元に刃戻れない。そこで背中の羽根を広げて立ち直る。天道虫をつかまえたら試しに引っくり返してみるといい。器用にでんぐり返し、してくれるそうです。
 この天道虫、ワリバシにつかまらせると器用にのぼっていく。そしててっぺんから飛び上がる。お天道様、つまり太陽に向かって飛び上がるから天道虫というのである。だからワリバシをシーソーにしてしまうと、天道虫はいったりきたり、いつまでも飛び上がることができないらしいのだ。コンパクトに背中に収納されている羽であるが、広げると大きい。パッと広げて大空へ飛び立っていく姿は雄々しいけれど可愛いです。天道虫の羽を折りたたむシステムを研究して、人工衛星の太陽電池を効率よくたたみ込む方法を開発してると聞いてます。天道虫かなり素敵な虫君です。でも、アブラムシしか食べないから、飼うのはあきらめた方がいいらしいのです。ちゃんちゃん。

 日本の近くをニミッツやロナルドレーガン、カールビンソンてな原子力空母がうろうろしてるらしい。おまけにカールビンソンと海上自衛隊の護衛艦2隻が合流、訓練を開始するという。それを察知した金正恩が一撃で叩き潰すといってるけど、蚊や蠅じゃないんだから無理だと思う。アベちゃんもそうだけど、どうも三代目というのは口だけは威勢がよいようである。金正恩がミサイルを打ち上げれば打ち上げるほど、安倍晋三の憲法改正は軌道に乗っていく。このふたり、本当はとても仲良しなんだとボクは疑っている。もしかしたら理想的な互恵関係にあるのかもしれない。

▲ 春愁は日本に集う空母たち



2017年4月3日~9日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0403・月・

 未明に目覚めたら耳の仲がガサゴソいってる。虫でも入ったのかと焦って耳かきで掻き回しても何も出てはこない。頭をぐるぐる振り回してみたら今度は気持ちが悪くなって思わず血圧を測ったら、それなりに上がってた。取り敢えず蠅や蚊じゃなく、小型のエイリアンでもなかったので、改めて耳掃除をして深呼吸をしたら落ち着いた。知らないうちに大きな耳垢でも転がり出たのだろう。そんなボクを見上げながらトラネコミミコがお腹が空いたと情けない声で鳴いていた。

 1947年の今日、後楽園球場のプロ野球の試合でウグイス嬢がデビューした。最初の女性場内放送アナウンサーである。これが人気を呼び、他の球場にも波及していく。で、野球場で鳴いているのはウグイス嬢だけれど、山や里で鳴いているのはウグイスボーイ。すべてオスです。ニューハーフでもありません。

 メキシコシティーの地下鉄に痴漢防止のための男性専用座席が登場した。背もたれが男の上半身を模していて、シートにあたる下半身におちんちんがモッコリ。座るとお尻にそれがあたって嫌な感じを受けるという仕組みである。男性軍はこれを経験して、そんなもんを押し付けられる女性の気持ちを想像してみろ、という仕掛けらしいが、そんなんでうまくいくのだろうか。以上はボクが敬愛する在米ジャーナリスト、北丸雄二さんのデイキャッチレポートの受け売りでした。もちろんネット検索で裏も取ってあります。

 夕方の雷雨である。いきなりの雷雨である。透析に出かけるボクをいつものようにコボちゃんと一緒に見送ってやろうと、勇んで階段を降りてきたアルルが一瞬にして固まった。クルリと回れ右して一直線に階段を戻っていく。人間にとって温かくなるのは嬉しいけれど、アルルにとってこれから先は天敵のカミナリさんの季節。アルルにとっては死ぬか生きるかの恐怖なので、笑ってはいけないのである。

▲ 春雷に固まる犬のつぶらな目

0404・火・清明・上弦・

 今日は二十四節気の清明。そして空は清く明るく、それにふさわしい陽気である。小田急線の隣駅、豪徳寺まで散歩に出てみるとタンポポが咲いてモンシロチョウが飛び回り、アルルは遊歩道脇の草むらの匂いを取るのに忙しい。ライバルたちのおしっこの匂いを取っているのかもしれない。そう。もしかしたらボクらが知らない間にどこかに出張して恋敵でも作っているかもしれないのだ。アルルは近所のワンちゃんたちには猛烈に人気があるのだ。おばあちゃんなのにモテるのである。ボクが加齢すればするほどモテなくなっているのとはまるで事情が違うのだ。

