全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2017年6月19日~25日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0619・月・桜桃忌・

 今日は朗読の日、ということになっている。太宰治の命日、桜桃忌と何か関係があるのかと思ったらそうでもなさそう。どうやら6月19日を無理に朗読とこじつけたものらしい。なんだ、つまらん。何かお洒落なエピソードを期待していたのに。
 さて、いつものようにNHKマイ朝ラジオの受け売りです。1975年の今日、メキシコシティーで国際婦人年世界会議が開幕されたということです。女性差別の撤廃を求めるもので、この会議をきっかけに、それまでのミスやミセスの呼び方の代わりにミズが使われるようになった、という話しです。

 梅雨寒(つゆざむ)のせいだろうか。猫のミミコがやたらベタベタとくっついてくる。仮眠しようと横になると、すぐに首っ玉に飛びついてくる。早く本物の夏になってくれないと、いつまでもボクは猫を首にぶら下げて昼寝をしなくてはならない破目となるのである。

 安倍政権の支持率急落というけれど、この程度の低下で済んでいるのは奇跡的。この程度の落ち方でいいのかしら。もしも民進党のエンジンが蓮舫と野田佳彦という、なんでかフラメンコでなくって、なんでだかよくわからんコンビでなければ、もしも野党に本物のヒーローやヒロインが現れたら、たちまち安倍政権は青息吐息、絶命寸前になるはずなのだ。早くそうなってもらいたいのだ。

▲ 梅雨寒に猫は布団に潜りこむ

0620・火・

 ハルゼミが啼いている。涼やかな声が頭の上から落ちてくる。ここは会津西街道の道端。すぐ隣をせせらぎが流れている。
 修復の終わったばかりの東照宮は千客万来で満員御礼。参道は車の数珠つなぎの大渋滞。そこでボクらはUターン。予定を変更して直ちに会津方面へ直行した。豪華絢爛、キンピカの東照宮見物はまたの機会に延期である。
 会津西街道は蕎麦街道。閉店したとばかり思っていた老夫婦の経営する蕎麦屋を再発見。早速飛び込んだ。天ざるは売り切れということで生山葵蕎麦を注文。なかなかに旨かった。それ以上においしかったのがおばあさんの漬けてくれた漬物の数々。秀逸は山葵の茎の漬物。このあたり、山葵も特産であるらしい。そういえば、せせらぎが清らか。透明な水の流れる土地柄なのである。
 噂に高い芦ノ牧の猫駅長に会いたかったが、せせらぎをBGMに昼寝をしたのがいけなかった。ぐずぐずしていると日が暮れてしまう。残念ながら小さな駅を横目で通過する。昼はハルゼミ。夕方からは田んぼのアマガエルのコーラス。毎年、原発事故があってからは特に必ず毎年、新緑の季節と紅葉の季節、会津地方を周遊するのがボクらのお礼参り。会津は恩ある土地なのである。その話になると長くなるので、今回はパス。
 会津若松のお菓子メーカー、三万石でコボちゃんがいつものようにエキゾンパイとママドールを大量購入。お世話になっている方々へ直送する。それが終わるといつものトンカツレストランへ滑り込み。いつもよりちょいと豪華に、極上厚切りロースカツを注文する。これが宣伝文句の通り、分厚いの何のって。こくのある甘い脂身がたまらない。おかげで死ぬほど満腹になりました。

▲ せせらぎとデュエットしてる春の蝉

0621・水・夏至・

 夏至なのに雨である。そしてアルルはうなだれる。楽しみにしていた山のお散歩がおじゃんになってしまったのである。夕方から雨の予報だった東北だけれど、朝から雨。猛烈な雨。それもますます大粒になっていく。これでは裏磐梯まで上がっても仕方がない。というわけで豪雨の東北道を東京まで引き返す。今回のドライブは計画通りにはいかなかったのである。
 天上が抜けたような豪雨の東北道を走り抜け、東京都内に入ると渋滞のサイン。たちまちのろのろ運転となる。永福から首都高速を降りたいと思っているのに、その永福の出口のすぐ手前で2台のクルマがエンコしていて動かない。そしてそこまでがビッシリとクルマたちの数珠つなぎ。何やってんだ、首都高速。なんで事故を起こした連中のクルマを早々に移動させられないのだ。こちとら、何もかも計画通りにいかなくて犬も人間も頭にきてるんだ。無駄に金ばかりとりやがって。と、ガラに合わないことを叫びたい心境なのであります。あああ、やんなっちゃった。

▲ 歌ってる田んぼの形アマガエル

0622・木・

 1633年の今日、天文学者のガリレオガリレイが宗教裁判で有罪判決を受けている。聖書に反してこの世界は地球が中心ではなく、太陽を中心にして地球が回っているという地動説を主張したためである。判決後、それでも地球は回っていると主張を曲げなかったのは有名なエピソード。この判決が誤りであったことをローマンカトリックが認めたのはつい最近、1983年のこと。どうも宗教指導者の頭の回りは太陽よりも地球よりもはるかに遅いようなのである。

 キーボードが使えなくて困っている。メールを受け取っても返信ができない。何か心に浮かんでもICボイスレコーダーに吹き込むだけで文字の打ち込みができない。便利グッズはひとつ間違うと生活をすべて狂わせてしまう。あんまり頼りになるのも困りものなのである。

 フレデリックフォーサイスが面白くてたまらない。学生イラストレーター時代に読んだ「ジャッカルの日」をまたまた数十年ぶりに読んでしまったし、短編小説集「戦士たちの挽歌」にも引き込まれた。「時を超える風」がことに面白かった。どうにも読むことがやめられず、たちまち読破してしまった。フレデリックフォーサイスの小説、言葉が少ないのに風景が見えてくるのだ。読んでいると、たちまちその世界に呑みこまれてしまうのだ。読み終わるまではこちらの世界に戻ってくることができなくなってしまうのだ。そういうわけで、やっとただ今、21世紀に戻って参りました。

▲ 夏でなく本の世界で汗をかく

0623・金・沖縄慰霊の日・

 朝の散歩から戻ってきたコボちゃんがおかしなことをいっている。住宅街のガレージのシャッターが少しだけ開いていて、その前にタヌキがちょこんとお座りをしていたというのだ。初めは猫かと思ったのだが、それにしてはボディーが太く短い。トラネコみたいだけど、それいしては縞がぼやけている。顔もなんだかマが抜けていて、どうにも猫のようには見えない。コボちゃんはそういうのである。この人の観察眼をどこまで信用するかどうかには若干の問題はあるのだが、そのガレージの持ち主が大変な愛犬家で優しい人なので、タヌキでもハクビシンでも、食べ物をあげたり雨宿りの場所を提供したり、大切に可愛がっていても不思議ではないので、取り敢えずコボちゃんのタヌキ目撃談をここに報告させてもらうのである。

 沖縄慰霊の日の今日、沖縄に梅雨明け宣言が告げられた。途端に関東では明後日の日曜日から本格的な梅雨が始まるという宣言が下された。どうやら沖縄の梅雨明けは関東の本格的梅雨入りと密接に連携しているらしいのだ。

 夏至から2日目の今日、空は晴れて人の影が短くなっているという。影が短いだけでなく、夜も短くなっている。この頃の季語として、短夜(みじかよ)なんてのがあるが、夏の到来を思わせるいい季語だと思う。とはいうけれど、夏至が過ぎれば今度はどんどん昼間が短くなっていく。なのに気温はどんどん上昇していく。これは地球が太陽熱のやったりとったりがあまり得意でない証拠なのである。ゆっくりと熱くなり、ゆっくりと冷えていく、という性質のためなのである。

▲ すぐ明けてなかなかこない夏の夜

0624・土・新月・

 お昼、待望のキーボードが届いた。それも最悪のタイミングで届いたのである。ここのところ、セブンイレブンで気に入っているのが五目中華焼きそば。どうやったらこんなにおいしい炒麺に仕上げられるのだろうかと、そのセブンイレブンの食品開発能力に舌を巻くのと同時に、具だくさんの五目野菜あんかけ焼きそばをこんなに安価に売られたら、街のラーメン屋さんはたまらない。さぞやお客を奪われていることだろうと気の毒に想いながらもはまっているのだが、このお昼もコボちゃんに頼んで朝のアルルとの散歩のときに、セブンイレブンで買ってきてもらってあった焼きそばを、いざ食べようというタイミングだったのである。フィルムにタップリのっかっている五目野菜あんかけを麺の上にダラリとかけて、ついでに自分の手にもドロリとかけてしまって、慌ててティッシュで拭ったりして、さて、電子レンジでチンしようというその瞬間、チンではなくて、玄関ドアがピンポンと鳴る。五目野菜あんかけでベタベタになった手でダンボールを受け取らなくてはならぬ破目となったのである。あああ、最低。

 番線を間違えて東京駅の新幹線ホームで生き別れになってしまった恋人と鹿児島のプラットホームで再会するみたいに心待ちにしてたキーボードをラップトップに設置してからはもう大変、ひたすら打ち込みである。パチパチ、パチパチ、十本の指が目にも止まらず動き出す。盲目のボクの目にも止まらず動き出す。ムカデの足のようにからまりもせず動き出す。ICボイスレコーダーの記録を文字に換えて動き出す。ICボイスレコーダーって、ほんとに便利なお利口さん。
 あ、そうそう。ICボイスレコーダーといえば豊田議員。あの暴言、すごいよね。元厚労省の役人のパワハラって言語道断横断歩道、えげつないったらありゃしない。もしもあんなこといわれたら、ボクだって黙ってない。相手が逆らえないお立場の人物ならば、メモだろうがICボイスレコーダーだろうが、手許にある手段で証拠を残し、いつかギャフンといわせてやりたいと思うのは人情だと思う。あの秘書さんを弱虫毛虫みたいにいえる人は、おそらく人の下に立ったことがないんだと思う。ま、会社の社長だろうと総理大臣だろうと、何をいっても許されるということはない。ずっとエリート街道まっしぐらだった豊田議員、一度くらいは苦い水を味わった方が今後の人生を少しは甘いものにしてくれるのかもしれない。

▲ キーボードぺたぺた汗が乾かない

0625・日・

 1950年のこの日、朝鮮戦争が始まった。これを切っ掛けに今でも韓国と北朝鮮の間には緊張関係が持続している。アメリカや中国の参戦で3年後に休戦協定が結ばれたがまだ戦争は終わっていないのだ。休むんでなく、さっさとやめてしまえばいいのにね。
 1959年の今日、長嶋茂雄選手が初めての天覧試合で劇的なホームランをかっ飛ばした。巨人阪神戦で迎えた同点の最終回でサヨナラホームランを放ったのだ。これがプロ野球ブームに火をつけ、以後、それまでの人気だった早慶戦の人気をプロ野球が上回る結果となったのだ。ミスターがミスターと呼ばれる所以である。長嶋茂雄はプロ野球、永遠のスーパージャイアンツスターなのである。
 2009年の今日、マイケルジャクソンが亡くなった。いきなりの悲報は耳を疑うに充分だった。50歳だった。あまりの若狭だった。専属医が鎮痛剤を過剰に投与したのが原因とされているが、痛みの原因は過度な整形手術であるとボクは考えている。歌だけでなく顔や姿、見た目まで変貌させてファンの期待に応えようとしたのである。そのエンターティナースピリット、芸熱心さ故の早死にだったともいえる。そのせいか今朝のNHKラジオはジャクソンファイブの音楽をかけていたが、幼いマイケルの声が痛々しく聞こえてくる。この高い声を維持するためホルモンを投与されていたという噂もあるが、もしも事実であるとしたら、その事実がマイケルの成長に心理的影響を与えていたに違いない。マイケルは家族エゴの犠牲者だったのかもしれないのだ。

