全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2018年4月2日~8日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です、はお休みさせていただきます。


0402・月・

 東京の日の出は5時27分、日の入りは18時3分。かなり日が延びてきました。東京の未明の気温は13度、最高気温は24度。もう初夏の気候です。こうなるとボクは嬉しくてたまりません。

 1970年の今日、ママさんバレーの第一回全国大会が東京で開幕された。東京オリンピックの東洋の魔女が刺激になったのである。みんな魔女になりたかったのだ。魔女なら宅急便のキキ、あの黒猫を連れたキキみたいに可愛い魔女ならいいのだが、熊本からの帰り道、大阪で乗り換えた新幹線の車内でコボちゃんと一緒に遭遇したママさんバレーのオバハンたちは魔女の宅急便のキキとは百万光年も遠い恐怖の魔女で、集団で騒ぐ姿はベロキラプトル、食べる姿はピラニア、騒音はラッシュアワーの羽田空港みたいで、一刻も早く東京に着いてくれと祈っていたものである。ああ、コワかった。

 1982年の今日、アルゼンチンがフォークランド諸島の領有権を主張して軍事侵攻をした。これに頭にきたのがイギリス。垂直離着陸戦闘機ホーカーシドレー・ハリヤーを擁する航空母艦を派遣、2か月にわたる戦闘の結果、双方で千人近くが死亡、イギリスが勝利となる。この戦争、まさに近代兵器の実験場で、そのときの映像は軍事マニアにはヨダレもの。戦争は嫌だなどとのたまいながら、どこかワクワクして見たのを覚えている。これがオイラのダブルスタンダード。ガンマニアで軍事オタクの平和主義者。かなりフザけているのです。

 この朝、中国の宇宙実験室「天宮」がもうすぐ落ちてくるぞ、9時から10時の間だぞ、と聞かされて緊張していたら、落ちたのは南太平洋ということで一応安堵した。でもなぁ、それも中国の発表だからどこまで本当なのか、完全に安心はできません。とにかく、自分で打ち上げたものくらい、きっちりコントロールしてよね。

 朝から大谷翔平で大騒ぎ。投げて打つのは1919年ベイブルース以来、99年ぶりのことだというから納得である。よかったね。日本のファンの皆さんも、きっと安堵していることでしょう。マークン、マエケン、イチローも大活躍。おお、日本もアメリカも球春じゃ。今日は高校野球は休養日だけどね。あ、プロ野球もお休みじゃ。

▲ 目覚めれば上司の家やシジミ汁
 これ、NHKラジオ「昼の憩い」の暮らしの文芸のリスナーの投稿。いい俳句だと思う。

▲ 今日も晴れ明日も晴れよと春本番


0403・火・

 1911年、明治44年の今日、お江戸は日本橋の開通式が執り行われた。木の橋から石造りの二重アーチ橋に架け替えられた。ということはあの橋、もう100年も経っているわけで、さすが石は頑丈です。それで上を覆っている首都高速さえ撤去できれば、お江戸日本橋は生き返るんだけどね。ああ、邪魔だなぁ、首都高速。

 1947年の今日、後楽園球場にウグイス嬢が登場。日本最初の女性による場内放送係である。これが大変人気となり、他の球場にも伝染していく。日本中、あちらこちらでウグイスが鳴き始めた。山で鳴いてるウグイスたちは、みんなオスなのにね。今やってる高校野球のウグイス嬢も実に可憐でうっとりさせられる。

 春ですね。久しぶり、チョンワガラスが鳴いている。今年も仲良くしてね。たまには窓辺に遊びにきてね。長い付き合いじゃないですか。

 高校野球は準決勝です。強豪ぞろいのせいか、それとも休養したせいか、いい試合ばかりがふたつ。さすが。手に汗握る展開で、どうしても聴いてしまう。お昼から夕方まで、どっちが勝っても応援して、ちょっと疲れました。こうなったらどこでもみんな、優勝してくれや。
 ところで、今年の選抜が初めてなのか、よくは知らないけれど、始球式の小学女子の投球がいい。ストライクなのだ。きっと小学女子野球というものが流行っているのかもしれないね。ああ、そういえば落合福嗣君に付き合わされて赤堤小学校の野球チームの練習を見にいったとき、女の子もいたっけ。6年生だったら女の子の方がデカイということもあるしね。

▲ 球春や小学女子の始球式


0404・水・

 東京の予想最低気温が14度で最高気温が25度。夏日が予想されてます。そこで春バテ、という言葉を聞きました。卯月は年度が新しくなって環境が変わる、ということだけでなく、気温が不安定、ということもあるらしく、体内に蓄積された様々な不具合が体外に噴出するらしいのです。んだよね。ここんとこの初夏みたいな暑さだって、オイラはまだ慣れてないもんね。ま、オイラの場合は春夏秋冬バテだけどね。とほほ。で、午前11時40分、東京北の丸では25.1度を記録。夏日でーす。半年ぶりの夏日でーす。

 1879年、明治12年の今日、琉球藩の廃止と沖縄県の設置が布告される。これにより15世紀はじめに統一国家として成立して以来、450年あまり続いた琉球国の体制が終わりを告げたのである。でも、よかったのかね。日本の一部にされたことで戦争に巻き込まれ、本土決戦の防波堤にされ、地上戦が展開されたのは沖縄だけ、ということになった。アメリカも多大な犠牲を払って獲得した島だから、今も手放す気持ちはない。というわけで、沖縄県民は21世紀の今も塗炭の苦しみに喘いでいるのです。早く独立させてあげようよ。

 1905年、明治38年の今日、早稲田大学野球部13名が日本のスポーツチームとして初めて海外遠征に旅立つ。日露戦争のさなか、アメリカにおよそ3か月間遠征して、26戦7勝19敗の成績と本場の技術を持ち帰った。これが早稲田でなくて慶應義塾だったらもっと愉快なのにね。と思うのは慶應義塾関係者だけですけど。

 1964年の今日、ビートルズがビルボード誌トップファイブを独占する。5位、プリーズプリーズミー。4位、抱きしめたい。3位、シーラブズユウ。2位がツイストアンドシャウト。そして第1位がキャントバイミーラブ。最近、毎週土曜日の電気掃除機がけのBGMは大音量のビートルズと決めていて、毎回必ず大声でビートルズを歌いまくって電気掃除機のノズルを振り回しているんだけど、これらデビュー当時のヒットソング、ベストファイブのどの曲も古くなってないんだよね。どの時代の誰の音楽も好きだけど、ほとんど好きだけど、やっぱビートルズ以上にときめくグループはいないのです。以上、資料提供は「おはよう一直線」、檀れいさんでした。

 ラジオパーソナリティーの伊集院光さんがブラインドサッカーのチームを結成したという。ラジオパーソナリティーとしてブラインドサッカーに光を見出したらしいのだ。試合を見学したところ、参加者の表現力に感嘆し、その魅力に取りつかれ、チーム結成を決心したらしいのである。ラジオパーソナリティーとしての表現力の鍛錬、というメリットもあるだろうが、この人の好奇心の強さは尊敬に値すると思います。

 すごーい。大谷翔平が今度は本拠地の球場の第一打席でスリーランホームランをかっ飛ばした。それだけじゃなく、4打席3安打3打点という結果もおさめた。大リーグデビューの打席がヒットで、最初のマウンドが勝利投手で、最初の本拠地での打席がスリーランホームランとはデキスギでしょう。これでエンジェルスファンも、この買い物に納得したことでしょう。よかったね、大谷翔平君。

 ラジオ深夜便のミッドナイトトークは室井滋さん。この人、本当に変な人。といって失礼ならおかしな人。今夜も笑わせていただきました。ことに巨大魚と恋に落ちる夢の話が秀逸。イケメンの魚はシャチホコ、ということで、黄金の巨大魚と泳ぎまくり、こんなことをしていてはいけないと魚との交際をやめたら、魚が津波に乗ってやってきて、街で暴れまくり、
「シ・ゲ・ル」
と絶叫するのを家の中に隠れて忍び耐えている、なんて夢は普通の人には見られません。

▲ エイプリルいきなりの夏フーリッシュ


0405・木・清明・

 1939年、昭和14年の今日、映画法が公布される。戦時体制強化のため映画の制作や配給に許可が必要になっただけでなく、脚本の事前検閲、外国映画の上映制限、ニュース映画の強制上映などが定められた。1939年といえば真珠湾攻撃の2年前で、軍事国家としては戦争に対する反対や揶揄の空気をとにかく押さえつけたかったのだろう。欲しがりません、勝つまでは。進め一億火の玉だ。安倍晋三の働き方改革とどこかつながるようなスローガンだが、この時代は愛や平和の匂いがするものはすべてご法度であったのだ。

 エンジェルスの大谷翔平君、またまたホームラン。二試合連続のホームランである。それもツーランホームランで相手はインディアンズの昨年の最優秀投手なのである。どーしちゃったの、大谷翔平。オープン戦ではパッとせず、アメリカでは通用しないんじゃないの、なんて心配されてたのに、投げれば勝利投手だし、撃てばホームランだし、今度は同僚からねたまれるんじゃないか、なんて余計な心配をさせてくれてます。

 土俵の女人禁制が問題になっている。観客の女性医療従事者が市長の命を救おうと土俵に上がって人工呼吸をしたのは250パーセント正しい。でも、人命救助は別にして、オンナコドモの入ってはならない聖域があってもいいような気もしてる。世界の流れに逆らうつもりでいうけれど、オンナコドモはうるさいのだ。家でもうるさいし街でもうるさいし、男は落ち着いてものを考える場所がないのだ。と、内心で思っている男は糠味噌の中の乳酸菌みたいにウジャウジャいて、そんな男どもが、男同士が命がけでぶつかり合う土俵に女が揚がるのを愉快に思わないのは許していただきたい。真実を明かせば、男は根性の小さな生き物なのです。今度の場合は普段から土俵女人禁制をインプリント、つまり刷り込まれている若い行司が焦ったのだとも伝えられているので仕方がないでしょう。ま、相撲の世界くらいは伝統が守られてもいいとして、プロレスのリングに着物姿の美しい女性が揚がって花束を渡されたレスラーがその花束を客席に投げつける、なんてのをテレビで見たような気がするけど、あれも女が男の世界に無遠慮に足を踏み入れたことへの抗議だったのかもしれない。聞けば、オリンピックが女人禁制の時代もあったとか。気長に待てば、いつか横綱がハイヒールで土俵入りする時代もやってくるんじゃないのかな。わかんないけど。

