全盲のイラストレーター ◆エム ナマエ◆ の超個人的十七文字ブログです
ボクは中途失明した画家。週に三度の人工透析で生かされています。なのに、今でも 画家で作家。ボクは思います。人生、何があっても大丈夫。
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いつも日記をつけてます。失明したら頭脳がノート。
だから、記憶力のトレーニングのためにも、前日の出来事を振り返り、コツコツ日記をつけてます。



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2016年10月3日~9日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

1003・月・

 台風18号の沖縄への接近が懸念されている。そして北軽井沢への接近があるのかないのか、ボクとコボちゃんは懸念している。実は明日から北軽井沢なのである。と、どうしてこんなに自己中な考え方をするのか、甚だしく恥ずかしいのである。

 またまた日本人の頭上にノーベル賞が輝いた。オートファジーって初めて耳にする現象名だが、まだ何が何だかよくはわからない。が、細胞内の蛋白質の再生産、つまりアミノ酸のリサイクルに関係があるらしい、ということだけは暗中模索ながらに理解した。高齢者の中には何も食べないで平気でおられる人があるのだ、とコボちゃんがいってたことがあるが、原因はどうもこのオートファジーにあるらしい。と、わからないなりにそう考えたのである。と、無責任な話で恐縮だが、これが責任あるコメントを発せられるくらいだったら、オイラもノーベル飴くらいはもらえたかもしれないのだ。

 大阪での香辛料増量疑惑が話題になっている。寿司チェーン店で山葵テロがあったと伝えられているのだ。韓国人旅行者に大量に山葵を仕込んだ寿司を食べさせた、という疑いである。提供した職人たちは、韓国の人たちがホットな食べ物が好きだからと弁明しているらしいのだが、山葵と唐辛子の辛みは違う。そんな言い訳にもならんことをいってるところからも、日本人の脳味噌が紙風船よりも軽くなり、外国からのお客様に対する正当な態度の判断が曖昧になりつつあることは疑いない。そもそも本場の職人が握る本物の寿司に期待して訪れているはずの観光客に悪ふざけを仕掛ける無神経さは異常としか思えない。名人の芸を期待して訪れた寄席に前座しか出てこないとか、満員御礼が評判の劇団の芝居のチケットをやっとゲットしたのに、インフルエンザで稽古不測、ヒドイ舞台だったとか、秋葉原のメイドカフェに入店したら接客に現れたのがナマハゲだった、というよりも非常識な出来事なのである。この話題、どこまで本当なのか、ちょっと眉に唾をつけたい気分ではあるが、もしも事実であるとしたら猛烈に恥ずかしい。ボクの韓国の友人たちの口癖は常に
「恥ずかしい」
だったが、この話題が真実であるのなら、その友人たちにボクはもっと恥ずかしくて顔を向けられないのである。

▲ ラジオでは台風レポート荒い波

◇ バーチャル富士登山コース  九合目を通過しました。
次の地点は九合五勺。あと、6,320歩です。現在の歩数、55,680歩。
3周目挑戦中!

1004・火・

 東京が真夏日になったと聞いているが、軽井沢では秋風が吹いている。けれども日差しは温かい。軽井沢最大の、たぶん最大だと思うのだが、そのツルヤスーパーの駐車場で買い物をしているコボちゃんを待っているとアルルがハアハアいい出した。そう。真っ黒な毛皮に包まれたアルルにとって、太陽からの輻射熱をすべて吸収してしまう真っ黒という色の影響で、この日当たりのよい駐車場はたちまちサハラ砂漠に匹敵する灼熱地獄に変貌してしまうのだ。そこでボクはクオリスのパワーウィンドウを引き下げた。おいおいコボちゃん、早く帰ってこいよ。まさかスーパーを買い占めるつもりじゃないだろな。今のオイラに、そんな財力はありません。もちろん昔もありません。

 250グラムのステーキ肉を深まりつつ秋の日差しから守り長良北軽井沢スタジオに到着。コボちゃんはアルルにトイレをさせ、トラネコミミコを誘導しながら鍵を開く。大量に仕込んだ食糧が運ばれる。ボクはパソコンのセッティングが終わったらすっかり疲れてダウン。ずっと寝不足だったせいか、昼寝のつもりが8時間ぶっ通しに眠ってしまった。気が付いたら深夜11時になっていた。知らないうちに半日が過ぎてしまったことを猛烈に勿体ないと思う。そうなのだ。人間は疲れを除去するため、眠るという非生産的な行為を保持しなければならないのだ。これで夢を見るという楽しみがなかったら人生の35パーセントは真っ暗闇じゃござんせんか。

▲ 秋の日を集めてほてる黒い犬

1005・水・

  朝、アルルがはしゃいでいる。雨の気配があるときは身動きひとつせずに待機しているのにはしゃいでいる。そうだ。もう台風の心配はなくなってしまったのだ。そうだ。超巨大との噂の台風18号、九州へ接近して深夜、北陸沖で温帯低気圧に変わり、北海道へ時速90キロで走り抜けていってしまったのだ。幸いなことにこれまで、大きな被害は報告されてない。気象庁がデカいぞデカいぞと脅かしておいたのがよかったのかもしれない。そりゃそうだ。最大瞬間風速が85メートルなんてのにこられたら人間の暮らしは風前の灯、吹雪の捨て猫、歩道橋の狸、木の葉の船で太平洋に漕ぎ出したアリンコ、もうどうなるかわからない。上陸してくれなくて本当によかったと思う。それにしてもこのブログ、最近は台風の話題ばかり、ボブディランの歌のセリフじゃあるまいし、風に吹かれてばかりいる。

▲ 台風を見送りまこと嬉しそう

1006・木・

 午前3時、フィリピン沖で台風19号発生という情報が飛び込んだ。1000ヘクトパスカルで西へ移動中とある。フィリピンから西だから遠くへいくということか。けれどもそっちだって人は暮らしているのです。世界中、どこでも日とは暮らしているのです。

 噂によると小学2年生の廃刊が決まってしまったという。一時は500万部を超えていた小学館の学習雑誌も、これで小学1年生を残すのみとなってしまった。ちょっと寂しい気分である。いや、かなり寂しい気分である。1970年にイラストレーターとして走り出した頃、ずいぶんお世話になった雑誌のラインアップである。小学1年生から6年生まで、カラーページから白黒のカットまで、次から次へと注文がきて、貧乏だった暮らしを支えてくれていた。日本全国、どんな僻地であっても小学館の学習雑誌は配本され、読まれていた。そうした山深い土地や海辺の町を旅するとき、子どもたちが読んでいる学習雑誌のページを開いて、
「ほらほら、これがボクの絵だよ」
と自慢するときの誇らしさを今も忘れられない。とはいえ、世界は常に動いている。諸行無常で揺れている。アナログはデジタルに席巻され、本はネットに役割を奪われる。それでも言葉はなくならない。人は言葉で伝え、そして考えるのである。

▲ 台風も生まれればまた死んでゆく

1007・金・

 新宿駅西口の伏魔殿では魑魅魍魎たちがまな板に乗せられてアップアップしている。地獄の鯉だってまな板の上では暴れるのだ。大きな口をぱくぱく開いて無駄な抵抗をするのだ。と想いたいところだが、果たして内部調査でどれだけ真実が明らかにされるのだろうか。泥棒が自分たちを縛る縄を丈夫に作る訳がないのである。いつまでもそういうことを許しているから役人が役に立たず、公僕がこの国の民を自分たちの安定のために利用して堕落の一途を辿るのである。民だって塩よりは砂糖を好むから、わかっていながら糖尿病地獄に落ちていくのである。誰だって人には厳しく自分には甘い。そこを乗り越えられれば世の中は変わるのだが、その塀が乗り越えられないから三国志の時代から世の中はちっとも変わらないのである。支払う方が頭を下げ、支払われる方がふんぞり返るのである。

▲ 台風やどこかで鳥が鳴いている

◇ バーチャル富士登山コース   九合五勺を通過しました。
次の地点は頂上。あと、7,648歩です。現在の歩数、62,352歩。
3周目挑戦中!