 パキスタンでガソリンを満載して横転したタンクローリーに群がり、漏れたガソリンをバケツやポリタンクなどに集めようとしていた群衆の中に煙草に火をつけた馬鹿野郎が存在した。おかげであたりは火の海となり、120人が焼け死んだ。そりゃ当たり前。この煙草男、ガソリンが揮発性の高い可燃物質であることを知らなかったのだろうか。けれどもボクはこの馬鹿野郎をあまり笑えない。実はその昔、母親がベンジンでマニキュアを落としながら煙草を吸おうとしたことがあったのだ。たちまち灰皿に満たしてあったベンジンに引火。母親は悲鳴。立ち上がる炎を目前にパニック、気を失いかけていた。そこでボクはそのブリキの灰皿をそっと持ち上げ、ベランダに置いて上から新聞紙で酸素を遮断して消化した。なんで引火性の高いベンジンを入れる容器に灰皿を選んだのかは理解できないが、灰皿を見ると反射的に煙草を吸いたくなる母親の癖は理解できる。ま、この経験のおかげでボクは立ち上がる炎を見てもパニックになることはなくなった。おかげで大学生時代、天上まで燃え上がった天麩羅油の炎を消火器で打ち消して火事を防ぐことができたのである。ああ、生きててよかった。

 朝から雨で蒸し暑い。いよいよ本格的な梅雨である。雨が降るのはかまわないがこの朝、長野県で震度5強の地震があって、雨で地盤がゆるくなるのが心配。これで強い余震でもあれば土砂崩れの発生が懸念されるのだ。もちろん2014年に噴火した御嶽山との関連も気になる。いくら気象庁が否定しても気になる。なんせこの気象庁、噴火を予知できなくて大勢の犠牲者を出したのだから。

▲ 雨を待つぽつり紫陽花やるせない



2017年6月12日~18日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0612・月・

   今朝の日の出は4時25分、そして日の入りが6時57分。昼間がずいぶん長くなりました。そりゃそうです。もうすぐ夏至ですから。夏至は一年でいちばん昼間の長い日なのですから。

 ラジオからパンダの赤ちゃんの泣き声が流れてくる。おめでとう。よかったね。それにしても150グラムの赤ちゃんって、なんて小さいのだろう。お母さんはあんなに大きいのにね。それにパンダの赤ちゃんは丸裸でまるでパンダらしくない。猫の赤ちゃんともネズミの赤ちゃんとも間違えそう。あれで生まれたときからパンダ模様ができていたら、もっともっと可愛らしいんだけどね。そこまでは神様、気がつかなかったみたい。

 もりかけ問題といっても蕎麦屋の話題ではない。安倍晋三さんの話題である。森友学園問題、加計学園問題についてサイレントマジョリティーでさえ疑問を抱く安倍政権の対応。今どきマキャベリズムは流行らないと思うけど、共謀罪や憲法改悪のため、権謀術数の限りを尽くす安倍政権。ま、どう考えても今の日本を大日本帝国に引き戻そうとする安倍晋三の陰謀は時代錯誤だと思うけど。さて、するにしても、されていると思い込むにしても、印象操作の大好きな安倍政権の政府発表をそのままニュース原稿にして放送しなければならない公共放送や民放はかなりつらいのだと思う。そこで重要になってくるのがニュース解説。政権の強硬姿勢に仕返しするのもニュース解説。解説委員やコメンテイターが何を語るかが重要になってくるのです。

 伊豆大島の飼育施設から脱走した鹿化の哺乳類、きょんが繁殖して住民よりも数を増やし、農業被害を与えているということで駆除が進められているらしい。きょんというからキョンと鳴くのかと思うとそうではなく、ワンと吠えるという。犬みたいに吠えるから吠え鹿という別名があるという。で、キョンと鳴くのは世田谷は赤堤の住宅街界隈に出没する白鼻心(はくびしん)。こっちはキョンキョンキョンと二匹で激しく鳴き交わし、それを空からカラスたちがギャーギャーと声をあげて追いかける。これは昨夜、アルルを散歩させながらコボちゃんが目撃した事件。コボちゃんは猫がカラスにいじめられては大変と、カラスとネコの仲裁に入ろうとして、それがネコでなく、白鼻心だと気がついたのだといっている。伊豆大島でも東京でも人間の周囲には内外産の野生動物が自分たちの暮らしを展開しているのだ。それを自分たちの都合に合わせてあの命たちの運命を左右する権利など人間にはないのだと思う。

▲ 先制点ビールがうまいお父さん

0613・火・

 朝、音をたてて雨が落ちている。トレーナーを着ないと寒いくらい気温が下がっている。寒いはずだ。今朝の北海道の気温は零下に下がったという。ところでこの東京の冷やかさ、梅雨寒(つゆざむ)かと思いきや、この雨は梅雨によるものではなく、湿気を帯びた空気によるもので、梅雨前線はずっと西の方で暴れているらしい。なんだ、そうなのか。だったらお天気の神様、雨じゃなく、青空をプレゼントしてくれたらいいのにね。なんか、これじゃ気分が晴れませんから。

 そういうわけでもないけれど終日「蜜蜂と遠雷」に心を奪われている。恩田陸、やっぱりいい作家です。こんなに心を奪われたのは昨年の「消滅」以来。恩田陸という作家に注目したのは週刊朝日の連載小説「錆びた太陽」と、Nhkのラジオ文芸館で聴いた短編「観光旅行」と「かたつむり注意報」以来。直木賞と本屋大賞に輝いたこの「蜜蜂と遠雷」は評判の通り、優れた群像劇の雰囲気に満ちている。もちろんそれぞれのキャラクターも魅力的。誰がこのピアノのコンテストに勝ち残るのか、結果を知りたくて知りたくてたまらなくなってくる。読むのをやめられなくなってくる。ああ、やばいなぁ。とかなんとか思いながら、天気の悪いのを口実に作品世界に没頭しているのである。

▲ 密やかに胸を奏でる雨の音

0614・水・

 あのゲルゲル、石破茂がTBSラジオ、伊集院光の番組に出演している。安倍晋三以外なら誰でもいいと思っているボクだから、この嫌味たらしい男にも若干の期待をしているところだったので少しは耳を傾けてやるか、てな気持ちで聴いている。でも、聴いているうちに次第に不愉快になってくる。というのはこの男、憲法改正を前提に自民党より出馬したというのだ。田中角栄に背中を押されて立候補したというのだ。権力者の暴走を未然に防ぐための憲法を改正、いや、改悪することを宣言する総理大臣もいかれていると思うけど、憲法をいじくることを前提に国会議員になるって、そりゃおかしくないかい、石破茂さんよ。それよりも、民主主義と憲法をまずは正しく理解して、それから国会議員をやってくださいよ。これまでのあなたの言動は、どうもそのあたりが不安なんです。その上で安倍政権打倒を前提に、少しはあなたの言葉に耳を傾けてあげますから。

 ケータイに知らない誰かさんからメールが入った。ドコモが、このメール、やばいですよと警告してくれている。となると、ますます気になって開かなくてはならないような気分になってくる。SNSなど、ネット世界から体半分身を引いているので、スパムメールとかジャンクメールとかに縁がなく、ちょっとは興味を引かれるのだ。で、わくわくどきどき開いてみたら、
有料動画閲覧履歴があり、未納料金が発生しています。本日ご連絡なき場合、法的手続きに移行します。
 とあった。電話番号も添えてある。わぁい、わい。してやろ、してやろ、電話してやろ。そんでいってやろ。オイラはメクラだよ。動画サイトなんて生まれてから今まで、一度も見たことないよ。見たくても見られないよ。もしもオイラの目を見られるようにしてくれたら、いくらでも払ってやるよ、バーカ。

 猛毒の蟻、ヒアリが日本に上陸してヒヤリ、とはデイキャッチの荒川強啓。この毒蟻、刺されると火傷したみたいに痛くなるから火蟻というらしい。アナフェラキシーショックを起こして死ぬこともあるらしいからやばいです。セアカゴケグモ、レッドバックウィドウ騒ぎも終息してないのに、ますます日本はアマゾンのジャングルみたいに危険地帯になっていく。ま、蜘蛛類は無理としても、ヒアリの方は蟻地獄さんに退治してもらいましょう。あのアリジゴクって、おっかない顔をしてるけど、大人になるとウスバカゲロウという美しい昆虫に羽化するのです。間違えてはいけません。薄馬鹿下郎ではありませんから。

▲ この国に天の助けの蟻地獄

◇ バーチャル『奥の細道』コース 松島をバーチャルで周遊、通過しました。
バーチャルですので松尾芭蕉の気分にはなかなかなれませんでした。
次は石巻。あと、96,647歩です。

現在の歩数、1,067,353歩。3周目あたりをうろうろしております。

0615・木・

 1896年、明治29年の今日、三陸大津波が発生。岩手県東方沖で起こったマグニチュード8.6の地震の影響で押し寄せた大津波で2万2千人が亡くなった。過去にこういう大災害が起きているわけで、これじゃ国も東電も原発事故の言い訳はできないでしょう。想定外なんてことは不勉強以外の何物でもないのです。あり得ないのです。

 今日もいい天気。今を梅雨だといったのは誰だっけ。気象庁ではなかったっけ。やっぱ、秋になったら訂正するんだろうな。

 ロンドンの西部ではっせいしたタワーマンションの火災が問題になっている。タワーマンションといっても日本のタワーマンションを考えてはならない。地震のないロンドンの高層建築は地震国日本のそれと比較しても意味がないし、そもそも日本でタワーマンションと呼んでいいような高層マンションが建設されるようになったのはつい最近のこと。問題になっているタワーマンションが建設されたのは1974年のことなのである。1974年といえば映画「タワーリングインフェルノ」が公開された年。スティーブマックウィーンがカッコよく消防士を演じていたあの映画である。その当時、この東京にタワーマンションと呼べるような代物は存在しなかったが、あの映画の恐怖には若干のリアリティーを感じていた。というのはその当時、ボクは14階建ての高層アパートの10階に暮らしていたからである。見晴らしはよいのだがいつも地震と火事に脅えていた。もちろんスプリンクラーなんか整備されてない。いざ火災となれば目と鼻と耳が便りでいざとなれば逃げるが勝ちとなる。そして心配は現実のものとなったのである。煙の臭いを感知したボクは廊下に飛び出した。煙が階下からうっすらとやってくる。火事なのだ。本物の火事なのだ。そして本物の火事を察知すればボクは猫を抱いて非常階段で逃げ出すのである。もちろんその時点で火災報知機は絶叫し、遠方から消防自動車が接近する音も聞こえてきて、そうなれば非常階段を降りる人数もたちまち膨張する。小型犬を抱いている人、大きな白いオウムを入れた鳥籠の紳士などと目で挨拶をしたりする。やがてボクはたくさんの消防車と消防士の活躍する勇姿に感謝しながら近所の喫茶店で膝に猫を抱きながらコーヒー片手に安全宣言のくだるのを心待ちにするのであった。タワーリングインフェルノのマックウィーンにではなく、本物の消防士さんたちに心からの感謝をするのであった。