▲ いつかあるハイヒールでの土俵入り


0406・金・

 1896年、明治29年の今日、第一回の近代オリンピックがギリシャはアテネで開かれた。14か国が参加したが女子禁制の大会だった。この頃のオリンピックは今の大相撲みたいに封建的だったのである。ま、女のいない大相撲ならガマンするけど、女子の出てこないオリンピックはつまんないよね、きっと。

 1978年の今日、池袋にサンシャイン60がオープンした。高さ240メートル、地上60階の超高層ビルで当時日本一、いや、東洋一の高さを誇っていた。霞が関ビルが完成したときは真っ先に駆けつけ、その最上階喫茶室でランチャーズの演奏なんかを聴いていたオッチョコチョイのボクが、やはり慌ててその最上階レストランに駆けつけたのは当然の出来事である。サンシャイン水族館には地球最大種のミズダコが狭い水槽の中で窮屈そうにのたくっていたり、砂の中から半身を出してゆらりゆらゆらと仲良く並んでいるチンアナゴが可愛くて、何度も訪れた。屋上のドームではレザリウム投影可能なプラネタリウムが魅力で、この建物には何度も通ったものである。

「キャッツ・オン、キャッツ・オン、オンオンオン」
 そんな鳴き方をするカラスが現れた。突然の登場である。既にこの界隈、
「ウーホーホー、ウーホーホー」
と吠えまくるバルタンガラスや、
「チョンワチョンワ」
と鳴きまくるチョンワガラスがボクらを楽しませてくれている。さて、この新メンバー、これからどのようにこの遊歩道界隈を賑わせてくれるのだろう。そこで頭に浮かぶのが、バルタンガラスもチョンワガラスも、そしてこの新メンバーも同じ個体ではないかという疑いである。カラスの世界にも、もしかしたらコロッケみたいな器用な個体が存在するのかもしれないのだ。

 驚いたことに財務省、厚労省、文科省、防衛省が嘘つき省であることが判明しました。次々に嘘の上塗りを重ねていたのです。上塗りして重ねるのですからご苦労なことではありませんか。みんな仲良く肩を並べて公文書の隠蔽、偽装、改竄を重ねていたのです。官僚の皆様、公文書は国民の財産ですよ。それを国民の税金で雇われている公務員の皆さんが自分たちの都合で勝手にしていいわけがないのです。これすべて安倍晋三への忖度の結果。なぜ忖度するかというと、安倍晋三さんに嫌われると自分の身文我危うくなるからです。ね。佐川さんの証人喚問、見苦しかったでしょ。ボクの場合は聞き苦しいですけど。あはは。佐川さんがなんでああなるかというと、自分の損得勘定を最優先とするからです。頭のいい人なのに、勿体ないことをするもんです。この国の民主主義を健全なものにするためにも、ボクたち国民も、そして公務員の皆さんも、もっと真面目にやんなきゃなりません。そして最も大切なのは、政治家選びをもっと慎重にやることです。決して損得基準であってはなりません。忖度計算してはならないのです。

▲ 鳴き交わすうかれカラスや春の朝


0407・土・世界保健デイ・

 土曜の朝はNHKラジオで一週間最大の楽しみ、「ラジオ文芸館」の始まり始まりである。ところが大変だ。ラジオ文芸館がどっかへいっちゃった。代わりに吐き気がするくらいのお子ちゃま迎合番組が登場した。悪いけど、いわせていただきます。子どもを子ども扱いする番組なんか、クソくらえ。で、とにかく一大事。NHKラジオ最高級のエンターテイメントが行方不明になってしまったのだ。このラジオ文芸館、ラジオ深夜便に引っ越したという噂もあって、これから必死になって追いかけます。

 1945年、敗戦の年の昭和20年の今日、戦艦大和(やまと)が九州南方で撃沈された。これを戦後の文部空想科学省の松本零士大臣が国家の威信をかけて修理することを発令、それに波動エンジンを搭載して復活したのが宇宙戦艦ヤマトであることはあまりに有名である。嘘です。

 大谷翔平君、3試合連続ホームラン。どーなっちゃってんの。とにかくもう、どーにも止まらない状態なのです。これで万歳、大谷翔平は大リーグ全部を敵に回したのです。こうなったら日本人一億が火の玉となって応援するっきゃないのです。

 午後になったら風が冷たく強くなってきた。氷みたいな風が部屋を通り抜けていく。そこでアルルとミミコをボクの部屋に入れてやり、久しぶりに暖房のお世話になる。先回りして冷房なんかにしておかなくてよかったと思う。昨日の透析室なんか、冷房になってたもんね。ま、コボちゃんの説によると、透析室の機械たちは暑さに弱いそうなのです。

▲ 黒犬のみやげ花びら春の朝


0408・日・下弦・花祭り・

 1900年、明治33年の今日、日本最初の寝台車が登場。当時の山陽鉄道、今のJR山陽線の急行に連結されたもので、進行方向に沿って通路をはさんで二段式の寝台が配置されていた。ボクがいちばん利用したのが国鉄山陽本線の急行安芸。三段式の普通寝台車で、コミュニケーションが楽しいのはいいのだけれど、スケベなオバサンに襲われそうになったことがある。コワかった。大阪からの寝台急行では東京駅に到着前、色っぽいおねえさんが目の前で着替えを始めて、純白のスーツに身を包んだ美女に変身するのを見せてくれて興奮した。ついていきたかった。東京から福岡までの個室寝台車という贅沢な経験もある。ナイロビからモンバサまでの高級寝台車の旅は最高だった。三等車にはニワトリやヤギが乗っていて、のんびり走る窓の外から並んで走る子どもたちが笑いながら声をかけてきた。ヨーロッパのファーストクラスはそのまま寝台車になるので、寝台車は一度も利用したことがない。コンパートメントにオランダの女の子とふたりきりになったとき、やっぱり襲われそうになってコワかった。オランダの女の子はプロレスラーみたいにデカイのだ。ファーストクラスを使えるユーレイルパスのおかげでホテル代をずいぶん節約できたものである。寝台車の旅にはいつもドラマがあったな。

 1820年の今日、エーゲ海のミロス島でミロのビーナス像が発見された。1964年の日本公開はえらい人気だった。ボクの高校生最初のデートがこのミロのビーナスを見にいくことで、彼女と並んだけれど、あまりの行列にあきらめ、上野動物園でオオサンショウウオのケツを見て帰ったことを思い出す。その後はこのミロのビーナス、パリのルーブルで飽きるほど眺めました。このビーナス、ファッションモデルにするにはちょっと太目です。

 うすら寒い。雪が降っている地方もあるらしい。この不安定さこそが春なのだ。油断してると風邪をひく。

 ここ最近、文章を書くときのBGMはクールドライブメイカーズ、ということになっている。久しぶり、プレクストークにダウンロードして聴いてみたら、これがゴキゲンなのだ。ボクはリーダーのネモという人物のキャラクターと、ベースマンの腕前が気に入っていて、ある時期、聴きまくっていたことがある。あの人たち、今はどうしているだろう。もしも元気なら、新しい曲を聴かせて欲しいよぉ。

 元航空自衛隊の戦闘機パイロット、佐藤守さんの著作「実録・自衛隊パイロットたちが目撃したUFO」を再び読んでいる。衝撃だったのだ。長年、否定的な論調が主流だったUFO。サイババまでがUFOに対して否定的だったのがショックで、子どもの頃から夢中だったUFOに懐疑的になってしまったのだけれども、この書物のおかげでその薄れかけていたボクのUFO熱が電子レンジにかけられたみたいに復活した。やっぱりきているらしいのだ。否定的な論調にはそれなりの理由があるのだ。日本では否定的なUFOだが、アメリカでは関連情報が開示されて、その結果がスピルバーグの「未知との遭遇」であるとも書かれている。というわけで、ボクのプレクストークには再び「未知との遭遇」がダウンロードされ、あの感動 的なクライマックスシーンを繰り返し味わうつもりになっている。この書物で最も印象的だったのがUFOがアメリカの核ミサイルシステムを無能力化したという衝撃のレポート。ここだけでも必読です。佐藤守という人物、信用に値する人物という印象だが、それでも無暗に興奮せず、再読は冷静になって進めます。

▲ 寝台車のびてくる手や春の夜

2018年2月26日~3月4日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたりしたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。
 さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌のほとんどはリアルな出来事ですが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はどうぞご理解ください。