1008・土・寒露・

 未明に目覚めると阿蘇山が爆発的噴火をしたとNHKラジオが伝えている。噴煙は1万メートルを超えた。熊本県や大分県だけでなく、西日本や中国地方の広い範囲にまで降灰が予測されている。やはりこの春の集中的連続地震と関係があるのだろうか。今年の熊本県はアンラッキーとしか言い様がない。そうなのだ。いいときはいい。悪いときは悪い。荒海を越えなければ静かの海には到達できない。試練のない人生なんてないのである。地震だって津波だって噴火だって失明だって、相手を選ばず突然にやってくるのである。アルルにだって突然にやってくるのである。
 コボちゃんとの散歩中、アルルがキイロスズメバチに刺されてしまったのだ。地面にスズメバチが待機してるなんて考えてもいなかったのだ。この前、アルルを刺したのもムカデなんかじゃなくて、このキイロスズメバチだったのだ。痛くて歩けないアルルはクルマに乗せられ帰ってきた。コボちゃんに背負われ、階段を上がってきた。けれどもコボちゃんの応急処理で次第に歩けるようになってくる。消炎鎮痛剤の投与と保冷剤の湿布がよかったのだと思う。でも、その保冷剤を縛り付けているのが黄色と黒の縞模様、蜂のデザインのタオルというのはなんとも気の毒。 アルルには踏んだり蹴ったり、いや、踏んだり刺されたりのスズメバチ、だったのである。

 クライマックスシリーズの開幕である。そして横浜ベイスターズが読売巨人軍に快勝したのである。ファイナルステージに王手をかけたのである。今年のセリーグ、下剋上でますます面白くなってきたのである。

▲ たわむれに犬も歩けば秋の蜂

1009・日・上弦・

 北風が鳴らす山の音がしている。外に出たら林全体が鳴っていたのである。昨日までとは打って変った雰囲気なのだ。そう。北風に色を変え始めた木の葉たちが乾いた声で歌っているのだ。もう涼しいを通り過ぎて寒くなった。そう。昨日は寒露だったのである。

 東京に向かっている。連休で渋滞の軽井沢を移動している。のつもりだったんだけれど、いつの間にか前後のクルマが消えていた。どこへいってしまったんだろう。不思議に思っていたら、
「きゃあ!」
突然コボちゃんが悲鳴を上げた。目の前を真っ黒な影が横切っていったのである。お化けじゃない。鹿なのだ。コボちゃんの観察だと、大きな体と角だというのだから、カモシカではないだろう。おそらく、ニホンジカとかホンシュウジカとか呼ばれる生き物なのである。奈良に暮らせば天然記念物とされる、あの陸生哺乳類なのである。馬と並べば馬鹿にされる、あの生命体なのである。なのにここでは交通事故の危険にさらされ、禁猟が解かれればイノシシと同じように駆除の対象にされてしまう。アメリカから呼び寄せたオオカミを放して退治しようという話まで持ち上がっている。オオカミは絶滅させて輸入して、鹿ならば場所によっては天然記念物に指定して、人間たちのご都合主義はますますエスカレートしていく。人間だって同じ生き物なのにさ。

▲ 色を変え装う山に風邪歌う



2016年9月26日~10月2日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0926・月・

 さぁ、大変だ。秋場所でまさかの全勝優勝をしちゃった豪栄道がヒーローになっている。来場所の優勝と綱取りが話題になっている。そうはいうけど、実力がなくて横綱昇進なんかしたら大変だ。たちまち引退に追い込まれてしまう。万年角番大関ならカムバックのチャンスはいくらでもあるけれど、横綱に角番なんてない。ちょっとでも連敗すれば、あとは引退しかないのである。これまで何度もチャンスを逃している稀勢の里だって、もしも横綱に昇進していたら、とっくに引退していたのかもしれないのだ。

 うっすらと汗なんかかいて、妙に暑いと思っていたら知らない間に真夏日になっていた。となると上空との気温差で夕方からの雷雨が心配。出かける前、パソコンの電源ラインとネット回線を外しておかなくっちゃ。まさかのまさかってことがあるからね。

 透析中、血圧が急激に低下する。息苦しいと思ったら、100以下になっていた。もしかしたらこのまま死ぬのではないかと思って、酸素供給をしてもらった。でも、心電図では異常がないので安堵した。もしかしたら最近、痛みどめのロキソニンを頻繁に頓服していたので、その蓄積効果なのかもしれないぞ、なんて耳学問による素人考えでいたら、コボちゃんに
「肺梗塞というのもあるからね」
と驚かされた。こういうときは奥さんが看護師で臨床工学技士であることが恨めしくなる。
 夜中、気配がして、はっと目覚めると、コボちゃんが覗いてる。どうしたのかと尋ねると、あんまり静かに眠っているから、もしかしたら死んでるのではないかと心配になった、というのである。でも、取り敢えず大丈夫、ボクはまだ生きている。そしてお互いが生きているこの時間を最後の瞬間まで大切にしていきたいと心から願ったのである。
 それにしてもボクの透析室はありがたい。顔色が悪いといっては飛んできて、たちまち血圧を測定してくれ、息苦しいと訴えればすぐに酸素を吸わせてくれる。30年も無事でいられるのはこのスタッフのおかげなのである。なのに問題になっている横浜の例のあの病院は恐怖小説か怪談映画みたいで恐ろしい。呪われた4階病棟とか、点滴に混入された界面活性剤とか、切り裂かれたエプロンとか、ただれた唇とか、ホラーかスリラー映画、怪奇小説の話を聞いているようである。事件が報道されればされるほど連続無差別殺人の様相を呈してくる。患者は病院の選び方ひとつで、たちまち寿命が短くなってしまうのである。

▲ 蟋蟀の明滅してる帰り道

◇ バーチャル富士登山コース   八合目を通過しました。
次の地点は本八合目。あと、6,447歩です。現在の歩数、34,553歩。
3周目挑戦中でございまーす。

0927・火・

 気象庁発表によると、ここ最近の日照時間の少なさは1961年以来のことであるという。ということは、ボクが中学生になったばかりの9月は天気が悪かったことになる。ま、何の影響もないけれど、こうしたデータが記憶の風景を塗り替えてしまうことはありそうだ。いわし雲やうろこ雲の記憶の空が、いきなり鈍色の曇天に変わってしまうのである。ま、何の影響もないけれど。

 野田佳彦が出てくるようでは民進党はアウトだね。あの人が総理大臣をやってる頃、ボクは彼を官僚ロボット屑鉄28号とか、自民党の回し者とか呼んでいた。今になってノコノコと穴を出てくるとは、自分が何をしでかしたか理解してない証拠だね。あの頃の彼はおそらく、総理大臣の役を演じるのに精一杯だったんだろう。泥鰌とか蓮根とか、キャッチーな言葉を演出するのは得意だけれど、人の心はキャッチできない。不器用が器用の真似をするとロクなことにはならないのである。

 昔は馬鹿っぽいと思われていた「ら抜き言葉」が最近は市民権を獲得しているらしい。とはいえ、「ら抜き言葉」が馬鹿っぽく聞こえなくなったということは、世間が馬鹿っぽくなったってことなのかもしれないぞ。朱に交われば赤くなる。でも、どうしても赤くなれない人種はどうすりゃいいんだ。どう心を入れ替えても、やっぱり「ら抜き言葉ユーザー」を賢いとは思えない。いくら時代が言葉を流転させるのだと納得しようとしても、身についた習性は簡単には払しょくできない。例えば、どんなに強制されても布団の中でウンコができないのと同じなのである。教育と時代は「ら抜き言葉」をそれくらい恥ずかしい行為にしてしまうのである。

 臨時国会が始まっている。所信表明演説で繰り返されたアベちゃんの「未来」って、いったい何だったんだろう。何を意図する「未来」だったんだろう。過去を隠蔽するための「未来」なのか、それとも過去を再来させるための「未来」なのか。いずれにせよ、あまりに連発されたため、「未来」という言葉が軽くなって凧のように空中で踊っている。この人の口から放たれた瞬間、一億総活躍社会も働き方改革もアベノミクスも、火のついた紙屑のように軽くなり、空中で舞い踊る。海保も自衛隊も警察も、ネズミーランドの「スモールワールド」の丸い頭の人形みたいに一列に並んでピョコピョコと上下する。自民党員もナチスの党員みたいに立ち上がって拍手する。そのまえでヒトラーみたいに興奮している安倍晋三がボクの網膜には映っているのである。

▲ 湯の音に鼻歌混じる秋の夜

0928・水・

 台風18号が南方の海上で発生したという。10月3日に沖縄に接近するらしいのだが、この台風、それから先はどこへいくつもりなんだろう。ボクにそっと耳打ちをしておいてくれれば、あれこれ、スケジュールを都合できるんだけどな。
 中国の宇宙ステーションが制御不可能になってるって噂が飛んできた。来年、地球に墜落することは確実なんだけど、それがいつなのか、どこに墜落するかは見当がつかない。ここいらあたりが、いかにも中国なんだけど、そこは友だちを大切にするお国柄だから、「三国志」の熱烈ファンであるボクにだけはそっと耳打ちをして、避難する方法や方角をアドバイスしておいてもらいたい。

 日本ハムが優勝を決めた。あの大谷選手が優勝を決めた。ヒット1本で完封というドラマで優勝を決めた。花巻高校の先輩、菊池投手との投げ合いを制して優勝を決めた。これから先、この人、どれだけ活躍するかわからない。できるだけ長く日本にいてもらいたいと思う。で、みんなもそう思っているに違いない。おおい、日本ハム。ドルの札束に心を奪われなさんなよぉ。