 またまたの強行採決である。国会、こんなんでいいのかなぁ。民主主義、このままで大丈夫なのかなぁ。大切なのは国民のバランス感覚。バランスが失われるとヒトラーも現れる。安倍晋三をヒトラーにしないためにも国民のバランス感覚が求められるのだと思う。次の選挙では利益優先でなく、バランス感覚で投票したい。選挙権は自分の利益のためでなく、みんなの幸せのために与えられているのだから。

▲ ご自慢の胸のバッジや天道虫

0616・金・

 朝いちばんで野際洋子さんの訃報が届いた。瞬間、その美しかった姿が脳裏に浮かんだ。彼女が癌に冒されていることは喧伝されていたから驚きはなかったが、とにかく残念である。カレーのコマーシャルで千葉真一さんとのおしどり夫婦ぶりも目に残っていて、とにかく残念で仕方がない。ボクが最初に彼女を強く意識したのは1963年のTBSテレビ映画「赤いダイヤ」で大辻司郎(おおつじしろう)と共演したときの才気にあふれた美しさに触れたときからのこと。大辻司郎さんの熱演も深く印象に残ったが、NHKアナウンサーを卒業したばかりの野際洋子さんの体当たりの演技が中学3年生のボクの目に衝撃的に映ったのである。確かめてみないと無責任なことはいえないんだけれど、野際洋子というとなぜかボクには入浴シーンが心に浮かんできて、今でも不思議な気がしている。おそらく、ドラマではそれをイメージさせるような展開があって、勝手にボクが空想を膨らませた結果として彼女の入浴シーンをボクの心に残したんだと思う。そうなのだ。本当に彼女が入浴シーンをOKしたとは思えないのである。目が見えてたらアーカイブスで確かめるんだけど残念である。ま、あんまり重要な話ではありません。その後のご活躍は目覚ましく、一気に国民的大スターとして成長していったのは皆さんご存知のこと。今更ボクが書いても仕方がない。ご冥福を心よりお祈りする。

 ほぼ真夏日となる。都心の最高気温は29度だったと聞いている。世田谷上空は晴れているけど雷鳴がしている。TBSラジオには激しく雑音が混入してくる。埼玉県の電波発信基地上空に雷雲が発生しているらしいのだ。その雷雲、なるたけこちらにこないでもらいたい。アルルが怖がりますから。

 恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」がやめられなくて困ってる。登場人物が素敵な人たちばかりなのは作者の恩田陸さんがいい人だからだと思う。ますますファンになっている。それも困っている。

▲ 雷を知らせてくれるラジオかな

0617・土・下弦・

 目が覚めたらいい匂いがする。トウモロコシのいい匂いがするのである。キッチンにいくとコボちゃんが熊本から送ってもらったピカピカのトウモロコシを電子レンジでチンしたところだったのである。
▲ 歯並びをトウモロコシに取られけり
という入船亭扇橋師匠の名句があるが、まさにその俳句通りのことをコボちゃんがやらかしていたのである。そこでその数粒を手の平にのせてもらい、口に放り込む。すると、何たる甘さ、いい香り。これぞほんとのスウィートコーン。トウモロコシの歯が落ちるみたいにボクのほっぺたが落ちたのである。
 入船亭扇橋師匠の俳句を思い出したところでラジオからこんな17文字が聞こえてきた。
▲ 網戸たて庭と続き煮なる茶の間
 NHKラジオ「昼の憩い」へのリスナーからの発句である。ラジオ世界には名も知らぬ俳句名人、川柳名人が無数におられる。そしてこのまま日本中、俳句や川柳だらけでいればいい。そうして憲法第九条を正しく守って、このまま偽りのない美しい日本であればいい。安倍晋三の美しい日本という言葉に惑わされないほうがいい。つくづくそう思うのである。

「ぱぱ、ずいぶんお酒、飲んでるね。酔っぱらってるんじゃないの!?」
「酔っぱらってないよ、お前。あそこに白樺の木が2本立ってるだろ。あれが4本に見えたら酔っぱらってるというんだよ」
「パパ。あそこに白樺の木は1本しかないよ」
 以上、これはNHKラジオ第2の英会話の時間に英語で放送されたジョークです。

 ラジオ深夜便からバズの「ケンとメリー、愛は風邪のように」が流れてきた。小出博士(こいでひろし)さんの清らかな歌声である。たまらず聞き惚れていたら今度は上条恒彦の「誰かが風邪の中で」が流れてきた。中村敦夫(なかむらあつお)主演、木枯し紋次郎の主題歌である。小出博士さんも中村敦夫さんもスーパースター。足元にも近寄れない存在だった。けれども今、ボクはそのおふたりに心安く声をかけていただいている。ステージで一緒に歌を歌い、一緒に酒を飲んでいる。運命は不思議。失うものがあれば手に入るものもある。運命に身を委ねれば幸運も幸福も転がり込んでくる。大切なのは腐らないこと、愚痴らないこと。そんなことを土曜日の総決算として、今夜のNHKラジオ、ラジオ深夜便は教えてくれたのである。

▲ 登校の白きブラウスバスを待つ

0618・日・

 アメリカ軍艦は公務中。それで衝突するとは何たるお粗末な公務だろう。そんなんで中国やロシアや北朝鮮と本当に戦えるんだろうか。自衛隊と仲良く戦えるんだろうか。自衛隊に迷惑をかけずに本当に戦えるんだろうか。大きさの違いはあるとしてもイージス艦は民間の船舶に土手っ腹に穴をあけられ航行不能。タグボートに引っ張られ、米軍基地に戻っていった。どうやら乗組員に行方不明者までいるらしい。大変なことである。やっぱり軽量化するためにアルミニウムで軍艦を建造したのがいけなかったのだろう。心配していた通りである。装甲40センチの鉄の塊り、戦艦大和(せんかんやまと)ほどではないにしろ、鋼鉄で建造した方がよかったんじゃないのかな。少なくとも軍事マニアのボクはそう思っています。憲法第九条には賛成で、自衛隊の重武装化には反対しないボクはそう思うのだ。いくらお金をかけて重武装化しても訓練不足じゃ仕方ないと思うのだ。トランプのアメリカ軍、もっとしっかりしてくれや。

 もりかけ問題、 安倍晋三は丁寧に説明するといってるけれど、この人の丁寧な説明って一度も聞いたことがない。もう口だけの弁解は聞き飽きた。そろそろ選挙民、形で示してやろうよ。安倍晋三を泣かせてやろうよ。

 恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を読了。恩田陸という作家の温かい人柄をしみじみと味わいながら読了。恩田陸さんのおかげで素晴らしい数日間を過ごすことができました。心より感謝です。

 昼寝から目覚めたらボクのパソコンの外付けキーボードが正しく作動してくれなくなっていた。思ったように文字が打ち込めないのである。ボクのラップトップパソコンはキーボードが不調で、ある時期からボクは外付けキーボードに頼って作業をしてきた。その大切なキーボードにボクは夕べ、コーヒーをぶちまけてしまったのだ。それがいけなかったのだ。ドライアーで乾かしたら復活したので大丈夫とばかり思っていたのだけれど、この午後はアウト。どこかの回線がショートするか、それとも錆びついてしまったのだ。正しい打ち込みができないでいるのだ。頼む。もういちど復活してくれ。そう念じながら再びドライアーで乾かしてみるのだけれど、ボクの外付けキーボード、乾燥せずにただ熱くなるだけ。あああ。もう新品を注文しなきゃダメみたい。ラビットにお願いしなきゃダメみたい。そしてこのブログも、しばらくはお休みしなきゃダメみたい。ごめんなさーい。

▲ 初鰹やつはいつでも主役級



2017年6月5日~11日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0605・月・芒種・

本日は芒種(ぼうしゅ)。芒種とは田植えをしたり種を撒いたり、穀物を植える時期とされる日で、二十四節気のひとつ。その芒種の今日の日の出は4時25分、日の入りは18時54分。いよいよ昼間はどこまでも長く、夜は限りなく短い。そう。六月は一年間で最も昼間が長い時期なのである。となると朝はぱっちり目が覚めて、夕方はいつまでも明るく、そうなれば夕焼けはますます美しく、夜はいつまでも遊んでいたくなる。でやっぱり、みんなは睡眠不足となり、仕事はおろそかになっていくのである。ね。早く夏休みにしましょうよ。

 TBSラジオ、伊集院光の番組のゲストは歌手で役者の佐々木功さん。宇宙戦艦ヤマトを歌ったあのささきいさおさんである。
 1956年、ハートブレイクホテルでロックンロールハートに目覚めてしまい、小学校1年生のときからエルビスプレスリーに夢中になっていたこのボクは佐々木功が和製プレスリーの時代から注目していた。声がいいばかりでなく、とにかくカッこよかったのである。歌手としても注目したけれど、科学忍者隊ガッチャマンでコンドルのジョーの声を担当したときからまたまたその魅力に引かれた。セリフもカッこよかったのである。そして75歳になった今もその魅力はちっとも衰えない。とはいえ、歌手として役者として大成功をした彼も不遇の時代に翻弄された経験がある。ロカビリーも映画も不遇の時代を迎えたのである。そこを佐々木功は自分を鍛えることで乗り越えた。彼をここまで引き上げてきたのは彼本来の横溢するインテリジェンス。実は彼、エリート進学高校のエースで、東大進学を目前にしていたところをプレスリーの物真似で歌手にスカウトされたのである。要するに脳味噌のフォーマットがしっかりしているのである。今朝の放送でその事実を再確認。カッこいい人はいつでもカッこいいし、いつまでもカッこいいのである。当たり前の話だけどね。

 夕方、透析へ向かおうと外に出たら、ゴロゴロゴロ。いきなり雨が落ちてきた。病院に向かうボクのお供をするつもりでついてきたアルルはクルリと反転、今きた階段をとことこと上がっていく。アルル、地震と雷が大嫌いなのである。予報の通り、夜の東京はミニ積乱雲のゲリラ攻撃であちらこちらに落雷。アルル、戻って正解だったのであるる。