◆ ウィークリーフレーズ 今週の言葉です

天は その人に耐えられない試練は 与えない
試練が大きいほど その人も大きいのだ

 ある日この言葉が天から落ちてきて、それから「言葉の絵本」に掲載して、この言葉は聖書にありますよと、あとから人にいわれて納得した。この自分に落ちてきたくらいだから、あちこちに落ちていても不思議ではないのである。凡人に落ちてくるくらいだから、聖者に落ちていても当然なのである。
 ボクは生粋の無神論者で絵本作家だった。それがいきなりの失明宣告を受けて憤慨し、冗談じゃないと糖尿病と闘って、それでも失明から逃れられないと判明して落胆していたら、担当のクリスチャンの眼科医から、あなたは神に選ばれたのだといわれて頭にきていた。冗談じゃない。それこそ藪医者の奥の手じゃないかと半年の入院から退院して、気持ちのおさまらないボクは炬燵の中で苦悶していた。ざけんな、バカヤロー。神がいるんなら出てこい。本当に神がいるんなら、何で世の中はこんなに不公平なんだ。画家が失明するなんて、そんな理不尽なことがあってたまるもんか。一晩中、涙が止まらなかった。涙が滝のように落ちて炬燵布団をぐっしょりと濡らした。失明を約束された哀れな網膜には、歴史の中で不遇なままに死んでいった魂や、世界各地の戦争で無慈悲に殺された無数の霊魂が、漆黒の虚空で暴れまくり、踊り狂っているのが投影されていた。神が存在するのなら、どうしてそんなことが起きるのだ。やい、神よ、その答えを見せてくれ。ボクはいつまでも泣き続けていた。ふと目を揚げるとガラス戸の向こうの夜が明けようとしていた。地平線に浮かぶ羊雲が上昇中の朝日を受けてピンク色に輝いている。そして次の瞬間、ボクは金色の光に包まれていた。
「天はあまねくすべてを愛している」
 黄金の鐘から発せられたような果てしのない優しい音色と、無限の温かさをこめた波動のメッセージがボクの心を満たしていた。ボクを中心に世界は万華鏡と輝き、ボクと並んで炬燵の中にいた犬も猫も、ガラス戸の向こうの庭の小石も藤棚も、そしてこの家から広がる世界の森羅万象が天からの愛を受けて輝いていた。そうだ。ボクは神に選ばれたのだ。なら、この命を最後の最後まで生きてみよう。光の体験は一瞬にしてボクに神の実在を信じさせていた。
 ところがそうは問屋が卸さない。失明の恐怖は死よりも怖いといわれてる。不可視の領域が視野を侵食し、暗黒の壁が四方八方からじりじりと迫りくる。それら壁にはムンクの叫びを思わせる悪魔の形相の数々。このまま見えなくなるのなら、死んだ方がまし。そう思っていたら完全失明と同時に人工透析を導入することになっていた。網膜だけでなく、腎臓もその機能を停止していたのだ。ボクの肉体は腎臓で排出すべき毒素と水分を貯めこんでゾウのように膨張していたのである。
 失明したばかりのボクはまるで宇宙遊泳のビギナーだ。上も下も、前も後ろもわからない。人工透析で強制的に肉体を浄化されたせいか、意識は研ぎ澄まされ、ボクはベッドで毎晩のように天からの声を聞いていた。
「今からがお前の人生の本番だ」
「これからは自由自在。これはお前に与えられたビッグゲームなのだ」
 それら言葉が真実であるかのように楽しそうに生きている未来の自分が見えてきた。それを周囲に話すと、とうとうこいつは狂ったかと、みんなボクから離れていった。気がつけば誰もいない。第二の人生のスタートはゼロよりもマイナスの地点となっていたのである。
 これら出来事のすべては拙著「失明地平線」にしたためてあります。視覚障碍者の皆様はサピエ図書館で読むことができますし、アマゾンで古書を入手可能であるとも聞きました。そしてまた、当ブログにおける今週の言葉は愛育社からの「言葉の絵本」シリーズからのピックアップです。まとめて読んでみたいという方は愛育社にお問い合わせください。
 とにかくボクは生きています。失明当時、余命5年といわれたこの肉体で、あれから32年間、不思議で愉快な人生を生きています。天からの予言通りの人生になっているのです。信じられないけれど、どうやら人生は奇跡に満ちているようです。この世界、目に見えるものだけではないらしいのです。


0226・月・

 未明、眠れないでイライラ、猫を抱きしめていたらグラグラグラ、ベッドが揺れ出した。地震である。すぐさまラジオをつける。すると1時48分に福島県沖を震源にやや強い地震があったという。津波の心配もないという。安心した。ラジオを消して再び眠る努力をする。気が小さいのでケチな地震でますます眠気が吹っ飛んでしまったのだ。井上陽水の歌じゃないけれど、昼寝をすると眠れないのはどういうわけなのだ。くそ。

 1936年、昭和11年の今日、226事件が起きる。旧陸軍の青年将校たちが首相官邸などを襲撃、当時の大蔵大臣など政府軍部の要人9人を殺害した。大事件です。映画にもなってます。結局、このクーデター計画は未遂に終わったんだけど、成功していたら日本の軍部は変わることができたのだろうか。戦争を阻止することができたのだろうか。よくわかりません。あの頃の戦争への勢は、もしかしたら誰も止められないものだったのかもしれません。世界が雪崩となって戦争という谷間へ落ち込もうとしていたのかもしれません。さて、今はどうなのでしょう。あの頃みたいに、独裁者みたいな雰囲気の政治家が世界を左右しそうで、不安を感じてマス。

 ビートルズの本と交互にアルバム「サージェントペッパーズロンリーハートクラブバンド」を聴いている。ビートルズを聴き始めてから54年。いつまで聴いても、何回聴いてもちっとも飽きない。ビートルズって、いったい何者なんだろう。イエローサブマリンの映画みたいに、きっと音楽の国からやってきた音楽突撃隊なんだろね。

 ラジオ深夜便のレポーター、最上川の女船頭、古瀬イツ子さんが今夜が最後の出演。3年間楽しませてくれたのに残念無念。できたらまた出ていただきたい。とても素敵なオバハンで、その堂々とした訛りが最高でした。お疲れ様でした。

▲ 雪解けや女船頭最上川


0227・火・

 NHKマイ朝ラジオリスナーからの投稿では、花粉が飛ぶようになってからそのお宅の猫がしきりにクシャミをして顔を洗っているそうです。それってやっぱ、花粉症でしょう。猫だって犬だって、花粉症になるのです。ボクの盲導犬アリーナだって花粉症だったんです。春になると、もうクシャミが止まりません。あのラブラドールレトリバー特有の、タプタプとしたほっぺたを、ブルンブルンと震わせながら特大のクシャミを連発していたのです。人の花粉症なら気の毒と思うしかないけど、犬や猫の花粉症は可哀想で仕方ない。あの人たちは、なんでそうなるのか、ちっともわけがわかってないのですから。

 裁量労働制の嘘が気になってしょうがない。安倍政権、そんなに個人に負担をかけなさんなよ。働き方改革なんて言葉はいいんだけど、雇用側が楽になるだけじゃないのかしら。国民みんなフリーランスじゃ、1億民がいつも働きっ放し、ということにならないか、心配なんだよ。と、生涯フリーランス生活者のエム ナマエは思うのであります。日曜も休日もなく働いてきたんですから。その代り、サンデー毎日、ともいえますけど。あはは。ま、自分で選んだ道です。

 TBSラジオ、デイキャッチの阿蘇山大噴火レポーター、とてもいいデス。その通り一遍でないレポートがとてもいいのデス。本日は2018年冬季オリンピックのメダリスト15人の解団式の取材をしてました。これがまた実に丁寧。ありとあらゆる取材チャンスを活かして立体的な報告をしてくれました。いちばん感心したのは記者会見を受けているメンバーに、ただひとり、メダリストがいないことに着目していたことです。ただし、その代表選手が選手団の中で最も尊敬されていること。それがスキージャンプのレジェンド、葛西紀明選手だったのデス。カーリングの選手それぞれに
「そだねー」
をいわせてたのもよかったと思います。寒い冬だったけど、たくさんのメダルのおかげでこの冬の日本、少しは温かく過ごせたのかもしれません。と、オリンピック嫌いなボクにしてはおとなしい感想を述べておきます。

▲ ちまたでは猫も花粉でくしゃみする


0228・水・

 東京の日の出は6時13分、日の入りは17時35分。予想最低気温は3度、最高気温は14度ということで今日で2月も終わり。あっという間の2月である。そしていよいよ明日から3月、春である。本物の春である。と、期待してるんですけど。

 今日はビスケットの日。江戸時代、栄養があって保存が効くということで水戸藩が注目、長崎に製法伝授を依頼した手紙を出した日、ということで決められたらしい。ビスケットといえば、ポケットで増える不思議なビスケットの歌を思い出す。そして今日はその作詞をした詩人、まどみちお先生のご命日でもあったのだ。先生、2014年、享年104歳で逝去された。以下は以前にも書いたことがあって、またまたの重複(これはちょうふくと読むのが正しいので、じゅうふくと読ませているのは国の妥協である)をどうかお許しください。
 ボクにとって最初の大型絵本、中野重治の詩の絵本「きかんしゃ」を制作中、その担当編集者がまどみちお先生の絵本を同時に進行中で、その卓越性を耳に胼胝ができるほど聞かされていたのと、まどみちお先生を神と崇めているその態度からボクもすっかり洗脳されてしまい、絵本作家のよちよち歩きの時代から先生の崇拝者となっていた。それだからご本人としばらくの間とはいえ、おしゃべりできたことは奇跡の栄誉である。今から20年ほど前、恩師の渡辺茂男先生の奥様、一恵さんの告別式の帰りに、小田急線車内で並んで座り、しばらく世間話をさせていただいたことがあったのだ。動物園にいった子どもたちが、クマ、トラ、ライオンと呼び捨てにするのに、ゾウだけはゾウさんとさんづけで呼ぶのも先生の
「ゾウさん、お鼻が長いのね。そうよ、母さんも長いのよ」
の作詞の功績である。誰か詩人の名前を挙げろといわれたら、ボクは迷いなくやなせたかしとまどみちお、というだろう。やなせ先生は94歳で、まどみちお先生は104歳で虹の橋を渡られた。偉大なる詩人たちの旅立ちである。そしてまた2015年の今日、松谷みよ子(まつたにみよこ)先生が亡くなられた。ボクが児童出版美術家連盟の理事をしている頃、JBBYの理事会で定期的にお目にかかっていた。優しい視線で挨拶をしてくださる素敵なおばちゃまだった。ほんのちょびっとでも、こうした偉大な先輩たちとコミュニケーションできたことに感謝している。あの世でお会いしたら、どんなご挨拶ができるだろう。今から楽しみである。