▲ 街路樹や雀のお宿秋の暮れ

◇ バーチャル富士登山コース  本八合目を通過しました。
次の地点は八合五勺。あと、6,180歩です。現在の歩数、41,820歩。
3周目挑戦中であります。

0929・木・

 この週から吉川英治の「新書太閤記に没頭している。全12巻である。1巻が300ページの大作である。なんでこんな大作を読破する気になったかというと、それは三谷幸喜の映画「清州会議」の影響である。登場人物の関係がよくわからず、あまり楽しめなかったからである。原作となっている三谷幸喜の小説「清州会議」を読んでも誰が誰だか、ちんぷんかんぷんだったからである。とにかく戦国時代を舞台にした小説は漢字がやたら多くて目が疲れる。けれども音訳読書なら眼球の疲労を感じることはない。それでこの超大作を読破する気になった訳である。ところが、盲人のボクは音訳読書のし過ぎで聴力の低下を感じることはあっても、ちなみにこの聴力低下は短時間の睡眠でたちまち回復するのだが、音訳読書で目が疲れるはずがない、ということに気がつくのに時間がかかっているのである。つまり、馬鹿なのである。この音訳読書の完成は1967年のこと。それってビートルズがサージェントペパーロンリーハートクラブバンドをリリースした年ではないか。ということでこの朝、ビートルズを聴いている。そして1967年の過去に誘(いざな)われている。そう、ビートルズはボクのタイムマシンなのである。この完璧な演奏は4人の切磋琢磨があったから。とは最近のポールとリンゴスターの談話であるそうな。あれから50年、今はこのふたりしか残っていないのだ。と、この朝は太閤記からビートルズまでの飛び石思考になっている。

 安倍晋三がのぼせている。血迷っている。耳を傾けても何をいっているのか、よくわからない。ただ、ベラベラと上顎と下顎のぶつかり放題、舌の滑り放題、回り放題で、音の波が四方八方へと飛散する。意味のない言葉が意味のありそうな振りをして国会議事堂に反響する。それを止める人間がいない自民党、いったいどこへいくのだろう。日本をどこへ連れていくつもりなんだろう。そして日本の民主主義、そんなに無責任でいていいのだろうか。民主主義を任された日本国民、そんなに無責任でいていいのだろうか。ここはひとつ、テレビからラジオへ、そして新聞へと遡行し、しゃべり言葉から書き言葉を振り返り、世間で交わされる言葉をじっくり吟味して、自らの思考の質を向上させたいと願うのである。

▲ 秀吉もきっと見ていたいわし雲

0930・金・

 以前にも触れたような気がしているが、NHKラジオ第2、金曜日のカルチャーラジオ「化学と人間」にはまっている。特に今回のシリーズ「太陽系外の惑星を探す」が面白くてたまらない。講師は東京工業大学地球生命研究所教授、いだしげる先生。失礼ながらボクは漢字を存じ上げない。今週はその12で、系外惑星の生命体についての考察。いだ先生によれば、データは無数にあるのだが、サンプルはひとつの体系だけ。つまり、天体観測によって系外惑星に関するデータは観測技術の進歩と共に膨れ上がっていくのだが、サンプルは地球という惑星の生命系ひとつだけに限られている、とおっしゃる。そして地球生命系に関するサンプルは無数にあるが、系外生命体に関するデータは皆無である。そうもおっしゃっている。生命系について我々はひとつのサンプルしか持たない訳であるが、考え方を広げれば生命系の可能性は無限に広がるのである。我々は酸素によるエネルギー代謝で生命を維持しているが、太陽から遠い惑星では他のガスでのエネルギー代謝も考えられるし、もしかしたら金属や珪素による代謝、なんてのもあるのかもしれない。こうなるとSF作家の領域になってしまうが、これから先、系外生命体について、どんな発見が待ち受けているか想像もつかない。その根拠として、これまで考えられなかったようなホットジュピターやエキセントリックジュピターを包摂する惑星系が太陽系外に無数に発見されてきているからだ。そういう意味でこのシリーズは驚きの連続だった。来週でシリーズが終わってしまうのが残念でたまらない。

 季節の経過と共にお日様が傾いてきたのだろう。パソコンに向かっていると左腕に日差しを感じる。ぽかぽかと温かいのである。この温かさをありがたいと感じるのである。毎年のように、この椅子に座り、この机に向かい、窓ガラスから差し込んでくる日差しに照らされる左腕の温かさで秋の深まりを実感するのである。

▲ 左手を優しく包む秋うらら

◆ 10月・神無月・

1001・土・新月・都民の日・

 月初めの恒例、日本各地の日の出と日の入りの時刻です。札幌の日の出は5時32分、日の入りは17時16分。仙台の日の出は5時32分、日の入りは17時20分。東京の日の出は5時36分、日の入りは17時25分。大阪の日の出は5時53分、日の入りは17時42分。福岡の日の出は6時13分、日の入りは18時3分。日の入りもずいぶん早くなって、これじゃ太陽も傾いて、ボクの左半身を優しく温めてくれるはずです。そしてこの太陽、どこまで傾くのでしょう。傾いて傾いて、日差しは部屋の奥まで差しこんで、かじけ猫の日光浴場を広げてくれるのでしょう。そしてそれはクリスマスの少し前、冬至の頃まで続くのです。

 朝、トラネコミミコが行方不明で我が家は大騒ぎ。コボちゃんがどこを探しても見つからない。ボクがどう呼ぼうとも出てこない。キャットフードのタッパをマラカスみたいにシャカシャカ上下させても現れない。いつもだったら飛んでくるのにどうしたことだろう。使いこみがバレるのを恐れて夜中に家出でもしたのだろうか。そう、猫の恋の季節にはまだ早いのだ。心配がピークに達した頃、キャットフードのマラカスに忘れた頃に反応して、のそのそと姿を現した。朝が涼しくなってきたので、温かさを求めて秘密の場所に潜り込んでいたのだ。そうなのだ。トラネコミミコには人間には察知できない秘密の隠れ家があったのだ。寒くなると、猫も人間も、そのことを思い出すようになるのである。という訳で、気温が下がってきたので、トラネコミミコがやたらくっついてくる。ボクとキーボードの間に潜り込み、仕事をさせてくれない。こういうときこそ隠れ家にいってくれればよいのだが、秘密の場所には膝の温かさは存在しない。手軽に人間の体温を利用できる間は隠れ家の必要は感じないのである。猫は人間の求めるようには行動してくれない。飽く迄も自らの野生の叫びに忠実なのである。

▲ 秋寒や猫は隠れて朝寝坊

◇ バーチャル富士登山コース  八合五勺を通過しました。
次の地点は九合目。あと、6,724歩です。現在の歩数、48,276歩。
3周目挑戦中でありんす。

1002・日・

 昨日は猫が朝寝坊の口実にしたいくらいな秋寒(あきざむ)だったのに、一転して本日は真夏みたいな陽気となっている。突如として真夏が戻ってきたのである。とはいえ、これが今年最後の真夏を味わえるチャンスであることは明白だ。どんなに気持ちのいい真夏の雰囲気であっても、聞えてくるのは蟋蟀の声ばかり。雰囲気は真夏であっても、もう蝉は鳴いてはくれないのだ。法師蝉でさえ、鳴いてはくれないのである。

 夕方、中学時代のいちばんの仲良しから電話がある。この友人、新宿区戸塚第三小学校から永田町小学校に転校したその日にボクを自宅へ招待してくれた。5年生の初夏のことである。それから数日して、彼はボクを赤坂弁慶橋の蛍狩りに誘ってくれ、その優れた運動神経によって虫篭いっぱいの蛍を捕まえてくれた。それらはボクが生まれて初めて手にした蛍で、今もその夜の感動が蘇ってくる。麹町中学で最後のクラスも彼と一緒だった。彼のおかげで小学校も中学時代も、温かい思い出ばかりなのである。実は今日、その麹町中学の同期会があったのだ。ところが、ここ最近の世田谷と北軽井沢との往復でちょっとバテ気味、そしてまた来週早々から再び北軽井沢との往復が決まっており、どうにも同期会に出席する気力を奮い立たせることができそうもなかったのである。そのことを日本建築学会の重鎮、幹事の深尾博士には伝えてあったのだが、この友人に伝えるのを失念していたのである。同期会を欠席するのは今回が初めて。透析患者であるこのボクに、何かあったのではないかと思わせてしまったのである。この優しい友人に無駄な心配をさせて申し訳のないことをしてしまった。ここは反省をしなければならない。人間としての歴史が深まれば深まるほど友人の価値は増してくる。そして人間として古くなればなるほど未来の再会は保証されにくくなってくる。どんなに疲れていようとも、会えるときは会っておいた方がいいに決まっている。残された時間が短くなればなるほど友人はますます大切になってくるのである。