 トランプはパリ協定離脱でただの馬鹿オヤジであることを世界中に喧伝した。ほんの一部の支持者のため、こんな愚行を決行したのである。結構な話です。これで弾劾の路へと一直線。世界の反映と平和のため、早くただのオヤジに戻ってくれ。

 ラジオからはカマキリとホタルの話題。どちらも季語として実に魅力的。思い出もたくさんあって、いろいろな絵柄が浮かんできます。早速一句、浮かびました。

▲ 引き出しのミニカマキリの大氾濫

0606・火・

 ここんとこ、コボちゃんと歯医者さんに通っている。仲良くふたり、お手手、つないで通っている。お手手、つないでもらわないと、ボクは歯医者までたどり着けないのだ。歯医者さんはご近所の村松歯科。この先生、大変お上手な先生で、ボクらはもう四分の一世紀もお世話になっている。今の歯医者さんはみんな親切で優しくていい。機械も進歩して音も小さくなり、痛さも恐怖感も激減した。振り替えって考えると昔の歯医者はひどかった。乱暴で不親切でやたら威張っていた。思い返すだけで腹が立ってくる。タイムマシンで逆戻りして、思い切りぶん殴ってやりたいくらいだ。

 民進党が質問したら、驚きました、この解答。
「確かに文科省には同姓同名の職人はおります」
だってさ。現政権のとぼけよう、ますますエスカレートしていく。
 今夜もNHKラジオ、夜のニュース、NHKジャーナルを聴いている。会長が代わったら、明らかに雰囲気の変わったNHKのニュース。ちゃんと現政権の批判をしている。そうだと思う。安倍政権は国民を馬鹿だと思っているけれど、NHKはそうじゃない。安倍政権のお友だち内閣に優秀な人材は見当たらないけど、NHKには優秀な人材が選りすぐられている。国民は安倍政権よりもNHKに注目している。国民は政権には忖度しても、放送協会には忖度しない。何かあればたちまちクレーマーとなり、いつでも受信料支払い拒否をするつもりなのである。

▲ 国会をしかとしっかりしかとする

0607・水・

 NHKマイ朝ラジオ、今朝の歌はカタツムリ。デンデンムシムシ、カタツムリの、あのカタツムリである。ツノ出せ、ヤリ出せ、目玉出せ、のあのカタツムリである。恩田陸の「カタツムリ注意報」のあのカタツムリである。天気予報は今日か明日かには梅雨に入るといっている。さあ、どうなるか。なんて思ってたら気象庁より梅雨入り宣言あり。いよいよ梅雨到来。さぁ、ホタルと紫陽花とカエルとカタツムリの季節がやってきた。ボクはこの季節、嫌いではないのです。盲目となって以来、雨の日のファンになってしまったのです。雨の日はいいですよ。世界が雨の音楽に満たされるのですから。
 で、梅雨入りと聞いた途端、紫陽花の花が気になり出した。コボちゃんに尋ねれば、もうとっくに咲いているとのこと。どうも紫陽花に雨、というイメージがあり過ぎて、これまでの陽気な天気から紫陽花の姿が心に浮かばなかったのである。紫陽花、好きな花である。絵にしても俳句にしても魅力的な花である。ボクの毎年のカレンダー、6月は必ず紫陽花の絵になってしまう。マンネリとわかっていても紫陽花になってしまう。ボクの空想世界では、紫陽花の花の周辺には摩訶不思議な雨のドラマが展開するのです。

 原子力空母、カールビンソンとロナルドレーガンが日本海を離れているという事実が判明した。でも日本人は知っている。金正恩も知っている。日本列島がアメリカ軍の不沈空母であることを。知らないのはトランプ大統領だけ。知っていれば、無駄に空母なんか、派遣しないでしょうよ。

▲ からしょってつのをはやして前のめり

◇ バーチャル『奥の細道』コース   仙台に到着、笹かまで一杯やったつもりで通過しました。
次は塩釜です。あと、43,535歩です。
梅雨ですので雨に濡れないように歩きます。バーチャルでも濡れるのです。

現在の歩数、1,000,465歩。これで三度目の周遊です。
よろしくお願いいたします。

0608・木・

 原子力機構の被爆事故に原子力規制委員会が頭を抱えている。そりゃそうだろう。原子力機構というこの組織、26年前の核のゴミをポリ袋やビニール袋につっこんでそのまま放置していたというんだから。ウランとプルトニウムの粉末からヘリウムガスが発生して、それで密閉容器を開封した途端、袋を破裂させたというんだから。地球上最も危険な毒物のひとつ、プルトニウムの保存状況を確認するための作業を開放した環境で実施したため、複数の作業員が劇的な被爆をしてしまった。このガサツといおうか、マヌケといおうか、ズサンといおうか、この未成熟な組織に日本の原子力行政を委ねていいものだろうか。この組織が日本各地で再稼働を開始した原発の群れを管理したり取り扱っているかと思うと、背筋(せすじ)が寒くなる。高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を担当するかと思うと全身が冷や汗でずぶ濡れになる。ボクに風邪をひかせないためにも、また日本人を放射能汚染させないためにも、どうか日本の原子力行政、どうにかしてください。

 久しぶりに野球中継を聴いている。最初から聴いている。12連敗のジャイアンツである。そして気がつくのはジャイアンツの選手たち、知らない名前が目立つこと。そうか。今年はうんとお金をかけて選手補強をしたんだっけ。なのにどうして勝てないのかな。勝てないのは萎縮してるからかな。そのちぢこまった選手ばかりの読売巨人軍、今夜も負けて敗北行進、連敗更新、これで13連敗である。まったく勝てるような気がしない。というのも、巨人軍は自力で選手を育てようとしてこなかったから。勝てなければ他のチームから優秀な選手をお金の力で引っ張ってきたから。だから知らない選手ばかりになってしまうのです。そりゃ巨人軍の卒業生になれれば引退後の生活も安定するから、お金の力で引っ張ってもらわなくても巨人軍の選手になれるのは魅力的。でも、その引力が巨人軍を弱くしているとしたら問題です。そろそろ巨人軍のブレインたち、強くするパズルのやり方を変えた方がいいのではありませんか。ま、アンチジャイアンツになってしまったボクにとっては、弱いままでいてくれた方が嬉しいんだけど。

▲ 紫陽花が群れて待ってる道の先

0609・金・満月・

 暑い。真夏の雰囲気である。だから冷やし中華が食べたくなった。通勤時間帯の電車をあちこち乗り回し乗換えして、ごった返す新宿駅から京王線に揺られて下高井戸駅。ホームへ降りたら紫外線にさらされた途端、冷やし中華が食べたくなった。気がつけばランチタイムを過ぎていたのである。下高井戸駅前のラーメン屋に毛のはえたような中華料理店があって、そこに飛び込むと昼休みの延長戦らしいサラリーマンの集団が冷やし中華を注文している声が耳に飛び込んだ。そうか。ここの冷やし中華はサラリーマンに定評があるのだな。だとしたらやっぱり冷やし中華。それが今日の正解なのだ。そしてここの冷やし中華は本当に旨かったのである。これぞ日本の夏、という味だったのである。鳴門巻の細切りと胡瓜の千六本の相性が抜群で、焼豚でなく、ハムの千切りというところがいい。錦糸卵と紅生姜のアンサンブルもまたいい。水母なんかも散らしてあって、それなりの高級感も醸し出すのを忘れない。もちろんたれは伝統の醤油味。胡麻だれなんかじゃない。馬鹿たれでもない。胡麻油の香り高く、つんとお酢の酸っぱい匂いも立ち上がってくる、あの日本の夏伝来の正当なる冷やし中華のたれであるのだ。もちろん辛子も添えてあり、それをコボちゃんが理想的な塩梅にかき混ぜてくれた。つるつると口の中にたぐって寄せる麺は冷水によくさらしてあって、冷たさも歯ごたえも合格点。おお、これぞ日本の夏の味。久しぶり、ボクは夏の日本人になれたのである。酸っぱい冷やし中華、万歳。

 今夜の満月はストロベリームーンというんだそうです。アメリカの先住民の呼び方だそうです。アメリカではこの時期が苺の収穫期だそうで、だからこの時期の満月をストロベリームーンとよぶのだそうです。そして日本ではこの時期は梅雨。空気がやたら湿っています。湿っていれば空気中には水蒸気の粒粒が横溢する。粒粒だらけになる。その粒粒たちが地平線から顔をだすお月様の顔を赤く染める。苺みたいに赤く染める。そう。夕陽が赤くなるのと同じ理屈です。だから日本でもこの時期の満月をストロベリームーンと名付けてあげてもいいような気がします。

▲ 扇風機辛子きかせて冷やしそば

0610・土・

 今朝のNHKマイ朝ラジオ、サタデイエッセイは哲学者の土屋賢二先生。ボクの大好きな哲学者でエッセイスト。御茶ノ水女子大の名誉教授で、現役時代の学生たちの抱腹絶倒のエピソードは、どこまでが真実でどこまでが虚構か判然としない。哲学の教授でコンピューターを自分で制作し、ジャズピアノを演奏するくせに、奥さんには滅法弱い。奥さんのことをナマハゲに脅える子どもみたいに恐怖している。そんなキャラクターだから、前から一度、この先生のお声を拝聴したかったのである。もちろん哲学者であらせられるから、哲学関係の著作も拝読している。自慢じゃないけど、サピエ図書館にアップされている先生のご著書はすべて完読である。そしてやっぱりユーモアエッセイが秀逸。ものの考え方に様々な芳香を加えて、様々なアプローチの結果、様々な笑いを導き出すのはさすが哲学者。この先生の脳味噌はカスタムメイドのフルチューン。ものすごく高性能なのである。だから面白いことが書けるのだ。土屋賢二先生、面白いことをあれこれ書いて、日本国民をたくさん笑わせてあげようと日夜奮励努力されていて、それが毎週の週刊文春の連載で七転八倒、アイディアをひねり出すのに四苦八苦されていることがリアルに伝わってくる。締切に追われながら、脳味噌をフル回転させてギャグを考えてくださってることがビビッドに伝わってくる。そうなのだ。猛烈に優しくて親切なパーソナリティーなのだ。そうに決まっているのだ。そしてラジオ世界に出張してきた土屋賢二先生は思ってた通り、はにかみながらのおしゃべりで、本当に真面目な人だったのである。

 一大決心をして恩田陸の「蜜蜂と遠雷」を読み始める。この本、分厚い上に二段組み。どれだけ時間がかかるかわからない。けれども久米宏さんがごひいきの広島カープの試合を横目でにらみながら一気に読んでしまったほどの面白さということで、ボクも釣られて読みたくなった。もともとボクは恩田陸さんのファン。NHK、ラジオ文芸館の「観光旅行」や「かたつむり注意報」で、何だこの作家と思い、週刊朝日の連載小説「錆びた太陽」でその罠にはまり、ずっと男の作家とばかり思いながら次々に作品を読破していった。昨年の夏に熱中させられた「消滅」で、もしかしてこの作家、彼じゃなくて彼女かもしれないぞと思い、ネット検索してみたら、本当に女の人だと気がついたのはほんの最近のこと。直木賞おめでとうございます、ついでに本屋大賞も、と喜んでいたのだけれど、サピエ図書館にアップされるのはまだ先のことと思っていたら、既にアップされてました。本当にありがたいことです。ボランティアの皆様、本気で読ませていただきます。