▲ 春の雲そこにあの人いるみたい


◆ 3月・弥生・
0301・木・

 1954年、昭和29年の今日、第五福竜丸が米国のビキニ環礁の水爆実験による死の灰を大量に被爆した。そしてこの事件によりゴジラが誕生するのである。ゴジラの怒りが爆発するのだ。後悔しても遅いのだ。ザマミロ。

 先週から予想されている本日の最高気温は19度。気の早いことに春いちばんまで噂されていて、そして本当に吹いてしまったのだ。つまり、今日から春なのだ。で、世田谷では心配されていた暴風雨も感じられず、それは風雨の責任ではなく、オイラの感受性に問題があるのかもしれないが、とにかく何事もなく昼間には空は晴れ渡り、遊歩道では幼い子どもたちがはしゃぎながら遊んでいた。気温もみるみる上がり、コボちゃんはアルルを連れて梅ヶ丘の羽根木公園まで梅の花の花たちに挨拶にいっている。ボクはガラス窓からの暖かな日差しに誘われ、思わずガラス窓を全開にしたのだが、それはもしかして今年になって初めての快挙ではなかったろうか。トラネコミミコも喜んで、ボクの足元から窓枠へ一気に飛び上がり、遊歩道を睥睨していたのである。ま、網戸越しではあるのだが。だって落ちられたら大変である。とにかくスプリングハズカム。3月になったのである。春いちばんが吹いて、そして幸いなことにその悪い影響もなかったのである。感謝、なのである。

 さて、本日からは弥生の三月。毎月一日恒例の日の出と日の入りの時刻である。札幌の日の出は6時11分、日の入りは17時23分。仙台の日の出は6時9分、日の入りは17時29分。東京の日の出は6時12分、日の入りは17時36分。大阪の日の出は6時28分、日の入りは17時54分。福岡の日の出は6時47分、日の入りは18時15分と、次第に世の中は春らしくなっていくのであります。めでたし、めでたし。

 温かかったせいか、とても眠い一日だった。なのに早寝をしようとはなんたる図々しいことだろう。もうすぐ11時というタイミングで、寝る前のニュースを聴こうとラジオをつけるといきなりの緊急地震速報。そこは落ち着いて立ち上がり、避難体制をとりながらラジオにアテンションすると、緊急地震速報の対象は沖縄地方であることが判明して気が抜ける。これで我が家のトラネコミミコは無事で済むけど、イリオモテヤマネコさんはどうなるのと、心配なことに変わりはないけど。今日は温かくて幸せな1日を過ごせたけれど、震度5に見舞われた沖縄の島々や、暴風雪の北海道など、日本のあちこちでは心配なことだらけなのだ。温かくなるのは嬉しいけれど、季節が動くと、天気も地面も動くのだ。桑原桑原。春一番より、誰もが無事であることが一番。

▲ 散らすなよ羽根木公園春いちばん


0302・金・

 1943年、昭和18年の今日、野球用語がすべて日本語とされる。つまり、今にもアメリカに敗けそうな軍事国家、大日本帝国の最後の八つ当たりである。それにしても
「セーフ」

「よし」
ではピンとこないよね。バカみたい。

 1958年の今日、イギリスの探検隊が世界で初めて南極大陸のを横断に成功した。3400キロを99日間で踏破したもの。意外と最近の出来事なので驚いた。つまり、つい最近まで南極点は未踏のベールに包まれていた、ということなのだ。そう考えると南極点まで歩いてたどり着いた荻田泰永(おぎたやすなが)さんはスゴイ、ということになるのである。
 で、南極点到達もすごいけど、もっとすごいのがパイオニア10号君。1972年の今日、この木星探査船パイオニア10号君が打ち上げられたのだ。地球外生命体へのメッセージを搭載して木星最接近、観測を終了すると10年後には人類が打ち上げた最初の船として、太陽系を離脱したのである。これをスゴイといわず、何としよう。

 北海道では数年に一度の暴風雪が暴れまくっている。襟裳岬では風速44メートルを記録したという。現地からは若いレポーターが大袈裟な声で報告している。気持ちはわかるんだけど、わざとらしいんだよ、お前。

 左とん平さんが亡くなっていた。最近やけに左とん平の曲、「ヘイユウブルース」がかかるなぁと思っていたら2月24日に80歳でお亡くなりになっていたのだ。あの人の「ヘイユウブルース」、カッコいい。とてもいい歌だと思う。この曲、ミッキーカーチスさんのプロデュースだったんだよね。道理で垢抜けていると思った。左とん平さん、脇役専門だったけど、いい役者だったと思う。あんまりテレビドラマなんか見なかったボクが知っているんだから、よっぽどテレビに出ておられたのだと思う。ご冥福をお祈りする。

 青くて澄んで、おまけに大きな満月がのぼってきたとコボちゃんが感激していた。なのにこの月はあまり騒がれてないのはどうしてなのと聞いてくる。スーパーでもブラッドでもない普通の月だからじゃないの。ボクはそう答える。だって、そう答えるしかないじゃん。

▲ 脇役にされてしまって春の月


◇ バーチャル『奥の細道』コース
ありがとうございます。出雲崎に到着、通過しました。
次は直江津。あと、77,895歩です。
現在の歩数、2,620,105歩。3周目の徘徊です。

0303・土・雛祭り・耳の日・

 朝いちばんでブログ原稿を仕上げていたらNHKマイ朝ラジオの時間となる。今朝の音楽は子どもたちの歌う雛祭りの歌。明かりをつけましょぼんぼりに、と聞こえてくると、お大尽のお宅に飾られていた七段飾りの豪華絢爛雛人形が脳裏に浮かんでくる。同時に我が家の箪笥の上に置かれていた母親の古いお内裏様も目に浮かぶ。刀をお召しになっているのだがその刀、鞘がなくなっていて抜き身、ぶっそうな雛人形だったのだ。

 午後7時半から、この1年間ずっと楽しみにしていたNHK喉自慢チャンピオン大会が始まった。記憶にあるチャンピオンばかりである。そしてみんな鍛えてきたせいか、本物の歌手みたいに上手になっているし貫禄もついている。実に堂々とした歌いぶりなのだ。中には感動で涙腺がゆるむような歌い手までいる。ただ、ひとりひとりのチャレンジャーを紹介するミニドキュメンタリーのナレーションが大袈裟で鼻に着いた。民放のニュースワイドの特集みたいでゲップが出そうだ。NHKは正しくNHKのやり方に徹底すべきで、民放の真似をする必要はない。受信料が憲法で保障されたんだから、とにかくNHKは正しくNHKであるべきで、くだらないポピュリズムから足を洗うべきなんだと思う。どうかNHKのプライドを捨てないでいただきたい。NHKまで安倍政権みたいなことはして欲しくないのだ。あとひとつ、プログラムがやたらお涙頂戴モードになっていたのも不愉快。審査員が泣いてばかりでは興醒め。感動するのは観客や聴視者であって、出演者が落涙ばかりしていたんでは始末に負えない。落語家は絶対に自分では笑いませんよ。そんな審査員の中でミッツマングローブがクールでよかった。さすが慶應義塾の出身者である。と、身びいきもいい加減にしないとぶん殴られる。

 本日の最高気温は15度。温かくて暖房を使用したのは朝のうちだけ。あとは温かくてエレキテルの助けを必要とすることなく一日を過ごすことができた。ボクの場合、照明の必要もないので、エレキのお力におすがりしたのはパソコンと電気掃除機を駆動するときだけ。ありがたいことである。

▲ 飾られてホッとしている雛人形


0304・日・

 温かかった。めっちゃ、温かかった。南からの温かい風が流れ込んで全国的に気温が上昇したのだ。日中の最高気温は大分県で25.7度、鹿児島県で25.4度と夏日を記録。東京の都心でも21.2度と初夏のような陽気となる。とにかく温かくて助かりました。これを春二番と称する気象関係者もいるらしいが、どうして春の二番なんだかよくわからない。専門家はいろいろとうるさいことをいいたがるのだ。でないと商売にならないのだ。ま、いずれにせよ、春なのです。嬉しい春なのです。一番だろうが二番だろうが、春なら何でもいいのです。

▲ 嵐でも春の風なら文句なし




2017年8月28日~9月3日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。


0828・月・

 毎日必ず耳を傾けているNHKラジオの「昼の憩い」に天才ピアニスト、フェビアンレザパネ、パネさんの音楽がかかっていた。石垣島あたり、沖縄をテーマにした楽曲である。おそらく作曲とピアノがパネさん。その他、パーカッションやウッドベースが聞こえているのは彼の率いるユニットであるに違いない。パネさん、御健在。嬉しいことである。その昔、長谷川きよしさんのご縁で、パネさんのライブを聴きにいったり、一緒に食事をしたり、ずいぶん遊んでもらいました。実はパネさん、世田谷のご出身。駅前の美登利寿司(みどりずし)で並んで寿司をつまんでいたら、店主が、
「おい、パネ。お前、こんなとこで何してんだよ」
と声をかけてきた。実はクラスメイトだったのです。

 今夜は文化放送、金沢雅美の「ちょっと寄ってかない」のオンエアだから、というわけじゃないとおもうけど、よく眠れない。昼寝もできなかった。で、透析中にもしも居眠りをしていて本放送を聞き逃すのも口惜しいから、看護師に8時になったら起こしてもらうようにお願いしておいた。おかげで聴くことができた。そのためにいつもポケットラジオを携帯しているのである。それにしても、自分の声をラジオから聴くって、かなり恥ずかしいです。これまでは、ラジオ出演のほとんどが生番組だったから。帰宅したら、放送を聴いてくれた人たちからあれこれとメールが届いていた。ありがたかった。