▲ コーヒーをドリップすれば虫時雨



2016年9月19日~25日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0919・月・敬老の日・

 台風16号が九州方面に接近している。秋雨前線がその台風16号に刺激され、この北軽井沢にも雨を降らせている。朝から休みなく降らせている。喜んでいるのはアマガエルだけ。声を揃えて雨と一緒に歌っている。そして今日は群馬県N町で人工透析を受けることになっている。雨が降ろうと槍が降ろうと人工透析だけは休めない。ということで、北軽井沢高原からワインディングロードをひた走る。途中、山あいの滝から勢いよく水が落ちている。この滝はとても正直。7月の水不足を心配された頃は、自分は滝なんかではありません、というようにしらばっくれていたのに、台風が連続してやってくれば、華厳の滝も真っ青になるほどに激流となって水を落としている。ここを通るとき、コボちゃんは必ず滝レポートをしてくれる。要するにこの滝はお天気のバロメーターなのである。
 休みなく押し寄せる台風の影響で、終日の雨だった。おかげでアルルが落ち込んでいる。ノーリードで野山を歩き回るのを楽しみにこの北軽井沢高原にやってきているのに、アルルは顔を落として失望している。元気なのは野外のアマガエルだけ。夜になっても元気よく鳴いている。まるでアマガエルに包囲されているようだ。もしかしたらこのスタジオの外壁、アマガエル模様になっているのではあるまいか。

 ラジオをつけるとパラリンピックの閉会式をやっていた。で、日本選手団、オリンピック選手団に負けない活躍を展開しているとばかり思っていたのに意外なことに日本は金メダルなしとのこと。それでも銀メダルが10個、銅メダルが14個でトータル24個はすごいと思う。という訳で納得。銀メダルに輝いた水泳の選手が金メダルを獲得できず、しきりに口惜しがっていたことに。そういう事情だったのである。視覚障碍者のボクとしてとりわけ拍手喝采したいのは、銀メダルを獲得した視覚障碍者女子のマラソン選手と、銅メダルに輝いた視覚障碍者男子のマラソン選手。女史の記録が3時間半とは驚異的。見えない状態で42.195キロを3時間半で走破する物凄さはボクの理解を超えてます。自分だったら殺されても挑戦しません。あと4年、これからも皆さん猛烈な頑張りをするのだろうな。心から尊敬しちゃうのです。

▲ コスモスが見送る山のドライブウェイ

0920・火・動物愛護週間・

 未明、台風16号が鹿児島に上陸した。西日本の太平洋沿岸を東北東へ移動。勢力は弱まっているとはいえ、まだまだ強い台風であることに変わりはない。あちらこちらで馬鹿馬鹿しいほどの雨を降らせている。これまで経験したことのない猛烈な雨とか、記録的短時間大雨警報とか、報道は言葉を極めて雨の強さを主張している。250ミリとか500ミリとか、一度に9月の降水量を軽く超えるような雨を降らされてはたまらない。いくら神様のなさることとはいえ、勘弁してもらいたい。こうなると地球温暖化を信じるしかないのだろうか、と頭を抱える。
 さて台風16号、和歌山県に再上陸して、三重県や岐阜県で大暴れをしてから東海道沖で温帯低気圧に変わった。けれど呼び方は変わっても雨や風がなくなる訳じゃない。動物愛護週間というのに、あんまりアルルをガッカリさせないでもらいたい。で、ボクも動物愛護週間ということなので、雨に閉じ込められ、朝から室内で疑似ウォーキングをしていたのである。

▲ 台風の間を人が歩いてる

◇ バーチャル富士登山コース    六合目を通過しました。
次の地点は六合目道中。あと、3,149歩です。現在の歩数、12,851歩。
3周目挑戦中!

0921・水・

 押し寄せる台風と、それに刺激される秋雨前線の影響で雨ばかり。今回の北軽井沢滞在は屋内でひたすら待機のアルルだった。どれだけ散歩にいきたかったことだろう。それでもブーイングひとつせず、コボちゃんをじっと見上げてお座りをしている。人には真似のできない忍耐力である。猫にも真似のできない忍耐力である。この忍耐力で盲導犬は任務を遂行するのである。

 雨ばかりで食欲がわかず、御飯がたくさん残っている。そこで玉葱とピーマンと椎茸を細かく刻んでぱっぱと炒め、蛋白質としての挽肉と、あらかじめスクランブルしておいたタマゴを加え、御飯をぶち込む。隠し味はナンプラー。コボちゃん特製の炒飯である。わかない食欲をこいつで誤魔化し、腹ごしらえをしてから東京へ移動。今回の北軽井沢、デスクワークのボクと、昼寝担当のトラネコミミコは気にしないけど、コボちゃんとアルルは台風と秋雨前線で退屈な毎日で、もう半分、腐っているのである。

 オートライトの装着が義務化されるという。薄暮での事故防止が目的である。薄暮でなくても霧が出ればロービームをハイビームに切り替える。ヘッドライトは運転者のためでもあり、また対向車のためでもあり、そして歩行者のためでもあるのだ。オートライトは薄暮になれば自動的に点灯されるシステム。このオートライトの義務化は2020年の新車からされるらしいが、早ければ早いほどいいような気もする。というのはこの雨の軽井沢高原でも無灯火で走っているクルマがいるからだ。血管を運ばれる赤血球や白血球のように道路を移動する無数の自動車の群れ。その中には無神経もいれば馬鹿もいる。そして、それはそれでカバーして差し上げなくてはならないのである。

▲ ただ秋の雨の音だけ聞かされる

◇ バーチャル富士登山コース   六合目道中を通過しました。
次の地点は七合目。あと、5,793歩です。現在の歩数、16,207歩。
3周目挑戦中!

0922・木・秋分の日・

 今日は秋分の日。昼と夜が半分ずつの一日である。なのに降水確率80パーセントとは情けない。とにかく雨ばかりで、世界がふやけ、腐り落ちていく音がする。ラジオではリスナーからの手紙が紹介され、この天気でも朝からお弁当を作っているとの晴れない気分が伝えられていた。子どもは灰色の空を見上げ、テルテル坊主をぶら下げているとのこと。今日は運動会なのだ。けれども雨が上がらないのだ。昔だったら花火で運動会の開催を知らせたのだが、今はどうなのだろう。それにしてもこの時期の運動会はいかがなものか。どうしてわざわざこの時期に学校関係者、台風や秋雨前線に挑むのだろう。それよりも運動会のタイミングを10月10日の体育の日に合せたらどうなのか。1964年東京オリンピックの開会式に選ばれたほどの晴れの特異日なのにと頭をかしげたくなる。これも祝日を政権与党がいじくり回して動かしてしまった悪影響なのである。ハッピーマンデイの逆効果なのである。という訳で学校関係者がスケジューリングに苦労するのは勝手だけど、テルテル坊主を祈りをこめてぶら下げる子どもの切ない気分にはシンパシーを感じてしまう。自分にも覚えがあるからだ。その心情を経験したことがあるからだ。そして晴れた空に響き渡る花火の音に胸を撫で下ろす、あの嬉しい気持ちを、現役の子どもたちに少しでも多く味わってもらいたいのである。

 世田谷では蟋蟀が鳴いている。エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、オカメコオロギ、声を合わせて美しく歌ってくれている。けれども北軽井沢スタジオの蟋蟀は鳴いてはくれない。あいつら、カマドウマとかカマドコオロギとかいわれる連中で、可愛くないのだ。共食いをするらしいのだ。だから密閉された環境で増殖しないよう、コボちゃんはティッシュでつまみ、スタジオから追い出している。大きく成長する前に、つまみ出しているのだ。大きくなると、とてもじゃないけど気持ち悪くてつかめないのだ。とにかく、鳴かない蟋蟀は気味が悪いのだ。

▲ 項垂れるてるてる坊主運動会

0923・金・下弦・

 朝、無二の親友に電話する。ニューヨークで爆発事件があったからだ。例のあの、29名が負傷したテロルである。死亡者は報告されていないが、1名は重傷とのことで、コボちゃんと盲導犬アリーナとニューヨークをうろついたことのある自分としても心を痛めている。で、どうして親友に電話をかけたかというと、その当時、彼が米国に滞在していたからだ。奥さんと共に東海岸を回っていたからだ。そしてその親友がそろそろ帰国している頃だったのだ。彼はもちろん無事。ニューヨークではグランドゼロ付近のホテルに宿泊していたとのこと。それからはニューヨーク談義となる。ナインイレブンはボクが盲導犬アリーナと歩き回ってから3年後の出来事であったのだ。夜になっても不安なく散歩のできたニューヨーク。あれからそのニューヨークがどれだけ変わってしまったのか、ボクには想像もつかないのである。

 わざわざ海外出張してニューヨーク国連で北朝鮮に文句をいったり、キューバでインフラを売り込んだりしてるのを、メディアを駆使してしきりにアピールしているアベちゃん。けれども拉致問題はほったらかし。お隣が核実験をやったりミサイルを飛ばしたりするとすぐ、鼻息を荒げて勇ましい態度を取るけれど、アメリカの傘の下で虎の威を借る狐をいくら演じても効果は期待できない。北朝鮮の悪あがきだってアメリカという虎に対抗するため、あれはあれで虎に向けてのラブコールなんだと思う。要するに三代目という2匹の狐が日本海を挟んでアメリカという虎に媚を売っている訳だ。