 以前から報告していることだが、サピエ図書館提供の音声映画がいい。映像がなくてどこが映画なんだと思われる向きもおられるかもしれないが、それは浅薄、認識不足。文学において活字の並びだけで世界が出現するように、音声映画でも会話と音楽と効果音と、そして音声解説だけで、いや、それだけあれば充分だと思うが、豪華絢爛、波乱万丈、総天然色、空前絶後のパノラマが眼前に展開されるのだ。そう。人間に与えられた空想の翼は無限大なのである。
 で、ボクは今『メリーポピンズ』にはまっている。ここのところ繰り返し観ている。いや、聴いていると表現しないと納得しない思考停止の向きもおられると思うけど、ボクの意識は本当に観ているのである。ロンドンが舞台のこのミュージカル、1964年公開のディズニー映画。同じジュリーアンドリュース主演の『サウンドオブミュージク』は舞台がオーストリアのミュージカルで1965年公開の、やっぱりアメリカ映画。どことなく共通点を感じるでしょ。主演女優がどちらもジュリーアンドリュースということが最大の共通点なのは当たり前だけど、この主人公、どちらも家庭教師なのです。子どもたちに慕われるキャラクターなのです。メリーポピンズが魔法という秘密兵器で、シスターだったマリアが音楽という特技で子どもたちの心を鷲掴みしてしまう展開もよく似ている。やたら笛を吹くおじさんが出てくるところもよく似てる。でね、何が書きたかったかというと、盲目になった今、こんなにはまってる『メリーポピンズ』なんだけど、ほんの一部を残して、映像のほとんどを記憶してないということなんです。ヒロインのメリーポピンズがアニメーションの小鳥を手に乗せて歌っているシーンとか、恋人役のビックバンダイクが煙突の上で飛び跳ねるダンスとか、やっと覚えてるだけ。『サウンドオブミュージック』は何から何まで、まるでVTRを再生するみたいに覚えているのにね。無二の親友と高校時代に封切館で観たせいかもしれない。そういえば『メリーポピンズ』は大学生になってから独りで渋谷の名画座で観たんだっけ。要するに第一印象の違いなんだよね。けれども『メリーポピンズ』だって繰り返し音声映画で鑑賞することにより、ボクの中で世界を広げてくれるのだと期待している。
 その期待を膨らませてくれているのが音声解説の檀鼓太郎(だんこたろう)さん。アドリブとしか思えない当意即妙の解説で物語だけでなく、ダンスシーンまで目に見えるように感じさせてくれるのだ。『メリーポピンズ』と同時にサピエ図書館で公開されたチャップリンの『街の灯』の音声解説も檀鼓太郎さん。無声映画でおまけに白黒のこの映画をカラフルな愛と笑いの映像世界に昇華してくれているのである。これからも楽しい音声解説をよろしくお願いいたします。

▲ タンポポよまたきてくれてありがとう

0405・水・

 謎の焼酎事件を覚えておられるだろうか。黒なんとかという焼酎をコボちゃんが近所のスーパーから買ってきて、飲んでみたら中身は水だった、という例のあの事件である。嗅覚の著しく鈍化したコボちゃんは念のためボクにも飲ませてみる。そして見事に水だった、という、その例のあの事件である。ボクは中身が焼酎でないことにたちまち気づき、洗面台にすべて吐き出したからよかったものの、匂いのわからないコボちゃんはしっかりと飲んでしまい、即死はしなかったものの、もしかしたら何らかの健康被害が出るかもしれないし、たとえそうでなくても原因究明のためにもスーパーに残りの水と紙パックを持っていったら取り換えてくれて、丁寧に製造元に調査させるともいってくれた、という例のそのあのこの事件である。で、読者はもちろん、ボクでさえ忘れかけていたこのタイミングでスーパーの店長からご丁寧な電話があった。奥様にご来店いただきたいということでコボちゃんが訪ねてみると、要するに製造元では完全オートマチックだから水など混入するはずがないという、謎解きにも問題解決にも何にもならない解答だった。担当者が説明にくるというけど、それが解党なら説明されても意味がないのでコボちゃんは断った。こちらはクレーマーではない。製品管理のために事実を申し出ただけ、なのである。けれども原因不明のまま、コボちゃんがただのクレーマーにされてしまったような、そんな後味のよくない結末となってしまい、実はボク、かなり機嫌が悪いのである。そうはいっても、証拠となるべき焼酎の紙パックは既に製造元に返還してしまい、謎の焼酎事件はそのまんま迷宮入り、という結末である。ま、とにかく健康被害がないだけよかった、ということでコボちゃんにいわれるまま、刀の鯉口を切ることだけはしないことにした。でも、本物のクレーマーだったら、こんな場合、どんな態度に出るのだろう。興味のあるところである。

 またまた北朝鮮がミサイルを発射した。ピューンと飛んで日本海におっこった。どうやら金正恩の趣味は打ち上げ花火であるらしい。なんて冗談はいってられない。なんせミサイルは高さ160キロに達し、距離にして60キロも飛翔したのだ。飛翔体の名に恥じない振る舞いをしたのである。おまけに金正恩は原子爆弾や水素爆弾の実験にも熱心だ。世界中からの反感を買いながらも地下で特大花火を爆発させてその威力を自慢している。けれども早く金正恩に教えてあげればよい。もしも日本をやっつけたいのなら、核兵器開発なんて回り道をしなくても、通常弾頭を搭載したミサイルで日本中の原発にぶつけてやれば用は足りるのだと。なんせ、日本海に沿って日本列島には原発銀座というものがあるんだから。でも、北朝鮮のミサイルはアメリカ大陸を狙ってるんだよね。最初から日本は問題にされてないらしいのですからアベちゃん、そんなに鼻息を荒くして、ムキにならないでくださいよ。ちょっと、恥ずかしい感じがしてしまいます