▲ あの人の声が聞えるいわし雲


0829・火・上弦・

 またまた朝から大騒ぎである。朝の5時58分、懲りない金正恩がミサイルを打ち上げたのだ。すわ一大事。6時2分、日本政府はJアラーとを発令。頭をかかえろ、頑丈な建物に逃げこめ、地下道に潜れと大騒ぎ。んなこといわれたって、山で芝刈りをしているおじいさんや、川で洗濯をしているおばあさんはどうすんのさ。田んぼで野良仕事をしている善男善女はどうすればいいのさ。日本国民で核シェルターを準備している人なんていないんだから、パニックになるだけじゃんか。安倍晋三、あまり無責任に騒ぎなさんなよ。あの戦争が終わって72年も経ってるのに、あの頃の空襲警報と同じことをやってるなんて、進歩がないよね。いや、むしろ退歩してるのかな。少なくともあの頃の日本人は防空壕だけはお庭に掘っていたからね。それにしてもケータイ電話が普及してんのに、やれることが同じなんて、情けないじゃありませんか。頭を使ってない証拠です。で結局、ミサイルは北海道上空を通過し、太平洋に落下した。不審な物体を発見した場合、近寄ったり触ったりせず、すぐに警察や消防に通報してくださいとは納得のアナウンスメント。なんせ北朝鮮の液体燃料には毒性の高いジメチルヒドラジンという物質を使用しているという情報があるからね。大量に吸引すると死ぬというのだから恐ろしい。やっぱ北朝鮮には液体酸素や液体水素を取り扱うにはお金がかかり過ぎるのかもしれないね。

▲ 赤蜻蛉超えてミサイル飛んでいく


0830・水・

 蒸し暑くて冷房のお世話になりっ放しである。ここまで天気が悪く、まるで真夏らしくない8月だったけど、これって8月の最後の悪あがきなんだろうか。ま、夏が大好きなボクだから、暑いのはウェルカムなんだけどね。

 2005年の昨日って、ハリケーン・カトリーナがアメリカ本土に上陸した日なんだよね。それまでの最大級のハリケーンがルイジアナやミシシッピーを直撃して、1300人以上が犠牲になり、66万棟の家屋が全半壊したんだよね。というわけでアメリカを襲ったハリケーンとして記憶に残っているのがカトリーナなんだけど、実は今もアメリカを強大なハリケーンが襲っているのだ。このハリケーン・ハービーがもたらした降水量は1300ミリ。実に深さ1.3メートルの雨だからたまらない。アメリカ第四の都会、ヒューストンは腰の高さまで水につかり、大変な洪水被害となっている。これまでに判明しただけで死者10人、1万3千人が救助され、2万人が避難しているという。それでも現地の警察や消防はまだ被害の全体像をつかめていないらしく、取り残されている人たちもおられるらしい。現地ではこれからも雨が続くらしく、被害の拡大が懸念されている。ハリケーンが熱帯低気圧に変わったとしても、今後も線上降水帯なんて事態が発生して、地球温暖化を否定しているトランプも悲鳴を上げるんじゃなかろうか。アメリカ市民が被害をこうむるのは歓迎しないけど、トランプが右往左往するのはちょっと見てみたい気分である。これは後で聞いた話になるけど、お天気おじさんの森田君によると、このハリケーンで琵琶湖の三杯分の水がアメリカにもたらされたというのだ。ハリケーンの何と強力なことよ。とても人間に太刀打ちできる存在ではないのである。

 恩田陸の「錆びた太陽」に夢中になっている。この作家の作品に注目したのは2015年に週刊朝日にこの作品が連載されてから。それまではNHKのラジオ文芸館で放送された「かたつむり予報」や「観光旅行」で、ちょっと面白い作家がいるなと思ったくらいで、この作家が女性とは考えてもいなかったのだ。「錆びた太陽」で見せてくれた世界観はボクの興味をそそり、それからは次々にサピエ図書館からダウンロード、片っ端から読破してきた。「蜜蜂と遠雷」に耽溺したことは既に報告させていただいた。そして待望の『錆びた太陽」の一気読みが実現したのである。ああ、もうすぐ終わってしまう。勿体ないなぁ。

▲ 台風にけちらされてるいわし雲


0831・木・

 今日はいよいよ8月最後の日。そしてボクが68歳最後の日。いよいよ明日から69歳で、60歳代最後の1年間に突入するのである。あああ、いやんなっちゃうな。

 涼しい。北側のキッチンから吹き込んでくる風がやたら涼しくて、キーボードを叩く背中がゾクゾクする。昨日はやたら蒸し暑くて冷房を頼りにしっ放しで、今日は涼しいと文句をいっている。人間ほど当てにならない生き物はない。犬や猫の方がよっぽどまともだと思う。

 今日も北朝鮮のミサイルで大騒ぎをしている。安倍晋三が威勢のいいことをいっている。安倍晋三は北朝鮮がミサイルを打ち上げる朝には首相公邸に泊まっているという。それって、金正恩がミサイルを打ち上げるタイミングをあらかじめ知っているということではありませんか。そしてその情報はアメリカからもらっているのでしょうか、それとも金正恩から直接もらっているのでしょうか。とにかくあらかじめ知っているミサイル打ち上げを、わざわざJアラーとで大騒ぎするってことは、何か企みがあるってことでしょう。やっぱ金正恩はアメリカと日本の軍需産業を儲けさせてあげたいんだよね。そして日米軍需産業からの献金で核開発とミサイルの技術促進を謀っているんだよね、きっと。これって三方一両損(さんぽういちりょうぞん)といおうか、ギブアンドテイクといおうか、それとも共倒れといおうか、ううん、悩むなぁ。

▲ 秋風や誰かに名前呼ばれてる

◇ バーチャル『奥の細道』コース  尿前に到着、通過しました。
次は尾花沢。あと、96,880歩です。
現在の歩数、1,493,120歩。3周目の奥州をうろついてます。


◆ 9月・長月・
0901・金・二百十日・関東大震災記念日・

 本日はエム ナマエ69歳の誕生日である。そして二百十日であり、関東大震災記念日である。1923年、大正12年の今日、関東大震災が発生した。相模湾を震源とするマグニチュード7.9の大地震は東京と神奈川を中心に家屋の全壊はおよそ13万棟、焼失家屋は45万棟、死者行方不明者は14万人以上の大惨事となる。この体験を寺田寅彦は物理学者らしい冷徹な観察眼で記録している。そして吉村昭の「関東大震災」という優れたノンフィクションで当時の様子を知ることができる。自分がこの世に生まれてくる四分の一世紀前に発生した未曾有うの大災害を優れた文芸から想像でカバーできるのである。みんな、本を読もうよね。

 はっきりしないわけである。この8月の日照時間はこれまでの最低を記録したというのだ。それでも毎月恒例、その月の最初の日、全国の日の出と日の入りのレポートをさせていただきます。
 札幌の日の出は4時58分、日の入りは18時10分。仙台の日の出は5時6分、日の入りは18時7分。東京の日の出は5時13分、日の入りは18時9分。大阪の日の出は5時31分、日の入りは18時25分。福岡の日の出は5時52分、日の入りは18時44分、ということです。

 高速道路を東京から離れれば離れるほど天気がよくなっていく。空は薄い水色。一面のうろこ雲の下を軽井沢へ一直線。
 9月になった途端、あっという間に高原は秋の雰囲気。学校が始まったせいか、軽井沢のスーパーマーケットは大人の雰囲気。団塊の世代グループが酒売り場で談笑しながらスコッチだ、日本酒だと今夜の相棒を選んでいる。ラブラドールレトリバーの子犬を抱いたおじさんが入り口で愛想を振り撒いている。夏休みが終わった軽井沢の高原は団塊の世代のパラダイスとなるのである。

▲ 高速の空は一面うろこ雲


0902・土・

 北軽井沢スタジオで朝からカレンダーの下絵の練習。耳の大きなコウモリがうまく描けるかどうか、大きな革鞄が、らしく見えるかどうか、とにかく練習。この手が覚えてくれるまで、ひたすら繰り返しの練習なのである。けれども、ボクが納得したってコボちゃんからOKが出なければやり直し。彼女はボクの目。手がOKをしたって、目がOKしなければ、何も始まらないのである。それはそうと、あの蝙蝠君はどこへいってしまったのか。おおい、出てこい。

 またまたNHKマイ朝ラジオ「今日は何の日」の受け売りなんだけど、1985年の今日、1912年に沈んだ豪華客船タイタニック号の船体を発見したとフランス国立海洋科学研究所が発表している。カナダのニューハウンドランド島の沖合600キロ、深さ4千メートルの海底に船体の残骸が横たわっていたというのである。映画「タイタニック」は音声映画でしか観てないけど、あのオープニングシーンでは深海底に横たわるタイタニック号を調査する場面を見せられたけど、本当にあんな良好な保存状態が保たれているかどうかはわからない。ただ、その後の調査でタイタニック号に使われていた鋼鉄が安物だったということは聞いたことがある。ま、戦艦大和(やまと)の場合もそうだったけど、沈んだ物は沈んだ物として、空想の中に沈めたまんまにしておいた方がいいような気がするんだよね。そう。アポロ計画のときもそうだったけど、現実は空想の甘い夢を破壊します。

 北軽井沢滞在でいつもお世話になっている病院の9月冒頭の診察を受ける。今朝だけ山の院長先生のサポートは透析室の透析技師さん。とても優秀な人で、昨年も彼女のテキパキとした判断と対応で危ないところを助けてもらった。その手際のよさにはコボちゃんも感動していたほど。その彼女が面倒を見てくれる透析室だから、今日も安心してベッドで本を読んだり映画を観たりできるのだ。もちろん耳での読書、耳での映画鑑賞なんだけどね。
 さて、今日は音声映画、高倉健の「網走番外地」を観る。別に高倉健のファンではないんだけど、有名な作品だから少しは期待する心があった。なのに、あまりの馬鹿馬鹿しさで苦笑してしまう。あの頃の東映映画って、観客を馬鹿だと思っていたに違いない。脚本は穴だらけだし、突込みドコロ満載だし、リアリティーに欠けること、この上なし。日本のどこの刑務所が脱走する囚人に拳銃を乱射するのかよ。時間と空間の設定も滅茶苦茶で、役者のスケジュールで舞台を設定しているとしか思えない。ご都合主義で舞台がくるくる変わるのだ。ひとつだけ収穫は嵐勘十郎がカッこよかったこと。とにかく笑える網走番外地でありました。で、確認できたのは、やっぱり高倉健が大根役者であること。でも、大根役者が極道を演じると様になるんだよね。人気の秘密はそこいらにありそうです。