 来週から臨時国会というタイミングで川田龍平議員から電話をいただく。長い電話になってしまった。いつも、彼の活躍が国会中継で放送されるのを期待しているのだが、残念ながらそのことは話題にならなかった。彼とは2000年にとある集会でお目にかかって以来のことである。つまり、彼が政治家になる前からの長いお付き合いとなる訳だ。共通しているのは命を区切られる経験。彼が務める松本大学でのレクチャーを依頼されたこともあるし、ボクが入院していた旭川医大付属病院にお見舞いにきてくれたこともある。彼が参議院議員になられたのはその後のことである。選挙のときは何度も応援演説をさせてもらった。奥さんとなられたジャーナリスト堤未果(つつみみか)さんとも不思議なご縁があり、世界は縦糸と横糸の織り成す布であるとの印象を深めている。人生は面白いのである。彼女のお母上が経営されていた渋谷西武デパートのペイパーショップ「カミカ」で、学生時代のボクは絵本を販売してもらったり、ミニ展覧会を開かせてもらったことがあったのだ。当時の恋人がその店でアルバイトをしていたこともあったのだ。という訳で、今は川田龍平ご夫妻の活動に注目、奥さんのラジオでのご活躍にも敏感になっている訳である。

 ヨコハマベイスターズがジャイアンツに12対4で快勝。この勢いでいくと、もしかしたらジャイアンツを抜いてセリーグの2位になるかもしれない。今年のクライマックスシリーズ、わくわくの楽しみになりそうなのである。ヒロシマカープに日本選手権を獲得してもらいたいとは思っているけれど、ヨコハマベイスターズにも頑張ってもらいたい。相手になってくれるパリーグの雄が、日本ハムになるか、ソフトバンクになるかのバトルも面白い。群雄割拠の下剋上、野球の戦国時代到来の期待は高まるばかりなのである。

▲ 気がつけば蟋蟀ばかり虫の声

◇ バーチャル富士登山コース   合目を通過しました。
次の地点は七合目道中。あと、5,194歩です。現在の歩数、22,806歩。
3周目挑戦中!

0924・土・

 沖縄で米軍のハリアー攻撃機が墜落した。オスプレイもそうなのだが、垂直離着陸型は落ち易い。設計に無理があるんだよね。ハリアーの開発当時、エンジンと骨組みだけの試験機が垂直で離着陸テストをする映像をニュースで何度も見せられたが、とてもまともに飛ぶとは思えなかった。なんせ、ジェットエンジンだけを包みこんだ骨組みが空に舞い上がろうと頑張るのだから。その骨組みに翼と胴体をくっつけて、ハチドリみたいなフォルムに仕上げたのがハリアー戦闘機なのである。オスプレイがいかなる形状をしているのかは知らないが、とにかくハリアーもオスプレイも沖縄には落ちずにいてもらいたい。それより、とにかく、沖縄の米軍基地を日本全国に公平に分散してはいかがだろう。

 今日は晴れてくれるものとばかり期待していたのに、天気予報は雨。そしてその通り、昼過ぎになってから外では激しい雨音。なんだよ、この大雨。おいおい、またまた天気予報の大当たり。天気予報が外れないとは困ったもんです。

 豪栄道の優勝が決まった。優勝インタビューでは思わずもらい泣きをしそうになる。大好きな大阪出身ということで、ずっと応援してきたのだが、実に頼りない大関でいつも角番に立たされ、冷や冷やさせられてきた。なんだろ、今場所のこの力士の強さ。角番大関がいきなり全勝優勝に向けて邁進している。もしも実現すれば大相撲史上初めてのことであるらしい。そんな事情だから豪栄道の活躍に比べて今場所の稀勢の里の根性の無さが目立って仕方がない。この力士に足りないものって何だろう。根性、度胸、覚悟、勇気、そして図太さと臨機応変さ。ガラスのハートも気に入らない。聞けば、ここ一番で控えているときの稀勢の里の心臓のドキドキが隣に座っている審査役の耳に届くというのだから情けない。緊張のし過ぎである。いつも何かがひとつ足りない稀勢の里。ここ一番を落としてチャンスを逃す稀勢の里。ここ一番に勝利して横綱を手に入れた鶴竜にも追い越され、そしてまた豪栄道にも先を越されようとしている。稀勢の里、ここで腐らないとよいのだが。今度こそ、来場所で度胸を見せてもらいたい。

 5連勝でヨコハマベイスターズが2位のジャイアンツに1.5ゲーム差と迫っている。パリーグの首位争いも激烈で、とにかく今年のプロ野球は下剋上で面白い。大相撲ももっともっと下剋上になって、盛り上がってもらいたいものである。

▲ 秋場所に涙を運ぶ初優勝

◇ バーチャル富士登山コース   七合目道中を通過しました。
次の地点は八合目。あと、6,311歩です。現在の歩数、28,189歩。
3周目挑戦中!

0925・日・

 遊歩道の先でツクツクボウシが鳴き始めた。日差しが出ているのだろう。カラスも機嫌よく鳴いている。ずっと雨が続いていて、日差しが出るのは久しぶりのこと。今年の9月で夏日に恵まれた蝉はラッキーである。秋雨の間に生まれ、そして死んでいった蝉がいたとしたら、何と哀れなことだろう。雨が降っている朝に地面から羽化し、雨が降っている夕方に骸となって地面に戻っていく。鳴けず、飛べず、生涯を終えていく。浮かばれないかもしれないが、命はこうして生まれ、消えていくのである。色即是空、なのである。

▲ あの日からもう戻らない蝉の声



2016年9月12日~18日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0912・月・

 小池百合子都知事が頑張っている。築地移転の闇に切り込んでいる。週刊文春の記事を斜め読みするだけで、東京都には深くて暗い闇のあることが見えてくる。さぁ、小池嬢、この闇にどこまで光を照射できるだろう。魑魅魍魎たちを燻し出せるだろう。ここは素直に期待させてもらうことにする。

 広島における巨人と広島の優勝決定戦の平均視聴率は63パーセントで、瞬間最高市中率は71パーセントだったという。あとの29パーセントの人たちは何を見ていたのだろうと誰かがいってたが、あの日の広島でそれ以外のテレビを観ていた人間なんていたはずがない。あとの29パーセントは外出していて、テレビなんか見ていなかったのである。そしてその外出も、街で優勝祈念の乱痴気騒ぎをしていたのだ。みんな、じっとなんかしていられなかったのだ。

 遊歩道で蝉が鳴いている。夏が戻ってきたみたいで、ちょっと嬉しい気持ちになる。9月も中旬ともなると、蟋蟀ばかりが元気になって、蝉に勢いがなくなってくる。となればメランコリー、諸行無常、盛者必衰の感あり、なのである。

▲ 蟋蟀にバトンタッチや蝉の声

0913・火・

 南シナ海とフィリピン沖で台風15号と16号が連続発生。あんまり歓迎したくないが、16号は日本に接近の可能性があるという。そのせいではなかろうが、朝から雨が降っている。しとしとと降っている。こいつは秋雨前線に違いない。台風も嬉しくないが秋雨も大嫌い。いい加減、雨はもうウンザリである。

 朝8時半のことだった。何となく身体がふわふわしてるので変だと思ってNHKラジオをつけたらやっぱり、地震速報をやっていた。震源は千葉、地下70キロ、マグニチュードは4.1とのことで、東京都では震度2を観測したらしい。やはりこういうときのNHKは頼りになる。朗読や大相撲、スポーツ中継をぶった切るくどい地震速報にいつも腹を立てているけれど、自分に係わる情報だと感謝する。勝手なものである。ま、これを伝えたのが梅津正樹アナウンサーだったから信頼感が持てるので、どんな声が伝えるかでも印象が違ってくる。内容よりも語り口。どんな声で伝えられるかが人間の心を左右するのだ。で、夜も地震があって、やはりNHKラジオを頼りにしてしまう。そして頼りになるのである。今度は震度3。それにしても今日はやたらに地面が揺れるなぁ。オイラの心も揺れるなぁ。

 またまた敗れた稀勢の里。どうしたことだろう。この人、期待されればされるほどダメになっていく。そしてこの人、やたらにインタビューは受けない方がいい。あんまり頭が良さそうに聞こえないのだ。強そうに聞こえないのだ。もしかしてこの人、横綱は無理かもね、という印象を与えてしまうのだ。と書きながらやっぱりこの人に期待している。これがファン心理というやつかもしれない。