 昨夜の天気予報は最高気温32度といっていた。今、午後の風が音をたてて流れていく。天気予報を聞いてエアコンを冷房にセットしたんだけど、本当にスウィッチを入れるかどうかはまだわからない。それを決めるのは愛犬アルル。はあはあと息を荒げ、ボクを見上げると世間が涼しくなるとばかり思いこんでいる。そりゃ冷房を入れなきゃ仕方ないでしょう。けれどその当人、じゃなくって当犬のアルルがボクのベッドにひっくり返り、気持ちよさそうに寝息をたてているので、おそらくエアコンの出番はないでしょう。それにしても何たる爽やかな天気。もしかして、ボクが耳にした気象庁の発表は梅雨明け宣言の聞き間違いだったのかもしれません。

▲ 六月の爽やかな風本を読む

0611・日・入梅・

 本日は雑節のひとつ、入梅。けれども、このいい天気。気象庁は梅雨入りと宣言したけれど、早く撤回した方がよいのだと思います。

 窓の外が騒がしい。鳥たちが喧嘩をしているのだ。それが雀のようでもあるし、他の野鳥のようでもある。先日、コボちゃんが雀の喧嘩を目撃したといってたが、雀が激怒するとあんな声になるのかもしれない。でも明らかに雀ではない声もしている。どうやら異種の鳥たちが何かを争っているようなのだ。そういえばここ数日、やたらテリトリーを主張して鳴き回る野鳥の声がしていたが、もしかするとその野鳥の活動を阻害しようと街の鳥たちが結束して立ち上がったのかもしれない。鳥の世界にも新撰組とか山口組とか、いろいろと縄張り争いがあるのは当然のこと。今は可憐な姿をしてるけど、あの連中はティラノザウルスとかベロキラプトルとか、恐竜のなれの果てなのですから。

Tシャツ一枚になって過ごしていたら、裸にしていた左腕が痒くてたまらない。蚊のやつにやられたらしい。ついに蚊のアマゾネス軍団が本格的な活動を開始したのだ。女性に好かれるのは嬉しいけれど、蚊の女性からは嫌われていたいです。

▲ 大沢君スプレーしてねキンチョール
▲ あのふたりまた出てきたぞキンチョール

◇ バーチャル『奥の細道』コース  塩釜に到着、通過しました。
次は松島。松尾芭蕉が松島やああ松島や松島やと詠んだあの松島です。
その松島まであと、19,289歩です。

現在の歩数、1,044,711歩。三度目の徘徊です。
芭蕉の場合は俳諧ですが、ボクの場合は徘徊になります。
ごめんなさい。



2017年5月29日~6月4日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0529・月・

 大変だ。上方落語の重鎮、あの米朝事務所のキーパーソン、桂ざこば師匠が倒れるというニュースが飛び込んできた。脳梗塞であるという。大丈夫だろうか。速やかに対処したということで、命に別状はないらしいのだが、復帰してからの語りに支障は出ないのだろうかと、心配でたまらない。実はボク、大ファンなのである。いちばん拝聴したい上方落語化が桂ざこばなのである。その昔、日本テレビのウィークエンダーでレポーターをやっていた頃から注目していたのである。テレビの人気者から落語家一本で勝負するようになってからはますます注目しているのである。ざこばの落語は人間国宝、あの米朝師匠のお弟子さんとは思えないほどの型破りでユニークなもの。常に落語の壁に挑戦している。だから不思議な笑いの世界へとボクたちをいざなってくれる。上方の落語家は努力家が多い。人気に溺れず、芸の精進を忘れない。芸の進歩のため、毎日の努力を惜しまない。だから期待を裏切ることもない。とボクは思っている。当初は大阪弁に馴染めず、苦手だった上方落語だが、有線放送の落語チャンネルで無数の上方落語を耳にしているうちにその面白さが理解できるようになっていた。ことに最初は難解と感じていた桂枝雀(しじゃく)師匠の爆笑落語にずぶずぶと、まるで底なし沼に引きずり込まれるようにはまってしまった。座席が確保できる限り、東京の落語会に出かけていった。そのお弟子、南光師匠の高座も拝聴した。枝雀師匠が亡くなったとき、ボクは涙を流して泣いた。そのことをボクは談志師匠にも打ち明けている。本当に悲しかったのだ。人間国宝、桂米朝師匠が亡くなってからは米朝事務所の大黒柱はざこば師匠の肩にかかっている。米朝事務所であとひとり、ざこばの高座を経験すれば、ボクは満足できるはず。自分勝手のようではあるが、ざこば師匠の完全なる復活を心よりお祈りし、ボクを満足させてくれることを期待しているのである。

 朝からまたまたのミサイル騒ぎである。それだから安倍晋三、嬉しくてたまらない。金正恩、次々に打ち上げて3週間連続、これで12発目だとか。不思議なのは森友学園問題とか加計学園問題とかで安倍政権の旗色が悪くなると必ず、金正恩がミサイルをぐち上げることだ。前からいってることだけど、もしかして安倍晋三と金正恩、お友だちじゃなかろうか。お友だちどころではなく、無二の親友かもしれない。夜な夜な長距離電話して、どんな独裁国家を築こうかなんて、未来の夢を語り合っているかもしれないのである。だってタイミングがよ過ぎるもん。

 噂の前文科省事務次官、あの前川喜平氏が夕方のTBSラジオ、デイキャッチに出演して様々な質問に解答した。公明正大で実にまともな人物であるという印象。身分を伏せて夜間中学やフリースクールでボランティアをするほどの教育熱心な人物、さすが文科省事務次官経験者である。出会い系の店に出入りしていたのは貧困調査のためだった、というのはただの言い訳でなく、本当のことだったことが充分に伝わってくる。この人物を悪者呼ばわりする政権や新聞社の方がよっぽど胡散臭いような気がしてならない。おそらく、番組でインタビューしていたジャーナリスト青木理(あおきおさむ)氏も同じ感触を抱いたのではなかろうか。そしてこの番組リスナー全体が前川喜平氏の応援団になっていくことも間違いないだろう。ぜひ国会で証言して、正しい国のあり方のため、現政権と闘っていただきたい。

 カープに勝てないジャイアンツが話題になっている。これまでの対戦でカープの8勝1敗。赤いヘルメット、広島の鯉軍団は読売巨人軍にまだ一度しか負けてないのだ。ということで、今年もまた優勝していただきたい。

▲ 国会でしかとしっかりしかとする

0530・火・

 今日は5月30日でゴミゼロの日。今日から6月5日までの1週間、ゴミ減量リサイクル推進週間とされているらしい。そういうことでボクのところにもリサイクル会社から電話があったのかしら。ま、さっきの電話はリサイクルはリサイクルでもゴミのリサイクルではなく、お宅にあるものでリサイクルできるような品物はありますか、というリサイクル。問われてみた瞬間、心に浮かんだことはリサイクルに値するようなグランド品が我が家には見当たらないこと。世間でいうブランド品が見当たらないこと。これまでの人生で愛した数少ないブランド品といえば、バーバリーとグッチ。筆記用具だとモンブラン。あとは何でもいい。店で勧められたもの、目についたものをホイホイ買ってしまう。だから電気製品なんかやたらソニーが多かったりする。という訳でリサイクル会社に喜んでいただけるような品物は皆目見当たらなかったのである。ま、いちばんリサイクルしてもらいたいのがこの自分なんだけどね。と、そうお答して電話を切りました。

 1972年の今日、日本赤軍の三人組がイスラエルのテルアビブ国際空港を襲撃。マシンガンを乱射し、24人を殺害、76人を負傷させた。実行犯のふたりは手榴弾で自爆、もうひとりの岡本公三(こうぞう)は逮捕された。そしてこの事件の影響でボクはひどい目に合うのである。その事件当時はまったく予定していなかったのだが、その夏、ボクは3か月のヨーロッパ放浪の旅に出たのである。鉄道旅行のその途中、ボクはひとりの旅連れを獲得するのだが、その男の名前が岡本こうぞう。要するに岡本もこうぞうも日本人には珍しくない名前なのだが、当時のヨーロッパ人には強烈な名前で、ボクの旅連れは税関にパスポートを見られる度に尋問され、すったもんだで汗をかきかき、自分は赤軍派とは何の関係もないことを弁明する。そういうことが連続して、この岡本という男、いい男だったんだけど、旅の途中で別れました。その後のボクはオリンピックの終わった直後のミュンヘンにもいくのだが、ここでも黒井九月によるテロ事件が発生する。この年は激動の年だったのだ。でもテロルに満ちている今のヨーロッパから考えればはるかに平和だったんだけどもね。

 暑い。だからセブンイレブンの冷やし中華が食べたくなる。アナウンサーの遠藤泰子さんがTBSラジオで宣伝しているセブンイレブンの冷やし中華が食べたくなる。セブンイレブンの最大公約数的おいしさは実に魔力的。ボクも見事にその罠につかまっているのだ。ああ、食べたいな。

 午後、アリーナドッグスクールのボス、訓練士のカンちゃんにお悔やみの電話をする。カンちゃんは神田豊茂さん。元盲導犬訓練士である。そしてカンちゃんが最初に手掛けた盲導犬がボクの盲導犬、アリーナだったのだ。それ以来、ボクとカンちゃんは強い絆で結ばれている。盲導犬アリーナが現役だった頃、カンちゃんは二代目アリーナと暮らし始めた。ボクが初代アリーナと恵比寿ガーデンプレイスでサイン会をしているとき、カンちゃんは二代目アリーナと突如として現れた。当時の初代アリーナは既に盲導犬を引退していて白いハーネスを装着してはいなかった。けれどもガーデンプレイスはそのアリーナを現役の盲導犬として扱い、入場を許可してくれていたのである。おそらく会場係りはカンちゃんの二代目アリーナも同様に考えてくれたのだろう。初代も二代目もアリーナはイエローラブラドールレトリバー。その初代アリーナそっくりのまだ幼い二代目アリーナは嬉々としてサイン会場へ飛び込み、そしてサイン会のテーブル越しに初代と面会、お互いを承認し合ったのである。初代アリーナが天に召されたのはその翌年、2004年の秋だった。そして今年、二代目アリーナが同じ14歳で虹の橋を渡ることになったのである。
 昨夜のことである。透析が終わってケータイをチェックすると留守電にメッセージが残されていることに気がついた。カンちゃんからだった。こんな時刻に何だろう。そして悲しみ。前日の日曜日、28日午後10時50分、カンちゃんのアリーナ2世が死んでしまったのだ。悪性リンパ腫だったという。発症から1か月で力尽きたという。アルルと仲良くしてくれたアリーナ、初代アリーナを思い起こさせてくれたアリーナ、ありがとう。虹の橋を渡ったら、ボクのアリーナと仲良く遊んでもらいたい。