▲ 山の道銀の組員芒の穂


0903・日・

 5時に目覚めて活動開始。パソコンを前にルーティンワークを仕上げ、ダイニングテーブルへ移動してスケッチブックを開く。いつものスベスベの紙。うん、これこれ。筆圧をかけると描線がほどよく沈む紙。今朝はそこへカレンダー5月の下絵を仕上げていく。コボちゃんはまだ眠っている。その間に集中して仕上げておくのだ。不出来かどうかはコボちゃんが起きてくれば判明すること。とにかく今はできることのひとつ、下絵の制作に心を沈めていく。まずは蝙蝠。耳が大きくて吸血鬼でもないのに牙をはやしていて、鼻は獅子鼻、目はニッコニコ。蝙蝠傘みたいな翼をはばたいて、大きな革鞄をぶら下げている。革鞄には丸や四角のシールが貼ってあって、蝙蝠のこれまでの旅の遍歴を物語ってる。引っ越しの目的地はツリーハウス。いつも仲間外れにされている鳥たちの暮らす場所。ほうら、ミミズクやオオハシガラスが胡散臭そうに蝙蝠を見上げているぞ。ツリーハウスの根元にはウクレレガエルの家があって、ビッキーなんて表札がかかってる。5月の新緑の季節だから、ウクレレガエルも外に出て、ジェイクシマブクロなんかを夢見てウクレレを奏でている。その足元ではニワトリが餌をついばむ。ニワトリは飛べないくせに、蝙蝠をバカにしているのだ。許せないのだ。さぁ、どうする蝙蝠君。君の行く手は甘くない。と、こんな絵になるように頑張っているのです。

 林の彼方から蝉の声が聞こえてくる。涼しくはなったけど、まだ蝉が鳴いていると思うと嬉しい。秋、あんまり早くくるなよ。で、そんな秋の林の中でコボちゃんとアルルがウサギを目撃。まだ緑の草むらで茶色い姿をして、じっと動かないでいる。きっとお母さんウサギから、人の姿が見えたら見つからないようにするんですよ、といわれて育ったんだろうね。だからコボちゃんも気がつかないふりをしてそっぽを向いていたら、いつの間にか消えていたというのです。ウサギさん、悪いキツネには気をつけてね。

 NHKラジオのお昼の喉自慢をコボちゃんと仲良く聴いている。挑戦者たちはここが人生のワンチャンス。公開放送の晴れの舞台で磨きをかけた自分の歌声を披露している。なのにそこへ臨時ニュース。情け容赦のないアナウンスメント。気象庁が朝鮮半島で不自然な地震波を記録したというのだ。北朝鮮が核実験をやらかしたのだ。それも水爆。マグニチュードの大きさで、それが水爆であることは明らかだ。さぁ、大変。またまた安倍晋三の鼻息が荒くなる。考えただけでウンザリだ。ねぇねぇ、金正恩。いつまで安倍晋三の応援団をやるつもりなの。

▲ バス停や見渡す限り芒の穂




2017年 7月31日~8月6日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。


0731・月・上弦・ビーチの日・

 今日はビーチの日、ということらしいです。なんでかというと、海の日と山の日の真ん中で海岸の日、ということらしいんですけど、731で波のいい日、ということでもあるらしいのです。まさか、日本国政府は海岸の日まで国民の休日にしよう、なんて企ててないといいんですけど、これ以上、お休みを増やしてどうすんだよ、という気分なんです。海の日に山の日に海岸の日。加えて都会の日に田舎の日に郊外の日。おまけに電車の日にバスの日にお散歩の日。ポピュリズムの世の中、政権政党のやりそうなことで、コワイです。

 NHKマイ朝ラジオ情報によると、1970年の今日、当時の国鉄山手線の車両に冷房が導入されたそうです。国鉄にとっては初めての冷房車、ということらしいです。その当時、東京の私鉄では通勤電車の冷房を始めていたけど、国鉄も敗けまいと頑張り、試験的に導入することになったらしいのです。1970年というと万博の年。進歩と調和の年で、ボクがイラストレーターデビューした年。冷房車とは何の関係もないけれど。考えてみると、それ以前の山手線には冷房車が存在しなかったわけで、みんなどうして通勤時間帯の暑さを克服していたのだろう。あの頃の暑さと今の暑さは違う。そんなご意見も聞こえてきそうだけど、あの頃だって猛暑日はあったはず。昭和30年代に小学生だったボクはクラスの気象観測委員をやらされていたことがあって、夏休みなっても小学校の校庭に設置された百葉箱まで歩いて通い、温度計を記録させられていたので、そんな記憶があるのです。ま、気象庁に問い合わせればたちまち判明することだけどね。

 ここは3階なのに煙草の匂いが漂ってくる。浴室の窓から煙草の煙が侵入してくるのだ。これは隣人がベランダで吸う煙草。おそらく、奥様にいわれて部屋のそとで吸わされているのだろう。ごめんなさい。ヘビースモーカー、いや、手からシガレットやパイプの離れることのなかったチェーンスモーカーだったボクが口にできる言葉ではないのだが、それって自分勝手ではないですか。お部屋が臭くなるとか、部屋の壁が黄色くなるとか、お気持ちはわかりますけど、身勝手ではないのですか。煙はいつかどこかへ流れていきます。必ず流れていきます。消えてしまうように錯覚するのは、流れていくからです。そして流れた先ではお宅の部屋で起きることと同じことが必ず起きるのです。煙の流れた先での他人様の迷惑を少しは想像してくださいよ。想像できましたら、どうぞ旦那さんに煙草をやめさせてくださいよ。愛の言葉でやめさせてくださいよ。ボクの奥さん、コボちゃんがやったみたいに、やめさせてくださいよ。ベランダで吸っても煙草は煙草。流れた先で人に迷惑をかけるのですから。あのね、一度でもやめられた人間にとって、煙草の煙は耐えられないものなのです。そう。やめればおわかりになりますけど、やめられると、世の中が楽になりますよ。

▲ ベランダの煙草の煙流れくる


◆ 8月・葉月・
0801・火・水の日・

 新しい月のオープニングの恒例、今月一日の全国日の出と日没の時刻です。札幌の日の出は4時25分、日の入りは18時56分。仙台の日の出は4時39分、日の入りは18時47分。東京の日の出は4時49分、日の入りは18時46分。大阪の日の出は5時8分、日の入りは19時1分。福岡の日の出は5時30分、日の入りは19時19分。そういうことでした。

 今日は水の日であるという。水の大切さを広く理解してもらおうと1977年に政府が決めた日であるという。ま、この季節、水不足が話題になることが多いもんね。余計なお世話と思っても、権力というものは常に国民に対して何かをしていますよと、ポーズしたがるものなのだ。どこか後ろめたいところがあるから、いい人らしく振舞いたがるのだ。とにかく今日から1週間は水の週間ということで、皆さん大切に水を取扱いましょうよね。何かあれば困るのは私たちなのですから。

 フランスの女優、ジャンヌモローが亡くなっていたことがわかった。大好きな女優さんだった。特に美人というわけではないのに、強烈な色気があり、なおかつ知的だった。89歳ということだが、長生きをされていたのだ。法令線に特徴のある顔立ちだったが、89歳になられたジャンヌモローはボクには想像もつかない。美しく加齢されたことを祈るばかりである。思い出の映像は数え切れない。特に彼女に憧れたのは高校時代。1966年日本公開の映画「ビバマリア」ではブリジットバルドーとの競演で円熟の女優がふたり、その色気を競い合い、観客の男どもを悩殺しまくった。その姿はボクの網膜にも焼き付けられている。また1964年制作の「大列車作戦」も忘れられない。白黒画面に激走する蒸気機関車の勇姿とジャンヌモローのお色気の対象がまこと印象的だったのである。高校時代といえば女性に敏感な頃。そんな時代にジャンヌモローのお色気で年上の女性に憧れを抱いた自分は果たして幸運だったといえるのだろうか。とんとわからない。でも、ジャンヌモローという女優さんのお姿はボクの中で永遠の存在として輝き続けることだけは間違いない。そのご冥福をお祈りし、心から手を合わせます。憧れをありがとう。

▲ 空蝉を集めて歩く子らの声


0802・水・

 1979年の今日、千葉県君津市のお寺で観光用に飼育していた2頭のトラが逃げ出した。2日後に1頭が、26日後にもう1頭が付近の山林で射殺された。この事件、今も忘れられない。猟友会のスキルアップの口実にされた2頭のトラが気の毒で仕方なかったのである。檻の鍵をかけ忘れたのが原因だが、そんなマヌケな落ち度、猛獣の檻に鍵をかけ忘れるという基本中の基本、基礎的な失策さえなければ2頭のトラは無駄に殺されることはなかったのである。坊主の仕業とはいえ、人間の罪は大きい。ここのお坊さんたち、とても極楽浄土には浮かばれません。

 外では気の早いツクツクボウシが鳴いていて、やたら涼しい。季節を間違えそうである。これって台風5号の悪ふざけに違いない。台風5号が長寿台風とおだてられ、まだうろうろしているのだ。とんでもない勘違い台風になっているのだ。海水温が高いものだから勢力がちっとも衰えない。小笠原あたりをうろついていたかと思うと今度は日本列島に北上しようとしている。なんかこの台風、いつまでもうろついて、日本列島に文句でもあるのだろうか。因縁でもつけたいのだろうか。往生際の悪い台風である。この台風、いつもとは反対に太平洋の東側からやってきたらしいとはお天気おじさん、森田正道(もりたまさみち)さんの情報。うろうろしているのは偏西風の蛇行が原因であるらしいのだ。この夏の異常さもそこからきているので、天気予報がまるで当たらず、気象庁が梅雨入りも梅雨明けも外したのはそれが理由であるとは言い訳に好都合な気象状態であるのだ。