 ここのところ教育勅語が取沙汰されている。安倍政権は道徳教育の教材に導入したいらしいのだ。戦前回帰といわれようと、何と思われようと、いざとなれば天皇のために死ねという皇国主義を復古させたいらしいのだ。安倍政権が戦前回帰したい理由は明らかだ。彼らは戦争で嫌な経験をしなかった連中、得をした面々の子孫で構成されているのである。そのロジックに乗せられてはならない。彼らは虐げられた側の、本当の歴史を知らないのだ。そもそも薩長連合の明治憲法が世界を敵に回して日本国中を火の海にしたわけで、もしもそのまま江戸時代が続いていたら、戦争も税金もないまま、日本国民は平和に暮らしていけたはずなのである。
▲ 安倍政権明治は近くなりにけり
 これは本日のTBSラジオ、デイキャッチの時事川柳。教育勅語談義を受けたリスナーからの投稿である。政権は数の論理でこうした意見を抹殺してはならない。民主主義は数の暴力を肯定するシステムではないのである。そして、そのための日本国憲法なのである。

▲ まだ散るな花見できないこともある

0406・木・

 温かいので窓を全開にして部屋に風を通してやる。その風が次第に強くなり、落ち着かなくなったボクは集中できなくなってくる。アルルも足元でジタジタと落ち着かない。ボクは目の見えない分、そしてアルルは原因不明である分、渦巻くような音に弱いのだ。
 風が強くなった分、夜の外出は寒かった。そしてその分、光陽楼の雲呑麺が旨かった。ボクは定期的に光陽楼、経堂駅前ラーメン屋の特製雲呑麺を食べないと体調不良になってしまうのだ。そして今日は朝からその雲呑麺を楽しみにしていたのだ。
 雲呑麺で腹の膨れたボクは帰宅して、談志師匠の「芝浜」をYOUTUBEで傾聴する。語り終ったとき、思わず小さく手を叩いてしまう。本当は大きく拍手したいのだが、夜も遅いので遠慮したのだ。この「芝浜」は談志師匠がお亡くなりになって、そのお別れ会がホテルニューオータニで開催されたとき、会場に流されて涙を流しながら拝聴して以来、初めて耳にする、これまで何となく勿体なくて聴くことができなかった音源である。けれどもここのところ立川談慶さんのご著書、『大事なことはすべて立川談志に教わった』と『いつも同じお題なのに何故落語家の話は面白いのか』を連続的に拝読して、ますます立川談志の偉大さを思わされ、改めて談志師匠の高座に傾聴したのである。しばらくはこのマイブーム、続きそうである。

 二階建て新幹線が消えるそうである。拍手したいくらいの大歓迎、本当にいいことだと思う。そもそも車椅子ユーザーはどうされていたんだろう。いくら景色がよく見えても、視覚障碍者にもまるで魅力はない。何よりもバリアフリーであることが最優先されるべきなのに、客席を倍増させたいという事情が優先されてしまい、乗客にとっては上がり下がりが面倒なだけで何の魅力もなかった二階建て新幹線、ボクにとっても盲導犬アリーナにとっても、階段の上下だけで苦労させられた記憶だけを残している。街も新幹線もフラットがベストなのである。

▲ 花吹雪浮かせて食べる雲呑麺

0407・金・

 桜雨というのか桜散らしというのか、とにかく天気が悪くて今年の桜はついてない。ということは人間の方もアンラッキーで、なかなか花見のチャンスに恵まれていないようである。お昼からは温かくなったので窓を全開にして空気の入れ換えをするけれど、やっぱり風が強くて落ち着けない。温かいのはありがたいけど、皆さん花見はどうされているのだろう。ひたすら花吹雪ならば豪華なお花見なんだけど。

 1945年の今日、旧海軍の秘密兵器、戦艦大和(やまと)が九州の南海上で撃沈された。不沈戦艦が沈没したのである。戦艦大和は米軍の沖縄上陸に対する特別攻撃に向かっていた。沖縄海岸に座礁させ、文字通り不沈戦艦としてその世界最大の主砲で米海軍に打撃を与える目的だったのだ。けれどもその途中、米軍の雷撃機の大軍による集中攻撃で、さしもの不沈戦艦もあえなく轟沈させられたのである。これを最後に巨艦巨砲主義の巨大戦艦時代は幕を閉ざすのである。
 その世界最大の巨大戦艦を米軍が沈没させたと同じ日に、トランプ大統領がシリアのアサド政権の軍事拠点に巡航ミサイル59発をぶっ放した。それも習近平をトランプの別荘に招き、会談中というタイミングで、である。北朝鮮が大陸間弾道弾と核兵器の実験で挑発を続けている、というタイミングで、である。トランプが、俺はやるときにはやるのだという、ここは両社にアピールして一石二鳥の効果を得ようとしたのである。シリアが化学兵器を使用したという情報の信憑性を裏付けることもなく、たとえそれが誤報であったとしても、それを利用して、大統領としての支持率の低さを挽回しようというトランプの意図は見え見え。これはブッシュジュニアと同じやり口だ。トランプが口先で命令を下すだけで地中海に浮かぶ軍艦から巡航ミサイル・トマホークが発射され、アメリカは誰も傷つくことなく、相手に打撃を与えることが可能であるのだ。金持ちの喧嘩は手が汚れないだけハートが汚物にまみれている。貧乏人のひがみかもしれないがそう思えて仕方がないのだ。