▲ 秋場所やまたはらはらの稀勢の里

0914・水・

 台風15号と16号が連続して発生したばかりなのに、台風14号が気になっている。スーパー台風に進化しているとの情報があったからだ。気圧が900ヘクトパスカルよりも低下しているということで、それがどれほど協力な風邪を吹かすのか想像もつかないからである。台湾のあたりを徘徊しているらしいのだが、今後の動きに警戒である。それにしても台風ばかりやってきて、晴れの天気とはずっとご無沙汰なような気がしている。こんな九月は御免である。

 蝉の声が弱弱しい。ボクはTシャツ1枚で机に向かっているが、本当はトレーナーがあってもいいような気がしている。涼しいのである。秋の気配が忍び込んでいる、というよりは秋の雰囲気が主人公になりつつあるのだ。

 都庁には顔の見えない悪玉が蠢いている。地下深く、悪鬼や魑魅魍魎が暗躍している。悪党、悪役、悪漢がうようよと蠢動している。表面には出てこないけれども、確実に悪事を遂行しているのだ。見えない顔が見えない仕事をしているのだ。ひとつひとつの顔は見えないけれど、連中のひそひそ笑いが聞こえてくる、どや顔が透かし見えてくる、してやったり顔が浮かび上がってくる、ような気がするのである。
 という訳で小池百合子都知事になってからは、どんどん暴露されている東京都の闇と嘘。石原慎太郎が東京都の役人は腐っていると激怒。俺は騙されていたのだともいっているとか。今後は小池百合子を応援するともいっている。とにかく石原慎太郎も猪瀬も舛添も、誰も役人から馬鹿にされていたとしか思えない。男社会における男は扱い易いが、女はそうはいかない。ということで、小池嬢に期待するしかないのである。
 JRでは電車の運転手が胡坐(あぐら)をかいて運転している。新幹線では運転台に足を揚げている。魚市場の移転問題も同じだけど、人の命を預かっている人間たちの責任感の希薄さはどうしたことだろう。都民の命や安全に関して無頓着な役人たち。形さえ整っていればよいのだと考えているに違いない。バレなきゃ何をやっても構わないとも思っているのだろう。喉元過ぎれば熱さも辛さもしょっぱさも平気。世間がうるさい間は亀の子になって首をひっこめているだけで、あとは退職金をもらって天下りをするだけと、高をくくっているのだろう。そんな気がしてならないのである。この局面ですべてが解決できるとは、残念だけど、そんな気がしないのである。

▲ 台風やどこで寝るのか烏の子

◇ バーチャル東海道五十三次コース  三条大橋、ついにゴールへ到着です。
日本橋からの長旅とのお付き合い、本当にお疲れ様でした。
仮想空間とはいえ、東海道を歩くのも楽ではありませんでした。
現在の歩数、987,400歩。3周目終了です。

今度は富士登山に挑戦させられるらしいです。
えらいこっちゃ、です。またよろしくお願いいたします。

0915・木・十五夜・

 今日は十五やだけど本当の満月は明後日です。ここいらあたりがややこしい。暦って、意外と複雑なのです。人類の歴史の集大成なのです。

 耳にしたくない声のワーストワンちゃんは安倍晋三だけど、耳に届いた瞬間にラジオを消してしまいたくなる声もある。人は嘘をつくとき、こういうしゃべり方になります、というサンプルのような声である。それが某ラジオショッピングのセールスガールの声なのである。もっといっちゃうと、Aというセールスおばさんの声なのである。油断しているところへ、あの声が耳に飛び込んでくると、たちまちボクは鳥肌人間になってしまうのだ。だから声が届いた瞬間にラジオを消してしまうのだ。その昔、ボクの周囲には典型的な嘘つき女が複数いた。だから今になってわかるのだ。あれが嘘をついているときの声なのだと。でも、そんな嘘つき女を引き寄せたということは、自分もそれなりの人間であったということ。恥ずかしいことなのである。そんな恥ずかしい人間を真人間にしてくれたのは、そう、コボちゃんなのである。

▲ 十五夜の月に意地悪曇り空

◇ バーチャル富士登山コース   五合目を出発しました。
ゴールまで楽しんで歩きます。次の地点は登山道入り口。あと、2,548歩です

現在の歩数、2,452歩。3周目挑戦中!

0916・金・

 軽井沢はすっかり秋の気配に包まれている。ボクは膝に愛猫を抱きながらツルヤスーパーの駐車場でカーラジオから流れるカルチャーラジオ「化学と人間」に傾聴している。テーマは太陽系外の惑星を探す。講師は東京工業大学地球生命研究所教授、いだしげる先生である。今日はその10。これまで発見されてきた系外惑星の内、ホットジュピターやエキセントリックジュピターなど、ガス惑星について学んできたが、今回はスーパーアース、つまり地球型惑星についてのレクチャーである。驚くことに地球型惑星は銀河に遍在することが明らかになりつつある。となると、地球外生命の可能性はますます大きくなっていく。地球型惑星ばかりでなく、地球外生命系の遍在も期待される訳である。もちろん知的生命体の存在もいつか発見されることだろう。その期待に向けて人類は絶え間なくトライしていくのである。好奇心。これが科学のメインエンジンなのである。永遠なるこの宇宙で、友人に巡り会いたい。それが人類の夢なのである。

 北軽井沢スタジオで大相撲秋場所を聴いている。国技館が、まるでリオ五輪の会場みたいにどよめき、盛り上がっている。すごい熱狂と声援である。ブラジルから地球を一周してオリンピックフィーバーが伝わってきたのかもしれない。今場所は手拍子でなく、その熱狂ぶりが目立つ。遠藤だけでなく、次々に人気力士が現れるのもいい。大相撲人気、このまま続いてもらいたい。

▲ 千切れ雲秋の気配に猫を抱く

◇ バーチャル富士登山コース  登山道入り口を通過しました。
次の地点は六合目。あと、4,248歩です。
現在の歩数、5,752歩。3周目挑戦中!

0917・土・満月・

 今夜こそ本物の満月である。けれども最近の日本列島、雨ばかりで満月も簡単には拝めそうにない。高原のススキの穂も、雨に濡れてうなだれていることだろう。

 朝からおおたか静流(しずる)さんのアルバムに傾聴している。アルバムタイトルは「おせなか音頭」と「あの夏のまま」。「おせなか音頭」は平成の盆踊り。世界の国からこんにちわ、ではなく、あの世からこんにちわ。不思議な雰囲気の歌で、まさに静流(しずる)さんの不気味世界である。この踊りは頭の後ろにお面をつけて、後ろ向きに踊るとか。不気味を売り物とする静流さん。本当に不気味なんだろうな。そして「あの夏のまま」は無言館のボス、窪島誠一郎先生の朗読とのコラボ。もちろん作詞も窪島先生。一枚の絵を残して散っていった戦没画学生の心は今もこの夏に生きている。無言館の壁から語りかけてくる。窪島先生の自作朗読、心に染みてきます。

 さて、静流さんの不気味にあてられたのだろうか、夜中に不気味な音がする。刻むような震えるような、おかしな音である。もしかしたらリスかネズミかの齧歯類(げっしるい)が壁に穴を穿っているのかもしれない。それとも不気味のエネルギーが真夜中のモモンガに化身したのかもしれない。ヤバいな。こういうときはトラネコミミコが頼りになる。以前もトラネコミミコの一声で怪しい物音が雲散霧消したことがあるのだ。
「ほら、ミミコ。真夜中のモモンガを退治してこい」
 抱き上げて話しかけると、その声が聞えたのだろう。目を覚ましたコボちゃんがポツリといった。
「あれは蛾よ。大きな蛾が窓ガラスの間ではばたいているだけよ」
 れれれ。緊張して損した。

▲ 目を閉じて耳を澄ませば秋の夜

0918・日・

 またまた雨が降っている。秋雨前線と台風で、ずっと天気が悪いまま。地面も空も乾く暇がない。このままだと日本列島が腐り出し、沈没してしまうのではないかしら。そういえば、足の下がゆらゆら揺れているような気がしてきた。

 20年前、劇団「娯楽天国」のおぐら座長に三国志を朗読してもらって以来の吉川英治である。この夏、「宮本武蔵」全巻を一気に読破して、この秋は「新書太閤記」を読んでいる。もちろん音訳読書である。けれどこの音訳、まさに朗読と評価できるほどの名調子。録音も50年前と思えないほどクリアなのだ。さすが日本点字図書館におけるボランティアの皆様のお仕事である。ここのところ暇さえあれば講談でも楽しむように引き込まれている。これまでボクは日本の歴史に明るくなかった。ことに戦国武将に弱い。信長と秀吉と家康を指折り数え、それから信玄と謙信を揚げたら、もう誰が誰だかわからない。あとは杉浦茂先生の漫画「猿飛佐助」を愛読していた影響で、真田十勇士の何人かを覚えているくらいである。その原因は年号。時代を元号で表記するからいけないのだ。これが西暦だったら何世紀の出来事か、すぐに理解できるのだが、元号でいわれると、たちまち興奮が冷めてしまうのだ。
 けれども明治以後の出来事なら年号でいわれてもボクにもすぐわかる。それは計算方法をマスターしているからだ。で、ここにそのコツを伝授いたします。ちょっと覚えれば、あとは簡単。年号から西暦に、たちまち変換できるのである。
 まず、明治は1800年に67をプラス、大正は1900年に11をプラス、昭和は1900年に25をプラス、平成は1900年に88をプラスすれば摩訶不思議、西暦が浮かび上がるのである。例えば、ボクは昭和23年の生まれだから、23に1925を足して、1948年というバースイヤーが浮かび出る。ね、簡単でしょ。
 それからこれも覚えておくと便利。明治33年が1900年で、明治32年が1899年。20世紀は明治34年から。21世紀は平成13年から。それから今が平成何年だかわかんなくなったとき、これも覚えておくと便利です。平成から12を引けば西暦。西暦に12を足せば平成。今は2016年だから16に12をプラスして平成28年。平成28年の28から12を引けば2016年。ね、簡単でしょ。ぜひご愛用ください。