▲ 真夏日になれば目につく冷やしそば

0531・水・世界禁煙デイ・

 イエローチョーク大作戦って聞いたことがありますか。イエローストーンではありません。黒板にコツコツと書いていく、あの白墨の黄色いやつのことです。そのイエローチョークを使った大作戦のことなのです。京都は宇治市のイエローチョーク大作戦をレポートしてくれたのはTBSラジオデイキャッチの時事芸人、プチ鹿島さん。プチ鹿島さんはお上品な芸人さんだからウンチを落し物と表現するんだけど、その迷惑物質、犬の落し物の周囲を黄色いチョークの線で囲み、そこに日付と時刻を書き込んでおくと、たちまち犬の落し物の不始末が激減したというレポートなのです。これ、最初は市の役人が朝夕の帰り道、ボランティアで始めたこと。あまりの効果に驚き、今は市民が引き継いで続けているとのことです。これで街から犬糞(けんふん)が消えてくれるなら安上がりでありがたい。スペインのマドリッドでは犬の糞が落ちていると、その横に空気でふくらます巨大なウンチの模型を置いておくらしい。そのウンチの模型の大きさ、なんと人の背の高さの2倍。ちょっと見たところ、家ほどもあるという。なんつうか、このセンス、よくわかんない。とてもラテン系のセンスとも思えないし、そもそもウンチの巨大おもちゃにどれだけ金がかかったのか、そればっかりが気になって仕方がないのです。

 何でもかんでも否定する安倍政権。嘘つきで駄々っ子の安倍政権。もうどうにもなりません。数の論理で押し通すのなら、数の論理が強行できないようにして差し上げるだけ。さあ、日本国民よ立ち上がれ。日本が民主国家であることを現実の形で安倍政権にお示しして差し上げようではありませんか。このままじゃ私たちの国はあのキツネさんみたいに悪賢い安倍晋三の独裁国家になってしまうのです。中国や北朝鮮みたいに名ばかりの共和国や民主国家になってしまうのです。
 それにしても野党がだらしないとは誰もが思うこと。民進党よ、もっと正々堂々としろよと、どうして自民党に迫らないのかと水曜デイキャッチのコメンテイター、近藤勝重先生がおっしゃっていた。与党がのさばるのも野党の攻め方が幼稚で知恵がないからだとおっしゃていた。それにしても最近の新聞や放送局、加計学園問題について、どうして世論調査をしないのだろう。国民のどれだけが安倍政権を信用してないか、その具体的数字を示してくれないのだろう。まさか忖度なんかしてないよね。このまま総理大臣が平気で嘘をついていると、国民の間でも嘘が当たり前になってしまう。それを見た子どもたちの間でも嘘が当たり前になってしまう。嘘つきは泥棒の始まりというけれど、嘘が当たり前になった国はいったいどこへいくのだろうか。

▲ 午後の窓犬のあえぎが遠ざかる

◆ 6月・水無月・
0601・木・上弦・

 今日は気象記念日だそうです。1875年、明治8年の今日、東京で気象と地震の観測が開始されたのを記念して1942年に気象庁が制定したということです。するってえと、明治8年より前の気象や地震のデータはこのよに存在しないってえことですかい。調べるとしたら、古文書しか頼りにならないってえことですかい。そりゃまた寂しいことではありやせんか。
 さて、今日から六月、衣替え。美しい女性の真っ白なブラウス姿はまぶしいものです。そして今日から値上げのあれこれ。葉書が値上げ、ビールが値上げ、バターが値上げされてしまう。上がらないのはオイラのギャラだけ。さぁ、便乗値上げに気をつけよう。と、そういうことで毎月一日、恒例の全国日の出と日の入りの時刻です。札幌の日の出は3時58分、日の入りは19時7分。仙台の日の出は4時15分、日の入りは18時54分。東京の日の出は4時27分、日の入りは18時51分。大阪の日の出は4時46分、日の入りは19時6分。福岡の日の出は5時9分、日の入りは19時23分。

 外でいきなりすごい音。土砂降りが始まったのだ。予報通りとはいえ、ひどいじゃないか。今日がお休みのコボちゃんは午後から散歩がしたかったのに、これじゃどこへもいけやしない。ボクもガッカリ、アルルもガッカリ。豪徳寺、山下商店街の鳥武(とりたけ)の焼き鳥が食べたかったのに。経堂駅前ラーメン店、光陽楼の雲呑も上海焼きそばも食べたかったのに。仕方ない。このままキーボードを叩いていよう。雨の日は雨音がキーボードをパンチするリズムに拍子をつけてくれるから。

 小池都知事が自民党を離れるといっている。まだそんなことをいっている。遅いんじゃありませんか。築地にするのも豊洲にするのも、決めるのが遅いんじゃありませんか。この人、要するに何でもかんでも遅いのです。だから用心しちゃうんです。

 ラジオからはオタマジャクシの噂が聞こえてきた。子ども時代、さんざん遊んでもらったあのオタマジャクシたちの噂である。子ども時代を振り返るとき、真っ先に浮かび上がるのが高田馬場と内幸町1丁目の東電社宅からの風景である。高田馬場の社宅は戦災を切り抜けて生き残った古色蒼然とした木造住宅。雨が降れば雨漏りがしたし、地震がくれば今にも崩れそうに音をたてて動揺したし、台風がくればこれが最後だと震えながら夜を過ごしたオンボロ家屋である。そこから移り住んだ内幸町の社宅は鉄筋コンクリートの四階建て、関東大震災が一度にふたつやってきても大丈夫という堅牢な建物で、ベランダからは銀座から新橋までの風景が一望できた。高田馬場から引っ越してきてすぐの夏の夕方、まだできたてホヤホヤの東京タワーに落雷したときの夕闇を横切る巨大なギザギザ、美しい稲妻を昨日のことのように思い出す。で、オタマジャクシの話である。鉄筋コンクリート四階のベランダからの東京ど真ん中のネオンの風景はボクに都会の「いろは」を教えてくれたけど、古い社宅の縁側から広がる庭の池はボクにリアルな遊び場を提供し、命のいろいろを教えてくれた。その最大の功労者が池に生まれたオタマジャクシたちだった。命のはかなさ、命の貴さ、そして命の驚きを具体的に示してくれた。透明なゼリーに包まれた無数の黒い卵のひとつひとつが泳ぎ出し、やがて水面はオタマジャクシの佃煮状態になっていく。それら泳ぐ音譜たちに手足が生え揃い、たった5ミリのカエルとなって池から旅立つまでの命のドラマを見せてくれたのである。今、彼らが提供してくれたたくさんの命の犠牲をボクは忘れない。そしてまた、その池を作ってくれた父親の姿もときどきは思い出すのである。

▲ 水面の黒い卵が泳ぎ出す

0602・金・

 ロシアが北方領土を返さないといっている。もしも返せば日本は米軍に基地を許すだろう。そうなったらロシアの安全はどうなるのだ。そうプーチンはいっているのだ。なんだ、アベちゃん。最初から騙されていたんじゃないか。馬鹿だな、アベちゃん。

 TBSラジオ「デイキャッチ」放送中の5時過ぎ、気象予報士が現在の湿度が18パーセントだといっている。これは機械の誤作動ではなく、東京が乾いた高気圧に覆われた影響であるらしい。昨年の今日も同じ現象が現れて、これは梅雨入り前の特徴であるらしい。六月って梅雨でじめじめしているイメージがあるけど、今ごろがいちばん紫外線が強かったりするんだよね。からりと晴れればとても気持ちがいいんだよね。意外に観光シーズンなのです。

 トランプ大統領、各国首脳にやたら自分のケータイ番号を教えているらしい。喧嘩してるはずのメキシコ大統領にも教えているらしい。いいのかな。こういう人に自分の国の大切な秘密情報や核ミサイルの発射ボタンを委ねたりして。そろそろ大統領の椅子から寄ってたかって引き摺り下ろされるんじゃなかろうか。ただ、こういう馬鹿が頂点にいると、民主主義の恐ろしさが見えてくるので、馬鹿は馬鹿なりの役目を果たしているんだと気づかせてくれる。ま、この世に無駄なものはないのだと、お釈迦様もおっしゃっていたじゃありませんか。確かそういってたよね。

▲ 六月の梅雨にならない今こそを

0603・土・

 今朝もNHKマイ朝ラジオを聴いている。リスナーからの便りに耳を傾けている。5分間前に届いたメールだそうである。その奥さんのキッチンのガラス窓には夜になるとヤモちゃんたちが現れるという。ヤモリのことである。15センチを最大に3匹もやってくるという。そして明かりに集まってくる小さな蛾たちをパクリパクリと器用に食べるというのだ。きっと可愛いだろうな。ボクもヤモリが大好きです。あの小さな目がたまらないのです。それにお手手も可愛い。まるで赤ちゃんのもみじの手みたいじゃありませんか。よくぞあんな手でピッタリと壁やガラスにはりつけるもんだと思います。スパイダーマンのお手本みたいです。

 1991年の今日、雲仙普賢岳で大規模な火砕流が発生した。親友の、元TBSの下村健一が命からがらスタッフを引っ張って脱出したあの火砕流である。そのときの音声と映像はその後何度もテレビで紹介された。TBSだけでなく、いろんな局で紹介された、それほどショッキングな映像だったのだ。消防団員や報道関係者が巻き込まれ、死者行方不明者は43名を数えた。下村健一の瞬間の判断がなければTBSスタッフもその数の中に加えられていたのかもしれないのだ。命からがら脱出した彼はその直後、結婚する。命の危機が結婚を決意させたのである。

 沖縄は梅雨の真っ最中だけど、東京はいい天気。窓を全開にしておくと子どもたちの声が窓の下を右から左へと移動する。遊歩道の向かいからは赤ん坊の泣き声もする。気持ちのいい午後である。そしてTBSラジオでは又吉直樹が久米宏と話をしている。小学生時代、学芸会の「赤ずきんちゃん」が東京弁であることを不自然に感じ、それを大阪弁に書き直させてくれと頼み、上演したところ大変受けて、それがきっかけとなり、書くことが大好きになったという。サッカー少年がお笑い芸人に憧れ、やがて作家になっていくその不思議を久米宏が解いていく。巧みな聞き手が人生を浮かび上がらせる。素敵な30分間だった。