▲ しっとりと濡れていこうか桜雨

0408・土・花祭・

 未明、アルルが助けを求めてベッドサイドにやってきた。息遣いが怪しい。もしかしたらお腹をこわしたのかもしれない。コボちゃんを起こしてトイレに連れていってもらう。ところがちょこっとオシッコをしただけで、すぐに戻ってきた。外は雨が降っているらしい。ということは雨が落ちてくる前に雷があったのかもしれない。既にアルルにとっての恐怖の季節は始まっているのだ。

 あれから引き続きYOUTUBEで立川談志を聴いている。『芝浜』で感動したと同じように『らくだ』にも感動した。改めて立川談志の凄さを実感している毎日なのである。こんな天才落語家がボクやコボちゃんと親しくしてくれたのだ。落語ファンにとってこれ以上の幸せがあるだろうか。そう思っていたら無二の親友、高校時代に『サウンドオブミュージック』を一緒に観た、例のあの無二の親友から電話があって、友人の家に遊びにいったら談志のCDがあったので、ボクのためにもらってくれたのだといってきた。それも『芝浜』と『らくだ』である。なんたるシンクロニシティー。世界は不思議な偶然に満ちていて、ただただ感謝なのである。

▲ 約束に間に合わないよ花散らし

0409・日・

 朝からおべっか使いのアベッカちゃんが爆風トランプに電話をかけるんだと騒いでいる。あのミサイル攻撃を褒め称えるつもりらしい。大量破壊兵器の存在を確認しないまま空爆を開始したイラク戦争のときのブッシュみたいに、化学兵器の存在確認もしないままアサド政権の軍事施設にトマホークミサイルを豪勢に59発もぶち込んだトランプ大統領を英雄扱いしたいのだろう。ただ心配なのはおべっか使いがエスカレートして、うちもお手伝いしましょうかなんて、自衛隊の派遣を言い出すんではないか、ということである。トランプとアベちゃん、軽挙妄動、前のめりでは気が合いそうでコワイ。

 昼から窓を全開にする。雨は空から落ちてくるけど空気が柔らかく肌を優しく包んでくれる。温かくなり、こうして窓を開けておくことのできる幸せをしみじみと感じる。ありがたいことである。

▲ 花吹雪ただひたすらに突き進む



2017年1月30日~2月5日
 ☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦くださいませです。あはは、なのです。

0130・月・
 今朝の日の出は6時43分。まだまだゆっくりの夜明けである。毎朝5時起きを習慣としている身の上にとって7時前の夜明けはかなり遅く感じるのである。それに比べて今日の日の入りは午後5時6分。退社時間を過ぎたらたちまち暗くなるのでは勤め人はかなわない。もうお酒を飲むしかないじゃありませんか。でもボクは飲むことができない。毎週月曜日の午後6時からは人工透析のブルーマンデイなのである。
 外に出ると春のように温かい。青空駐車場のクオリスの窓が汚れているとコボちゃんがいう。もしかしたら既に花粉が飛んでいるのかもしれない。やめてよ。杉の木たち、せめて温かくなってから花粉を飛ばしてよ。寒い上の花粉じゃ、春の知らせにはなりませんよ。
 お子様トランプとお坊ちゃまの安倍晋三。どちらも他者との違いを認める大人の知恵が足りないところが共通している。相手の話を聞かずに自分の言葉を重ねるところがそっくりである。権力に酩酊するところが瓜二つである。このふたりがいかなる日米同盟を展開していくのか、ボクは不安でたまらない。で、その不安な気持ちがそうさせるのかもしれないがホロコースト関係の書物や映画に接することが多くなっている。スピルバーグのシンドラーのリスト」やロマンポランスキー監督の「戦場のピアニスト」をはじめ、つい最近はアメリカ映画「優しい本泥棒」を観たばかり。ナチスの圧政下にあった人々の苦悩が再び現実のものとならないよう祈るばかりである。フレデリックフォーサイスの「オデッサファイル」を読了したのもつい最近のことである。中学生になったばかりの頃、「わが闘争」とか「ニュールンベルグ裁判」といったような映画が次々に公開され、その宣伝でホロコーストの凄惨な映像を見せられてから実は距離をおいていたのである。けれども今この時代、もう一度歴史を振り替えなければならないような、そんな気持ちにさせられているのである。
▲ 鼻水は山から春の宅急便
◇ バーチャル『奥の細道』コース  千住に到着、通過しました。
次は春日部。あと、50,536歩です。現在の歩数、33,464歩。
3周目を歩きはじめてます。