▲ 秋刀魚焼く猫がたちまち飛んでくる



2016年9月5日~11日
☆人工透析を導入したとき、東大のドクターはボクの余命を5年と宣告したけれど、ボクはそれから30年も生きています。お医者は神様ではありませんので、もしも余命を宣告されたら、どうかご自分の生きようとするエネルギーを、もっと信頼してあげてください。さて、この日誌は透析患者が病人ではなく、機械に腎臓の代わりをしてもらっているだけで、普段は一般の人と何ら変わらなく暮らしていることを知っていただくためのものでもあります。また、この日誌には本当のことも書かれていますが、ごくまれには嘘や冗談も書かれています。ただし、嘘は嘘らしく書かれてありますので、その判断のできないお子様たちは、どうか常識のある大人と一緒にご覧ください。また、難易度に関係なく、熟語や固有名詞などの漢字に振り仮名をしていることもありますが、これは視覚障碍者のための音声ガイドをサポートするためのもので、決して皆様がこの漢字を読めないと思っているわけではございませんので、その点はなにとぞご容赦ください。

0905・月・
 今日も北軽井沢の天気は不安定。晴れたり曇ったり雨が降ったりで落ち着かない。アルルは散歩に出られない。本当をいうと、アルルは雨でもヘイチャラなのだが、コボちゃんが雨が嫌いなのだ。今まで秘密にしていたが、彼女の正体は実は張り子の虎なのだ。牛なのだ、豚なのだ。雨に濡れると骨だけになってしまうのだ。

 蜘蛛は学習するのだろうか。コボちゃんが主張するように本当に学習能力があるのだろうか。コボちゃんは、北軽井沢スタジオの蜘蛛たち、彼女の姿をみると、コソコソと姿を隠すというのだ。見つかると窓から外へつまみ出されるから、という理由らしいが、まさか。最近はつかまらないよう、高い所に巣を張るようになったというが、本当にそれがコボちゃんの影響かどうかは疑わしい。絶対的に疑わしい。蜘蛛が巣を張ると、食べ残された虫や羽虫が床に落ちて部屋が散らかるということで、コボちゃんは蜘蛛の巣をことごとく破壊し、掃除し、家主の蜘蛛さんたちを屋外に追放してきた。蜘蛛を見つければ、それが営巣中であれ、宿無しであれ、ティッシュでつまんで窓の外へ放り出されるのである。いつもそうされていれば、蜘蛛の脳味噌がいくら小さくても、コボちゃんに捕まらないようにしような、くらいの知恵は働かせるのかもしれない。まさかとは思うけど。
 蟻が北軽井沢スタジオの外壁を垂直に上がってくる。それをコボちゃんがじっと見つめていたという。それで何を考えていたかは知らないが、要するに時間が沢山ある、ということなのだ。
 雨が降るとアマガエルたちの声がオクターブ高くなるような気がする。それで何かの結論が導き出される訳ではないけれど、つまらないことを感じさせるほど雨が降り続いている、ということなのだ。いつだって雨は退屈を連れてくるのだ。

 ポケモンゴーの噂を耳にしなくなった。
「お前、まだそんなん、やってんの、ダサイなぁ」
 やる側はそういわれるのを恐れているのかもしれないし、報道する側もそう思われるのを嫌がっているのかもしれない。ま、ポケモンゴーで塗り替えられるような日本ではなかった、ということなのだろう。取り敢えず安心である。

 北朝鮮がミサイル3発を連続発射した。それらは千キロを飛翔して奥尻島の沖に落下した。日本の排他的経済水域ということでムカついている場合ではない。もしも落ちた場所に船でもいたら、どうしてくれるんだ。クジラでもいたら、どうしてくれるんだ。蛸でもいたら、どうしてくれるんだ、この蛸。ミサイルは天変地異じゃないんだから不可抗力では済まされない。それにしても北朝鮮、ミサイルのスキルを確実にアップさせてきている。となると気になるのは核弾頭技術のスキルアップ。これで核実験が続くようなら真剣に心配した方がいい。アメリカの身代わりにされて日本はいつでも核攻撃を受ける可能性が出てくるのだ。

▲ 耳だけになった気がする秋の雨

0906・火・

 沖縄付近で熱帯低気圧が台風13号に進化、進軍を開始した。こう書くと、海の上で次々に怪獣が誕生しているような気がしてくる。13号とか14号という呼び方じゃなく、いっそ台風エレキングとか台風ゴロゴロザウルスとか、不気味なネーミングをしてみたらどうだろう。そうなれば緊張感が増して災害に備える気持ちになれるかもしれない。ゴジラ映画は水爆実験による放射能被害や米軍による空襲の記憶から生まれたように思われているけど、ボクは以前からゴジラは台風のメタファーだと思っている。
 台風はどんどん生まれてくるけれど、北軽井沢は晴れているらしい。気温が上昇しているらしい。蝉が鳴き始めたのだ。北軽井沢で蝉を聞くのは久しぶり。なんせここんとこ、雨ばっかしだったもんね。で、晴れると嬉しくなって仕事がはかどる。おかげで「しじまのことば」のイラストレーションが仕上がりました。

 負け知らず、ヒロシマカープが滅茶苦茶に強い。今夜も勝利してマジック3がチカチカと点滅を開始した。きっと広島ではどえらい騒ぎになっていることだろう。思わず拍手したくなる。

▲ 真夜中に台風予報聞いている

0907・水・白露・

 未明、群馬県の渋川や東我妻町で1時間に100ミリの降水があったとのニュースをラジオが伝えている。どうやら記録的短時間大雨情報とやらが発令されたらしいのだ。これらの騒ぎ、台風13号と前線のお仕事であるらしいのだが、実に嫌なお仕事である。
 ここ最近、ニュースのトップは台風や雨のことばかり。嫌になってしまう。ひどい湿気で、まるで魚にでもなった気分である。この湿気のおかげで25年間愛用してきた木製のピルケースが膨張して開かなくなっている。謎の恋人にプレゼントされたこのピルケース、実は気に入っているのだ。といっても、このピルケースでボクとコボちゃんが湿っぽい関係になってる訳ではありません。
 さて、日本に接近上陸する台風のエネルギーが上昇しているとの研究報告があるらしい。台風やハリケーンの大型化は世界的傾向なのだ。原因は海水温の上昇で、もちろん地球温暖化の仕業と考えるしかない。この地球温暖化説、原子力村に都合よく利用されて面白くないのだが、強い風や大量の雨水など、台風のエネルギーだって電力には還元できるはず。そこは発想の転換が必要なのだ。けれども原子力村が中心に居座っている間は自由な発想が許されないのだ。
 さて、この台風騒ぎ、降るぞ降るぞと騒いでいる割には北軽井沢に雨は落ちてこない。いつまで経っても雨にはならない。そこでコボちゃんとアルルはお散歩ときた。そして、いったっきり帰ってこない。気が付くとトンビが声高く鳴いている。高い空で声高く鳴いている。そうしたら刺激されたのだろうか、それとも警戒警報なのだろうか、アマガエルたちも声高く鳴き出した。一斉に鳴き出した。そうか。もしかしたらこれから雨がひどいことになるぞ、という彼らの親切なのかもしれない。となると、これは用心した方がよさそうだ。今日はこれから東京に移動なのである。
 荷物を積み込んで走り出した途端、ひどい雨になってきた。怖いくらいの雨である。こんなん、雨じゃない。どう考えても滝である。どこまでも続いている滝壺をドライブしている気分なのである。あんまりひどい雨だから、前にも後ろにもクルマがいない。そういう雨の中、北軽井沢の高原から無事に我が家にたどり着いたときには人はもちろん、犬も猫も疲労困憊。台風さん、甘く見て、本当に申し訳ありませんでした。

▲ 台風に向かうドライブ滝の雨

0908・木・

 あの、滝のような雨を齎した台風13号、東海道沖で温帯低気圧に変わって、午前中には関東沖を通過するらしい。雨はひどかったが、被害はひどいことにならずに済みそうだ。科学がどう進歩しようとテクノロジーがどれだけ進化しようとお天道様のやることに人間が勝てる訳がない。よかったよかったと、ここは感謝するしかないのである。