▲ ソーダ水子どもの声が走り去る

0604・日・

 1989年、平成元年の今日、中国北京で天安門事件が勃発した。人民を解放するはずの軍隊が実力行使で天安門広場に集まった民主化を求める人民や学生を鎮圧、多数の死傷者を発生させたのだ。その数は数知れず。けれども中国政府はその数を正しく伝えていない。共産党独裁がその本質を明らかにした瞬間、とボクは理解している。天安門広場を思うとき、ボクはその広大な広場の夕方、大きな鳥の形の凧を一心に上げていた老人の姿を思い出す。あの頃の中国は純粋な社会主義国家だった。中国はいつ、その本質を変貌させてしまったのだろうか。今は中国も嘘つきだし、トランプも嘘つき、そして安倍政権も嘘つきで、世界中が嘘つきだらけになっている。権力を手にすると、いかなる嘘をついてもかまわない。少なくともこれら三つの政権はそう想いこんでいるようだ。

 イギリスでまたまたテロが発生した。ロンドン橋でクルマが暴走。次々に人をはねた直後、クルマを飛び出した男たちがナイフでマーケットやレストランの人々を襲撃、次々に傷つけていった。ロンドンでクルマが歩道に乗り上げ、暴走したという大一報を聴いた瞬間、これはテロに違いないと直感した。このようなとき、ボクらはいったいどうしたらよいのだろう。国と国、人と人の連係をはかる。そういう言い方は簡単だけど、そうすればするほどテログループはいきり立つのではないだろうか。卑劣なテロに対してボクらはまったく無力であるような気がしてならない。ボクは初めてイギリスに渡ったとき、生まれて初めての被差別体験をした。白人至上主義の都市において、有色人種であるが故の差別を受けたのである。ボクは殺意というものを一度も感じたことがない。けれども差別に対する怒りは感じる。卑劣な行為だと思う。そしてその怒りがパーソナリティーによっては殺意に変わることを余寒する。もしかしてテロの行為者たちも、こうした経験を重ねてきたのではないだろうか。テロが卑劣であると同様、また差別も卑劣で理不尽な行為なのである。われわれは卑劣なテロを憎むだけでなく、その温床となり得る差別という行為も同時に憎む必要があるのだと思う。

 プロ野球、交流戦が面白い。いつもはパリーグばかりが勝利してるのに今日はセリーグが頑張った。セリーグで敗北したのは読売巨人軍だけだったのだ。巨人軍はこれで10連敗。こう負けが続くと猛烈なるアンチジャイアンツのボクも監督のタカハシ君が気の毒でならなくなる。今年こそと、うんとお金をかけて選手を補強したはずなのに、選び方がまずいのか、それとも使い方がまずいのか、よくわかんない。ま、そのあたりはフロントや監督とでよく話し合い、責任のなすり合いをやってください。

▲ カッコーと啼いてそのまま呼ばれけり



2017年5月22日~28日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから31年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0522・月・

 2002年の今日、身体障害者補助犬法が成立した。障害者が盲導犬、聴導犬、介助犬などを伴って交通機関や公共施設を利用できるようになたというんだけども、本当かなぁ。だったらいいんだけどね。ボクが盲導犬アリーナに導かれて街を歩くようになったのは1992年のことだった。けれど、ほぼ毎日が闘いだった。街に出るのがまるで喧嘩を売りに出るみたいで、いつも鼻の穴を膨らませ、肩を怒らせての臨戦態勢で歩いていた。この法律の成立過程においても、中部盲導犬協会の川西光所長に誘われ、アリーナとオブザーバーとして参加している。盲導犬が盲人の暮らしを助けるはずが、その盲導犬と行動することによって飲食店に拒否され、空腹を抱えて街をうろつくことなど、数え切れないほど経験していたからだ。盲人の暮らしをサポートするはずの盲導犬の活動を阻害しているのは街の無理解と差別だ。臭い物に(くさいものに)蓋。そう。盲人は他の客にとって単なる臭(くさい)い物に過ぎないのである。ボクとコボちゃんと、そしてアリーナと歩いた12年間で街の盲導犬環境をかなりなレベルまで改善できたのはボクが全盲のイラストレーターという職業のせいかもしれない。マスコミにもずいぶん助けていただいた。美術館、動物園、博物館、首相官邸に赤坂プリンスホテル、クラシックにロックコンサート。ときに闘いながら、ときに歓迎されながら、ボクとコボちゃんはありとあらゆる場所と機会にアリーナを伴って参加したのである。そして盲導犬の優秀性を認めさせてきたのであった。それら闘いは無駄には終わらなかった。今でもそう信じている。

 NHKのマイ朝(まいあさ)ラジオでは熊本県菊池のリスナーからの、ホタルが乱舞しているという便りが紹介されていた。菊池は清らかな水の名所。その美しい土地が水害でやられ、ホタルが激減してから久しいが、その激減していたホタルたちが復活して今年は乱舞しているというレポートである。水害にやられ、去年は地震にやられた菊池だが、ホタルたちが戻ってきて本当によかったと思う。それにしてもホタルたち、羨ましい限りである。ただ光るだけで無条件に持ち上げられ、チヤホヤされるんだから。あの臭くて嫌われてるカメムシだって、どこかが光っていれば少しは大切にされたかもしれないし、ゴキブリだってツヤツヤしてるんじゃなく、ピカピカ光っていれば、蛍の光みたいに歌に歌ってもらえたかもしれないのだ。
 さて、今度はオトシブミの話題。別のリスナーからのお便りである。このオトシブミという昆虫、実に魅力的な生き物。母親が葉っぱに卵をを産み付け、それをくるりと巻いて地面に落とし、やがて生まれてくる幼虫のお食事と住宅にしてやるなんて、とても気の利いた生き物。けれども残念ながら、ボクは一度も見たことがない。いや、見ていたのかもしれないが、気がついたことがないのである。見ないということは知らなかったということ。そしてまた知らないということは見えない、ということでもあるのだ。

▲ うるさいぞ蠅が出たぞと騒ぐやつ

0523・火・

 故人となられた西村滋先生の奥様からお電話をいただいた。先日、ご命日ということで留守電にメッセージを吹き込んでおいたのである。ご丁寧なお心遣いに観劇。思わず先生によろしくと申し上げたら、奥様もそうするとおっしゃった。さすがは西村先生の奥様。素敵なご返事である。先生からは何度も奥様のことをうかがっていたので、感激も一入だった。

 あのメガマウスが死んでいた。昨日、千葉沖で捕獲された深海鮫のメガマウスが生簀に放され、優雅に泳ぐ姿が映像などで紹介されていたというのだが、残念なことに本日、そのメガマウスが死んでいるのを発見されたという。仕方ないよね。深海に暮らすお魚を水面近くで泳がすのだから、そりゃ長生きはできないわさ。このメガマウスという鮫、鮫は鮫でもジンベエザメと同じようにプランクトンを餌とするおとなしい鮫。ただし、プランクトンを餌とするヒゲクジラやジンベエザメが巨大であるように、このメガマウスも巨体である。今回捕獲されたメガマウスも体長5メートルの巨大なメス。見る人によって印象は変わるのだろうけど、この大口の鮫、メガマウスを可愛いとする女性もいるという。残念ながらボクはこの深海鮫の姿を知らないのだが、かなり魅力を感じてます。ま、水槽で飼育しようとは思いませんけれど。

 午後、やり直した原画を抱えて打ち合わせのアルルカンにいったら編集長まで待っててくれて、ご丁寧に謝罪していただいた。そんな、申し訳ない。編集部とは長いお付き合い。たまにはそんなこともあるでしょう。と、そこからマニアックな会話が始まった。やり直し前の原画には旧日本陸軍のサンパチ式歩兵銃が描かれていた。作者が若くして戦地で散ったということで、そういうモチーフを選んだのである。盲人の描くサンパチ式歩兵銃が実に正確だったということでマニアックな会話が始まり、精巧な戦車や戦闘機で少年たちの心を奪ったタミヤのプラ模型までに話題は発展する。すると同席していた女性記者まで会話に加わった。プラモデルのボックスアートで高名なイラストレーター、高荷義之(たかによしゆき画伯の原画展を見たことがあるというのだ。実は氏のご子息と女性記者、友人関係にあるということで、話はますます盛り上がる。やり直しにはなったけど、今度の件は怪我の功名となったのである。
 怪我の功名が無事終了して、今度は犬も歩けば棒にあたる。経堂駅前から隣の豪徳寺駅前までアルルと散歩することになったのである。打ち合わせをしている間、コボちゃんが家からアルルを散歩させに連れてきたのである。ならばついでだ。豪徳寺の鳥武(とりたけ)まで焼き鳥を買いにいこう、ということになったのである。歩き出すと、気持ちのいい夕方だったため、次々に知り合いと鉢合わせ。温室喫茶店のマスター、ボクらは勝手にグラスハウスさんと呼んでいるのだが、実は喫茶店は廃業して、その後は不動産屋さんとしてお世話になっているオヤジさんにばったり鉢合わせ。しばらく立ち話をしてからまた歩き出すと今度はマルチーズのマリアちゃんに鉢合わせ。セレブな飼い主さんとそっくりで実にジェントル。下々の犬、アルルとはあまり遊んでくれない。けれどもまたまた歩いていくと、今度は仲良しのコーギー、メイちゃんとバッタリ鉢合わせ。すぐに空中戦が始まった。おばあちゃんのアルルだけれど、メイちゃんとだけは今でも空中戦を展開するのである。経堂から豪徳寺までの散歩道、夕方は犬だらけでアルルは実に幸せだったのであるる。

 稀勢の里がまた負けた。これで4敗である。そろそろ休場した方がいいような気がする。もう与えられた今場所分の役目は果たしたんだと思う。早く充分な休養をとり、来場所でまた優勝してもらいたいと思う。

 共謀罪法案が衆議院を通過してしまった。強行採決で通過してしまった。一方的な理屈で一方的に国が曲げられていく。そんなんでいいのか、馬鹿野郎。新しい体制になったとき、この法律が凶器とならない保証はどこにもないんだぞ。泣いたって知らないからな。

▲ 焼き鳥のけむにまかれて夕涼み

0524・水・

 1878年、明治11年の今日、日本で初めての障害児教育が始まった。視力や聴力に問題のある児童たちのための教育施設が京都に開かれたのだ。翌年、この施設は府立学校となり、本格的な障害児教育へと展開していく。明治政府のこの決断、意外に早いという印象もあるが、江戸時代の障害児教育はどのような実態だったのだろうか。伝承話芸の落語から想像すると地域社会が弱者に対して温かくケアしていたはず、という気がするが。いずれにせよ、日本にも世界にも優れた視覚障碍者や聴覚障害者が数多くおられるのは、こうしてあらゆる環境の人に学ぶ機会が与えられているからに相違ない。

 あのロジャームーアが亡くなっていた。三代目のジェームスボンドである。89歳、癌だったという。ゼロゼロセブンシリーズの原作者のイアンフレミングは大の鳥類マニアだったと聞いている。そしてその彼の愛読していた鳥類図鑑の著者の名前がジェームスボンド。そう。あのスーパーヒーローの正体は鳥の博士だったのである。