0131・火・
 昼の憩いといわれて何を心に浮かべるだろう。ボクが小さい頃は「憩い」という名の煙草があった。茶色のパッケージで、フィルターなんかついてない、両切りのシガレットで、父親によくその煙草を買いにいかされた。まだ小学生にもなっていない頃のことである。そしてあるとき、ボクはその帰り道、自動車事故に遭遇、骨折して長く入院することになるのだが、その話はまた今度。
 で、話しは「昼の憩い」に戻すことにする。ボクは正午になるとまずTBSラジオのニュースに傾聴する。報道姿勢が好みであるからだ。そして短いそのニュースが終わるとNHKラジオのニュースに回す。報道姿勢はともかくとして、NHKはひとつの指針となるからだ。以前は正午までがTBSラジオ、正午からはNHKラジオと民放と公共放送の両者をまるごとカバーできたのだが、昨年の秋からはTBSラジオの番組編成が変わってしまい、今はそういうルーティーンになっている。そしてNHKの全国ニュースがおわり、関東ローカルのニュースと天気予報が終わるといきなり懐かしい空気に包まれる。古色蒼然というと失礼になるが、小さい頃から耳に慣れた音楽、あの古関裕而さんのテーマミュージックが流れてくるのである。1952年11月17日から今日まで変わらず続いているNHKラジオのウルトラ長寿番組、よちよち歩きの幼少期から真空管ラジオで耳に慣らされた「昼の憩い」が始まるのである。若くて生意気だった頃は農業番組と鼻で笑って消してしまうか他に回していたのを今はありがたがって拝聴している。リスナーからの手紙やメールも農作業レポートというよりは、季節の便りという趣で全国津々浦々の風物を伝えてくれるのが気持ちがいい。この年齢になると人の心を素直に受け取ることができるようになるのである。その年齢にならないとわからないことが山ほどあるのだとわかるようになるのである。そして選曲がいい。バラエティーに富んでいてときどきはあっと驚く冗談音楽も流される。こっちから飛び込んでいかなければ生きている間に決して耳にしないような楽曲にも遭遇する。という訳でボクは日曜日を除く毎日、このルーティーンでNHKラジオに傾聴しているのである。ちなみに日曜日のこの時間は素人喉自慢を楽しむことにしている。思い切り頑張って若者向きに番組構成をしているNHKラジオだが、やっぱその本当の良さを理解しているのは人生経験を積んできた年配者なのだと思いますよ。
▲ 一月が過ぎればすぐに十二月

◆ 2月・如月・
0201・水・
 今日から2月である。如月である。そして恒例、日本全国の日の出と日の入りの時刻である。札幌の日の出は6時50分、日の入りは16時47分。仙台の日の出は6時42分、日の入りは16時59分。東京の日の出は6時41分、日の入りは17時8分。大阪の日の出は6時56分、日の入りは17時27分。福岡の日の出は7時15分、日の入りは17時50分。以上のような予定をお日様と地面君は相談の上に決めているのである。ときどきお月様も助言をしているらしいのである。
 ボクもいってるが、ラジオ君も花粉が飛んでいるかもしれないといっている。花粉症の人は既に気がついているのだ。そしてそれは自慢することでも何でもないのだ。そして悲観することでもないのである。というのは最近、いい薬が次々にリリースされているからだ。さあ、お医者にいこう。ただし専門医のところへね。コボちゃん情報によると、某クリニックではひとりのお医者が内科から整形から痔の手術までやらかしているらしい。何から何までやりますということは、何もできないということなのだ。
 本日のデイキャッチ、時事川柳の秀逸は、
▲ 包囲網壁より先にできるかも
 トランプさんがいる限り、川柳のネタは尽きないのです。当分の間、馬鹿の壁が役立ってくれるのです。
▲ 春がきた鼻水くしゃみ予報官

0202・木・
 温かいという訳でもないのだが、雨も降っていないので夕刻の散歩に出てみたら、住宅街の庭先では梅の花が咲いていた。俳句なら季語くらいには使えるだろうが、目の見えないボクにとっては春を喚起させるものでも何でもなく、現実はただ寒いだけなのである。コボちゃんが見上げながら、カラスが何かくわえて飛んでいくとシンプルに状況説明をしてくれる。下校途中の子どもたちの元気な声がボクらを追い越していく。会話を聞いているだけで誰にイニシアティブがあるのかがたちまち判明する。アルルは自分のテリトリーの知らない匂いのチェックに忙しい。取引先からの帰り道だろうか、エンジン音が交錯して排気ガスが鼻をつく。そんな時刻なのである。商店街ではラーメン屋の豚骨スープの香りがしてきて、いつか食べてみたいと思わせる。トマトとチーズのアンサンブルはおいしいイタリアンレストランのサイン。チェックをしておいて損はない。つんと酸っぱい匂いは寿司屋でもあるのだろうか。果物屋の店先では女将さんが常連客相手に大きな声を張り上げる。そして焼き鳥の炭の香り。そう。今夜も「とりたけ」さんの焼き鳥で一杯やりたいと思っていたのだ。
 帰宅して計測すると、散歩後の血圧は116だった。じっとしてると高い血圧も一生懸命歩いているうちに下がるものなのだ。メタボの皆さん、元気に散歩をいたしましょう。
▲ 黄昏や暮色を染める梅の花