▲ つくつくと聞える声の夏の果て


0803・木・

 1985年の今日、撃沈された戦艦大和(やまと)の船体が確認される。太平洋戦争末期に沖縄特攻に向かったところ、九州は鹿児島県沖でアメリカ軍の雷撃隊に爆沈されたもの。東シナ海、およそ340メートルの海底で発見、撮影に成功した。宇宙戦艦ヤマトではこの船体が修復され、宇宙戦艦として生まれ変わり、地球を救う大活躍をする筋書きになっているのだが、実際の船体は無残に打ち砕かれ、四散していた。そっと眠らせておいてあげた方がよかったと思うのはボクだけじゃないだろう。

 昼寝をしてたらお風呂でケータイを水没させる夢。必死になってタオルで拭っていたらそのケータイがブルル。本当に電話がかかってきて、それで目が覚めました。相手とお話しをしながら、寝小便をしなくてよかったなと安堵する。でも、電話を切ってから気がついたのは、ボクは腎不全でおしっこがまるで出ないのだということでした。

 バンジージャンプのワイヤーロープが切れたという。冗談じゃない。いくらお金を積まれてもボクはお断わりだけれど、ただでさえ恐怖のバンジージャンプがますます恐怖の対象となる。でも、もっとゾッとする事実がある。このバンジージャンプ、全国に11カ所もあるらしいのだが、その安全基準がまるで決められてないという。ね、コワイでしょ。

▲ 救われて空蝉どこへしがみつく


0804・金・

 1兆円には届かないと思うけど、青年億万長者のホリエモンが起業した宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズが全長10メートルの宇宙観測ロケット打ち上げに挑戦している。経済的なエタノールを燃料として宇宙空間を目指して発射されたが、北海道の沖、8キロに着水、というより落下した。結果は失敗だったが、日本の民間最初の宇宙ロケット打ち上げとしては大成功とボクは思いたい。その昔、ソ連やアメリカが人工衛星競争をしている頃、日本のロケットは鉛筆サイズ。ペンシルロケットを飛ばすのが精一杯だったのだ。あの糸川教授が音頭をとっていても、鉛筆みたいなロケットを、それも上空ではなく、水平に飛ばすのが精一杯だったのだ。それから考えればホリエモンのロケット、すごいもんです。金正恩のミサイルなんかに絶対に負けるなよ。

▲ いっちょうは大き過ぎます冷奴


0805・土・

 1962年の今日、あのマリリンモンローが亡くなった。自宅のベッドで亡くなっているのを発見されたのだ。シャネルの5番だけをまとった全裸であったかどうかについては触れられていないが、睡眠薬による自殺説や他殺説も伝えられ、世界中の関心を集めた。中には恋人と噂されたケネディー大統領が係わった説、なんてのがあり、大いに我々男性たちの興味を引いたものだが、その後この説は尻切れトンボになっている。誰か本を書いてくれないかな。いずれにせよ、マリリンモンローは我々男どもにいろいろな夢を見させてくれました。

 終日、来年のカレンダーの下絵を描いている。そろそろアイディアがまとまり始めている。楽しくなってきている。おえかきのいいところはBGMが音楽でなくてもいいこと。音訳読書もはかどるところ。絵を描く神経と本を読む神経は別の働きであるらしいのだ。じゃ、文章を書いているとき、BGMが音楽なら何でもいいかというと、実はそんなこともない。特に最近ボクが惚れ直している渡辺美里の歌はBGMとしては聴き流せない。この人が歌うと普通の言葉も魔法の言葉に変わってしまう。その楽しみをBGM扱いしていては聞き逃してしまうのだ。そういう理由で渡辺美里の歌は透析中、音訳読書に疲れたとき、自分の元気を回復させてもらおうと、ヘッドフォン宇宙でその歌唱力を全開させてもらうのだ。美里さん、ありがとう。

 土曜日の深夜、22時25分から23時40分まではNHKラジオ第二の「朗読の時間」再放送を聞き逃せない。今週からは谷崎潤一郎の「猫と庄造と二人のおんな」。これから25回、この小説を一流の朗読で楽しめるというのはラッキー。始まったその日から滅茶苦茶に面白くて引き込まれている。ことに猫についての谷崎潤一郎の描写がいい。作者自身がかなりな猫好きであることがうかがわれる。猫姫様のコボちゃん公認第二夫人もこの小説を高く評価していて、主人公の庄造を森重久弥が演じている映画のあることも教えてくれた。おお。サピエ図書館でいつかこの映画、音声化してくれないだろうか。ネット検索してみたら、二人の女の配役もすごいし、母親が浪花千栄子というのもスゴい。この映画、ぜひ観たいものである。

▲ 没頭のスケッチブック汗ひとつ


◇ バーチャル『奥の細道』コース 中尊寺をお参り、通過しました。
まだ金色堂の輝き煮目がくらんでます。およよ。
次は尿前。あと、143,002歩です。ちと遠いなぁ。歩くの、やだなぁ。
現在の歩数、1,346,998歩。3周目の徘徊です。ひたすらウロウロです。


0806・日・広島平和記念日・

 この朝のことである。平和祈念式典の中継中、8時15分から1分間の黙とうを捧げようと立ち上がったボクの口に、コボちゃんがいきなりバナナを突っ込んだ。これって、いつものルーティーン、朝の儀式なのである。カリウム摂取を制限されている透析患者のボクはバナナ人房を食べれば確実に死亡する。けれどもボクはバナナが大好物。それで毎朝必ずバナナを食しているコボちゃんは、食べる前に必ずその最初の一口をボクに与えるのである。仕方がない。ボクはそのバナナを一口、咀嚼することなく、黙って1分間の黙とうをささげたのである。バナナを口に突っ込まれたまんまの1分間は長かったけれど、被爆した広島への黙祷が終われば、充分に咀嚼して胃袋に送り込む。そうして広島市長と安倍晋三のスピーチに最後まで傾聴した。それにしても広島市長の平和宣言と並べると、安倍晋三の言葉の何と空虚なことか。いつものインチキ記者会見だったら、プロンプターの指示される通りに言葉を発するのだが、平和祈念式典会場ではそうはいかない。そこで背広の胸からおもむろに取り出した原稿を声高らかではあるけれど、舌足らずに朗読するだけ。もちろん官僚の準備した原稿であるから、そこにはアメリカに叱られるようなマター、核兵器禁止条約なんてことには一切触れられてはいないのである。反省しているはずの安倍政権の内角改造のときも思ったけれど、この人の言葉ほど空しいものはない。言葉では反省していても、態度はまるで反省してない。今朝のスピーチも核兵器廃絶と語ってはいても、その具体的行動は微塵も見せることはないのである。

▲ 日の丸が焼かれていますキノコ雲


2017年7月17日~23日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。


0717・月・海の日・下弦・

 東京都心は今年最初の猛暑日を記録した。この暑さは人類からやる気や根気を奪うけど、大相撲名古屋場所では若い力士たちが暑さを吹き飛ばしながら頑張っているけど、若い力士が人類じゃないという話題じゃない。中でも注目がとびざるという力士。飛翔の翔と猿でとびざる。猿飛(さるとび)ではない。この猿という文字は本人が希望したという。この名古屋場所では宇良という若手力士が見る者の予測を裏切る素早い動きで先輩力士たちを翻弄しているが、この翔猿(とびざる)という力士もしこ名通りの活躍をしてもらいたいと思う。

 透析からの帰り道、駐車場から歩き出すとコボちゃんが素っ頓狂な声をあげた。例のあの生き物が目の前を横切っていくというのだ。猫のようで猫でない、あの生き物である。猫のように見えるのはこの生き物がジャコウネコの親戚、ハクビシンであるからだ。体は猫よりは少し大きく、猫よりはスマートにできている。特徴は優美な尻尾。柔らかく動かすのはリスのように肉体のバランスをとっているのかもしれない。コボちゃんはもっとよく見ようと近づいていく。けれどもこのハクビシン、まるで警戒していない。見ている前で塀を駆け上がり、すたこらと忍者のように塀の路を歩いていく。このハクビシンが自らの動きを見せびらかすように振る舞ってくれたのはブラックラブのアルルがいなかったせいかもしれない。猛暑日の今日、アルルは冷房の効いた部屋でボクのベッドにひっくり返り、今ごろ大きなイビキをかいている頃なのである。

▲ ほっとけば氷たちまちお湯となる


0718・火・

 安倍政権の支持率は29パーセント。ギリギリの低空飛行である。一日も早く失速してくれたらありがたい。でないと今度は日本が失速する。

 聖路加病院名誉院長の日野原先生がお亡くなりになられた。105歳だった。理想的な生き方を日本国民に示してくださった日本の恩人である。聖職者とも思えるような偉大な医療従事者だった。某出版社がボクとこの偉大な先生との対談を企画してくれたことがあったが、実現せずに今も残念に思っている。心よりご冥福をお祈りすると同時に、生き方と死に方のお手本を見せてくださったことにお礼を申し上げたい。