 稀勢の里がやっと休場を決意してくれた。そう。それでいいのだ。無理をしてはいけないのだ。大関だったら許されない休場だけど、横綱だったら休みたい放題。やっと横綱になれたんだもん。堂々とお休みを楽しんでくださいな。聞けばこれまで、たった1日だけしか休んでいないそうじゃありませんか。強い君の唯一の弱点はその真面目さにあると思うのだよ。

▲ もこもこと急げや毛虫つぶされる

0525・木・

朝の散歩から戻ってきたコボちゃんが前川喜平って誰、と聞いてくる。でボクは、今話題の人じゃないかなと答える。あんまり達筆なので、本当にそう書いてあるかどうかは確認できないんだけど、そういう名前の表札のある邸宅を見張っている黒塗りのクルマがいるらしいのだ。となると、もしかすると話題の人物はご近所、ということになるのかもしれないのだ。話題の人物といっても悪いことをしたわけじゃない。まともな人物なのだ。安倍政権の暴走を食い止めようとする正義の人なのだ。官房長官があいつは悪いやつなんだ、みたいなことをいってるけど、お前の方がよっぽど悪いやつじゃないか。どこかの新聞が怪しげな店に出入りしてたといってるけど、そんなん、個人の自由じゃないか。お役所の人間だろうと新聞社の人間だろうと昔は堂々とノーパン喫茶やノーパンシャブシャブに顔を出していたじゃないか。スケベだから悪人というのなら、男も女もすべて悪人になる。君もオイラも悪人だ。彼も彼女も悪人だ。なんで現役のときに訴えなかったのか、というご意見もあるらしいが、役人が役人でいる間、政権にあれこれ忖度するのは官邸に役人の運命を握られているからだ。だから辞めた役人しか本当のことをいえないのだ。それにしても黒井クルマの連中って、どんな連中かな。まさか殺し屋じゃないと思うけど、もしかしたらニッポンの人民日報と評判の高い例のあの新聞社が噂の人物の何か新しい弱みを探ろうと張り込んでいたのかもしれないね。知らないけど。

 憲法軽視の発言が続いている。首相にせよ自衛官にせよ、憲法改正を前提にした発現が許されていいものだろうか。そもそも公務員は憲法順守。それが憲法改正を前提にして公務員を続けてはならないはず。あんたら、憲法を理解して現在の業務を遂行してんじゃないの。この国ではね、憲法違反はしちゃいけないことになってんだよ。権力者が自分を縛る憲法を改竄しようとする。そんなん、エンガチョに決まってるじゃん。

▲ 蚊が出たぞ右手の甲が痒いのだ

0526・金・新月・

  朝の雨の音。静かな朝の雨の音。部屋の中に流れ込む。そういえば去年のこの日、ゾウのハナコが死んだのだ。井の頭文化園のシンボル、あのハナコが亡くなったのだ。昭和24年にタイからやってきた戦後初めてのゾウ。戦争で動物園の猛獣がみんな殺されて、猛獣じゃないゾウたちもみんな殺されて、動物園にゾウもライオンもトラもキリンもいなくなってしまったこの日本に、初めてやってきてくれた最初のゾウ。ボクが6歳になった昭和29年に井の頭文化園で飼育されるようになり、その頃からボクはおばあちゃんに連れられてハナコに会いにいくようになった。そのおばあちゃんが亡くなってからも何度も何度も会いにいった。電車で会いにいった。オートバイで会いにいった。恋人と会いにいった。奥さんと会いにいった。盲導犬とも会いにいった。そして奥さんと離婚してもボクが失明しても、その盲導犬が死んでしまってもハナコは元気で日本の子どもたちの相手をしてくれていたのだ。ハナコ、69歳だったという。今頃、ハナコは光のゾウとなり、神様の世界で遊んでいることだろう。

▲ 麦の秋やさしいゾウのおばあさん

0527・土・

 静かな午後である。窓を開け放してある。ラジオは消してある。だから外の音がすべて耳に飛び込んでくる。おや、あの音は何だろう。遠くで響く音楽。まさか駅前スーパーの呼び込みの放送が聞こえてくるわけではあるまいな。遊園地の広場で聞こえるような音楽にも似ているぞ。などと思っていたらいきなり、横浜ドリームランドを思い出した。高校受験に成功したら横浜ドリームランドに連れていく。そういう約束だった。ディズニーランドなんか夢のまた夢だった時代、横浜ドリームランドは文字通り、日本の夢の世界だったのである。1964年の春、高校受験に成功、ボクの夢は実現して、その夢の国へと母親がボクを連れていく。受験をしたんでもなく、ただ中学校に入学したということだけで弟も連れられていく。騎兵銃を捧げ持ち、バッキンガム宮殿の衛兵を真似て直立不動で突っ立っている赤い制服の門番を横目で眺めながら満艦飾のゲートをくぐると目の前に夢の世界が広がった。目玉のアトラクションは本当に水の中をいく潜水艦と月世界探検ロケット。潜水艦は本当に水の中を進んでいったが、月ロケットは本当に飛んではくれなかった。頭の上と足の下のふたつの丸いスクリーンを囲んだ座席に座り、ロケット発進の轟音の瞬間、椅子が揺すぶられるだけ。真っ暗な空間の足元には遠くなる地球、頭の上のスクリーンには迫りくる月。というだけのアトラクションであったが、それでもわくわくして、その未知の世界に心を奪われていた。月ロケットが月の裏側にさしかかると照明弾を発射して、真っ黒なその裏側を明るく照らす。不思議なことにこの月ロケット、裏側が夜になるタイミングで打ち上げられていたのである。そして月ロケットが裏側を離脱する直前、我々は文明の痕跡を月の裏側に発見するのである。ところが1968年にアポロ8号が実際に地球を離れ、月の周回軌道旅行に成功し、そのアトラクションの役目は終わってしまう。1971年、できたばかりの恋人と再び訪れたドリームランドからは、その月ロケットは消えていた。それでも横浜ドリームランドは頑張っていた。初めて経験した宙返りコースターも横浜ドリームランドだったし、カリブの海賊を思わせるアトラクションや、野生動物のかわりに恐竜の出現するジャングルクルーズは、長く日本のディズニーランドとしての役割を果たしてくれていたのである。横浜ドリームランド、今はどうしているのだろう。健在でいるのかしら。短い夢だったけど、今でも感謝しています。

 トランプがブリュッセルで開かれたNATOの首脳会議で記念撮影のとき、モンテネグロの首相、マルコビッチ氏を手でおしのけ、最前列に出たという映像が世界にばら撒かれて赤っ恥をかいちゃった。こうなるとトランプがただの馬鹿なおっさんであることがますますバレていく。アメリカよ、このただの馬鹿おやじを早く引っこめないと、世界から仲間はずれにされちゃうぞ。

 せっかく横綱になった稀勢の里が休場しているとはいえ、関脇高安が横綱日馬富士(はるまふじ)を破って大関昇進を確実にして、白鵬が1年ぶりの優勝を決めて、ますます盛り上がってる大相撲だが、ほんの最近まで、国技館は閑古鳥が鳴いていた。ではその前の相撲ブームはいつだったかというと、それは貴乃花と若乃花の兄弟力士が活躍していた世紀末の頃のこと。1998年の今日、その若乃花の横綱昇進が決定した。これで弟の貴乃花との史上最初の兄弟横綱が誕生したのである。

▲ 花の下ケムシのようなヒゲオヤジ

0528・日・

 お昼からは日曜日のお楽しみ、NHK「素人喉自慢」。本日は土佐の高知からの生中継。土佐の高知は歌の上手な人が多い。なのに合格者が少ないのはどうしたことだろう。審査員の機嫌が悪いのかな。さて、本日のゲストは演歌ポップスグループ、はやぶさ。三人組のユニットである。番組の中で自分たちの歌を披露するのだが、これがなかなかよくて、早速YOUTUBEで試聴した。うん。ますますいい。みんな筋金入り、本物の演歌歌手です。おまけにみんな若くて生きがいいらしい。これは注目ですよ。もしかしてファンになっちゃうかもね。

 15時18分、グラリとくる。地震だ。久しぶり、ぐらりときたのである。埼玉県南部、深さ120キロが震源の、大した揺れではなかったけれど、震源の深いから広範囲が揺すられたんだろう。そんな揺れ方だった。こいつはでかくはならないぞ。ボクもアルルもそう感じていたのは、ボクもアルルも居眠りを続けていられたからである。

 大相撲夏場所の千秋楽である。白鵬が観衆に
「ただいま戻って参りました!」
と叫んだ千秋楽である。横綱日馬富士を破っての全勝優勝であったのだ。おめでとう。白鵬の必死の奮戦に心からの拍手を送りたい。1年ぶりの完全復活。本当によかったね、おめでとう。白鵬の強さは肉体ばかりではない。知性の強さも無敵さを高めている。強くて当たり前、勝って当たり前の横綱がいると相撲人気が落ちてくる。白鵬もつらい立場にあったのかもしれないね。稀勢の里の横綱昇進で大相撲も救われたし、白鵬も救われた。そういうことなのかもしれない。

 世間はカールがなくなるというので大騒ぎ。闇カールまで出現するという騒ぎである。そんなに騒ぐのなら、もっと食べておけばよかったのに。食べてないからなくなるのだ、といっても既に手遅れ。で、ボクはカールが好き、というよりはカールのコマーシャルが好きだった。麦わら帽子をかぶったカールおじさんのキャラクターが好きだった。あののどかなキャラクターとその動きは今もボクの目の中に残っている。実はあのキャラクター、モデルはアニメーターの石原均さん、キンさんだという噂がある。ボクの周囲だけで、だけれども。カールおじさんはアニメーター、ひこねのりおさんの作品。そしてひこねさんとキンさんは大の仲良しだったのだ。キンさんが亡くなって久しいが、今も年に一度くらいは、そのキンさんを懐かしみ、ひこねさんと酒を酌み交わす。ひこねさんはカールおじさんがキンさんだとはいってくれないが、キンさんの顔を知らないボクはカールおじさんを思い出しながら、キンさんの顔をイメージするのである。カメラマンの青木岳志さんを誘ってニューヨークに駆けつけ、ボクの個展を手伝ってくれた恩人のキンさんは、実は失明後の友人であったのだ。そのキンさんのカールおじさんのお菓子が東日本から消えてしまうことは寂しい。まるでキンさんの思い出がこの世から消えてしまうように寂しい。ああ、またひこねさんと飲みたくなった。毎年の七夕では、カメラマンの青木岳志さんのスタジオクラスターで、ひこねさんと会えることになっている。来月はいよいよその会である。いよいよその日がやってくるのだ。もしかしてカール、食べられるかな。

▲ 白い鳥はばたき直す夏相撲

◇ バーチャル『奥の細道』コース  白石に到着、通過しました。
次は仙台。笹かまぼこが名物です。それをつまみにちょいと一杯やるには、
あと、82,821歩が必要です。

現在の歩数、917,179歩。三回目のトライです。





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