0203・金・節分・
 どどど、どうしよう。腎臓のCTスキャンを受けなくてはならない。腹部エコー検査で腎臓に何か見つかったらしいのだ。それの再検査なのだ。造影剤を静脈注射して、精密に検査するのである。検査が終わったらすぐに透析して造影剤を体内から除去する。そんなリスクをかけて検査をして、そして悪性腫瘍でも見つかったら、どどど、どうしよう。と考えても仕方ない。どうせ透析をしなきゃならない腎臓なら、いくらでも切り取ってくださってかまいませんから。
 節分である。そしてスーパーにもコンビニにもずらり並んだ恵方巻き。お菓子屋には恵方ロール。コンビニの店員はこれでもかと並んだ恵方巻きのノルマに脅えているし、買い物の主婦たちは何時になったら半額セールが始まるのかと目と耳のセンサーの精度を最大限にしてスキャンする。でもその大量の恵方巻き、売れ残ったらどうなるんだ。めでたいはずの節分に恵方巻きで食品ロスに拍車をかけて、命を粗末にするのはやめてくださいな。
 トランプさん、米国車は日本では人気がないんです。売れないのは為替操作が理由じゃないんです。わかってるはずなんだけど、そんなに馬鹿のふりをされると説明する意欲が萎えてしまうんだよね。
 メルトダウンした核燃料は数十秒で人間を死亡させるだけの放射線を発しているとか。なんせ2時間でロボットも破壊される放射線量なのである。鉄人28号だって鉄腕アトムだってドラエモンだって、たちまちポンコツにされてしまう放射能なのである。廃炉なんて不可能に決まっている。国にも東電にも、それをできると言わせる根拠なんてあるはずがない。ここは謙虚にあきらめてチェルノブイリ方式に変換してはいかがだろう。鋼鉄やコンクリートの壁で強力な石棺を建築して、事故原発を地面に埋めて、あとは野となれ山となれ、福島原発事故パークにしてしまえばよいのだよ。安全さえ確保できれば観光の目玉になるかもよ。
▲ 叩かれてずらり並んだ恵方巻き

0204・土・立春・上弦・
 土用の午後はTBSラジオで久米宏さんの「ラジオなんですけど」の冒頭、独白エッセイ12分間を聴くことにしている。TBSラジオという世界に久米宏という人物が登場してからずっと注目してきた。ボクは根っからのTBSラジオファンなのである。ことに久米宏と小島一慶が大好きでパックインミュージック以来、今もお慕い申し上げているのである。さて、本日は藤村俊二さんのことについて語っておられた。そう。突然ヒョイといなくなることからおヒョイと呼ばれていた、あの藤村俊二さんが逝去されていたのだ。この世からヒョイといなくなってしまったのだ。25日のことである。昭和9年、1934年生まれの82歳。日劇ダンシングチーム出身、ドリフターズ、全員集合の振り付けでも有名であるが、ボクは「ゲバゲバ90分」などの自然でひょうひょうとした演技が大好きだった。
 経堂駅前の小田急ビルに暮らしていた頃のことである。地下レストラン街でランチをすることが多かったのだが、あるとき目の前のテーブルでひとり慎ましく食事をする男性がいて、それが藤村俊二さんだとわかったときの嬉しさはどう表現していいかわからない。目が合った瞬間、はにかむように微笑んで、
「この店、旨い物を出すんですよね」
と聞こえない声で語りかけられたような気がしたのを覚えている。國光苑という北京料理店で、今もここ以上においしい中華料理店をボクは知らない。そして藤村俊二さんもそれに近い評価をしておられたのだろう。それからしばらくして、今度は成城学園前のカレーショップ、インデイラを訪れたときのことである。席につこうとして店内を見渡したときである。他にお客はひとりだけ。それが藤村俊二さんだったのである。ボクの視線を感じると、
「あなたもおいしい店をよくご存じですね」
 そうつぶやいたような気がしたのはボクの勝手な妄想である。独立自尊な食べ歩きがご趣味と拝察したのだが、藤村さんはそれから南青山に素敵なワインバーをオープンされ、我々は食通が趣味の領域を超越してしまったことを知らされたのである。
 さて、失明してからというもの書籍や映画からも離れ、テレビにも縁のない盲人暮らしだったが、ここ最近はサピエ図書館のおかげで音声映画に親しむ毎日である。そして三谷幸喜の「ラジオの時間」で元擬音係の守衛という役割を藤村俊二さんが好演されていたことを知る。生放送のラジオドラマでトラブルが発生して急遽守衛室から召集された藤村俊二さんが掃除機でロケットの発射音を表現したり、ピスタチオの粒で機関銃の音を演出するのである。他の役者さんが演じていたのなら感動する場面でも何でもないのだが、藤村俊二さんだからこそボクはいたく感動してしまったのである。お元気にされているとばかり思っていたのだが、残念でならない。心からご冥福をお祈りする。大好きな役者さんたちが次々にこの世からあの世へ引っ越してしまい、この世界がどんどん寂しくなっていく。
▲ カレンダー今日から春は嘘でしょう

0205・日・
 日曜日はいつもコボちゃんとクラシッックを楽しんでいる。NHKラジオの「音楽の泉」である。今朝はベートーベンで、ずいぶん古い録音だなと聴いていたらパブロカザルスの演奏で1926年の収録。ということはSPじゃありませんか。それにしては鮮明な録音で、どんな技術を使ったのだろうか。世の中には貴重な音源があるものだ。
 あまり寒さを感じないので窓を開くと、細かい雨が声を殺して落ちていた。音もなくといいたいところだが、それだとボクが感じる訳がなく、嘘になってしまうので、こういう場合は盲人は表現に制限を受けるので苦労する。けれども、見えないからこそ許されていい虚構があるはずなんだよね。
▲ 霧雨に濡れて咲いてる梅の花
◇ バーチャル『奥の細道』コース  春日部に到着、通過しました。
次は室の八島。あと、128,544歩です。現在の歩数、95,456歩。
3周目を楽しく徘徊しています。