 じっくりとサクランボを楽しんでいる。一粒一粒噛みしめて味わっている。大切な宝石を扱うがごとく、ベロの上で食べ残った種を優しくつまみ出している。食べかすなのに、ダイヤのように扱っている。昨夜のラジオ深夜便の山形県レポーター、川下りの船頭さん、古瀬イツ子さんが、現地ではこれらサクランボ、勿体なくて滅多に口には入らないといっていた、そのサクランボを次から次へと口の中へ放り込んでいるのである。山形県の友人知人に感謝しながら口の中へ放り込んでいるのである。何たる贅沢、何たる幸せ。
 それにしても暑い。クソ暑い。今日でもう2週間連続の猛烈な暑さが続いているのだ。既に梅雨が明けているのかと思うのだが、なかなか気象庁はそれを認めてくれない。さっきから頭の上では雷鳴がしていて、あちらこちらでゲリラ降雨をやらかしているらしいのだが、これが終わると関東地方から梅雨前線が消滅して、それから梅雨明け宣言がされるのだろうとTBSラジオの気象予報士はほのめかしてる。だとしたら何たる間抜けな梅雨明け宣言。梅雨が明けたと思って暑さに耐えるのといつ梅雨が明けるのだろうかと憂鬱になりながら暑さに耐えるのとではどちらがマシか、というマシか、マシでなしか問題に梅雨明け議論が発展してしまうのだ。ああ、この暑さ、たまらん。日本列島は既に完全なる熱帯です。ヒアリが棲息する南方のジャングルと変わりません。

▲ つまみあげ拝んで食べるサクランボ


0719・水・土用の入り・

 気象庁より梅雨明け宣言。何を今更の梅雨明け宣言。おいおい、梅雨なんか本当にあったのかよ。そういいたくなる梅雨明け宣言。けれども西日本ではまだ梅雨が明けてない。ことしの梅雨は西日本がすべて引き受けてしまったのである。

 生徒に対して、窓から飛び下りろとか、明日から学校にくるなとか発言する横暴教師が問題になってるけど、この小学校教師、34人クラスの生徒たちに明日からは33人でやっていこうな、と呼びかけてもいたらしい。言葉の暴力だけでなく、実際に靴の裏側で蹴飛ばすなんて正真正銘の暴力も振るっていたというからちょっと許せない。この生徒がどんな乱暴狼藉を働いたかは情報として提供されていないが、いずれにせよクラスという閉鎖環境で起こる事態であるから、そこは教師の腕の見せ所で、蹴飛ばして問題解決する場面ではない。小学校や中学校時代、ボクも乱暴教師や横暴教師に泣かされた記憶がある。消せない心の傷がある。ことに小学校6年生のときのクラス担任を今も許せない気持ちでいる。理科のドリル。最も得意な科目。その紛失したドリルを捨ててしまったのだろうといわれて猛烈に口惜しい思いをさせられた。金持ちクラスの中でブルーカラーの家庭で育ったボクの身なりはクラスメイとに比べれば多少は貧しいものだったかもしれない。このクラス担任は家庭からの貢物で生徒の取り扱いを決めるという個性の持ち主で、そういう意味でボクは評価の外にあったのだ。3年後、卒業生の全員が無事に高校入学をしたタイミングで開かれたこのクラス会に慶應義塾の制服で参加したボクを、信じられないという顔つきで見つめていたこの横暴教師の顔を、ボクがどんな気持ちで眺めていたかは想像にお任せしたい。けれども慶應義塾なんて学校は両家の子女でなければ門をくぐることも叶わないのだと生徒にほのめかしていたこの教師の鼻を明かしてやりたかった、という気持ちが心のどこかにあったことは認めます。

 ヒアリが続々と見つかっている。もしかしたらとっくに定着していたんじゃないの。退治しようにも、既に真美合わない状況にあったんじゃないの。そういうことだから、毎年100人の死者が出ているという情報は誤りでしたとか、何度も刺された専門家が無事でいるとか、環境省筋は外来生物の危険情報の火消しに躍起になっている。ヒアリだけに火消しに余念がないのである。

▲ 先生に赤点つける生徒たち


0720・木・

 1969年の今日、人類が初めて月面への着陸を実現した。1963年に暗殺されてしまったケネディー大統領が予告した通り、アメリカ合衆国は60年代までに月旅行を現実のものにしたのである。人類初の月面歩行者となったアームストロング船長は
「これは人間の小さな一歩に過ぎないが、人類にとっては大きな飛躍である」
と月の世界から地球の全人類にメッセージを発信したことを昨日のことのように記憶している。宇宙時代に生まれ、宇宙に憧れ続けてきた自分にとって、この瞬間は希望の未来がひとつの形で実現した瞬間であったのだ。

 本日から取水制限20パーセント。そうなのだ。西日本では雨の被害が続いているのに、ここ関東地方は雨に困っているのだ。荒川水系で20パーセントの取水制限というのは平成6年以来のこと。実に23年ぶりのことである。関係方面は20パーセントじゃ一般家庭の水道の蛇口からの水に問題は起こらないといってはくれているけれど、やっぱり心配です。そうなのです。いよいよ出番なのです。歌姫でもあり、また雨ふらしの女神様でもある、あの偉大なる歌姫、おおたか静流さんの出番なのです。砂漠のコンサートで砂漠に雨をもたらした実績のある、あのアジアの奇跡の歌声、おおたか静流さんの出番なのです。おそらく今日あたり、彼女のところには雨乞いの依頼が殺到していることでしょう。なんて考えてたら彼女の声が聞きたくなってきた。

 ここのところ敵であれ味方であれ、安倍政権にとって不利な情報があふれ出してきてる。ってことは、要するにアベちゃんがますます嫌われてきてるってことじゃないのかしらん。アベちゃんを筆頭に稲田防衛大臣や、あの頼りない連中、法務大臣や地方創生大臣たちに早く辞めてもらいたいということでしょう。そこんとこ、アベちゃんはわかってあげなきゃいけないんだと思うよ。

▲ 彼方から雨をくれそな夏の雲


0721・金・

 今朝は夜明けとともに蝉の声で目覚めたのである。ミンミンゼミかニイニイゼミか、あんまり気にしたことはないけれど、いつものあの夏の声が聞こえてきて本物の夏の気分になれたのである。じゃ、これまでの真夏日の記録的連続攻撃がボクを夏の気分にさせなかったのかというと、実はそうなのです。真夏日がどれだけ続こうと、どんなにすごい猛暑日がやってこようと蝉の声が聞えなきゃ、それは夏の日とはいえないのです。ああ、大好きな夏よ、ようこそいらっしゃいました。そしてボクとコボちゃん、イヌとネコドモは今日から高原の生き物になるために、ここ北軽井沢にやってきたのです。

 ドボルザークのシンフォニー「新世界」にひたすらに、じっくりと、気が済むまで耳を澄ませていた北軽井沢の一日が、ヒグラシの声に連れられ暮れていく。物悲しくも暮れていく。前回の北軽井沢ではハルゼミが泣いていたのに、ほんの半月ほどでハルゼミの声はヒグラシの声に変わっていたのだ。東京都おんなじで、昼間は猛烈に暑いけど、この北軽井沢、夜になれば速やかに涼しくなる。昼間はTシャツ一枚で過ごしていられたけれど、寒がり屋のこのボクは、夜になればコボちゃんにトレーナーを出してもらうのである。ああ、寒いの、嬉しいな。

▲ 新世界そっと暮れゆく夏の空


0722・土・

 秋田では大雨になっている。7月の雨を一気に降らせてしまったらしい。ここ北軽井沢でも雷鳴とともに激しい雨音をたてて雨粒が落ちてきた。アルルは散歩にもいけず、猫のミミコと一緒に北軽井沢スタジオで留守番をさせられている。その間、ボクは山あいの病院で透析を受けている。上空の大気と一緒で、ボクの気持ちも不安定。透析室の雰囲気も不安定。患者さんの内緒話によると、本日はカナメの技師がお休みということで透析室の進行がスムースにいってなかったらしいのだ。気心の知れた透析スタッフがいてくれないと心安らかに透析を受けることは難しい。よく知らないナースたちの中で唯一、話しの通じる透析技師さんがつきっきりでケアしてくれたので最後まで安心していられたのは助かった。医療技術を最大限に引き出すのは信頼関係。この人がいてくれなかったら、透析の4時間は地獄の一丁目となっていたことだろう。ただ、そのおかげで夜のビールがやたらおいしかったことだけは付け加えておきたいと思います。

▲ たらたらと汗をかきますアイスティー


0723・日・大暑・新月・

 毎週日曜日、NHK「マイ朝ラジオ」は「生き物いろいろ」が面白い。今朝はバードカービング作家、鈴木勉さんのレクチャー、アマツバメのお話。アマツバメはその生涯を空中で暮らすため、足の指が退化し、親指にあたる指が小さくなって他の指と並んでしまっている。そのため、四本指に見えるという。空を飛びながら食べ、水を飲み、セックスをして眠る。地上に降りるのは産卵と抱卵のときだけ。それも岩場に限られる。アマツバメの翼はブーメラン型。そのためにグライダーのように省エネで飛行ができるのだという。アマツバメは分類的にはツバメの仲間ではなく、翼の形がツバメに似ているだけ。そういえばツバメもはるか彼方から海の上を飛んでやってくる。やはりその翼は長時間の飛行に適しているのだろう。形は目的の結果なのである。キリンの首が長いのもゾウの鼻が長いのも目的の結果なのである。

 終日、雨が降っている。秋田県では大変な水害が出ている。秋田県も気の毒だが我が家のアルルも可哀想。歩いて30分のプリンスランドにお散歩できないということはつまり、ソフトクリームにありつけない、ということなのである。北軽井沢でのアルルの楽しみはお散歩とソフトクリームに尽きるのである。そしてコボちゃんの最大の楽しみは分身アルルにソフトクリームを食べさせることなのだ。

 いきなりの涼しさである。避暑地とはいえ、あまりの涼しさである。そのせいで猫のミミコがやたら人間にくっついてくる。人間から体温を奪おうとくっついてくる。そして人間は仕事ができないと不平をいいながら、くっつかれるのを楽しんでいる。いればうるさいし、いなけりゃ寂しい。猫はおかしな生き物なのである。

 大相撲名古屋場所は本日が千秋楽。結果は白鵬の優勝。強いのは努力の賜物。強くて頭がいいのだから、優勝しなければ嘘なのである。そこは尊敬の的になっていいのである。白鵬、おめでとう。よかったね。

▲ 立ち上がる蝉のコーラス雨上がり





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