 ラジオをつけたら何やら騒いでいる。物凄い群衆が興奮し、喝采しているのである。何をやっているのだろう。けれどもアナウンスメントもコメントもない。もしかしたらテレビ音声をそのまま流しているのかもしれない。となると、と頭のいいボクはたちまちピンときた。開会式だ。リオデジャネイロのパラリンピック開会式だ。オリンピックでもそうだったけど、パラリンピックにおける、このブラジル市民の熱狂も素晴らしい。このパラリンピック大会も、きっと成功のうちに展開していくことだろう。選手たちも鍛え上げてきた力を発揮することだろう。よかったね。

 運転台に足を乗せていた新幹線の乗務員が槍玉に挙げられている。外からケータイで撮影され、ツイッターで好評されてしまったのだ。この29歳の運転手、おそらく疲れていたんだろうな。けどさ、場所を選んでリラックスした方がいいよね。なんせ、スマフォという記録と拡散が自由自在なスーパーアイが、あちらこちらから特ダネを求めて狙っているんだからね。

▲ 台風が格下げとなる朝の海

0909・金・上弦・救急の日・

 なんてったってトップニュースは北朝鮮の核実験。今朝、気象庁が朝鮮半島におけるマグニチュード5.3の人工地震波を検知したのだ。三代目、またまたやってくれました。今回の核実験、これまでで最大の規模という。それはそれで仕方ないけど、失敗なんかしてくれるなよな。三代目、なんせ水爆を目指してんだから、核融合のパワーをコントロールできず、もしも予想以上の破壊力を発揮なんかしちゃったら、中途半端な水爆は地下トンネルをブッ飛ばし、山をぶっ潰し、国境を越えて中国の山や里までも破壊して、日本に死の灰を撒き散らすかもしれない。ミサイルを降らせたり、死の灰を撒き散らしたり、あんまり迷惑をかけてくれるなよな。この際、頭に明滅してるのがナントカに刃物というフレーズだが、三代目がそういったカテゴリーに属するタイプでないことを祈っている。

 友人の川田龍平参議院議員の奥さん、堤未果(つつみみか)さんが朝のNHKラジオに出演して、テロ対策法に関するコメントを述べておられた。つまり、テロ等組織犯罪準備罪に対する懸念である。この「等」という言葉がヤバいのだ。たったワンワードが該当する範囲を広げ、適応範囲を無限大に拡大していく。となれば、権力にとっては最大の武器となり、盗聴だって自由自在。テロを防ぐためという大義名分で市民生活は雁字搦めにされてしまうかもしれないのだ。桑原桑原と怖がっているだけじゃいけないのだ。

 待機児童問題が取りざたされている昨今、安倍晋三の大盤振舞が目に余る。このお坊ちゃん、外へ出ては散財して回る。10兆だとか20兆だとか、豆腐の安売りじゃあるまいし、丁という単位を世界中にばら撒いている。おいおい、それってあんたのお小遣いじゃないんだぜ。国民という個人が汗水垂らして稼いだ金なんだぜ。血税なんだぜ。気前いいのも大概にせい。国内には懸案になってることが山ほどある。外国に出てって、あんたにいい顔させるために国民が血税を支払ってる訳じゃないんだ。金がどこからくるのか苦労知らずのお坊ちゃんは考えたこともない。税金はお前の小遣いじゃない。お前がいい顔するための小道具でもない。困るんだよね、お坊ちゃんの総理大臣は。そういえば、この人も三代目じゃなかったっけ。

▲ 三代目ほほ三代目三代目

0910・土・

 またまた台風である。ある時期まで、まるで発生のなかった台風、ここにきて続々の大量発生である。ということで今朝、フィリピン沖で千ヘクトパスカルの台風14号が誕生した。この赤ちゃん台風、北北西への進路が予想されるので、日本にはこないのかもしれない。他の国には申し訳ないけど、今年の日本、台風は間に合っているのです。

 パラリンピックで日本選手の活躍が次々に伝えられている。メダルラッシュなのである。感動する場面が続いているが、印象的だったのが知的障害者の水泳選手の銅メダル。インタビューが素敵なのだ。マイクに向かって答えて語る、
「よく頑張りました」
の彼の一言に心からのおめでとうと、ありがとうを伝えたい。相模原の施設であんな事件があったばかりだ。すべての人々が彼の精進と存在の素晴らしさを素直に認めるべきである。パラリンピックよ、知的障害者の輝きをすべてのピープルに見せてやってくれ。

 広島カープ、巨人軍を粉砕して見事に優勝を果たした。この巨人広島戦を最初から最後まで、きっちり正座して傾聴した。いわれてみて驚くのだが、25年目の優勝なのである。ボクには強いカープの印象があるので、最後の優勝からそんなに時間経過しているとは思わなかった。この前の優勝は1991年のこと。ボクらの結婚が1990年で、昨年が銀婚式だったんだから、この前の優勝からどれだけ時間が経過していたか、本当に驚き桃の木、山椒の木、である。広島市民の皆さん、本当におめでとうございます。万歳、万歳。

 千葉県市川で包丁を持って暴れている男に警察官が発砲した。空に向けて威嚇のため、ピストルを発射したのである。当局は妥当な行為だったと弁明しているが、包丁と見て発砲するのは黒人と観て条件反射的に撃ち殺すアメリカの警察官とは雲泥の差で、比較にならない。これも生活の中に拳銃のあるアメリカの暮らしとの違いであろう。つい最近、ギャング映画か西部劇みたいな打ち合いを経験したばかりの日本警察、何かあれば拳銃をぶっ放す必要を感じていたのかもしれない。赤塚不二夫の目んたまつながりの警察官は空に向けてやたらピストルを乱射していたけど、この警察官はたった1発だけ。可愛いもんではありませんか。少なくとも日本国民は警察官から射殺される恐怖に脅えなくて暮らしていけるのだ。ありがたいことなのだ。それでいいのだ。赤塚不二夫もいっている。おそらくね。

▲ 鯉のぼり踊る広島秋の空

◇ バーチャル東海道五十三次コース  大津に到着、通過しました。
次は三条大橋。あと23,283歩です。現在の歩数、964,117歩。
3周目挑戦中!

0911・日・

 今日はナインイレブンです。2001年のことでした。あれからずいぶん世の中が変わってしまったような気がします。戦争になりました。テロが日常になりました。飛行機に乗りにくくなりました。日本では憲法が勝手に解釈されるようになってます。なんとかあのときに戻して、もう一度21世紀をシャッフルしたいと思います。

 お昼からは日曜日のお楽しみ、NHK「素人喉自慢」。鳥取県からの生放送。大真面目で歌う出演者の歌をゲラゲラ笑いながら楽しく聴いていたら、いきなりの地震速報。これが実にしつこい地震速報。親切というよりは、もしかしたら意地悪かもしれないと疑いたくなるような地震速報。公共放送のお勤めだということは理解してるけど、程度の問題があると思います。リスナーは一度でわかります。馬鹿じゃないんだから。ことに地震のあったエリアのリスナーだったら全身を耳にして聴いているはずだから、すぐにわかります。そもそも地震の程度と震源と津波のあるなしだけで充分で、市区町村の震度なんか、改めてニュースでやればよい。出場者の皆さん、歌でNHKに出演できるなんて、生涯にたった一度のチャンスかもしれないのです。できるだけ邪魔しないであげてくださいな。

 大相撲秋場所が始まった。けれども始まった途端、稀勢の里が敗けてしまった。おいおい、今場所こそは、今場所こそはと期待させ、もう三度目の正直です。本人がいちばん大変だということはわかっているけど、期待する方だっていい加減、肩が凝っているのです。リキまずに、リラックスさせて観戦させてくださいな。お願いですから。

 北朝鮮に対する制裁で国連でも議論あれこれ。ボク個人としてはアメリカばっかりズルイズルいと思ってる、北朝鮮の核武装に対する独立国家としての理屈や立前は理解できないこともないんだけど、独立国家と独裁国家の、その一文字の違いが大きいんだよね。この際、国連に三代目の頭を叩くピコピコハンマーでもあればいいんだけど、経済制裁程度の意地悪しか打つ手がない。それにしても日本の防衛大臣、心もとない印象です。イナゴ大臣とかイナダ大臣とか聞こえてくるけど草でも食べてるみたいに口をもちゃもちゃさせて、実に心許ない。あんまり心配させてくださんな。

 今夜の広島カープ、巨人軍に完封されてしまった。そりゃ当たり前。カープナイン、全員集合で二日酔いに決まってるじゃん。それにしてもジャイアンツ、やっぱり強いね。さすが原子力発電。新ゴジラとジャイアンツ、原子力で動いていることは知っている人は知っているのです。

▲ あの年のナインイレブン分かれ道





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