2017年1月9日~15日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0109・月・成人の日・

 成人式と耳にすると思い出す風景がある。渋谷駅から西武デパートを通り越し、本のデパート大成堂を右に見てから左折して、渋谷公会堂に向かう公園通りの風景である。その日、ボクはバイトで手に入れたベージュのコンティネンタルスーツに身を包み、喫茶店、時間割を横目に見ながら歩を進めていた。急がなくてはならない。遅刻しそうなのである。いや、もしかしたら寒かったから急いでいたのかもしれない。若かった。もしも今だったら、とてもスーツひとつで街は歩けないだろう。成人式の舞台で誰が何をしゃべったなんてまるで覚えてはいないが、成人式が嬉しかったことだけはしっかりと覚えている。けれども思い出の渋谷公会堂はもう存在しない。CCレモンホールなんて名前にされてから、今は老朽化を理由に壊されてしまったのである。渋谷の景色も変わってしまった。ボクの成人式はどんどん過去の彼方に埋没していくのである。で、今のボクにとっての成人式といえば長野県無言館におけるゴールデンウィークの成人式。今年も正式に参加を要請されている。無論、新成人としてではない。お祝いのためである。そこで皆さんにお伝えしたいことは、おめでとう。20年間、よくぞここまで死なせずに育ててこられました。そして、よくぞここまで生きてこられました、ということである。今年もまた無言館の庭で会いましょう。

▲ 蟹股じゃ晴れ着が泣くよお嬢さん

0110・火・110番の日・

 大相撲初場所が気になって仕方がない。日馬富士(はるまふじ)が連敗している。そして遠藤が勝てない。そんな中、稀勢の里が黙々と自分の相撲をとっている。でも期待はしないんだもんね。するとまた、負けちゃうんだもんね。

 少女像問題で韓国から日本大使が召還されてしまった。いいのかな、そんな前のめりで、アベちゃん。お隣の大統領問題の解決を待ってもよかったんじゃなかろうか。大使を呼び戻したりして、少女像設置という市民レベルの問題を国家間の問題にまでレベルアップさせてしまっただけなんじゃなかろうか。レームダック状態の韓国大統領には、国家どころか、市民をコントロールする力もないのである。約束を守れない国も市民も困りものだが、少女像の設置については国家間の問題の手前で止めておくべきだったような気がする。過去の事実は変わらない。けれども歴史に対する解釈は時代によって移り変わる。過去に日本が加害者であった事実を永遠にネゴシエーションの材料にしようとする韓国国家と国民を相手にするとき、日本はどこまでも冷静であるべきなのだ。そして過去のこととはいえ、日本が加害者の立場にあったことを大人の態度としてわきまえておくべきなんだとも思うのである。

▲ この餅を今日はどうして食おうやら

◇ バーチャル熊野古道コース  熊野本宮大社を仮想参拝、通過しました。
次は湯峰王子。あと945歩です。現在の歩数、80,055歩。
3周目を挑戦しているところです。

0111・水・鏡開き・

 今朝の日の出は6時51分、そして日の入りが16時47分。まだまだ昼間より夜の時間が勝ってます。

 猫を抱いて気持ちよく仮眠してたらデスクの上でコール音。受話器を取ったらいきなり商品名を連呼された。女優さんか声優さんみたいに若く美しい声である。魅力的な声である。思わず反応してしまう。
「あの、これ、何の電話ですか」
「はい。地域の方々に目のビタミンをお勧めしているところです」
「ああ、そうなんですか。でも、すいません。私は全盲なんです。さようなら」
 自らの不運を嘆きつつ、ボクは受話器を置いたのである。

▲ 空腹に鏡開きの餅を焼く

◇ バーチャル熊野古道コース  湯峰王子を仮想参拝、通過しました。
次は百間ぐら。あと21,303歩です。現在の歩数、81,697歩。
3周目を挑戦している最中です。

0112・木・満月・

 日本時間の未明、トランプタワーの記者会見で爆風トランプがダメ大統領ぶりを発揮した。今まで逃げに逃げて、初めて実現した記者会見で何の具体策も示せず、ただ記者たちと喧嘩しただけという印象である。なのに本人は恥とも思っていない様子なのだ。もしかしたらプーチンにとんでもないセックススキャンダルを握られているかもしれないのに、それら情報もすべてフェイクニュースと決めつけた。とはいえ、こういう大統領に対してもメキシコに工場は作りません、なんて胡麻をすっている自動車メーカーもある。困ったもんである。恥を知らない馬鹿をこれ以上増長させてどうすんだよ。トランプはアメリカの愚かさの集約じゃないか。民主主義のリスクの象徴じゃないか。ジャマイカはアメリカのお隣じゃないか。魔法使いでも魔術師でも詐欺師でも漫才師でも何でもいい、誰かこのトランプを消してくれ、ジャマじゃないか。

▲ トランプの出る目に右往左往する

0113・金・

 今日は13日の金曜日です。お正月なのに、です。日本人は神道を崇め、仏壇に手を合わせ、各家庭にクリスマスツリーが飾られ、ハローウィンには軒先にカボチャを吊るすような国民性ですから、そんなことを気にするのです。え、誰も気にしてないって。すいません。

 またまた大相撲初場所の話題である。大関では稀勢の里ひとりが順調で、残りはとても大関とは思えない成績。横綱では日馬富士(はるまふじ)も鶴竜も連敗続きで、横綱らしいのは白鵬ひとり。という訳でここまで、全勝は白鵬と稀勢の里だけとなる。次第に優勝争いの概要が見えてきたけど、稀勢の里と優勝を関連付けるようなことをいうと、たちまち負けるのが稀勢の里だから、それは忘れた方がいい。なんせ、白鵬はおつりが返ってくるほど優勝してるけど、稀勢の里はただの一度も優勝したことがないのである。力はあるけれど、ガラスのハートが邪魔しているのである。

 うちとこのアベちゃん、フィリピンに出かけていってドゥテルテ大統領に5年間で1兆円の約束をしてきた。人の金だと思うと気前よくなれるよな。豆腐屋の御用聞きじゃあるまいし、一ちょう二ちょうと約束して、クルクル世界を駆け回っているけれどその外交、果たしてどれだけの効果があるのだろうか。世界中を駆け巡り、金をばら撒いただけ、国際ニュースに取り上げてもらえるんならいいけれど、振り向いてももらえない悲しい首相になってはいませんか。アベちゃん、世界の指導者の中でどれほどの位置にいるのか調べてみたら、はるかな下方に名前がありました。ご本人もガッカリかもしれないけれど、税金を支払っている国民はもっと情けないのです。

▲ お正月十三日の金曜日

0114・土・

 またまた盲導犬使用者がホームから転落した。どうしたことだろう。ボクが中部盲導犬協会で訓練を受けていた時代、盲導犬使用者の交通事故死は皆無だった。故にボクは盲導犬に絶対的な信頼感を寄せていた。そしてその通り、つい最近まで盲導犬使用者の安全は確保されていたのである。ところがここのところ、その事故死が連続的に発生している。盲導犬の数が飛躍的に増大しているのだろうか。数が増えれば事故率も増加する。犬も歩けば棒に当たる、なんてのは冗談にもならない。もしかしたら原因は社会の劣化にあるのかもしれないが、ボクの印象だと盲人に対する声かけは以前より増えているような気もしている。最近は日本盲導犬協会の熱心な活動によりラジオコマーシャルが目立つようになっているが、盲導犬の現状はどうなっているのだろう。残念ながらよくわからない。ボクは盲導犬使用者でなくなってからずいぶん久しいのである。まさか盲導犬、もしくは使用者の質が低下しているのではなかろうね。それとも犬、または人に対する訓練士が不足しているのかもしれないが、これは無責任な推測である。いずれにせよ、よくわからない。ただわかっているのは今回の転落事故で亡くなられた盲導犬使用者が転落の際、ハーネスを手離していたことである。おかげで盲導犬は救われた。昨年の地下鉄ホームでの転落事故でも盲導犬は救われているのだが、そのことでボクは途方に暮れている。残された盲導犬は相棒を失い、どうしているのだろうかと。一度だけ、ボクは盲導犬アリーナとの歩行中に転倒したことがある。そのときのアリーナの狼狽え気味は気の毒なほどだった。転倒させただけで盲導犬はそれほどの責任を感じるのである。相棒を失った今、2頭の盲導犬たちはどれだけ悲嘆に暮れていることだろう。悲しい盲導犬をこれ以上生み出さないためにも個人と社会の力によりホームからの転落事故を根絶したいと思うのである。

 マイナス42度以下というこの冬いちばんの寒波到来により各地で大雪被害が続出している。山のお寺ではご住職が雪の重みに耐えられず折れて倒れた松の木の下敷きとなり、亡くなられてしまった。発見したのは奥様である。除雪作業中の事故ということで正に悲劇であるが、この不運なご住職が最後に目にされたのは奥様のお姿だったのだろうか、それとも雪景色だったのか。それがどちらにせよ、美しかったことと、そしてご冥福をお祈りする。

▲ 坊さんの目に残りしは雪景色

◇ バーチャル熊野古道コース  百間ぐらを仮想参拝、通過しました。
次は円座石。あと12,575歩です。現在の歩数、104,025歩。
3周目挑戦中をまっしぐら。

0115・日・

 大雪である。こんな日にセンター試験とはお気の毒。ボクの高校受験の最初の試験日も雪に降られて苦労した。入学試験、もっと違うシーズンにすればいいのに。たとえば秋のすがすがしい頃に試験だけ済ませておけば、あとは卒業までのんびりできるのにと思うけどな。で、とにかくこのシーズンいちばんの寒波が到来しているのだ。西も東も大雪で、晴れているのは東京だけ、なんだそうである。大雪に見舞われた地域ではいくつもの人命が失われてしまったのである。雪、あんまり迷惑かけるなよな。
 そんな寒波到来の中でアルルとミミコがまるでシャム双生児みたいにくっついて眠っている。顔を寄せて眠っている。鼻と鼻がくっつくんじゃなかろうか。ここだけは寒さと無縁の世界である。

 大相撲初場所に注目している。目が見えないのに注目している。優勝は期待してないけど、横綱になれなんて思ってもいないけど、稀勢の里が頑張って全勝をキープしている。なのに白鵬が荒鷲に敗けた。若手の頑張りが目立って今場所は面白い。ただし横綱大関は白鵬と稀勢の里以外はまるでダメ。とても横綱大関とは思えない。ところでさすが日曜日、子どもたちの声援が目立っていて、相撲ファンとしては嬉しくなる。これだったら相撲の未来はまだまだ期待できるかもしれない。

▲ 大雪の朝に仕上げの参考書





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